説明

シリンジ操作補助具

【課題】簡素な構成により、人間工学的に掴みやすく、シリンジのプランジャー後端部を確実に保持でき、プランジャーの押引動作を簡易化できるシリンジ操作補助具を提供する。
【解決手段】本願発明に係るシリンジ操作補助具1は、左右一対のハンドル半体2L,2Rが閉じ合わせられて本体形状をなす操作ハンドル2と、操作ハンドル2の一端部に設けられてハンドル半体2L,2Rを開閉可能にするヒンジ部3と、操作ハンドル2の他端部に設けられ、ハンドル半体2L,2Rが閉じ合わされた状態で作業者の手により把持される把持部4と、操作ハンドル2の中間部且つヒンジ部3の近傍に設けられてハンドル半体2L,2Rが閉じ合わせられた際にプランジャー後端を保持するクランプ部5とを有し、操作ハンドル2は、把持部4が、クランプ部5に対し、シリンジの反対側に位置するように湾曲されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シリンジで高粘度な流動体等を投与する場合等におけるシリンジ操作を容易にするためのシリンジ操作補助具に関する。
【背景技術】
【0002】
医療・福祉等の現場において、患者又は被介護者に流動食等の高粘度な流動体をシリンジにて投与する場合は、流動体の入った容器等から直接、或いは分配アタッチメント等を介してシリンジ内部に流動体を吸引し、次にシリンジのプランジャー(ピストン)を押圧して投与を行う。
【0003】
このような高粘度な流動体の投与に用いるシリンジは、一般の注射用シリンジに比べてノズル部口径が大きくされ、流動体の吸引時及び投与時におけるプランジャーの押引動作の抵抗軽減が図られているが、それでも流動体の吸引及び投与のためにプランジャーを引っ張ったり押し出す際にはかなり強い力を要する。
【0004】
医療や介護現場では、手の力が弱い女性や中高齢者がシリンジによる流動体投与作業に携わることも多いため、この作業の簡易化が望まれていた。そこで、特許文献1に開示されているような吸引力増強具が提案されている。これは、片手で把持することのできる形状と大きさをした把手に、シリンジのプランジャー後端部の指当て用の鍔を係止するためのT字溝を設けたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開平4−70041号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、この吸引力増強具は、極めて簡易的な形状であり、吸引力増強具を握る手の指と指との間にプランジャーの軸が挟みこまれる形になるため、人間工学的に必ずしも掴みやすい形状ではなく、しかもその係止部が、プランジャー後端部の鍔を係止できる程度の単純なT字溝となっていたため、吸引力増強具を強く引っ張った際に、プランジャー後端部が係止部をすり抜けて外れてしまいやすいものであった。
【0007】
本発明は、上記問題点を解消すべくなされたもので、簡素な構成により、人間工学的に掴みやすく、シリンジのプランジャー後端部を確実に保持することができて、プランジャーの押引動作を簡易化することのできるシリンジ操作補助具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、シリンジのプランジャー後端部にハンドル状に取り付けられて該プランジャーの操作を容易にするためのシリンジ操作補助具であって、左右一対のハンドル半体からなり、これらのハンドル半体が閉じ合わせられた時に本体形状をなす操作ハンドルを備え、さらに、前記ハンドル半体を開閉可能にするヒンジ部と、前記ハンドル半体が閉じ合わされた状態で作業者の手により把持される把持部と、前記ハンドル半体が閉じ合わせられた際に前記プランジャー後端部を保持するクランプ部と、を備え、前記操作ハンドルは、前記把持部が、前記クランプ部に対し、前記シリンジの反対側に位置するように形成されたシリンジ操作補助具であることを特徴とする。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記操作ハンドルは略棒状に形成され、前記ヒンジ部は前記操作ハンドルの一端部に設けられ、前記把持部は前記操作ハンドルの他端部に設けられ、前記クランプ部は前記操作ハンドルの中間部、且つ前記把持部よりも前記ヒンジ部寄りに設けられ、さらに、前記操作ハンドルは、前記把持部が、前記クランプ部に対し、前記シリンジの反対側に位置するように湾曲形状とされたシリンジ操作補助具としたことを特徴とする。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の構成に加え、前記クランプ部に保持された前記シリンジの中心軸線に対する前記把持部の相対角度を、前記把持部を自然に把持した作業者の前腕の長手方向が、前記シリンジの中心軸線と略一致する角度としたシリンジ操作補助具であることを特徴とする。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の構成に加え、前記クランプ部が、異なる大きさのシリンジのプランジャー後端部を保持できるように複数の保持部を有し、該保持部は前記シリンジの中心軸線に沿って同軸的に配置されているシリンジ操作補助具であることを特徴とする。
【0012】
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の構成に加え、前記左右一対のハンドル半体と、前記ヒンジ部とを樹脂材料により一体に形成し、前記ヒンジ部を、前記樹脂材料の可撓性を利用した折り曲げヒンジとしたシリンジ操作補助具であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載のシリンジ操作補助具によれば、プランジャーの後端部に操作ハンドルを一体的に連結することができ、この操作ハンドルに設けられた把持部を5本の指でしっかり掴んでプランジャーを力強く押し引きすることができる。しかも、把持部を握ることにより、プランジャーの後端部がクランプ部から抜けてしまうことが防止される。したがって、簡素な構成により、人間工学的に掴みやすく、シリンジのプランジャー後端部を確実に保持して、プランジャーの押引動作を簡易化することができる。
【0014】
請求項2に記載のシリンジ操作補助具によれば、操作ハンドルの形状を簡素化及び軽量化し、人間工学的に掴みやすくすると同時に、製造を容易にすることができる。
【0015】
請求項3に記載のシリンジ操作補助具によれば、把持部を自然に把持した作業者の前腕の長手方向が、シリンジの中心軸線と略一致するため、人間工学的に一層掴みやすくし、作業者は楽な体勢で投与作業等を行うことができる。
【0016】
請求項4に記載のシリンジ操作補助具によれば、1つのシリンジ操作補助具で復数の異なる大きさのシリンジを操作することができるため、利便性を向上させることができる。
【0017】
請求項5に記載のシリンジ操作補助具によれば、左右のハンドル半体とヒンジ部とを樹脂材料により一体成形することができるため、シリンジ操作補助具の構成を簡素にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態1に係るシリンジ操作補助具の一例を示す斜視図である。
【図2】同実施の形態1に係るシリンジ操作補助具のハンドル半体が開かれた状態を示す斜視図である。
【図3】同実施の形態1に係る図1のIII矢視によるシリンジ操作補助具の側面図である。
【図4】同実施の形態1に係る図1のIII矢視によるシリンジ操作補助具の後面図である。
【図5】同実施の形態1に係る図3のV矢視によるシリンジ操作補助具の正面図である。
【図6】同実施の形態1に係るシリンジ操作補助具のハンドル半体が開かれた状態を示す正面図である。
【図7】同実施の形態1に係る図5のVII-VII矢視によるハンドル半体の内側面図である。
【図8】同実施の形態1に係るシリンジ操作補助具で、大きいシリンジをクランプした時におけるシリンジとシリンジ操作補助具と作業者の前腕とを示す側面図である。
【図9】同実施の形態1に係るシリンジ操作補助具で、小さいシリンジをクランプした時におけるシリンジとシリンジ操作補助具と作業者の前腕とを示す側面図である。
【図10】本発明の実施の形態2に係るシリンジ操作補助具の正面図である。
【図11】同実施の形態2に係るシリンジ操作補助具のハンドル半体が開かれた状態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[発明の実施の形態1]
【0020】
図1〜図9は、この発明の実施の形態1に係るシリンジ操作補助具1の一例を示している。
【0021】
このシリンジ操作補助具1は、シリンジのプランジャー後端部にハンドル状に取り付けられて該プランジャーの押引動作を容易にするものであり、その本体形状をなす操作ハンドル2が、例えば略U字形状、又は略レ字形状に湾曲形成された略棒状である。
【0022】
操作ハンドル2は、合成樹脂材料等により成形された左右一対のハンドル半体2L,2Rからなる。これら左右のハンドル半体2L,2Rは、その平坦な中心接合面2Sを境に面対称な形状に造形されており、図1に示すようにハンドル半体2L,2Rが閉じ合わせられて操作ハンドル2の本体形状をなすようになっている。
【0023】
操作ハンドル2の一端部にはヒンジ部3が設けられており、このヒンジ部3によって左右のハンドル半体2L,2Rが開閉可能となる。図2はハンドル半体2L,2Rが少し開かれた状態を示している。ヒンジ部3を構成するのは、例えばハンドル半体2L,2Rの一方に一体形成された2枚のアウターヒンジ3aと、ハンドル半体2L,2Rの他方に一体形成されて上記2枚のアウターヒンジ3aの間に挟まれる1枚のインナーヒンジ3bと、これら3枚のアウターヒンジ3a及びインナーヒンジ3bを貫通するヒンジピン3cである。
【0024】
また、操作ハンドル2の他端部、即ちヒンジ部3の反対側には直線状の把持部4が設けられている。この把持部4は、ハンドル半体2L,2Rが閉じ合わされた状態の時に作業者の手により把持される部分であり、手指を掛けやすいようにハンドルグリップ状の凹凸形状4aが成形されている。
【0025】
さらに、操作ハンドル2の中間部、且つ把持部4よりもヒンジ部3の近傍寄りの位置にクランプ部5が形成されている。この実施形態では、クランプ部5がヒンジ部3に隣接して設けられている。クランプ部5は、ハンドル半体2L,2Rが閉じ合わせられた際に、シリンジのプランジャー後端部を保持する部分であり、例えば2種類の異なる大きさのプランジャーの後端部を保持できるように大小2つの保持部5A,5Bを有している。これらの保持部5A,5Bは、シリンジの中心軸線Cに沿って同軸的に配置されている。
【0026】
図8、図9に示すように、一般的な使い捨て型のシリンジ8A,8Bは、シリンダー9と、その内部に挿入されるプランジャー10とを備えている。シリンダー9の先端部には吐出部となるチップ11が形成され、後端部にはプランジャー10を押圧する時に人差し指と中指とを掛ける為の板状の翼板12が形成される一方、プランジャー10の先端部にはシールラバー13が嵌合され、後端部にはプランジャー10を親指で押圧する時の鍔状の指当て部14が形成されている。指当て部14は円盤状であり、その外径は、シリンジ8A,8Bの大きさに応じて規格寸法が設定されており、その大きさは25cc〜200cc程度が取扱上で好ましい。なお、例えばシリンジ8Aは100cc用、シリンジ8Bは50cc用の場合を示す。
【0027】
保持部5A,5Bは、図3及び図5〜図7に示すように、左右のハンドル半体2L,2Rの中心接合面2Sに、それぞれプランジャー10の指当て部14を嵌め込むための大小2つの、円盤を正半分にした形状の保持凹部5a,5bを、中心軸線C方向に同軸的に連ねて凹設し、さらにプランジャー10の軸部を避ける軸逃げ部5c,5dを形成したものである。例えばここではシリンジ8B用の、径の小さな保持凹部5bの方が把持部4寄りに配置されている。
【0028】
左右のハンドル半体2L,2Rを開いた状態、即ちクランプ部5が開かれた状態で、プランジャー10後端部の指当て部14を、大きさの合う方の保持部5A(保持凹部5a)又は保持部5B(保持凹部5b)に嵌合させてハンドル半体2L,2Rを閉じると、クランプ部5が閉じてプランジャー10の指当て部14がクランプ部5に保持される。プランジャー10は、クランプ部5に対して中心軸Cの前後何れの方向にも動くことができない。
【0029】
ところで、操作ハンドル2の湾曲形状は、把持部4が、クランプ部5に対してシリンジ8A,8Bの反対側に位置するように設定されている。つまり、図8及び図9に示すように、シリンジ操作補助具1のクランプ部5にシリンジ8A又は8Bが保持された状態において、把持部4がシリンジ8A又は8Bの後端部(指当て部14)の後方に間隔を介して位置するように湾曲している。
【0030】
さらに、クランプ部5に保持されたシリンジ8A又は8Bの中心軸線Cに対する把持部4の相対角度θは、把持部4を自然に把持した作業者の前腕17の長手方向が、シリンジ中心軸線Cとほぼ一致(平行)する角度に設定されているが、特にその角度は限定されるものではない。また、本実施形態では、例えばθ=60°に設定されている。
【0031】
以上のように構成されたシリンジ操作補助具1によれば、左右一対のハンドル半体2L,2Rを、ヒンジ部3を中心に閉じ合わせて操作ハンドル2を形成すると同時に、クランプ部5でシリンジ8A,8Bのプランジャー10後端部(指当て部14)を保持すると、あたかもプランジャー10の後端部から操作ハンドル2が一体的に延びて湾曲したようになり、この操作ハンドル2の他端側に設けられた把持部4がプランジャー10後端部の後方に間隔を空けて位置する。
【0032】
このため、作業者は5本の指で把持部4をしっかりと掴むことができ、プランジャー10を力強く押し引きすることができる。そして、把持部4を握ることにより、左右一対のハンドル半体2L,2Rが開いてしまうことが防止され、プランジャー10後端部の指当て部14がクランプ部5から抜けてしまうことがない。
【0033】
こうして、非常に簡素且つ安価な構成により、人間工学的に掴みやすくすると共に、シリンジ8A,8Bのプランジャー10後端部を確実に保持可能にし、プランジャー10の押引動作を簡易化することができる。よって、流動食等の高粘度な流動体をシリンジにて投与する場合であっても、その投与作業を容易にすることができる。
【0034】
また、このシリンジ操作補助具1では、把持部4の、クランプ部5に保持されたシリンジ8A又は8Bの中心軸線Cに対する相対角度θを、把持部4を自然に把持した作業者の前腕17の長手方向が、シリンジ中心軸線Cと略一致する角度に設定したため、人間工学的に一層掴みやすくなっており、作業者は楽な体勢で投与作業を行うことができる。
【0035】
さらに、このシリンジ操作補助具1では、そのクランプ部5に複数の保持部5A,5Bを設け、これらの保持部5A,5Bを、シリンジ中心軸線Cに沿って同軸的に配置したため、1つのシリンジ操作補助具1で復数の異なる大きさのシリンジ8A,8Bを扱うことができ、利便性を向上させると共に、クランプ部5をコンパクト化することができる。
【0036】
その上、このシリンジ操作補助具1は、操作ハンドル2を略棒状に形成して、この操作ハンドル2を、把持部4がクランプ部5に対してシリンジ8A,8Bの反対側に位置するように湾曲形状したものであるため、操作ハンドル2の形状を簡素化及び軽量化し、人間工学的に掴みやすくすると同時に、製造を容易にすることができる。
[発明の実施の形態2]
【0037】
図10と図11は、この発明の実施の形態2に係るシリンジ操作補助具21の一例を示している。このシリンジ操作補助具21は、ヒンジ部23以外の構成が発明の実施の形態1に示したシリンジ操作補助具1と同様であるため、各部には同一符号を付して説明は省略する。
【0038】
このシリンジ操作補助具21において、左右一対のハンドル半体2L,2Rと、ヒンジ部23とは樹脂材料により一体に形成されており、ヒンジ部23は、樹脂材料の可撓性を利用した折り曲げヒンジとなっている。ヒンジ部23の形状は、例えば略C字形状であるが、他の形状にしてもよく、要するにヒンジ部23とハンドル半体2L,2Rとが合成樹脂材料により一体に成形されていればよい。
【0039】
このように、左右のハンドル半体2L,2Rとヒンジ部23とを樹脂材料により一体成形すれば、シリンジ操作補助具21の構成を簡素にし、部品点数及び組み立て工数を削減して製造コストを安くすることができる。
【0040】
なお、本発明に係るシリンジ操作補助具1,21は、シリンジによる流動食の投与の他に、シリンジによる体液の採取や排膿等、シリンジを用いた幅広い作業に好適に用いることができる。
【0041】
ところで、上記実施の形態1及び2では、操作ハンドル2が略棒状に形成され、その両端部にヒンジ部3と把持部4とがそれぞれ設けられ、操作ハンドル2の中間部、且つ把持部4よりもヒンジ部3の近傍寄りの位置にクランプ部5が形成されているが、この形状に限定されることはない。例えば、把持部4をループ状に形成したり、ヒンジ部3と把持部4とクランプ部5の位置関係を異ならせてもよい。
【符号の説明】
【0042】
1,21 シリンジ操作補助具1
2 操作ハンドル
2L,2R ハンドル半体
2S 中心接合面
3,23 ヒンジ部
4 把持部
5 クランプ部
5A,5B 保持部
8A,8B シリンジ
10 プランジャー
14 プランジャー後端部である指当て部
17 作業者の前腕
C プランジャーの軸方向
θ 把持部の角度

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シリンジのプランジャー後端部にハンドル状に取り付けられて該プランジャーの操作を容易にするためのシリンジ操作補助具であって、
左右一対のハンドル半体からなり、これらのハンドル半体が閉じ合わせられた時に本体形状をなす操作ハンドルを備え、
さらに、前記ハンドル半体を開閉可能にするヒンジ部と、
前記ハンドル半体が閉じ合わされた状態で作業者の手により把持される把持部と、
前記ハンドル半体が閉じ合わせられた際に前記プランジャー後端部を保持するクランプ部と、
を備え、
前記操作ハンドルは、前記把持部が、前記クランプ部に対し、前記シリンジの反対側に位置するように形成されたことを特徴とするシリンジ操作補助具。
【請求項2】
前記操作ハンドルは略棒状に形成され、前記ヒンジ部は前記操作ハンドルの一端部に設けられ、前記把持部は前記操作ハンドルの他端部に設けられ、前記クランプ部は前記操作ハンドルの中間部、且つ前記把持部よりも前記ヒンジ部寄りに設けられ、さらに、前記操作ハンドルは、前記把持部が、前記クランプ部に対し、前記シリンジの反対側に位置するように湾曲形状とされたことを特徴とする請求項1に記載のシリンジ操作補助具。
【請求項3】
前記クランプ部に保持された前記シリンジの中心軸線に対する前記把持部の相対角度を、前記把持部を自然に把持した作業者の前腕の長手方向が、前記シリンジの中心軸線と略一致する角度としたことを特徴とする請求項2に記載のシリンジ操作補助具。
【請求項4】
前記クランプ部は、異なる大きさのシリンジのプランジャー後端部を保持できるように複数の保持部を有し、該保持部は前記シリンジの中心軸線に沿って同軸的に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のシリンジ操作補助具。
【請求項5】
前記左右一対のハンドル半体と、前記ヒンジ部とを樹脂材料により一体に形成し、前記ヒンジ部を、前記樹脂材料の可撓性を利用した折り曲げヒンジとしたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のシリンジ操作補助具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−24687(P2011−24687A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−171497(P2009−171497)
【出願日】平成21年7月22日(2009.7.22)
【出願人】(502138359)イーエヌ大塚製薬株式会社 (56)
【Fターム(参考)】