説明

ショーケース

【課題】コストの低減化を図りながら、ケース本体内部の収納域における収納スペースを縮小することなく異なる温度帯域を形成し、それぞれの温度帯域における商品載置棚に載置された商品を所望の温度状態に保持することができるショーケースを提供すること。
【解決手段】ケース本体1の収納室3に設けられた商品載置棚4と、吸込口13及び吹出口14を介して収納室3の内部と外部との間で空気を循環させる空気循環手段10とを備え、閉成する場合には最上段の商品載置棚4aの上方域及び前方域を閉塞する一方、開成する場合には商品載置棚4aの上方域及び前方域を開放する態様で開閉可能に配設され、上記閉塞する場合には、吹出口14から吹き出された空気を自身の内面に沿って通過させるとともに、商品載置棚4aの前端部との間に形成した間隙40を通じて下方に向けて送出する棚扉20を備えたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ショーケースに関し、より詳細には、収納対象となる商品を所望の温度状態に保持するようにしたショーケースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、収納対象となる商品を所望の温度状態に保持するようにしたショーケースとして、次のようなものが知られている。
【0003】
例えば、前面に開口が形成されたケース本体の収納域内に、複数の商品載置棚が上下に複数段設けられており、それぞれの商品載置棚に商品が載置されている。また、ケース本体内であって収納域外となる個所には、吸込口を通じて吸い込んだ収納域内の空気の通路が二つ形成してあり、一方の空気通路を通過した空気は、収納域上部に形成した上部吹出口より吹き出される。他方の空気通路には、通過する空気を冷却する蒸発器が配設されており、この蒸発器で冷却された空気は、収納域の中間の高さ位置に配設された中間ダクトを通じて中間吹出口より吹き出される。上部吹出口から吹き出された空気、並びに中間吹出口から吹き出された空気は、吸込口に吸い込まれる。
【0004】
このようなショーケースでは、収納域内に、上部吹出口より吹き出される空気により温度が調整される域と、中間吹出口より吹き出される空気(冷気)により調整される域との二つの異なる温度帯域が形成され、それぞれの温度帯域において商品載置棚に載置された商品を所望の温度状態に調整するようにしている。より詳細に説明すると、中間吹出口より吹き出される空気により、中間ダクトより下方側領域を低温度帯域として該域にある商品載置棚に載置される商品を冷却し、該中間ダクトより上方側領域を高温度帯域として該域にある商品載置棚に載置される商品を所望の温度に調整している(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平5−133671号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、上述した特許文献1に提案されているようなショーケースでは、中間ダクトを境界として、2つの異なる温度帯域を形成していたために、中間ダクトの存在により収納域における商品の収納スペースを縮小せざるを得ないという問題があった。また、複数のダクト、吹出口等が必要になるため、構造や温度制御が複雑なものとなり、コストの増大化を招来する虞れがあった。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みて、コストの低減化を図りながら、ケース本体内部の収納域における収納スペースを縮小することなく異なる温度帯域を形成し、それぞれの温度帯域における商品載置棚に載置された商品を所望の温度状態に保持することができるショーケースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るショーケースは、少なくとも前面に開口が形成された断熱筐体であるケース本体と、前記ケース本体の内部に画成された収納域に上下方向に沿って複数段設けられ、かつ収納対象となる商品を載置する商品載置棚と、吸込口より前記収納域内の空気を吸い込み、かつ吹出口より該収納域内に空気を吹き出す態様で、前記収納域の内部と外部との間で空気を循環させる空気循環手段と、前記空気循環手段により循環される空気を所望の温度に調整する温度調整手段とを備え、前記商品載置棚に載置された商品を所望の温度状態に保持するようにしたショーケースにおいて、閉成する場合には前記吹出口の直下にある商品載置棚の上方域及び前方域を閉塞する一方、開成する場合には前記商品載置棚の上方域及び前方域を開放する態様で開閉可能に配設され、前記商品載置棚の上方域及び前方域を閉塞する場合には、前記吹出口から吹き出された空気を自身の内面に沿って通過させるとともに、前記商品載置棚の前端部との間に形成した間隙を通じて下方に向けて送出する扉体を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の請求項2に係るショーケースは、上述した請求項1において、前記扉体は、透過性材料から構成されたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の請求項3に係るショーケースは、上述した請求項1又は請求項2において、前記扉体は、前記内面を構成する内扉と、前記内扉との間に間隙を形成し、かつ外面を構成する外扉とを有してなり、前記内扉と前記外扉との間隙に前記温度調整手段により生じた高温排熱を通過させることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の請求項4に係るショーケースは、上述した請求項1〜3のいずれか一つにおいて、ハニカム構造を有し、かつ前記扉体と前記商品載置棚の前端部との間隙を通過する空気の流れを整える整流部材を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、自身が閉成する場合には吹出口の直下にある商品載置棚の上方域及び前方域を閉塞する一方、自身が開成する場合には商品載置棚の上方域及び前方域を開放する態様で開閉可能に配設された扉体が、商品載置棚の上方域及び前方域を閉塞する場合には、吹出口から吹き出された空気を自身の内面に沿って通過させるとともに、商品載置棚の前端部との間に形成した間隙を通じて下方に向けて送出するので、当該商品載置棚の上方域の空間には例えば冷気が充満することになり、該商品載置棚の下方域の収納域よりも温度を低くすることができる。しかも上記間隙を通じて下方に送出された空気は、吸込口に吸い込まれることにより、当該商品載置棚の下方域の収納域では、その前面にエアカーテンが形成され、所定の温度に調整することができる。つまり、上記ショーケースにおいては、収納域の内部を異なる温度帯域を形成することができる。しかも従来のように中間ダクトのようなものを必要とせず、収納スペースを縮小する必要がない。また吹出口は1つで済み、最上段の商品載置棚の上方域及び前方域に扉体を設けただけなので、構造や制御が複雑なものとならない。従って、コストの低減化を図りながら、ケース本体の内部の収納域における収納スペースを縮小することなく異なる温度帯域を形成し、それぞれの温度帯域における商品載置棚に載置された商品を所望の温度状態に保持することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、本発明の実施の形態1であるショーケースの内部構造を側方から見た場合を示す断面側面図である。
【図2】図2は、図1に示したショーケースの要部を拡大して示す断面側面図である。
【図3】図3は、本発明の実施の形態2であるショーケースの内部構造を側方から見た場合を示す断面側面図である。
【図4】図4は、図3に示したショーケースの要部を拡大して示す断面側面図である。
【図5】図5は、本発明の実施の形態3であるショーケースの内部構造を側方から見た場合を示す断面側面図である。
【図6】図6は、本発明の実施の形態3のショーケースの変形例の要部を拡大して示す断面側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を適宜参照しながら本発明に係るショーケースの好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0015】
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1であるショーケースの内部構造を側方から見た場合を示す断面側面図である。ここで例示するショーケースは、ケース本体1を備えている。
【0016】
ケース本体1は、前面及び上面の一部に開口2が形成された略直方状の断熱筐体であり、その内部には収納室(収納域)3が画成してあるとともに、空気循環手段10が設けてある。
【0017】
収納室3は、上記開口2を臨む態様で画成された室であり、複数(図示の例では6つ)の商品載置棚4が上下方向に沿って複数段に並べて配設してある。商品載置棚4は、それぞれ収納対象となる商品を載置するためのものであり、矩形状の棚板を有している。
【0018】
空気循環手段10は、空気通路11と循環ファン12とを備えて構成してある。空気通路11は、吸込口13から吹出口14に至る空気の通路である。ここに吸込口13は、収納室3の内部の空気を吸い込むための開口であり、収納室3の左右方向に沿って延設してある。吹出口14は、収納室3の内部に空気を吹き出すための開口であり、天井部6の前端部分、すなわち収納室3の上端側のやや後方部分に設けてある。
【0019】
このような空気通路11は、収納室3外であってその下方にある下方ダクト11aと、収納室3外であってその背面側にある背面ダクト11bと、収納室3外であってその上方にある上方ダクト11cとを互いに連通した態様で構成してある。ここで、下方ダクト11aの入口は上記吸込口13に一致しており、上方ダクト11cの出口は上記吹出口14に一致している。
【0020】
循環ファン12は、空気を循環させるものであり、背面ダクト11bの所定部位に配設してある。本実施の形態においては、循環ファン12は背面ダクト11bの所定部位に配設してあるが、本発明では、循環ファン12の配設位置は特に限定されるものではなく、後述する循環ファン12の機能を発揮することができる個所であればどこに配設しても構わない。
【0021】
このような空気循環手段10においては、循環ファン12が駆動することにより吸込口13を通じて収納室3の内部にある空気(内部空気)を吸い込み、吸い込んだ空気が空気通路11を通過する態様で吹出口14まで送出し、吹出口14を通じて送出した空気を収納室3の内部に吹き出すことにより、収納室3の内部と外部との間で空気を循環させるものである。
【0022】
上記空気通路11の背面ダクト11bには蒸発器(冷却器)15が設けてある。蒸発器15は、図には明示しないが、圧縮機、凝縮器及び膨張弁とともに冷媒を循環させる冷媒循環手段(温度調整手段)を構成する。ここに圧縮機は、冷媒を圧縮するものであり、凝縮器は、圧縮機で圧縮された冷媒を凝縮させるものである。膨張弁は、凝縮器で凝縮された冷媒を断熱膨張させて低温低圧の状態にさせるものである。これら圧縮機、凝縮器及び膨張弁は、ケース本体1の内部であって収納室3の下方域に画成された機械室7に配設してある。
【0023】
蒸発器15は、循環ファン12が駆動することにより背面ダクト11bを下方から上方に向けて通過する空気と、膨張弁で断熱膨張された冷媒とを熱交換させるもの、より詳細には、冷媒を蒸発させることにより背面ダクト11b(空気通路11)を通過する空気を冷却するものである。この蒸発器15で蒸発した冷媒は、再び圧縮機に戻り圧縮されることになる。
【0024】
上記ショーケースは、上記構成の他に棚扉(扉体)20が配設してある。棚扉20は、例えばアクリル樹脂等の透過性材料から形成してあり、縦断面が湾曲して構成してある。この棚扉20は、図2に示すように最上段の商品載置棚4a、すなわち吹出口14の直下の商品載置棚4aの上方域及び前方域を覆うことが可能となる態様で配設してある。
【0025】
より詳細に説明すると、棚扉20は、2つあり、それぞれが上部扉支持レール部31と下部扉支持レール部32とに支持されて左右方向に沿ってスライド移動可能に配設された引戸構造を有するものである。上部扉支持レール部31は、吹出口14の上方域、つまりケース本体1の天井部6の前端部分において左右方向に沿って延設してあり、下部扉支持レール部32は、最上段の商品載置棚4aの前端部から所定の距離だけ前方側に離隔した個所において左右方向に沿って延在する態様でケース本体1に架設してある。そして、それぞれの棚扉20は、上端部が上部扉支持レール部31に支持されるとともに、下端部が下部扉支持レール部32に支持されることにより、左右方向に沿ってスライド移動可能、すなわち開閉動作可能となっている。ここで、個々の棚扉20の外面には把手部30が設けてある。尚、下部扉支持レール部32は、例えば、商品載置棚4aを支持する棚ブラケットを前方へ延長した図示せぬ延長部分により支持してある。
【0026】
このような棚扉20は、それぞれが閉動作することにより閉成して最上段の商品載置棚4aの上方域及び前方域を閉塞する一方、少なくとも一方が開動作することにより開成して該商品載置棚4aの上方域及び下方域を開放するものである。
【0027】
また、棚扉20がそれぞれ閉動作することにより閉成して上記商品載置棚4aの上方域及び下方域を閉塞する場合には、吹出口14より吹き出された空気を自身の内面に沿って通過させるとともに、上記商品載置棚4aの前端部と下部扉支持レール部32との間に形成された間隙40を通じて空気を下方に向けて送出するものである。
【0028】
上記構成を有するショーケースにおいては、棚扉20をそれぞれ閉動作させて閉成した場合には、循環ファン12が駆動し、かつ冷媒循環手段を構成する圧縮機が駆動することにより吹出口14から吹き出された空気、すなわち蒸発器15により冷却された空気は、図2中の矢印で示すように、棚扉20の内面に沿って通過する。このように棚扉20の内面に沿って通過する空気は、その後、商品載置棚4aと下部扉支持レール部32との間の間隙40を通過して、下方に送出され、その後吸込口13に吸い込まれることになる。
【0029】
その一方、棚扉20の少なくとも一方を左右方向に沿って開動作させて開成した場合には、上記商品載置棚4aの上方域及び前方域の一部が開放され、これにより利用者は、該商品載置棚4aに載置された商品を取り出すことが可能になる。
【0030】
以上説明したように、本実施の形態1であるショーケースにおいては、棚扉20が、自身が閉成する場合には、最上段の商品載置棚4aの上方域及び前方域を閉塞し、吹出口14から吹き出された空気(冷却された空気)を自身の内面に沿って通過させるとともに、該商品載置棚4aの前端部との間に形成された間隙40を通じて下方に向けて送出するので、当該商品載置棚4a、収納室3の背面、並びに棚扉20により囲繞される空間、すなわち該商品載置棚4aの上方域の空間には冷気が充満することになり、該商品載置棚4aの下方域の収納室3よりも温度を低くすることができる。しかも上記間隙40を通じて下方に送出された空気は、吸込口13に吸い込まれることにより、当該商品載置棚4aの下方域の収納室3では、その前面にエアカーテンが形成され、所定の温度に調整することができる。つまり、上記ショーケースにおいては、収納室3の内部を異なる温度帯域を形成することができる。しかも従来のように中間ダクトのようなものを必要とせず、収納スペースを縮小する必要がない。また吹出口14は1つで済み、最上段の商品載置棚4aの上方域及び前方域に棚扉20を設けただけなので、構造や制御が複雑なものとならない。従って、コストの低減化を図りながら、ケース本体1の内部の収納室3における収納スペースを縮小することなく異なる温度帯域を形成し、それぞれの温度帯域における商品載置棚4に載置された商品を所望の温度状態に保持することができる。
【0031】
また、上記ショーケースによれば、棚扉20がアクリル樹脂等の透過性材料から構成されているので、それぞれが閉動作して閉成する場合でも、最上段の商品載置棚4aの上部を外部から視認可能であり、利用者は商品の有無等を確認することができる。
【0032】
<実施の形態2>
図3は、本発明の実施の形態2であるショーケースの内部構造を側方から見た場合を示す断面側面図である。尚、上述した実施の形態1であるショーケースと同一の構成を有するものには同一の符号を付して説明する。ここで例示するショーケースは、ケース本体1を備えている。
【0033】
ケース本体1は、上面の一部及び前面に開口2が形成された略直方状の断熱筐体であり、その内部には収納室3が画成してあるとともに、空気循環手段10が設けてある。
【0034】
収納室3は、上記開口2を臨む態様で画成された室であり、複数(図示の例では6つ)の商品載置棚4が上下方向に沿って複数段に並べて配設してある。商品載置棚4は、それぞれ収納対象となる商品を載置するためのものであり、矩形状の棚板を有している。
【0035】
空気循環手段10は、空気通路11と循環ファン12とを備えて構成してある。空気通路11は、吸込口13から吹出口14に至る空気の通路である。ここに吸込口13は、収納室3の内部の空気を吸い込むための開口であり、収納室3の左右方向に沿って延設してある。吹出口14は、収納室3の内部に空気を吹き出すための開口であり、天井部6の前端部分、すなわち収納室3の上端側のやや後方部分に設けてある。
【0036】
このような空気通路11は、収納室3外であってその下方にある下方ダクト11aと、収納室3外であってその背面側にある背面ダクト11bと、収納室3外であってその上方にある上方ダクト11cとを互いに連通した態様で構成してある。ここで、下方ダクト11aの入口は上記吸込口13に一致しており、上方ダクト11cの出口は上記吹出口14に一致している。
【0037】
循環ファン12は、空気を循環させるものであり、背面ダクト11bの所定部位に配設してある。本実施の形態においては、循環ファン12は背面ダクト11bの所定部位に配設してあるが、本発明では、循環ファン12の配設位置は特に限定されるものではなく、後述する循環ファン12の機能を発揮することができる個所であればどこに配設しても構わない。
【0038】
このような空気循環手段10においては、循環ファン12が駆動することにより吸込口13を通じて収納室3の内部にある空気(内部空気)を吸い込み、吸い込んだ空気が空気通路11を通過する態様で吹出口14まで送出し、吹出口14を通じて送出した空気を収納室3の内部に吹き出すことにより、収納室3の内部と外部との間で空気を循環させるものである。
【0039】
上記空気通路11の背面ダクト11bには蒸発器15が設けてある。蒸発器15は、図には明示しないが、圧縮機、凝縮器及び膨張弁とともに冷媒を循環させる冷媒循環手段を構成する。ここに圧縮機は、冷媒を圧縮するものであり、凝縮器は、圧縮機で圧縮された冷媒を凝縮させるものである。膨張弁は、凝縮器で凝縮された冷媒を断熱膨張させて低温低圧の状態にさせるものである。これら圧縮機、凝縮器及び膨張弁は、ケース本体1の内部であって収納室3の下方域に画成された機械室7に配設してある。
【0040】
蒸発器15は、循環ファン12が駆動することにより背面ダクト11bを下方から上方に向けて通過する空気と、膨張弁で断熱膨張された冷媒とを熱交換させるもの、より詳細には、冷媒を蒸発させることにより背面ダクト11b(空気通路11)を通過する空気を冷却するものである。この蒸発器15で蒸発した冷媒は、再び圧縮機に戻り圧縮されることになる。
【0041】
上記ショーケースは、上記構成の他に排気ダクト16と棚扉(扉体)21とが配設してある。排気ダクト16は、機械室7から排気口17に至る通風路であり、機械室7に配設された凝縮器からの高温排熱により高温となる空気を排気口17を通じて外部に送出するためのものである。この排気ダクト16は、ケース本体1の内部であって背面ダクト11bよりも後方側において上下方向に沿って延在しており、その上端開口が排気口17に一致している。
【0042】
棚扉21は、例えばアクリル樹脂等の透過性材料から形成してあり、内扉211と外扉212とを備えて構成してある。
【0043】
内扉211は、縦断面が湾曲して構成してある。この内扉211は、図4に示すように最上段の商品載置棚4a、すなわち吹出口14の直下の商品載置棚4の上方域及び前方域を覆うことが可能となる態様で配設してある。
【0044】
より詳細に説明すると、内扉211は、2つあり、それぞれが上部扉支持レール部31と下部扉支持レール部32とに支持されて左右方向に沿ってスライド移動可能に配設された引戸構造を有するものである。上部扉支持レール部31は、吹出口14の上方域において左右方向に沿って延在する態様で架設してあり、下部扉支持レール部32は、最上段の商品載置棚4aの前端部から所定の距離だけ前方側に離隔した個所において左右方向に沿って延在する態様でケース本体1に架設してある。そして、それぞれの内扉211は、上端部が上部扉支持レール部31に支持されるとともに、下端部が下部扉支持レール部32に支持されることにより、左右方向に沿ってスライド移動可能、すなわち開閉動作可能となっている。
【0045】
外扉212は、縦断面が湾曲して構成してある。この外扉212は棚扉21の外面を構成するものである。このような外扉212は、2つあり、それぞれが内扉211との間に間隙41を形成しながら連結部材213を介して連結してあり、それぞれの前端部は、内扉211の前端部よりもやや上方側に位置するとともに、それぞれの後端部は、排気口17の上方域を覆う態様でケース本体1の上方後端部に位置している。これにより外扉212と内扉211との間の間隙41は、排気ダクト16に排気口17を介して連通しており、外扉212の前端部と内扉211との間で上記間隙41の開口(以下、排出口214という)414が形成してある。また、外扉212は、連結部材213を介して対応する内扉211に連結されているので、該内扉211と一体的に左右方向に沿ってスライド移動可能、すなわち開閉移動可能となっている。尚、外扉212の外面には把手部30が配設されている。
【0046】
このような棚扉21は、それぞれの内扉211及び外扉212が一体的に閉動作することにより閉成して最上段の商品載置棚4aの上方域及び前方域を閉塞する一方、少なくとも一方の内扉211及び外扉212が一体的に開動作することにより開成して該商品載置棚4aの上方域及び下方域を開放するものである。
【0047】
また、棚扉21がそれぞれ閉動作することにより閉成して上記商品載置棚4aの上方域及び下方域を閉塞する場合には、吹出口14より吹き出された空気を内扉211の内面に沿って通過させるとともに、上記商品載置棚4の前端部と下部扉支持レール部32との間に形成された間隙40を通じて空気を下方に向けて送出するものである。
【0048】
更に、内扉211と外扉212との間の間隙41は、排気口17を介して排気ダクト16に連通しているため、棚扉21(内扉211及び外扉212)がそれぞれ閉動作することにより閉成して上記商品載置棚4aの上方域及び前方域を閉塞する場合には、排気口17から吐出された高温空気(高温排熱)を通過させ、排出口214から外部に放出するものである。
【0049】
上記構成を有するショーケースにおいては、棚扉21をそれぞれ閉動作させて閉成した場合には、循環ファン12が駆動し、かつ冷媒循環手段を構成する圧縮機が駆動することにより吹出口14から吹き出された空気、すなわち蒸発器15により冷却された空気は、図4中の矢印で示すように、棚扉21の内面に沿って通過する。このように棚扉21の内面に沿って通過する空気は、その後、商品載置棚4aと下部扉支持レール部32との間の間隙40を通過して、下方に送出され、その後吸込口13に吸い込まれることになる。
【0050】
そして、機械室7の凝縮器の高温排熱により加熱された高温の空気は、排気ダクト16を上昇通過して排気口17より吐出されるが、かかる排気ダクト16は、内扉211と外扉212との間の間隙41に排気口17を介して連通しており、しかも当該間隙41は、棚扉21が閉成していることにより排気口17及び排出口214以外は閉鎖された空間となっている。そのため、排気口17から吐出された高温空気は、図4に示すように内扉211と外扉212との間の間隙41を通過し、排出口214から外部に放出される。つまり、棚扉21は、凝縮器からの高温排熱を内扉211と外扉212との間の間隙41を通過させて外部に放出させている。
【0051】
その一方、棚扉21の少なくとも一方を左右方向に沿って開動作させて開成した場合には、上記商品載置棚4aの上方域及び前方域の一部が開放され、これにより利用者は、該商品載置棚4aに載置された商品を取り出すことが可能になる。
【0052】
以上説明したように、本実施の形態2であるショーケースにおいては、棚扉21が、自身が閉成する場合には、最上段の商品載置棚4aの上方域及び前方域を閉塞し、吹出口14から吹き出された空気(冷却された空気)を内扉211の内面に沿って通過させるとともに、該商品載置棚4aの前端部との間に形成された間隙40を通じて下方に向けて送出するので、当該商品載置棚4a、収納室3の背面、並びに棚扉21により囲繞される空間、すなわち該商品載置棚4aの上方域の空間には冷気が充満することになり、該商品載置棚4aの下方域の収納室3よりも温度を低くすることができる。しかも、上記間隙40を通じて下方に送出された空気は、吸込口13に吸い込まれることにより、当該商品載置棚4aの下方域の収納室3では、その前面にエアカーテンが形成され、所定の温度に調整することができる。つまり、上記ショーケースにおいては、収納室3の内部に異なる温度帯域を形成することができる。しかも従来のように中間ダクトのようなものを必要とせず、収納スペースを縮小する必要がない。また吹出口14は1つで済み、最上段の商品載置棚4aの上方域及び前方域に棚扉21を設けただけなので、構造や制御が複雑なものとならない。従って、コストの低減化を図りながら、ケース本体1の内部の収納室3における収納スペースを縮小することなく異なる温度帯域を形成し、それぞれの温度帯域における商品載置棚4に載置された商品を所望の温度状態に保持することができる。
【0053】
また、上記ショーケースによれば、棚扉21がアクリル樹脂等の透過性材料から構成されているので、それぞれが閉動作して閉成する場合でも、最上段の商品載置棚4aの上部を外部から視認可能であり、利用者は商品の有無等を確認することができる。
【0054】
更に、上記ショーケースによれば、棚扉21が、自身が閉成する場合には、内扉211と外扉212との間の間隙41に排気口17を通じて吐出された高温排熱を通過させて排出口214より放出するので、棚扉21に結露等が生ずることを防止することができる。
【0055】
<実施の形態3>
図5は、本発明の実施の形態3であるショーケースの内部構造を側方から見た場合を示す断面側面図である。尚、上述した実施の形態1及び実施の形態2と同一の構成を有するものには同一の符号を付して説明する。ここで例示するショーケースは、ケース本体1を備えている。
【0056】
ケース本体1は、前面及び上面の一部に開口2が形成された略直方状の断熱筐体であり、その内部には収納室3が画成してあるとともに、空気循環手段10が設けてある。
【0057】
収納室3は、上記開口2を臨む態様で画成された室であり、複数(図示の例では6つ)の商品載置棚4が上下方向に沿って複数段に並べて配設してある。商品載置棚4は、それぞれ収納対象となる商品を載置するためのものであり、矩形状の棚板を有している。
【0058】
空気循環手段10は、空気通路11と循環ファン12とを備えて構成してある。空気通路11は、吸込口13から吹出口14に至る空気の通路である。ここに吸込口13は、収納室3の内部の空気を吸い込むための開口であり、収納室3の左右方向に沿って延設してある。吹出口14は、収納室3の内部に空気を吹き出すための開口であり、天井部6の前端部分、すなわち収納室3の上端側のやや後方部分に設けてある。
【0059】
このような空気通路11は、収納室3外であってその下方にある下方ダクト11aと、収納室3外であってその背面側にある背面ダクト11bと、収納室3外であってその上方にある上方ダクト11cとを互いに連通した態様で構成してある。ここで、下方ダクト11aの入口は上記吸込口13に一致しており、上方ダクト11cの出口は上記吹出口14に一致している。
【0060】
循環ファン12は、空気を循環させるものであり、背面ダクト11bの所定部位に配設してある。本実施の形態においては、循環ファン12は背面ダクト11bの所定部位に配設してあるが、本発明では、循環ファン12の配設位置は特に限定されるものではなく、後述する循環ファン12の機能を発揮することができる個所であればどこに配設しても構わない。
【0061】
このような空気循環手段10においては、循環ファン12が駆動することにより吸込口13を通じて収納室3の内部にある空気(内部空気)を吸い込み、吸い込んだ空気が空気通路11を通過する態様で吹出口14まで送出し、吹出口14を通じて送出した空気を収納室3の内部に吹き出すことにより、収納室3の内部と外部との間で空気を循環させるものである。
【0062】
上記空気通路11の背面ダクト11bには蒸発器15が設けてある。蒸発器15は、図には明示しないが、圧縮機、凝縮器及び膨張弁とともに冷媒を循環させる冷媒循環手段を構成する。ここに圧縮機は、冷媒を圧縮するものであり、凝縮器は、圧縮機で圧縮された冷媒を凝縮させるものである。膨張弁は、凝縮器で凝縮された冷媒を断熱膨張させて低温低圧の状態にさせるものである。これら圧縮機、凝縮器及び膨張弁は、ケース本体1の内部であって収納室3の下方域に画成された機械室7に配設してある。
【0063】
蒸発器15は、循環ファン12が駆動することにより背面ダクト11bを下方から上方に向けて通過する空気と、膨張弁で断熱膨張された冷媒とを熱交換させるもの、より詳細には、冷媒を蒸発させることにより背面ダクト11b(空気通路11)を通過する空気を冷却するものである。この蒸発器15で蒸発した冷媒は、再び圧縮機に戻り圧縮されることになる。
【0064】
上記ショーケースは、上記構成の他に棚扉(扉体)22が配設してある。棚扉22は、例えばアクリル樹脂等の透過性材料から形成してあり、縦断面が湾曲して構成してある。この棚扉22は、最上段の商品載置棚4a、すなわち吹出口14の直下の商品載置棚4aの上方域及び前方域を覆うことが可能となる態様で配設してある。
【0065】
より詳細に説明すると、棚扉22は、その後端部がケース本体1の天井部6の前端部分にヒンジ結合されており、かかるヒンジの軸部221の軸心回りに揺動可能、すなわち上下方向に開閉可能となる態様で配設してある。この棚扉22は、上方に向けて開動作する一方、下方に向けて閉動作するものである。そして、最上段の商品載置棚4aの前端部から所定の距離だけ前方側に離隔した個所には、左右方向に沿って延在する態様でケース本体1に架設した長尺状の規制部材222が配設してあり、下方に向けて閉動作する棚扉22は、自身の前端部が規制部材222に当接することにより閉成して該商品載置棚4aの上方域及び前方域を閉塞するものである。図中の符号30は、棚扉22の外面に配設された把手部である。
【0066】
このように棚扉22は、下方に向けて閉動作し、前端部が規制部材222に当接して閉成して上記商品載置棚4aの上方域及び下方域を閉塞する場合には、吹出口14より吹き出された空気を自身の内面に沿って通過させるとともに、上記商品載置棚4aの前端部と規制部材222との間に形成された間隙を通じて空気を下方に向けて送出するものである。
【0067】
また、商品載置棚4aの前端部と規制部材222との間の間隙には、ハニカム構造を有し、かつ通過する空気の流れを整えるための整流部材223が設けてある。
【0068】
上記構成を有するショーケースにおいては、棚扉22をそれぞれ閉動作させて閉成した場合には、循環ファン12が駆動し、かつ冷媒循環手段を構成する圧縮機が駆動することにより吹出口14から吹き出された空気、すなわち蒸発器15により冷却された空気は、図5中の矢印で示すように、棚扉22の内面に沿って通過する。このように棚扉22の内面に沿って通過する空気は、その後、商品載置棚4aと規制部材222との間の間隙を通過して、下方に送出され、その後吸込口13に吸い込まれることになる。
【0069】
その一方、棚扉22を上方に向けて開動作させて開成した場合には、上記商品載置棚4aの上方域及び前方域が開放され、これにより利用者は、該商品載置棚4aに載置された商品を取り出すことが可能になる。
【0070】
以上説明したように、本実施の形態3であるショーケースにおいては、棚扉22が、自身が閉成する場合には、最上段の商品載置棚4aの上方域及び前方域を閉塞し、吹出口14から吹き出された空気(冷却された空気)を自身の内面に沿って通過させるとともに、該商品載置棚4aの前端部との間に形成された間隙を通じて下方に向けて送出するので、当該商品載置棚4a、収納室3の背面、並びに棚扉22により囲繞される空間、すなわち該商品載置棚4aの上方域の空間には冷気が充満することになり、該商品載置棚4aの下方域の収納室3よりも温度を低くすることができる。しかも、上記間隙を通じて下方に送出された空気は、吸込口13に吸い込まれることにより、当該商品載置棚4aの下方域の収納室3では、その前面にエアカーテンが形成され、所定の温度に調整することができる。つまり、上記ショーケースにおいては、収納室3の内部に異なる温度帯域を形成することができる。しかも従来のように中間ダクトのようなものを必要とせず、収納スペースを縮小する必要がない。また吹出口14は1つで済み、最上段の商品載置棚4aの上方域及び前方域に棚扉22を設けただけなので、構造や制御が複雑なものとならない。従って、コストの低減化を図りながら、ケース本体1の内部の収納室3における収納スペースを縮小することなく異なる温度帯域を形成し、それぞれの温度帯域における商品載置棚4に載置された商品を所望の温度状態に保持することができる。
【0071】
また、上記ショーケースによれば、棚扉22がアクリル樹脂等の透過性材料から構成されているので、下方に向けて閉動作して閉成する場合でも、最上段の商品載置棚4aの上部を外部から視認可能であり、利用者は商品の有無等を確認することができる。
【0072】
更に、商品載置棚4aの前端部と規制部材222との間の間隙に設けたハニカム構造の整流部材223が、通過する空気の流れを整えるので、収納室3の下方域の前面に良好にエアカーテンを形成することができる。
【0073】
図6は、本発明の実施の形態3のショーケースの変形例の要部を拡大して示す断面側面図である。尚、上述した実施の形態1〜3と同一の構成を有するものには同一の符号を付してその説明を適宜省略する。ここで例示するショーケースでは、ケース本体1に排気ダクト16が設けてあり、かかる排気ダクト16の出口となる排気口17は、吹出口14の上方域に形成してある。そして、吹出口14と排気口17とを区画するケース本体1の天井部6の前端部分に、自身の後端部がヒンジ結合された棚扉22が、かかるヒンジの軸部221の軸心回りに揺動可能、すなわち上下方向に開閉可能となる態様で配設してある。この棚扉22は、縦断面が湾曲して構成してあり、上方に向けて開動作する一方、下方に向けて閉動作するものである。そして、最上段の商品載置棚4aの前端部から所定の距離だけ前方側に離隔した個所には、左右方向に沿って延在する態様でケース本体1に架設した長尺状の規制部材222が配設してあり、下方に向けて閉動作する棚扉22は、自身の前端部が規制部材222に当接することにより閉成して該商品載置棚4aの上方域及び前方域を閉塞するものである。
【0074】
このような棚扉22の湾曲部の上方域には、該棚扉22と所定の距離だけ離隔する態様でガイド部材225が配設してある。このガイド部材225は、その縦断面が湾曲して構成されており、棚扉22の両側上部に配設したハット型取付具226を介して取り付けてある。
【0075】
かかるガイド部材225は、排気口17から吐出された高温空気(高温排熱)の一部を自身と棚扉22との間の間隙42に通過させる一方、残りを上方に向けて送出することにより分流し、上記間隙42を通過させた高温空気(高温排熱)を棚扉22の外面に沿って通過させるものである。このような構成を採用する結果、棚扉22の外面に結露が生ずることを防止することができる。
【0076】
以上、本発明の好適な実施の形態1〜3について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
【0077】
上述した実施の形態では、いずれも最上段の商品載置棚4aの上方域及び前方域を閉塞、あるいは開放するものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、吹出口の直下にある商品載置棚であればよい。
【0078】
上述した実施の形態では、いずれも棚扉22は透過性材料から構成したものであったが、本発明では、扉体(棚扉)は必ずしも透過性材料から構成される必要はない。
【0079】
上述した実施の形態3では、商品載置棚4aの前端部と規制部材222との間の間隙に整流部材223を配設していたが、本発明においては、商品載置棚4aの前端部と下部扉支持レール部32との間の間隙40にも配設しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0080】
以上のように、本発明にショーケースは、収納対象となる商品を所望の温度状態に保持するのに有用である。
【符号の説明】
【0081】
1 ケース本体
2 開口
3 収納室
10 空気循環手段
4,4a 商品載置棚
11 空気通路
12 循環ファン
13 吸込口
14 吹出口
15 蒸発器
16 排気ダクト
17 排気口
20,21,22 棚扉
211 内扉
212 外扉
213 連結部材
214 排出口
222 規制部材
223 整流部材
225 ガイド部材
226 ハット型取付具
30 把手部
31 上部扉支持レール部
32 下部扉支持レール部
40,41,42 間隙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも前面に開口が形成された断熱筐体であるケース本体と、
前記ケース本体の内部に画成された収納域に上下方向に沿って複数段設けられ、かつ収納対象となる商品を載置する商品載置棚と、
吸込口より前記収納域内の空気を吸い込み、かつ吹出口より該収納域内に空気を吹き出す態様で、前記収納域の内部と外部との間で空気を循環させる空気循環手段と、
前記空気循環手段により循環される空気を所望の温度に調整する温度調整手段と
を備え、前記商品載置棚に載置された商品を所望の温度状態に保持するようにしたショーケースにおいて、
閉成する場合には前記吹出口の直下にある商品載置棚の上方域及び前方域を閉塞する一方、開成する場合には前記商品載置棚の上方域及び前方域を開放する態様で開閉可能に配設され、前記商品載置棚の上方域及び前方域を閉塞する場合には、前記吹出口から吹き出された空気を自身の内面に沿って通過させるとともに、前記商品載置棚の前端部との間に形成した間隙を通じて下方に向けて送出する扉体を備えたことを特徴とするショーケース。
【請求項2】
前記扉体は、透過性材料から構成されたことを特徴とする請求項1に記載のショーケース。
【請求項3】
前記扉体は、前記内面を構成する内扉と、前記内扉との間に間隙を形成し、かつ外面を構成する外扉とを有してなり、前記内扉と前記外扉との間隙に前記温度調整手段により生じた高温排熱を通過させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のショーケース。
【請求項4】
ハニカム構造を有し、かつ前記扉体と前記商品載置棚の前端部との間隙を通過する空気の流れを整える整流部材を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のショーケース。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−19634(P2011−19634A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−166073(P2009−166073)
【出願日】平成21年7月14日(2009.7.14)
【出願人】(591083244)富士電機システムズ株式会社 (1,717)
【Fターム(参考)】