スクラップ・ブック・サーバならびにその制御方法およびその制御プログラム
【目的】スクラップ・ブックをあらかじめシミュレーションして作成できるようにする。
【構成】作成者2はコンピュータ1を用いてスクラップ・ブック・サーバ5とアクセスし,コンピュータ1の表示画面上で台紙画像上に写真画像,飾り画像などの部品画像を貼り付けてスクラップ・ブックを作成するためのシミュレーションを行う。シミュレーションに沿った手順書が作成される。手順書とスクラップ・ブックを実際に作成するための台紙,写真,ボタン,リボンなどの飾りとがパッケージに梱包されて作成者2に宅配される。作成者2はパッケージを受け取り梱包されている台紙,飾りを用いて手順書を見ながら,シミュレーションで行ったようにしてスクラップ・ブックを実際に作成する。
【構成】作成者2はコンピュータ1を用いてスクラップ・ブック・サーバ5とアクセスし,コンピュータ1の表示画面上で台紙画像上に写真画像,飾り画像などの部品画像を貼り付けてスクラップ・ブックを作成するためのシミュレーションを行う。シミュレーションに沿った手順書が作成される。手順書とスクラップ・ブックを実際に作成するための台紙,写真,ボタン,リボンなどの飾りとがパッケージに梱包されて作成者2に宅配される。作成者2はパッケージを受け取り梱包されている台紙,飾りを用いて手順書を見ながら,シミュレーションで行ったようにしてスクラップ・ブックを実際に作成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は,スクラップ・ブック・サーバならびにその制御方法およびその制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
サーバにアクセスして,ポスト・カードに画像や飾りをつけるものがある(特許文献1)。このようなものにおいては,ユーザのコンピュータにテンプレート画像が表示され,そのテンプレート画像に飾りが付ける編集作業がユーザによって行われる。編集されたポスト・カードが所望枚数だけ印刷されて,ユーザの自宅に配達される。
【特許文献1】特開平11−53521号公報
【0003】
しかしながら,編集されて出来上がったポスト・カードがユーザの自宅に配達されるにすぎない。ユーザが実際に,写真,リボン,ボタンなどの部品を台紙に貼り付けて作成するものとは異なる。
【0004】
この発明は,あらかじめシミュレーションした内容に沿って,ユーザが実際に,写真,リボン,ボタンなどの部品を利用してスクラップ・ブックと呼ばれる作品を作成できるようにすることを目的とする。
【0005】
この発明によるスクラップ・ブック・サーバは,台紙などの部品の上に写真などの他の部品を貼り付けることにより作成されるスクラップ・ブックの部品の画像を表わす部品画像データを,クライアント・コンピュータに送信する部品画像データ送信手段,上記部品画像データ送信手段から送信された部品画像データによって表わされる部品画像を用いて,スクラップ・ブックに使用される部品の選択,部品の配置などのスクラップ・ブック作成のシミュレーションがクライアント・コンピュータにおいて行われるごとに上記クライアント・コンピュータから順に送信される複数のレイヤ・データを受信するレイヤ・データ受信手段,および上記レイヤ・データ受信手段によって受信した複数のレイヤ・データにもとづいて,スクラップ・ブックの作成手順が記載された手順書をプリントするようにプリンタを制御するプリンタ制御手段を備えていることを特徴とする。
【0006】
この発明は,上記スクラップ・ブック・サーバに適した制御方法も提供している。すなわち,この方法は,部品画像データ送信手段が,台紙などの部品の上に写真などの他の部品を貼り付けることにより作成されるスクラップ・ブックの部品の画像を表わす部品画像データを,クライアント・コンピュータに送信し,レイヤ・データ受信手段,上記部品画像データ送信手段から送信された部品画像データによって表わされる部品画像を用いて,スクラップ・ブックに使用される部品の選択,部品の配置などのスクラップ・ブック作成のシミュレーションがクライアント・コンピュータにおいて行われるごとに上記クライアント・コンピュータから順に送信される複数のレイヤ・データを受信し,プリンタ制御手段が,上記レイヤ・データ受信手段によって受信した複数のレイヤ・データにもとづいて,スクラップ・ブックの作成手順が記載された手順書をプリントするようにプリンタを制御するものである。
【0007】
この発明は,上記スクラップ・ブック・サーバの制御方法を実現するためのプログラムおよびそのプログラムを格納した記録媒体も提供している。
【0008】
この発明によると,台紙などの部品の上に写真などの他の部品を貼り付けることにより作成されるスクラップ・ブックの部品の画像を表わす部品画像データが,スクラップ・ブック・サーバからクライアント・コンピュータに送信される。部品画像データがクライアント・コンピュータにおいて受信されると,その部品画像データによって表わされる部品画像がクライアント・コンピュータの表示装置の表示画面に表示される。クライアント・コンピュータのユーザは,表示画面に表示された台紙画像の上に写真画像,ハート画像,ダイヤ画像などの飾り画像,リボン,ボタンなどの素材の画像などの部品画像を選択し,その配置を決定して実際のスクラップ・ブックを作成するためのシミュレーションを行う。
【0009】
部品画像の選択,配置などの編集が行われるごとにクライアント・コンピュータからスクラップ・ブック・サーバに,編集内容を示すレイヤ・データが送信される。クライアント・コンピュータから順に送信された複数のレイヤ・データにもとづいて,ユーザが行ったシミュレーションの内容がわかり,実際のスクラップ・ブックを作成するための作成手順が記載された手順書がプリントされる。ユーザには,手順書とシミュレーションで利用された部品画像に対応する部品(写真,飾り画像,ボタン,リボンなど)とがパッケージにされて宅配される。ユーザは,自宅でパッケージを受け取り,パッケージに梱包されている部品を用いて手順書にしたがってスクラップ・ブックを作成できる。ユーザのシミュレーションにしたがった,ユーザに固有の手順書を受け取ることができ,シミュレーションした内容に沿ってスクラップ・ブックを作成できる。
【0010】
上記レイヤ・データ受信手段によって受信したレイヤ・データにもとづいて得られる手順書にしたがって作成されるスクラップ・ブックの厚さが所定のしきい値以上となるかどうかを判定する厚さ判定手段,および上記厚さ判定手段によってスクラップ・ブックの厚さが所定のしきい値以上の厚さとなると判定されたことに応じて,上記クライアント・コンピュータのユーザに警告するように警告データを上記クライアント・コンピュータに送信する警告データ送信手段をさらに備えるようにしてもよい。シミュレーションでは表示画面上で行われるために厚さには関係なくシミュレーションできるが,実際にスクラップ・ブックを作成する場合には,台紙に厚みのある部品を貼り付けるために高くなりすぎたり,貼ることができなくなったりすることがある。このために,所定の厚さ以上となると警告が行われる。
【0011】
上記厚さ判定手段は,たとえば,上記レイヤ・データ受信手段によって受信したレイヤ・データにもとづいて特定される部品画像データに部品の厚さのデータが含まれており,この部品の厚さのデータにもとづいてスクラップ・ブックの厚さが所定のしきい値以上となるかどうかを判定する。
【0012】
たとえば,上記レイヤ・データ受信手段によって受信した複数のレイヤ・データのうち,これらの複数のレイヤ・データにもとづいてスクラップ・ブックが作成された場合にスクラップ・ブックの表面に露出されない部品についてのレイヤ・データを削除し,残りのレイヤ・データにもとづいて,スクラップ・ブックの作成手順が記載された手順書をプリントするようにしてもよい。表面から露出しない部品についてはスクラップ・ブックを作成する際に不要となるので,不要な手間が省ける。
【0013】
上記プリンタ制御手段は,上記レイヤ・データによって表わされるクライアント・コンピュータのユーザによって部品画像が配置された位置にカラーの部品画像が配置され,かつ前回までに受信したレイヤ・データによって表わされる部品画像についてはクライアント・コンピュータのユーザによって配置された位置にカラー,白黒または輪郭のものが表示されているシミュレーション画像手順書を複数プリントするものでもよい。シミュレーションのときの画像またはそのときの画像に類似する画像が手順書に含まれているので,シミュレーションと同様にしてスクラップ・ブックを作成できる。
【実施例】
【0014】
図1は,この発明の実施例によるスクラップ・ブック注文システムの概要を示している。
【0015】
この実施例によるスクラップ・ブック注文システムにおいては,スクラップ・ブックを実際に作成しようとしている作成者2が自分のコンピュータ1を用いてスクラップ・ブックを作成するシミュレーションを行うことができる。作成者2は,コンピュータ1を用いてスクラップ・ブック・サーバ5にアクセスする。すると,スクラップ・ブック・サーバ5から作成者2のコンピュータ1に,スクラップ・ブックの作成シミュレーションを行うための台紙画像,写真画像,マークなどの飾り画像,リボン,ボタンなどの立体的な素材を表わす素材画像などの部品画像を表わす部品画像データが送信される。
【0016】
作成者2のコンピュータ1において部品画像データが受信されると,その部品画像データによって表わされる部品画像を用いてコンピュータ1の表示画面上においてスクラップ・ブックの作成シミュレーションが行われる。部品画像が選択され,配置が決定されたごとに作成者2のコンピュータ1からスクラップ・ブック・サーバ5に順にレイヤ・データが送信される。
【0017】
作成者2のコンピュータ5から送信されたレイヤ・データがスクラップ・ブック・サーバ5において受信されると,受信されたレイヤ・データにもとづいて,作成者2のシミュレーションに沿った手順書(スクラップ・ブックを実際に作成するための解説書)が作成される。また,スクラップ・ブックを作成するために必要な写真,飾り画像がプリントされ,かつリボン,ボタンなどの素材がパーツ・センタにおいて抽出される。スクラップ・ブック・センタから作成者2の自宅に,スクラップ・ブックを作成するための台紙,写真,などの部品およびスクラップ・ブックを作成するための手順書(解説書)が梱包されたパッケージが届けられる。
【0018】
作成者は,パッケージに梱包されている部品を用いて手順書を見ながらシミュレーションで行ったようにして,台紙の上に写真,プリントされた飾り画像,リボン,ボタンなどの素材を貼り付けてスクラップ・ブックを作成する。
【0019】
図2は,スクラップ・ブック・サーバ5の電気的構成を示すブロック図である。
【0020】
スクラップ・ブック・サーバ5の全体の動作は,CPU12によって統括される。
【0021】
スクラップ・ブック・サーバ5には,CD-ROM(コンパクト・ディスク-リード・オンリ・メモリ)ドライブ19が含まれている。このCD-ROMドライブ19に後述する動作を制御するためのサーバ・ソフトウェアが格納されたCD-ROM20が装填されると,そのサーバ・ソフトウェア17がハードディスク16にインストールされる。ハードディスク16には,サーバ・ソフトウェア17のほかにデータベース18が格納されている。ハードディスク16に格納されたサーバ・ソフトウェア17などはハードディスク・ドライブ15によってアクセスされる。
【0022】
スクラップ・ブック・サーバ5には,画像を表示するための表示装置10,コマンド等を入力するためのキーボード11,データ等を一時的に記憶等するためのメモリ13,ネットワークに接続するためのネットワーク・インターフェイス14が含まれている。
【0023】
図3から図6は,作成者2のコンピュータ1とスクラップ・ブック・サーバ5との間の処理手順を示すフローチャートである。上述のようにスクラップ・ブック作成のシミュレーションの処理手順を示している。
【0024】
作成者2のコンピュータ1とスクラップ・ブック・サーバ5とが接続され(ステップ30),スクラップ・ブック・サーバ5において作成者5の認証が行われる(ステップ61)。認証されると(ステップ62でYES),作成者2の編集途中のスクラップ・ブック編集画像が保存されているかどうかが確認される(ステップ63)。
【0025】
シミュレーションにおいて作成者2のコンピュータ1の表示装置の表示画面に表示される画像がスクラップ・ブック編集画像である。シミュレーションの途中,または終了後に,そのスクラップ・ブック編集画像を表わすデータをスクラップ・ブック・サーバ5に保存することができ,保存されたスクラップ・ブック編集画像を用いてシミュレーションを行うことができる。このためにスクラップ・ブック編集画像が保存されているかどうかが確認される。保存されている場合には(ステップ63でYES),その保存されているスクラップ・ブック編集画像データがスクラップ・ブック・サーバ5から作成者2のコンピュータ1に送信される(ステップ64)。保存されていない場合には(ステップ63でNO),デフォルトのスクラップ編集画像を表わすデータがスクラップ・ブック・サーバ5から作成者2のコンピュータ1に送信される(ステップ65)。
【0026】
作成者2のコンピュータ1においてスクラップ・ブック編集画像データが受信されると(ステップ31),コンピュータ1の表示画面にスクラップ・ブック編集画像が表示される(ステップ32)。この実施例においてはデフォルトのスクラップ・ブック編集画像が表示されるものとする。
【0027】
図7は,作成者2のコンピュータ1の表示画面に表示されるウインドウ80の一例である。
【0028】
ウインドウ80には,左端部に部品選択領域90,右端部にコマンド指令領域100,中央下部に部品色指定領域120および中央部部分にスクラップ・ブック編集画像表示領域130が形成されている。
【0029】
部品選択領域90には,台紙領域91,ユーザ写真領域92,飾り領域93および素材領域94の各領域が含まれている。
【0030】
台紙領域91は,台紙を選択する場合に作成者によってクリックされる領域である。台紙領域91がクリックされると,図8に示すように台紙領域91の下部に小ウインドウ95が現れる。現れた小ウインドウ95内には台紙のサンプルを現すサムネイルの台紙画像が表示される。小ウインドウ95の右側にはスクロール・バー96が形成されており,このスクロール・バー96が上下されることにより,小ウインドウ95内に新たなサムネイル台紙画像が現れる。小ウインドウ95に表示されているサムネイル台紙画像がクリックされることにより,台紙画像が選択されたこととなる。
【0031】
ユーザ写真領域92は,ユーザ(作成者)の写真を選択する場合に作成者によってクリックされる領域である。ユーザ写真領域92がクリックされると,図9に示すようにユーザ写真領域92の下部に小ウインドウ95が現れる。現れた小ウインドウ95内に,ユーザ画像のサムネイル画像が表示される。小ウインドウ95内に表示されているサムネイル・ユーザ画像がクリックされることにより,ユーザ写真が選択されたこととなる。
【0032】
飾り領域93は,飾り画像を選択する場合に作成者によってクリックされる領域である。飾り領域93がクリックされると,図10に示すように飾り領域93の下部に小ウインドウ95が現れる。現れた小ウインドウ95内に,飾り画像のサムネイル画像が表示される。小ウインドウ95内に表示されているサムネイル飾り画像がクリックされることにより,ユーザ写真が選択されたこととなる。
【0033】
素材領域94は,ボタン,リボンなど紙以外の厚みのある素材によりできた飾りを選択する場合に作成者によってクリックされる領域である。素材領域94がクリックされると,図11に示すように素材領域94の下部に小ウインドウ95が現れる。現れた小ウインドウ95内に,素材の画像が表示される。小ウインドウ95内に表示されている素材画像がクリックされることにより素材が選択されたこととなる。
【0034】
コマンド指令領域100には切り取り領域101,色変更領域102,拡大縮小領域103,回転領域104,上に領域105,下に領域106および戻す領域107ならびに保存領域108,決定領域109,アフィリエイト設定領域110および終了領域111が含まれている。
【0035】
切り取り領域101は,部品の一部を切り取る場合にクリックされる領域である。切り取り領域101がクリックされた後に切り取るべき部品画像が選択され,切り取るべき部分がカーソルで指定されることにより,切り取る部分が決定される。色変更領域102は,同一の部品に複数の色がある場合に色を変更するときにクリックされる領域である。色変更領域102がクリックされた後に部品画像が選択されると,その選択された部品画像の色が変わる。もっとも,カラー・パレットが表示されるようにして,表示されたカラー・パレットの中から色を指定するようにしてもよい。拡大縮小領域103は,部品画像を拡大または縮小する場合にクリックされる領域である。拡大縮小領域103がクリックされた後に部品画像が選択されると,選択された部品画像が拡大または縮小される。拡大または縮小を指定するために拡大アイコンまたは縮小アイコンが表示されるようにしてもよい。
【0036】
回転領域104は,部品画像を回転させる場合にクリックされる領域である。回転領域104がクリックされた後に部品画像が選択され,ドラッグされることにより部品画像が回転する。上に領域105は,下の階層にある部品画像を上の階層にするときにクリックされる。上に領域105がクリックされた後に部品画像がクリックされると,その部品画像が現在の階層よりも一つ上の階層となる。下に領域106は,上の階層にある部品画像を下の階層にするときにクリックされる。下に領域106がクリックされた後に部品画像がクリックされると,その部品画像が現在の階層よりも一つ上の階層となる。戻す領域107は,部品画像をデフォルトに戻すものである。戻す領域107がクリックされた後に部品画像が選択されると,その選択された部品画像がデフォルトの画像に戻される。
【0037】
保存領域108は,上述したように編集したスクラップ・ブック画像を表わすデータをスクラップ・ブック・サーバ5に保存するときにクリックされる。決定領域109は,部品の選択,配置,色変更など一つの部品についての編集が決定されたごとにクリックされる。アフィリエイト設定領域110は,作成者2が作成したスクラップ・ブック編集画像を利用して第三者の利用者が利用する場合の設定を行うときにクリックされる。終了領域111は,編集が終了したときにクリックされる。
【0038】
部品色指定領域120には,選択された部品に複数の色が割り当てられていたときに,その複数の色をもつ部品が表示される。作成者は複数の色の中から所望の色をもつ部品の画像を選択する。
【0039】
スクラップ・ブック編集画像表示領域130は編集中のスクラップ・ブック編集画像が表示される領域である。上述したようにデフォルトのスクラップ編集画像データが作成者2のコンピュータ1に送信されると,スクラップ・ブック編集画像表示領域130には図7に示すように単なる枠131が表示される。もっとも,枠131自体も表示されなくともよい。
【0040】
表示画面に図7に示すウインドウ80が表示されている状態において作成者2によって台紙領域91がクリックされると(図4ステップ33),小ウインドウ95に台紙画像が表示される。表示された台紙画像の中から所望の台紙画像が選択される(図4ステップ34)。図8に示すように,スクラップ・ブック画像編集領域130には選択された台紙画像132がスクラップ・ブック編集画像131として表示される。つづいて,選択された台紙画像について色変更,拡大縮小,回転等の編集が行われる(図4ステップ35)。選択された台紙画像でよければ決定領域109がクリックされる(図4ステップ36でYES)。すると,選択された台紙画像についての編集情報等を示すレイヤ・データが作成者2のコンピュータ1からスクラップ・ブック・サーバ5に送信される(図4ステップ37)。
【0041】
つづいて,ユーザ写真領域92がクリックされると(図4ステップ38),小ウインドウ95内にユーザ写真の画像が表示される。ユーザ写真の画像を表す画像データはあらかじめスクラップ・ブック・サーバ5に格納されており,スクラップ・ブック・サーバ5から作成者2のコンピュータ1に送信されるのはいうまでもない。小ウインドウ95に表示されているユーザ写真画像の中からユーザ写真画像が選択されると図9に示すようにスクラップ・ブック編集画像表示領域130に,選択されたユーザ写真画像133が含まれたスクラップ編集画像131が表示される。ユーザ写真画像133はドラッグされることにより所望の位置に変更される。他の部品画像についても同様である。ユーザ写真画像133についての編集が行われ(図4ステップ40),決定領域109がクリックされると(図4ステップ41),ユーザ写真画像133についてのレイヤ・データがスクラップ・ブック・サーバ5に送信される(図4ステップ42)。
【0042】
スクラップ・ブック・サーバ5において,レイヤ・データが受信されると(ステップ66),受信したレイヤ・データが記憶される(ステップ67)。シミュレーションにおいては画像に画像を重ねるのであるから,部品の厚さに関係なくいくらでも重ねることができる。しかしながら,実際にスクラップ・ブックを作成する場合には紙の厚さやリボン,ボタンなどの素材の厚さがあるために重ねるには限界がある。このために実際のスクラップ・ブックにおいて部品が重ねられた場合の所定のしきい値以上の厚さとなるかどうかの判定処理が行われる(図4ステップ68)。厚さが所定のしきい値以上となると(図4ステップ69),警告データがスクラップ・ブック・サーバ5から作成者2のコンピュータ1に送信される(図4ステップ70)。
【0043】
スクラップ・ブック・サーバ5から送信された警告データが作成者2のコンピュータ1において受信されると(図5ステップ43でYES),ウインドウ80には警告文が表示され(図18参照),編集変更を指示するための領域が現れる。この編集変更領域がクリックされることにより,再び編集をやり直すことができる。
【0044】
警告データを受信しない(図5ステップ43でNO),あるいは警告データを受信しても編集を変更しない場合には(図5ステップ44でNO),飾り領域93がクリックされる(図5ステップ45でYES)。小ウインドウ95の中から飾り画像が選択され(図5ステップ46),選択された飾り画像が図10に示すようにスクラップ・ブック画像に表示される。選択された飾り画像が編集される(図5ステップ47)。決定領域109がクリックされると(図5ステップ48でYES),選択された飾り画像についてのレイヤ・データがスクラップ・ブック・サーバ5に送信される(図5ステップ49)。コンピュータ1において警告データが受信されず(図5ステップ50でNO),あるいは警告データが受信された場合でも編集が変更されない場合には(図5ステップ51でNO),素材領域94がクリックされる(図6ステップ52)。
【0045】
小ウインドウ95の中から素材が選択され(図6ステップ53),図11に示すように選択された素材画像がスクラップ・ブック編集画像131に表示される。選択された素材画像が編集され(図6ステップ54),決定領域109がクリックされると(図6ステップ55),レイヤ・データがスクラップ・ブック・サーバ5に送信される(ステップ56)。終了領域111がクリックされなければ部品の編集が続行される(図6ステップ59)。たとえば,図12に示すように,飾り画像136が飾り画像134を隠し,かつ素材画像135および写真画像133と一部重なるように編集される。
【0046】
終了領域111がクリックされると(図6ステップ59でYES),終了コマンドが作成者のコンピュータ1からスクラップ・サーバ5に送信される(図6ステップ60)。
【0047】
スクラップ・ブック・サーバ60において終了コマンドが受信されると(図6ステップ71),記憶されているレイヤ・データを用いてスクラップ・ブック・データが作成される(図6ステップ72)。作成されたスクラップ・ブック・データからスクラップ・ブックに必要な写真のプリント,手順書の出力,パーツ・リストの出力などが行われる(図6ステップ73)。スクラップ・ブックに必要な台紙,写真,飾り画像,素材などがパッケージに梱包されて作成者2の自宅に宅配される。作成者2はパッケージに梱包された部品を用いて手順書を見ながら,シミュレーションで行ったようにしてスクラップ・ブックを作成することができる。
【0048】
図13は,レイヤ・データの一例である。
【0049】
このレイヤ・データは,上述したように,ユーザによって選択された一つの部品ごとに生成される。レイヤ・データには注文ID,レイヤNo.,部品ID,原画像位置,品種,価格,厚み情報,色処理,形状配置情報および画像情報が含まれている。注文IDは注文を識別するためのもので,注文ごとに付与される。上述したように選択された部品画像が含まれているレイヤが作成され,そのレイヤが重ねられることにより,スクラップ・ブック編集画像が生成されていく。レイヤNo.は,そのレイヤを識別するための番号である。台紙のレイヤNo.は0である。原画像位置は,部品画像が格納されている場所を示す。品種は部品の種類を示す。価格はその部品の使用料金であり,ユーザ画像であればプリント料金が含まれている。厚み情報は,部品の実際の厚みを示す情報である。色処理は,部品に色処理が与えられた場合にその色処理の内容を示すものである。形状配置情報は,部品の配置位置を示す情報である。画像情報は,部品の画像としての画素レベルを示す。
【0050】
図14は,レイヤ・データによって表される厚み情報によって示される厚み値を示している。
【0051】
上述したように,部品画像が選択されることによりレイヤが作成される。部品画像135が選択されたことによりレイヤ143が作成されたものとする。部品画像135は,素材の部品を表わす画像であり,実際の素材は厚さ2mmのものが利用されている。このために,レイヤ143において部品画像135の領域は厚み値が2となり,部品画像135以外の領域は厚み値が0となる。このような厚み情報が上述したレイヤ・データに格納されている。
【0052】
形状位置情報についても厚さ情報と同様に,部品画像135の位置(作成者2によって指定された位置)についての情報を示すものとなり,画像情報についても部品画像135の画素レベル(RGBについての画素レベルであり,通常は0から255までの256段階によって表される)についての情報を示すものとなる。
【0053】
図15(A)〜(E)は,レイヤを示している。上述したように,レイヤ・データによってレイヤを表わすことができる。
【0054】
(A)を参照して,台紙画像132が選択されることにより,レイヤ140が得られる。(B)に示すように,ユーザ画像133が選択されることにより,レイヤ141が得られる。レイヤ140上にレイヤ141が重なることにより,図9に示したようにスクラップ・ブック編集画像131が得られる。(C)に示すように,飾り画像134が選択されることによりレイヤ142が得られ,(D)に示すように,素材画像135が選択されることによりレイヤ143が得られ,(E)に示すように飾り画像135が選択されることによりレイヤ144が得られる。これらのレイヤ140から144が重ねられることにより,図12に示したようにスクラップ・ブック編集画像131が得られる。レイヤにおける各部品画像の位置はユーザによって指定される位置となる。
【0055】
図16は,厚さ検出を示すものである。
【0056】
レイヤ143とレイヤ144とが重ねられることにより生じる厚さを検出するものとする。レイヤ143および144の厚み値は,レイヤ・データに含まれる厚さ情報によって検出できる。レイヤ143には素材画像135が含まれており,レイヤ144には飾り画像136が含まれている。レイヤ143に含まれている素材画像135の厚み値は2であり,レイヤ144に含まれている飾り画像136の厚み値は1である。レイヤ143と144とを重ねることにより得られる重なり画像145において,素材画像135と飾り画像136とが重なっている部分の厚み値は3となる。重なり画像145をラスタ走査することにより,レイヤ143と144とを重ねた重なり画像145の厚み値が各部分ごとに検出できる。
【0057】
図17は,厚さ判定処理手順(図4ステップ68)を示すフローチャートである。
【0058】
上述したように重ねられた各レイヤの厚さ情報が読み取られ(ステップ151),重ねられたレイヤの各部分の厚み値が算出される(ステップ152)。重ねられたレイヤがラスタ走査され(ステップ153),各部分の厚み値が検出される。検出された厚み値の最大値がしきい値以上であれば,図18に示すように,作成者2のコンピュータ1に警告文138が表示されることとなる。
【0059】
図19は,スクラップ・ブック・データ作成処理手順(図6ステップ72)を示すフローチャートである。スクラップ・ブック・データは,レイヤ・データの集合であり,不要なレイヤ・データが削除されたものである。
【0060】
まず,レイヤNo.の大きい順にレイヤ・データの形状配置情報が読み取られる(ステップ161)。読み取られた形状配置情報にもとづいて,すべての層のレイヤを重ねて,すべてのレイヤに含まれているすべての部品画像同士で一部でも重ならない部分がある部品画像が含まれているレイヤについては保存フラグがセットされる(ステップ162)。すべて重なってしまうような部品画像については,その部品画像が含まれているレイヤが最上部となるものでない限り保存フラグはセットされない。保存フラグがセットされていないレイヤは削除される。すなわち,保存フラグがセットされていないレイヤに対応するレイヤ・データは削除される。レイヤ・データが削除されることしによりレイヤNo.が連続するように更新される(ステップ164)。
【0061】
図20(A)はレイヤが重なる様子を示し,図20(B)は重なっているレイヤを示している。
【0062】
(A)に示すように,レイヤ144とレイヤ143とが重なることにより,(B)に示すように,上層のレイヤ144に含まれている部品画像136によって下層のレイヤ142に含まれている部品画像134が完全に隠れるものとする。このように下層のレイヤ142に含まれている部品画像134が上層のレイヤ144に含まれる部品画像136によって完全に隠れる場合には,下層のレイヤ142には保存フラグがセットされずに削除され,レイヤ・データも削除されることとなる。このように部品画像が完全に隠れてしまうようなレイヤ・データについては削除され,残りのレイヤ・データの集まりがスクラップ・ブック・データとなる。スクラップ・ブック・データにしたがって,手順書等が作成される。手順書には,部品がスクラップ・ブックの表面に露出しないような作成手順については記載されないこととなる。また,作成者2に配送されるパッケージにも削除されたレイヤ・データによって特定される部品は含まれないようになる。不要な部品をスクラップ・ブックの作成者に宅配してしまうことを未然に防止できる。
【0063】
図21は,重なり判定処理手順(図19ステップ162)を示すフローチャートである。
【0064】
レイヤNo.n(初期値は最大値であり,台紙を除いて選択された部品画像の数に対応する。)の形状配置情報が読み取られる(ステップ71)。後述のように,上層のレイヤにおいて部品画像が存在する画素位置集合Sについてはスキップされてラスタ走査が開始される(ステップ172)。
【0065】
レイヤにおける位置x=m(0<m<M,Mはレイヤにおける画素の最大値)に部品画像が存在するかどうかが確認される(ステップ173)。部品画像が存在すれば,その部品画像が存在するレイヤより上の層のレイヤに含まれている部品画像と重ならない部品画像が含まれていることとなるから,そのレイヤNo.に保存フラグがセットされる(ステップ174)。部品画像が検出された位置mがスキップ画素位置集合Sに加えられる(ステップ175)。x=mの位置に部品画像が存在しなければ(ステップ173でNO),ステップ174および175の処理はスキップされる。
【0066】
そのレイヤの最後の位置Mまでラスタ走査が行われるように位置mがインクレメントされる(ステップ176でYES,177)。レイヤNo.が1となるまで,下の下層について重なり判定が繰り返される(ステップ178,179)。
【0067】
図22は,レイヤが重なっている様子を示している。
【0068】
部品画像136は上層のレイヤの部品画像であり,部品画像134は下層のレイヤの部品画像である。上層のレイヤに含まれている部品画像136が存在する位置は,上述のように,スキップ画素位置集合Sに加えられる。上層のレイヤと下層のレイヤとが重なった場合,下層のレイヤの部品画像134は,スキップ画素位置集合S内に含まれることとなり,スキップ画素位置集合Sをはみ出す位置に部品画像が存在しないこととなる。このために,上述したように,部品画像134が含まれているレイヤ142には保存フラグがセットされずに削除の対象となる。
【0069】
図23は,手順書の一例である。
【0070】
上述したように,手順書180はスクラップ・ブックの作成者に宅配されるパッケージに台紙,部品とともに梱包されるものである。作成者は手順書180を見ながら,シミュレーションしたようにスクラップ・ブックを作成する。
【0071】
手順書180は,スクラップ・ブック・データにもとづいて作成されるものである。スクラップ・ブック・データは,上述したように,複数のレイヤ・データから構成され,かつスクラップ・ブック表面に現れないような部品が貼り付けられるレイヤ・データについては削除されている。したがって,シミュレーションにおいて作成者が行った操作であってもスクラップ・ブック表面に現れない部品を貼り付ける操作については手順書180には記載されていない。手順書180を見ながら,スクラップ・ブックを作成することにより,無駄に部品を貼り付けてしまうことを未然に防止できる。たとえば,シミュレーションにおいては図10に示すように,飾り画像134が台紙画像132に貼り付けられているが,この飾り画像134は図12に示すように飾り画像136によって完全に隠れているので,飾り画像134を貼り付ける手順は手順書180には記載されないようになる。
【0072】
図24(A)から(D)は手順書の別の一例を示すものである。
【0073】
この手順書は画像手順書と呼ばれるもので,図7から図12に示したように作成者2により行われたシミュレーションにおいて順に生成されたスクラップ・ブック画像を,部品が貼り付けられたごとに一枚一枚プリントされたものに類似する。もっとも,スクラップ・ブック画像を部品が貼り付けられたごとに一枚一枚プリントしたそのものを画像手順書としてもよい。
【0074】
これらの画像手順書もスクラップ・ブック・データを用いて作成することができる。上述したように,スクラップ・ブック・データは複数のレイヤ・データの集まりであり,複数のレイヤ・データの各レイヤ・データによって一枚の画像手順書が作成される。
【0075】
(A)〜(E)に示す画像手順書181〜185の左下にはレイヤ・データに含まれているレイヤNo.が記載されている。また,画像手順書に対応する層のレイヤはカラーの部品画像とされているが,その下層のレイヤの部品画像については白黒(輪郭のみで表されてもよい)とされている。たとえば,(C)に示す画像手順書183では,部品画像134はカラー画像であるが,部品画像133は白黒であり,(D)に示す画像手順書184では部品画像135はカラー画像であるが,部品画像134および133は白黒画像であり,(E)に示す画像手順書185では部品画像136はカラー画像であるが,部品画像133〜135は白黒である。下層の部品画像についてはカラー画像でなく,白黒画像で表されているから,どの部品画像に対応する部品を上に貼り付ければよいかが一見して分かる。また,レイヤNo.によりスクラップ・ブックの作成順序もわかる。
【0076】
図25は,画像手順書作成手順を示すフローチャートである。
【0077】
上述した画像手順書は,重ねられたレイヤの上層のレイヤに含まれる部品画像はカラーとなり,下層のレイヤに含まれる部品画像は白黒(または輪郭のみ)となる。このために,上層のレイヤに含まれるカラーの部品画像を表わす画像データを一時的に記憶するバッファα(メモリ13の所定の第1のメモリ領域)と白黒の部品画像を表わす画像データを一時的に記憶するバッファβ(メモリ13の所定の第2のメモリ領域)とが規定される。これらのバッファαおよびβが初期化される(ステップ191)。
【0078】
スクラップ・ブック・データを構成するレイヤ・データのうち,レイヤNo.n(nの初期値は1)のレイヤ・データが読み取られる(ステップ192)。読み取られたレイヤ・データによって特定されるレイヤに含まれている部品画像を表わす画像データが読み取られ,その部品画像について色処理などの画像処理が設定されている場合には画像処理が行われる(ステップ193)。画像処理が行われた画像データがバッファαに格納される(ステップ194)。レイヤNo.1のレイヤは,図15(B)に示すように台紙のレイヤ140の上層のレイヤ141である。レイヤ140に含まれている部品画像133に画像処理が設定されている場合には,その部品画像133を表わす画像データに画像処理が行われてバッファαに格納されることとなる。
【0079】
バッファβに格納されている画像データについて白黒処理(または輪郭のみとなるように輪郭化処理)が行われる(ステップ195)。バッファβに格納されている画像データによって表わされる白黒の部品画像がバッファαに格納されている画像データによって表わされる画像処理が行われたカラーの部品画像が含まれているレイヤに合成されてバッファβに格納される(ステップ196)。バッファβに格納されているレイヤにレイヤNo.が合成されてプリント・データに変換される(ステップ197)。このプリント・データによって一枚の画像手順書が得られる。レイヤNo.1のレイヤに格納されている部品画像について画像処理が行われる場合,バッファβには画像データは格納されていない。このために,図24(B)に示すように,台紙画像に部品画像が貼り付けられた画像手順書が得られる。
【0080】
レイヤNo.nが最大値となるまで(ステップ198でNO),レイヤNo.がインクレメントされながらステップ192からステップ197の処理が繰り返される。上述の処理が行われるとバッファβには図24(B)に示すような画像手順書182に対応する重ねられたレイヤが記憶されている。このレイヤに含まれている部品画像133が白黒化(必要であれば,台紙画像132についても白黒化される)され,上層のレイヤに含まれているカラーの部品画像134と合成されて図24(C)に示す画像手順書183が得られる。以下同様にして,図24(D)に示すように部品画像135がカラーであり,その他の部品画像133および134は白黒である画像手順書,図24(E)に示すように部品画像136がカラーであり,その他の部品画像133および135は白黒である画像手順書181〜185が得られることとなる。
【0081】
上述した画像手順書においては最上層のレイヤに含まれる部品画像がカラー画像であり,下層のレイヤに含まれる部品画像は白黒とされているが,単に図8から図12に示すスクラップ・ブック編集画像をそれぞれプリントしたものを画像手順書としてもよい。
【0082】
図26および図27は,アフィリエイトの設定についてのもので,図26は作成者2のコンピュータ1の表示画面に表示されるウインドウ,図27はアフィリエイト設定処理手順を示すフローチャートを示している。
【0083】
上述したスクラップ・ブックを作成者が作成し,その作成したスクラップ・ブックを撮像することにより得られるスクラップ・ブック画像をサイトにアップすることによりアフィリエイトに利用することができる。アフィリエイトでの利用態様を設定するのがアフィリエイト設定である。もっとも,作成されたスクラップ・ブックを撮像して得られるスクラップ・ブック画像を利用せずに,上述したようにシミュレーションにより最終的に得られたスクラップ・ブック編集画像を利用してアフィリエイトでの利用態様を設定するようにしてもよい。
【0084】
図7から図12に示すウインドウ80に含まれているアフィリエイト設定領域110がクリックされることにより,作成者2のコンピュータ1の表示画面には図26に示すアフィリエイト設定ウインドウ210が表示される。アフィリエイト設定ウインドウ210には公開許可領域211,テンプレート利用許可領域212,カスタマイズ許可領域213,二次利用不許可領域214および終了領域215が含まれている。
【0085】
公開許可領域211は,スクラップ・ブック編集画像の閲覧を許可するが,スクラップ・ブック編集画像を用いて第三者がスクラップ・ブックのシミュレーションを行うことを許可しない場合に作成者2によってクリックされる。
【0086】
テンプレート利用許可領域212は,作成者2の写真画像を除いたスクラップ・ブック編集画像を用いてスクラップ・ブックのシミュレーションを行うことを許可する場合に作成者2によってクリックされる。テンプレート利用が許可されている場合には,スクラップ・ブック編集画像から作成者2の写真画像を取り除いて利用者の写真画像を貼り付けることができる。
【0087】
カスタマイズ許可領域213は,作成者2のスクラップ・ブック編集画像をカスタマイズすることを許可する場合に作成者2によってクリックされる。
【0088】
二次利用不許可領域215は,作成者2のスクラップ・ブック編集画像を利用した利用者がさらに作成したスクラップ・ブック編集画像に,作成者2が作成した飾り画像が含まれている場合に,その飾り画像を,さらに他の利用者に利用することを許可しない場合に作成者2によってクリックされる。作成者2のスクラップ・ブック編集画像を利用した利用者は,作成者2のスクラップ・ブック編集画像に作成者2が作成した飾り画像が含まれている場合には利用者によるアフィリエイト設定において公開許可のみが設定できることとなる。
【0089】
図27を参照して,アフィリエイト設定が行われる場合には作成者2によってアフィリエイト設定領域110がクリックされる(ステップ201でYES)。すると,作成者2のコンピュータ1の表示画面にはアフィリエイト設定ウインドウが現れる。公開許可領域212がクリックされると(ステップ202でYES),公開許可が設定される。テンプレート許可領域212がクリックされると(ステップ203でYES),テンプレート許可が設定される。カスタマイズ許可領域213がクリックされると(ステップ204でYES),カスタマイズ許可が設定される。二次利用不許可が設定されると(ステップ205でYES),二次利用不許可が設定される。設定された内容を示すデータがスクラップ・ブック編集画像に関連付けられる(ステップ206)。たとえば,上述のレイヤ・データに設定内容を示すデータ,フラグが追加される。
【0090】
終了領域215がクリックされると(ステップ207でYES),アフィリエイト設定の終了コマンドが作成者2のコンピュータ1からスクラップ・ブック・サーバ5に送信されることとなる(ステップ208)。
【0091】
図28から図30は,上述したように,作成者2が作成したスクラップ・ブック画像を利用して,作成者2以外の利用者がスクラップ・ブック作成のためのシミュレーション(スクラップ・ブック編集画像の作成)を行うものである。上述したスクラップ・ブック・データは作成者ごとにスクラップ・ブック・サーバ5に記憶されているのはいうまでもない。
【0092】
図28は,作成者2である特許太郎さんが作成したスクラップ・ブック編集画像が表示されているサイトの画像(公開ページ)の一例である。
【0093】
この公開ページ257には,作成者2である特許太郎さんが作成したスクラップ・ブック編集画像のサムネイル画像251のほかに他の作成者が作成したスクラップ・ブック編集画像のサムネイル画像252,253,254,255,256なども含まれている。
【0094】
これらのサムネイル画像251等は,クリッカブルなものであり,クリックされることにより,それぞれのサムネイル画像251等に対応するスクラップ・ブック編集画像が含まれているサイトにリクエスト・データが送信される。このリクエスト・データがスクラップ・ブック・サーバにおいて受信されると,クリックされたサムネイル画像251等に対応するスクラップ・ブック編集画像が含まれているウインドウが利用者のコンピュータの表示画面に表示される。たとえば,利用者によってサムネイル画像251がクリックされると,利用者のコンピュータの表示画面には図12に示すユーザ・ウインドウ80が表示される。
【0095】
図29および図30は,利用者のコンピュータとスクラップ・ブック・サーバとの間の処理手順を示すフローチャートである。
【0096】
利用者のコンピュータによって,公開ページへのアクセス・コマンドがスクラップ・ブック・サーバ5に送信される(ステップ221)。このアクセス・コマンドがスクラップ・ブック・サーバ5において受信されると,公開ページ・データがスクラップ・ブック・サーバ5から利用者のコンピュータに送信される(ステップ231)。
【0097】
利用者のコンピュータに公開ページ・データが受信されると,図28に示すように公開ページが利用者のコンピュータの表示画面に表示される(ステップ222)。公開ページに含まれているスクラップ・ブック編集画像のサムネイル画像がクリックされると(ステップ223),対応するスクラップ・ブック編集画像のリクエスト・データが利用者のコンピュータからスクラップ・ブック・サーバに送信される(ステップ224)。
【0098】
利用者のコンピュータから送信されたリクエスト・データがスクラップ・ブック・サーバ5において受信されると,リクエストに対応したスクラップ・ブック編集画像のアフィリエイト設定が確認される。公開が許可されていると(ステップ232でYES),閲覧のみが許可され編集できないスクラップ・ブック画像を表わす画像データが利用者に送信されるように設定される(ステップ233)。テンプレート利用許可が設定されていると(ステップ234でYES),写真画像を除いたスクラップ・ブック編集画像を表わす画像データが利用者に送信されるように設定される(ステップ235)。カスタマイズ利用許可が設定されていると(ステップ236でYES),カスタマイズができるようにスクラップ・ブック編集画像を構成する部品画像の移動,削除等が許可されるスクラップ・ブック編集画像を表わす画像データが利用者に送信されるように設定される(ステップ237)。二次利用不許可が設定されていると(ステップ238でNO),利用者によるアフィリエイト設定が公開以外は許可されないスクラップ・ブック編集画像を表わす編集画像データが利用者に送信されるように設定される(ステップ239)。
【0099】
設定に応じたスクラップ・ブック編集画像(スクラップ・ブック編集画像)を表わす画像データがスクラップ・ブック・サーバ5から利用者のコンピュータに送信される(ステップ240)。
【0100】
利用者のコンピュータにおいてスクラップ・ブック編集画像を表わす画像データが受信されると,コンピュータの表示画面には図12に示すようにスクラップ・ブック編集画像が表示されるようになる(ステップ225)。他人である作成者が作成したスクラップ・ブック編集画像を利用してスクラップ・ブック画像の編集等のスクラップ・ブックのシミュレーションを行うことができ,上述のようにスクラップ・ブックを作成するための注文をすることができるようになる(ステップ226)。
【0101】
利用者がシミュレーションを行い,スクラップ・ブックを作成するための注文が行われる(終了コマンドが送信されると),スクラップ・ブック編集画像をどのように利用したかを示す利用態様データもスクラップ・ブック・サーバ5に送信される。利用態様データは,スクラップ・ブック編集画像の編集の履歴から作成される。編集履歴は,スクラップ・ブック編集画像の編集が行われるごとに決定領域109がクリックされることにより更新される。編集履歴データが利用態様データとして利用者のクライアント・コンピュータからスクラップ・ブック・サーバ5に送信される。すると,スクラップ・ブック・サーバ5において,利用者の編集履歴がわかるので,スクラップ・ブック・サーバ5において,スクラップ・ブック・サーバ5から送信された作成者のスクラップ・ブック編集画像データによって表わされるスクラップ・ブック編集画像と比較することにより,利用者がどのように他人のスクラップ・ブック編集画像を利用したか検出することができる。また,利用者の最終的に決定されたスクラップ・ブック編集画像とスクラップ・ブック・サーバ5から利用者のクライアント・コンピュータに送信されたスクラップ・ブック編集画像データによって表わされる作成者のスクラップ・ブック編集画像とを比較することにより,利用者が作成者のスクラップ・ブック編集画像を利用したかを検出することもできる。この場合には,利用者のクライアント・コンピュータからスクラップ・ブック・サーバ5に,決定領域109がクリックされるごとに送信される,どの部品画像等が指定されたかを示す識別データが利用態様データとなる。
【0102】
他人である作成者(もっとも作成者と利用者が同じで自分が作成したスクラップ・ブック編集画像を利用して上述したような編集を行ってもよいのはいうまでもない)が作成したスクラップ・ブック編集画像を利用して編集した場合,上述した手順書も編集内容に応じたものとなる。たとえば,図12に示すようなスクラップ・ブック編集画像131を利用した場合において,写真画像133だけ他の写真画像に変えた場合には写真画像だけが新しいものに変えられたスクラップ・ブックの作成手順を示す手順書が作成される。また,画像手順書は,図24(A)〜(E)に示すようものにおいて写真画像133が変えられた画像手順書が作成されることとなる。他人が作成したスクラップ・ブック編集画像を利用してスクラップ・ブックの作成シミュレーションをした場合でも,その他人が作成したスクラップ・ブック編集画像の作成手順が含まれた手順書が作成され,利用者に配送されることとなる。他の利用形態で他人が作成したスクラップ・ブック編集画像を利用してスクラップ・ブックの作成シミュレーションが行われた場合も同様に,利用者がスクラップ・ブックを作成できるような手順書が作成されてその利用者に配送されるのは理解されよう。
【0103】
図31および図32は,作成者が作成したスクラップ・ブック編集画像を利用してスクラップ・ブックのシミュレーションを行う他の実施例である。図31は,利用者のコンピュータの表示画面に表示されるブログのウインドウを示している。
【0104】
ブログのウインドウ270には,上述したように,作成者2の特許太郎さんが作成したスクラップ・ブック編集画像のサムネイル画像271のほかに他の作成者が作成したスクラップ・ブック編集画像のサムネイル画像272,273,274などが含まれている。これらのサムネイル画像272等も上述した公開ページに含まれているサムネイル画像251等と同じでクリッカブルなものである。ブログのウインドウ270を表示するためのデータは,スクラップ・ブック・サーバ5とは別のサーバからクライアント・コンピュータに送信されるものでもよい。
【0105】
図32は,図29に対応するもので,利用者のコンピュータとスクラップ・ブック・サーバとの間の処理手順を示すフローチャートである。この図において図29の処理と同じ処理については同一符号を付して説明を省略する。
【0106】
ブログにアクセスするためにスクラップ・ブック・サーバにリクエスト・データが送信されると(ステップ261),スクラップ・ブック・サーバ5からはそのブログを表示するためのブログ・データが利用者のコンピュータに送信される(ステップ263)。
【0107】
すると,利用者のコンピュータの表示画面に図31に示すようなブログのウインドウ270が表示される(ステップ262)。その後,スクラップ・ブック編集画像のクリックに応じて行われる処理は上述したのと同様である。
【0108】
図33および図34は,作成者2が作成したスクラップ・ブック編集画像を利用者が利用した態様に応じて異なるポイントを作成者に与える処理についてのものである。
【0109】
図33は,アフィリエイト設定内容とその設定内容に応じたポイントとの関係を示している。
【0110】
上述したように,アフィリエイト設定には,公開の可否(許可),テンプレート利用可否,カスタマイズ可否および二次利用可否がある。これらの可否に応じてポイントが決定されるが,これらの可否以外に利用者の注文が成立した場合にも,注文成立にあたり利用されたスクラップ・ブック編集画像の作成者にポイントが与えられる。
【0111】
公開許可が設定されたスクラップ・ブック編集画像が利用された場合には,作成者にポイントP1が与えられる。テンプレートと利用許可が設定されたスクラップ・ブック編集画像が利用された場合には,作成者にポイントP2が与えられる。カスタマイズ許可が設定されたスクラップ・ブック編集画像が利用された場合には,作成者にポイントP3が与えられる。二次利用不許可が設定されたスクラップ・ブック編集画像が利用された場合には,作成者にポイントP4が与えられる。利用者の注文が成立した場合には作成者にポイントP5が与えられる。いずれの場合も設定されていない場合にはポイントは作成者に与えられない。ポイントP1〜P4の大小関係はスクラップ・ブック・サーバ5において変更自在に設定される。
【0112】
図34は,ポイント処理手順を示すフローチャートである。
【0113】
上述のように,作成者2が作成したスクラップ・ブック編集画像にアクセスがあったか,あるいは,そのスクラップ・ブック編集画像を利用してスクラップ・ブックの注文があったかどうかが確認される(ステップ281)。アクセスまたは注文があると(ステップ282でYES),上述したように作成者2からスクラップ・ブック・サーバ5に利用態様データが送信され,利用態様に応じて図33に示したようにしてポイントが算出される(ステップ283)。算出されたポイントが,利用されたスクラップ・ブック編集画像の作成者のユーザ情報に格納される(ステップ283)。ポイント・バック日となると(ステップ284でYES),作成者のポイント・システムにポイントが加算される(ステップ285)。作成者のポイント・システムにポイントが加算されたことにより,作成者のユーザ情報からはポイントが消去される(ステップ286)。利用態様に応じたポイントが,その利用されたスクラップ・ブック編集画像の作成者に与えられることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0114】
【図1】スクラップ・ブック注文システムの概要を示している。
【図2】スクラップ・ブック・サーバの電気的構成を示すブロック図である。
【図3】作成者のコンピュータとスクラップ・ブック・サーバとの間の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】作成者のコンピュータとスクラップ・ブック・サーバとの間の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】作成者のコンピュータとスクラップ・ブック・サーバとの間の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】作成者のコンピュータとスクラップ・ブック・サーバとの間の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】コンピュータの表示画面に表示されるウインドウの一例である。
【図8】コンピュータの表示画面に表示されるウインドウの一例である。
【図9】コンピュータの表示画面に表示されるウインドウの一例である。
【図10】コンピュータの表示画面に表示されるウインドウの一例である。
【図11】コンピュータの表示画面に表示されるウインドウの一例である。
【図12】コンピュータの表示画面に表示されるウインドウの一例である。
【図13】レイヤ・データの一例である。
【図14】レイヤの厚み情報を示している。
【図15】(A)から(E)は,レイヤが重ねられる様子を示している。
【図16】重ねられたレイヤの厚み情報を示している。
【図17】厚さ判定処理手順を示すフローチャートである。
【図18】コンピュータの表示画面に表示されるウインドウの一例である。
【図19】スクラップ・ブック・データ作成処理手順を示すフローチャートである。
【図20】(A)は2つの層のレイヤを示し,(B)は重ねられたレイヤを示している。
【図21】重なり判定処理手順を示すフローチャートである。
【図22】レイヤの一例である。
【図23】手順書の一例である。
【図24】(A)から(E)は画像手順書の一例である。
【図25】画像手順書作成処理手順を示すフローチャートである。
【図26】コンピュータの表示画面に表示されるウインドウの一例である。
【図27】アフィリエイト設定処理手順を示すフローチャートである。
【図28】公開ページの一例である。
【図29】利用者のコンピュータとスクラップ・ブック・サーバとの間の処理手順を紙面フローチャートである。
【図30】利用者のコンピュータとスクラップ・ブック・サーバとの間の処理手順を紙面フローチャートである。
【図31】ブログの一例である。
【図32】利用者のコンピュータとスクラップ・ブック・サーバとの間の処理手順を紙面フローチャートである。
【図33】設定されたアフィリエイトの内容とポイントとの対応関係を示している。
【図34】ポイント処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0115】
1 コンピュータ
2 作成者
5 スクラップ・ブック・サーバ
131 スクラップ・ブック編集画像
132〜136 部品画像
140〜144 レイヤ
180 手順書
【技術分野】
【0001】
この発明は,スクラップ・ブック・サーバならびにその制御方法およびその制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
サーバにアクセスして,ポスト・カードに画像や飾りをつけるものがある(特許文献1)。このようなものにおいては,ユーザのコンピュータにテンプレート画像が表示され,そのテンプレート画像に飾りが付ける編集作業がユーザによって行われる。編集されたポスト・カードが所望枚数だけ印刷されて,ユーザの自宅に配達される。
【特許文献1】特開平11−53521号公報
【0003】
しかしながら,編集されて出来上がったポスト・カードがユーザの自宅に配達されるにすぎない。ユーザが実際に,写真,リボン,ボタンなどの部品を台紙に貼り付けて作成するものとは異なる。
【0004】
この発明は,あらかじめシミュレーションした内容に沿って,ユーザが実際に,写真,リボン,ボタンなどの部品を利用してスクラップ・ブックと呼ばれる作品を作成できるようにすることを目的とする。
【0005】
この発明によるスクラップ・ブック・サーバは,台紙などの部品の上に写真などの他の部品を貼り付けることにより作成されるスクラップ・ブックの部品の画像を表わす部品画像データを,クライアント・コンピュータに送信する部品画像データ送信手段,上記部品画像データ送信手段から送信された部品画像データによって表わされる部品画像を用いて,スクラップ・ブックに使用される部品の選択,部品の配置などのスクラップ・ブック作成のシミュレーションがクライアント・コンピュータにおいて行われるごとに上記クライアント・コンピュータから順に送信される複数のレイヤ・データを受信するレイヤ・データ受信手段,および上記レイヤ・データ受信手段によって受信した複数のレイヤ・データにもとづいて,スクラップ・ブックの作成手順が記載された手順書をプリントするようにプリンタを制御するプリンタ制御手段を備えていることを特徴とする。
【0006】
この発明は,上記スクラップ・ブック・サーバに適した制御方法も提供している。すなわち,この方法は,部品画像データ送信手段が,台紙などの部品の上に写真などの他の部品を貼り付けることにより作成されるスクラップ・ブックの部品の画像を表わす部品画像データを,クライアント・コンピュータに送信し,レイヤ・データ受信手段,上記部品画像データ送信手段から送信された部品画像データによって表わされる部品画像を用いて,スクラップ・ブックに使用される部品の選択,部品の配置などのスクラップ・ブック作成のシミュレーションがクライアント・コンピュータにおいて行われるごとに上記クライアント・コンピュータから順に送信される複数のレイヤ・データを受信し,プリンタ制御手段が,上記レイヤ・データ受信手段によって受信した複数のレイヤ・データにもとづいて,スクラップ・ブックの作成手順が記載された手順書をプリントするようにプリンタを制御するものである。
【0007】
この発明は,上記スクラップ・ブック・サーバの制御方法を実現するためのプログラムおよびそのプログラムを格納した記録媒体も提供している。
【0008】
この発明によると,台紙などの部品の上に写真などの他の部品を貼り付けることにより作成されるスクラップ・ブックの部品の画像を表わす部品画像データが,スクラップ・ブック・サーバからクライアント・コンピュータに送信される。部品画像データがクライアント・コンピュータにおいて受信されると,その部品画像データによって表わされる部品画像がクライアント・コンピュータの表示装置の表示画面に表示される。クライアント・コンピュータのユーザは,表示画面に表示された台紙画像の上に写真画像,ハート画像,ダイヤ画像などの飾り画像,リボン,ボタンなどの素材の画像などの部品画像を選択し,その配置を決定して実際のスクラップ・ブックを作成するためのシミュレーションを行う。
【0009】
部品画像の選択,配置などの編集が行われるごとにクライアント・コンピュータからスクラップ・ブック・サーバに,編集内容を示すレイヤ・データが送信される。クライアント・コンピュータから順に送信された複数のレイヤ・データにもとづいて,ユーザが行ったシミュレーションの内容がわかり,実際のスクラップ・ブックを作成するための作成手順が記載された手順書がプリントされる。ユーザには,手順書とシミュレーションで利用された部品画像に対応する部品(写真,飾り画像,ボタン,リボンなど)とがパッケージにされて宅配される。ユーザは,自宅でパッケージを受け取り,パッケージに梱包されている部品を用いて手順書にしたがってスクラップ・ブックを作成できる。ユーザのシミュレーションにしたがった,ユーザに固有の手順書を受け取ることができ,シミュレーションした内容に沿ってスクラップ・ブックを作成できる。
【0010】
上記レイヤ・データ受信手段によって受信したレイヤ・データにもとづいて得られる手順書にしたがって作成されるスクラップ・ブックの厚さが所定のしきい値以上となるかどうかを判定する厚さ判定手段,および上記厚さ判定手段によってスクラップ・ブックの厚さが所定のしきい値以上の厚さとなると判定されたことに応じて,上記クライアント・コンピュータのユーザに警告するように警告データを上記クライアント・コンピュータに送信する警告データ送信手段をさらに備えるようにしてもよい。シミュレーションでは表示画面上で行われるために厚さには関係なくシミュレーションできるが,実際にスクラップ・ブックを作成する場合には,台紙に厚みのある部品を貼り付けるために高くなりすぎたり,貼ることができなくなったりすることがある。このために,所定の厚さ以上となると警告が行われる。
【0011】
上記厚さ判定手段は,たとえば,上記レイヤ・データ受信手段によって受信したレイヤ・データにもとづいて特定される部品画像データに部品の厚さのデータが含まれており,この部品の厚さのデータにもとづいてスクラップ・ブックの厚さが所定のしきい値以上となるかどうかを判定する。
【0012】
たとえば,上記レイヤ・データ受信手段によって受信した複数のレイヤ・データのうち,これらの複数のレイヤ・データにもとづいてスクラップ・ブックが作成された場合にスクラップ・ブックの表面に露出されない部品についてのレイヤ・データを削除し,残りのレイヤ・データにもとづいて,スクラップ・ブックの作成手順が記載された手順書をプリントするようにしてもよい。表面から露出しない部品についてはスクラップ・ブックを作成する際に不要となるので,不要な手間が省ける。
【0013】
上記プリンタ制御手段は,上記レイヤ・データによって表わされるクライアント・コンピュータのユーザによって部品画像が配置された位置にカラーの部品画像が配置され,かつ前回までに受信したレイヤ・データによって表わされる部品画像についてはクライアント・コンピュータのユーザによって配置された位置にカラー,白黒または輪郭のものが表示されているシミュレーション画像手順書を複数プリントするものでもよい。シミュレーションのときの画像またはそのときの画像に類似する画像が手順書に含まれているので,シミュレーションと同様にしてスクラップ・ブックを作成できる。
【実施例】
【0014】
図1は,この発明の実施例によるスクラップ・ブック注文システムの概要を示している。
【0015】
この実施例によるスクラップ・ブック注文システムにおいては,スクラップ・ブックを実際に作成しようとしている作成者2が自分のコンピュータ1を用いてスクラップ・ブックを作成するシミュレーションを行うことができる。作成者2は,コンピュータ1を用いてスクラップ・ブック・サーバ5にアクセスする。すると,スクラップ・ブック・サーバ5から作成者2のコンピュータ1に,スクラップ・ブックの作成シミュレーションを行うための台紙画像,写真画像,マークなどの飾り画像,リボン,ボタンなどの立体的な素材を表わす素材画像などの部品画像を表わす部品画像データが送信される。
【0016】
作成者2のコンピュータ1において部品画像データが受信されると,その部品画像データによって表わされる部品画像を用いてコンピュータ1の表示画面上においてスクラップ・ブックの作成シミュレーションが行われる。部品画像が選択され,配置が決定されたごとに作成者2のコンピュータ1からスクラップ・ブック・サーバ5に順にレイヤ・データが送信される。
【0017】
作成者2のコンピュータ5から送信されたレイヤ・データがスクラップ・ブック・サーバ5において受信されると,受信されたレイヤ・データにもとづいて,作成者2のシミュレーションに沿った手順書(スクラップ・ブックを実際に作成するための解説書)が作成される。また,スクラップ・ブックを作成するために必要な写真,飾り画像がプリントされ,かつリボン,ボタンなどの素材がパーツ・センタにおいて抽出される。スクラップ・ブック・センタから作成者2の自宅に,スクラップ・ブックを作成するための台紙,写真,などの部品およびスクラップ・ブックを作成するための手順書(解説書)が梱包されたパッケージが届けられる。
【0018】
作成者は,パッケージに梱包されている部品を用いて手順書を見ながらシミュレーションで行ったようにして,台紙の上に写真,プリントされた飾り画像,リボン,ボタンなどの素材を貼り付けてスクラップ・ブックを作成する。
【0019】
図2は,スクラップ・ブック・サーバ5の電気的構成を示すブロック図である。
【0020】
スクラップ・ブック・サーバ5の全体の動作は,CPU12によって統括される。
【0021】
スクラップ・ブック・サーバ5には,CD-ROM(コンパクト・ディスク-リード・オンリ・メモリ)ドライブ19が含まれている。このCD-ROMドライブ19に後述する動作を制御するためのサーバ・ソフトウェアが格納されたCD-ROM20が装填されると,そのサーバ・ソフトウェア17がハードディスク16にインストールされる。ハードディスク16には,サーバ・ソフトウェア17のほかにデータベース18が格納されている。ハードディスク16に格納されたサーバ・ソフトウェア17などはハードディスク・ドライブ15によってアクセスされる。
【0022】
スクラップ・ブック・サーバ5には,画像を表示するための表示装置10,コマンド等を入力するためのキーボード11,データ等を一時的に記憶等するためのメモリ13,ネットワークに接続するためのネットワーク・インターフェイス14が含まれている。
【0023】
図3から図6は,作成者2のコンピュータ1とスクラップ・ブック・サーバ5との間の処理手順を示すフローチャートである。上述のようにスクラップ・ブック作成のシミュレーションの処理手順を示している。
【0024】
作成者2のコンピュータ1とスクラップ・ブック・サーバ5とが接続され(ステップ30),スクラップ・ブック・サーバ5において作成者5の認証が行われる(ステップ61)。認証されると(ステップ62でYES),作成者2の編集途中のスクラップ・ブック編集画像が保存されているかどうかが確認される(ステップ63)。
【0025】
シミュレーションにおいて作成者2のコンピュータ1の表示装置の表示画面に表示される画像がスクラップ・ブック編集画像である。シミュレーションの途中,または終了後に,そのスクラップ・ブック編集画像を表わすデータをスクラップ・ブック・サーバ5に保存することができ,保存されたスクラップ・ブック編集画像を用いてシミュレーションを行うことができる。このためにスクラップ・ブック編集画像が保存されているかどうかが確認される。保存されている場合には(ステップ63でYES),その保存されているスクラップ・ブック編集画像データがスクラップ・ブック・サーバ5から作成者2のコンピュータ1に送信される(ステップ64)。保存されていない場合には(ステップ63でNO),デフォルトのスクラップ編集画像を表わすデータがスクラップ・ブック・サーバ5から作成者2のコンピュータ1に送信される(ステップ65)。
【0026】
作成者2のコンピュータ1においてスクラップ・ブック編集画像データが受信されると(ステップ31),コンピュータ1の表示画面にスクラップ・ブック編集画像が表示される(ステップ32)。この実施例においてはデフォルトのスクラップ・ブック編集画像が表示されるものとする。
【0027】
図7は,作成者2のコンピュータ1の表示画面に表示されるウインドウ80の一例である。
【0028】
ウインドウ80には,左端部に部品選択領域90,右端部にコマンド指令領域100,中央下部に部品色指定領域120および中央部部分にスクラップ・ブック編集画像表示領域130が形成されている。
【0029】
部品選択領域90には,台紙領域91,ユーザ写真領域92,飾り領域93および素材領域94の各領域が含まれている。
【0030】
台紙領域91は,台紙を選択する場合に作成者によってクリックされる領域である。台紙領域91がクリックされると,図8に示すように台紙領域91の下部に小ウインドウ95が現れる。現れた小ウインドウ95内には台紙のサンプルを現すサムネイルの台紙画像が表示される。小ウインドウ95の右側にはスクロール・バー96が形成されており,このスクロール・バー96が上下されることにより,小ウインドウ95内に新たなサムネイル台紙画像が現れる。小ウインドウ95に表示されているサムネイル台紙画像がクリックされることにより,台紙画像が選択されたこととなる。
【0031】
ユーザ写真領域92は,ユーザ(作成者)の写真を選択する場合に作成者によってクリックされる領域である。ユーザ写真領域92がクリックされると,図9に示すようにユーザ写真領域92の下部に小ウインドウ95が現れる。現れた小ウインドウ95内に,ユーザ画像のサムネイル画像が表示される。小ウインドウ95内に表示されているサムネイル・ユーザ画像がクリックされることにより,ユーザ写真が選択されたこととなる。
【0032】
飾り領域93は,飾り画像を選択する場合に作成者によってクリックされる領域である。飾り領域93がクリックされると,図10に示すように飾り領域93の下部に小ウインドウ95が現れる。現れた小ウインドウ95内に,飾り画像のサムネイル画像が表示される。小ウインドウ95内に表示されているサムネイル飾り画像がクリックされることにより,ユーザ写真が選択されたこととなる。
【0033】
素材領域94は,ボタン,リボンなど紙以外の厚みのある素材によりできた飾りを選択する場合に作成者によってクリックされる領域である。素材領域94がクリックされると,図11に示すように素材領域94の下部に小ウインドウ95が現れる。現れた小ウインドウ95内に,素材の画像が表示される。小ウインドウ95内に表示されている素材画像がクリックされることにより素材が選択されたこととなる。
【0034】
コマンド指令領域100には切り取り領域101,色変更領域102,拡大縮小領域103,回転領域104,上に領域105,下に領域106および戻す領域107ならびに保存領域108,決定領域109,アフィリエイト設定領域110および終了領域111が含まれている。
【0035】
切り取り領域101は,部品の一部を切り取る場合にクリックされる領域である。切り取り領域101がクリックされた後に切り取るべき部品画像が選択され,切り取るべき部分がカーソルで指定されることにより,切り取る部分が決定される。色変更領域102は,同一の部品に複数の色がある場合に色を変更するときにクリックされる領域である。色変更領域102がクリックされた後に部品画像が選択されると,その選択された部品画像の色が変わる。もっとも,カラー・パレットが表示されるようにして,表示されたカラー・パレットの中から色を指定するようにしてもよい。拡大縮小領域103は,部品画像を拡大または縮小する場合にクリックされる領域である。拡大縮小領域103がクリックされた後に部品画像が選択されると,選択された部品画像が拡大または縮小される。拡大または縮小を指定するために拡大アイコンまたは縮小アイコンが表示されるようにしてもよい。
【0036】
回転領域104は,部品画像を回転させる場合にクリックされる領域である。回転領域104がクリックされた後に部品画像が選択され,ドラッグされることにより部品画像が回転する。上に領域105は,下の階層にある部品画像を上の階層にするときにクリックされる。上に領域105がクリックされた後に部品画像がクリックされると,その部品画像が現在の階層よりも一つ上の階層となる。下に領域106は,上の階層にある部品画像を下の階層にするときにクリックされる。下に領域106がクリックされた後に部品画像がクリックされると,その部品画像が現在の階層よりも一つ上の階層となる。戻す領域107は,部品画像をデフォルトに戻すものである。戻す領域107がクリックされた後に部品画像が選択されると,その選択された部品画像がデフォルトの画像に戻される。
【0037】
保存領域108は,上述したように編集したスクラップ・ブック画像を表わすデータをスクラップ・ブック・サーバ5に保存するときにクリックされる。決定領域109は,部品の選択,配置,色変更など一つの部品についての編集が決定されたごとにクリックされる。アフィリエイト設定領域110は,作成者2が作成したスクラップ・ブック編集画像を利用して第三者の利用者が利用する場合の設定を行うときにクリックされる。終了領域111は,編集が終了したときにクリックされる。
【0038】
部品色指定領域120には,選択された部品に複数の色が割り当てられていたときに,その複数の色をもつ部品が表示される。作成者は複数の色の中から所望の色をもつ部品の画像を選択する。
【0039】
スクラップ・ブック編集画像表示領域130は編集中のスクラップ・ブック編集画像が表示される領域である。上述したようにデフォルトのスクラップ編集画像データが作成者2のコンピュータ1に送信されると,スクラップ・ブック編集画像表示領域130には図7に示すように単なる枠131が表示される。もっとも,枠131自体も表示されなくともよい。
【0040】
表示画面に図7に示すウインドウ80が表示されている状態において作成者2によって台紙領域91がクリックされると(図4ステップ33),小ウインドウ95に台紙画像が表示される。表示された台紙画像の中から所望の台紙画像が選択される(図4ステップ34)。図8に示すように,スクラップ・ブック画像編集領域130には選択された台紙画像132がスクラップ・ブック編集画像131として表示される。つづいて,選択された台紙画像について色変更,拡大縮小,回転等の編集が行われる(図4ステップ35)。選択された台紙画像でよければ決定領域109がクリックされる(図4ステップ36でYES)。すると,選択された台紙画像についての編集情報等を示すレイヤ・データが作成者2のコンピュータ1からスクラップ・ブック・サーバ5に送信される(図4ステップ37)。
【0041】
つづいて,ユーザ写真領域92がクリックされると(図4ステップ38),小ウインドウ95内にユーザ写真の画像が表示される。ユーザ写真の画像を表す画像データはあらかじめスクラップ・ブック・サーバ5に格納されており,スクラップ・ブック・サーバ5から作成者2のコンピュータ1に送信されるのはいうまでもない。小ウインドウ95に表示されているユーザ写真画像の中からユーザ写真画像が選択されると図9に示すようにスクラップ・ブック編集画像表示領域130に,選択されたユーザ写真画像133が含まれたスクラップ編集画像131が表示される。ユーザ写真画像133はドラッグされることにより所望の位置に変更される。他の部品画像についても同様である。ユーザ写真画像133についての編集が行われ(図4ステップ40),決定領域109がクリックされると(図4ステップ41),ユーザ写真画像133についてのレイヤ・データがスクラップ・ブック・サーバ5に送信される(図4ステップ42)。
【0042】
スクラップ・ブック・サーバ5において,レイヤ・データが受信されると(ステップ66),受信したレイヤ・データが記憶される(ステップ67)。シミュレーションにおいては画像に画像を重ねるのであるから,部品の厚さに関係なくいくらでも重ねることができる。しかしながら,実際にスクラップ・ブックを作成する場合には紙の厚さやリボン,ボタンなどの素材の厚さがあるために重ねるには限界がある。このために実際のスクラップ・ブックにおいて部品が重ねられた場合の所定のしきい値以上の厚さとなるかどうかの判定処理が行われる(図4ステップ68)。厚さが所定のしきい値以上となると(図4ステップ69),警告データがスクラップ・ブック・サーバ5から作成者2のコンピュータ1に送信される(図4ステップ70)。
【0043】
スクラップ・ブック・サーバ5から送信された警告データが作成者2のコンピュータ1において受信されると(図5ステップ43でYES),ウインドウ80には警告文が表示され(図18参照),編集変更を指示するための領域が現れる。この編集変更領域がクリックされることにより,再び編集をやり直すことができる。
【0044】
警告データを受信しない(図5ステップ43でNO),あるいは警告データを受信しても編集を変更しない場合には(図5ステップ44でNO),飾り領域93がクリックされる(図5ステップ45でYES)。小ウインドウ95の中から飾り画像が選択され(図5ステップ46),選択された飾り画像が図10に示すようにスクラップ・ブック画像に表示される。選択された飾り画像が編集される(図5ステップ47)。決定領域109がクリックされると(図5ステップ48でYES),選択された飾り画像についてのレイヤ・データがスクラップ・ブック・サーバ5に送信される(図5ステップ49)。コンピュータ1において警告データが受信されず(図5ステップ50でNO),あるいは警告データが受信された場合でも編集が変更されない場合には(図5ステップ51でNO),素材領域94がクリックされる(図6ステップ52)。
【0045】
小ウインドウ95の中から素材が選択され(図6ステップ53),図11に示すように選択された素材画像がスクラップ・ブック編集画像131に表示される。選択された素材画像が編集され(図6ステップ54),決定領域109がクリックされると(図6ステップ55),レイヤ・データがスクラップ・ブック・サーバ5に送信される(ステップ56)。終了領域111がクリックされなければ部品の編集が続行される(図6ステップ59)。たとえば,図12に示すように,飾り画像136が飾り画像134を隠し,かつ素材画像135および写真画像133と一部重なるように編集される。
【0046】
終了領域111がクリックされると(図6ステップ59でYES),終了コマンドが作成者のコンピュータ1からスクラップ・サーバ5に送信される(図6ステップ60)。
【0047】
スクラップ・ブック・サーバ60において終了コマンドが受信されると(図6ステップ71),記憶されているレイヤ・データを用いてスクラップ・ブック・データが作成される(図6ステップ72)。作成されたスクラップ・ブック・データからスクラップ・ブックに必要な写真のプリント,手順書の出力,パーツ・リストの出力などが行われる(図6ステップ73)。スクラップ・ブックに必要な台紙,写真,飾り画像,素材などがパッケージに梱包されて作成者2の自宅に宅配される。作成者2はパッケージに梱包された部品を用いて手順書を見ながら,シミュレーションで行ったようにしてスクラップ・ブックを作成することができる。
【0048】
図13は,レイヤ・データの一例である。
【0049】
このレイヤ・データは,上述したように,ユーザによって選択された一つの部品ごとに生成される。レイヤ・データには注文ID,レイヤNo.,部品ID,原画像位置,品種,価格,厚み情報,色処理,形状配置情報および画像情報が含まれている。注文IDは注文を識別するためのもので,注文ごとに付与される。上述したように選択された部品画像が含まれているレイヤが作成され,そのレイヤが重ねられることにより,スクラップ・ブック編集画像が生成されていく。レイヤNo.は,そのレイヤを識別するための番号である。台紙のレイヤNo.は0である。原画像位置は,部品画像が格納されている場所を示す。品種は部品の種類を示す。価格はその部品の使用料金であり,ユーザ画像であればプリント料金が含まれている。厚み情報は,部品の実際の厚みを示す情報である。色処理は,部品に色処理が与えられた場合にその色処理の内容を示すものである。形状配置情報は,部品の配置位置を示す情報である。画像情報は,部品の画像としての画素レベルを示す。
【0050】
図14は,レイヤ・データによって表される厚み情報によって示される厚み値を示している。
【0051】
上述したように,部品画像が選択されることによりレイヤが作成される。部品画像135が選択されたことによりレイヤ143が作成されたものとする。部品画像135は,素材の部品を表わす画像であり,実際の素材は厚さ2mmのものが利用されている。このために,レイヤ143において部品画像135の領域は厚み値が2となり,部品画像135以外の領域は厚み値が0となる。このような厚み情報が上述したレイヤ・データに格納されている。
【0052】
形状位置情報についても厚さ情報と同様に,部品画像135の位置(作成者2によって指定された位置)についての情報を示すものとなり,画像情報についても部品画像135の画素レベル(RGBについての画素レベルであり,通常は0から255までの256段階によって表される)についての情報を示すものとなる。
【0053】
図15(A)〜(E)は,レイヤを示している。上述したように,レイヤ・データによってレイヤを表わすことができる。
【0054】
(A)を参照して,台紙画像132が選択されることにより,レイヤ140が得られる。(B)に示すように,ユーザ画像133が選択されることにより,レイヤ141が得られる。レイヤ140上にレイヤ141が重なることにより,図9に示したようにスクラップ・ブック編集画像131が得られる。(C)に示すように,飾り画像134が選択されることによりレイヤ142が得られ,(D)に示すように,素材画像135が選択されることによりレイヤ143が得られ,(E)に示すように飾り画像135が選択されることによりレイヤ144が得られる。これらのレイヤ140から144が重ねられることにより,図12に示したようにスクラップ・ブック編集画像131が得られる。レイヤにおける各部品画像の位置はユーザによって指定される位置となる。
【0055】
図16は,厚さ検出を示すものである。
【0056】
レイヤ143とレイヤ144とが重ねられることにより生じる厚さを検出するものとする。レイヤ143および144の厚み値は,レイヤ・データに含まれる厚さ情報によって検出できる。レイヤ143には素材画像135が含まれており,レイヤ144には飾り画像136が含まれている。レイヤ143に含まれている素材画像135の厚み値は2であり,レイヤ144に含まれている飾り画像136の厚み値は1である。レイヤ143と144とを重ねることにより得られる重なり画像145において,素材画像135と飾り画像136とが重なっている部分の厚み値は3となる。重なり画像145をラスタ走査することにより,レイヤ143と144とを重ねた重なり画像145の厚み値が各部分ごとに検出できる。
【0057】
図17は,厚さ判定処理手順(図4ステップ68)を示すフローチャートである。
【0058】
上述したように重ねられた各レイヤの厚さ情報が読み取られ(ステップ151),重ねられたレイヤの各部分の厚み値が算出される(ステップ152)。重ねられたレイヤがラスタ走査され(ステップ153),各部分の厚み値が検出される。検出された厚み値の最大値がしきい値以上であれば,図18に示すように,作成者2のコンピュータ1に警告文138が表示されることとなる。
【0059】
図19は,スクラップ・ブック・データ作成処理手順(図6ステップ72)を示すフローチャートである。スクラップ・ブック・データは,レイヤ・データの集合であり,不要なレイヤ・データが削除されたものである。
【0060】
まず,レイヤNo.の大きい順にレイヤ・データの形状配置情報が読み取られる(ステップ161)。読み取られた形状配置情報にもとづいて,すべての層のレイヤを重ねて,すべてのレイヤに含まれているすべての部品画像同士で一部でも重ならない部分がある部品画像が含まれているレイヤについては保存フラグがセットされる(ステップ162)。すべて重なってしまうような部品画像については,その部品画像が含まれているレイヤが最上部となるものでない限り保存フラグはセットされない。保存フラグがセットされていないレイヤは削除される。すなわち,保存フラグがセットされていないレイヤに対応するレイヤ・データは削除される。レイヤ・データが削除されることしによりレイヤNo.が連続するように更新される(ステップ164)。
【0061】
図20(A)はレイヤが重なる様子を示し,図20(B)は重なっているレイヤを示している。
【0062】
(A)に示すように,レイヤ144とレイヤ143とが重なることにより,(B)に示すように,上層のレイヤ144に含まれている部品画像136によって下層のレイヤ142に含まれている部品画像134が完全に隠れるものとする。このように下層のレイヤ142に含まれている部品画像134が上層のレイヤ144に含まれる部品画像136によって完全に隠れる場合には,下層のレイヤ142には保存フラグがセットされずに削除され,レイヤ・データも削除されることとなる。このように部品画像が完全に隠れてしまうようなレイヤ・データについては削除され,残りのレイヤ・データの集まりがスクラップ・ブック・データとなる。スクラップ・ブック・データにしたがって,手順書等が作成される。手順書には,部品がスクラップ・ブックの表面に露出しないような作成手順については記載されないこととなる。また,作成者2に配送されるパッケージにも削除されたレイヤ・データによって特定される部品は含まれないようになる。不要な部品をスクラップ・ブックの作成者に宅配してしまうことを未然に防止できる。
【0063】
図21は,重なり判定処理手順(図19ステップ162)を示すフローチャートである。
【0064】
レイヤNo.n(初期値は最大値であり,台紙を除いて選択された部品画像の数に対応する。)の形状配置情報が読み取られる(ステップ71)。後述のように,上層のレイヤにおいて部品画像が存在する画素位置集合Sについてはスキップされてラスタ走査が開始される(ステップ172)。
【0065】
レイヤにおける位置x=m(0<m<M,Mはレイヤにおける画素の最大値)に部品画像が存在するかどうかが確認される(ステップ173)。部品画像が存在すれば,その部品画像が存在するレイヤより上の層のレイヤに含まれている部品画像と重ならない部品画像が含まれていることとなるから,そのレイヤNo.に保存フラグがセットされる(ステップ174)。部品画像が検出された位置mがスキップ画素位置集合Sに加えられる(ステップ175)。x=mの位置に部品画像が存在しなければ(ステップ173でNO),ステップ174および175の処理はスキップされる。
【0066】
そのレイヤの最後の位置Mまでラスタ走査が行われるように位置mがインクレメントされる(ステップ176でYES,177)。レイヤNo.が1となるまで,下の下層について重なり判定が繰り返される(ステップ178,179)。
【0067】
図22は,レイヤが重なっている様子を示している。
【0068】
部品画像136は上層のレイヤの部品画像であり,部品画像134は下層のレイヤの部品画像である。上層のレイヤに含まれている部品画像136が存在する位置は,上述のように,スキップ画素位置集合Sに加えられる。上層のレイヤと下層のレイヤとが重なった場合,下層のレイヤの部品画像134は,スキップ画素位置集合S内に含まれることとなり,スキップ画素位置集合Sをはみ出す位置に部品画像が存在しないこととなる。このために,上述したように,部品画像134が含まれているレイヤ142には保存フラグがセットされずに削除の対象となる。
【0069】
図23は,手順書の一例である。
【0070】
上述したように,手順書180はスクラップ・ブックの作成者に宅配されるパッケージに台紙,部品とともに梱包されるものである。作成者は手順書180を見ながら,シミュレーションしたようにスクラップ・ブックを作成する。
【0071】
手順書180は,スクラップ・ブック・データにもとづいて作成されるものである。スクラップ・ブック・データは,上述したように,複数のレイヤ・データから構成され,かつスクラップ・ブック表面に現れないような部品が貼り付けられるレイヤ・データについては削除されている。したがって,シミュレーションにおいて作成者が行った操作であってもスクラップ・ブック表面に現れない部品を貼り付ける操作については手順書180には記載されていない。手順書180を見ながら,スクラップ・ブックを作成することにより,無駄に部品を貼り付けてしまうことを未然に防止できる。たとえば,シミュレーションにおいては図10に示すように,飾り画像134が台紙画像132に貼り付けられているが,この飾り画像134は図12に示すように飾り画像136によって完全に隠れているので,飾り画像134を貼り付ける手順は手順書180には記載されないようになる。
【0072】
図24(A)から(D)は手順書の別の一例を示すものである。
【0073】
この手順書は画像手順書と呼ばれるもので,図7から図12に示したように作成者2により行われたシミュレーションにおいて順に生成されたスクラップ・ブック画像を,部品が貼り付けられたごとに一枚一枚プリントされたものに類似する。もっとも,スクラップ・ブック画像を部品が貼り付けられたごとに一枚一枚プリントしたそのものを画像手順書としてもよい。
【0074】
これらの画像手順書もスクラップ・ブック・データを用いて作成することができる。上述したように,スクラップ・ブック・データは複数のレイヤ・データの集まりであり,複数のレイヤ・データの各レイヤ・データによって一枚の画像手順書が作成される。
【0075】
(A)〜(E)に示す画像手順書181〜185の左下にはレイヤ・データに含まれているレイヤNo.が記載されている。また,画像手順書に対応する層のレイヤはカラーの部品画像とされているが,その下層のレイヤの部品画像については白黒(輪郭のみで表されてもよい)とされている。たとえば,(C)に示す画像手順書183では,部品画像134はカラー画像であるが,部品画像133は白黒であり,(D)に示す画像手順書184では部品画像135はカラー画像であるが,部品画像134および133は白黒画像であり,(E)に示す画像手順書185では部品画像136はカラー画像であるが,部品画像133〜135は白黒である。下層の部品画像についてはカラー画像でなく,白黒画像で表されているから,どの部品画像に対応する部品を上に貼り付ければよいかが一見して分かる。また,レイヤNo.によりスクラップ・ブックの作成順序もわかる。
【0076】
図25は,画像手順書作成手順を示すフローチャートである。
【0077】
上述した画像手順書は,重ねられたレイヤの上層のレイヤに含まれる部品画像はカラーとなり,下層のレイヤに含まれる部品画像は白黒(または輪郭のみ)となる。このために,上層のレイヤに含まれるカラーの部品画像を表わす画像データを一時的に記憶するバッファα(メモリ13の所定の第1のメモリ領域)と白黒の部品画像を表わす画像データを一時的に記憶するバッファβ(メモリ13の所定の第2のメモリ領域)とが規定される。これらのバッファαおよびβが初期化される(ステップ191)。
【0078】
スクラップ・ブック・データを構成するレイヤ・データのうち,レイヤNo.n(nの初期値は1)のレイヤ・データが読み取られる(ステップ192)。読み取られたレイヤ・データによって特定されるレイヤに含まれている部品画像を表わす画像データが読み取られ,その部品画像について色処理などの画像処理が設定されている場合には画像処理が行われる(ステップ193)。画像処理が行われた画像データがバッファαに格納される(ステップ194)。レイヤNo.1のレイヤは,図15(B)に示すように台紙のレイヤ140の上層のレイヤ141である。レイヤ140に含まれている部品画像133に画像処理が設定されている場合には,その部品画像133を表わす画像データに画像処理が行われてバッファαに格納されることとなる。
【0079】
バッファβに格納されている画像データについて白黒処理(または輪郭のみとなるように輪郭化処理)が行われる(ステップ195)。バッファβに格納されている画像データによって表わされる白黒の部品画像がバッファαに格納されている画像データによって表わされる画像処理が行われたカラーの部品画像が含まれているレイヤに合成されてバッファβに格納される(ステップ196)。バッファβに格納されているレイヤにレイヤNo.が合成されてプリント・データに変換される(ステップ197)。このプリント・データによって一枚の画像手順書が得られる。レイヤNo.1のレイヤに格納されている部品画像について画像処理が行われる場合,バッファβには画像データは格納されていない。このために,図24(B)に示すように,台紙画像に部品画像が貼り付けられた画像手順書が得られる。
【0080】
レイヤNo.nが最大値となるまで(ステップ198でNO),レイヤNo.がインクレメントされながらステップ192からステップ197の処理が繰り返される。上述の処理が行われるとバッファβには図24(B)に示すような画像手順書182に対応する重ねられたレイヤが記憶されている。このレイヤに含まれている部品画像133が白黒化(必要であれば,台紙画像132についても白黒化される)され,上層のレイヤに含まれているカラーの部品画像134と合成されて図24(C)に示す画像手順書183が得られる。以下同様にして,図24(D)に示すように部品画像135がカラーであり,その他の部品画像133および134は白黒である画像手順書,図24(E)に示すように部品画像136がカラーであり,その他の部品画像133および135は白黒である画像手順書181〜185が得られることとなる。
【0081】
上述した画像手順書においては最上層のレイヤに含まれる部品画像がカラー画像であり,下層のレイヤに含まれる部品画像は白黒とされているが,単に図8から図12に示すスクラップ・ブック編集画像をそれぞれプリントしたものを画像手順書としてもよい。
【0082】
図26および図27は,アフィリエイトの設定についてのもので,図26は作成者2のコンピュータ1の表示画面に表示されるウインドウ,図27はアフィリエイト設定処理手順を示すフローチャートを示している。
【0083】
上述したスクラップ・ブックを作成者が作成し,その作成したスクラップ・ブックを撮像することにより得られるスクラップ・ブック画像をサイトにアップすることによりアフィリエイトに利用することができる。アフィリエイトでの利用態様を設定するのがアフィリエイト設定である。もっとも,作成されたスクラップ・ブックを撮像して得られるスクラップ・ブック画像を利用せずに,上述したようにシミュレーションにより最終的に得られたスクラップ・ブック編集画像を利用してアフィリエイトでの利用態様を設定するようにしてもよい。
【0084】
図7から図12に示すウインドウ80に含まれているアフィリエイト設定領域110がクリックされることにより,作成者2のコンピュータ1の表示画面には図26に示すアフィリエイト設定ウインドウ210が表示される。アフィリエイト設定ウインドウ210には公開許可領域211,テンプレート利用許可領域212,カスタマイズ許可領域213,二次利用不許可領域214および終了領域215が含まれている。
【0085】
公開許可領域211は,スクラップ・ブック編集画像の閲覧を許可するが,スクラップ・ブック編集画像を用いて第三者がスクラップ・ブックのシミュレーションを行うことを許可しない場合に作成者2によってクリックされる。
【0086】
テンプレート利用許可領域212は,作成者2の写真画像を除いたスクラップ・ブック編集画像を用いてスクラップ・ブックのシミュレーションを行うことを許可する場合に作成者2によってクリックされる。テンプレート利用が許可されている場合には,スクラップ・ブック編集画像から作成者2の写真画像を取り除いて利用者の写真画像を貼り付けることができる。
【0087】
カスタマイズ許可領域213は,作成者2のスクラップ・ブック編集画像をカスタマイズすることを許可する場合に作成者2によってクリックされる。
【0088】
二次利用不許可領域215は,作成者2のスクラップ・ブック編集画像を利用した利用者がさらに作成したスクラップ・ブック編集画像に,作成者2が作成した飾り画像が含まれている場合に,その飾り画像を,さらに他の利用者に利用することを許可しない場合に作成者2によってクリックされる。作成者2のスクラップ・ブック編集画像を利用した利用者は,作成者2のスクラップ・ブック編集画像に作成者2が作成した飾り画像が含まれている場合には利用者によるアフィリエイト設定において公開許可のみが設定できることとなる。
【0089】
図27を参照して,アフィリエイト設定が行われる場合には作成者2によってアフィリエイト設定領域110がクリックされる(ステップ201でYES)。すると,作成者2のコンピュータ1の表示画面にはアフィリエイト設定ウインドウが現れる。公開許可領域212がクリックされると(ステップ202でYES),公開許可が設定される。テンプレート許可領域212がクリックされると(ステップ203でYES),テンプレート許可が設定される。カスタマイズ許可領域213がクリックされると(ステップ204でYES),カスタマイズ許可が設定される。二次利用不許可が設定されると(ステップ205でYES),二次利用不許可が設定される。設定された内容を示すデータがスクラップ・ブック編集画像に関連付けられる(ステップ206)。たとえば,上述のレイヤ・データに設定内容を示すデータ,フラグが追加される。
【0090】
終了領域215がクリックされると(ステップ207でYES),アフィリエイト設定の終了コマンドが作成者2のコンピュータ1からスクラップ・ブック・サーバ5に送信されることとなる(ステップ208)。
【0091】
図28から図30は,上述したように,作成者2が作成したスクラップ・ブック画像を利用して,作成者2以外の利用者がスクラップ・ブック作成のためのシミュレーション(スクラップ・ブック編集画像の作成)を行うものである。上述したスクラップ・ブック・データは作成者ごとにスクラップ・ブック・サーバ5に記憶されているのはいうまでもない。
【0092】
図28は,作成者2である特許太郎さんが作成したスクラップ・ブック編集画像が表示されているサイトの画像(公開ページ)の一例である。
【0093】
この公開ページ257には,作成者2である特許太郎さんが作成したスクラップ・ブック編集画像のサムネイル画像251のほかに他の作成者が作成したスクラップ・ブック編集画像のサムネイル画像252,253,254,255,256なども含まれている。
【0094】
これらのサムネイル画像251等は,クリッカブルなものであり,クリックされることにより,それぞれのサムネイル画像251等に対応するスクラップ・ブック編集画像が含まれているサイトにリクエスト・データが送信される。このリクエスト・データがスクラップ・ブック・サーバにおいて受信されると,クリックされたサムネイル画像251等に対応するスクラップ・ブック編集画像が含まれているウインドウが利用者のコンピュータの表示画面に表示される。たとえば,利用者によってサムネイル画像251がクリックされると,利用者のコンピュータの表示画面には図12に示すユーザ・ウインドウ80が表示される。
【0095】
図29および図30は,利用者のコンピュータとスクラップ・ブック・サーバとの間の処理手順を示すフローチャートである。
【0096】
利用者のコンピュータによって,公開ページへのアクセス・コマンドがスクラップ・ブック・サーバ5に送信される(ステップ221)。このアクセス・コマンドがスクラップ・ブック・サーバ5において受信されると,公開ページ・データがスクラップ・ブック・サーバ5から利用者のコンピュータに送信される(ステップ231)。
【0097】
利用者のコンピュータに公開ページ・データが受信されると,図28に示すように公開ページが利用者のコンピュータの表示画面に表示される(ステップ222)。公開ページに含まれているスクラップ・ブック編集画像のサムネイル画像がクリックされると(ステップ223),対応するスクラップ・ブック編集画像のリクエスト・データが利用者のコンピュータからスクラップ・ブック・サーバに送信される(ステップ224)。
【0098】
利用者のコンピュータから送信されたリクエスト・データがスクラップ・ブック・サーバ5において受信されると,リクエストに対応したスクラップ・ブック編集画像のアフィリエイト設定が確認される。公開が許可されていると(ステップ232でYES),閲覧のみが許可され編集できないスクラップ・ブック画像を表わす画像データが利用者に送信されるように設定される(ステップ233)。テンプレート利用許可が設定されていると(ステップ234でYES),写真画像を除いたスクラップ・ブック編集画像を表わす画像データが利用者に送信されるように設定される(ステップ235)。カスタマイズ利用許可が設定されていると(ステップ236でYES),カスタマイズができるようにスクラップ・ブック編集画像を構成する部品画像の移動,削除等が許可されるスクラップ・ブック編集画像を表わす画像データが利用者に送信されるように設定される(ステップ237)。二次利用不許可が設定されていると(ステップ238でNO),利用者によるアフィリエイト設定が公開以外は許可されないスクラップ・ブック編集画像を表わす編集画像データが利用者に送信されるように設定される(ステップ239)。
【0099】
設定に応じたスクラップ・ブック編集画像(スクラップ・ブック編集画像)を表わす画像データがスクラップ・ブック・サーバ5から利用者のコンピュータに送信される(ステップ240)。
【0100】
利用者のコンピュータにおいてスクラップ・ブック編集画像を表わす画像データが受信されると,コンピュータの表示画面には図12に示すようにスクラップ・ブック編集画像が表示されるようになる(ステップ225)。他人である作成者が作成したスクラップ・ブック編集画像を利用してスクラップ・ブック画像の編集等のスクラップ・ブックのシミュレーションを行うことができ,上述のようにスクラップ・ブックを作成するための注文をすることができるようになる(ステップ226)。
【0101】
利用者がシミュレーションを行い,スクラップ・ブックを作成するための注文が行われる(終了コマンドが送信されると),スクラップ・ブック編集画像をどのように利用したかを示す利用態様データもスクラップ・ブック・サーバ5に送信される。利用態様データは,スクラップ・ブック編集画像の編集の履歴から作成される。編集履歴は,スクラップ・ブック編集画像の編集が行われるごとに決定領域109がクリックされることにより更新される。編集履歴データが利用態様データとして利用者のクライアント・コンピュータからスクラップ・ブック・サーバ5に送信される。すると,スクラップ・ブック・サーバ5において,利用者の編集履歴がわかるので,スクラップ・ブック・サーバ5において,スクラップ・ブック・サーバ5から送信された作成者のスクラップ・ブック編集画像データによって表わされるスクラップ・ブック編集画像と比較することにより,利用者がどのように他人のスクラップ・ブック編集画像を利用したか検出することができる。また,利用者の最終的に決定されたスクラップ・ブック編集画像とスクラップ・ブック・サーバ5から利用者のクライアント・コンピュータに送信されたスクラップ・ブック編集画像データによって表わされる作成者のスクラップ・ブック編集画像とを比較することにより,利用者が作成者のスクラップ・ブック編集画像を利用したかを検出することもできる。この場合には,利用者のクライアント・コンピュータからスクラップ・ブック・サーバ5に,決定領域109がクリックされるごとに送信される,どの部品画像等が指定されたかを示す識別データが利用態様データとなる。
【0102】
他人である作成者(もっとも作成者と利用者が同じで自分が作成したスクラップ・ブック編集画像を利用して上述したような編集を行ってもよいのはいうまでもない)が作成したスクラップ・ブック編集画像を利用して編集した場合,上述した手順書も編集内容に応じたものとなる。たとえば,図12に示すようなスクラップ・ブック編集画像131を利用した場合において,写真画像133だけ他の写真画像に変えた場合には写真画像だけが新しいものに変えられたスクラップ・ブックの作成手順を示す手順書が作成される。また,画像手順書は,図24(A)〜(E)に示すようものにおいて写真画像133が変えられた画像手順書が作成されることとなる。他人が作成したスクラップ・ブック編集画像を利用してスクラップ・ブックの作成シミュレーションをした場合でも,その他人が作成したスクラップ・ブック編集画像の作成手順が含まれた手順書が作成され,利用者に配送されることとなる。他の利用形態で他人が作成したスクラップ・ブック編集画像を利用してスクラップ・ブックの作成シミュレーションが行われた場合も同様に,利用者がスクラップ・ブックを作成できるような手順書が作成されてその利用者に配送されるのは理解されよう。
【0103】
図31および図32は,作成者が作成したスクラップ・ブック編集画像を利用してスクラップ・ブックのシミュレーションを行う他の実施例である。図31は,利用者のコンピュータの表示画面に表示されるブログのウインドウを示している。
【0104】
ブログのウインドウ270には,上述したように,作成者2の特許太郎さんが作成したスクラップ・ブック編集画像のサムネイル画像271のほかに他の作成者が作成したスクラップ・ブック編集画像のサムネイル画像272,273,274などが含まれている。これらのサムネイル画像272等も上述した公開ページに含まれているサムネイル画像251等と同じでクリッカブルなものである。ブログのウインドウ270を表示するためのデータは,スクラップ・ブック・サーバ5とは別のサーバからクライアント・コンピュータに送信されるものでもよい。
【0105】
図32は,図29に対応するもので,利用者のコンピュータとスクラップ・ブック・サーバとの間の処理手順を示すフローチャートである。この図において図29の処理と同じ処理については同一符号を付して説明を省略する。
【0106】
ブログにアクセスするためにスクラップ・ブック・サーバにリクエスト・データが送信されると(ステップ261),スクラップ・ブック・サーバ5からはそのブログを表示するためのブログ・データが利用者のコンピュータに送信される(ステップ263)。
【0107】
すると,利用者のコンピュータの表示画面に図31に示すようなブログのウインドウ270が表示される(ステップ262)。その後,スクラップ・ブック編集画像のクリックに応じて行われる処理は上述したのと同様である。
【0108】
図33および図34は,作成者2が作成したスクラップ・ブック編集画像を利用者が利用した態様に応じて異なるポイントを作成者に与える処理についてのものである。
【0109】
図33は,アフィリエイト設定内容とその設定内容に応じたポイントとの関係を示している。
【0110】
上述したように,アフィリエイト設定には,公開の可否(許可),テンプレート利用可否,カスタマイズ可否および二次利用可否がある。これらの可否に応じてポイントが決定されるが,これらの可否以外に利用者の注文が成立した場合にも,注文成立にあたり利用されたスクラップ・ブック編集画像の作成者にポイントが与えられる。
【0111】
公開許可が設定されたスクラップ・ブック編集画像が利用された場合には,作成者にポイントP1が与えられる。テンプレートと利用許可が設定されたスクラップ・ブック編集画像が利用された場合には,作成者にポイントP2が与えられる。カスタマイズ許可が設定されたスクラップ・ブック編集画像が利用された場合には,作成者にポイントP3が与えられる。二次利用不許可が設定されたスクラップ・ブック編集画像が利用された場合には,作成者にポイントP4が与えられる。利用者の注文が成立した場合には作成者にポイントP5が与えられる。いずれの場合も設定されていない場合にはポイントは作成者に与えられない。ポイントP1〜P4の大小関係はスクラップ・ブック・サーバ5において変更自在に設定される。
【0112】
図34は,ポイント処理手順を示すフローチャートである。
【0113】
上述のように,作成者2が作成したスクラップ・ブック編集画像にアクセスがあったか,あるいは,そのスクラップ・ブック編集画像を利用してスクラップ・ブックの注文があったかどうかが確認される(ステップ281)。アクセスまたは注文があると(ステップ282でYES),上述したように作成者2からスクラップ・ブック・サーバ5に利用態様データが送信され,利用態様に応じて図33に示したようにしてポイントが算出される(ステップ283)。算出されたポイントが,利用されたスクラップ・ブック編集画像の作成者のユーザ情報に格納される(ステップ283)。ポイント・バック日となると(ステップ284でYES),作成者のポイント・システムにポイントが加算される(ステップ285)。作成者のポイント・システムにポイントが加算されたことにより,作成者のユーザ情報からはポイントが消去される(ステップ286)。利用態様に応じたポイントが,その利用されたスクラップ・ブック編集画像の作成者に与えられることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0114】
【図1】スクラップ・ブック注文システムの概要を示している。
【図2】スクラップ・ブック・サーバの電気的構成を示すブロック図である。
【図3】作成者のコンピュータとスクラップ・ブック・サーバとの間の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】作成者のコンピュータとスクラップ・ブック・サーバとの間の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】作成者のコンピュータとスクラップ・ブック・サーバとの間の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】作成者のコンピュータとスクラップ・ブック・サーバとの間の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】コンピュータの表示画面に表示されるウインドウの一例である。
【図8】コンピュータの表示画面に表示されるウインドウの一例である。
【図9】コンピュータの表示画面に表示されるウインドウの一例である。
【図10】コンピュータの表示画面に表示されるウインドウの一例である。
【図11】コンピュータの表示画面に表示されるウインドウの一例である。
【図12】コンピュータの表示画面に表示されるウインドウの一例である。
【図13】レイヤ・データの一例である。
【図14】レイヤの厚み情報を示している。
【図15】(A)から(E)は,レイヤが重ねられる様子を示している。
【図16】重ねられたレイヤの厚み情報を示している。
【図17】厚さ判定処理手順を示すフローチャートである。
【図18】コンピュータの表示画面に表示されるウインドウの一例である。
【図19】スクラップ・ブック・データ作成処理手順を示すフローチャートである。
【図20】(A)は2つの層のレイヤを示し,(B)は重ねられたレイヤを示している。
【図21】重なり判定処理手順を示すフローチャートである。
【図22】レイヤの一例である。
【図23】手順書の一例である。
【図24】(A)から(E)は画像手順書の一例である。
【図25】画像手順書作成処理手順を示すフローチャートである。
【図26】コンピュータの表示画面に表示されるウインドウの一例である。
【図27】アフィリエイト設定処理手順を示すフローチャートである。
【図28】公開ページの一例である。
【図29】利用者のコンピュータとスクラップ・ブック・サーバとの間の処理手順を紙面フローチャートである。
【図30】利用者のコンピュータとスクラップ・ブック・サーバとの間の処理手順を紙面フローチャートである。
【図31】ブログの一例である。
【図32】利用者のコンピュータとスクラップ・ブック・サーバとの間の処理手順を紙面フローチャートである。
【図33】設定されたアフィリエイトの内容とポイントとの対応関係を示している。
【図34】ポイント処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0115】
1 コンピュータ
2 作成者
5 スクラップ・ブック・サーバ
131 スクラップ・ブック編集画像
132〜136 部品画像
140〜144 レイヤ
180 手順書
【特許請求の範囲】
【請求項1】
台紙などの部品の上に写真などの他の部品を貼り付けることにより作成されるスクラップ・ブックの部品の画像を表わす部品画像データを,クライアント・コンピュータに送信する部品画像データ送信手段,
上記部品画像データ送信手段から送信された部品画像データによって表わされる部品画像を用いて,スクラップ・ブックに使用される部品の選択,部品の配置などのスクラップ・ブック作成のシミュレーションがクライアント・コンピュータにおいて行われるごとに上記クライアント・コンピュータから順に送信される複数のレイヤ・データを受信するレイヤ・データ受信手段,および
上記レイヤ・データ受信手段によって受信した複数のレイヤ・データにもとづいて,スクラップ・ブックの作成手順が記載された手順書をプリントするようにプリンタを制御するプリンタ制御手段,
を備えたスクラップ・ブック・サーバ。
【請求項2】
上記レイヤ・データ受信手段によって受信したレイヤ・データにもとづいて得られる手順書にしたがって作成されるスクラップ・ブックの厚さが所定のしきい値以上となるかどうかを判定する厚さ判定手段,および
上記厚さ判定手段によってスクラップ・ブックの厚さが所定のしきい値以上の厚さとなると判定されたことに応じて,上記クライアント・コンピュータのユーザに警告するように警告データを上記クライアント・コンピュータに送信する警告データ送信手段,
をさらに備えた請求項1に記載のスクラップ・ブック・サーバ。
【請求項3】
上記厚さ判定手段は,上記レイヤ・データ受信手段によって受信したレイヤ・データにもとづいて特定される部品画像データに部品の厚さのデータが含まれており,この部品の厚さのデータにもとづいてスクラップ・ブックの厚さが所定のしきい値以上となるかどうかを判定するものである,請求項2に記載のスクラップ・ブック・サーバ。
【請求項4】
上記レイヤ・データ受信手段によって受信した複数のレイヤ・データのうち,これらの複数のレイヤ・データにもとづいてスクラップ・ブックが作成された場合にスクラップ・ブックの表面に露出されない部品についてのレイヤ・データを削除し,残りのレイヤ・データにもとづいて,スクラップ・ブックの作成手順が記載された手順書をプリントするものである,請求項1に記載のスクラップ・ブック・サーバ。
【請求項5】
上記プリンタ制御手段は,上記レイヤ・データによって表わされるクライアント・コンピュータのユーザによって部品画像が配置された位置にカラーの部品画像が配置され,かつ前回までに受信したレイヤ・データによって表わされる部品画像についてはクライアント・コンピュータのユーザによって配置された位置にカラー,白黒または輪郭のものが表示されているシミュレーション画像手順書を複数プリントするものである,請求項1に記載のスクラップ・ブック・サーバ。
【請求項6】
部品画像データ送信手段が,台紙などの部品の上に写真などの他の部品を貼り付けることにより作成されるスクラップ・ブックの部品の画像を表わす部品画像データを,クライアント・コンピュータに送信し,
レイヤ・データ受信手段,上記部品画像データ送信手段から送信された部品画像データによって表わされる部品画像を用いて,スクラップ・ブックに使用される部品の選択,部品の配置などのスクラップ・ブック作成のシミュレーションがクライアント・コンピュータにおいて行われるごとに上記クライアント・コンピュータから順に送信される複数のレイヤ・データを受信し,
プリンタ制御手段が,上記レイヤ・データ受信手段によって受信した複数のレイヤ・データにもとづいて,スクラップ・ブックの作成手順が記載された手順書をプリントするようにプリンタを制御する,
スクラップ・ブック・サーバの制御方法。
【請求項7】
台紙などの部品の上に写真などの他の部品を貼り付けることにより作成されるスクラップ・ブックの部品の画像を表わす部品画像データを,クライアント・コンピュータに送信させ,
送信された部品画像データによって表わされる部品画像を用いて,スクラップ・ブックに使用される部品の選択,部品の配置などのスクラップ・ブック作成のシミュレーションがクライアント・コンピュータにおいて行われるごとに上記クライアント・コンピュータから順に送信される複数のレイヤ・データを受信させ,
受信した複数のレイヤ・データにもとづいて,スクラップ・ブックの作成手順が記載された手順書をプリントするようにプリンタを制御するようにスクラップ・デック・サーバを制御するプログラム。
【請求項8】
請求項7に記載のプログラムを格納した記録媒体。
【請求項1】
台紙などの部品の上に写真などの他の部品を貼り付けることにより作成されるスクラップ・ブックの部品の画像を表わす部品画像データを,クライアント・コンピュータに送信する部品画像データ送信手段,
上記部品画像データ送信手段から送信された部品画像データによって表わされる部品画像を用いて,スクラップ・ブックに使用される部品の選択,部品の配置などのスクラップ・ブック作成のシミュレーションがクライアント・コンピュータにおいて行われるごとに上記クライアント・コンピュータから順に送信される複数のレイヤ・データを受信するレイヤ・データ受信手段,および
上記レイヤ・データ受信手段によって受信した複数のレイヤ・データにもとづいて,スクラップ・ブックの作成手順が記載された手順書をプリントするようにプリンタを制御するプリンタ制御手段,
を備えたスクラップ・ブック・サーバ。
【請求項2】
上記レイヤ・データ受信手段によって受信したレイヤ・データにもとづいて得られる手順書にしたがって作成されるスクラップ・ブックの厚さが所定のしきい値以上となるかどうかを判定する厚さ判定手段,および
上記厚さ判定手段によってスクラップ・ブックの厚さが所定のしきい値以上の厚さとなると判定されたことに応じて,上記クライアント・コンピュータのユーザに警告するように警告データを上記クライアント・コンピュータに送信する警告データ送信手段,
をさらに備えた請求項1に記載のスクラップ・ブック・サーバ。
【請求項3】
上記厚さ判定手段は,上記レイヤ・データ受信手段によって受信したレイヤ・データにもとづいて特定される部品画像データに部品の厚さのデータが含まれており,この部品の厚さのデータにもとづいてスクラップ・ブックの厚さが所定のしきい値以上となるかどうかを判定するものである,請求項2に記載のスクラップ・ブック・サーバ。
【請求項4】
上記レイヤ・データ受信手段によって受信した複数のレイヤ・データのうち,これらの複数のレイヤ・データにもとづいてスクラップ・ブックが作成された場合にスクラップ・ブックの表面に露出されない部品についてのレイヤ・データを削除し,残りのレイヤ・データにもとづいて,スクラップ・ブックの作成手順が記載された手順書をプリントするものである,請求項1に記載のスクラップ・ブック・サーバ。
【請求項5】
上記プリンタ制御手段は,上記レイヤ・データによって表わされるクライアント・コンピュータのユーザによって部品画像が配置された位置にカラーの部品画像が配置され,かつ前回までに受信したレイヤ・データによって表わされる部品画像についてはクライアント・コンピュータのユーザによって配置された位置にカラー,白黒または輪郭のものが表示されているシミュレーション画像手順書を複数プリントするものである,請求項1に記載のスクラップ・ブック・サーバ。
【請求項6】
部品画像データ送信手段が,台紙などの部品の上に写真などの他の部品を貼り付けることにより作成されるスクラップ・ブックの部品の画像を表わす部品画像データを,クライアント・コンピュータに送信し,
レイヤ・データ受信手段,上記部品画像データ送信手段から送信された部品画像データによって表わされる部品画像を用いて,スクラップ・ブックに使用される部品の選択,部品の配置などのスクラップ・ブック作成のシミュレーションがクライアント・コンピュータにおいて行われるごとに上記クライアント・コンピュータから順に送信される複数のレイヤ・データを受信し,
プリンタ制御手段が,上記レイヤ・データ受信手段によって受信した複数のレイヤ・データにもとづいて,スクラップ・ブックの作成手順が記載された手順書をプリントするようにプリンタを制御する,
スクラップ・ブック・サーバの制御方法。
【請求項7】
台紙などの部品の上に写真などの他の部品を貼り付けることにより作成されるスクラップ・ブックの部品の画像を表わす部品画像データを,クライアント・コンピュータに送信させ,
送信された部品画像データによって表わされる部品画像を用いて,スクラップ・ブックに使用される部品の選択,部品の配置などのスクラップ・ブック作成のシミュレーションがクライアント・コンピュータにおいて行われるごとに上記クライアント・コンピュータから順に送信される複数のレイヤ・データを受信させ,
受信した複数のレイヤ・データにもとづいて,スクラップ・ブックの作成手順が記載された手順書をプリントするようにプリンタを制御するようにスクラップ・デック・サーバを制御するプログラム。
【請求項8】
請求項7に記載のプログラムを格納した記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【公開番号】特開2008−84267(P2008−84267A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−266571(P2006−266571)
【出願日】平成18年9月29日(2006.9.29)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年9月29日(2006.9.29)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】
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