説明

シンプルネットワークマネージメントプロトコルに基づくメッセージの対話方法

本発明はシンプルネットワークマネージメントプロトコル(SNMP)に基づくメッセージの対話方法を公開し、該方法は、SNMP管理ステーションからのSNMPメッセージを受信する際、SNMPプロキシは、該SNMPメッセージの提案タイムアウト時間値を推定して且つ前記SNMP管理ステーションにフィードバックし、及びSNMP管理ステーションが該提案のタイムアウト時間値によって前記SNMPメッセージの応答を待ちことを含む。本発明は、さらに、相応のSNMPプロキシを公開する。本発明における前記方法は、SNMP管理ステーションとSNMPプロキシが対話する方式で、動態的に管理ステーションのタイムアウト時間を確定する技術措置を採用するので、手動でタイムアウト時間を設置する欠点を克服し、イネーブル的にタイムアウト状況の出現を減少して、SNMPを使用してネットワーク管理を行う効率を向上させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シンプルネットワークマネージメントプロトコル( Simple Network Management Protocol,SNMP)を管理インタフェースとするネットワーク管理領域に関して、特にSNMPに基づくメッセージ対話方法に関する。
【背景技術】
【0002】
SNMPは、インターネット技術タスクフォース(The Internet Engineering Task Force,IETF)により定義したシンプルゲートウェイモニタープロトコル( Simple Gateway Monitor Protocol,SGMP)に基づく1セットのネットワーク管理プロトコルである。SNMPによって、1つの管理ワークステーションは、すべての該プロトコルを支持するネットワーク設備をリモート管理することができ、ネットワーク状態の監視、ネットワーク設備設定の修正、ネットワークイベントアラームの受信などを含む。SNMPは、クライアント/サーバー(Client/Server)モデルの特別な形式――プロキシ/管理ステーションモデルを採用して、ネットワークに対する管理及び維持がSNMP管理ステーションとSNMPプロキシの間の対話作業によって完成する。各のSNMPプロキシは、SNMP管理ステーションにおける管理情報ベース(Management Information Base,MIB)定義情報に関する各種の問合せ及び設置の回答を担当し、且つトラップ( trap)の方式で能動的にSNMP管理ステーションへアラーム等のイベントを報告する。
【0003】
従来のSNMP管理ステーションとSNMPプロキシの間のメッセージ対話過程が図1に示すようになる。SNMP管理ステーションがSNMPプロキシへSNMPメッセージを送信し、例えば、問合せ(Get)、次の問合せ (Get-Next)、バッチ問合せ( Get-Bulk)、設置(Set)要求など、SNMPプロキシが要求を受信した後内部の処理を行って、且つSNMP管理ステーションへ応答を返す。SNMP管理ステーションがSNMPプロキシへ要求を送信する際、一定のタイムアウト時間を設置して今回の要求を処理し、これにより、SNMP管理ステーションはSNMPプロキシが異常を発生して応答を返すことができなくなる場合、ずっと応答を受信する状態にブロックすることを防止する。SNMP管理ステーションは、タイムアウトする前にSNMPプロキシの返し応答を待って、タイムアウトした後システムが正常状態に返し、同時、インターフェースがタイムアウト結果を出力する。SNMP管理ステーションのタイムアウト時間が一般的にデフォルト値であり、手動設置であってもよい。
【0004】
異なる管理対象デバイスがデータを処理する時間は異なって、同一の管理対象デバイスが異なる要求を処理する時間も異なる。特に電気通信ネットワーク設備において、データ量が相対的に多く、問合せの処理及び要求の設置時間が長いので、常にSNMP管理ステーションが設置したタイムアウト時間を超える。繰り返しのタイムアウトによって、1)SNMP管理ステーションが必要のデータを問合せることができないこと、又は管理対象デバイスに対する設置結果を取得することができないこと、2)SNMP管理ステーションがタイムアウトした後、管理員が直ちに再び問合せ又は設置の操作を行う可能性があるが、SNMPプロキシがまた前のメッセージを処理しているので、SNMPプロキシの処理負担を増加することという問題を招く可能性がある。
【0005】
前記タイムアウトの問題を解決しようとすると、SNMP管理ステーションに手動でタイムアウト時間を調整することという方法がある。でも普通の場合には、管理員がすべての設備及びその異なる要求の処理にかかる時間を完全に了解することができなく、従って、管理員によってタイムアウト時間を確定することが大きい制限性を有する。設置したタイムアウト時間が短すぎると、前記タイムアウト状況が出現し易くなり、設置したタイムアウト時間が長すぎると、SNMPプロキシが要求を処理する過程に異常が現して、応答を返すことができなくなると、厳しく管理員の操作の効率を影響し、時間を無駄することになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする技術問題は、SNMPのメッセージの対話方法及びSNMPプロキシに基づき、従来のSNMPタイムアウト管理が不十分である問題を克服するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記問題を解決するために、本発明は、シンプルネットワークマネージメントプロトコルSNMPに基づくメッセージの対話方法を提供し、該方法は、
SNMP管理ステーションからのSNMPメッセージを受信する際、SNMPプロキシが該SNMPメッセージの提案タイムアウト時間値を推定して且つ前記SNMP管理ステーションにフィードバックすることと、及び、前記SNMP管理ステーションが該提案タイムアウト時間値によって前記SNMPメッセージの応答を待ちことを含む。
【0008】
前記方法は、さらに、以下の特徴を有してもよく、
前記SNMPプロキシにタイムアウト時間閾値を記憶し、
前記SNMPプロキシが該SNMPメッセージの提案タイムアウト時間値を推定して且つ前記SNMP管理ステーションにフィードバックするステップは、
前記SNMPプロキシが前記SNMPメッセージの提案タイムアウト時間値を推定した後、該提案タイムアウト時間値が前記タイムアウト時間閾値より大きいであるかどうかを推定することと、大きいであると、前記の推定したタイムアウト時間値を前記SNMP管理ステーションにフィードバックすることを含む。
【0009】
前記方法は、さらに、以下の特徴を有してもよく、
前記SNMPプロキシが該SNMPメッセージの提案タイムアウト時間値を推定して且つ前記SNMP管理ステーションにフィードバックするステップは、さらに、前記SNMPプロキシが、前記提案タイムアウト時間値が前記タイムアウト時間閾値の以下であることを判断すると、常規のプロセスに従って受信した前記SNMPメッセージに対して処理することを含む。
【0010】
前記方法は、さらに、以下の特徴を有してもよく、
前記タイムアウト時間閾値は、前記SNMP管理ステーションにより前記SNMPプロキシに対して設置される。
【0011】
前記方法は、さらに、以下の特徴を有してもよく、
前記タイムアウト時間閾値は、前記SNMP管理ステーションに事前に設定され、前記SNMPメッセージのタイムアウト時間値である。
【0012】
前記方法は、さらに、以下の特徴を有してもよく、
前記SNMPプロキシに1つのイネーブルフラグビットを設置し、
前記SNMPプロキシは、該SNMPメッセージの提案タイムアウト時間値を推定して且つ前記SNMP管理ステーションにフィードバックするステップは、
前記SNMPプロキシが前記SNMPメッセージを受信する際、先に、現在の前記イネーブルフラグビットの値がイネーブル状態を表すかどうかを判断し、表すと、前記SNMPプロキシが前記の受信したSNMPメッセージの提案タイムアウト時間に対して推定して且つ後続のフィードバックを行うことを含む。
【0013】
前記方法は、さらに、以下の特徴を有してもよく、
前記イネーブルフラグビットの値は、前記SNMP管理ステーションにより前記SNMPプロキシに対して設置される。
【0014】
前記方法は、さらに、以下の特徴を有してもよく、
前記SNMP管理ステーションが、該提案タイムアウト時間値によって前記SNMPメッセージの応答を待ちステップは、
前記SNMP管理ステーションはローカルで該SNMPメッセージ応答を待ちタイムアウト時間値を前記SNMPプロキシのフィードバックした提案タイムアウト時間値に設置して、且つ該提案タイムアウト時間値の範囲において前記SNMPメッセージの応答を待ちことを含む。
【0015】
前記方法は、さらに、以下の特徴を有してもよく、
前記SNMP管理ステーションは、前記SNMPメッセージの応答を受信した後、ローカルのタイムアウト時間値をローカルのデフォルトタイムアウト時間値にリセットする。
【0016】
前記方法は、さらに、以下の特徴を有してもよく、
前記SNMPプロキシが該メッセージの提案タイムアウト時間値を推定するステップは、さらに前記SNMPプロキシがデータベースの処理時間表から相応の操作類型の対応の処理時間を読み出して、そして、現在のSNMPプロキシが管理しているユニットプレート数を掛けて、前記提案タイムアウト時間値を取得することを含む。
【0017】
本発明はさらに、シンプルネットワークマネージメントプロトコル( SNMP)プロキシを提供し、前記SNMPプロキシは、
SNMP管理ステーションからのSNMPメッセージを受信する際、該SNMPメッセージの提案タイムアウト時間値を推定して且つ前記SNMP管理ステーションにフィードバックするように設置される。
【0018】
前記SNMPプロキシにおいてタイムアウト時間閾値を記憶し、前記タイムアウト時間閾値が前記SNMP管理ステーションにより前記SNMPプロキシに対して設置し、
前記SNMPプロキシは、前記SNMPメッセージの提案タイムアウト時間値を推定した後、該提案タイムアウト時間値が前記タイムアウト時間閾値より大きいであるかどうかを判断し、大きいであると、前記の推定したタイムアウト時間値を前記SNMP管理ステーションにフィードバックするように設置される。
【0019】
前記SNMPプロキシは、さらに、前記提案タイムアウト時間値が前記タイムアウト時間閾値の以下であることを判断すると、常規のプロセスに従って受信した前記SNMPメッセージに対して処理するように設置される。
【0020】
前記SNMPプロキシに1つのイネーブルフラグビットを設置し、
前記SNMPプロキシは、前記SNMPメッセージを受信する際、現在の前記イネーブルフラグビットの値がイネーブル状態を表すかどうかを判断し、表すと、前記SNMPプロキシが前記の受信したSNMPメッセージの提案タイムアウト時間に対して推定して、且つ後続フィードバックを行うように設置される。
【0021】
前記SNMPプロキシは、さらに、データベースの処理時間表から相応操作類型の対応の処理時間を読み出して、また、現在のSNMPプロキシが管理しているユニットプレート数を掛けて、前記提案タイムアウト時間値を取得するように設置される。
【発明の効果】
【0022】
本発明に記載の方法を採用して、従来の技術と比べると、SNMP管理ステーションとSNMPプロキシが対話する方式で、動態的に管理ステーションのタイムアウト時間を確定する技術措置を採用するので、手動でタイムアウト時間を設置する欠点を克服し、有効的にタイムアウト状況の出現を減少して、SNMPを使用してネットワーク管理を行う効率を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】図1は、従来の技術におけるSNMP管理ステーションとSNMPプロキシの間の的メッセージ対話過程の模式図である。
【図2】図2は、本発明の実施例におけるSNMP管理ステーションとSNMPプロキシとの間のメッセージ対話過程の模式図である。
【図3】図3は、本発明の実施例におけるSNMP管理ステーションが本発明のステップを実行するプロセス図である。
【図4】図4は、本発明の実施例におけるSNMPプロキシが本発明のステップを実行するプロセス図である。
【図5】図5は、本発明の実施例におけるSNMP管理ステーション及びSNMPプロキシが本発明を実行する協力プロセス図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面及び実施例を結合して本発明の技術方案に対してより詳しく説明する。
【0025】
図2に示すように、本発明の基本的な考えは、SNMP管理ステーションからのSNMPメッセージを受信する際、SNMPプロキシが該メッセージの提案タイムアウト時間値を推定して且つSNMP管理ステーションにフィードバックし、SNMP管理ステーションは、該提案タイムアウト時間値によって、前記SNMPメッセージの応答を待ち。
【0026】
SNMPプロキシがメッセージの提案タイムアウト時間値を推定することと通信双方のメッセージの構造、メッセージの解析ことがいずれも一定の時間及び資源をかかるので、好ましくて、SNMPプロキシは、推定した提案タイムアウト時間値が1つの閾値を超える際だけ、該提案タイムアウト時間値をSNMP管理ステーションにフィードバックすることができる。そのうち、該閾値は、SNMP管理ステーションによりSNMPプロキシに対して設置し、該閾値が該SNMP管理ステーションにおける事前に設定する該SNMPメッセージのタイムアウト時間値であってもよい。そのほか、さらに、該SNMPプロキシに1つのイネーブルフラグビットを設置してもよく、該イネーブルフラグビットの値がイネーブル状態に設置される際だけ、SNMPがSNMP情報を受信する際に該メッセージの提案タイムアウト時間値を推定し、そうしないと、相変わらず、従来の技術における関係プロセスに従って操作する。もちろん、該イネーブルフラグビットの値が相変わらずSNMP管理ステーションにより該SNMPプロキシに対して設置してもよい。
【0027】
実際に使用している際、SNMPプロキシのMIBにタイムアウト時間管理オブジェクトグループ( snmpTimeOut)を増加してもよく、表1に示すように、そのうち、提案タイムアウト時間オブジェクトのイネーブルフラグビット( enableSuggestedTimeOut)、タイムアウト時間閾値(timeOutThreshold)及び提案タイムアウト時間(suggestedTimeOut) という三つのオブジェクトを含む。同時に相応的に提案タイムアウト時間トラップ( suggestedTimeOutTrap)メッセージを増加して、SNMPプロキシが推定したsuggestedTimeOutの値を該suggestedTimeOutTrapメッセージにバインディングしてSNMP管理ステーションに報告して、これにより、その推定した提案タイムアウト時間値をフィードバックする。
【0028】
表1 snmpTimeOutグループオブジェクト

【0029】
この状況において、SNMPのメッセージの対話方法に基づき、主に以下のステップを含み、
(a) SNMPプロキシがSNMPメッセージを受信した後、提案タイムアウト時間オブジェクトイネーブルフラグビットの値を検査して、その値がイネーブル状態を表すと、今回の要求の具体的な操作類型によって1つの提案タイムアウト時間値を推定し、推定方法は、プロキシデータベースの処理時間表から該操作類型の対応の処理時間を読み出して、また、設備現在の実行状態因数(即ち、現在のSNMPプロキシが管理しているユニットプレート数N)をかけることであってもよい。今回の推定した提案タイムアウト時間値がタイムアウト時間閾値より大きいであると、推定した提案タイムアウト時間値とsuggestedTimeOutオブジェクトをバインディングし、suggestedTimeOutTrapメッセージを送信することにより該推算値をSNMP管理ステーションに報告し、このtrapメッセージの要求ID(request-id)値は、該SNMPプロキシが受信した前記SNMP情報のrequest-id値であり、イネーブルフラグビットの値が無効(disable)状態を表し、又は、イネーブルフラグビットの値がイネーブル状態を表すが、推定した提案タイムアウト時間値がタイムアウト時間閾値の以下であると、SNMPプロキシが従来のプロセスに従ってSNMPメッセージに対して処理し(即ち、SNMP管理ステーションへその推定した提案タイムアウト時間をフィードバックしない)、SNMP管理ステーションも相変わらず従来のプロトコルプロセスに従ってその事前に設定するタイムアウト時間内に該SNMPプロキシがそれに応答をフィードバックすることを待って、即ち、後続プロセスを行わなく、
(b) SNMP管理ステーションがsuggestedTimeOutTrapメッセージを受信した後、該メッセージに携帯するrequest-idは、送信したSNMPメッセージのrequest-idと同じであるかどうかを判断し、同じであると、ローカルで該SNMPメッセージ応答を待ちタイムアウト時間値を該trapメッセージにおける携帯した提案タイムアウト時間値に設置して、且つ該提案タイムアウト時間値によってSNMPプロキシの返し応答を待ちし、
(c) SNMP管理ステーションがタイムアウト時間の範囲に応答を受信すると、該応答に対して従来処理を行って、且つローカルの該SNMPメッセージ応答を待ちタイムアウト時間値をローカルのデフォルトタイムアウト時間値に修正する。
【0030】
さらに、前記ステップ( a)を実行する前に、SNMP管理ステーションが常にenableSuggestedTimeOut、suggestedTimeOutTrapという二つのオブジェクトにより提案タイムアウト時間オブジェクトイネーブルフラグビット及びタイムアウト時間閾値に対して設置することができ、且つ一般的には、タイムアウト時間閾値を該SNMP管理ステーションのローカルで使用するデフォルトタイムアウト時間値に設定する。推定した提案タイムアウト時間が管理ステーションのデフォルトタイムアウト時間より大きいであると、即ち、タイムアウト状況が出現すると、SNMPプロキシがSNMP管理ステーションへその推定した提案タイムアウト時間を報告し、推定した提案タイムアウト時間がSNMP管理ステーションのデフォルトタイムアウト時間の以下であることに判断すると、SNMPプロキシとSNMP管理ステーションが付加の処理を行わない。SNMPプロキシのローカルのデフォルト提案タイムアウト時間オブジェクトイネーブルフラグビットが無効状態であると、デフォルトタイムアウト時間閾値が0である。
【0031】
そのほか、SNMP管理ステーションは、自動的にsuggestedTimeOutTrapメッセージを解析して処理する及び自動的にタイムアウト時間を設置する能力を備えない場合に、該SNMP管理ステーションがsuggestedTimeOutTrapメッセージを受信した後、管理員により具体的な状況によって手動でローカルのデフォルトのタイムアウト時間値を該suggestedTimeOutTrapメッセージに携帯した推定タイムアウト時間値に設置する。同じ類型の操作が完成した後、手動でローカルのタイムアウト時間を該SNMP管理ステーションデフォルトのタイムアウト時間値即ちtimeOutThresholdの値にリセットすることを提案する。
【0032】
前記のように、提案タイムアウト時間オブジェクトイネーブルフラグビット及びタイムアウト時間閾値という二つのパラメータの導入によって不必要なタイムアウト管理処理過程及びsuggestedTimeOutTrapメッセージの設立、送信及び受信などの処理過程を避けて、SNMP管理ステーションとSNMPプロキシの間の情報対話の高効率性を保証する。
【0033】
以下、図面を結合して、SNMP管理ステーション及びSNMPプロキシが本発明の技術方案を実施する具体的なステップ及び双方の間の協力プロセスに対してさらに詳しく説明する。
【0034】
図3に示すように、SNMP管理ステーションが本発明を実行する操作ステップは以下のようである。
【0035】
ステップ300: SNMP管理ステーションシステムが正常に実行し、管理員の操作又はネットワークSNMPメッセージの到着を待ち。管理員が問合せ又は設置の操作を行うと、ステップ310を実行し、ネットワークSNMPメッセージが到着すると、ステップ320を実行し、
ステップ310: SNMP管理ステーションがSNMPプロキシへSNMPメッセージを送信し、そして、ステップ300へ返し、
ステップ320:受信したのはtrapメッセージであるか、応答メッセージであるかを判断し、trapメッセージであると、ステップ330を実行し、応答メッセージであると、ステップ340を実行し、
ステップ330:受信したtrapメッセージがsuggestedTimeOutTrapメッセージであるかどうかを判断し、であると、ステップ331を実行し、受信したのは従来のtrapメッセージであると、ステップ350を実行し、
ステップ331:受信したsuggestedTimeOutTrapメッセージにおけるパラメータrequest-idが現在の送信したメッセージのrequest-idと同じであるかどうかを判断する。同じであると、ステップ332を実行し、そうしないと、受信したのは無効的なsuggestedTimeOutTrapメッセージであると表わし、いずれの処理を行わなくて、ステップ 300に返し、
ステップ332:suggestedTimeOutTrapに携帯した提案タイムアウト時間 ( suggestedTimeOut)データを抽出して、本SNMP管理ステーションのタイムアウト時間値を該提案タイムアウト時間値に設置し、ステップ300に返し、
ステップ340:受信したSNMPプロキシが返した応答に対して従来の処理を行って、且つローカルのタイムアウト時間は変更が発生した場合に、ローカルのタイムアウト時間をローカルのデフォルトタイムアウト時間にリセットして、ステップ300に返し、
ステップ350:受信したtrapメッセージに対して従来の処理を行って、ステップ300に返す。
【0036】
図4に示すように、SNMPプロキシが本発明を実行する操作ステップは以下のようである。
【0037】
ステップ400: SNMPプロキシシステムが正常に実行して、ネットワークSNMPメッセージの到着を待って、SNMPメッセージを受信すると、ステップ410を実行し、
ステップ410:受信したSNMPメッセージがenableSuggestedTimeOut又はsuggestedTimeOutTrapに対して設置するかどうかを判断し、設置すると、ステップ420を実行し、そうしないと、受信したのは従来のSNMPメッセージであると考え、ステップ430を実行し、
ステップ420:メッセージに携帯した変量値によってローカルの提案タイムアウト時間オブジェクトイネーブルフラグビット又はタイムアウト時間閾値を更新し、そして、ステップ400に返し、
ステップ430:提案タイムアウト時間オブジェクトイネーブルフラグビットの値がイネーブル状態であるかどうかを判断し、であると、ステップ440を実行し、そうしないと、ステップ460を実行し、
ステップ440:提案タイムアウト時間の値を推定して、且つ該推定した提案タイムアウト時間値がタイムアウト時間閾値より大きいであるかどうかを判断し、大きいであると、ステップ450を実行し、そうしないと、今回の操作にかかる時間が短いことを表す、タイムアウトしなく、特別な処理を行う必要がなく、ステップ460を実行し、
ステップ450:推定したタイムアウト時間値をオブジェクトsuggestedTimeOutにバインディングして、suggestedTimeOutTrapメッセージによりSNMP管理ステーションに報告し、
ステップ460:受信したSNMPメッセージに対して従来の処理を行って、応答メッセージを構造してSNMP管理ステーションに送信し、ステップ400に返す。
【0038】
図5に示すように、SNMP管理ステーション及びSNMPプロキシが本発明を実行する協力プロセスは以下のようである。
【0039】
ステップ510: SNMP管理ステーションが提案タイムアウトオブジェクトイネーブルフラグビット及びタイムアウト時間閾値を設置する要求(注:このステップが通信におけるいずれも時刻に実行してもよく、実行しないでもよい)を送信し、又はSNMPプロキシへ従来の要求メッセージを送信し、
ステップ520: SNMPプロキシが設置要求を受信した後、ローカルのシステムパラメータ値を更新し、
ステップ530: SNMPプロキシがSNMP要求メッセージを受信した後、ローカルの提案タイムアウト時間イネーブルフラグビットの値を判断して、以下の2つの状況に分け、
a)提案タイムアウト時間イネーブルフラグビットの値が無効状態を表わすと、ステップ570を実行し、
b)提案タイムアウト時間イネーブルフラグビットの値がイネーブル状態を表わすと、ステップ540を実行し、
ステップ540: SNMPプロキシが提案タイムアウト時間値を推定して、推定した提案タイムアウト時間値がタイムアウト時間閾値の以下であると、ステップ570を実行し、そうしないと、ステップ550を実行し、
ステップ550: SNMPプロキシがsuggestedTimeOutTrapメッセージを構造してSNMP管理ステーションに報告し、そのうち、前記推定した提案タイムアウト時間値を携帯し、
ステップ560: SNMP管理ステーションがsuggestedTimeOutTrapメッセージを受信した後、そのうちのrequest-idに対して有効性の判断を行って、有効的なsuggestedTimeOutTrapメッセージであると、ローカルのタイムアウト時間値を更新し、そうしないと、いずれの処理を行わなく、
ステップ570: SNMPプロキシが従来の要求メッセージを処理し、応答を構造してSNMP管理ステーションに返し、
ステップ580: SNMP管理ステーションがタイムアウト時間の範囲内に応答を受信した後、従来の処理を行って、かつローカルのタイムアウト時間値は変更が発生する場合に、ローカルのタイムアウト時間値をSNMP管理ステーションデフォルトタイムアウト時間値にリセットする。
【0040】
説明する必要があるのは、ステップ560と570の実行順次が前後に分けなくて、この2つのステップがステップ550と580の間に位置すればよい。以上のステップによって、SNMP管理ステーションとSNMPプロキシの協力において、タイムアウト時間値を推定する方法を使用して、SNMP管理ステーションのタイムアウト時間の動態的な設定を実現でき、有効的にタイムアウト時間設置の不合理によるタイムアウト状況を避けて、ネットワーク管理の効率を向上させる。
【0041】
もちろん、本発明は、さらに他の多種の実施例を有してもよく、本発明の精神及びその趣旨を離れない場合に、従業員が本発明によって各種の相応の変更及び変形を出すことができるが、これらの相応の変更及び変形が本発明に付く請求項の保護範囲に属する。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明に記載の方法を採用して、従来の技術と比べると、SNMP管理ステーションとSNMPプロキシ対話する方式で、動態的に管理ステーションのタイムアウト時間を確定する技術措置を採用するので、手動でタイムアウト時間を設置する欠点を克服し、有効的にタイムアウト状況の出現を減少して、SNMPを使用してネットワーク管理を行う効率を向上させる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シンプルネットワークマネージメントプロトコルSNMPに基づくメッセージの対話方法であって、該方法は、
SNMP管理ステーションからのSNMPメッセージを受信する際、SNMPプロキシが該SNMPメッセージの提案タイムアウト時間値を推定して且つ前記SNMP管理ステーションにフィードバックすることと、及び、前記SNMP管理ステーションが該提案タイムアウト時間値によって前記SNMPメッセージの応答を待ちことを含む。
【請求項2】
前記SNMPプロキシにタイムアウト時間閾値を記憶し、
前記SNMPプロキシが該SNMPメッセージの提案タイムアウト時間値を推定して且つ前記SNMP管理ステーションにフィードバックするステップは、
前記SNMPプロキシが前記SNMPメッセージの提案タイムアウト時間値を推定した後、該提案タイムアウト時間値が前記タイムアウト時間閾値より大きいであるかどうかを推定することと、大きいであると、前記の推定したタイムアウト時間値を前記SNMP管理ステーションにフィードバックすることを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記SNMPプロキシが該SNMPメッセージの提案タイムアウト時間値を推定して且つ前記SNMP管理ステーションにフィードバックするステップは、さらに、前記SNMPプロキシが、前記提案タイムアウト時間値が前記タイムアウト時間閾値の以下であることを判断すると、従来のプロセスに従って受信した前記SNMPメッセージに対して処理することを含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記タイムアウト時間閾値は、前記SNMP管理ステーションにより前記SNMPプロキシに対して設置される請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記タイムアウト時間閾値は、前記SNMP管理ステーションに事前に設定され、前記SNMPメッセージのタイムアウト時間値である請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記SNMPプロキシに1つのイネーブルフラグビットを設置し、
前記SNMPプロキシは、該SNMPメッセージの提案タイムアウト時間値を推定して且つ前記SNMP管理ステーションにフィードバックするステップは、
前記SNMPプロキシが前記SNMPメッセージを受信する際、先に、現在の前記イネーブルフラグビットの値がイネーブル状態を表すかどうかを判断し、表すと、前記SNMPプロキシが前記の受信したSNMPメッセージの提案タイムアウト時間に対して推定して且つ後続のフィードバックを行うことを含む請求項1〜3に記載の方法。
【請求項7】
前記イネーブルフラグビットの値は、前記SNMP管理ステーションにより前記SNMPプロキシに対して設置される請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記SNMP管理ステーションが、該提案タイムアウト時間値によって前記SNMPメッセージの応答を待ちステップは、
前記SNMP管理ステーションはローカルで該SNMPメッセージ応答を待ちタイムアウト時間値を前記SNMPプロキシがフィードバックした提案タイムアウト時間値に設置して、且つ該提案タイムアウト時間値の範囲において前記SNMPメッセージの応答を待ちことを含む請求項1又は2に記載の方法。
【請求項9】
前記SNMP管理ステーションは、前記SNMPメッセージの応答を受信した後、ローカルのタイムアウト時間値をローカルのデフォルトタイムアウト時間値にリセットする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記SNMPプロキシが該メッセージの提案タイムアウト時間値を推定するステップは、さらに前記SNMPプロキシがデータベースの処理時間表から相応の操作類型の対応の処理時間を読み出して、そして、現在のSNMPプロキシが管理しているユニットプレート数を掛けて、前記提案タイムアウト時間値を取得することを含む請求項1又は2に記載の方法。
【請求項11】
シンプルネットワークマネージメントプロトコル( SNMP)プロキシであって、前記SNMPプロキシは、
SNMP管理ステーションからのSNMPメッセージを受信する際、該SNMPメッセージの提案タイムアウト時間値を推定して且つ前記SNMP管理ステーションにフィードバックするように設置される。
【請求項12】
前記SNMPプロキシにおいてタイムアウト時間閾値を記憶し、前記タイムアウト時間閾値が前記SNMP管理ステーションにより前記SNMPプロキシに対して設置し、
前記SNMPプロキシは、前記SNMPメッセージの提案タイムアウト時間値を推定した後、該提案タイムアウト時間値が前記タイムアウト時間閾値より大きいであるかどうかを判断し、大きいであると、前記の推定したタイムアウト時間値を前記SNMP管理ステーションにフィードバックするように設置される請求項11に記載のSNMPプロキシ。
【請求項13】
前記SNMPプロキシは、前記提案タイムアウト時間値が前記タイムアウト時間閾値の以下であることを判断すると、従来のプロセスに従って受信した前記SNMPメッセージに対して処理するように設置される請求項12に記載のSNMPプロキシ。
【請求項14】
前記SNMPプロキシに1つのイネーブルフラグビットを設置し、
前記SNMPプロキシは、前記SNMPメッセージを受信する際、現在の前記イネーブルフラグビットの値がイネーブル状態を表すかどうかを判断し、表すと、前記SNMPプロキシが前記の受信したSNMPメッセージの提案タイムアウト時間に対して推定して、且つ後続フィードバックを行うように設置される請求項11に記載のSNMPプロキシ。
【請求項15】
前記SNMPプロキシは、さらに、データベースの処理時間表から相応操作類型の対応の処理時間を読み出して、また、現在のSNMPプロキシが管理しているユニットプレート数を掛けて、前記提案タイムアウト時間値を取得するように設置される請求項11に記載のSNMPプロキシ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公表番号】特表2012−530981(P2012−530981A)
【公表日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−516493(P2012−516493)
【出願日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際出願番号】PCT/CN2010/072997
【国際公開番号】WO2010/148849
【国際公開日】平成22年12月29日(2010.12.29)
【出願人】(509024525)ゼットティーイー コーポレーション (134)
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi−Tech Industrial Park,Nanshan District,Shenzhen City,Guangdong Province 518057, P.R. China
【Fターム(参考)】