シート束積載台およびシート束包装構造体
【課題】 シート束を積載時に間に挟んだ空気が抜けやすく、拘束時にシート束に局所加重が加わることのないシート束積載台、および前記シート束積載台を用いたシート束包装構造体の提供。
【解決手段】 シート状物が厚さ方向に積層されたシート束が凭せ掛けられる背凭れ面と、前記背凭れ面に向かって水平面に対して下向きに傾斜してなるとともに、前記シート束が実質的に立てた状態で載置される載置面とを有し、前記背凭れ面が、両側縁部から中央部に向かって山形に湾曲しているシート束積載台。
【解決手段】 シート状物が厚さ方向に積層されたシート束が凭せ掛けられる背凭れ面と、前記背凭れ面に向かって水平面に対して下向きに傾斜してなるとともに、前記シート束が実質的に立てた状態で載置される載置面とを有し、前記背凭れ面が、両側縁部から中央部に向かって山形に湾曲しているシート束積載台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、シート束積載台およびシート束包装構造体にかかり、特に、感光型の製版面を有する通常の平版印刷原版の包装だけでなく、レーザ露光型平版印刷原版のように製版面の弱い平版印刷原版の包装に好適に使用されるシート束積載台、および前記シート束積載台を用いたシート束包装構造体に関する。
【背景技術】
【０００２】
平版印刷原版を荷扱いする場合、荷扱いの回数を減らして運搬や保管を低コストで行なうとともに、運搬や保管中の平版印刷原版の変形や損傷を防止すべく、多数枚の平版印刷原版を厚さ方向に積層して平版印刷版束を構成し、前記平版印刷版束を必要に応じてアルミクラフト紙などの遮光梱包材で梱包してパレットなどの積載部材に積載し、梱包することが一般的に行なわれてきた。
【０００３】
このような梱包構造体の一例としては、底板と、前記底板に対して傾斜して立設された背板とを有する椅子状の積載部材を用いた梱包構造体（特許文献１、２、４）や、台状の積載部材に平版印刷版束を載置した形態の梱包構造体（特許文献３）などがある。
【０００４】
これらの梱包構造体は、何れも、平版印刷版束を積載部材に載置し、その上から端板を載せて積載部材と端板とをボルト等の適宜の締結手段で締結している。
【特許文献１】特開２００１−１３９０５５号公報
【特許文献２】特開２００１−１３９０５６号公報
【特許文献３】特開２００３−０１１９７０号公報
【特許文献４】特開平３−０７３９４６号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、これらの梱包構造体に使用される積載部材は、平版印刷版束を載置するときに平版印刷版束の内部に閉じ込められた空気や、平版印刷版束と積載部材との間に挟まれた空気が抜けにくい構造なので、平版印刷版束を積載部材に積載後、ベルトなどによって拘束するときに、平版印刷版束がずれてしまうことがあった。
【０００６】
また、ベルトで締めて平版印刷版束を拘束すると、ベルトが当たる部分にのみ局所的に荷重が加わるので、平版印刷原版の品質に影響が生じることがあった。
【０００７】
本発明は、上記問題を解決すべく成されたものであり、平版印刷版束のようなシート束を積載時に間に挟んだ空気が抜けやすく、また、拘束時にシート束に局所加重が加わることのないシート束積載台、および前記シート束積載台を用いたシート束包装構造体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
請求項１に記載の発明は、シート状物が厚さ方向に積層されたシート束が凭せ掛けられる背凭れ面と、水平面に対して下向きに傾斜して前記背凭れ面に隣接するとともに、前記シート束が実質的に立てた状態で載置される載置面とを有し、前記背凭れ面が、両側縁部から中央部に向かって山形に湾曲してなることを特徴とするシート束積載台に関する。
【０００９】
請求項２に記載の発明は、シート状物が厚さ方向に積層されたシート束が積層される載置面を備え、前記載置面は、両側縁部から中央部に向かって山形に湾曲してなることを特徴とするシート束積載台に関する。
【００１０】
これらのシート束積載台においては、背凭れ面または載置面面が山形に湾曲しているから、前記背凭れ面に凭せ掛けられ、または載置面に積載されたシート束も載置面の形状に合わせて山形に湾曲する。
【００１１】
したがって、前記シート束の内部、およびシート束と背凭れ面との間に溜まっていた空気は、シート束の中央部から両側縁部に向かって押し出されるから、シート束をシート束積載台に固定するときに、シート束の内部やシート束と背凭れ面との間に残った空気によって、シート束とシート束積載台との間、およびシート束の内部において滑りやずれが生じることが防止される。
【００１２】
また、シート束をシート束積載台に載置後、ベルトのような拘束手段で拘束するときにシート束に局所荷重が加わることも防止される。
【００１３】
請求項３に記載の発明は、前記背凭れ面の両側縁部と中央部との高さの差が３ｍｍ以上である請求項１に記載のシート束積載台に関する。
【００１４】
前記シート束積載台においては、前記背凭れ面に凭せ掛けられたシート束は、シート束内部やシート束とシート束載置台との間に溜まった空気を押し出すのに十分な程度に湾曲するから、本発明の効果を十分に達成できる。
【００１５】
請求項４に記載の発明は、前記背凭れ面と前記載置面とが直交している請求項１または３に記載のシート束積載台に関する。
【００１６】
平版印刷板束などのシート束の表面と側面とは通常直交している。前記シート束積載台においては、前記背凭れ面と前記載置面とが直交しているから、シート束を前記シート束積載台に載置すると、前記シート束は、下側に位置する表面と側面とにおいて夫々背凭れ面と載置面との全面に当接して支持される。したがって、シート束が重いものであっても、背凭れ面に近い側のシート状物がシート束の重みで変形することが効果的に防止される。
【００１７】
請求項５に記載の発明は、前記載置面の両側縁部と中央部との高さの差が３ｍｍ以上である請求項２に記載のシート束積載台に関する。
【００１８】
請求項３に記載のシート束積載台と同様に、前記シート束積載台においても、シート束は、載置面に積載されることにより、シート束内部やシート束とシート束載置台との間に溜まった空気を押し出すのに十分な程度に湾曲するから、本発明の効果を十分に達成できる。
【００１９】
請求項６に記載の発明は、シート状物が厚さ方向に積層されたシート束と、前記シート束が載置される請求項１〜５の何れか１項に記載のシート束積載台と、前記シート束を、前記シート束積載台上に拘束する拘束手段とを備えてなることを特徴とするシート束包装構造体に関する。
【００２０】
前記シート束包装構造体において使用されるシート束積載台は、背凭れ面または載置面が山形に湾曲しているから、シート束の内部またはシート束とシート束積載台との間に溜まっていた空気が容易に抜ける。
【００２１】
したがって、シート束拘束手段でそれほど強固にシート束を拘束しなくても、シート束を拘束手段でシート束積載台に拘束する間や、前記シート束包装構造体を輸送する間に、シート束の内部やシート束とシート束積載台との間にずれが生じることがない。
【００２２】
故に、シート状物の表面に傷が付くなどして品質が劣化することが防止される。
【発明の効果】
【００２３】
以上説明したように、本発明によれば、シート束を積載時に間に挟んだ空気が抜けやすく、また、拘束時にシート束に局所荷重が加わることのないシート束積載台、および前記シート束積載台を用いたシート束包装構造体が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２４】
１．実施形態１
本発明に係るシート束梱包構造の一例である梱包構造体について以下に説明する。
【００２５】
実施形態１に係る梱包構造体１００は、図１に示すように、積載台２と、積載台２上に実質的に縦向きの状態で載置される平版印刷版束１０と、平版印刷版束１０を積載台２に固定する２本のベルト４とを備えている。平版印刷版束１０は、本発明におけるシート束に相当する。
【００２６】
積載台２は、図１および図２に示すように、全体として椅子状に形成され、平版印刷版束１０を載置する載置部２２と、載置部２２を下方から支持する台座部２４とからなっている。
【００２７】
載置部２２は、図２に示すように、全体として略Ｌ字状に形成され、台座部２４に対して傾斜している背板２２Ａと、椅子の座面に相当する載置板２２Ｂとからなる。
【００２８】
図１および図２に示すように、背板２２Ａにおいては、平版印刷版束１０が凭せ掛けられる背凭れ面２０Ａが、両側縁部から中央部に向かって山形に突出している。背凭れ面２０Ａの両側縁部と中央部との高さの差である突出量ｈは３ｍｍ以上３０ｍｍ以下が好ましいが、平版印刷版束１０を構成する平版印刷原版Ｗのサイズによっては突出量ｈは３０ｍｍよりも大きくてもよい。
【００２９】
背板２２Ａは、背凭れ面２０Ａが斜め上方を向き、垂直面に対して９〜１５度の角度を成すように台座部２４の上面に固定されている。
【００３０】
載置板２２Ｂは、背板２２Ａに隣接するとともに、平版印刷版束１０の側面が当接する載置面２０Ｂが背板２２Ａの背凭れ面２０Ａと直交するように、したがって、背凭れ面２０Ａに向かって水平面に対して下向きに傾斜するように台座部２４の上面に固定されている。載置面２０Ｂは平面状に仕上げられている。
【００３１】
台座部２４は、背板２２Ａおよび載置板２２Ｂが固定される略長方形状の上板２６と、同じく略長方形状の底板２８と、上板２６と底板２８とを連結するブロック状の脚部２７とを備えている。脚部２７の間には、フォークリフトやハンドリフトのフォークを挿入するための空間２９が形成されている。
【００３２】
平版印刷版束１０は、平版印刷原版Ｗを厚み方向に積層した積層体１２の表面に保護用の当てボール１１を積層したものであるが、積層体１２は、平版印刷原版Ｗのみを厚さ方向に積層したものであってもよく、平版印刷原版Ｗと合紙とを交互に積層したものであってもよい。更に、所定の枚数毎に積層された平版印刷原版Ｗの上下に保護用厚紙を挿入したものも積層体１２に包含される。積層体１２における平版印刷原版Ｗの枚数は２００〜２０００枚程度であるが、上記枚数には限定されない。
【００３３】
平版印刷版束１０または積層体１２は、外部からの光線や温度、湿度の変化などから平版印刷原版を保護できるように内装紙で梱包することが好ましい。内装紙としては、クラフト紙にアルミニウム箔を貼着し、必要に応じてポリエチレン樹脂などの防湿層や黒色ポリエチレン樹脂などの防湿・遮光層を設けたものが挙げられる。
【００３４】
平版印刷原版Ｗとしては、感光型、感熱型、光重合型など、各種の平版印刷原版が挙げられる。
【００３５】
平版印刷版束１０は、図１に示すように背板２２Ａにベルト４で拘束することにより、積載台２に拘束することができる。図１に示す例ではベルト４は２本であるが、ベルト４の本数は２本には限定されない。また、ベルト４で拘束する代わりに、図３に示すように、平版印刷版束１０と背板２２Ａとをストレッチフィルムや熱収縮性フィルムのような伸縮性フィルム６で巻回し、この伸縮性フィルム６を収縮させることにより、拘束してもよい。ベルト４および伸縮性フィルム６は、本発明における拘束手段に相当する。
【００３６】
伸縮性フィルム６の一例であるストレッチフィルムは、伸縮性のある材料から形成されたフィルムであり、降伏点を超えない範囲で引張られると、一定値以上の収縮力で収縮する。ストレッチフィルムとしては、ポリエチレン樹脂やエチレン・プロピレン共重合体樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂などから形成された１軸または２軸延伸フィルムが使用される。ストレッチフィルムとしてＬＬＤＰＥ（直鎖状低密度ポリエチレン）などの自己接着性フィルムを用いれば、粘着テープや接着剤、留め具などの固定手段を使用することなく端部を固定できる。
【００３７】
伸縮性フィルム６の上下方向の幅は、平版印刷版束１０の上下方向の寸法と同一がそれよりも若干大きくてもよく、また、それよりも小さくてもよい。平版印刷版束１０の上下方向の寸法よりも幅の狭い伸縮性フィルム６を用いる場合には、伸縮性フィルム６を、載置部２２の背板２２Ａと平版印刷版束１０との回りに螺旋状に複数回巻回して背板２２Ａおよび平版印刷版束１０などを覆うようにすればよい。
【００３８】
梱包構造体１００を構成する手順は以下の通りである。
【００３９】
先ず、平版印刷版束１０を積載台２に縦向きに載置し、背板２２Ａに凭せ掛ける。そして、必要に応じて内装紙で梱包する。
【００４０】
次に、平版印刷版束１０と背板２Ａとをベルト４または伸縮性フィルム６で巻回する。伸縮性フィルム６で巻回する回数は１回のみでもよく、２回またはそれ以上であってもよい。そして、ベルト４を締めるか伸縮性フィルム６を収縮させるかして平版印刷版束１０を積載台２に拘束する。これにより、平版印刷版束１０は積載台２に拘束される。
【００４１】
以下、梱包構造体１００の特長について述べる。
【００４２】
前述のように、背凭れ面２０Ａは束縁部から中央部に向かって山形に湾曲しているから、平版印刷版束１０も束縁部から中央部に向かって山形に湾曲する。
【００４３】
したがって、平版印刷版束１０を構成する平版印刷原版Ｗの重み、およびベルト４または伸縮性フィルム６の締結力により、平版印刷原版Ｗの中央部に溜まった空気は側縁部に向かって押し出される。
【００４４】
したがって、平版印刷原版Ｗ同士、および平版印刷版束１０と積載台２との間に空気が溜まってずれが生じることが効果的に防止される。
【００４５】
また、前述のように平版印刷版束１０が山形に変形することにより、ベルト４または伸縮性フィルム６の締結力は平版印刷版束１０の前面に渡って均等に及ぼされるから、平版印刷原版に局所荷重が加わって製版層の品質に影響が及ぶことがない。
【００４６】
したがって、レーザ刷版のように製版面が傷付き易い形態の平版印刷原版の包装に好適である。
【００４７】
また、平版印刷版束１０は縦向きの状態で積載台２に載置されているから、梱包構造体１００を開梱した後に平版印刷原版Ｗを１枚ずつ取り出すことが容易に行なえる。
【００４８】
２．実施形態２
本発明に係るシート束包装構造体に包含される梱包構造体のうち、所謂平積み型の例について以下に説明する。
【００４９】
実施形態２に係る梱包構造体２００は、図４に示すように、積載台３と、積載台３上に平積みにされた平版印刷版束１０と、平版印刷版束１０を積載台３に拘束するベルト４とを有する。
【００５０】
積載台３は、図５に示すように、全体として台盤状に形成され、平版印刷版束１０を載置する載置部３２と、載置部３２を下方から支持する台座部３４とからなっている。
【００５１】
載置部３２は、長方形板状に形成され、上面が、平版印刷版束１０が載置される載置面３０とされている。載置面３０は、側縁部から中央部に向かって山形に湾曲している。載置面３０の湾曲量ｈは、実施形態１と同様に３ｍｍ〜３０ｍｍの範囲が好ましいが、載置面３０に載置される平版印刷原版Ｗのサイズによっては３０ｍｍよりも大きくてもよい。
【００５２】
台座部３４は、載置部３２が固定される略長方形状の上板３６と、同じく略長方形状の底板３８と、上板３６と底板３８とを連結するブロック状の脚部３７とを備えている。脚部３７の間には、フォークリフトやハンドリフトのフォークを挿入するための空間３９が形成されている。
【００５３】
梱包構造体２００を構成する手順は以下の通りである。
【００５４】
先ず、平版印刷版束１０を積載台３の載置面３０に載置し、必要に応じて内装紙で梱包する。
【００５５】
次ぎに、図４に示すように、台座部３４の上板３６と平版印刷版束１０とにベルト４を巻き掛けるか、または。図６に示すように伸縮性フィルム６によって平版印刷版束１０を積載台３ごと巻回するかする。
【００５６】
そして、ベルト４を締めるか、または伸縮性フィルム６を収縮させるかして平版印刷版束１０を積載台３に拘束する。
【００５７】
実施形態２に係る梱包構造体２００においても、平版印刷版束１０は、載置面３０の形状に合わせて山形に湾曲するから、平版印刷原版Ｗの中央部に溜まった空気は側縁部に向かって押し出される。
【００５８】
したがって、実施形態１に係る梱包構造体１００と同様に、平版印刷原版Ｗ同士、および平版印刷版束１０と積載台３との間に空気が溜まってずれが生じることが効果的に防止される。
【００５９】
また、平版印刷版束１０を積載台３に拘束するための締結力は弱くてもよいから、平版印刷版束１０に局所加重が加わって平版印刷原版の品質に影響が生じることが防止される。
【００６０】
更に、梱包構造体２００で使用される積載台３は、背板がない分、実施形態１に係る梱包構造体１００で使用される積載台２に比較して構成が簡略化できる。
【産業上の利用可能性】
【００６１】
本発明は、感光型、感熱型、光重合型などの各種の平版印刷原版を厚さ方向に積層した平版印刷版束たけでなく、各種枚葉紙、プラスチックシート、アルミニウム板、ステンレス板、塗装鋼板などの包装にも使用できる。
【図面の簡単な説明】
【００６２】
【図１】図１は、実施形態１に係る梱包構造体の全体的な構成を示す斜視図である。
【図２】図２は、図１に示す梱包構造体で使用される積載台の構成を示す斜視図である。
【図３】図３は、図１に示す梱包構造体において、拘束手段としてベルトに変えて伸縮性フィルムを用いた例を示す斜視図である。
【図４】図４は、実施形態２に係る梱包構造体の全体的な構成を示す斜視図である。
【図５】図５は、図４に示す梱包構造体で使用される積載台の構成を示す斜視図である。
【図６】図６は、図４に示す梱包構造体において、拘束手段としてベルトに変えて伸縮性フィルムを用いた例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【００６３】
２ 積載台
２Ａ 背板
３ 積載台
４ ベルト
６ ストレッチフィルム
６ 伸縮性フィルム
１０ 平版印刷版束
１１ 当てボール
１２ 積層体
２０Ａ 背凭れ面
２０Ｂ 載置面
２２Ｂ 載置板
２２ 載置部
２２Ａ 背板
２４ 台座部
２６ 上板
２７ 脚部
２８ 底板
２９ 空間
３０ 載置面
３２ 載置部
３４ 台座部
３６ 上板
３７ 脚部
３８ 底板
３９ 空間
１００ 梱包構造体
２００ 梱包構造体
【技術分野】
【０００１】
本発明は、シート束積載台およびシート束包装構造体にかかり、特に、感光型の製版面を有する通常の平版印刷原版の包装だけでなく、レーザ露光型平版印刷原版のように製版面の弱い平版印刷原版の包装に好適に使用されるシート束積載台、および前記シート束積載台を用いたシート束包装構造体に関する。
【背景技術】
【０００２】
平版印刷原版を荷扱いする場合、荷扱いの回数を減らして運搬や保管を低コストで行なうとともに、運搬や保管中の平版印刷原版の変形や損傷を防止すべく、多数枚の平版印刷原版を厚さ方向に積層して平版印刷版束を構成し、前記平版印刷版束を必要に応じてアルミクラフト紙などの遮光梱包材で梱包してパレットなどの積載部材に積載し、梱包することが一般的に行なわれてきた。
【０００３】
このような梱包構造体の一例としては、底板と、前記底板に対して傾斜して立設された背板とを有する椅子状の積載部材を用いた梱包構造体（特許文献１、２、４）や、台状の積載部材に平版印刷版束を載置した形態の梱包構造体（特許文献３）などがある。
【０００４】
これらの梱包構造体は、何れも、平版印刷版束を積載部材に載置し、その上から端板を載せて積載部材と端板とをボルト等の適宜の締結手段で締結している。
【特許文献１】特開２００１−１３９０５５号公報
【特許文献２】特開２００１−１３９０５６号公報
【特許文献３】特開２００３−０１１９７０号公報
【特許文献４】特開平３−０７３９４６号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、これらの梱包構造体に使用される積載部材は、平版印刷版束を載置するときに平版印刷版束の内部に閉じ込められた空気や、平版印刷版束と積載部材との間に挟まれた空気が抜けにくい構造なので、平版印刷版束を積載部材に積載後、ベルトなどによって拘束するときに、平版印刷版束がずれてしまうことがあった。
【０００６】
また、ベルトで締めて平版印刷版束を拘束すると、ベルトが当たる部分にのみ局所的に荷重が加わるので、平版印刷原版の品質に影響が生じることがあった。
【０００７】
本発明は、上記問題を解決すべく成されたものであり、平版印刷版束のようなシート束を積載時に間に挟んだ空気が抜けやすく、また、拘束時にシート束に局所加重が加わることのないシート束積載台、および前記シート束積載台を用いたシート束包装構造体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
請求項１に記載の発明は、シート状物が厚さ方向に積層されたシート束が凭せ掛けられる背凭れ面と、水平面に対して下向きに傾斜して前記背凭れ面に隣接するとともに、前記シート束が実質的に立てた状態で載置される載置面とを有し、前記背凭れ面が、両側縁部から中央部に向かって山形に湾曲してなることを特徴とするシート束積載台に関する。
【０００９】
請求項２に記載の発明は、シート状物が厚さ方向に積層されたシート束が積層される載置面を備え、前記載置面は、両側縁部から中央部に向かって山形に湾曲してなることを特徴とするシート束積載台に関する。
【００１０】
これらのシート束積載台においては、背凭れ面または載置面面が山形に湾曲しているから、前記背凭れ面に凭せ掛けられ、または載置面に積載されたシート束も載置面の形状に合わせて山形に湾曲する。
【００１１】
したがって、前記シート束の内部、およびシート束と背凭れ面との間に溜まっていた空気は、シート束の中央部から両側縁部に向かって押し出されるから、シート束をシート束積載台に固定するときに、シート束の内部やシート束と背凭れ面との間に残った空気によって、シート束とシート束積載台との間、およびシート束の内部において滑りやずれが生じることが防止される。
【００１２】
また、シート束をシート束積載台に載置後、ベルトのような拘束手段で拘束するときにシート束に局所荷重が加わることも防止される。
【００１３】
請求項３に記載の発明は、前記背凭れ面の両側縁部と中央部との高さの差が３ｍｍ以上である請求項１に記載のシート束積載台に関する。
【００１４】
前記シート束積載台においては、前記背凭れ面に凭せ掛けられたシート束は、シート束内部やシート束とシート束載置台との間に溜まった空気を押し出すのに十分な程度に湾曲するから、本発明の効果を十分に達成できる。
【００１５】
請求項４に記載の発明は、前記背凭れ面と前記載置面とが直交している請求項１または３に記載のシート束積載台に関する。
【００１６】
平版印刷板束などのシート束の表面と側面とは通常直交している。前記シート束積載台においては、前記背凭れ面と前記載置面とが直交しているから、シート束を前記シート束積載台に載置すると、前記シート束は、下側に位置する表面と側面とにおいて夫々背凭れ面と載置面との全面に当接して支持される。したがって、シート束が重いものであっても、背凭れ面に近い側のシート状物がシート束の重みで変形することが効果的に防止される。
【００１７】
請求項５に記載の発明は、前記載置面の両側縁部と中央部との高さの差が３ｍｍ以上である請求項２に記載のシート束積載台に関する。
【００１８】
請求項３に記載のシート束積載台と同様に、前記シート束積載台においても、シート束は、載置面に積載されることにより、シート束内部やシート束とシート束載置台との間に溜まった空気を押し出すのに十分な程度に湾曲するから、本発明の効果を十分に達成できる。
【００１９】
請求項６に記載の発明は、シート状物が厚さ方向に積層されたシート束と、前記シート束が載置される請求項１〜５の何れか１項に記載のシート束積載台と、前記シート束を、前記シート束積載台上に拘束する拘束手段とを備えてなることを特徴とするシート束包装構造体に関する。
【００２０】
前記シート束包装構造体において使用されるシート束積載台は、背凭れ面または載置面が山形に湾曲しているから、シート束の内部またはシート束とシート束積載台との間に溜まっていた空気が容易に抜ける。
【００２１】
したがって、シート束拘束手段でそれほど強固にシート束を拘束しなくても、シート束を拘束手段でシート束積載台に拘束する間や、前記シート束包装構造体を輸送する間に、シート束の内部やシート束とシート束積載台との間にずれが生じることがない。
【００２２】
故に、シート状物の表面に傷が付くなどして品質が劣化することが防止される。
【発明の効果】
【００２３】
以上説明したように、本発明によれば、シート束を積載時に間に挟んだ空気が抜けやすく、また、拘束時にシート束に局所荷重が加わることのないシート束積載台、および前記シート束積載台を用いたシート束包装構造体が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２４】
１．実施形態１
本発明に係るシート束梱包構造の一例である梱包構造体について以下に説明する。
【００２５】
実施形態１に係る梱包構造体１００は、図１に示すように、積載台２と、積載台２上に実質的に縦向きの状態で載置される平版印刷版束１０と、平版印刷版束１０を積載台２に固定する２本のベルト４とを備えている。平版印刷版束１０は、本発明におけるシート束に相当する。
【００２６】
積載台２は、図１および図２に示すように、全体として椅子状に形成され、平版印刷版束１０を載置する載置部２２と、載置部２２を下方から支持する台座部２４とからなっている。
【００２７】
載置部２２は、図２に示すように、全体として略Ｌ字状に形成され、台座部２４に対して傾斜している背板２２Ａと、椅子の座面に相当する載置板２２Ｂとからなる。
【００２８】
図１および図２に示すように、背板２２Ａにおいては、平版印刷版束１０が凭せ掛けられる背凭れ面２０Ａが、両側縁部から中央部に向かって山形に突出している。背凭れ面２０Ａの両側縁部と中央部との高さの差である突出量ｈは３ｍｍ以上３０ｍｍ以下が好ましいが、平版印刷版束１０を構成する平版印刷原版Ｗのサイズによっては突出量ｈは３０ｍｍよりも大きくてもよい。
【００２９】
背板２２Ａは、背凭れ面２０Ａが斜め上方を向き、垂直面に対して９〜１５度の角度を成すように台座部２４の上面に固定されている。
【００３０】
載置板２２Ｂは、背板２２Ａに隣接するとともに、平版印刷版束１０の側面が当接する載置面２０Ｂが背板２２Ａの背凭れ面２０Ａと直交するように、したがって、背凭れ面２０Ａに向かって水平面に対して下向きに傾斜するように台座部２４の上面に固定されている。載置面２０Ｂは平面状に仕上げられている。
【００３１】
台座部２４は、背板２２Ａおよび載置板２２Ｂが固定される略長方形状の上板２６と、同じく略長方形状の底板２８と、上板２６と底板２８とを連結するブロック状の脚部２７とを備えている。脚部２７の間には、フォークリフトやハンドリフトのフォークを挿入するための空間２９が形成されている。
【００３２】
平版印刷版束１０は、平版印刷原版Ｗを厚み方向に積層した積層体１２の表面に保護用の当てボール１１を積層したものであるが、積層体１２は、平版印刷原版Ｗのみを厚さ方向に積層したものであってもよく、平版印刷原版Ｗと合紙とを交互に積層したものであってもよい。更に、所定の枚数毎に積層された平版印刷原版Ｗの上下に保護用厚紙を挿入したものも積層体１２に包含される。積層体１２における平版印刷原版Ｗの枚数は２００〜２０００枚程度であるが、上記枚数には限定されない。
【００３３】
平版印刷版束１０または積層体１２は、外部からの光線や温度、湿度の変化などから平版印刷原版を保護できるように内装紙で梱包することが好ましい。内装紙としては、クラフト紙にアルミニウム箔を貼着し、必要に応じてポリエチレン樹脂などの防湿層や黒色ポリエチレン樹脂などの防湿・遮光層を設けたものが挙げられる。
【００３４】
平版印刷原版Ｗとしては、感光型、感熱型、光重合型など、各種の平版印刷原版が挙げられる。
【００３５】
平版印刷版束１０は、図１に示すように背板２２Ａにベルト４で拘束することにより、積載台２に拘束することができる。図１に示す例ではベルト４は２本であるが、ベルト４の本数は２本には限定されない。また、ベルト４で拘束する代わりに、図３に示すように、平版印刷版束１０と背板２２Ａとをストレッチフィルムや熱収縮性フィルムのような伸縮性フィルム６で巻回し、この伸縮性フィルム６を収縮させることにより、拘束してもよい。ベルト４および伸縮性フィルム６は、本発明における拘束手段に相当する。
【００３６】
伸縮性フィルム６の一例であるストレッチフィルムは、伸縮性のある材料から形成されたフィルムであり、降伏点を超えない範囲で引張られると、一定値以上の収縮力で収縮する。ストレッチフィルムとしては、ポリエチレン樹脂やエチレン・プロピレン共重合体樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂などから形成された１軸または２軸延伸フィルムが使用される。ストレッチフィルムとしてＬＬＤＰＥ（直鎖状低密度ポリエチレン）などの自己接着性フィルムを用いれば、粘着テープや接着剤、留め具などの固定手段を使用することなく端部を固定できる。
【００３７】
伸縮性フィルム６の上下方向の幅は、平版印刷版束１０の上下方向の寸法と同一がそれよりも若干大きくてもよく、また、それよりも小さくてもよい。平版印刷版束１０の上下方向の寸法よりも幅の狭い伸縮性フィルム６を用いる場合には、伸縮性フィルム６を、載置部２２の背板２２Ａと平版印刷版束１０との回りに螺旋状に複数回巻回して背板２２Ａおよび平版印刷版束１０などを覆うようにすればよい。
【００３８】
梱包構造体１００を構成する手順は以下の通りである。
【００３９】
先ず、平版印刷版束１０を積載台２に縦向きに載置し、背板２２Ａに凭せ掛ける。そして、必要に応じて内装紙で梱包する。
【００４０】
次に、平版印刷版束１０と背板２Ａとをベルト４または伸縮性フィルム６で巻回する。伸縮性フィルム６で巻回する回数は１回のみでもよく、２回またはそれ以上であってもよい。そして、ベルト４を締めるか伸縮性フィルム６を収縮させるかして平版印刷版束１０を積載台２に拘束する。これにより、平版印刷版束１０は積載台２に拘束される。
【００４１】
以下、梱包構造体１００の特長について述べる。
【００４２】
前述のように、背凭れ面２０Ａは束縁部から中央部に向かって山形に湾曲しているから、平版印刷版束１０も束縁部から中央部に向かって山形に湾曲する。
【００４３】
したがって、平版印刷版束１０を構成する平版印刷原版Ｗの重み、およびベルト４または伸縮性フィルム６の締結力により、平版印刷原版Ｗの中央部に溜まった空気は側縁部に向かって押し出される。
【００４４】
したがって、平版印刷原版Ｗ同士、および平版印刷版束１０と積載台２との間に空気が溜まってずれが生じることが効果的に防止される。
【００４５】
また、前述のように平版印刷版束１０が山形に変形することにより、ベルト４または伸縮性フィルム６の締結力は平版印刷版束１０の前面に渡って均等に及ぼされるから、平版印刷原版に局所荷重が加わって製版層の品質に影響が及ぶことがない。
【００４６】
したがって、レーザ刷版のように製版面が傷付き易い形態の平版印刷原版の包装に好適である。
【００４７】
また、平版印刷版束１０は縦向きの状態で積載台２に載置されているから、梱包構造体１００を開梱した後に平版印刷原版Ｗを１枚ずつ取り出すことが容易に行なえる。
【００４８】
２．実施形態２
本発明に係るシート束包装構造体に包含される梱包構造体のうち、所謂平積み型の例について以下に説明する。
【００４９】
実施形態２に係る梱包構造体２００は、図４に示すように、積載台３と、積載台３上に平積みにされた平版印刷版束１０と、平版印刷版束１０を積載台３に拘束するベルト４とを有する。
【００５０】
積載台３は、図５に示すように、全体として台盤状に形成され、平版印刷版束１０を載置する載置部３２と、載置部３２を下方から支持する台座部３４とからなっている。
【００５１】
載置部３２は、長方形板状に形成され、上面が、平版印刷版束１０が載置される載置面３０とされている。載置面３０は、側縁部から中央部に向かって山形に湾曲している。載置面３０の湾曲量ｈは、実施形態１と同様に３ｍｍ〜３０ｍｍの範囲が好ましいが、載置面３０に載置される平版印刷原版Ｗのサイズによっては３０ｍｍよりも大きくてもよい。
【００５２】
台座部３４は、載置部３２が固定される略長方形状の上板３６と、同じく略長方形状の底板３８と、上板３６と底板３８とを連結するブロック状の脚部３７とを備えている。脚部３７の間には、フォークリフトやハンドリフトのフォークを挿入するための空間３９が形成されている。
【００５３】
梱包構造体２００を構成する手順は以下の通りである。
【００５４】
先ず、平版印刷版束１０を積載台３の載置面３０に載置し、必要に応じて内装紙で梱包する。
【００５５】
次ぎに、図４に示すように、台座部３４の上板３６と平版印刷版束１０とにベルト４を巻き掛けるか、または。図６に示すように伸縮性フィルム６によって平版印刷版束１０を積載台３ごと巻回するかする。
【００５６】
そして、ベルト４を締めるか、または伸縮性フィルム６を収縮させるかして平版印刷版束１０を積載台３に拘束する。
【００５７】
実施形態２に係る梱包構造体２００においても、平版印刷版束１０は、載置面３０の形状に合わせて山形に湾曲するから、平版印刷原版Ｗの中央部に溜まった空気は側縁部に向かって押し出される。
【００５８】
したがって、実施形態１に係る梱包構造体１００と同様に、平版印刷原版Ｗ同士、および平版印刷版束１０と積載台３との間に空気が溜まってずれが生じることが効果的に防止される。
【００５９】
また、平版印刷版束１０を積載台３に拘束するための締結力は弱くてもよいから、平版印刷版束１０に局所加重が加わって平版印刷原版の品質に影響が生じることが防止される。
【００６０】
更に、梱包構造体２００で使用される積載台３は、背板がない分、実施形態１に係る梱包構造体１００で使用される積載台２に比較して構成が簡略化できる。
【産業上の利用可能性】
【００６１】
本発明は、感光型、感熱型、光重合型などの各種の平版印刷原版を厚さ方向に積層した平版印刷版束たけでなく、各種枚葉紙、プラスチックシート、アルミニウム板、ステンレス板、塗装鋼板などの包装にも使用できる。
【図面の簡単な説明】
【００６２】
【図１】図１は、実施形態１に係る梱包構造体の全体的な構成を示す斜視図である。
【図２】図２は、図１に示す梱包構造体で使用される積載台の構成を示す斜視図である。
【図３】図３は、図１に示す梱包構造体において、拘束手段としてベルトに変えて伸縮性フィルムを用いた例を示す斜視図である。
【図４】図４は、実施形態２に係る梱包構造体の全体的な構成を示す斜視図である。
【図５】図５は、図４に示す梱包構造体で使用される積載台の構成を示す斜視図である。
【図６】図６は、図４に示す梱包構造体において、拘束手段としてベルトに変えて伸縮性フィルムを用いた例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【００６３】
２ 積載台
２Ａ 背板
３ 積載台
４ ベルト
６ ストレッチフィルム
６ 伸縮性フィルム
１０ 平版印刷版束
１１ 当てボール
１２ 積層体
２０Ａ 背凭れ面
２０Ｂ 載置面
２２Ｂ 載置板
２２ 載置部
２２Ａ 背板
２４ 台座部
２６ 上板
２７ 脚部
２８ 底板
２９ 空間
３０ 載置面
３２ 載置部
３４ 台座部
３６ 上板
３７ 脚部
３８ 底板
３９ 空間
１００ 梱包構造体
２００ 梱包構造体
【特許請求の範囲】
【請求項１】
シート状物が厚さ方向に積層されたシート束が凭せ掛けられる背凭れ面と、水平面に対して下向きに傾斜して前記背凭れ面に隣接するとともに、前記シート束が実質的に立てた状態で載置される載置面とを有し、
前記背凭れ面は、両側縁部から中央部に向かって山形に湾曲してなることを特徴とするシート束積載台。
【請求項２】
シート状物が厚さ方向に積層されたシート束が積層される載置面を備え、前記載置面は、両側縁部から中央部に向かって山形に湾曲してなることを特徴とするシート束積載台。
【請求項３】
前記背凭れ面の両側縁部と中央部との高さの差は３ｍｍ以上である請求項１に記載のシート束積載台。
【請求項４】
前記背凭れ面と前記載置面とは直交している請求項１または３に記載のシート束積載台。
【請求項５】
前記載置面の両側縁部と中央部との高さの差は３ｍｍ以上である請求項２に記載のシート束積載台。
【請求項６】
シート状物が厚さ方向に積層されたシート束と、
前記シート束が載置される請求項１〜５の何れか１項に記載のシート束積載台と、
前記シート束を、前記シート束積載台上に拘束する拘束手段とを
備えてなることを特徴とするシート束包装構造体。
【請求項１】
シート状物が厚さ方向に積層されたシート束が凭せ掛けられる背凭れ面と、水平面に対して下向きに傾斜して前記背凭れ面に隣接するとともに、前記シート束が実質的に立てた状態で載置される載置面とを有し、
前記背凭れ面は、両側縁部から中央部に向かって山形に湾曲してなることを特徴とするシート束積載台。
【請求項２】
シート状物が厚さ方向に積層されたシート束が積層される載置面を備え、前記載置面は、両側縁部から中央部に向かって山形に湾曲してなることを特徴とするシート束積載台。
【請求項３】
前記背凭れ面の両側縁部と中央部との高さの差は３ｍｍ以上である請求項１に記載のシート束積載台。
【請求項４】
前記背凭れ面と前記載置面とは直交している請求項１または３に記載のシート束積載台。
【請求項５】
前記載置面の両側縁部と中央部との高さの差は３ｍｍ以上である請求項２に記載のシート束積載台。
【請求項６】
シート状物が厚さ方向に積層されたシート束と、
前記シート束が載置される請求項１〜５の何れか１項に記載のシート束積載台と、
前記シート束を、前記シート束積載台上に拘束する拘束手段とを
備えてなることを特徴とするシート束包装構造体。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【公開番号】特開２００７−３０９２０（Ｐ２００７−３０９２０Ａ）
【公開日】平成１９年２月８日（２００７．２．８）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００５−２１６１３５（Ｐ２００５−２１６１３５）
【出願日】平成１７年７月２６日（２００５．７．２６）
【出願人】（０００００５２０１）富士フイルムホールディングス株式会社 (7,609)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１９年２月８日（２００７．２．８）
【国際特許分類】
【出願日】平成１７年７月２６日（２００５．７．２６）
【出願人】（０００００５２０１）富士フイルムホールディングス株式会社 (7,609)
【Ｆターム（参考）】
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