ショートブログ追いかけ表示装置
【課題】本発明によれば、過去に投稿されたメッセージをダウンロードする際にも、リアルタイムで当該メッセージを表示するかのような表示を再現することができるショートブログ追いかけ表示装置を提供すること。
【解決手段】ショートブログ追いかけ表示装置10は、ショートブログ・サーバ30から投稿日時及び投稿内容を含んで構成する複数の投稿データを取得して記憶しておき、記憶した複数の投稿データを表示を開始する際の表示遅延時間をその表示を開始する複数の投稿データのうち先頭の投稿データの投稿日時に基づいて算出する。そして、ショートブログ追いかけ表示装置10は、算出した表示遅延時間を表示する投稿データの各々の投稿日時に加算して表示予定時間を設定し、表示する各投稿データの表示予定時間に基づいて投稿データを逐次表示する。
【解決手段】ショートブログ追いかけ表示装置10は、ショートブログ・サーバ30から投稿日時及び投稿内容を含んで構成する複数の投稿データを取得して記憶しておき、記憶した複数の投稿データを表示を開始する際の表示遅延時間をその表示を開始する複数の投稿データのうち先頭の投稿データの投稿日時に基づいて算出する。そして、ショートブログ追いかけ表示装置10は、算出した表示遅延時間を表示する投稿データの各々の投稿日時に加算して表示予定時間を設定し、表示する各投稿データの表示予定時間に基づいて投稿データを逐次表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ショートブログ追いかけ表示装置、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通信ネットワークを通じたソーシャルサービスの1つとして、ブログや掲示板等が使用されている。中でも、所定の文字数に制限されて簡易な操作で投稿可能なショートブログは、情報の発信やコミュニケーションツールとして盛んに使用されている。
【0003】
このような、ショートブログでは、メッセージが様々なユーザによって、短時間に多くの投稿がなされることが多く、投稿されたメッセージを閲覧しようとすると、大量のメッセージが一度に表示されて、どのメッセージを閲覧したのかがわかりにくいという問題がある。そこで、どのメッセージを閲覧したのかを表示するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−181376号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の発明では、更新時刻と投稿時刻との時間差に応じて閲覧の有無をメッセージと共に表示することが開示されている。しかし、短時間に大量のメッセージが投稿されると、ほとんどのメッセージが未読となり、かつ一度にダウンロードされて表示されるので、ユーザはこれらのメッセージを全て読み切ることが困難となる。また、簡易ブログにおいては、ほぼリアルタイムで議論がなされることがあり、一度に未読のメッセージをダウンロードしてしまうと、その投稿タイミングによって形成される途中経過の議論の高まりをユーザは追体験することもできない。
【0006】
そこで、本発明は、過去に投稿されたメッセージを遡ってダウンロードする際にも、リアルタイムで当該メッセージを表示するかのような表示を再現することができるショートブログ追いかけ表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)通信ネットワークを介してショートブログサーバと互いに通信可能なショートブログ追いかけ表示装置であって、前記ショートブログサーバから、投稿日時及び投稿内容を含んで構成する複数の投稿データを取得して記憶する投稿データ記憶手段と、前記投稿データ記憶手段が記憶した前記複数の投稿データの表示を開始する際の表示遅延時間を、当該表示を開始する前記複数の投稿データのうち先頭の投稿データの前記投稿日時に基づいて算出する表示遅延時間算出手段と、前記表示遅延時間算出手段が算出した前記表示遅延時間を、前記表示を開始する前記複数の投稿データの各々の前記投稿日時に加算することにより、前記表示を開始する前記複数の投稿データの表示予定時間を設定する表示予定時間設定手段と、前記表示予定時間設定手段が設定した前記表示予定時間に基づいて、前記表示を開始する複数の投稿データの各々を逐次表示する表示手段と、を備えるショートブログ追いかけ表示装置。
【0008】
(1)に記載のショートブログ追いかけ表示装置は、ショートブログサーバから投稿日時及び投稿内容を含んで構成する複数の投稿データを取得して記憶しておき、記憶した複数の投稿データを表示を開始する際の表示遅延時間をその表示を開始する複数の投稿データのうち先頭の投稿データの投稿日時に基づいて算出する。そして、ショートブログ追いかけ表示装置は、表示する投稿データの各々の投稿日時に算出した表示遅延時間を加算して表示予定時間を設定し、表示する各投稿データの表示予定時間に基づいて投稿データを逐次表示する。
これにより、過去の投稿データであっても、各投稿データの投稿日時に基づいて設定された表示予定時間に逐次表示することができる。このため、従来のように過去の投稿データが一度に表示されるのではなく、投稿されたタイミングまでも再生して表示することができるので、ユーザは投稿された場の雰囲気を追体験しながら過去のデータについて、特に操作をすることなく見やすい態様で見ることができる。
【0009】
(2)前記投稿データ記憶手段は、前記ショートブログサーバから前記複数の投稿データを取得した際の取得日時を前記複数の投稿データにさらに関連付けて記憶し、前記表示遅延時間算出手段は、前記表示を開始する前記複数の投稿データのうち先頭の投稿データの前記投稿日時と当該先頭の投稿データの取得日時との差分を前記表示遅延時間として算出する(1)に記載のショートブログ追いかけ表示装置。
【0010】
(2)に記載のショートブログ追いかけ表示装置は、(1)に記載のショートブログ追いかけ表示装置に加えて、ショートブログサーバから取得した際の取得日時を、記憶する複数の投稿データにさらに関連付けて記憶しておき、表示する複数の投稿データのうち、先頭の投稿データの投稿日時と当該先頭の投稿データの取得日時との差分を表示遅延時間として算出することができる。したがって、当該ショートブログ追いかけ表示装置は、ショートブログサーバからの投稿データの取得日時に基づいて、確実に表示遅延時間を設定することができる。すなわち、ショートブログサーバからの投稿データの取得が不定期となったり、一旦取得に失敗した投稿データを次回にまとめて取得した場合等においても、取得日時と先頭の投稿データの投稿日時との差分に基づいて確実に表示遅延時間を設定することができる。
【0011】
(3)前記ショートブログ追いかけ表示装置のユーザから表示を開始する前記先頭の投稿データの指定を受け付ける先頭指定受付手段をさらに備え、前記表示遅延時間算出手段は、前記先頭指定受付手段が受け付けた前記表示を開始する前記先頭の投稿データの前記投稿日時と前記指定を受け付けた日時との差分を前記表示遅延時間として算出する(1)に記載のショートブログ追いかけ表示装置。
【0012】
(3)に記載のショートブログ追いかけ表示装置は、(1)に記載のショートブログ追いかけ表示装置に加えて、ユーザから表示を開始する先頭の投稿データの表示指示を受け付け、当該受け付けた先頭の投稿データの投稿日時と、指定を受け付けた日時との差分を表示遅延時間として算出することができる。したがって、当該ショートブログ追いかけ表示装置は、ユーザから表示を開始する先頭の投稿データの指定を受けた場合には、当該指定を受けた時刻と当該先頭の投稿データの投稿日時との差分に基づいて、確実に表示遅延時間を設定することができる。
【0013】
(4)通信ネットワークを介してショートブログサーバと互いに通信可能なショートブログ追いかけ表示方法であって、コンピュータに、前記ショートブログサーバから、投稿日時及び投稿内容を含んで構成する複数の投稿データを取得して記憶する投稿データ記憶ステップと、前記投稿データ記憶ステップで記憶した前記複数の投稿データの表示を開始する際の表示遅延時間を、当該表示を開始する前記複数の投稿データのうち先頭の投稿データの前記投稿日時に基づいて算出する表示遅延時間算出ステップと、前記表示遅延時間算出ステップで算出した前記表示遅延時間を、前記表示を開始する前記複数の投稿データの各々の前記投稿日時に加算することにより、前記表示を開始する前記複数の投稿データの表示予定時間を設定する表示予定時間設定ステップと、前記表示予定時間設定ステップで設定した前記表示予定時間に基づいて、前記表示を開始する複数の投稿データの各々を逐次表示する表示ステップと、を実行させるショートブログ追いかけ表示方法。
【0014】
(4)に記載のショートブログ追いかけ表示方法は、(1)に記載のショートブログ追いかけ表示装置と同様の効果を奏することができる。
【0015】
(5)通信ネットワークを介してショートブログサーバと互いに通信可能なショートブログ追いかけ表示プログラムであって、コンピュータに、前記ショートブログサーバから、投稿日時及び投稿内容を含んで構成する複数の投稿データを取得して記憶する投稿データ記憶ステップと、前記投稿データ記憶ステップで記憶した前記複数の投稿データの表示を開始する際の表示遅延時間を、当該表示を開始する前記複数の投稿データのうち先頭の投稿データの前記投稿日時に基づいて算出する表示遅延時間算出ステップと、前記表示遅延時間算出ステップで算出した前記表示遅延時間を、前記表示を開始する前記複数の投稿データの各々の前記投稿日時に加算することにより、前記表示を開始する前記複数の投稿データの表示予定時間を設定する表示予定時間設定ステップと、前記表示予定時間設定ステップで設定した前記表示予定時間に基づいて、前記表示を開始する複数の投稿データの各々を逐次表示する表示ステップと、を実行させるためのショートブログ追いかけ表示プログラム。
【0016】
(5)に記載のショートブログ追いかけ表示プログラムは、(1)に記載のショートブログ追いかけ表示装置と同様の効果を奏することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、過去に投稿されたメッセージをダウンロードする際にも、リアルタイムで当該メッセージを表示するかのような表示を再現することができるショートブログ追いかけ表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置の機能ブロック及びその周辺機器の機能概要を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るバッファテーブルを示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置が行う処理を示した概念図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置の表示例である。
【図5】本発明の一実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置の表示例である。
【図6】本発明の一実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置が行う処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置が行う処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置の機能ブロック及びその周辺機器の機能概要を示す図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置が行う処理を示した概念図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置の表示例である。
【図11】本発明の第2実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置が行う処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、あくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【0020】
図1及び図2を参照して、本発明の第1実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置10について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、あくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【0021】
図1を参照して、本発明の一実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置10について説明する。図1は、ショートブログ追いかけ表示装置10の機能ブロック及びその周辺機器の機能概要を示す図である。
【0022】
ショートブログ追いかけ表示装置10は、インターネット等の通信ネットワークNを介してショートブログ・サーバ30と互いに通信可能である。以下の実施形態では、ショートブログ追いかけ表示装置10は、他のサーバ(図示せず)がWebを介して提供するサービス(例えば、SNS等)を利用するためのユーザの認証を行うものとして説明する。
【0023】
本実施形態は、コンピュータ(ショートブログ追いかけ表示装置10及びショートブログ・サーバ30等)及びその周辺装置に適用される。本実施形態における各部は、コンピュータ及びその周辺装置が備えるハードウェア並びにこのハードウェアを制御するソフトウェアによって構成される。
【0024】
上記ハードウェアには、制御部としてのCPUの他、記憶部、通信部、表示部及び入力部が含まれる。記憶部としては、例えば、メモリ(RAM、ROM等)、ハードディスクドライブ(HDD)及び光ディスク(CD、DVD等)ドライブが挙げられる。通信部としては、例えば、各種有線及び無線インターフェース装置が挙げられる。表示部としては、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等の各種ディスプレイが挙げられる。入力部としては、例えば、キーボード及びポインティング・デバイス(マウス、トラッキングボール等)が挙げられる。
【0025】
上記ソフトウェアには、上記ハードウェアを制御するコンピュータ・プログラムやデータが含まれる。コンピュータ・プログラムやデータは、記憶部により記憶され、制御部により適宜実行、参照される。また、コンピュータ・プログラムやデータは、通信ネットワークを介して配布することも可能であり、CD−ROM等のコンピュータ可読媒体に記憶して配布することも可能である。
【0026】
以下、ショートブログ追いかけ表示装置10の機能構成について説明する。ショートブログ追いかけ表示装置10は、ショートブログ・サーバ30に接続して、ショートブログの表示を行う装置である。以下では、ショートブログ追いかけ表示装置10は、短い接続間隔でショートブログ・サーバ30に接続し、ほぼリアルタイムでショートブログの表示を行うものとする。
【0027】
ショートブログ追いかけ表示装置10の制御部は、投稿データ取得手段11と、投稿データ書込手段12と、投稿データ読出手段15と、表示遅延時間算出手段16と、表示予定時間設定手段17と、投稿データ出力手段18と、を有する。また、ショートブログ追いかけ表示装置10の記憶部は、投稿データ記憶手段21を有する。
【0028】
投稿データ取得手段11は、通信ネットワークNを介してショートブログ・サーバ30に接続し、ショートブログに投稿された投稿データを取得する。投稿データ取得手段11は、所定の間隔で定期的にショートブログ・サーバ30に接続し、投稿データを取得することが好ましい。例えば、投稿データ取得手段11は、数秒単位、数十秒単位、分単位等、予め設定された間隔でショートブログ・サーバ30に接続する。
【0029】
投稿データ書込手段12は、投稿データ取得手段11がショートブログ・サーバ30から投稿データを取得したことに応じて、その取得日時毎のバッファテーブルを作成し、投稿データ記憶手段21に記憶させる。なおこの取得日時は、投稿データ記憶手段21に書き込んだ書込日時としてバッファテーブルと共に記憶される。尚、本実施形態では、ショートブログ・サーバ30への接続を失敗したり、何らかの原因で投稿データを取得できなかった場合でも、投稿データ取得手段11がショートブログ・サーバ30に接続しようとする毎に当該取得日時毎のバッファテーブルを作成してもよい。この場合のバッファテーブルに格納される投稿データはなく、空のバッファテーブルが作成されることとなる。
【0030】
投稿データ読出手段15は、投稿データ記憶手段21に記憶された投稿データをバッファテーブル単位で読み出す。また、投稿データ読出手段15は、投稿データ書込手段12が投稿データ記憶手段21にバッファテーブルを作成したことに応じて、記憶されているバッファテーブルを読み出すようにしてもよい。
【0031】
表示遅延時間算出手段16は、表示遅延時間を算出する。表示遅延時間は、ショートブログ追いかけ表示装置10がほぼリアルタイムでショートブログ・サーバ30に投稿された投稿データを表示する際に、投稿データの投稿日時を基準として、どの程度の時間遅れて表示させるかを示す値である。表示遅延時間算出手段16は、表示を開始する複数の投稿データのうち、先頭の投稿データの投稿日時と、当該先頭の投稿データの取得日時(バッファテーブルの書込日時)との差分を表示遅延時間として算出する。
【0032】
表示予定時間設定手段17は、表示予定時間を設定する。表示予定時間は、投稿データ読出手段15が読み出したバッファテーブルに格納された投稿データを表示させる時間である。表示予定時間設定手段17は、表示遅延時間算出手段16が算出した表示遅延時間を、各投稿データの投稿日時に加算して表示予定時間を算出し、その結果の日時を各投稿データの表示予定時間として設定する。
【0033】
投稿データ出力手段18は、投稿データを表示部に表示させる。投稿データ出力手段18は、表示予定時間設定手段17が設定した、各投稿データの表示予定時間に基づいて、それぞれの投稿データを逐次表示する。
そして、投稿データ出力手段18が行う処理が終了したのち、上記これらの投稿データ読出手段15、表示遅延時間算出手段16、表示予定時間設定手段17及び投稿データ出力手段18が行う処理は順次繰り返し行われる。
【0034】
投稿データ記憶手段21は、投稿データ取得手段11がショートブログ・サーバ30から取得した投稿データを記憶する。投稿データ記憶手段21は、投稿データ取得手段11がショートブログ・サーバ30に接続した時間毎に作成されたバッファテーブルに各投稿データを記憶する。投稿データは、投稿日時に基づいて記憶され、本実施形態では、投稿日時の最も古い投稿データから順に新しい投稿日時の投稿データへとバッファテーブルに格納されている。したがってバッファテーブルに格納された投稿データのうち、先頭の投稿データは、当該バッファテーブルに記憶された投稿データのうち、最も古い投稿日時の投稿データとなる。また、各バッファテーブルは、投稿データ取得手段11がショートブログ・サーバ30に接続した日時と関連付けて記憶される。バッファテーブル111は、投稿データ取得手段11が投稿データを取得する度に作成され、複数のバッファテーブル111が記憶されうる。また、バッファテーブル111は、投稿データの表示が終了した場合、削除されることが好ましい。
【0035】
ここで、図2を参照して、投稿データ記憶手段21に格納されるバッファテーブルについて説明する。図2は、バッファテーブル111を示す図である。
【0036】
バッファテーブル111は、投稿日時と投稿内容を示すデータがそれぞれ関連付けられて格納される。少なくとも投稿日時と投稿内容とを含んで構成されるデータが投稿データである。また、バッファテーブル111は、投稿データ取得手段11がショートブログ・サーバ30に接続して、投稿データを取得して投稿データ記憶手段21に書き込んだ日時と関連付けて記憶される。なお、投稿データ取得手段11が投稿データを取得できなかった場合には、投稿データ取得手段11が投稿データ記憶手段21に空のバッファテーブルを書き込んだ日時が関連付けて記憶されてもよい。
【0037】
図3から図5を参照して、ショートブログ追いかけ表示装置10が行う処理の全体像について説明する。図3は、ショートブログ追いかけ表示装置10が行う処理を示した概念図である。図4及び図5は、ショートブログ追いかけ表示装置10における表示例を示した図である。
【0038】
図3の例では、ショートブログ追いかけ表示装置10は、1分毎に投稿データを取得するように動作するものとする。
【0039】
投稿データ取得手段11は、1分毎にショートブログ・サーバ30に接続し、投稿データを取得する。この取得に成功した場合、投稿データ書込手段12は、取得した投稿データを格納したバッファテーブルを作成し、投稿データ記憶手段21に記憶させる。図3では、テーブル番号#1、#2、#5及び#6のバッファテーブルにおいて、投稿データの取得が成功したため、投稿データ記憶手段21には、投稿データが格納されたバッファテーブルが格納されている。この場合、各バッファテーブルには、前回の取得終了時から今回の取得時までの投稿データがそれぞれ、バッファテーブルに格納される。そして、これらのバッファテーブルは、格納されている全ての投稿データが投稿データ出力手段18により表示部に表示された場合、投稿データ記憶手段21から消去される。
【0040】
ここで、テーブル番号#3及び#4のバッファテーブルについては、投稿データの取得を失敗したものとする。この場合、投稿データ書込手段12は、投稿データが格納されていない空のバッファテーブルを投稿データ記憶手段21に記憶させてもよい。そして、テーブル番号#5のバッファテーブルには、#3及び#4の取り込み時に投稿データの取得を失敗していることから、#2の取得終了時から#5の取得時までの投稿データが格納されることになる。また、このとき、#2のバッファテーブルまでは表示が終了している場合には、投稿データ記憶手段21には、#3、#4及び#5のバッファテーブルに未表示の投稿データが存在することとなる。
【0041】
次に、表示遅延時間算出手段16は、表示遅延時間を算出する。ここで、表示遅延時間算出手段16は、未表示の投稿データのうち先頭の投稿データと当該先頭の投稿データの取得日時との差分を表示遅延時間として算出する。すなわち、図3の例では、投稿データ取得手段11が投稿データを取得し、投稿データ書込手段12が投稿データ記憶手段21に取得した投稿データを書き込んだバッファテーブルは#5である。そこで、表示遅延時間算出手段16は、#5のバッファテーブル(例えば図2)の格納されている投稿データのうち、先頭の投稿データの投稿日時と、当該先頭の投稿データの取得日時(#5のバッファテーブルの書込日時)との差分を表示遅延時間として算出する。上述の例では、先頭の投稿データの投稿日時は2011年2月11日10時00分25秒であり、#5の書込日時は2011年2月11日10時3分00秒である。したがって表示遅延時間は、投稿データの投稿日時と取得日時(書込日時)との差分である2分45秒となる(図3参照)。
【0042】
次に、表示予定時間設定手段17は、#5のバッファテーブルに格納されている複数の投稿データのそれぞれについて、表示予定時間を設定する。表示予定時間は、各投稿データの投稿日時に表示遅延時間を加算した時間である。したがって、図2の例でいうと、投稿日時が2011年2月11日10時00分25秒の投稿データは、表示遅延時間の2分45秒が加算されて、2011年2月11日10時03分00秒に表示され、2011年2月11日10時02分30秒の投稿データは、2011年2月11日10時05分15秒に表示されることとなる。なお、図3では、投稿データの代表的な例として2011年2月11日10時00分25秒の投稿データと、2011年2月11日10時02分30秒の投稿データについて、表示遅延時間及び表示予定時間を示しているが、他の投稿データについても同様に、表示遅延時間が各投稿データの投稿日時に加算され、表示予定時間が設定される。
【0043】
図4に示す表示例は、ショートブログ追いかけ表示装置10の表示領域61において投稿データを表示したときの表示例である。本実施形態では、投稿データは、最新のものが表示領域61の先頭に表示され、新しい投稿データが表示される度に下側に向かって繰り下がるように表示される。図4に示す例では、現在時刻611が2011年2月11日10時3分00秒であることを示している。
【0044】
そして、表示領域61に表示されている先頭の投稿データ612の投稿日時は、10時00分25秒を示している。これは、表示遅延時刻である2分45秒が投稿データ612の投稿時刻に加算され、表示予定時間が同年10時3分00秒となったことによる。さらに、図2の2番目の投稿データ613が同年10時5分15秒に表示されることとなる(図5参照)。これは、本来2番目の投稿データ613が先頭の投稿データ612の2分15秒後である10時2分30秒に表示されるはずであったところ、投稿データの取得に失敗したため表示遅延時間(上記の例でいうと2分45秒)が加算されて当該時刻に表示されたものである。
【0045】
このように、投稿されたタイミング(時間間隔)を再現しながら順次これまで表示していなかった投稿データを逐次表示することができる。
【0046】
図6及び図7を参照して、ショートブログ追いかけ表示装置10が行う処理について説明する。図6及び図7は、ショートブログ追いかけ表示装置10が行う処理を示すフローチャートである。
【0047】
図6のステップS11では、ショートブログ追いかけ表示装置10の投稿データ取得手段11は、ショートブログ・サーバ30に接続し、投稿データを取得する。
【0048】
ステップS12では、ショートブログ追いかけ表示装置10の投稿データ書込手段12は、バッファテーブルを作成する。そして、ステップS13では、投稿データ書込手段12は、取得日時と共に、ステップS12で作成したバッファテーブルを投稿データ記憶手段21に記憶させ本処理を終了する。
【0049】
図7のステップS21では、ショートブログ追いかけ表示装置10の投稿データ読出手段15は、投稿データ記憶手段21からバッファテーブルを読み出す。
【0050】
ステップS22では、表示遅延時間算出手段16は、ステップS23で特定した先頭の投稿データの投稿日時と投稿データ取得手段11が投稿データを取得した取得日時(ステップS22で特定したバッファテーブルの書込日時)との差分を表示遅延時間として算出する。
【0051】
ステップS23では、ショートブログ追いかけ表示装置10の表示予定時間設定手段17は、各投稿データについて表示遅延時間を加算して表示予定時間を設定する。
【0052】
ステップS24では、ショートブログ追いかけ表示装置10の投稿データ出力手段18は、表示予定時間に基づいて各投稿データを逐次表示部に表示させる。
【0053】
[第2実施形態]
図8から図11を参照して、ショートブログ追いかけ表示装置10の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、先頭指定受付手段39をさらに備え、表示遅延時間の算出をユーザにより指定された投稿データの投稿日時に基づいて算出する点が第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明し、特に説明しない部分は第1実施形態と同様である。
【0054】
図8を参照して、第2実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置10について説明する。図8は、第2実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置10の機能ブロック及びその周辺機器の機能概要を示す図である。
【0055】
ショートブログ追いかけ表示装置10は、先頭指定受付手段39をさらに備える。先頭指定受付手段39は、ユーザから表示を開始させる投稿データの指定を受け付ける。投稿データの指定は、例えば、表示中の投稿データの表示画面中において、画面中に設けられた所定のボタン等の押下操作をしたり、表示している投稿データの領域内で所定の操作をする等が挙げられる。また、直接日時を指定したり、特定の投稿データを指定したりしてもよい。
【0056】
まず、投稿データ取得手段11は、定期的にショートブログ・サーバ30に接続し、投稿データを受信しており、また投稿データ書込手段12は、その都度バッファテーブルを作成して投稿データ記憶手段21に記憶させ、ほぼリアルタイムで投稿データを表示しているものとする。
【0057】
そして、先頭指定受付手段39が投稿データの指定を受け付けると、表示遅延時間算出手段36は、指定された投稿データの投稿日時と、先頭指定受付手段39が指定を受け付けた日時との差分を表示遅延時間として算出する。次に表示予定時間設定手段17は、表示遅延時間に基づいてその指定された投稿データの投稿日時から現在時刻に至るまでの投稿データについての表示予定時間を設定し、投稿データ出力手段18は、再度これらの投稿データを表示予定時間にしたがって表示する。
【0058】
図9を参照して、第2実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置10が行う処理の全体像について説明する。図9は、第2実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置10が行う処理を示した概念図である。
【0059】
先頭指定受付手段39が表示する投稿データの指定を受け付けた日時を2011年2月11日10時10分00秒とする。また、指定された投稿データの投稿日時を2011年2月11日10時0分00秒とする。なお、投稿データ取得手段11は、少なくとも、2011年2月11日10時0分00秒から2011年2月11日10時10分00秒までの投稿データを全て取得しているものとし、また、投稿データ書込手段12は、投稿データ取得手段11が取得した全ての投稿データをバッファテーブルに格納し、投稿データ記憶手段21に記憶させているものとする。
【0060】
先頭指定受付手段39が投稿データの表示の指定を受け付けたことに応じて、投稿データ読出手段15が当該指定された投稿データが含まれるバッファテーブルを読み出すと、表示遅延時間算出手段36は、先頭指定受付手段39が投稿データの表示の指定を受け付けた日時と、指定された投稿データの投稿日時との差分を表示遅延時間として算出する。図9に示す例でいうと、表示遅延時間は10分となる。
【0061】
次に表示予定時間設定手段17は、表示するそれぞれの投稿データの投稿日時に表示遅延時間を加算した時間を表示予定時間として設定する。例えば、2011年2月11日10時00分00秒の投稿データについて表示の指定を受け付けた場合、表示予定時間設定手段17は、まず、当該2011年2月11日10時00分00秒の投稿データについて表示遅延時間を加算し、表示予定時間を設定する。すなわち、当該投稿データの表示予定時間は、当該投稿データの投稿日時と指定を受け付けた日時との差分である表示遅延時間を加算されて、2011年2月11日10時10分00秒となる。その後に投稿された複数の投稿データも同様に、同じ表示遅延時間を投稿日時に加算した時間が表示予定時間となる。例えば、複数の投稿データのうち、投稿日時が2011年2月11日10時5分00秒の投稿データの場合、その投稿データの投稿日時に10分の表示遅延時間が加算されて、2011年2月11日10時15分00秒が表示予定時間となる。
投稿データ出力手段18は、表示予定時間に基づいて、各投稿データを指定された投稿データから順次表示部に出力する。
なお、図9では、投稿データの代表的な例として2011年2月11日10時00分00秒の投稿データと、2011年2月11日10時5分00秒の投稿データについて、表示遅延時間及び表示予定時間を示しているが、他の投稿データについても同様に、表示遅延時間が各投稿データの投稿日時に加算され、表示予定時間が設定される。
【0062】
図11を参照して、第2実施形態に係る、ショートブログ追いかけ表示装置10が行う処理について説明する。図11は、第2実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置10が行う処理を示すフローチャートである。
【0063】
ステップS31では、ショートブログ追いかけ表示装置10の先頭指定受付手段39は、表示させる投稿データの指定を受け付ける。
【0064】
ステップS32では、ショートブログ追いかけ表示装置10の投稿データ読出手段15は、投稿データ記憶手段21からバッファテーブルを読み出す。
【0065】
ステップS33では、ショートブログ追いかけ表示装置10の表示遅延時間算出手段36は、表示遅延時間を算出する。具体的には、表示遅延時間算出手段36は、指定された投稿データの投稿日時と指定を受け付けた日時との差分を表示遅延時間として算出する。
【0066】
ステップS34では、ショートブログ追いかけ表示装置10の表示予定時間設定手段17は、表示する投稿データの投稿日時に表示遅延時間を加算して、表示予定時間を設定する。
【0067】
ステップS35では、ショートブログ追いかけ表示装置10の投稿データ出力手段18は、ステップS34で設定された表示予定時間に基づいてそれぞれの投稿データを逐次表示部に表示させる。
【0068】
第1実施形態によれば、投稿データの取得をすることができない場合であっても、取得できなかった投稿データを一度に表示するのはなく、最も古い投稿データから、その投稿タイミングまでも再現して各投稿データを逐次表示することができる。このため、従来のように、一度に表示した後にユーザがまだ閲覧していない投稿データまで表示をさかのぼる操作をする必要がなく、見やすい態様で再生することができる。また、リアルタイムで閲覧しているかのようなショートブログの投稿タイミングにより形成される場の雰囲気等も再現してユーザに体験させることができる。
【0069】
第2実施形態によれば、ユーザにより指定された投稿データから順次投稿データを表示させることができる。このため、ユーザは、なんら操作をすることなく、指定した投稿データから現在までの投稿データを閲覧することができる。この場合も投稿データが投稿されたタイミングまでも再現することができるので、ユーザに臨場感を再体験させることができる。
【0070】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0071】
上述の実施形態では、表示予定時間設定手段17は、表示遅延時間算出手段16,36が算出した表示遅延時間を各閲覧データの投稿日時に加算して表示予定時間を設定するとしたが、これに限らない。例えば、表示予定時間設定手段17は、表示遅延時間を各閲覧データの投稿日時に加算する際に、所定の時間範囲を減算した表示遅延時間を加算してもよい。例えば、表示遅延時間算出手段16,36が算出した表示遅延時間が10分や1時間等、所定の時間よりも長い時間であった場合、表示遅延時間の所定割合分又は所定の時間だけ減算した表示遅延時間を各投稿データの投稿日時に加算して表示予定時間とすることができる。これにより、過去の投稿データを再生する所要時間を短くすることができる。また、この減算分の値をショートブログ追いかけ表示装置10の操作手段によりユーザが設定できるようにしてもよい。
また、表示遅延時間から減算する時間割合又は値は、一律でなくともよい。例えば、過去へ遡及する時間帯毎に代えてもよい。過去に遡及するほど減算する値を大きくしてもよい。
【符号の説明】
【0072】
10 ショートブログ追いかけ表示装置
11 投稿データ取得手段
12 投稿データ書込手段
15 投稿データ読出手段
16 表示遅延時間算出手段
17 表示予定時間設定手段
18 投稿データ出力手段
21 投稿データ記憶手段
30 ショートブログ・サーバ
【技術分野】
【0001】
本発明は、ショートブログ追いかけ表示装置、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通信ネットワークを通じたソーシャルサービスの1つとして、ブログや掲示板等が使用されている。中でも、所定の文字数に制限されて簡易な操作で投稿可能なショートブログは、情報の発信やコミュニケーションツールとして盛んに使用されている。
【0003】
このような、ショートブログでは、メッセージが様々なユーザによって、短時間に多くの投稿がなされることが多く、投稿されたメッセージを閲覧しようとすると、大量のメッセージが一度に表示されて、どのメッセージを閲覧したのかがわかりにくいという問題がある。そこで、どのメッセージを閲覧したのかを表示するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−181376号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の発明では、更新時刻と投稿時刻との時間差に応じて閲覧の有無をメッセージと共に表示することが開示されている。しかし、短時間に大量のメッセージが投稿されると、ほとんどのメッセージが未読となり、かつ一度にダウンロードされて表示されるので、ユーザはこれらのメッセージを全て読み切ることが困難となる。また、簡易ブログにおいては、ほぼリアルタイムで議論がなされることがあり、一度に未読のメッセージをダウンロードしてしまうと、その投稿タイミングによって形成される途中経過の議論の高まりをユーザは追体験することもできない。
【0006】
そこで、本発明は、過去に投稿されたメッセージを遡ってダウンロードする際にも、リアルタイムで当該メッセージを表示するかのような表示を再現することができるショートブログ追いかけ表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)通信ネットワークを介してショートブログサーバと互いに通信可能なショートブログ追いかけ表示装置であって、前記ショートブログサーバから、投稿日時及び投稿内容を含んで構成する複数の投稿データを取得して記憶する投稿データ記憶手段と、前記投稿データ記憶手段が記憶した前記複数の投稿データの表示を開始する際の表示遅延時間を、当該表示を開始する前記複数の投稿データのうち先頭の投稿データの前記投稿日時に基づいて算出する表示遅延時間算出手段と、前記表示遅延時間算出手段が算出した前記表示遅延時間を、前記表示を開始する前記複数の投稿データの各々の前記投稿日時に加算することにより、前記表示を開始する前記複数の投稿データの表示予定時間を設定する表示予定時間設定手段と、前記表示予定時間設定手段が設定した前記表示予定時間に基づいて、前記表示を開始する複数の投稿データの各々を逐次表示する表示手段と、を備えるショートブログ追いかけ表示装置。
【0008】
(1)に記載のショートブログ追いかけ表示装置は、ショートブログサーバから投稿日時及び投稿内容を含んで構成する複数の投稿データを取得して記憶しておき、記憶した複数の投稿データを表示を開始する際の表示遅延時間をその表示を開始する複数の投稿データのうち先頭の投稿データの投稿日時に基づいて算出する。そして、ショートブログ追いかけ表示装置は、表示する投稿データの各々の投稿日時に算出した表示遅延時間を加算して表示予定時間を設定し、表示する各投稿データの表示予定時間に基づいて投稿データを逐次表示する。
これにより、過去の投稿データであっても、各投稿データの投稿日時に基づいて設定された表示予定時間に逐次表示することができる。このため、従来のように過去の投稿データが一度に表示されるのではなく、投稿されたタイミングまでも再生して表示することができるので、ユーザは投稿された場の雰囲気を追体験しながら過去のデータについて、特に操作をすることなく見やすい態様で見ることができる。
【0009】
(2)前記投稿データ記憶手段は、前記ショートブログサーバから前記複数の投稿データを取得した際の取得日時を前記複数の投稿データにさらに関連付けて記憶し、前記表示遅延時間算出手段は、前記表示を開始する前記複数の投稿データのうち先頭の投稿データの前記投稿日時と当該先頭の投稿データの取得日時との差分を前記表示遅延時間として算出する(1)に記載のショートブログ追いかけ表示装置。
【0010】
(2)に記載のショートブログ追いかけ表示装置は、(1)に記載のショートブログ追いかけ表示装置に加えて、ショートブログサーバから取得した際の取得日時を、記憶する複数の投稿データにさらに関連付けて記憶しておき、表示する複数の投稿データのうち、先頭の投稿データの投稿日時と当該先頭の投稿データの取得日時との差分を表示遅延時間として算出することができる。したがって、当該ショートブログ追いかけ表示装置は、ショートブログサーバからの投稿データの取得日時に基づいて、確実に表示遅延時間を設定することができる。すなわち、ショートブログサーバからの投稿データの取得が不定期となったり、一旦取得に失敗した投稿データを次回にまとめて取得した場合等においても、取得日時と先頭の投稿データの投稿日時との差分に基づいて確実に表示遅延時間を設定することができる。
【0011】
(3)前記ショートブログ追いかけ表示装置のユーザから表示を開始する前記先頭の投稿データの指定を受け付ける先頭指定受付手段をさらに備え、前記表示遅延時間算出手段は、前記先頭指定受付手段が受け付けた前記表示を開始する前記先頭の投稿データの前記投稿日時と前記指定を受け付けた日時との差分を前記表示遅延時間として算出する(1)に記載のショートブログ追いかけ表示装置。
【0012】
(3)に記載のショートブログ追いかけ表示装置は、(1)に記載のショートブログ追いかけ表示装置に加えて、ユーザから表示を開始する先頭の投稿データの表示指示を受け付け、当該受け付けた先頭の投稿データの投稿日時と、指定を受け付けた日時との差分を表示遅延時間として算出することができる。したがって、当該ショートブログ追いかけ表示装置は、ユーザから表示を開始する先頭の投稿データの指定を受けた場合には、当該指定を受けた時刻と当該先頭の投稿データの投稿日時との差分に基づいて、確実に表示遅延時間を設定することができる。
【0013】
(4)通信ネットワークを介してショートブログサーバと互いに通信可能なショートブログ追いかけ表示方法であって、コンピュータに、前記ショートブログサーバから、投稿日時及び投稿内容を含んで構成する複数の投稿データを取得して記憶する投稿データ記憶ステップと、前記投稿データ記憶ステップで記憶した前記複数の投稿データの表示を開始する際の表示遅延時間を、当該表示を開始する前記複数の投稿データのうち先頭の投稿データの前記投稿日時に基づいて算出する表示遅延時間算出ステップと、前記表示遅延時間算出ステップで算出した前記表示遅延時間を、前記表示を開始する前記複数の投稿データの各々の前記投稿日時に加算することにより、前記表示を開始する前記複数の投稿データの表示予定時間を設定する表示予定時間設定ステップと、前記表示予定時間設定ステップで設定した前記表示予定時間に基づいて、前記表示を開始する複数の投稿データの各々を逐次表示する表示ステップと、を実行させるショートブログ追いかけ表示方法。
【0014】
(4)に記載のショートブログ追いかけ表示方法は、(1)に記載のショートブログ追いかけ表示装置と同様の効果を奏することができる。
【0015】
(5)通信ネットワークを介してショートブログサーバと互いに通信可能なショートブログ追いかけ表示プログラムであって、コンピュータに、前記ショートブログサーバから、投稿日時及び投稿内容を含んで構成する複数の投稿データを取得して記憶する投稿データ記憶ステップと、前記投稿データ記憶ステップで記憶した前記複数の投稿データの表示を開始する際の表示遅延時間を、当該表示を開始する前記複数の投稿データのうち先頭の投稿データの前記投稿日時に基づいて算出する表示遅延時間算出ステップと、前記表示遅延時間算出ステップで算出した前記表示遅延時間を、前記表示を開始する前記複数の投稿データの各々の前記投稿日時に加算することにより、前記表示を開始する前記複数の投稿データの表示予定時間を設定する表示予定時間設定ステップと、前記表示予定時間設定ステップで設定した前記表示予定時間に基づいて、前記表示を開始する複数の投稿データの各々を逐次表示する表示ステップと、を実行させるためのショートブログ追いかけ表示プログラム。
【0016】
(5)に記載のショートブログ追いかけ表示プログラムは、(1)に記載のショートブログ追いかけ表示装置と同様の効果を奏することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、過去に投稿されたメッセージをダウンロードする際にも、リアルタイムで当該メッセージを表示するかのような表示を再現することができるショートブログ追いかけ表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置の機能ブロック及びその周辺機器の機能概要を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るバッファテーブルを示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置が行う処理を示した概念図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置の表示例である。
【図5】本発明の一実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置の表示例である。
【図6】本発明の一実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置が行う処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置が行う処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置の機能ブロック及びその周辺機器の機能概要を示す図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置が行う処理を示した概念図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置の表示例である。
【図11】本発明の第2実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置が行う処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、あくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【0020】
図1及び図2を参照して、本発明の第1実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置10について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、あくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【0021】
図1を参照して、本発明の一実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置10について説明する。図1は、ショートブログ追いかけ表示装置10の機能ブロック及びその周辺機器の機能概要を示す図である。
【0022】
ショートブログ追いかけ表示装置10は、インターネット等の通信ネットワークNを介してショートブログ・サーバ30と互いに通信可能である。以下の実施形態では、ショートブログ追いかけ表示装置10は、他のサーバ(図示せず)がWebを介して提供するサービス(例えば、SNS等)を利用するためのユーザの認証を行うものとして説明する。
【0023】
本実施形態は、コンピュータ(ショートブログ追いかけ表示装置10及びショートブログ・サーバ30等)及びその周辺装置に適用される。本実施形態における各部は、コンピュータ及びその周辺装置が備えるハードウェア並びにこのハードウェアを制御するソフトウェアによって構成される。
【0024】
上記ハードウェアには、制御部としてのCPUの他、記憶部、通信部、表示部及び入力部が含まれる。記憶部としては、例えば、メモリ(RAM、ROM等)、ハードディスクドライブ(HDD)及び光ディスク(CD、DVD等)ドライブが挙げられる。通信部としては、例えば、各種有線及び無線インターフェース装置が挙げられる。表示部としては、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等の各種ディスプレイが挙げられる。入力部としては、例えば、キーボード及びポインティング・デバイス(マウス、トラッキングボール等)が挙げられる。
【0025】
上記ソフトウェアには、上記ハードウェアを制御するコンピュータ・プログラムやデータが含まれる。コンピュータ・プログラムやデータは、記憶部により記憶され、制御部により適宜実行、参照される。また、コンピュータ・プログラムやデータは、通信ネットワークを介して配布することも可能であり、CD−ROM等のコンピュータ可読媒体に記憶して配布することも可能である。
【0026】
以下、ショートブログ追いかけ表示装置10の機能構成について説明する。ショートブログ追いかけ表示装置10は、ショートブログ・サーバ30に接続して、ショートブログの表示を行う装置である。以下では、ショートブログ追いかけ表示装置10は、短い接続間隔でショートブログ・サーバ30に接続し、ほぼリアルタイムでショートブログの表示を行うものとする。
【0027】
ショートブログ追いかけ表示装置10の制御部は、投稿データ取得手段11と、投稿データ書込手段12と、投稿データ読出手段15と、表示遅延時間算出手段16と、表示予定時間設定手段17と、投稿データ出力手段18と、を有する。また、ショートブログ追いかけ表示装置10の記憶部は、投稿データ記憶手段21を有する。
【0028】
投稿データ取得手段11は、通信ネットワークNを介してショートブログ・サーバ30に接続し、ショートブログに投稿された投稿データを取得する。投稿データ取得手段11は、所定の間隔で定期的にショートブログ・サーバ30に接続し、投稿データを取得することが好ましい。例えば、投稿データ取得手段11は、数秒単位、数十秒単位、分単位等、予め設定された間隔でショートブログ・サーバ30に接続する。
【0029】
投稿データ書込手段12は、投稿データ取得手段11がショートブログ・サーバ30から投稿データを取得したことに応じて、その取得日時毎のバッファテーブルを作成し、投稿データ記憶手段21に記憶させる。なおこの取得日時は、投稿データ記憶手段21に書き込んだ書込日時としてバッファテーブルと共に記憶される。尚、本実施形態では、ショートブログ・サーバ30への接続を失敗したり、何らかの原因で投稿データを取得できなかった場合でも、投稿データ取得手段11がショートブログ・サーバ30に接続しようとする毎に当該取得日時毎のバッファテーブルを作成してもよい。この場合のバッファテーブルに格納される投稿データはなく、空のバッファテーブルが作成されることとなる。
【0030】
投稿データ読出手段15は、投稿データ記憶手段21に記憶された投稿データをバッファテーブル単位で読み出す。また、投稿データ読出手段15は、投稿データ書込手段12が投稿データ記憶手段21にバッファテーブルを作成したことに応じて、記憶されているバッファテーブルを読み出すようにしてもよい。
【0031】
表示遅延時間算出手段16は、表示遅延時間を算出する。表示遅延時間は、ショートブログ追いかけ表示装置10がほぼリアルタイムでショートブログ・サーバ30に投稿された投稿データを表示する際に、投稿データの投稿日時を基準として、どの程度の時間遅れて表示させるかを示す値である。表示遅延時間算出手段16は、表示を開始する複数の投稿データのうち、先頭の投稿データの投稿日時と、当該先頭の投稿データの取得日時(バッファテーブルの書込日時)との差分を表示遅延時間として算出する。
【0032】
表示予定時間設定手段17は、表示予定時間を設定する。表示予定時間は、投稿データ読出手段15が読み出したバッファテーブルに格納された投稿データを表示させる時間である。表示予定時間設定手段17は、表示遅延時間算出手段16が算出した表示遅延時間を、各投稿データの投稿日時に加算して表示予定時間を算出し、その結果の日時を各投稿データの表示予定時間として設定する。
【0033】
投稿データ出力手段18は、投稿データを表示部に表示させる。投稿データ出力手段18は、表示予定時間設定手段17が設定した、各投稿データの表示予定時間に基づいて、それぞれの投稿データを逐次表示する。
そして、投稿データ出力手段18が行う処理が終了したのち、上記これらの投稿データ読出手段15、表示遅延時間算出手段16、表示予定時間設定手段17及び投稿データ出力手段18が行う処理は順次繰り返し行われる。
【0034】
投稿データ記憶手段21は、投稿データ取得手段11がショートブログ・サーバ30から取得した投稿データを記憶する。投稿データ記憶手段21は、投稿データ取得手段11がショートブログ・サーバ30に接続した時間毎に作成されたバッファテーブルに各投稿データを記憶する。投稿データは、投稿日時に基づいて記憶され、本実施形態では、投稿日時の最も古い投稿データから順に新しい投稿日時の投稿データへとバッファテーブルに格納されている。したがってバッファテーブルに格納された投稿データのうち、先頭の投稿データは、当該バッファテーブルに記憶された投稿データのうち、最も古い投稿日時の投稿データとなる。また、各バッファテーブルは、投稿データ取得手段11がショートブログ・サーバ30に接続した日時と関連付けて記憶される。バッファテーブル111は、投稿データ取得手段11が投稿データを取得する度に作成され、複数のバッファテーブル111が記憶されうる。また、バッファテーブル111は、投稿データの表示が終了した場合、削除されることが好ましい。
【0035】
ここで、図2を参照して、投稿データ記憶手段21に格納されるバッファテーブルについて説明する。図2は、バッファテーブル111を示す図である。
【0036】
バッファテーブル111は、投稿日時と投稿内容を示すデータがそれぞれ関連付けられて格納される。少なくとも投稿日時と投稿内容とを含んで構成されるデータが投稿データである。また、バッファテーブル111は、投稿データ取得手段11がショートブログ・サーバ30に接続して、投稿データを取得して投稿データ記憶手段21に書き込んだ日時と関連付けて記憶される。なお、投稿データ取得手段11が投稿データを取得できなかった場合には、投稿データ取得手段11が投稿データ記憶手段21に空のバッファテーブルを書き込んだ日時が関連付けて記憶されてもよい。
【0037】
図3から図5を参照して、ショートブログ追いかけ表示装置10が行う処理の全体像について説明する。図3は、ショートブログ追いかけ表示装置10が行う処理を示した概念図である。図4及び図5は、ショートブログ追いかけ表示装置10における表示例を示した図である。
【0038】
図3の例では、ショートブログ追いかけ表示装置10は、1分毎に投稿データを取得するように動作するものとする。
【0039】
投稿データ取得手段11は、1分毎にショートブログ・サーバ30に接続し、投稿データを取得する。この取得に成功した場合、投稿データ書込手段12は、取得した投稿データを格納したバッファテーブルを作成し、投稿データ記憶手段21に記憶させる。図3では、テーブル番号#1、#2、#5及び#6のバッファテーブルにおいて、投稿データの取得が成功したため、投稿データ記憶手段21には、投稿データが格納されたバッファテーブルが格納されている。この場合、各バッファテーブルには、前回の取得終了時から今回の取得時までの投稿データがそれぞれ、バッファテーブルに格納される。そして、これらのバッファテーブルは、格納されている全ての投稿データが投稿データ出力手段18により表示部に表示された場合、投稿データ記憶手段21から消去される。
【0040】
ここで、テーブル番号#3及び#4のバッファテーブルについては、投稿データの取得を失敗したものとする。この場合、投稿データ書込手段12は、投稿データが格納されていない空のバッファテーブルを投稿データ記憶手段21に記憶させてもよい。そして、テーブル番号#5のバッファテーブルには、#3及び#4の取り込み時に投稿データの取得を失敗していることから、#2の取得終了時から#5の取得時までの投稿データが格納されることになる。また、このとき、#2のバッファテーブルまでは表示が終了している場合には、投稿データ記憶手段21には、#3、#4及び#5のバッファテーブルに未表示の投稿データが存在することとなる。
【0041】
次に、表示遅延時間算出手段16は、表示遅延時間を算出する。ここで、表示遅延時間算出手段16は、未表示の投稿データのうち先頭の投稿データと当該先頭の投稿データの取得日時との差分を表示遅延時間として算出する。すなわち、図3の例では、投稿データ取得手段11が投稿データを取得し、投稿データ書込手段12が投稿データ記憶手段21に取得した投稿データを書き込んだバッファテーブルは#5である。そこで、表示遅延時間算出手段16は、#5のバッファテーブル(例えば図2)の格納されている投稿データのうち、先頭の投稿データの投稿日時と、当該先頭の投稿データの取得日時(#5のバッファテーブルの書込日時)との差分を表示遅延時間として算出する。上述の例では、先頭の投稿データの投稿日時は2011年2月11日10時00分25秒であり、#5の書込日時は2011年2月11日10時3分00秒である。したがって表示遅延時間は、投稿データの投稿日時と取得日時(書込日時)との差分である2分45秒となる(図3参照)。
【0042】
次に、表示予定時間設定手段17は、#5のバッファテーブルに格納されている複数の投稿データのそれぞれについて、表示予定時間を設定する。表示予定時間は、各投稿データの投稿日時に表示遅延時間を加算した時間である。したがって、図2の例でいうと、投稿日時が2011年2月11日10時00分25秒の投稿データは、表示遅延時間の2分45秒が加算されて、2011年2月11日10時03分00秒に表示され、2011年2月11日10時02分30秒の投稿データは、2011年2月11日10時05分15秒に表示されることとなる。なお、図3では、投稿データの代表的な例として2011年2月11日10時00分25秒の投稿データと、2011年2月11日10時02分30秒の投稿データについて、表示遅延時間及び表示予定時間を示しているが、他の投稿データについても同様に、表示遅延時間が各投稿データの投稿日時に加算され、表示予定時間が設定される。
【0043】
図4に示す表示例は、ショートブログ追いかけ表示装置10の表示領域61において投稿データを表示したときの表示例である。本実施形態では、投稿データは、最新のものが表示領域61の先頭に表示され、新しい投稿データが表示される度に下側に向かって繰り下がるように表示される。図4に示す例では、現在時刻611が2011年2月11日10時3分00秒であることを示している。
【0044】
そして、表示領域61に表示されている先頭の投稿データ612の投稿日時は、10時00分25秒を示している。これは、表示遅延時刻である2分45秒が投稿データ612の投稿時刻に加算され、表示予定時間が同年10時3分00秒となったことによる。さらに、図2の2番目の投稿データ613が同年10時5分15秒に表示されることとなる(図5参照)。これは、本来2番目の投稿データ613が先頭の投稿データ612の2分15秒後である10時2分30秒に表示されるはずであったところ、投稿データの取得に失敗したため表示遅延時間(上記の例でいうと2分45秒)が加算されて当該時刻に表示されたものである。
【0045】
このように、投稿されたタイミング(時間間隔)を再現しながら順次これまで表示していなかった投稿データを逐次表示することができる。
【0046】
図6及び図7を参照して、ショートブログ追いかけ表示装置10が行う処理について説明する。図6及び図7は、ショートブログ追いかけ表示装置10が行う処理を示すフローチャートである。
【0047】
図6のステップS11では、ショートブログ追いかけ表示装置10の投稿データ取得手段11は、ショートブログ・サーバ30に接続し、投稿データを取得する。
【0048】
ステップS12では、ショートブログ追いかけ表示装置10の投稿データ書込手段12は、バッファテーブルを作成する。そして、ステップS13では、投稿データ書込手段12は、取得日時と共に、ステップS12で作成したバッファテーブルを投稿データ記憶手段21に記憶させ本処理を終了する。
【0049】
図7のステップS21では、ショートブログ追いかけ表示装置10の投稿データ読出手段15は、投稿データ記憶手段21からバッファテーブルを読み出す。
【0050】
ステップS22では、表示遅延時間算出手段16は、ステップS23で特定した先頭の投稿データの投稿日時と投稿データ取得手段11が投稿データを取得した取得日時(ステップS22で特定したバッファテーブルの書込日時)との差分を表示遅延時間として算出する。
【0051】
ステップS23では、ショートブログ追いかけ表示装置10の表示予定時間設定手段17は、各投稿データについて表示遅延時間を加算して表示予定時間を設定する。
【0052】
ステップS24では、ショートブログ追いかけ表示装置10の投稿データ出力手段18は、表示予定時間に基づいて各投稿データを逐次表示部に表示させる。
【0053】
[第2実施形態]
図8から図11を参照して、ショートブログ追いかけ表示装置10の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、先頭指定受付手段39をさらに備え、表示遅延時間の算出をユーザにより指定された投稿データの投稿日時に基づいて算出する点が第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明し、特に説明しない部分は第1実施形態と同様である。
【0054】
図8を参照して、第2実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置10について説明する。図8は、第2実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置10の機能ブロック及びその周辺機器の機能概要を示す図である。
【0055】
ショートブログ追いかけ表示装置10は、先頭指定受付手段39をさらに備える。先頭指定受付手段39は、ユーザから表示を開始させる投稿データの指定を受け付ける。投稿データの指定は、例えば、表示中の投稿データの表示画面中において、画面中に設けられた所定のボタン等の押下操作をしたり、表示している投稿データの領域内で所定の操作をする等が挙げられる。また、直接日時を指定したり、特定の投稿データを指定したりしてもよい。
【0056】
まず、投稿データ取得手段11は、定期的にショートブログ・サーバ30に接続し、投稿データを受信しており、また投稿データ書込手段12は、その都度バッファテーブルを作成して投稿データ記憶手段21に記憶させ、ほぼリアルタイムで投稿データを表示しているものとする。
【0057】
そして、先頭指定受付手段39が投稿データの指定を受け付けると、表示遅延時間算出手段36は、指定された投稿データの投稿日時と、先頭指定受付手段39が指定を受け付けた日時との差分を表示遅延時間として算出する。次に表示予定時間設定手段17は、表示遅延時間に基づいてその指定された投稿データの投稿日時から現在時刻に至るまでの投稿データについての表示予定時間を設定し、投稿データ出力手段18は、再度これらの投稿データを表示予定時間にしたがって表示する。
【0058】
図9を参照して、第2実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置10が行う処理の全体像について説明する。図9は、第2実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置10が行う処理を示した概念図である。
【0059】
先頭指定受付手段39が表示する投稿データの指定を受け付けた日時を2011年2月11日10時10分00秒とする。また、指定された投稿データの投稿日時を2011年2月11日10時0分00秒とする。なお、投稿データ取得手段11は、少なくとも、2011年2月11日10時0分00秒から2011年2月11日10時10分00秒までの投稿データを全て取得しているものとし、また、投稿データ書込手段12は、投稿データ取得手段11が取得した全ての投稿データをバッファテーブルに格納し、投稿データ記憶手段21に記憶させているものとする。
【0060】
先頭指定受付手段39が投稿データの表示の指定を受け付けたことに応じて、投稿データ読出手段15が当該指定された投稿データが含まれるバッファテーブルを読み出すと、表示遅延時間算出手段36は、先頭指定受付手段39が投稿データの表示の指定を受け付けた日時と、指定された投稿データの投稿日時との差分を表示遅延時間として算出する。図9に示す例でいうと、表示遅延時間は10分となる。
【0061】
次に表示予定時間設定手段17は、表示するそれぞれの投稿データの投稿日時に表示遅延時間を加算した時間を表示予定時間として設定する。例えば、2011年2月11日10時00分00秒の投稿データについて表示の指定を受け付けた場合、表示予定時間設定手段17は、まず、当該2011年2月11日10時00分00秒の投稿データについて表示遅延時間を加算し、表示予定時間を設定する。すなわち、当該投稿データの表示予定時間は、当該投稿データの投稿日時と指定を受け付けた日時との差分である表示遅延時間を加算されて、2011年2月11日10時10分00秒となる。その後に投稿された複数の投稿データも同様に、同じ表示遅延時間を投稿日時に加算した時間が表示予定時間となる。例えば、複数の投稿データのうち、投稿日時が2011年2月11日10時5分00秒の投稿データの場合、その投稿データの投稿日時に10分の表示遅延時間が加算されて、2011年2月11日10時15分00秒が表示予定時間となる。
投稿データ出力手段18は、表示予定時間に基づいて、各投稿データを指定された投稿データから順次表示部に出力する。
なお、図9では、投稿データの代表的な例として2011年2月11日10時00分00秒の投稿データと、2011年2月11日10時5分00秒の投稿データについて、表示遅延時間及び表示予定時間を示しているが、他の投稿データについても同様に、表示遅延時間が各投稿データの投稿日時に加算され、表示予定時間が設定される。
【0062】
図11を参照して、第2実施形態に係る、ショートブログ追いかけ表示装置10が行う処理について説明する。図11は、第2実施形態に係るショートブログ追いかけ表示装置10が行う処理を示すフローチャートである。
【0063】
ステップS31では、ショートブログ追いかけ表示装置10の先頭指定受付手段39は、表示させる投稿データの指定を受け付ける。
【0064】
ステップS32では、ショートブログ追いかけ表示装置10の投稿データ読出手段15は、投稿データ記憶手段21からバッファテーブルを読み出す。
【0065】
ステップS33では、ショートブログ追いかけ表示装置10の表示遅延時間算出手段36は、表示遅延時間を算出する。具体的には、表示遅延時間算出手段36は、指定された投稿データの投稿日時と指定を受け付けた日時との差分を表示遅延時間として算出する。
【0066】
ステップS34では、ショートブログ追いかけ表示装置10の表示予定時間設定手段17は、表示する投稿データの投稿日時に表示遅延時間を加算して、表示予定時間を設定する。
【0067】
ステップS35では、ショートブログ追いかけ表示装置10の投稿データ出力手段18は、ステップS34で設定された表示予定時間に基づいてそれぞれの投稿データを逐次表示部に表示させる。
【0068】
第1実施形態によれば、投稿データの取得をすることができない場合であっても、取得できなかった投稿データを一度に表示するのはなく、最も古い投稿データから、その投稿タイミングまでも再現して各投稿データを逐次表示することができる。このため、従来のように、一度に表示した後にユーザがまだ閲覧していない投稿データまで表示をさかのぼる操作をする必要がなく、見やすい態様で再生することができる。また、リアルタイムで閲覧しているかのようなショートブログの投稿タイミングにより形成される場の雰囲気等も再現してユーザに体験させることができる。
【0069】
第2実施形態によれば、ユーザにより指定された投稿データから順次投稿データを表示させることができる。このため、ユーザは、なんら操作をすることなく、指定した投稿データから現在までの投稿データを閲覧することができる。この場合も投稿データが投稿されたタイミングまでも再現することができるので、ユーザに臨場感を再体験させることができる。
【0070】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0071】
上述の実施形態では、表示予定時間設定手段17は、表示遅延時間算出手段16,36が算出した表示遅延時間を各閲覧データの投稿日時に加算して表示予定時間を設定するとしたが、これに限らない。例えば、表示予定時間設定手段17は、表示遅延時間を各閲覧データの投稿日時に加算する際に、所定の時間範囲を減算した表示遅延時間を加算してもよい。例えば、表示遅延時間算出手段16,36が算出した表示遅延時間が10分や1時間等、所定の時間よりも長い時間であった場合、表示遅延時間の所定割合分又は所定の時間だけ減算した表示遅延時間を各投稿データの投稿日時に加算して表示予定時間とすることができる。これにより、過去の投稿データを再生する所要時間を短くすることができる。また、この減算分の値をショートブログ追いかけ表示装置10の操作手段によりユーザが設定できるようにしてもよい。
また、表示遅延時間から減算する時間割合又は値は、一律でなくともよい。例えば、過去へ遡及する時間帯毎に代えてもよい。過去に遡及するほど減算する値を大きくしてもよい。
【符号の説明】
【0072】
10 ショートブログ追いかけ表示装置
11 投稿データ取得手段
12 投稿データ書込手段
15 投稿データ読出手段
16 表示遅延時間算出手段
17 表示予定時間設定手段
18 投稿データ出力手段
21 投稿データ記憶手段
30 ショートブログ・サーバ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークを介してショートブログサーバと互いに通信可能なショートブログ追いかけ表示装置であって、
前記ショートブログサーバから、投稿日時及び投稿内容を含んで構成する複数の投稿データを取得して記憶する投稿データ記憶手段と、
前記投稿データ記憶手段が記憶した前記複数の投稿データの表示を開始する際の表示遅延時間を、当該表示を開始する前記複数の投稿データのうち先頭の投稿データの前記投稿日時に基づいて算出する表示遅延時間算出手段と、
前記表示遅延時間算出手段が算出した前記表示遅延時間を、前記表示を開始する前記複数の投稿データの各々の前記投稿日時に加算することにより、前記表示を開始する前記複数の投稿データの表示予定時間を設定する表示予定時間設定手段と、
前記表示予定時間設定手段が設定した前記表示予定時間に基づいて、前記表示を開始する複数の投稿データの各々を逐次表示する表示手段と、を備えるショートブログ追いかけ表示装置。
【請求項2】
前記投稿データ記憶手段は、前記ショートブログサーバから前記複数の投稿データを取得した際の取得日時を前記複数の投稿データにさらに関連付けて記憶し、
前記表示遅延時間算出手段は、前記表示を開始する前記複数の投稿データのうち先頭の投稿データの前記投稿日時と当該先頭の投稿データの取得日時との差分を前記表示遅延時間として算出する請求項1に記載のショートブログ追いかけ表示装置。
【請求項3】
前記ショートブログ追いかけ表示装置のユーザから表示を開始する前記先頭の投稿データの指定を受け付ける先頭指定受付手段をさらに備え、
前記表示遅延時間算出手段は、前記先頭指定受付手段が受け付けた前記表示を開始する前記先頭の投稿データの前記投稿日時と前記指定を受け付けた日時との差分を前記表示遅延時間として算出する請求項1に記載のショートブログ追いかけ表示装置。
【請求項4】
通信ネットワークを介してショートブログサーバと互いに通信可能なショートブログ追いかけ表示方法であって、
コンピュータに、
前記ショートブログサーバから、投稿日時及び投稿内容を含んで構成する複数の投稿データを取得して記憶する投稿データ記憶ステップと、
前記投稿データ記憶ステップで記憶した前記複数の投稿データの表示を開始する際の表示遅延時間を、当該表示を開始する前記複数の投稿データのうち先頭の投稿データの前記投稿日時に基づいて算出する表示遅延時間算出ステップと、
前記表示遅延時間算出ステップで算出した前記表示遅延時間を、前記表示を開始する前記複数の投稿データの各々の前記投稿日時に加算することにより、前記表示を開始する前記複数の投稿データの表示予定時間を設定する表示予定時間設定ステップと、
前記表示予定時間設定ステップで設定した前記表示予定時間に基づいて、前記表示を開始する複数の投稿データの各々を逐次表示する表示ステップと、を実行させるショートブログ追いかけ表示方法。
【請求項5】
通信ネットワークを介してショートブログサーバと互いに通信可能なショートブログ追いかけ表示プログラムであって、
コンピュータに、
前記ショートブログサーバから、投稿日時及び投稿内容を含んで構成する複数の投稿データを取得して記憶する投稿データ記憶ステップと、
前記投稿データ記憶ステップで記憶した前記複数の投稿データの表示を開始する際の表示遅延時間を、当該表示を開始する前記複数の投稿データのうち先頭の投稿データの前記投稿日時に基づいて算出する表示遅延時間算出ステップと、
前記表示遅延時間算出ステップで算出した前記表示遅延時間を、前記表示を開始する前記複数の投稿データの各々の前記投稿日時に加算することにより、前記表示を開始する前記複数の投稿データの表示予定時間を設定する表示予定時間設定ステップと、
前記表示予定時間設定ステップで設定した前記表示予定時間に基づいて、前記表示を開始する複数の投稿データの各々を逐次表示する表示ステップと、を実行させるためのショートブログ追いかけ表示プログラム。
【請求項1】
通信ネットワークを介してショートブログサーバと互いに通信可能なショートブログ追いかけ表示装置であって、
前記ショートブログサーバから、投稿日時及び投稿内容を含んで構成する複数の投稿データを取得して記憶する投稿データ記憶手段と、
前記投稿データ記憶手段が記憶した前記複数の投稿データの表示を開始する際の表示遅延時間を、当該表示を開始する前記複数の投稿データのうち先頭の投稿データの前記投稿日時に基づいて算出する表示遅延時間算出手段と、
前記表示遅延時間算出手段が算出した前記表示遅延時間を、前記表示を開始する前記複数の投稿データの各々の前記投稿日時に加算することにより、前記表示を開始する前記複数の投稿データの表示予定時間を設定する表示予定時間設定手段と、
前記表示予定時間設定手段が設定した前記表示予定時間に基づいて、前記表示を開始する複数の投稿データの各々を逐次表示する表示手段と、を備えるショートブログ追いかけ表示装置。
【請求項2】
前記投稿データ記憶手段は、前記ショートブログサーバから前記複数の投稿データを取得した際の取得日時を前記複数の投稿データにさらに関連付けて記憶し、
前記表示遅延時間算出手段は、前記表示を開始する前記複数の投稿データのうち先頭の投稿データの前記投稿日時と当該先頭の投稿データの取得日時との差分を前記表示遅延時間として算出する請求項1に記載のショートブログ追いかけ表示装置。
【請求項3】
前記ショートブログ追いかけ表示装置のユーザから表示を開始する前記先頭の投稿データの指定を受け付ける先頭指定受付手段をさらに備え、
前記表示遅延時間算出手段は、前記先頭指定受付手段が受け付けた前記表示を開始する前記先頭の投稿データの前記投稿日時と前記指定を受け付けた日時との差分を前記表示遅延時間として算出する請求項1に記載のショートブログ追いかけ表示装置。
【請求項4】
通信ネットワークを介してショートブログサーバと互いに通信可能なショートブログ追いかけ表示方法であって、
コンピュータに、
前記ショートブログサーバから、投稿日時及び投稿内容を含んで構成する複数の投稿データを取得して記憶する投稿データ記憶ステップと、
前記投稿データ記憶ステップで記憶した前記複数の投稿データの表示を開始する際の表示遅延時間を、当該表示を開始する前記複数の投稿データのうち先頭の投稿データの前記投稿日時に基づいて算出する表示遅延時間算出ステップと、
前記表示遅延時間算出ステップで算出した前記表示遅延時間を、前記表示を開始する前記複数の投稿データの各々の前記投稿日時に加算することにより、前記表示を開始する前記複数の投稿データの表示予定時間を設定する表示予定時間設定ステップと、
前記表示予定時間設定ステップで設定した前記表示予定時間に基づいて、前記表示を開始する複数の投稿データの各々を逐次表示する表示ステップと、を実行させるショートブログ追いかけ表示方法。
【請求項5】
通信ネットワークを介してショートブログサーバと互いに通信可能なショートブログ追いかけ表示プログラムであって、
コンピュータに、
前記ショートブログサーバから、投稿日時及び投稿内容を含んで構成する複数の投稿データを取得して記憶する投稿データ記憶ステップと、
前記投稿データ記憶ステップで記憶した前記複数の投稿データの表示を開始する際の表示遅延時間を、当該表示を開始する前記複数の投稿データのうち先頭の投稿データの前記投稿日時に基づいて算出する表示遅延時間算出ステップと、
前記表示遅延時間算出ステップで算出した前記表示遅延時間を、前記表示を開始する前記複数の投稿データの各々の前記投稿日時に加算することにより、前記表示を開始する前記複数の投稿データの表示予定時間を設定する表示予定時間設定ステップと、
前記表示予定時間設定ステップで設定した前記表示予定時間に基づいて、前記表示を開始する複数の投稿データの各々を逐次表示する表示ステップと、を実行させるためのショートブログ追いかけ表示プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−215917(P2012−215917A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−78849(P2011−78849)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(500257300)ヤフー株式会社 (1,128)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(500257300)ヤフー株式会社 (1,128)
【Fターム(参考)】
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