説明

スタッカクレーン

【課題】昇降装置を薄型化する。
【解決手段】スタッカクレーンは、マスト25a,25bと走行台車23とを、有している。走行台車23は、1本の中空フレーム23cと、マスト取付プレート223と、一対の補強プレート123とを、有している。マスト取付プレート223は、中空フレーム23cの両端部それぞれの上面に固定され、中空フレーム23cの中央部側に向けて幅が狭くなる形状に形成されている。一対の補強プレート123のそれぞれは、マスト取付プレート223の下面に当接し、中空フレーム23cの中央部側に向けて延びるように、中空フレームの両端部の側面に装着されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スタッカクレーンに関する。
【背景技術】
【0002】
スタッカクレーンは、倉庫等での物品の搬送等に用いられる。従来のスタッカクレーンは、主に、走行レールに案内されて走行する下部フレームと、物品を載せて昇降する昇降台と、下部フレームに設けられ昇降台を昇降自在に支持する一対のマストとを、備えている(特許文献1を参照)。下部フレームは、一対の平行な側枠を有しており、一対の側枠は、長手方向の中央部において、互いに連結されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−237909号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
倉庫内では、スタッカクレーンが大型化してデッドスペースを増やすことは好ましくない。倉庫内において、物品を収納する空間が小さくなり、多くの物品を収納でき無くなるからである。
本発明の課題は、デッドスペースを減らすことにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
本発明の一見地に係るスタッカクレーンは、マストと下部台車とを備えている。下部台車は、走行方向に延びる1本の中空フレームと、マスト取付プレートと、一対の補強プレートとを有している。マスト取付プレートは、マストを取り付けるために中空フレームの端部の上面に固定されている。また、マスト取付プレートは、中空フレームの中央部側に向けて幅が狭くなる形状に形成されている。一対の補強プレートは、それぞれが、マスト取付プレートの下面に当接し、中空フレームの中央部側に向けて延びるように、中空フレームの端部の側面に装着されている。
この場合、下部台車の主たるフレームが1本の中空フレームだけで構成されているので、下部台車の幅(走行方向と直交する方向の幅)を、従来技術と比較して小さくできる。これにより、下部台車が占めるスペースを小さくできる。すなわち、デッドスペースを減らすことができる。
また、マスト取付プレートが、中空フレームの中央部側に向けて幅が狭くなる形状に形成されているので、マスト間において下部台車が占めるスペースをより小さくできる。すなわち、デッドスペースをより減らすことができる。
さらに、一対の補強プレートが中空フレームの両側を補強しているので、マストに加わる荷重を、マスト取付プレートから中空フレームへと確実に伝達できる。
【0006】
マスト取付プレートが、マストが固定される本体部と、本体部から中空フレームの中央部側に向けて幅が狭くなる形状の部分に含まれる一対の突出部とを、有していてもよい。ここでは、一対の突出部が、それぞれ、一対の補強プレートの上面に当接している。
この場合、マストに加わる荷重は、マスト取付プレートの本体部から中空フレームに直接的に伝達され、且つ一対の補強プレートを介してマスト取付プレートの突出部から中空フレームに伝達される。すなわち、マスト取付プレートの突出部によって、マストに加わる荷重を分散して、中空フレームに伝達できる。これにより、マスト取付プレートが中空フレームに与える応力の集中を、緩和できる。
【0007】
下部台車が配線ダクトをさらに有していてもよい。ここでは、一対の補強プレートは、中空フレームの側面の上方に取り付けられている。配線ダクトは、中空フレームの下面に取り付けられている。この場合、配線ダクトが中空フレームの下面に取り付けられているので、下部台車が占める平面スペースを増やすことなく、配線を行うことができる。
【0008】
下部台車が、走行を停止させるためのストッパ部材を、さらに有していてもよい。ここでは、ストッパ部材が、一対の補強プレート少なくとも一方の側面に固定されている。この場合、ストッパ部材が補強プレートの側面に固定されているので、ストッパ部材によって、中空フレームの両端部をさらに補強できる。詳細には、ストッパ部材は、走行を停止させるためのものであるので、その剛性は高い。このため、ストッパ部材を、補強プレートの側面すなわち中空フレームの両端部に固定することによって、中空フレームの強度及び剛性を確実に向上できる。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係るスタッカクレーンは、デッドスペースを減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本実施形態に係る走行台車を上方から見た平面図。
【図2】本実施形態に係るスタッカクレーンを一方の側方から見た側面図。
【図3】本実施形態に係るスタッカクレーンを他方の側方から見た側面図。
【図4】本実施形態に係るスタッカクレーンの一端側の拡大斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(1)スタッカクレーン1の全体概要及び各構成の説明
図1は、走行台車23(下部台車)を上方から見た平面図である。図2は、スタッカクレーン1を一方の側方(図1の下側)から見た側面図である。図3は、スタッカクレーン1を他方の側方(図1の上側)から見た側面図である。図4は、スタッカクレーンの一端側(図3の右側)の拡大斜視図である。
スタッカクレーン1は、自動倉庫内を走行する。スタッカクレーン1の走行方向は、図1〜図3における左右方向に対応し、スタッカクレーン1の幅方向(走行方向に直交する方向)は、図1〜図3における上下方向に対応している。
スタッカクレーン1の幅方向の両側には、一対のラック(図示せず)が配置されている。一対のラックは、スタッカクレーン1の走行通路を挟むように、配置されている。一対のラックは、複数の物品収納部(図示せず)を有しており、物品収納部には物品が載置される。一方のラックの最下段には、物品を入庫するための入庫ステーション(図示せず)が配置され、他方のラックの最下段には、物品を出庫するための出庫ステーション(図示せず)が配置されている。
【0012】
図2及び図3に示すように、自動倉庫内には、走行通路に沿って上ガイドレール(図示せず)及び下ガイドレール21bが設けられている。スタッカクレーン1は、上ガイドレール及び下ガイドレール21bに沿って移動可能に案内される。スタッカクレーン1は、複数の物品収納部との間、入庫ステーションとの間、及び出庫ステーションとの間で、物品を搬送可能である。
【0013】
スタッカクレーン1は、図1〜図4に示すように、走行台車23と、第1マスト25a及び第2マスト25bと、昇降台27とを、有している。走行台車23は、1本の中空フレーム23cと、第1走行車輪23a及び第2走行車輪23bと、一対の補強プレート123と、マスト取付プレート223と、配線ダクト23dと、ストッパ部材23eとを、有している。
【0014】
中空フレーム23cは、走行方向に延びる部材であり、下ガイドレール21bの上方に配置される。具体的には、中空フレーム23cは矩形断面の角パイプ製であり、その長手方向が走行方向に一致している。中空フレーム23cの両端部それぞれには、軸受ユニット24が装着されている。中空フレーム23cの一方の端部に装着された軸受ユニット24(図1及び図2の左側の軸受ユニット、図3の右側の軸受ユニット)には、第1走行車輪23aが回転自在に装着されている。中空フレーム23cの他方の端部に装着された軸受ユニット24(図1及び図2の右側の軸受ユニット、図3の左側の軸受ユニット)には、第2走行車輪23bが回転自在に装着されている。
【0015】
第1走行車輪23a及び第2走行車輪23bは、走行台車23の走行方向の両端部に設けられている。具体的には、第1走行車輪23a及び第2走行車輪23bのそれぞれは、中空フレーム23cの各端部の軸受ユニット24に回転自在に支持されている。また、第1走行車輪23a及び第2走行車輪23bは、下ガイドレール21b上に配置され、下ガイドレール21b上を走行する。第1走行車輪23aは、駆動モータ38により駆動される。駆動モータ38は、第1走行車輪23aが装着された軸受ユニット24に、固定されている。
【0016】
マスト取付プレート223は、第1マスト25a及び第2マスト25bを中空フレーム23cに取り付けるためのものである。マスト取付プレート223は、中空フレーム23cの両端部に固定されている。ここでは、マスト取付プレート223は、溶接により、中空フレーム23cの両端部それぞれの上面に固定されている。また、マスト取付プレート223は、中空フレーム23cに固定された状態において、中空フレーム23cの中央部側に向けて幅が狭くなる形状に形成されている。
【0017】
マスト取付プレート223は、マスト用の本体部223aと、一対の突出部223bとを、有している。マスト用の本体部223aは、第1マスト25a及び第2マスト25bが固定される部分であり、矩形状に形成されている。マスト用の本体部223aでは、隅角部が面取り加工されている。マスト用の本体部223aの下面は、補強プレート123の上面の一部に当接している(後述)。一対の突出部223bは、マスト用の本体部223aから中空フレーム23cの中央部側に向けて幅が狭くなる形状の部分に含まれている。一対の突出部223bそれぞれは、マスト用の本体部223aの面内において、マスト用の本体部223aの一辺から外方に突出して形成されている。また、一対の突出部223bは、所定の間隔を隔ててマスト用の本体部223aに一体に形成されている。これにより、一対の突出部223bの間には、凹部223cが形成される。各突出部223bの下面は、補強プレート123の上面の一部に当接している(後述)。
【0018】
補強プレート123は、中空フレーム23cを補強するためのものである。ここでは、一対の補強プレート123が、中空フレーム23cの両端部それぞれに取り付けられている。具体的には、各補強プレート123は、中空フレーム23cの各端部の側面に固定されている。より具体的には、一対の補強プレート123は、中空フレーム23cの各端部の側面の上方において、溶接により固定されている。
【0019】
一対の補強プレート123のいずれか一方(以下、一方の補強プレート124と呼ぶ)は、補強用の第1本体部124aと、第1当接部124bと、第1延長部124cとを、有している。補強用の第1本体部124aは、矩形状に形成された部分である。第1当接部124bは、補強用の第1本体部124aの上部端面の一部である。具体的には、第1当接部124bは、一方の補強プレート124を中空フレーム23cに装着した状態における上面の一部である。第1当接部124bすなわち上面の一部は、中空フレーム23cの上面と同一面上に配置される。
【0020】
第1延長部124cは、補強プレート124を中空フレーム23cに装着した状態において中空フレーム23cの中央部側に向けて延びる部分である。一方の補強プレート124は、第1当接部124bがマスト取付プレート223の下面に当接し、第1延長部124cが中空フレーム23cの中央部側に向けて延びた状態で、中空フレーム23cの端部の側面に固定されている。
【0021】
一対の補強プレート123のいずれか他方(以下、他方の補強プレート125と呼ぶ)は、補強用の第2本体部125aと、第2当接部125bと、第2延長部125cと、第3延長部125dとを、有している。第2当接部125bは、第1当接部123bと同様に、補強用の第2本体部125aの上部端面の一部、例えば他方の補強プレート125を中空フレーム23cに装着した状態における上面の一部である。第2当接部125bすなわち上面の一部は、中空フレーム23cの上面と同一面上に配置される。
【0022】
第2延長部125cは、補強プレート123を中空フレーム23cに装着した状態において中空フレーム23cの中央部側に向けて延びる部分である。第3延長部125dは、補強プレート123を中空フレーム23cに装着した状態において中空フレーム23cの端部側に向けて延びる部分である。
【0023】
他方の補強プレート125は、第2当接部125bがマスト取付プレート223の下面に当接し、第2延長部125c及び第3延長部125dが中空フレーム23cの中央部側及び端部側に向けて延びた状態で、中空フレーム23cの端部の側面に固定されている。なお、第1延長部124c、第2延長部125c、及び第3延長部125dは、マスト取付プレート223に非当接である。
【0024】
配線ダクト23dは、スタッカクレーン1の動作及び制御を行うための動力線と信号線とを、収容するためのものである。配線ダクト23dは、中空フレーム23cの下面に取り付けられている。具体的には、配線ダクト23dは、床面FLとの間に所定の間隔が形成されるように、中空フレーム23cの下面に取り付けられている。ここでは、配線ダクト23dは、中空フレーム23cの側面に装着されたブラケットを介して、中空フレーム23cの下面に取り付けられている。
【0025】
ストッパ部材23eは、走行台車23の走行を停止させるためのものである。ストッパ部材23eは、補強プレート123の側面に固定されている。具体的には、ストッパ部材23eは、上述した他方の補強プレート123の側面に、ボルトにより固定されている。ストッパ部材23eは、ストッパ受け部材29に当接し、走行台車23の走行を停止させる。ストッパ受け部材29は、スタッカクレーン1とは独立して、床面FLの所定の位置に設けられている。
【0026】
第1マスト25a及び第2マスト25bは、第1走行車輪23aと第2走行車輪23bとの内側で、走行台車23に固定されている。第1マスト25a及び第2マスト25bは、上下方向に延びており、その上端が、連結部材(図示せず)を介して、上ガイドレールに連結され、上ガイドレールに案内される。
【0027】
第1マスト25a及び第2マスト25bは矩形断面の角パイプ製であり、その長手方向が上下方向に沿って配置されている。第1マスト25a及び第2マスト25bそれぞれの下端には、フランジプレート26が固定されている。フランジプレート26は、第1マスト25a及び第2マスト25bそれぞれに、溶接により固定されている。フランジプレート26は、ボルト又はリベットにより、マスト取付プレート223に取り付けられている。
【0028】
昇降台27は、第1マスト25a及び第2マスト25bに昇降自在に装着されている。昇降台27は、例えば移載装置(図示せず)を介して、物品収納部との間、入庫ステーションとの間、及び出庫ステーションとの間で、物品を移載する。
【0029】
(2)実施形態の作用効果
(A)スタッカクレーン1は、第1マスト25a及び第2マスト25bと走行台車23とを備えている。走行台車23は、走行方向に延びる1本の中空フレーム23cと、マスト取付プレート223と、一対の補強プレート123(124,125)とを有している。マスト取付プレート223は、第1マスト25a及び第2マスト25bを取り付けるために中空フレーム23cの両端部それぞれの上面に固定されている。また、マスト取付プレート223は、中空フレーム23cの中央部側に向けて幅が狭くなる形状に形成されている。一対の補強プレート123(124,125)は、それぞれが、マスト取付プレート223の下面に当接し、中空フレーム23cの中央部側に向けて延びるように、中空フレーム23cの両端部の側面に装着されている。
【0030】
この場合、走行台車23の主たるフレームが1本の中空フレーム23cだけで構成されているので、走行台車23の幅(走行方向と直交する方向の幅)を、従来技術と比較して、小さくできる。これにより、走行台車23が占めるスペースを小さくできる。すなわち、デッドスペースを減らすことができる。また、この場合、マスト取付プレート223が、中空フレーム23cの中央部側に向けて幅が狭くなる形状に形成されているので、第1マスト25aと第2マスト25bとの間において走行台車23が占めるスペースをより小さくできる。すなわち、デッドスペースをより減らすことができる。また、この場合、一対の補強プレート123(124,125)が中空フレーム23cの両側を補強しているので、第1マスト25a及び第2マスト25bに加わる荷重を、マスト取付プレート223から中空フレーム23cへと確実に伝達できる。
【0031】
(B)スタッカクレーン1において、マスト取付プレート223が、第1マスト25a及び第2マスト25bが固定されるマスト用の本体部223aと、マスト用の本体部223aから中空フレーム23cの中央部側に向けて幅が狭くなる形状の部分に含まれる一対の突出部223bとを、有している。ここでは、突出部223bが、補強プレート123(124,125)の上面に当接している。
【0032】
この場合、第1マスト25a及び第2マスト25bに加わる荷重は、マスト取付プレート223のマスト用の本体部223a(凹部223c)から中空フレーム23cに直接的に伝達され、且つ一対の補強プレート123(124,125)を介してマスト取付プレート223の突出部223bから中空フレーム23cに間接的に伝達される。すなわち、マスト取付プレート223の突出部223bによって、第1マスト25a及び第2マスト25bに加わる荷重を、中空フレーム23cの幅方向(軸方向に直交する方向)に分散させながら、中空フレーム23cに伝達できる。これにより、マスト取付プレート223が中空フレーム23cに与える応力の集中を、緩和できる。
【0033】
(C)スタッカクレーン1において、走行台車23が配線ダクト23dをさらに有している。ここでは、補強プレート123(124,125)は、中空フレーム23cの側面の上方に取り付けられている。配線ダクト23dは、中空フレーム23cの下面に取り付けられている。この場合、配線ダクト23dが中空フレーム23cの下面に取り付けられているので、走行台車23が占める平面スペースを増やすことなく、配線を行うことができる。
【0034】
(D)スタッカクレーン1において、走行台車23が、走行を停止させるためのストッパ部材23eを、さらに有している。ここでは、ストッパ部材23eが、補強プレート123(124,125)の側面に固定されている。この場合、ストッパ部材23eが補強プレート123(124,125)の側面に固定されているので、ストッパ部材23eによって、中空フレーム23cの両端部をさらに補強できる。詳細には、ストッパ部材23eは、走行を停止させるためのものであるため、その剛性は高い。このため、ストッパ部材23eを、補強プレート123(124,125)の側面すなわち中空フレーム23cの両端部に固定することによって、中空フレーム23cの強度及び剛性を確実に向上できる。
【0035】
(3)他の実施形態
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
【0036】
前記実施形態では、補強プレート123が、マスト取付プレート223の下面に単に当接しているだけの場合の例を示したが、補強プレート123がマスト取付プレート223の下面に当接さえしていれば、補強プレート123とマスト取付プレート223との係合関係についてはどのようにしても良い。例えば、補強プレート123がマスト取付プレート223の下面に当接した状態で、補強プレート123をマスト取付プレート223の下面に固定してもよい。より具体的には、補強プレート123がマスト取付プレート223の下面に当接した状態で、補強プレート123をマスト取付プレート223の下面に溶接やボルト等によって固定してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、マストと下部台車と有するスタッカクレーンに広く適用できる。
【符号の説明】
【0038】
1 スタッカクレーン
23 走行台車(下部台車)
23a 第1走行車輪
23b 第2走行車輪
23c 中空フレーム
23d 配線ダクト
23e ストッパ部材
25a 第1マスト(マスト)
25b 第2マスト(マスト)
223 マスト取付プレート
123 一対の補強プレート
124 一方の補強プレート
125 他方の補強プレート
223a マスト用の本体部
223b 突出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マストと、
走行方向に延びる1本の中空フレームと、前記マストを取り付けるために前記中空フレームの端部の上面に固定され、前記中空フレームの中央部側に向けて幅が狭くなる形状に形成されるマスト取付プレートと、それぞれが、前記マスト取付プレートの下面に当接し、前記中空フレームの中央部側に向けて延びるように、前記中空フレームの端部の側面に装着される一対の補強プレートとを、有する下部台車と、
を備えたスタッカクレーン。
【請求項2】
前記マスト取付プレートは、前記マストが固定される本体部と、前記本体部から前記中空フレームの中央部側に向けて幅が狭くなる形状の部分に含まれる一対の突出部とを、有し、
前記一対の突出部は、それぞれ、前記一対の補強プレートの上面に当接している。
請求項1に記載のスタッカクレーン。
【請求項3】
前記下部台車は、配線ダクトを、さらに有し、
前記一対の補強プレートは、前記中空フレームの側面の上方に取り付けられており、
前記配線ダクトは、前記中空フレームの下面に取り付けられている、
請求項1又は2に記載のスタッカクレーン。
【請求項4】
前記下部台車は、走行を停止させるためのストッパ部材を、さらに有し、
前記ストッパ部材は、前記一対の補強プレートの少なくとも一方の側面に固定されている、
請求項1〜3のいずれかに記載のスタッカクレーン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−240829(P2012−240829A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−115390(P2011−115390)
【出願日】平成23年5月24日(2011.5.24)
【出願人】(000006297)村田機械株式会社 (4,916)
【Fターム(参考)】