説明

ショートアーク型フラッシュランプ

【課題】 高入力点灯が可能であり、しかも確実なトリガ点灯が可能である、コンパクトで新規なシール構造を有するショートアーク型フラッシュランプを提供すること。
【解決手段】
このショートアーク型フラッシュランプは、第1の石英ガラス管および第2の石英ガラス管の一方が他方に挿入されて形成される二重管部分が互いに溶着されてなる発光管を備え、当該発光管の内部には、一対の主電極が互いに対向配置されると共に少なくとも1つの始動用補助電極が前記主電極間に位置されるよう配置されており、各々先端に前記主電極を具える第1の電極棒および第2の電極棒が、前記発光管の両端の各々から管軸方向外方に導出されるよう、前記発光管に対して封着されており、先端に前記始動用補助電極を具える内部リードが、前記発光管の二重管部分において気密に埋設された金属箔を介して外部リードと電気的に接続された構成とされている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ショートアーク型フラッシュランプに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、ストロボ、高速画像機器、分光分析機器、あるいは発光分析機器などの光源としてフラッシュランプが広く利用されている。
図5は、従来におけるショートアーク型フラッシュランプの一例における構成の概略を示す説明用断面図である。このフラッシュランプ60は、ガラス製のバルブ61内において、一対の陰極62および陽極63が互いに対向して配置されると共に、トリガ電極65およびスパーカ電極66よりなる始動用補助電極が配設されており、各々これらの電極が先端に連設された電極棒(リードピン)70がバルブ61の底部に設けられた、バルブ61と同一のガラス製のステム68を貫通して外部に導出された構成とされている。このような構成のフラッシュランプ60は、例えば特許文献1に開示されている。
電極棒70としては、バルブ61およびステム68を構成する例えば硬質ガラスと略同等の大きさの熱膨張係数を有する金属、例えばコバール金属(Fe−Ni−Co合金)が用いられている。
しかしながら、このような構成のフラッシュランプ60においては、ランプ入力を大きくすると、ステム68と電極棒70との熱膨張差による応力によって、ステム部分が割れてしまうことがあるため、ランプ入力を例えば20W程度の大きさとすることしかできない。
【0003】
また、このようなフラッシュランプにおいては、ステムを、溶融ガラスではなく、粉末ガラスの焼結体により構成することにより耐応力性を高め、ランプ入力を大きくすることが行われている(例えば特許文献2参照)が、このような構造のものであっても、大きな熱膨張係数を有する硬質ガラスを用いているので、ランプ入力の大きさには制限があり、最大でも60W程度とすることしかできない。
【0004】
一方、産業界からは、より広い範囲を撮影することのできる高入力写真撮影用のショートアーク型フラッシュランプや、より大きなエネルギーを放射することのできる化学反応用のショートアーク型フラッシュランプが要望されており、高入力点灯可能に構成されていることが求められている。
このようなショートアーク型フラッシュランプにおけるバルブを構成する材料としては、熱膨張係数が小さく、比較的種類が多く、また入手が容易であるなどの理由から、石英ガラスを用いることが最も望ましいが、主放電に係る電極(陰極および陽極)の電極棒と始動用補助電極に係る電極棒の複数のものをコンパクトにシールする設計は難しく、このようなショートアーク型フラッシュランプは存在していないのが実情であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平04−106832号公報
【特許文献2】特開平10−302729号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、高入力点灯が可能であり、しかも確実なトリガ点灯が可能である、コンパクトで新規なシール構造を有するショートアーク型フラッシュランプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のショートアーク型フラッシュランプは、第1の石英ガラス管および第2の石英ガラス管の一方が他方に挿入されて形成される二重管部分が互いに溶着されてなる発光管を備え、当該発光管の内部には、一対の主電極が互いに対向配置されると共に少なくとも1つの始動用補助電極が前記主電極間に位置されるよう配置されており、
各々先端に前記主電極を具える第1の電極棒および第2の電極棒が、前記発光管の両端の各々から管軸方向外方に導出されるよう、前記発光管に対して封着されており、
先端に前記始動用補助電極を具える内部リードが、前記発光管の二重管部分において気密に埋設された金属箔を介して外部リードと電気的に接続されていることを特徴とする。
【0008】
本発明のショートアーク型フラッシュランプにおいては、前記発光管内には、前記第1の電極棒および前記第2の電極棒のいずれか一方と、前記始動用補助電極に係る内部リードとを支持する共通のサポータ部材が配置された構成とされていることが好ましい。
【0009】
また、本発明のショートアーク型フラッシュランプにおいては、前記始動用補助電極を2つ以上具えており、
当該始動用補助電極の各々が前記内部リードを介して接続される前記金属箔の複数が、周方向に異なる位置に配置された構成とされていることが好ましい。
【0010】
さらにまた、本発明のショートアーク型フラッシュランプにおいては、前記第1の電極棒および前記第2の電極棒は、前記発光管に対して段継ぎガラスによって封着された構成とすることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明のショートアーク型フラッシュランプによれば、主電極に係る第1の電極棒および第2の電極棒がいわゆるロッドシールにより石英ガラス製の発光管に対して封着されていることにより、高い耐熱衝撃性を有する構成とすることができるので、主電極に対する高入力が可能となる。しかも、始動用補助電極は、主放電点灯させるために弱い放電を発生させることができればよく、当該始動用補助電極に流れる電流は小さいので、始動用補助電極に係る内部リードがいわゆる箔シールにより石英ガラス製の発光管に対して封着された構成を採用することができ、当該箔シール構造を、一方が他方に対して挿入される2つの石英ガラス管の二重管部分に形成することにより、コンパクトで新規なシール構造を有するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明のショートアーク型フラッシュランプの一例における構成の概略を示す説明用断面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】図1に示すショートアーク型フラッシュランプにおける陰極の構造を示す拡大図である。
【図4】本発明のショートアーク型フラッシュランプの製造方法の一例を示す説明図である。
【図5】従来におけるショートアーク型フラッシュランプの一例における構成の概略を示す説明用断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明のショートアーク型フラッシュランプの一例における構成の概略を示す説明用断面図、図2は、図1におけるA−A線断面図、図3は、図1に示すショートアーク型フラッシュランプにおける陰極の構造を示す拡大図である。
このショートアーク型フラッシュランプ(以下、単に「フラッシュランプ」という。)10は、発光空間を形成する例えば楕円球形状の膨出部13および当該膨出部13の両端に連続して管軸方向外方に伸びる封止管部14A,14Bを有する第1の石英ガラス管12と、直管状の第2の石英ガラス管18とが、第2の石英ガラス管18の他端側開口部(図1において右端側開口部)が第1の石英ガラス管12における一方の封止管部14Aの一端側開口部(図1において左端側開口部)に挿入され、これにより形成される二重管部分15が互いに溶着されてなる発光管11を備えている。そして、発光管11内には、例えばキセノン(Xe)やクリプトン(Kr)などの希ガスが単独で、あるいは、微量のH2 ガスまたはN2 ガスと希ガスとの混合ガスが封入されている。
【0014】
また、発光管11の内部には、一対の主電極である陰極20および陽極25が、互いに対向して配置されており、各々先端に陰極20および陽極25が連接された第1の電極棒21および第2の電極棒26が、発光管11内をその管軸Cに沿って外方に伸びて発光管11の両端から外部に導出されるよう、発光管11の両端において、段継ぎガラス19によって封着(ロッドシール)されている。ここに、陰極20と陽極25との電極間距離dは、例えば1〜10mmである。
陰極20および陽極25は、例えば酸化バリウム(BaO)、酸化カルシウム(CaO)、アルミナ(Al2 3 )などの易電子放射性物質が含浸されたタングステン焼結体により構成されている。
第1の電極棒21および第2の電極棒26は、例えばタングステンにより構成されている。
【0015】
この実施の形態に係るフラッシュランプ10においては、発光管11の内部に、例えば2つのトリガ電極30A,30B、および、放電を安定して生じさせるためのスパーカ電極40よりなる始動用補助電極が配置されている。
【0016】
各々のトリガ電極30A,30Bは、例えば細い線状に形成されており、先端部が陰極20の先端と陽極25の先端を結ぶ中心線上において互いに離間して位置されるよう、配置されている。そして、各々先端にトリガ電極30A,30Bが接続されたロッド状の内部リード(以下、「内部リード棒」という。)31A,31Bが、発光管11内において陰極20に係る第1の電極棒21と互いに平行に管軸方向外方に伸び、発光管11の二重管部分15における周方向に異なる位置、例えば発光管11の管軸Cを挟んで互いに対向する位置に気密に埋設された金属箔35A,35Bを介して、外部リード38A,38Bに電気的に接続されており、これにより、箔シール構造が形成されている。
この実施の形態に係るフラッシュランプ10におけるトリガ電極30A,30Bは、先端に向かうに従って陽極25に接近するよう発光管11の管軸Cに対して傾斜して配置されている。一方のトリガ電極30Aの先端と陰極20の先端との離間距離および他方のトリガ電極30Bの先端と陽極25の先端との離間距離は、例えば、陰極20と陽極25との電極間距離dが3.0mmである場合には、0.5〜1.5mmである。
各々のトリガ電極30A,30Bは、例えばニッケル、タングステンあるいはそれらを含む合金により構成されており、内部リード棒31A,31Bは、例えばタングステンにより構成されている。
【0017】
スパーカ電極40は、例えばアルミナ(Al2 3 )よりなる円柱状の頭部41およびこの頭部41に連続する軸部42とを有し、頭部41に接続された例えばニッケルよりなる金属箔43の一端部が陰極20に係る第1の電極棒21の外周面に接続されていると共に、軸部42に例えばタングステンよりなる内部リード線44が接続されている。そして、内部リード線44は、発光管11の二重管部分15において、トリガ電極30A,30Bに係る金属箔35A,35Bと電気的に絶縁された状態で、気密に埋設された金属箔45を介して、外部リード線48に電気的に接続されており、これにより、箔シール構造が形成されている。
【0018】
また、この実施の形態に係るフラッシュランプ10においては、例えば石英ガラスよりなり、陰極20に係る第1の電極棒21、2つのトリガ電極30A,30Bに係る内部リード棒31A,31B、および、スパーカ電極40に係る内部リード線44を支持する共通のサポータ部材50が配置されている。このような構成とされていることにより、後述するフラッシュランプ10の製造過程において、陰極20、トリガ電極30A,30B、および、スパーカ電極40を適正な位置に配置することができる。
【0019】
上記のフラッシュランプ10の一構成例を示すと、発光管11を構成する第1の石英ガラス管12における封止管部14A,14Bの外径が10mm、厚みが1.5mm、第2の石英ガラス管18の厚みが1.0mm、第1の電極棒21および第2の電極棒26の外径がφ2.0mm、長さが50mm、金属箔35A,35Bの厚さが25μm、幅が5mm、長さが15mm、陰極20と陽極25との電極間距離dが3mm、トリガ電極30A,30Bの外径が0.2〜0.5mm、内部リード棒31A,31Bの外径がφ1.0mmである。また、フラッシュランプ10の点灯条件は、ランプ入力(最大)が300W、点灯周波数が60Hz、パルス幅15μs、1回の発光エネルギーが50Jである。
【0020】
以下、上記のフラッシュランプ10の製造方法の一例について説明する。
先ず、図4(A)に示すように、陰極20を第1の電極棒21の先端にニッケルなどのロウ材によってロウ接し、第1の電極棒21の基端部に、当該第1の電極棒21の構成材料の熱膨張係数と発光管を構成する石英ガラスの熱膨張係数との間の熱膨張係数を有する中間ガラス材料19Aを固着させた(玉巻きした)状態で、直管状の第2の石英ガラス管18内に挿入して配置し、ガラス旋盤に取付ける。
次いで、図4(B)に示すように、第2の石英ガラス管18の一端部を、管軸Cを中心に回転させながら、酸水素バーナー58で加熱することにより、第2の石英ガラス管18と中間ガラス材料19Aとを一体的に融着させて第2の石英ガラス管18の一端部を気密に封止(ロッドシール)する。このとき、第2の石英ガラス管18内が正圧状態となるよう第2の石英ガラス管18の他端開口部より空気を導入し、シール部を膨らませる。
そして、図4(C)に示すように、第2の石英ガラス管18の他端部を陰極20および第1の電極棒21の先端側部分が露出されるよう切断すると共に、第1の電極棒21の露出部分に当該第1の電極棒21の構成材料と略同一の大きさの熱膨張係数を有するガラス材料よりなるサポータ部材50を固着する。その後、先端にトリガ電極30A,30Bを接続した内部リード棒31A,31Bの基端部を金属箔35A,35Bの一端側に接続すると共に金属箔35A,35Bの他端側に外部リード38A,38Bを接続したトリガ電極構造体における内部リード棒31A,31Bを、サポータ部材50に支持固定させると共に、スパーカ電極40における金属箔43を第1の電極棒21の外周面にスポット溶接した状態で、内部リード線をサポータ部材50に支持固定させ、陰極側構造体20Aを作製する。
【0021】
一方、上記と同様に、陽極25を第2の電極棒26の先端部にニッケルなどのロウ材によってロウ接し、第2の電極棒26の基端部に、当該電極棒の構成材料の熱膨張係数と発光管を構成する石英ガラスの熱膨張係数との間の熱膨張係数を有する中間ガラス材料19Aを固着させた(玉巻きした)状態で、排気管12Bを有する直管状の第1の石英ガラス管構成材料12A内に挿入して配置し、ガラス旋盤に取付ける(図4(D)参照。)。
そして、図4(D)に示すように、第1の石英ガラス管構成材料12Aの他端部を、管軸Cを中心に回転させながら、酸水素バーナー58で加熱することにより、第1の石英ガラス管構成材料12Aを縮径して他方の封止管部13Bを形成すると共に、第1の石英ガラス管構成材料12Aにおける他方の封止管部13Bと中間ガラス材料19Aとを酸水素バーナー58で加熱して一体的に融着させて第1の石英ガラス管構成材料12Aの他端部を気密に封止(ロッドシール)し、陽極側構造体25Aを作製する。
【0022】
その後、図4(E)に示すように、陰極側構造体20Aを陽極側構造体25Aにおける第1の石英ガラス管構成材料12Aの一端開口部から挿入して配置すると共に、第1の石英ガラス管構成材料12Aの一端開口部を片側O−リング55によりシールし、この状態で、図4(F)に示すように、第1の石英ガラス管構成材料12Aの排気管12Bより真空に引きながら、第1の石英ガラス管構成材料12Aにおける、陰極側構造体20Aにおけるトリガ電極30A,30Bに係る金属箔35A,35Bおよびスパーカ電極40に係る金属箔45に対応する箇所を、管軸Cを中心に回転させながら、その外周面側から酸水素バーナー58で強熱することにより縮径(シュリンク)して一方の封止管部13Aを形成し、これにより、一方の封止管部13Aの内周面と第2の石英ガラス管18の外周面とを溶着してトリガ電極30A,30Bに係る金属箔35A,35B、およびスパーカ電極40に係る金属箔45を気密に封止する。
そして、第1の石英ガラス管構成材料12Aの余分な部分を切断して第1の石英ガラス管12を形成すると共に、排気管12Bに接続した真空引き装置により排気した後、第1の石英ガラス管12内に所定のガス(例えばXeガス)を所定量封入し、排気管12Bをバーナーで封じ切ることにより発光管11を形成し、以って、図1に示すフラッシュランプ10を得ることができる。
【0023】
上記のフラッシュランプ10においては、陰極20および陽極25の間に所定の電圧が印加されると共に、スパーカ電極40、トリガ電極30A,30Bおよび陽極25にパルス電圧が印加されると、先ず、スパーカ電極40で予備放電が行われて紫外線が放射され、この紫外線により陰極20、陽極25およびトリガ電極30A,30Bから光電子が放出され、発光管11内の例えばキセノンガスが電離される。その後、陰極20とトリガ電極30A,30Bとの予備放電が生じ、これらの予備放電によって陰極20と陽極25との間に予備放電路が形成されて陰極20から陽極25に向けて電子が放出され、これにより、陰極20と陽極25との間でアーク放電(主放電)が生じ、フラッシュランプ10が点灯される。
【0024】
而して、上記のフラッシュランプ10によれば、陰極20に係る第1の電極棒21および陽極25に係る第2の電極棒26がいわゆるロッドシールにより石英ガラス製の発光管11に対して封着されていることにより、高い耐熱衝撃性を有する構成とすることができるので、例えば300W程度のランプ入力での高入力点灯が可能となる。しかも、スパーカ電極40およびトリガ電極30A,30Bは、主放電(アーク放電)点灯させるために弱い放電を発生させることができればよく、当該スパーカ電極40およびトリガ電極30A,30Bに流れる電流は小さいので、スパーカ電極40に係る内部リード線44およびトリガ電極30A,30Bに係る内部リード棒31A,31Bがいわゆる箔シールにより石英ガラス製の発光管11に対して封着された構成を採用することができ、当該箔シール構造を、第2の石英ガラス管18が第1の石英ガラス管12に対して挿入されて形成される二重管部分15に形成することにより、コンパクトで新規なシール構造を有するものとなる。
【0025】
以上のフラッシュランプ10は、ランプ自体を小型のものとして構成することができるので、適宜のリフレクタと組み合わせて用いる場合に極めて有用である。
【0026】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更を加えることができる。
例えば、一方のトリガ電極に係る内部リード棒が発光管における陽極側において外部に導出されるよう、陰極側と同様の箔シール構造が形成された構成とされていてもよい。また、トリガ電極の数は2つに限定されるものではなく、2つ以上のトリガ電極を配置した構成とされる場合には、トリガ電極の配置方法は適宜に設定することができる。
【符号の説明】
【0027】
10 ショートアーク型フラッシュランプ
11 発光管
12 第1の石英ガラス管
12A 第1の石英ガラス管構成材料
12B 排気管
13 膨出部
14A,14B 封止管部
15 二重管部分
18 第2の石英ガラス管
19 段継ぎガラス
19A 中間ガラス材料
20 陰極
20A 陰極側構造体
21 第1の電極棒
25 陽極
25A 陽極側構造体
26 第2の電極棒
C 管軸
30A,30B トリガ電極
31A,31B 内部リード(内部リード棒)
35A,35B 金属箔
38A,38B 外部リード
40 スパーカ電極
41 頭部
42 軸部
43 金属箔
44 内部リード線
45 金属箔
48 外部リード線
50 サポータ部材
55 片側O−リング
58 酸水素バーナー
60 フラッシュランプ
61 バルブ
62 陰極
63 陽極
65 トリガ電極
66 スパーカ電極
68 ステム
70 電極棒(リードピン)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の石英ガラス管および第2の石英ガラス管の一方が他方に挿入されて形成される二重管部分が互いに溶着されてなる発光管を備え、当該発光管の内部には、一対の主電極が互いに対向配置されると共に少なくとも1つの始動用補助電極が前記主電極間に位置されるよう配置されており、
各々先端に前記主電極を具える第1の電極棒および第2の電極棒が、前記発光管の両端の各々から管軸方向外方に導出されるよう、前記発光管に対して封着されており、
先端に前記始動用補助電極を具える内部リードが、前記発光管の二重管部分において気密に埋設された金属箔を介して外部リードと電気的に接続されていることを特徴とするショートアーク型フラッシュランプ。
【請求項2】
前記発光管内には、前記第1の電極棒および前記第2の電極棒のいずれか一方と、前記始動用補助電極に係る内部リードとを支持する共通のサポータ部材が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のショートアーク型フラッシュランプ。
【請求項3】
前記始動用補助電極を2つ以上具えており、
当該始動用補助電極の各々が前記内部リードを介して接続される前記金属箔の複数が、周方向に異なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のショートアーク型フラッシュランプ。
【請求項4】
前記第1の電極棒および前記第2の電極棒は、前記発光管に対して段継ぎガラスによって封着されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のショートアーク型フラッシュランプ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−94362(P2012−94362A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−240239(P2010−240239)
【出願日】平成22年10月27日(2010.10.27)
【出願人】(000102212)ウシオ電機株式会社 (1,414)
【Fターム(参考)】