説明

シールドケース、表示装置、テレビ受信装置及び電磁シールド構造

【課題】各種入出力端子を有する回路基板を1つで覆うことができるシールドケースを提供する。
【解決手段】シールドケースは、周壁部の周縁から該周縁と交差する方向に向けて形成され、回路基板に形成された略矩形状の挿入孔に対応する位置に設けられ、回路基板を掛止する掛止部60aを有する。掛止部60aは、回路基板を保持するための略矩形状の保持板61aと、保持板61aから延出し、弾性を有し、挿入孔の中に傾斜して挿入される略矩形状の挿入片61bとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回路基板に搭載された電子部品を電磁シールドするためのシールドケース、表示装置、テレビ受信装置及び電磁シールド構造に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の電子機器は小型化又は薄型化が求められており、回路基板にはより多くの電子部品がより密集して搭載されるようになっている。電子部品には動作に伴って電磁波によるノイズを放出するものがあり、このような電子部品から放出されたノイズは他の電子部品の動作に影響を与え、他の電子部品が誤動作する虞がある。このため、ノイズを放出する電子部品又は他の電子部品のいずれかを金属製のシールドケースで覆って電磁シールドすることにより、ノイズによる誤動作を防止することが行われている。
【0003】
回路基板には、映像入出力端子、音声入出力端子又はHDMI(High-Definition Multimedia Interface)等の入出力端子が多数配置される。回路基板に対して複数の方向からケーブルを接続できるように入出力端子を配置する場合も多い。例えば、回路基板は、背面挿し入出力端子及び横挿し入出力端子を有する。そのような配置の入出力端子を有する回路基板の上からシールドケースを取り付ける場合、入出力端子の近傍におけるシールド効果を上げて不要輻射を低減するため、シールドケースに入出力端子の大きさに適合した小さな穴を設ける必要がある。
【0004】
一方、特許文献1には、回路基板のシールド対象部分を覆ってシールドするシールドケースを有するシールドケース構造が記載されている。特許文献1に記載の発明では、回路基板面のシールド対象部分の周縁部に沿って複数のブロック状のベース部材が互いに間隔をおいてシールド対象部分を囲む配置形態で固定されている。そして、シールドカバーは、それらベース部材に固定されて回路基板に取り付けられ、シールド対象部分がシールドされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−116104号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したようにケーブル挿入方向が異なる複数の入出力端子を設け、しかも、シールドケースに入出力端子の大きさに適合した穴を設ける場合、1つのシールドケースでは十分対応できない。シールドケースと回路基板上のグランド線との位置決め及び接続が難しくなるためである。このため、回路基板の上から配置するシールドケース及び入出力端子の接続方向に沿って配置するシールドケースの2つのシールドケースを使用していた。しかし、2つのシールドケースを使用する場合、部品点数が増加し、組立工程も複雑となる。特許文献1には回路基板のシールド対象部分を覆ってシールドするシールドケースを有するシールドケース構造が開示されているが、回路基板の上から覆うようにシールドケースを置く構造である。そのため、ケーブル挿入方向が異なる複数の入出力端子を有する回路基板の場合、例えば、横挿し部分及び背面挿し部分夫々にシールドケースが必要となり、部品点数が増加し、組立工程も複雑になる。
【0007】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、弾性を有し、回路基板に形成された挿入孔に対して斜め方向に挿入される挿入片を設けることにより、ケーブル挿入方向が異なる複数の入出力端子を有する回路基板を1つで覆うことができ、しかも回路基板に対する所定の位置に位置決めすることができるシールドケース等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のシールドケースは、皿状をなし、周壁部の開口側の縁部から延出して設けられた複数の掛止部を備え、該複数の掛止部を、回路基板に形成された複数の挿入孔に挿入して該回路基板を掛止し、取り付け、該回路基板上の電子部品を電磁シールドするシールドケースにおいて、前記掛止部は、前記回路基板を保持するための矩形状の保持板と、該保持板から突出し、弾性を有し、前記挿入孔に傾斜して挿入される矩形状の挿入片とを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明のシールドケースは、前記挿入片は、前記保持板から傾斜して突出していることを特徴とする。
【0010】
本発明のシールドケースは、前記挿入片は、前記挿入孔の中での移動が可能であることを特徴とする。
【0011】
本発明の表示装置は、上記のシールドケースに、画像の表示制御を行う回路基板が取り付けられていることを特徴とする。
【0012】
本発明のテレビ受信装置は、上記のシールドケースと、テレビ放送を受信する受信部とを備えることを特徴とする。
【0013】
本発明の電磁シールド構造は、上記のシールドケースと、電子部品が搭載され、複数の挿入孔が形成された回路基板とを備え、前記回路基板に形成された挿入孔に前記シールドケースの挿入片を傾斜して挿入して取り付け、前記シールドケースにより前記回路基板に搭載された電子部品を電磁シールドするようにしてあることを特徴とする。
【0014】
本発明によれば、シールドケースの挿入片が弾性を有し、回路基板の挿入孔の中に傾斜して挿入される構成をとるため柔軟性を有し、シールドケースを回路基板に組み立てる際にシールドケースと回路基板の位置合わせが容易になる。
【0015】
本発明によれば、シールドケースの差し込み片は保持板から傾斜して突出しているため、シールドケースを回路基板に組み立てる際のシールドケースと回路基板の位置合わせが容易になる。
【0016】
本発明によれば、挿入片は挿入孔の中を移動可能であるため、差し込み片は動きの柔軟性を有する。
【0017】
本発明によれば、前記シールドケースを表示装置に適用できる。
【0018】
本発明によれば、前記シールドケースをテレビジョン受信装置に適用できる。
【0019】
本発明によれば、シールドケースを回路基板に組み立てる際にシールドケースと回路基板の位置合わせが容易になる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、弾性を有し、回路基板に形成された挿入孔に対して斜め方向に挿入される挿入片を設けることにより、ケーブル挿入方向が異なる複数の入出力端子を有する回路基板を1つで覆うことができ、しかも回路基板に対する所定の位置に位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】実施の形態に係るシールドケースを適用することができる液晶テレビの外観例を示す説明図である。
【図2】液晶テレビからバックキャビネット及びシールドケースを外した状態での回路基板の構成を示す平面図である。
【図3】回路基板に設けられた2組の挿入孔の拡大図である。
【図4】実施の形態に係るシールドケースの平面図である。
【図5】実施の形態に係るシールドケースの斜視図である。
【図6】実施の形態に係るシールドケースの一部をなす掛止部の拡大斜視図である。
【図7】シールドケースの切欠部及び掛止部の断面図である。
【図8】挿入片が挿入孔に挿入される前後の状態におけるシールドケースの切欠部及び掛止部並びに回路基板の断面図である。
【図9】シールドケースが回路基板に取り付けられた状態を示す斜視図である。
【図10】シールドケース及びコネクタが回路基板に取り付けられた状態を示す模式的斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、実施の形態を図面に基づき具体的に説明する。
図1は、実施の形態に係るシールドケースを適用することができる液晶テレビの外観例を示す説明図である。
尚、本実施の形態が適用できる製品は液晶テレビに限らず、例えば、ブラウン管テレビ、プラズマテレビ等のテレビ受信装置、コンピュータ用の表示装置、光ディスク装置等の各種電子機器にも適用することができる。
【0023】
図1Aは液晶テレビ1の外観正面図、図1Bは液晶テレビ1の上面図である。液晶テレビ1は、略直方体の液晶表示パネル1a、液晶表示パネル1aの後側を覆うバックキャビネット1b、スタンド1c及び液晶表示パネル1aの周縁部を取り囲むフロントキャビネット1dを有する。液晶表示パネル1aは、バックキャビネット1b及びフロントキャビネット1dにより把持される。スタンド1cは、液晶表示パネル1a、バックキャビネット1b及びフロントキャビネット1dを起立状態で支持する。
【0024】
図2は、液晶テレビからバックキャビネット及びシールドケースを外した状態での回路基板の構成を示す平面図である。
図において、液晶テレビ1は、バックライトシャーシ13と、横挿し用及び背面挿し用の回路基板24等とを有する。
【0025】
回路基板24は、バックライトシャーシ13の背面に配設される。回路基板24には、IC(Integrated Circuit)又はLSI(Large Scale Integration)等の複数の電子部品が搭載される。回路基板24には、例えば、音声・映像信号ケーブル等のコネクタ、USB(Universal Serial Bus)コネクタ、HDMIコネクタ等のコネクタ等が差し込まれる横挿し入出力端子24a及び背面挿し入出力端子24bが設けられる。本図では、2つの横挿し入出力端子24a及び背面挿し入出力端子24bを示しているが、入出力端子の個数はこれに限定されるものではなく、用途に応じて多数の入出力端子を設けることができる。
尚、回路基板は、図示しないが、映像信号を受信するチューナ(受信部)を有する。
【0026】
回路基板24の一長辺側、即ち、回路基板24の各辺の内、横挿し入出力端子24aの挿入口が望む方向にある辺の両端部には、回路基板24に搭載される電子部品(図示せず)を電磁シールドするためのシールドケースを取り付けるために使用される2組の挿入孔、即ち、挿入孔50a及び50bと、挿入孔51a及び51bが設けられる。本図では2組の挿入孔を回路基板24に設けた例を示した。しかし、各種製品固有の実装上の制約を考慮し、挿入孔の組の数は3つ以上でもよく、挿入孔の設置場所もまた周縁部の隅に限定されるものではない。例えば、回路基板24の外周の3箇所に挿入孔を設け、これらの挿入孔に回路基板24を覆うシールドケースを取り付ける構造としてもよい。
【0027】
図3は、回路基板に設けられた2組の挿入孔の拡大図である。尚、回路基板24に搭載される電子部品は省略してある。
回路基板24内であって横挿し入出力端子24aが設けられている側には、2組の略矩形の形状をなす挿入孔50a及び50bと、挿入孔51a及び51bとが形成されている。本図では、略矩形の挿入孔を示したが、挿入孔の形状はこれに限らず、3角形、多角形、円、楕円、角丸四角形等の他の形状であってもよい。尚、角丸四角形とは、矩形に近似した図形であり、対向する2つ長手が線分と、それら2つの線分の対向する端部を2つの半円状の線で結んだ形状である。
【0028】
2組の挿入孔の配置を、XY座標系を用いて更に詳しく説明する。
図において回路基板24の左下隅の位置をXY座標系の原点をAとする。原点Aから回路基板24の短手方向を望む方向をX軸とする。また、原点Aから回路基板24の長手方向を望む方向をY軸とする。その場合、回路基板24の右下隅近傍の略矩形の挿入孔50a及び50bは、それらの長手がY軸方向となり、それらの短手がX軸方向となるように形成されている。また、図において回路基板24の右上隅近傍の略矩形の挿入孔51a及び51bは、それらの長手がY軸方向となり、それらの短手がX軸方向となるように形成されている。また、挿入孔50b及び51bは挿入孔50a及び51aよりも回路基板24の周縁側に設けられる。また、挿入孔50a及び50bと挿入孔51a及び51bは夫々略平行の位置関係を有する。
【0029】
図4は実施の形態に係るシールドケースの平面図、図5は実施の形態に係るシールドケースの斜視図、及び、図6は実施の形態に係るシールドケースの一部をなす掛止部の拡大斜視図である。
シールドケース6は、略矩形の皿状をなす。皿状は、例えば扁平な中空略直方体形状である。本例では、シールドケース6の形状は略矩形の皿状をなすが、中空状の形状であれば他の形状であってもよい。例えば、カバー面60fの形状が5角形以上の多角形の皿状であってもよい。
【0030】
図4及び図5に示すように、シールドケース6は、回路基板24に形成された挿入孔50a及び50bと、挿入孔51a及び51bとに対応する位置に2つの掛止部60a及び60bを有する。また、シールドケース6は、回路基板24のシールド対象部分を覆う略矩形のカバー面60fをその上部に有する。カバー面60fにはコネクタを通す開口部60zが、周壁部60iの近傍に形成されている。
【0031】
2つの掛止部60a及び60bの配置を、XY座標系を用いて更に詳しく説明する。
図4において、シールドケース6の左下隅の位置及びXY座標系の原点をBとする。その場合、シールドケース6の右下隅近傍の掛止部60aは、周縁部60qからX軸方向にシールドケース6の内側に向かって突設されている。また、図4において、シールドケース6の右上隅近傍の掛止部60bは、周縁部60rからY軸方向にシールドケース6の内側に向かって突設されている。尚、掛止部の配置は、本例に限らず、他の配置であってもよい。
掛止部60a及び60bの詳細については後述する。
【0032】
図5において、2つの掛止部60a及び60bは、回路基板24の電子部品が搭載された面の上部に設置される。周壁部60g〜60jは、カバー面60の周囲から略垂直に設けられている。周壁部60h及び60i並びにカバー面60fには、2つの切欠部60k及び60mが形成されている。
【0033】
切欠部60kは、周壁部60hにおいて周壁部60gの近傍部分が切り込まれることにより形成されている。この切り込みは、カバー面60f及び周壁部60hに対して行われる。一方、切欠部60mは、周壁部60iにおいて周壁部60hの近傍部分が切り込まれることにより形成されている。この切り込みは、カバー面60f及び周壁部60iに対して行われる。
【0034】
2つの掛止部60a及び60bは、夫々、切欠部60k及び60mの中に形成されている。掛止部60a及び60bは、シールドケース6の内部に向けて突設している。シールドケース6を回路基板24に取り付ける際、回路基板24の挿入孔50a及び50bと、挿入孔51a及び51bとは、掛止部60a及び60bの下側に配置される。
【0035】
カバー面60fには開口部60zが形成され、周壁部60hには開口部60yが形成されている。開口部60z及び開口部60yは矩形状をなす。開口部60zは、カバー面の60fの内の周壁部60iに近い位置に形成されている。矩形状の開口部60zの2つの長手は、周壁部60g及び60iに沿った方向にあり、開口部60zの2つの短手は、周壁部60h及び60jに沿った方向にある。
【0036】
図6に示すように、掛止部60aは、回路基板24を保持する保持板61a、挿入片61b、連結部61d及び61e、及びビスを通すための貫通孔61cを含む。保持板61a、挿入片61b、及び連結部61d及び61eは夫々矩形状をなし、一体成形されている。挿入片61b、及び連結部61d及び61eは、保持板61aから周縁部60qの方向に延出している。
【0037】
挿入片61bは、連結部61d及び61eの間に設けられている。より詳細には、挿入片61bは、保持板61aの表面を基準にして、連結部61d及び61eの間から延出し、回路基板24の挿入孔50bに挿入できるように形成される。図3で示したように、回路基板24には、挿入片61bが挿入される挿入孔50bが形成されている。挿入片61bは、挿入孔50bに挿入された状態で、横挿しされるコネクタが挿し込みされる方向に沿って微動できる弾性(バネ性)を有する。そのため、シールドケース6が回路基板24に仮固定された状態でシールドケース6を左右に微動させることにより、回路基板24とシールドケース6との位置合わせが行える。
【0038】
図7は、シールドケースの切欠部及び掛止部の断面図である。
図7は、側壁部60gから側壁部60iの方向に望んだ場合における切欠部60k及び掛止部60aを示す。掛止部60aは保持板61a及び挿入片61bを含む。挿入片61bの対向する位置には、周壁部60hから延出する規制体60nが設けられている。規制体60nは、弾性をもった挿入片61bで回路基板24を止めるために必要である。
【0039】
図8は、挿入片が挿入孔に挿入される前後の状態におけるシールドケースの切欠部及び掛止部並びに回路基板の断面図である。
図8Aは、挿入片61bが挿入孔50bに挿入される前の状態を示し、図8Bは、挿入片61bが挿入孔50bに挿入された状態を示す。
掛止部60aは、保持板61a及び挿入片61bから成る。図8Aに示すように、保持板61aから延出した挿入片61bは、回路基板24上に置かれた状態であり、挿入孔50bには挿入されていない。図8Bに示すように、掛止部60aが左方向に移動することにより、挿入片61bは挿入孔50bに挿入される。前述した通り、挿入片61bは弾性を有するため、この状態でシールドケース6を回路基板24に仮固定した後にシールドケース6を左右に微動させることができる。
【0040】
図9は、実施の形態に係るシールドケースが回路基板に取り付けられた状態を示す斜視図である。
図9Aは、挿入片が挿入孔に挿入される前の状態を示し、図9Bは、挿入片が挿入孔に挿入された状態を示す。
掛止部60aは、保持板61a及び挿入片61bからなる。図9Aに示すように、保持板61aから回路基板24の表面に向かって延出した挿入片61bは、回路基板24上に置かれ、挿入孔50bには挿入されていない。一方、図9Bに示すように、挿入片61bが図において左方向に移動することにより、挿入片61bは挿入孔50bに挿入される。この状態でビス70を挿入し、締めることにより、シールドケース6及び回路基板24はバックライトシャーシ13に固定される。
【0041】
図10は、シールドケース及びコネクタが回路基板に取り付けられた状態を示す模式的斜視図である。
図において、回路基板24の表面にシールドケース6が設置され、コネクタ80a及びコネクタ80bがシールドケース6に設けられた開口部60y及び60zを通って回路基板24に設けられた入出力端子24a及び24bに接続される。コネクタ80a及びコネクタ80bが入出力端子24a及び24bに対して微動できるようにするため、入出力端子24a及び24bは、コネクタ80a及び80bよりも大きく形成されている。
【0042】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0043】
6 シールドケース
24 回路基板
50a、50b 挿入孔
51a、51b 挿入孔
60a、60b 掛止部
61a 保持板
61b 挿入片
61c 貫通孔
61d 連結部
61e 連結部
80a コネクタ
80b コネクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
皿状をなし、周壁部の開口側の縁部から延出して設けられた複数の掛止部を備え、該複数の掛止部を、回路基板に形成された複数の挿入孔に挿入して該回路基板を掛止し、取り付け、該回路基板上の電子部品を電磁シールドするシールドケースにおいて、
前記掛止部は、
前記回路基板を保持するための矩形状の保持板と、
該保持板から突出し、弾性を有し、前記挿入孔に傾斜して挿入される矩形状の挿入片と
を備えることを特徴とするシールドケース。
【請求項2】
前記挿入片は、前記保持板から傾斜して突出していることを特徴とする請求項1記載のシールドケース。
【請求項3】
前記挿入片は、前記挿入孔の中での移動が可能であることを特徴とする請求項1又は2記載のシールドケース。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載のシールドケースに、画像の表示制御を行う回路基板が取り付けられていることを特徴とする表示装置。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか1項に記載のシールドケースと、
テレビ放送を受信する受信部と
を備えることを特徴とするテレビ受信装置。
【請求項6】
請求項1から3のいずれか1項に記載のシールドケースと、
電子部品が搭載され、複数の挿入孔が形成された回路基板と
を備え、
前記回路基板に形成された挿入孔に前記シールドケースの挿入片を傾斜して挿入して取り付け、前記シールドケースにより前記回路基板に搭載された電子部品を電磁シールドするようにしてあることを特徴とする電磁シールド構造。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2012−119460(P2012−119460A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−267241(P2010−267241)
【出願日】平成22年11月30日(2010.11.30)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】