説明

ショーケース

【課題】 照明灯の端子とソケットに設けられる給電部との電気的接続を確実に、且つ、安全に行うことができると共に、照明灯の取付作業の簡素化を図ることができるショーケースを提供する。
【解決手段】 本発明のショーケース1は、照明灯14を本体の電源に接続本体側ソケット部材23と照明灯側ソケット部材24とから構成されるソケット22を備え、本体側ソケット部材は、給電接片35を内蔵する接続部29を備え、照明灯側ソケット部材24は、照明灯14の端部に装着される装着部55と、収容部56とを備え、装着部55が照明灯14の端部に装着された状態で、端子14Aは収容部56内に臨み、接続部29が収容部56内に収容された状態で、端子14Aは給電接片35に電気的に接続されると共に、収納部56に形成される押圧部61により、給電接片35を端子14A側に付勢する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、陳列室内やショーケース前方を照明するために設けられる照明灯、特に、端部に端子を有する照明灯を設けて成るショーケースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来よりスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどに設置されるショーケースは、本体内に形成される陳列室内に当該陳列室内やショーケース前方等を照明するための照明灯が取り付けられている。照明灯は、陳列室の天井面前部に位置するキャノピー下面や、棚が複数段架設されている場合には、当該棚下面前部に位置して取り付けられている。照明灯としては一般に蛍光灯などが用いられるため、経年劣化に伴い交換作業が必要とされる。
【0003】
陳列室内に取り付けられる各照明灯は、機械室内に設置した電源に接続された給電線が接続されている(特許文献1参照)。照明灯は、陳列室の前部に取り付けられているため、給電線は、当該照明灯の位置にまで引き出されて配線されており、いずれも棚の下面や天井面に沿って固定されている。図57及び図58に示されるように、給電線201の端部にはソケット202が取り付けられており、照明灯203の端部に設けられる端子204を当該ソケット202に装着することで、照明灯203と給電線201とが電気的に接続され、給電線201を介して電源205に電気的に接続される。
【0004】
この場合において、給電線が接続されたソケットへの照明灯の脱着の作業性を考慮して、給電線に所定の弛みを保たせた状態でソケット近傍の給電線が照明灯の取付箇所の近傍に固定されている。そのため、照明灯が取り付けられた状態では、給電線が棚下や天井面から下側に弛むことで、陳列室の前面に給電線が露出し、外観上好ましくないという問題があった。
【0005】
また、ソケットを介して給電線に電気的に接続された照明灯は、棚下面や陳列室天井面に固定されたクリップなど挟持させることで、固定されていた。特に、ショーケース内を冷却して用いる低温ショーケースなどにおいては、蛍光灯等の照明灯の温度依存性により照度が低下することを抑制するため、照明灯には保温筒が取り付けられる。そのため、ショーケースの左右に渡って長く取り付けられる照明灯は、交換作業時において、長手方向に対し複数取り付けられるクリップから脱着する作業や各ソケットへの脱着作業が伴うため、作業が煩雑となる問題があった。
【0006】
そこで、上述した如き照明灯の交換作業を簡素化及び給電線の露出防止を図るため、特許文献2に示されるような蛍光灯の取付装置が開発されている。この蛍光灯の取付装置は、棚の下面に固定されるソケット本体と、当該ソケット本体に装着固定される蛍光灯ホルダーとから構成される。蛍光灯ホルダーは、受電用端子ピンが設けられる蛍光灯の両端に装着され、当該蛍光灯ホルダーをソケット本体に装着することで、給電線が棚下面から弛んだ状態で露出することなく、且つ、蛍光灯ホルダーとソケット本体との係合のみで棚下面に蛍光灯を取り付けられる。
【特許文献1】特開平7−143928号公報
【特許文献2】実開平5−69892号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した如き特許文献2におけるソケット構成では、受電用端子ピンは、給電接片自身が有する弾性力によって接触することにより、これらは電気的に接続されるものであった。そのため、受電用端子ピンの挿脱が繰り返し行われることによって、給電接片自身の弾性力が弱まり、受電用端子ピンと給電接片との接触不良が発生する問題があった。このような接触不良は、蛍光灯の点灯が確実に行われないという不都合を招来し、場合によっては、受電用端子ピンが異常な温度にまで上昇し、当該端子ピンやソケットが焼損する恐れがあった。
【0008】
更には、従来のソケット構造では、ソケットを構成する蛍光灯ホルダーとソケット本体は、蛍光灯ホルダーの端面の外面側に形成された両側の結合用弾性片をソケット本体に形成された係合片の係止溝に係合することで係脱自在に係合されていた。そして、蛍光灯自体を下側に引き抜くことで、係る係合を離脱させていた。そのため、蛍光灯ホルダーとソケット本体とは、下に力を加えることによって離脱されるものであるため、繰り返し取付作業が行われることで、これらの係合力が弱まり、蛍光灯の自重が影響することと相まって、ソケットに取り付けられた蛍光灯が蛍光灯ホルダーと共に脱落してしまう恐れがある。
【0009】
そこで、これらの係合機構を確実なものとするため、互いに形成される係合部材を嵌合する機構とし、これを離脱する際には、内側に位置する係合部材を内側に押圧することで係合を開放することが考えられる。しかしながら、このような構成では、係合を離脱するのに大きな力を内側に位置する係合部材に伝えなければならず、作業が煩雑となる問題があった。
【0010】
また、棚下面や陳列室の天井面などに取り付けられる蛍光灯は、図57及び図58に示されるようにショーケース本体に設けられる電源205にコンデンサ206が接続された給電線201を介して電気的に接続される。上述した如き蛍光灯のソケットの構成では、蛍光灯の受電用端子ピンと給電接片との電気的な接続は可能となるが、コンデンサ206は、ショーケースのいずれかの場所に取り付けられ、給電接片に接続された給電線に別途接続されていた。そのため、配線が複雑となり、配線をまとめる作業が煩雑であった。
【0011】
他方、上述した如き従来技術における蛍光灯ホルダーは、蛍光灯の熱が陳列室内に漏出する不都合を抑制するため、また、当該蛍光灯の照度が陳列室内の温度によって低下してしまう不都合を抑制するために取り付けられる保温用の蛍光灯カバーが取り付けられる支持部材としての役割を果たしている。しかしながら、当該蛍光灯ホルダーに形成される蛍光灯カバーの支持部材は、当該蛍光灯ホルダーの円筒壁を蛍光灯カバー内に挿入することで構成されているものであったため、容易に蛍光灯ホルダーから蛍光灯カバーが脱落してしまい、当該照明灯の交換作業が煩雑となる問題があった。
【0012】
更にまた、当該照明灯が取り付けられるショーケースが低温ショーケースとして用いられる場合には、照明灯自体や照明灯の周囲を囲繞する蛍光灯カバーには、結露が発生するため、当該結露水が照明灯の電気的接続部分に侵入し、ショート等が発生する恐れがある。
【0013】
そこで、本発明は従来の技術的課題を解決するためになされたものであり、照明灯の端子とソケットに設けられる給電部との電気的接続を確実に、且つ、安全に行うことができると共に、照明灯の取付作業の簡素化を図ることができるショーケースを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明のショーケースは、端部に端子を有する照明灯を設けて成るものであって、照明灯を本体の電源に接続するためのソケットを備え、該ソケットは、本体側に固定されて内部に給電部を有する本体側ソケット部材と、照明灯に装着されて本体側ソケット部材に着脱自在に取り付けられる照明灯側ソケット部材とから成り、照明灯に装着された照明灯側ソケット部材が本体側ソケット部材に取り付けられた状態で、照明灯の端子は本体側ソケット部材の給電部に直接、若しくは、導電部材を介して電気的に接続されると共に、照明灯の周囲を囲繞する保温筒を備え、該保温筒の端部は、照明灯側ソケット部材の装着部の外周面に形成される保温筒保持部に保持されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
端部に端子を有する照明灯を設けて成るショーケースにおいて、照明灯を本体の電源に接続するためのソケットを備え、該ソケットは、本体側に固定されて内部に給電部を有する本体側ソケット部材と、照明灯に装着されて本体側ソケット部材に着脱自在に取り付けられる照明灯側ソケット部材とから成り、照明灯に装着された照明灯側ソケット部材が本体側ソケット部材に取り付けられた状態で、照明灯の端子は本体側ソケット部材の給電部に直接、若しくは、導電部材を介して電気的に接続されると共に、照明灯の周囲を囲繞する保温筒を備え、該保温筒の端部は、照明灯側ソケット部材の装着部の外周面に形成される保温筒保持部に保持されるので、保温筒の照明灯側ソケット部材への固定を確実に行うことができるため、照明灯の交換作業時において保温筒が脱落する不都合を抑制することができるようになる。
【0016】
特に、当該ショーケースが低温ショーケースである場合には、保温筒の端部が照明灯側ソケット部材に保持されることで、照明灯が収容される保温筒内に冷気が侵入しがたくなり、照明灯が冷気にさらされ温度が低下することによる照度の低下を抑制することができるようになる。また、保温筒の表面に付着した結露が保温筒内に浸入することも抑制され、照明灯側ソケット部材に装着される端子等に結露が進入しがたい構成とすることができ、安全に照明灯を使用することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明を適用した実施形態について、実施例1乃至実施例4を参照して説明する。
【実施例1】
【0018】
先ずはじめに、実施例1のショーケースについて図面を参照して説明する。図1は本発明のショーケースの実施例としての低温ショーケース1の斜視図、図2は低温ショーケース1の概略縦断側面図、図3は棚8下面の斜視図、図4は棚8下面の部分斜視図を示している。各図において、低温ショーケース1はスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの店舗内に設置されるものであり、断面略コ字状の断熱壁2の両側に側板3、3を取り付けて本体4が構成される。この断熱壁2の内側には間隔を存して仕切板6及び底板7が取り付けられ、これらの内側に前面に開口した陳列室5が構成されると共に、これらと断熱壁2との間に一連のダクト9が構成されている。
【0019】
そして、このダクト9は陳列室5の開口上縁にて開口する吐出口10と、開口下縁にて開口する吸込口11に連通すると共に、背面のダクト9には冷却装置Rに含まれる冷却器12が縦設され、底板7下方のダクト9内には送風機13が設置される。
【0020】
陳列室5内には、上下に渡って複数段の棚8・・が架設される。この棚8は、左右に取り付けられるブラケット65、65により、陳列室5内に設けられる支柱64に保持される。この棚8は、下面に補強板32が左右側端と所定間隔を存して左右に渡って取り付けられており、本実施例では、棚下前部と、棚下後部の2つ設けられている。係る補強板32は、図4に示されるように、上辺が下辺よりも長い断面略台形状に形成されており、本実施例では、下面は当該棚8の前端に取り付けられるプライスレール8Aの下端位置と略面一であるものとする。また、この補強板32の後上端は、外方に向けて折曲して固定面が形成されており、棚8下面にスポット溶接により固定される。
【0021】
更に、この棚8の下面には、補強板32の前側に位置して左右に渡って下方に延出して形成される取付片50が形成されている。この取付片50は、所定角度で前下方に傾斜して形成されていると共に、図25に示されるように所定間隔を存して複数の切欠50Aが形成されている。尚、本実施例において、左右両側端には当該取付片50が形成されておらず、当該取付片50と同様の位置に当該棚8を構成する棚板の一部を前記取付片50と同様の角度で下方に切り起こして端部取付片67が形成されている。
【0022】
そして、当該棚8の下面には、詳細は後述する如くソケット22を介して下側に架設される棚8上の商品や、陳列室5前方を照明するための照明灯14が着脱自在に取り付けられている。
【0023】
また、断熱壁2の前面開口の上縁には、吐出口10の前側に位置してキャノピー15が設けられ、当該キャノピー15の下部には、陳列室8内や陳列室8周辺を上部から照明するための照明灯16が以下、詳述する各実施例におけるソケット22等を介して着脱自在に取り付けられている。尚、当該照明灯14、16は、端部に受電用の端子を備え、給電部からの給電により点灯可能とするものであり、例えば、蛍光灯、LEDなどであるものとする。
【0024】
一方、断熱壁2の下方には、機械室17が形成されており、当該機械室17内には、ユニットベース18が設けられると共に、当該ユニットベース18上には、上記冷却装置Rに含まれる圧縮機19、凝縮器20及び凝縮器用送風機21が設置され、機械室17内に配設される。
【0025】
以上の構成により、前記送風機13が運転されると冷却器12と熱交換した冷気はダクト9内を上昇せられ、前記吐出口10より陳列室5内に吐出される。そして、前記吸込口11から吸い込まれた冷気は再び送風機13によって加速され、陳列室5内に冷気が循環されて陳列室5内は所定の温度に冷却される。
【0026】
次に、図5乃至図25を参照して本発明のショーケース1の照明灯14のソケット22の構造について説明する。図5は陳列室5の一側に取り付けられるソケット22の側面図、図6は図5のソケット22の部分透視断面図、図7は本体側ソケット部材23の斜視図、図8は本体側ソケット部材23の側面図、図9は本体側ソケット部材23の筐体25の側面図、図10は本体側ソケット部材23の蓋部材26の側面図、図11は図8を下側からみた平面図、図12は本体側ソケット部材23の正面図、図13は図11に給電線36が取り付けられた状態を示した図、図14は照明灯側ソケット部材24の斜視図、図15は照明灯側ソケット部材24の側面図、図16は図15を右からみた図、図17は図15を裏側からみた図、図18は図15を下からみた図、図19はカバー部の拡大断面図、図20はソケット22に給電線36及び照明灯14を取り付ける状態を説明する概略図、図21は電気配線図、図22はソケット22が棚8下面に取り付けられる状態を下方からみた一部切欠斜視図、図23はソケット22が棚8下面に取り付けられた状態を示す下方からみた拡大斜視図、図24は図23の部分縦断側面図、図25はソケット22が棚8端部に取り付けられた状態を示す下方から見た拡大斜視図を示している。
【0027】
本実施例におけるソケット22は、端部に受電用の端子14Aを有する照明灯14を係脱自在にショーケース1の本体側、本実施例では、棚8下面に固定するものである。ソケット22は、本体側ソケット部材23と、照明灯側ソケット部材24とから構成される。
【0028】
本体側ソケット部材23は、内方に向けて開放する筐体25と、当該筐体25の開口を閉塞する蓋部材26とから構成される。筐体25は、棚8下面に当接して取り付けられる本体側取付面28と、当該本体側取付面28から下方に突出して形成される接続部29と、当該本体側取付面28の後端に形成されるコンデンサ収容部30とが硬質合成樹脂にて一体に成形されている。接続部29とコンデンサ収容部30は、連通して形成されていると共に、いずれも陳列室5内方に向けて開口する。
【0029】
そして、照明灯14の両端に取り付けられるソケット22の内の一方のソケット22のコンデンサ収容部30内にのみ、コンデンサ34が収容される。
【0030】
筐体25に形成される接続部29には、内部を上下に区画する仕切壁29Aが形成されており、当該仕切壁29Aを隔てて、垂下した状態で二つの給電接片(給電部)35、35が収容される。これら給電接片35の上端には、それぞれ給電線36が接続されている。図21には、各給電接片35の給電線36の接続関係が示される。即ち、当該筐体25にコンデンサ34が収容されているソケット22については、一方の給電線36は、当該コンデンサ34に接続される。他方の給電線36は、蓋部材26が取り付けられた状態で外部に引き出され、ショーケース1の機械室17内に設けられる電源37に接続される。また、筐体25にコンデンサ34が収容されていないソケット22については、いずれの給電線36も蓋部材26が取り付けられた状態で外部に引き出された後、一方は、前記コンデンサ34が収容されたソケット22内のコンデンサ34に接続され、他方の給電線36は上記と同様に電源37に接続される。
【0031】
これにより、従来、ソケットとは別に陳列室内やショーケースの何れかの箇所に取り付けられていたコンデンサ34をソケット22内に収容することが可能となり、照明灯14とは給電線36を介して配線接続されるコンデンサ34を別途ショーケース1内に取り付ける必要が無くなる。そのため、給電線36の配線処理の簡素化を図ることができるようになると共に、部品点数の削減を図ることができ、組立作業性の向上を図ることが可能となる。
【0032】
給電接片35は、弾性材料にて構成されており、図6及び図9に示されるように接続部29の中央に向けて湾曲し、両給電接片35、35が近接した後、接続部29の側方、即ち、本体側ソケット部材23の前側に収容される給電接片35については前方(図6では左側)、後側に収容される給電接片35については後方(図6では右側)に向けて折り返され、更に、接続部29の内壁に向けて近接するように内壁側に張り出した形状とされている。
【0033】
そして、この接続部29の下面には、仕切壁29Aを隔てた状態で照明灯14の受電用の端子14Aを下端から挿入するための挿入部39が形成されている。そのため、接続部29の下端に形成される挿入部39から挿入される端子14Aは、給電接片35が取り付けられる接続部29内に進入可能となる。
【0034】
また、この接続部29の前後面には、図12に示すように下端から所定高さ、具体的には、接続部29内に収容される給電接片35の折り返された端面が当該接続部29の内壁に近接している高さにまで渡って、切欠29B、29Bが形成されている。
【0035】
更に、この接続部29の前後(図9では左右に図示される)には、垂下した後、下端が内方に向けて突出する係合爪(係合部)40、40が筐体25と一体に形成されている。この係合爪40、40は、後述する照明灯側ソケット部材24に形成される係合爪41、41と係脱可能に挿入するため、当該係合爪40と接続部29との間には、所定の空間が形成されているものとする。
【0036】
一方、筐体25の本体側取付面28の前端には、棚8下面の取付片50又は端部取付片67に係脱自在に係止される取付面係合部31が形成されている。この取付面係合部31は、上述した如き取付片50又は67と略同一の角度にて傾斜すると共に、当該取付片50又は67に向けて開口して形成される。
【0037】
また、筐体25のコンデンサ収容部30は、本体側取付面28に対し、下後方に向けて傾斜して形成されている。そして、このコンデンサ収容部30の後面は、棚8下面に形成される断面略台形状の補強板32の前壁32Aに沿って取付可能とするため、所定角度だけ傾斜して形成される。補強板32は、当該ソケット22の取付位置に、図22に示すように係合孔51及びネジ孔52が形成されている。他方、コンデンサ収容部30の後面には、補強板32の前壁32Aに向けて突出して形成される保持突起33が形成されている。
【0038】
尚、当該保持突起33は、コンデンサ収容部30の後面と略面一とされる切込33A(図22のみ図示する)が外方から内方に向けて所定寸法だけ形成されており、補強板32に形成された係合孔51に挿入した後、当該ソケット22を切込み方向、即ち、外方に向けて摺動させる。その後、後述する蓋部材26に形成されるネジ孔47と、当該補強板32に形成されるネジ孔52とを重合させ、ネジ53にて螺合することで、ソケット22を確実に補強板32に固定することが可能となる。
【0039】
また、コンデンサ収容部30の前面は、前記接続部29の後側に位置する係合爪40の外方に(本実施例では後側に)連続して一体に形成されていると共に、当該係合爪40と照明灯側ソケット部材24の係合爪41との係合に対し、鋭角を成すように傾斜しながら離間する傾斜面30Aとされている。これにより、当該傾斜面30Aと、照明灯側ソケット部材24の係合爪41との間には、手指を挿入可能とする手指挿入空間が形成される。
【0040】
他方、蓋部材26は、図10に示されるように、筐体25の接続部29及びコンデンサ収容部30の開口と外形が略同様に形成されている。筐体25の接続部29の蓋部分に相当する位置には、前記筐体25に形成される挿入部39及び仕切壁29Aに対応して端子挿入用の切欠42が形成されている。更に、接続部29の上部には、照明灯側ソケット部材24の上縁に当接するフランジ44が形成されている。
【0041】
そして、蓋部材26は、筐体25の本体側取付面28の後部に対応する位置に、給電線引出口26Aが形成されている。また、コンデンサ収容部30の蓋部材に相当する位置には、図7に示されるように、コンデンサ収容部30内に向けて開口する蓋側コンデンサ収容部45が形成されると共に、当該蓋側コンデンサ収容部45の後端には、筐体25のコンデンサ収容部30の後面と略面一とされる固定部46が形成されている。この固定部46には、上述した如く棚8下面に取り付けられる補強板32と当接して、当該補強板32に形成されるネジ孔52と螺合するためのネジ孔47及びアース用端子固定部48(図11及び図12に示す)が形成されている。
【0042】
そのため、上述した如き給電線36と共に、電源37から本体側ソケット部材23に引き出されたアース用端子69は、図13及び図20に示す如く安定してアース用端子固定部48に固定される。これにより、アース用端子69を安全、且つ、容易に本体側ソケット部材23に固定することが可能となり、アース用端子69の配線処理を簡素化することができる。
【0043】
次に、図14乃至図19を参照して照明灯側ソケット部材24について説明する。照明灯側ソケット部材24は、上記本体側ソケット部材23と同様に、硬質合成樹脂にて形成されており、照明灯14の端部に装着される装着部55と、当該装着部55の外側に形成される収容部56とから構成される。
【0044】
装着部55は、照明灯14の端部を囲繞する有底円筒状のカバー部57と、当該カバー部57の内壁に内方に向けて突出して形成される複数の照明灯保持部58とから構成されている。この照明灯保持部58は、当該カバー部57内に挿入される照明灯14外周を略きっちりと保持可能とする。また、照明灯保持部58は、陳列室5側、即ち、照明灯14の挿入側端部は、外方に向けて拡開して形成されており、照明灯14の端部を挿入しやすくなる。
【0045】
尚、カバー部57に形成される照明灯保持部58は、上記形状に限定されるものではなく、例えば図26に示されるようにカバー部57を構成する円筒底面、即ち、カバー部57の外端面には、内方、即ち、照明灯14端部の挿入側に向けて突出して形成される複数(図26では、4つ設けられている)の爪状の照明灯保持部63により照明灯14端部を挟持することで、保持しても良いものとする。このとき、爪状の照明灯保持部63は、図27に示されるように、カバー部57の中程よりも更に照明灯14側にまで突出して形成されていても良く、また、図28に示されるように、構成上、照明灯14の端部に予め形成される溝14Bに係止する構成としても良いものとする。
【0046】
いずれの構成によっても、各照明灯保持部63により、当該カバー部57内に挿入される照明灯14外周を略きっちりと保持することが可能となる。
【0047】
また、このカバー部57の外周面には、図16及び図19に図示されるように照明灯14の挿入方向と略平行に形成される複数の突条から成る保温筒保持部59が形成されている(尚、図18では図示していない)。保温筒43は、照明灯14の長手方向に渡って周囲を囲繞する硬質合成樹脂製の透明な円筒部材であり、照明灯14と陳列室5内との熱切りの機能を有するものであり、照明灯14の熱が陳列室5内の商品に悪影響を及ぼすのを防止すると共に、当該陳列室5内の冷気によって、照明灯14自体が冷却され、照度が低下してしまうのを防止する。そのため、装着部55のカバー部57の外形寸法は、保温筒43の内径寸法よりも小さく形成されているものとし、当該カバー部57の外形寸法と、保温筒43の内径寸法との差を保温筒保持部59の突条によって埋め合わせることで、略きっちり保温筒43を保持することが可能となる。
【0048】
尚、カバー部57の外周面に形成される保温筒保持部59は、上記形状に限定されるものではなく、例えば、図29に示されるようにカバー部57の外周面に外方に突出して形成される複数の突起70を形成し、他方、保温筒43の端部にも当該突起70と対応する位置に開口71、71を形成し、当該突起70を保温筒43に形成される開口71に挿入することにより、保温筒43を保持しても良いものとする。
【0049】
そして、カバー部57を構成する円筒底面、即ち、カバー部57の外端面には、照明灯14端部に設けられる受電用の端子14A、14Aを挿通可能とする端子挿通孔60、60が形成されている。この端子挿通孔60は、中央部分を一方向だけかしめて形成することで他の方向よりも短く形成された長孔形状とされている。そのため、端子14Aが挿通された状態で、端子挿通孔60の内縁は端子14Aに圧接される。これにより、一旦端子挿通孔60に挿通された端子14Aが、容易には外れないものとなる。
【0050】
尚、本実施例では、カバー部57の外端面に形成される端子挿通孔60は、長孔形状とされているが、これに限定されるものではなく、図30に示すように、端子14Aの外形寸法に対し略きっちりと係合可能とする内径に形成された円形状の端子挿通孔72であっても良いものとする。
【0051】
他方、装着部55の外側に形成される収容部56は、上面が開口し、内部に本体側ソケット部材23の接続部29を挿脱自在に収容するための収容空間が形成されており、当該収容空間、即ち、収容部56内は、前記カバー部57の端子挿通孔58を介して挿通された照明灯14の端子14Aが進入される。
【0052】
また、この収容部56内の下角隅には、それぞれ内部上方に向けて突出して形成される押圧部61、61が収容部56に一体に形成されている。更に、この収容部56の下面には、複数、本実施例では、2つの水抜き孔62、62が形成されている。
【0053】
収容部56の前後(図17では左右に図示される)には、収容部56の下面から所定寸法だけ外方、即ち、それぞれ前後方向に延在した後、略直角に起立した状態とされる係合爪41、41が収容部56と一体に形成される。この係合爪41、41は、それぞれ下端を中心として内方に押圧可能とする弾性材料にて構成されていると共に、上端が外方、即ち、前側に形成される係合爪41は、前方に向けて、後側に形成される係合爪41は、後方に向けて突出して形成されている。この係合爪41、41は、それぞれ上述した如き本体側ソケット部材23に形成される係合爪40、40と係脱可能とされている。
【0054】
次に、本実施例におけるソケット22の取付方法及び当該ソケット22による照明灯14の取付方法について説明する。先ず初めに、ソケット22を構成する本体側ソケット部材23を棚8下面に固定する。
【0055】
図3及び図25に示すように、棚8下面の端部に本体側ソケット部材23を取り付ける場合には、本体側ソケット部材23のコンデンサ収容部30の後面に形成された保持突起33を棚8下面に設けられる補強板32と棚側面を構成する棚側板68との間に当該棚側板68に沿って挿入し、取付面係合部31を端部取付片67に係止させる。その後、本体側ソケット部材23の固定部46に形成されるネジ孔47を補強板32に予め穿設されるネジ孔と重合させ、図示しないネジによって螺合する。
【0056】
これにより、本体側ソケット部材23は、筐体25と蓋部材26の二部品によって構成されているが、筐体25は、取付面係合部31が端部取付片67に係止され、保持突起33が補強板32と棚側板68との間に挿入されると共に、当該筐体25をネジによって直接棚8下面に固定される蓋部材26と、棚側板68とにより狭持される。そのため、筐体25に形成される係合爪40、40に下方に引っ張る力が加わった場合であっても、蓋部材26と筐体25とが分離し、ソケット22に取り付けられる照明灯14が落下する不都合を回避することができる。
【0057】
また、ショーケース1の幅寸法に対し、定格とされる照明灯14の長さ寸法が短い場合には、当該照明灯14の長さ寸法に合わせてショーケース1に取り付けられることとなる。そのため、照明灯14を取り付けるためのソケット22は、棚8の端部ではなく当該端部よりも内側に位置してソケット22を取り付けることとなる。
【0058】
この場合には、図22及び図23に示されるように本体側ソケット部材23の保持突起33を補強板32に予め穿設された係合孔51に挿入し、取付面係合部31を取付片50に係止させる。その後、保持突起33を係合孔51に挿入したまま、本体側ソケット部材23を外方に向けて摺動させ、当該保持突起33に形成される切込33Aを係合孔51の端面に係合させる。この状態で、本体側ソケット部材23の固定部46に形成されるネジ孔47は、補強板32に予め穿設されるネジ孔52と重合し、ネジ53によって螺合する。
【0059】
これにより、筐体25は、取付面係合部31が取付片50に係止され、保持突起33が係合孔51の端面に押し付けられた状態で、筐体25の開口を閉塞する蓋部材26が補強板32に直接ネジ止めされる。この場合においても、筐体25に形成される係合爪40、40に下方に引っ張る力が加わっても、蓋部材26と筐体25とが分離し、ソケット22に取り付けられる照明灯14が落下する不都合を回避することができる。
【0060】
次に、ソケット22を構成する本体側ソケット部材23に照明灯14及び照明灯側ソケット部材24を取り付ける方法について説明する。先ず初めに、照明灯14の両端に照明灯側ソケット部材24を装着する。このとき、照明灯14の受電用の端子14Aは、カバー部57に形成される端子挿通孔60、60に挿通されると共に、当該端子14Aがカバー部57の外方に形成される収容部56内に臨んだ状態となる。
【0061】
また、本実施例において、カバー部57の内壁には、照明灯保持部58が形成されていることから、当該カバー部57内に照明灯14が略きっちりと保持される。更に、照明灯14に設けられる端子14Aは、端子挿通孔60に挿通されることから、中央部がかしめられた形状とされる端子挿通孔60によっても略きっちりと保持される。
【0062】
これにより、照明灯14の端部に照明灯側ソケット部材24が装着された状態で、照明灯14は、照明灯側ソケット部材24に保持されていることから、取付作業において容易に照明灯側ソケット部材24が照明灯14から外れてしまう不都合を抑制することができる。
【0063】
尚、一方の照明灯側ソケット部材24が取り付けられた状態で、当該照明灯14には、保温筒43を取り付けても良いものとする。この場合には、保温筒43の端部は、照明灯側ソケット部材24のカバー部57の外周面に形成される保温筒保持部59によって、略きっちりと保持されることから、照明灯14の交換作業時において保温筒43が脱落する不都合を抑制することができ、容易に照明灯14と共に保温筒43を照明灯側ソケット部材24に取り付けることが可能となる。
【0064】
照明灯14の両端に照明灯側ソケット部材24が装着された状態で、各照明灯側ソケット部材24を本体側ソケット部材23に取り付ける。即ち、本体側ソケット部材23の接続部29を照明灯側ソケット部材24の収容部56の内部に挿入する。このとき、収容部56内には、照明灯14の受電用の端子14Aが臨んで取り付けられていることから、当該端子14Aは、接続部29の下端に形成される挿入部39から内方に進入し、当該接続部29内部に収容される給電接片35と接触する。
【0065】
ここで、給電接片35は、上述したように弾性部材によって接続部29の中央に向けて湾曲し、両給電接片35が近接した後、接続部29の側方に向けて折り返された形状とされているため、当該給電接片35の弾性力によって、挿入部39から挿入された端子14Aに向けて付勢される。これにより、これら端子14Aと給電接片35は、電気的に接続される。
【0066】
特に、本実施例における照明灯側ソケット部材24の収容部56内には、下角隅部に押圧部61、61が形成されているため、当該押圧部61、61は、接続部29の前後面に形成される切欠29Bから接続部29の内部に進入する。これによって、押圧部61は、接続部29内の給電接片35、35に接触した後、当該給電接片35を内方に、即ち、端子14A側に付勢する。
【0067】
これにより、給電接片35、35は、図6において点線の状態から実線の状態に変形され、確実に給電接片35を端子14Aに接触させることができるようになる。そのため、従来の構造に比べて安定して給電接片35と照明灯14の端子14Aとの電気的接続を確実に行うことができるようになり、信頼性を向上することができる。
【0068】
そのため、ソケット22により棚8に取り付けられる照明灯14の端子14Aが、照明灯14の自重により本体側ソケット部材23の接続部29内に収容される給電接片35から離間する方向に力が加わっても、照明灯側ソケット部材24の収容部56に形成される押圧部61が確実に本体側ソケット部材23に取り付けられる給電接片35を照明灯14の端子14Aに押し付けることができ、接触不良により、点灯不全や、温度が異常に上昇することによる端子14Aやソケット22の焼損を未然に回避することができ、ソケット22自体の信頼性が向上する。
【0069】
また、照明灯側ソケット部材24の収容部56内に本体側ソケット部材23の接続部29を挿入し、更に照明灯側ソケット部材24を上方に押し上げることで、収容部56の外方に形成される係合爪41、41が、本体側ソケット部材23の接続部29の外方に形成される係合爪40、40と係合する。
【0070】
これにより、安定して照明灯側ソケット部材24を本体側ソケット部材23に取り付けることができる。そのため、従来のようにクリップに照明灯を保持させる構成に比して、容易に照明灯14を棚8下面に取り付けることが可能となり、取付作業の簡素化を図ることができるようになる。また、安定して照明灯側ソケット部材24を本体側ソケット部材23に係止させることで、照明灯14の端子14Aを安定して本体側ソケット部材23に収容される給電接片35と接触させることができ、安定して、且つ、安全に照明を行うことができる。
【0071】
また、この場合において、照明灯14の端部は、照明灯側ソケット部材24のカバー部57にて囲繞されているため、照明灯14の端子14A付近を保護することができる。更に、照明灯14の端部は、本体側ソケット部材23に取り付けられる照明灯側ソケット部材24の照明灯保持部58にて略きっちりと保持されているため、照明灯14自体を安定して照明灯側ソケット部材24に保持させることができる。また、照明灯14の端子14Aと本体側ソケット部材23内に取り付けられる給電接片35との電気的接続部分に対し、照明灯14の自重が負荷として影響し、接触不良を招く不都合を抑制することができるようになる。これによっても、照明灯14の端子14Aと給電接片35との電気的接続を確実なものとすることができる。
【0072】
更にまた、照明灯14の端子14Aも照明灯側ソケット部材24のカバー部57に形成される端子挿通孔60の内縁に圧接されているため、当該端子14A自体も安定してカバー部57に保持される。これによっても、照明灯14の端子14Aと本体側ソケット部材23内に取り付けられる給電接片35との電気的接続部分に対し、照明灯14の自重が負荷として影響し、接触不良を招く不都合を抑制することができ、照明灯14の端子14Aと給電接片35との電気的接続を確実なものとすることができる。
【0073】
また、照明灯14の周囲を囲繞する保温筒43は、端部を照明灯側ソケット部材24のカバー部57の外周面に形成される保温筒保持部59によって略きっちりと保持されるため、照明灯14が収容される保温筒43内に陳列室5内の冷気が侵入しがたくなり、照明灯14が冷気にさらされ温度が低下することによる照度低下を抑制することができるようになる。また、保温筒43の表面に付着した結露が保温筒43内に浸入することも抑制され、照明灯側ソケット部材24に装着される端子14A等に結露が進入しがたい構成とすることができ、安全に照明灯14を使用することが可能となる。
【0074】
また、保温筒43が取り付けられない場合などにおいて、照明灯14やソケット22の表面に付着した結露が照明灯側ソケット部材24内、特に端子14Aが収容される収容部56内に浸入した場合であっても、収容部56の下面には、水抜き孔62が形成されているので、当該結露水が端子14Aに付着することなく、容易に水抜き孔62から外部に円滑に排出することができるため、当該結露水によるショートを抑制することができ、安全に照明灯14を使用することが可能となる。
【0075】
他方、本体側ソケット部材23と照明灯側ソケット部材24との係合を離脱させる際に、本体側ソケット部材23のコンデンサ収容部30の前面に形成された傾斜面30Aと、照明灯側ソケット部材24に形成された後側の係合爪41との間に形成される手指挿入空間に人差し指や中指を挿入し、前側の係合爪41に親指を宛う。そして、手指により、係合爪41を内方に押圧することで、係合爪41が内方に向けて変形し、係合爪40との係合が離脱する。
【0076】
このとき、手指挿入空間に挿入された人差し指や中指は、例えば第一関節が、傾斜面30Aと当接することによって、当該当接点を軸とした梃子の原理を応用することで、より少ない力によって係合爪41を内側に押圧し、当該係合を離脱させることが可能となる。これにより、本体側ソケット部材23と照明灯側ソケット部材24との係合作業の煩わしさを解消することができ、照明灯14の取付作業を簡素化することができるようになる。
【実施例2】
【0077】
次に、図31乃至図37を参照して実施例2についてのショーケースの照明灯14のソケット80の構造について説明する。尚、ショーケース全体の構成については、上記実施例と同様であるため、説明を省略する。図31はソケット80が取り付けられた状態の棚8下面の斜視図、図32はソケット80の斜視図、図33は本体側ソケット部材81の斜視図、図34は照明灯側ソケット部材82の斜視図、図35は図32のソケット80の部分透視側面図、図36は図32を左側からみた断面図、図37は図36に照明灯14を取り付けた状態の断面図を示している。
【0078】
実施例2におけるソケット80は、端部に受電用の端子14Aを有する照明灯14を係脱自在にショーケース1の本体側、本実施例では、棚8下面に固定するものである。ソケット80は、本体側ソケット部材81と、照明灯側ソケット部材82とから構成される。
【0079】
本体側ソケット部材81は、内方に向けて開放する筐体83と、当該筐体83の開口を閉塞する蓋部材84とから構成され、いずれも硬質合成樹脂にて成形されている。
【0080】
筐体83は、棚8下面に対し垂下して形成される接続部86を有し、当該接続部86には、内部を上下に区画する仕切壁86Aが形成されており、当該仕切壁86Aを隔てて、垂下した状態で二つの給電接片(給電部)87、87が収容される。これら給電接片87の上端には、それぞれ給電線88が接続されており、当該給電線88は、筐体83の上面に形成される給電線引出部85より外部に引き出される。
【0081】
尚、本実施例における本体側ソケット部材81は、上記実施例のようにコンデンサを収容する収容部が設けられているものではないため、当該給電線88は、別途ショーケース内に配設されるコンデンサに接続された後、電源に接続されるものとする。
【0082】
給電接片87は、弾性材料にて構成されており、図35に示されるように接続部86の中央に向けて湾曲し、両給電接片87、87が近接した後、外方に向けて折曲され給電接片87、87との間隔が拡開して形成される。尚、両給電接片87、87が近接する位置には、照明灯14の端子14Aの外形に沿って形成される端子保持部87Aが形成されているものとする。そして、この接続部86の下面には、仕切壁86Aを隔てた状態で照明灯14の受電用の端子14Aを下端から挿入するための挿入部90が形成されている。そのため、接続部86の下端に形成される挿入部90から挿入される端子14Aは、給電接片87が取り付けられる接続部86内に進入可能となる。
【0083】
他方、この接続部86の外方に位置する側面には、下部に係合爪(係合部)91が形成される弾性を有する操作部92が形成されている。この操作部92は、上端が接続部86と連続して形成されていると共に、当該上部から内方、即ち、照明灯14側に向けて傾斜して形成される。そして、接続部86の内方側に位置する側面下方に対応する位置の操作部92には、内方に向けて突出した係合爪91が形成される。この係合爪91は、挿入部90の内方側の側面に相当する位置に延在して形成されていると共に、当該係合爪91の上面は、接続部87に形成される仕切壁86Aの下端と所定の間隔を存しているものとする。そして、当該係合爪91が形成される操作部92の下端は、再び外方に向けて傾斜して形成される。これにより、係合爪91を有する操作部92は、接続部86より外方、本実施例では下方に延在して形成される。
【0084】
また、上述した如く接続部86の挿入部90から進入した照明灯14の端子14Aが固定される位置に相当する操作部92の中途部に、図36及び37に示されるように内方に向けて突出する端子保持部93が形成される。
【0085】
また、この接続部86の外面の前後端部には、上下に渡って切り欠かれた照明灯側ソケット部材24の摺動面94が形成されている。
【0086】
一方、蓋部材84は、筐体83の内面形状と略同様に形成されていると共に、当該蓋部材84の上端には、内方に向けて延在する固定部95が形成されている。当該固定部95には、棚8下面にネジ止めにより固定するための係合孔96が形成されている。
【0087】
尚、上記筐体83の開口は、当該筐体83内に給電接片87及び給電線88が配設された状態で、蓋部材84にて閉塞されており、これら筐体83と蓋部材84との接合面は、接着され、一体とされているものとする。また、当該筐体83と蓋部材84が一体とされた状態で、接続部86の上部には、当該接続部86の外周面と所定寸法の隙間を形成するフランジ97が形成されているものとする。
【0088】
一方、照明灯側ソケット部材82は、上記本体側ソケット部材81と同様に、硬質合成樹脂にて形成されており、照明灯14の端部に装着される装着部100と、当該装着部100の外側に形成される収容部101とから構成される。
【0089】
装着部100は、照明灯14の端部を囲繞する有底円筒状に形成されている。そして、この装着部100を構成する円筒底面、即ち、該装着部100の外端面には、照明灯14端部に設けられる受電用の端子14A、14Aを挿通可能とする端子挿通孔102、102が形成されている。
【0090】
他方、装着部100の外側に形成される収容部101は、上面及び外方側の側面が連続して開口し、内部に本体側ソケット部材81の接続部86を挿脱自在に収容するための収容空間が形成されており、当該収容空間、即ち、収容部101内は、前記装着部100の端子挿通孔102を介して挿通された照明灯14の端子14Aが進入される。このとき、収容部101の上端101Aの形状は、図33に示すように本体側ソケット部材81の接続部86とフランジ97との間に挿入可能な寸法に形成されているものとする。
【0091】
また、この収容部101の外方側の端面、即ち、装着部100が形成される側とは反対側の端面は、内方に向けて少許延出して形成されている。また、この収容部101の下面には、略コ字状に切り欠かれた操作部挿入口104が形成されており、当該操作部挿入口104の内方側の縁部は、操作部92の係合爪91を係止させるための端面105とされている。
【0092】
次に、係る実施例におけるソケット80の取付方法及び当該ソケット80による照明灯14の取付方法について説明する。先ず初めに、本体側ソケット部材81の蓋部材84に形成される固定部95を棚8下面の端部に宛い、当該固定部95に形成される係合孔96を棚8下面に予め穿設された係合孔と重合し、図示しないネジにて固定する。これにより、ソケット80を構成する本体側ソケット部材81が棚8下面に固定される。
【0093】
次に、照明灯14の両端に照明灯側ソケット部材82を装着する。このとき、照明灯14の受電用の端子14Aは、装着部100に形成される端子挿通孔102、102に挿通されると共に、当該端子14Aが装着部100の外方に形成される収容部101内に臨んだ状態となる。
【0094】
尚、当該装着部100の内径は、照明灯14の外形寸法よりも所定寸法だけ大きく形成されており、例えば、上記実施例において示した如き保温筒43の端部を保持可能なものとしても良い。
【0095】
照明灯14の両端に照明灯側ソケット部材82が装着された状態で、本体側ソケット部材81の下方から当該本体側ソケット部材82の接続部86を照明灯側ソケット部材82に形成される収容部101内に挿入する。このとき、収容部101の外方側の側端面が接続部86に形成される摺動面94に沿って摺動することで、容易に収容部101内に接続部86を挿入することが可能となる。
【0096】
このとき、収容部101内には、照明灯14の受電用の端子14Aが臨んで取り付けられていることから、当該端子14Aは、接続部86の下端に形成される挿入部90から内方に進入し、当該接続部86内部に収容される給電接片87と接触し、当該給電接片87の弾性力及び当該給電接片87に形成される端子保持部87Aにて端子14Aが挟持される。これにより、端子14Aと給電接片87は、電気的に接続される。
【0097】
また、照明灯側ソケット部材82の収容部101を本体側ソケット部材81の取付面に向けて押し上げる過程において、当該収容部101の軌道上に操作部92が突出して形成されているが、当該操作部92の端部は、収容部101の下面に形成される操作部挿入口104から挿脱されると共に、該操作部92は弾性材料にて構成されているため、内方側に位置する側面が操作部挿入口104の端面によって外方に押圧されるため、外方に向けて変形し、更に上方に押し上げられることで、操作部92に形成される係合爪91は、収容部101下端を乗り越え、押圧するものがなくなることで、当該操作部92は、最初の状態、即ち、挿入部90の内方側の側面に相当する位置にまで戻る。
【0098】
この状態で、操作部92に形成される係合爪91は、収容部101下端に形成される端面105に係止される。このとき、収容部101の上端101Aは、本体側ソケット部材81に形成される接続部86とフランジ97との隙間に収容される。
【0099】
これにより、安定して照明灯側ソケット部材82を本体側ソケット部材81に取り付けることができる。そのため、従来のようにクリップに照明灯を保持させる構成に比して、容易に照明灯14を棚8下面に取り付けることが可能となり、取付作業の簡素化を図ることができるようになる。また、安定して照明灯側ソケット部材82を本体側ソケット部材81に係止させることで、照明灯14の端子14Aを安定して本体側ソケット部材81に収容される給電接片87と接触させることができ、安定して、且つ、安全に照明を行うことができる。
【0100】
また、この場合においても、照明灯14の端部は、照明灯側ソケット部材82の装着部100にて囲繞されているため、照明灯14の端子14A付近を保護することができる。更に、図37に示すように照明灯14の端子14Aは操作部92が最初の状態に戻った状態で、端子保持部94によって、保持されることから、照明灯14の端子14Aと本体側ソケット部材81内に取り付けられる給電接片87との電気的接続部分に対し、照明灯14の自重が負荷として影響し、接触不良を招く不都合を抑制することができ、照明灯14の端子14Aと給電接片87との電気的接続を確実なものとすることができる。また、この場合には、照明灯14の端子14Aは、直接操作部92に形成される端子保持部94にて保持可能であるため、照明灯側ソケット部材82を用いることなく、照明灯14を本体側ソケット部材81に取り付けることも可能である。
【0101】
他方、本体側ソケット部材81と照明灯側ソケット部材82との係合を離脱させる際に、ソケット80の外方、即ち、下方に延在して形成される操作部92を外方に向けて押圧することで、当該操作部92に形成される係合爪91と端面105との係合が離脱し、この状態で、照明灯側ソケット部材82を引き下げることで、照明灯側ソケット部材82を本体側ソケット部材81から離脱させることが可能となる。
【0102】
特に、係る実施例における操作部92は、本体側ソケット部材81の下方に延在して形成されているため、操作性が良く、当該ソケット80の本体側ソケット部材81と照明灯側ソケット部材82との係脱作業を容易に行うことができる。
【0103】
そのため、係る実施例におけるソケット80は、棚8下面に取り付けられる場合のみならず、陳列室5の天井面、若しくは、キャノピー15に取り付けられる場合において、容易に操作部92を認識することができると共に、操作することができるため、特に、その効果を発揮することができる。
【0104】
更にまた、操作部92は、本体側ソケット部材81の下方に延在して形成されていることから、結露がソケット80に付着した場合であっても、当該操作部92を介してソケット80に誘導することができ、また、操作部挿入口104から内部に溜まった結露水を外部に排出することができるため、照明灯14の端子14Aや給電接片87に水滴が付着し、ショートなどが発生する不都合を未然に抑制することができるようになる。
【実施例3】
【0105】
次に、図38乃至図42を参照して実施例3についてのショーケースの照明灯14のソケット110の構造について説明する。尚、ショーケース全体の構成については、上記実施例と同様であるため、説明を省略する。図38はソケット110が取り付けられた状態の棚8下面の斜視図、図39は本体側ソケット部材111の内部透視側面図、図40は本体側ソケット部材111を下方からみた平面図、図41は照明灯側ソケット部材112の外方からみた側面図、図42はソケット110の部分透視側面図を示している。
【0106】
実施例3におけるソケット110は、端部に受電用の端子14Aを有する照明灯14を係脱自在にショーケース1の本体側、本実施例では、棚8下面に固定するものである。ソケット110は、本体側ソケット部材111と、照明灯側ソケット部材112とから構成される。尚、係る実施例3における照明灯側ソケット部材112は、押圧部61が形成されていないという点、又、端子挿通孔60は、丸孔又は長孔のいずれの形状であっても良いという点を除き、上記実施例1における照明灯側ソケット部材24と略同一の構成とされているものとする。
【0107】
本体側ソケット部材111は、内方に向けて開放する筐体113と、当該筐体113の開口を閉塞する蓋部材114とから構成され、いずれも硬質合成樹脂にて成形されている。筐体113は、棚8下面に対し垂下して形成される接続部116を有し、当該接続部116には、内部を上下に区画する仕切壁116Aが形成されており、当該仕切壁116Aを隔てて、垂下した状態で二つの給電接片(給電部)117、117が収容される。尚、当該給電接片117は、上記実施例2に示される給電接片87と略同様に構成されるものであるため、説明を省略する。これら給電接片117の上端には、それぞれ給電線118が接続されており、当該給電線118は、筐体113の上面より外部に引き出される。
【0108】
尚、本実施例における本体側ソケット部材111は、上記実施例1のようにコンデンサを収容する収容部が設けられているものではないため、当該給電線118は、別途ショーケース内に配設されるコンデンサに接続された後、電源に接続されるものとする。
【0109】
そして、この接続部116の下面には、仕切壁116Aを隔てた状態で照明灯14の受電用の端子14Aを下端から挿入するための挿入部120が形成されている。そのため、接続部116の下端に形成される挿入部120から挿入される端子14Aは、給電接片117が取り付けられる接続部116内に進入可能となる。
【0110】
また、この接続部116の前後(図40及び図42では左右に図示される)には、垂下した後、下端が内方に向けて突出する係合爪(係合部)121、121が筐体113と一体に形成されている。この係合爪121、121は、照明灯側ソケット部材112に形成される係合爪41、41と係脱可能に挿入するため、当該係合爪121と接続部116との間には、所定の空間が形成されているものとする。
【0111】
他方、蓋部材114は、筐体113の接続部116の開口と外形が略同様に形成されていると共に、当該接続部116の上部には、照明灯側ソケット部材112の上端と当接するフランジ124が形成されている。更に、蓋部材114の上端は、棚8取付面に対し水平に固定部122が形成されており、当該固定部122には、棚8下面に当接して、予め穿設されるネジ孔と螺合するためのネジ孔123が形成されている。
【0112】
上記筐体113の開口は、内部に給電接片117及び給電線118が配設された状態で、蓋部材114にて閉塞されており、これら筐体113と蓋部材114との接合面は、接着され、一体とされているものとする。また、当該筐体113と蓋部材114が一体とされた状態で、接続部116の上部には、当該接続部116の外周面と所定寸法の隙間を形成するフランジ124が形成されているものとする。そして、このフランジ124と接続部116の外周面との隙間には、防水機構を構成する防水ゴム125が設けられている。
【0113】
以上の構成により、係る実施例におけるソケット110による照明灯14の取付方法について説明する。先ず初めに、本体側ソケット部材111の蓋部材114に形成される固定部122を棚8下面の端部に宛い、当該固定部122に形成される係合孔123を棚8下面に予め穿設された係合孔と重合し、図示しないネジにて固定する。これにより、ソケット110を構成する本体側ソケット部材111が棚8下面に固定される。
【0114】
次に、照明灯14の両端に照明灯側ソケット部材112を装着する。このとき、照明灯14の受電用の端子14Aは、カバー部57に形成される端子挿通孔60、60に挿通されると共に、当該端子14Aがカバー部57の外方に形成される収容部56内に臨んだ状態となる。
【0115】
照明灯14の両端に照明灯側ソケット部材112が装着された状態で、各照明灯側ソケット部材112を本体側ソケット部材111に取り付ける。即ち、本体側ソケット部材111の接続部116を照明灯側ソケット部材112の収容部56の内部に挿入する。このとき、収容部56内には、照明灯14の受電用の端子14Aが臨んで取り付けられていることから、上記実施例1と同様に、当該端子14Aは、接続部116の下端に形成される挿入部120から内方に進入し、当該接続部116内部に収容される給電接片117と接触し、当該給電接片117の弾性力及び当該給電接片117に形成される端子保持部117Aにて端子14Aが挟持される。これにより、端子14Aと給電接片117は、電気的に接続される。
【0116】
また、照明灯側ソケット部材112の収容部56内に本体側ソケット部材111の接続部116を挿入し、更に照明灯側ソケット部材112を上方に押し上げることで、収容部56の外方に形成される係合爪41、41が、本体側ソケット部材111の接続部116の外方に形成される係合爪121、121と係合する。
【0117】
これにより、安定して照明灯側ソケット部材112を本体側ソケット部材111に取り付けることができる。そのため、従来のようにクリップに照明灯を保持させる構成に比して、容易に照明灯14を棚8下面に取り付けることが可能となり、取付作業の簡素化を図ることができるようになる。また、安定して照明灯側ソケット部材112を本体側ソケット部材111に係止させることで、照明灯14の端子14Aを安定して本体側ソケット部材111に収容される給電接片117と接触させることができ、安定して、且つ、安全に照明を行うことができる。
【0118】
また、このとき、本体側ソケット部材111には、接続部116の外周面と所定間隔を存してフランジ124が形成されているため、照明灯側ソケット部材112の収容部56の上端は、係る接続部116とフランジ124との間に形成される隙間に収容される。この場合において、当該フランジ124と接続部116との間には防水ゴム125が設けられているため、当該防水ゴム125により、係る照明灯側ソケット部材112の収容部56と本体側ソケット部材111との接触面は、水密的に外部を隔離することが可能となる。
【0119】
これにより、特に、本実施例のように陳列室5内が所定の温度に冷却される場合において、防水ゴム125によって仕切られるため、ソケット110の表面に付着し、照明灯側ソケット部材112内に浸入した結露により、給電接片117と照明灯14の端子14Aに付着しショートが発生することを抑制することができる。そのため、照明灯14やソケット110に結露水が付着する場合であっても、安全に照明灯14を使用することが可能となる。
【0120】
尚、本体側ソケット部材111と照明灯側ソケット部材112との係合を離脱させる際には、照明灯側ソケット部材112に形成される前後の係合爪41、41を手指にて挟持し、係合爪41を内方に押圧することで、係合爪41が内方に向けて変形し、係合爪121との係合が離脱する。
【0121】
尚、上記実施例1及び実施例3では、本体側ソケット部材23又は111と照明灯側ソケット部材24又は112との係合は、いずれも本体側ソケット部材23(又は111)に形成される係合爪40(又は121)と、照明灯側ソケット部材24(又は112)に形成される係合爪41とを係合させることで行われる。このとき、係合爪40(又は121)は、下端が接続部29(又は116)側に突出して形成されると共に、係合爪41は、上端が外方側に突出して形成されている。しかしながら、当該本体側ソケット部材と照明灯側ソケット部材との係合は、これに限定されるものではない。以下、図43乃至図45又は図46乃至図48を参照して他の実施例について説明する。
【0122】
図43は、一つ目の他の実施例としてのソケット130を構成する本体側ソケット部材131の内部透視断面図、図44は図43の本体側ソケット部材131に取り付けられる照明灯側ソケット部材132の外方側からみた側面図、図45はソケット130の部分透視断面図を示している。尚、係合部についての構成及び、防水機構が設けられていない点以外は、実施例3におけるソケット110と略同様の構成であるため、説明を省略する。
【0123】
この実施例における本体側ソケット部材131に形成される係合爪(係合部)133は、接続部116の前後(図43では左右に図示される)に位置して、垂下した後、下端が上方に向けて折り返されて形成されると共に、当該上端が外方に突出して、接続部116と一体に形成されている。この係合爪133も、上記各実施例と同様に弾性材料にて構成されており、当該折り返された部分を押圧することで、変形可能とされている。
【0124】
他方、照明灯側ソケット部材132に形成される係合部134は、収容部56の前後面(図44では左右に図示される)に位置して、外方に向けて突出して形成されると共に、当該係合部134は、上下に貫通する連通孔が形成される。
【0125】
係る構成により、照明灯側ソケット部材132の収容部56内に本体側ソケット部材131の接続部116を挿入し、更に照明灯側ソケット部材132を上方に押し上げることで、収容部56の外面に形成される各係合部134、134内に本体側ソケット部材131に形成される係合爪133の下端が挿入される。このとき、係合爪133は、上方に折り返し形状とされる弾性材料にて構成されるため、下端より照明灯側ソケット部材132内に進入した係合爪133は、上部が進入するに従い、係合部134の内部において、外方に向けて拡開する付勢力が働き、これによって、係合爪133が係合部134に確実に係合されることとなる。
【0126】
これにより、安定して照明灯側ソケット部材132を本体側ソケット部材131に取り付けることができる。そのため、照明灯14の端子14Aを安定して本体側ソケット部材131内に収容される給電接片117と接触させることができ、安定して、且つ、安全に照明を行うことができる。
【0127】
図46は、二つ目の他の実施例としてのソケット140を構成する本体側ソケット部材141の内部透視断面図、図47は図46の本体側ソケット部材141に取り付けられる照明灯側ソケット部材142の外方側からみた側面図、図48はソケット140の部分透視断面図を示している。尚、係合部についての構成及び、防水機構が設けられていない点以外は、実施例3におけるソケット110と略同様の構成であるため、説明を省略する。
【0128】
この実施例における本体側ソケット部材141に形成される係合爪(係合部)143は、接続部116の前後(図46では左右に図示される)に位置して、垂下した後、下端が外方、即ち、前側に位置する係合爪143は前方に、後側に位置する係合爪143は後方に向けて突出して、接続部116と一体に形成されている。この係合爪143も、上記各実施例と同様に弾性材料にて構成されている。
【0129】
他方、照明灯側ソケット部材142に形成される係合部は、収容部56の前後面(図47では左右に図示される)から所定寸法だけ外方、即ち、それぞれ前後方向に延在した後、略直角に起立して形成される係合片(係合部)144、144が収容部56と一体に形成される。この係合片144は、当該係合片144が収容部56との連結部を中心として内方に押圧可能とする弾性材料にて構成されていると共に、上端が内方、収容部56側に向けて突出して形成されている。また、この係合片144と収容部56との間には、上記本体側ソケット部材141の係合爪143を挿入可能とするための所定の隙間が形成されているものとする。
【0130】
係る構成により、照明灯側ソケット部材142の収容部56内に本体側ソケット部材141の接続部116を挿入し、更に照明灯側ソケット部材142を上方に押し上げる。これにより、係合片144の上端に当接する係合爪143により、係合片144の上端が外方に向けて変形されることから、収容部56の外面に形成される各係合爪143は収容部56と係合片144との間に収容され、これにより、係合片144の内方に向けて突出する上端と、係合爪143の外方に向けて突出する下端とが結合され、係合片144の内方に向かう付勢力により、係合片144と係合爪143とが確実に係合されることとなる。
【0131】
これにより、安定して照明灯側ソケット部材142を本体側ソケット部材141に取り付けることができる。そのため、照明灯14の端子14Aを安定して本体側ソケット部材141内に収容される給電接片117と接触させることができ、安定して、且つ、安全に照明を行うことができる。
【実施例4】
【0132】
次に、図49乃至図56を参照して実施例4についてのショーケースの照明灯14のソケット150の構造について説明する。尚、ショーケース全体の構成については、上記実施例と同様であるため、説明を省略する。図49はソケット150を構成する本体側ソケット部材150の縦断側面図、図50は図49を下方からみた平面図、図51は本体側ソケット部材151の正面図、図52は照明灯側ソケット部材152を外方からみた内部透視側面図、図53は図52を左からみた正面図、図54は図53の断面図、図55は図52を下方からみた平面図、図56はソケット150の断面図を示している。
【0133】
実施例4におけるソケット150は、端部に受電用の端子14Aを有する照明灯14を係脱自在にショーケース1の本体側、本実施例では、棚8下面に固定するものである。ソケット150は、本体側ソケット部材151と、照明灯側ソケット部材152とから構成される。
【0134】
本体側ソケット部材151は、内方に向けて開放する筐体153と、当該筐体153の開口を閉塞する蓋部材154とから構成され、いずれも硬質合成樹脂にて成形されている。筐体153は、下方に開口を有する接続部156を有し、当該接続部156には、内部に二つの給電接片(給電部)157、157と、当該給電接片157、157の下端には、それぞれ給電側端子158、158が電気的に接続されている。この給電側端子158、158は、照明灯側ソケット部材152に設けられる受電側端子(導電部材)を内部に挿入し、電気的に接続されるものであり、接続部156に形成された下面開口に臨んでいる。
【0135】
尚、この接続部156の開口縁には、下方に延出するフランジ156Aが形成されており、当該フランジ156Aにて給電側端子158、158の周囲が囲繞される。また、この接続部156内には、給電接片157が設けられる接続部156の内側と、外部とを水密的に隔離する防水機能を有する防水ゴム163が設けられている。他方、給電接片157、157の上端には、それぞれ給電線159、159が接続されており、当該給電線159は、筐体153の上面より外部に引き出される。
【0136】
尚、本実施例における本体側ソケット部材151は、上記実施例1のようにコンデンサを収容する収容部が設けられているものではないため、当該給電線159は、別途ショーケース内に配設されるコンデンサに接続された後、電源に接続されるものとする。
【0137】
そして、この接続部156の前後(図49及び図50では左右に図示される)には、垂下した後、下端が内方に向けて突出する係合爪(係合部)160、160が筐体153と一体に形成されている。この係合爪160、160は、照明灯側ソケット部材152に形成される係合爪161、161と係脱可能に挿入するため、当該係合爪160と接続部156との間には、所定の空間が形成されているものとする。
【0138】
他方、蓋部材154は、筐体153の接続部156の開口と外形が略同様に形成されていると共に、蓋部材154の上端は、棚8取付面に対し水平に固定部155が形成されており、当該固定部155には、棚8下面に当接して、予め穿設されるネジ孔と螺合するためのネジ孔155Aが形成されている。
【0139】
上記筐体154の開口は、当該筐体153内に給電接片157、給電側端子158及び給電線159が配設された状態で、蓋部材154にて閉塞されており、これら筐体153と蓋部材154との接合面は、接着され、一体とされているものとする。
【0140】
他方、照明灯側ソケット部材152は、上記本体側ソケット部材151と同様に、硬質合成樹脂にて形成されており、照明灯14の端部に装着される装着部164と、当該装着部164の外側に形成される接続部166とから構成される。
【0141】
装着部164は、照明灯14の端部を囲繞する有底円筒状のカバー部165から構成されている。カバー部165を構成する円筒底面、即ち、カバー部165の外端面には、照明灯14端部に設けられる受電用の端子14A、14Aを挿通可能とする端子挿通孔167、167が形成されている。
【0142】
他方、装着部164の外側に形成される接続部166は、当該接続部166の上面より上方に突出すると共に、下部が、前記端子挿通孔167から挿入された照明灯14の端子14Aと電気的に接続可能に設けられる受電側端子168が設けられている。
【0143】
接続部166の前後(図52では左右に図示される)には、接続部166の下面から所定寸法だけ外方、即ち、それぞれ前後方向に延在した後、略直角に起立した状態とされる係合爪161、161が接続部166と一体に形成される。この係合爪161、161は、それぞれ下端を中心として内方に押圧可能とする弾性材料にて構成されていると共に、上端が外方、即ち、前側に形成される係合爪161は、前方に向けて、後側に形成される係合爪161は、後方に向けて突出して形成されている。この係合爪161、161は、それぞれ上述した如き本体側ソケット部材151に形成される係合爪160、160と係脱可能とされている。
【0144】
以上の構成により、係る実施例におけるソケット150による照明灯14の取付方法について説明する。先ず初めに、本体側ソケット部材151の蓋部材154に形成される固定部155を棚8下面の端部に宛い、当該固定部155に形成される係合孔155Aを棚8下面に予め穿設された係合孔と重合し、図示しないネジにて固定する。これにより、ソケット150を構成する本体側ソケット部材151が棚8下面に固定される。
【0145】
次に、照明灯14の両端に照明灯側ソケット部材152を装着する。このとき、照明灯14の受電用の端子14Aは、カバー部165に形成される端子挿通孔167、167に挿通されると共に、当該端子14Aが接続部166内部に収容される受電側端子168、168と電気的に接続される。
【0146】
照明灯14の両端に照明灯側ソケット部材152が装着された状態で、各照明灯側ソケット部材152を本体側ソケット部材151に取り付ける。即ち、本体側ソケット部材151の接続部156を照明灯側ソケット部材152の接続部166と接続する。このとき、接続部166の上面には、照明灯14の受電用の端子14Aと電気的に接続された受電側端子168、168が突出して取り付けられていることから、これら受電側端子168が接続部156に設けられる給電側端子158、158内に嵌合されることで、これら端子は電気的に接続される。また、この給電側端子158は、一端が電源に接続される給電線159に電気的に接続されているため、照明灯14の端子14Aも電源に電気的に接続されることとなる。
【0147】
また、照明灯側ソケット部材152の接続部166と本体側ソケット部材151の接続部156を接続し、更に照明灯側ソケット部材152を上方に押し上げることで、接続部166の外方に形成される係合爪161、161が、本体側ソケット部材151のフランジ156Aの外方に形成される係合爪160、160と係合する。
【0148】
これにより、安定して照明灯側ソケット部材152を本体側ソケット部材151に取り付けることができる。そのため、従来のようにクリップに照明灯を保持させる構成に比して、容易に照明灯14を棚8下面に取り付けることが可能となり、取付作業の簡素化を図ることができるようになる。また、安定して照明灯側ソケット部材152を本体側ソケット部材151に係止させることで、照明灯14の端子14Aを受電側端子168や給電側端子158等の導電部材を介して安定して本体側ソケット部材151に収容される給電接片157と電気的に接続することが可能となり、安定して、且つ、安全に照明を行うことができる。
【0149】
また、このとき、本体側ソケット部材151には、接続部156内に防水ゴム163が設けられているため、当該防水ゴム163により、係る照明灯側ソケット部材152の受電側端子168と本体側ソケット部材151の給電側端子158とは、水密的に外部を隔離することが可能となる。
【0150】
これにより、特に、本実施例のように陳列室5内が所定の温度に冷却される場合において、防水ゴム163によって仕切られるため、ソケット150の表面に付着した結露が、各端子158、168に付着しショートが発生することを抑制することができる。そのため、照明灯14やソケット150に結露水が付着する場合であっても、安全に照明灯14を使用することが可能となる。
【0151】
尚、本体側ソケット部材151と照明灯側ソケット部材152との係合を離脱させる際には、照明灯側ソケット部材152に形成される前後の係合爪161、161を手指にて挟持し、係合爪161を内方に押圧することで、係合爪161が内方に向けて変形し、係合爪160との係合が離脱することができる。
【図面の簡単な説明】
【0152】
【図1】低温ショーケースの斜視図である。
【図2】図1の低温ショーケースの概略縦断側面図である。
【図3】ソケット及び照明灯が取り付けられた状態の棚の下面斜視図である(実施例1)。
【図4】棚下面の部分斜視図である(実施例1)。
【図5】陳列室の一側に取り付けられるソケットの側面図である(実施例1)。
【図6】図5のソケットの部分透視断面図である(実施例1)。
【図7】本体側ソケット部材の斜視図である(実施例1)。
【図8】本体側ソケット部材の側面図である(実施例1)。
【図9】本体側ソケット部材の筐体の側面図である(実施例1)。
【図10】本体側ソケット部材の蓋部材の側面図である(実施例1)。
【図11】図8を下側からみた平面図である(実施例1)。
【図12】本体側ソケット部材の正面図である(実施例1)。
【図13】図11に給電線を取り付けた状態を示した図である(実施例1)。
【図14】照明灯側ソケット部材の斜視図である(実施例1)。
【図15】照明灯側ソケット部材の側面図である(実施例1)。
【図16】図15を右からみた図である(実施例1)。
【図17】図15を裏側からみた図である(実施例1)。
【図18】図15を下から見た図である(実施例1)。
【図19】カバー部の拡大断面図である(実施例1)。
【図20】ソケットに給電線及び照明灯を取り付ける状態を説明する概略図である(実施例1)。
【図21】図20の電気配線図である(実施例1)。
【図22】ソケットが棚下面に取り付けられる状態を下方から見た一部切欠斜視図である(実施例1)。
【図23】ソケットが棚下面に取り付けられた状態を示す下方から見た拡大斜視図である(実施例1)。
【図24】図23の部分縦断側面図である。
【図25】ソケットが棚端部に取り付けられた状態を示す下方から見た拡大斜視図である。
【図26】他の実施例としての照明灯保持部を示す照明灯側ソケット部材の側面図である。
【図27】図26の断面図である。
【図28】図26の断面図である。
【図29】他の実施例としての保温筒保持部を示す分解図である。
【図30】他の実施例としての端子挿通孔を示す側面図である。
【図31】ソケットが取り付けられた状態の棚下面の斜視図である(実施例2)。
【図32】ソケットの斜視図である(実施例2)。
【図33】本体側ソケット部材の斜視図である(実施例2)。
【図34】照明灯側ソケット部材の斜視図である(実施例2)。
【図35】図32のソケットの部分透視側面図である(実施例2)。
【図36】図32を左側からみた断面図である(実施例2)。
【図37】図36に照明灯を取り付けた状態の断面図である(実施例2)。
【図38】ソケットが取り付けられた状態の棚下面の斜視図である(実施例3)。
【図39】本体側ソケット部材の内部透視側面図である(実施例3)。
【図40】本体側ソケット部材を下方からみた平面図である(実施例3)
【図41】照明灯側ソケット部材の外方からみた側面図である(実施例3)。
【図42】ソケットの部分透視側面図である(実施例3)。
【図43】他の実施例としてのソケットを構成する本体側ソケット部材の内部透視断面図である。
【図44】図43の本体側ソケット部材に取り付けられる照明灯側ソケット部材の外方側からみた側面図である。
【図45】ソケットの部分透視断面図である。
【図46】他の実施例としてのソケットを構成する本体側ソケット部材の内部透視断面図、図4である。
【図47】図46の本体側ソケット部材に取り付けられる照明灯側ソケット部材の外方側からみた側面図である。
【図48】ソケットの部分透視断面図である。
【図49】本体側ソケット部材の縦断側面図である(実施例4)。
【図50】図49を下方からみた平面図である(実施例4)。
【図51】本体側ソケット部材の正面図である(実施例4)。
【図52】照明灯側ソケット部材を外方からみた内部透視側面図である(実施例4)。
【図53】図52を左からみた正面図である(実施例4)。
【図54】図53の断面図である(実施例4)。
【図55】図52を下方からみた平面図である(実施例4)。
【図56】ソケットの断面図である(実施例4)。
【図57】従来のソケットに給電線及び照明灯を取り付ける状態を説明する概略図である。
【図58】図57の電気配線図である。
【符号の説明】
【0153】
1 ショーケース
5 陳列室
8 棚
14 照明灯(棚下用)
14A 端子(受電用)
16 照明灯(天井用)
22、80、110、130、140、150 ソケット
23、81、111、131、141、151 本体側ソケット部材
24、82、112、132、142、152 照明灯側ソケット部材
25、83、113、153 筐体
26、84、114、154 蓋部材
28 本体側取付面
29、86、116、156、166 接続部
29A、116A 仕切壁
29B 切欠
30 コンデンサ収容部
31 取付面係合部
32 補強板
32A 前壁
33 保持突起
33A 切込
34 コンデンサ
35、87、117、157 給電接片
36、118、159 給電線
37 電源
39、120 挿入部
40、41、121、133、143、160、161 係合爪
42 切欠
43 保温筒
45 蓋側コンデンサ収容部
46、95、122、155 固定部
47、52、155A ネジ孔
48 アース用端子固定部
50 取付片
51、96、123 係合孔
55、100、164 装着部
56、101 収容部
57、165 カバー部 58、63 照明灯保持部
59 保温筒保持部
60、72、102、167 端子挿通孔
61 押圧部
62 水抜き孔
67 端部取付片
69 アース用端子
87A 端子保持部
88 給電線
90 挿入部
91 係合爪(係合部)
92 操作部
93 端子保持部
103 保持片
104 操作部挿入口
105 端面
125、163 防水ゴム
134 係合部
144 係合片
158 給電側端子
168 受電側端子



【特許請求の範囲】
【請求項1】
端部に端子を有する照明灯を設けて成るショーケースにおいて、
前記照明灯を本体の電源に接続するためのソケットを備え、
該ソケットは、前記本体側に固定されて内部に給電部を有する本体側ソケット部材と、前記照明灯に装着されて前記本体側ソケット部材に着脱自在に取り付けられる照明灯側ソケット部材とから成り、
前記照明灯に装着された前記照明灯側ソケット部材が前記本体側ソケット部材に取り付けられた状態で、前記照明灯の端子は前記本体側ソケット部材の給電部に直接、若しくは、導電部材を介して電気的に接続されると共に、
前記照明灯の周囲を囲繞する保温筒を備え、該保温筒の端部は、前記照明灯側ソケット部材の前記装着部の外周面に形成される保温筒保持部に保持されることを特徴とするショーケース。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【公開番号】特開2011−134721(P2011−134721A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−41041(P2011−41041)
【出願日】平成23年2月28日(2011.2.28)
【分割の表示】特願2006−45318(P2006−45318)の分割
【原出願日】平成18年2月22日(2006.2.22)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(503357920)株式会社プロデックス (19)
【Fターム(参考)】