説明

スタンド付き噴霧器

【課題】ハンドフリーでの操作が可能であり、使用性も良好なスタンド付き噴霧器を提供すること。
【解決手段】本発明のスタンド付き噴霧器1は、エアブラシ13と、このエアブラシ13とエア搬送用チューブ12を介して連結され、エア(空気)を供給可能な電動ポンプ11と、台座141と、この台座141から上方に伸びる棒状の支持部142と、支持部142の先端に配設され、エアブラシ13を着脱可能に装着するエアブラシ装着部15を備えたスタンド14を基本構成として含み、エアブラシ13をエアブラシ装着部15から取り外した状態での使用はもちろんのこと、エアブラシ13をエアブラシ装着部15に装着した状態で使用すれば、化粧水等の各種液体を顔等の人体の任意の部位に対してハンドフリーで噴霧することができ、使用性が良好なスタンド付き噴霧器1となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スタンド付き噴霧器に関する。さらに詳しくは、化粧水、香水等の液体をガス状にして人体の顔等に噴霧可能なスタンド付き噴霧器に関する。
【背景技術】
【0002】
化粧水等の液体をガス状に噴霧するための噴霧器としては、液体を吸引して吐出するポンプ、及びこのポンプからの送液を霧状に吐出するノズルを有してなる噴霧器本体と、このポンプによって吸い出される、液体を収容するタンクとが一体とされた構成のものが知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2を参照。)。そして、かかる構成の噴霧器は、ノズルの上端部を押し下げることで化粧水等の液体を噴霧可能とする。
【0003】
【特許文献1】特開平5−104039号公報
【特許文献2】特開2001−38253号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の噴霧器にあっては、ハンドフリーでの操作が困難であり、使用性としては必ずしも十分なものとは言えなかった。また、液体の噴霧を続けるためにはノズルを断続的に押し下げ続ける必要がある等の問題があった。
【0005】
本発明の目的は、前記の課題に鑑みてなされたものであり、ハンドフリーでの操作が可能であり、使用性も良好なスタンド付き噴霧器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の課題を解決するために、本発明の請求項1に係るスタンド付き噴霧器は、ガス状の液体を大気中に噴霧可能な噴霧器であって、噴出孔を有するエアブラシ本体と、当該エアブラシ本体に噴霧対象の液体を供給する液体タンクと、を備えるエアブラシと、前記エアブラシと中空状のエア搬送用チューブを介して連結され、前記エアブラシにエアを供給可能な電動ポンプと、台座と、当該台座から上方に伸びる棒状の支持部と、当該支持部の先端に配設され、前記エアブラシを着脱可能に装着するエアブラシ装着部を備えたスタンドと、を含むことを特徴とする。
【0007】
本発明の請求項2に係るスタンド付き噴霧器は、前記請求項1において、前記エアブラシが、前記エアブラシ本体に配設された操作ボタンを押圧することにより前記噴出孔からガス状の液体が噴出され、前記エアブラシ装着部が、前記エアブラシの装着により前記操作ボタンを押圧した状態とすることを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項3に係るスタンド付き噴霧器は、前記請求項2において、前記エアブラシ装着部が筒状の部材であり、前記エアブラシ装着部の内部に、前記エアブラシが装着された場合に前記操作ボタンが存在する位置に対応して、前記操作ボタンを押圧するための突起が配設されていることを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項4に係るスタンド付き噴霧器は、前記請求項1ないし請求項3のいずれかにおいて、前記支持部が屈曲性があることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の請求項1に係るスタンド付き噴霧器は、液体を大気中に噴霧可能とする噴霧器として、エアブラシを着脱可能に装着するエアブラシ装着部を備えたスタンドを基本構成として含み、エアブラシを当該エアブラシ装着部から取り外した状態での使用はもちろんのこと、エアブラシをエアブラシ装着部に装着した状態で使用すれば、化粧水、香水等の各種液体を顔等の人体の任意の部位に対してハンドフリーで噴霧することができ、使用性が良好なスタンド付き噴霧器となる。
【0011】
本発明の請求項2に係るスタンド付き噴霧器は、エアブラシ装着部にエアブラシが装着された場合に、エアブラシ(エアブラシ本体)の操作ボタンを押圧した状態とすることができるので、液体をハンドフリーで噴霧する状態を効率よく具現化することができる。
【0012】
本発明の請求項3に係るスタンド付き噴霧器は、筒状部材であるエアブラシ装着部の内部に配設される突起が、エアブラシ(エアブラシ本体)の操作ボタンを押圧する構成であるので、エアブラシ装着部にエアブラシを装着した場合に、エアブラシの操作ボタンを押圧した状態となり、液体をハンドフリーで噴霧する状態を確実に具現化し、使用性がより一段と優れるスタンド付き噴霧器となる。
【0013】
本発明の請求項4に係るスタンド付き噴霧器は、当該噴霧器のスタンドを構成する支持部が屈曲性があるので、フレキシブルに折り曲げ可能となり、スタンドに装着されるエアブラシの向きや高さ等を自由に調整することができ、使用性がより一層優れたスタンド付き噴霧器となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態の例を図面に基づいて説明する。
【0015】
(I)本発明のスタンド付き噴霧器1の構成:
図1ないし図10を用いて、本発明のスタンド付き噴霧器の一態様の構成を説明する。図1は本発明のスタンド付き噴霧器(エアブラシをエアブラシ装着部に装着した状態)の一態様を示した斜視図、図2は本発明のスタンド付き噴霧器(エアブラシをエアブラシ装着部から取り外した状態)の一態様を示した斜視図、をそれぞれ示す。ここで、1はスタンド付き噴霧器、11は電動ポンプ、12はエア搬送用チューブ、13はエアブラシ、14はスタンド、15はエアブラシ装着部、をそれぞれ示す。
【0016】
図1及び図2に示すように、本実施形態のスタンド付き噴霧器1は、噴出孔132を有するエアブラシ本体131と、このエアブラシ本体131に噴霧対象の液体を供給する液体タンク133と、を備えるエアブラシ13と、エアブラシ13と中空状のエア搬送用チューブ12を介して連結され、エアブラシ13にガスを供給可能な電動ポンプ11と、台座141と、台座141から上方に伸びる棒状の支持部142と、当該支持部142の先端に配設され、エアブラシ13を着脱可能に装着するエアブラシ装着部15を備えたスタンド14と、を基本構成として含み、ガス状の液体を大気中に噴霧可能とする。なお、本発明のスタンド付き噴霧器1は、顔等の人体の部位等に、化粧水、香水等の各種液体を噴霧するのに適する。
【0017】
[電動ポンプ11の構成]
図3は、本実施形態に係るスタンド付き噴霧器1を構成する電動ポンプ11を示した斜視図である。図3に示すように、電動ポンプ11は、その内部に図示しないポンプ本体(コンプレッサー)が、合成樹脂製の筐体である外装ケース111に内蔵されている。電動ポンプ11は、外装ケース111の上面に配設される操作部112にあるスイッチ113を押圧することにより、電源のオン/オフ(ON/OFF)が切り換えられ、電源がオン(ON)の時は操作部112の表示ランプ114が点灯し、エア搬送用チューブ12(図1及び図2を参照)を介して連結されるエアブラシ13にエア(空気)が供給されることになる。一方、再度スイッチ113を押圧すると、電源がオフ(OFF)となり、エア(空気)の供給が止まり、表示ランプ114が消灯する。
【0018】
図4は、本実施形態に係るスタンド付き噴霧器1を構成する電動ポンプ11を示した左側面図である。図3及び図4に示すように、電動ポンプ11の左側面には、エア搬送用チューブ12と連結するための接続部115が形成されている。電動ポンプ11の接続部115は、図1及び図2に示すエア搬送用チューブ12の一端に形成された接続部121と連結され、エア搬送用チューブ12の他端に形成された接続部122と、エアブラシ本体131の接続部137(後記する図6を参照。)を連結することにより、電動ポンプ11からエアブラシ13にエア(空気)を供給可能とする。
【0019】
また、図5は、本実施形態に係るスタンド付き噴霧器1を構成する電動ポンプ11を示した右側面図である。図5に示すように、電動ポンプ11の右側面には、ACアダプター(図示しない)と挿入・接続するためのジャック116が形成されている。ジャック116には、電源コード(図示しない)の一端に設けられたACアダプターを挿入し、電源コードの他端に設けられた電源プラグ(図示しない)をコンセントに挿入することにより、電動ポンプ11に電源が供給されることになる。
【0020】
電動ポンプ11は、エアブラシ13(エアブラシ本体131)に対してエアを供給するものであるが、エアの供給量は、概ね20〜100cc/秒程度とすればよく、30〜50cc/秒程度とすることが好ましい。また、電動ポンプ11のサイズは、特に制限はないが、全体をコンパクトにするため、例えば、幅を60〜80mm、奥行きを115〜165mm、高さを45〜75mm程度とすることが好ましく、幅を55〜75mm、奥行きを115〜135mm、高さを35〜55mm程度とすることが特に好ましい。
【0021】
図1及び図2において、電動ポンプ11とエアブラシ13を空気的に連結し、電動ポンプ11からエアブラシ13にエア(空気)を供給可能とするエア搬送用チューブ12は、エア(空気)が通過可能であればその長さ及び内径は特に制限はないが、例えば、長さは50〜200cm程度とすることができ、70〜150cm程度とすることが好ましい。また、内径はφ2〜φ8mm程度とすることができ、φ3〜φ5mmとすることが好ましい。
【0022】
[エアブラシ13の構成]
図6は、本実施形態に係るスタンド付き噴霧器1を構成するエアブラシ13を示した正面図である。図6に示すように、エアブラシ13(スプレーガンとも呼ばれる。)は、噴出孔132を有するエアブラシ本体131と、エアブラシ本体131に取り付けられ、噴霧対象の液体を供給する液体タンク133と、を備える。なお、エアブラシ13は、本実施形態にあっては、いわゆるシングルアクションのタイプのものを示している。
【0023】
エアブラシ本体131(ハンドピースとも呼ばれる。)は、配設された操作ボタン134を押圧することにより、噴出孔132からガス状の液体が噴出される一方、押圧状態を開放することにより噴出が停止する。噴出孔132の大きさは、特に制限はないが、概ねφ0.2〜φ0.8mm程度とすることが好ましく、φ0.2〜φ0.4mm程度とすることが特に好ましい。
【0024】
エアブラシ本体131の後部には、回転することによりガス状の液体の噴出状態を調整する調整部135が形成されている。調整部135は、例えば、時計回り方向に回転させる(締める)と噴出されるガス状の液体の粒子が細かくなり、反時計回り方向に回転させる(緩める)と噴出されるガス状の液体の粒子が粗くなる。
【0025】
液体タンク133は、本実施形態にあっては、略漏斗形状のものがエアブラシ本体131の上部に取り付けられる。液体タンク133の容量は、例えば、2〜50cc程度とすることができ、10〜50cc程度とすることが好ましい。エアブラシ13は、液体タンク133から送り込まれた液体と、電動ポンプ11から送り込まれたエア(空気)が、エアブラシ本体131の内部で混ざり合って、噴出孔132からガス状の液体が噴霧されることになる。
【0026】
エアブラシ本体131の下部に配設されるエアバルブ136は、その下部にねじ切りされて形成される接続部137と、一端の接続部121を電動ポンプ11の接続部115に連結されたエア搬送用チューブ12の他端の接続部122が連結されることにより、電動ポンプ11からエアブラシ13にエア(空気)を供給可能とする。
【0027】
[スタンド14の構成]
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るスタンド付き噴霧器1を構成するスタンド14は、台座141と、かかる台座141から上方に伸びる棒状の支持部142と、この支持部142の先端に配設され、エアブラシ13を着脱可能に装着するエアブラシ装着部15と、を備える。
【0028】
台座141は、スタンド14全体の土台となるものであり、本実施形態にあっては、図1及び図2に示すように、略円形状からなる金属板からなる。また、かかる台座141から上方に伸びる棒状の支持部142は、図1及び図2では真っ直ぐに伸ばした状態を示しているが、屈曲性があり、使用者の噴霧部位(例えば顔等)の高さに合わせてフレキシブルに折り曲げることができる。スタンド14を構成する支持部142の長さは、台座141から、その先端に配設されるエアブラシ装着部15までの長さとして、例えば、200〜500mm程度とすることが好ましく、300〜360mmとすることが特に好ましい。
【0029】
図7は、エアブラシ装着部15をエアブラシの装着方向(図2の矢印方向)から見た図、図8は、エアブラシ装着部15の内部構造を示した図(突起155が配設される位置で切断した断面図。なお、図8における点線は装着されるエアブラシ13を示す。)、をそれぞれ示す。図7及び図8に示すように、本実施形態にあっては、エアブラシ装着部15は、筒状の部材からなる装着部本体151の一方を開放状態として、その内部にエアブラシ13を着脱可能に装着し、エアブラシ本体131の下部に配設されるエアバルブ136を装着できるよう、切り欠き152が形成されている。また、装着部本体151の他方には底部153を形成するとともに、エアブラシ本体131の調整部135を挿入可能な挿入穴154が形成され、エアブラシ装着部15の内部からエアブラシ本体131の調整部135を挿入穴154に挿入すると、当該調整部135はエアブラシ装着部15の外部に現れることになる。
【0030】
また、エアブラシ装着部15の内部には、エアブラシ13(エアブラシ本体131)の操作ボタン134を押圧するための突起155が配設されている。かかる突起155は、エアブラシ装着部15にエアブラシ13が装着された場合(図8で点線で示されている)にエアブラシ13の操作ボタン134が存在する位置に対応して配設されており、弾性体であるコイルスプリング157を、突起155と蓋部156で挟み込むようにして構成される。突起155は、エアブラシ装着部15にエアブラシ13が装着された場合には、エアブラシ13の操作ボタン134に接触するとともに、コイルスプリング157が縮まることにより接触した状態を維持してエアブラシ13の操作ボタン134を押圧する。本実施形態にあっては、エアブラシ装着部15をこのような構成とすることにより、エアブラシ装着部15にエアブラシ13(エアブラシ本体131)を装着した場合に、エアブラシ13の操作ボタン134を押圧した状態とする。
【0031】
(II)スタンド付き噴霧器1の使用方法:
図9は、本実施形態のスタンド付き噴霧器1の使用方法の一例を示した図であり、エアブラシ13をエアブラシ装着部15に装着した状態で使用する方法を示した概略図である。図9のように、エアブラシ13をエアブラシ装着部15に装着した状態にあっては、エアブラシ13(エアブラシ本体131)の噴出孔132に対して人体の任意の部位(図9では顔X)を向けることにより、当該部位に対してハンドフリーでガス状の液体を連続的に噴霧することができる。
【0032】
エアブラシ13をエアブラシ装着部15に装着した状態で使用するには、まず、エアブラシ13(エアブラシ本体131)の調整部135をエアブラシ装着部15の挿入穴154に、調整部135が外部に現れるように挿入し、エアブラシ13をエアブラシ装着部15に装着する。なお、前記したように、エアブラシ装着部15の内部に配設される突起155によってエアブラシ13(エアブラシ本体131)の操作ボタン134が押圧されることになり、電動ポンプ11のスイッチ113がオン(ON)とされることによって、噴霧が開始される状態になる。
【0033】
このように、エアブラシ装着部15にエアブラシ13を装着した状態で、電動ポンプ11のジャック116に、電源コード(図示しない)の一端に設けられたアダプターを挿入し、電源コードの他端に設けられた電源プラグをコンセントに挿入する。次に、液体タンク133に噴霧させる所望の液体を所定量入れて、電動ポンプ11のスイッチ113を押して電源をオン(ON)にすると、エア搬送用チューブ12を介して連結されるエアブラシ13(エアブラシ本体131)にエア(空気)が供給され、エアブラシ本体131の噴出孔132からガス状の液体の噴霧が開始される(操作部113の表示ランプ114が点灯する。)。なお、ガス状の液体の噴霧状態は、エアブラシ13の調整部135で調整可能である(図10に示す方法も同様。)。そして、所定量が噴霧されたら、電動ポンプ11のスイッチ113を押して電源をオフ(OFF)にすることにより、エアの供給が止まり、噴霧が終了する(表示ランプ114が消灯する。)。
【0034】
また、図10は、本実施形態のスタンド付き噴霧器1の使用方法の他の例を示した図であり、エアブラシ13をエアブラシ装着部15から外し、手Yに持った状態で使用する方法を示した概略図である。図10にあっては、エアブラシ13を手Yに持って、エアブラシ本体131の噴出孔132を、液体を噴霧したい人体の任意の部位(図10では顔X)に対して向けることにより、当該部位に対して液体を連続的あるいは間欠的に噴霧することができる。
【0035】
エアブラシ13をエアブラシ装着部15から外した状態で使用するには、電動ポンプ11のジャック116に、電源コード(図示しない)の一端に設けられたアダプターを挿入し、電源コードの他端に設けられた電源プラグをコンセントに挿入する。次に、液体タンク133に噴霧させる所望の液体を所定量入れ、電動ポンプ11のスイッチ113を押して電源をオン(ON)にすると、操作部113の表示ランプ114が点灯し、エア搬送用チューブ12を介して連結されるエアブラシ13(エアブラシ本体131)にエア(空気)が供給される。この状態で、図10に示すように、エアブラシ13を手Yに持ち、顔X等の噴霧したい部分にエアブラシ本体131の噴出孔132を向け、操作ボタン134を押圧すると、噴出孔132から噴霧が開始される。そして、所定量が噴霧されたら、電動ポンプ11のスイッチ113を押して電源をオフ(OFF)にすることにより、エアの供給が止まり、噴霧が終了する(表示ランプ114が消灯する。)。
【0036】
(III)本発明の効果:
以上説明した本実施形態に係るスタンド付き噴霧器1は、エアブラシ装着部15を備えたスタンド14を基本構成として含み、エアブラシ13が当該エアブラシ装着部15に着脱可能であるので、エアブラシ13を当該エアブラシ装着部15から取り外した状態での使用はもちろんのこと、エアブラシ13をエアブラシ装着部15に装着した状態で使用することにより、化粧水、香水等の各種液体を顔等の人体の任意の部位に対してハンドフリーで噴霧することができ、使用性が良好なスタンド付き噴霧器1となる。
【0037】
また、本実施形態に係るスタンド付き噴霧器1は、エアブラシ装着部15にエアブラシ13を装着した場合に、当該装着部15の内部に配設される突起155が、エアブラシ13(エアブラシ本体131)の操作ボタン134を押圧する構成であるので、エアブラシ装着部15にエアブラシ13を装着した場合にあっては、エアブラシ13の操作ボタン134を押圧した状態でハンドフリーで噴霧することが確実かつ効率的になされ、使用性が一段と優れるスタンド付き噴霧器1となる。
【0038】
(IV)実施形態の変形:
なお、以上説明した態様は、本発明の一態様を示したものであって、本発明は、前記し
た実施形態に限定されるものではなく、本発明の構成を備え、目的及び効果を達成できる
範囲内での変形や改良が、本発明の内容に含まれるものであることはいうまでもない。ま
た、本発明を実施する際における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的及び効果を達
成できる範囲内において、他の構造や形状等としても問題はない。本発明は前記した各実
施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形や改良は、本
発明に含まれるものである。
【0039】
例えば、前記した実施形態にあっては、本発明のスタンド付き噴霧器1を構成するエアブラシ13(エアブラシ本体131)として、いわゆるシングルアクションのものを示したが、これには限定されず、ダブルアクション、トリガーアクション等といった公知の構成のものを採用するようにしてもよく、また、エアブラシ13を装着するエアブラシ装着部15の構成や形状も、エアブラシ13の構成や形状等に応じて、適宜変更するようにすればよい。
【0040】
加えて、前記した実施形態において、図1等に示した電動ポンプ11、液体タンク133、スタンド14を構成する台座141、支持部142等の形状も、あくまでも例示であり、本発明の目的及び奏する効果を妨げない範囲において任意の形状を選択するようにしても問題はない。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造及び形状等は、本発明の目的を達成できる範
囲で他の構造等としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は、化粧水や香水等の液体をハンドフリーで噴霧できるスタンド付き噴霧器として、産業上の利用可能性を有し、有利に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明のスタンド付き噴霧器(エアブラシをエアブラシ装着部に装着した状態)の一態様を示した斜視図である。
【図2】本発明のスタンド付き噴霧器(エアブラシをエアブラシ装着部から取り外した状態)の一態様を示した斜視図である。
【図3】本実施形態に係るスタンド付き噴霧器を構成する電動ポンプを示した斜視図である。
【図4】本実施形態に係るスタンド付き噴霧器を構成する電動ポンプを示した左側面図である。
【図5】本実施形態に係るスタンド付き噴霧器を構成する電動ポンプを示した右側面図である。
【図6】本実施形態に係るスタンド付き噴霧器を構成するエアブラシを示した正面図である。
【図7】エアブラシ装着部をエアブラシの装着方向から見た図である。
【図8】エアブラシ装着部の内部構造を示した図である。
【図9】本実施形態のスタンド付き噴霧器の使用方法の一例を示した図であり、エアブラシをエアブラシ装着部に装着した状態で使用する方法を示した概略図である。
【図10】本実施形態のスタンド付き噴霧器の使用方法の他の例を示した図であり、エアブラシをエアブラシ装着部から外し、手に持った状態で使用する方法を示した概略図である。
【符号の説明】
【0043】
1 …… スタンド付き噴霧器
11 …… 電動ポンプ
111 …… 外装ケース
112 …… 操作部
113 …… スイッチ
114 …… 表示ランプ
115 …… 接続部(電動ポンプの接続部)
116 …… ジャック
12 …… エア搬送用チューブ
121 …… 接続部(電動ポンプと接続される接続部)
122 …… 接続部(エアブラシ本体と接続される接続部)
13 …… エアブラシ
131 …… エアブラシ本体
132 …… 噴出孔
133 …… 液体タンク
134 …… 操作ボタン
135 …… 調整部
136 …… エアバルブ
137 …… 接続部(エアブラシ本体の接続部)
14 …… スタンド
141 …… 台座
142 …… 支持部
15 …… エアブラシ装着部
151 …… 装着部本体
152 …… 切り欠き
153 …… 底部
154 …… 挿入穴
155 …… 突起
156 …… 蓋部
157 …… コイルスプリング(弾性体)
X …… 顔(人体の部位)
Y …… 手


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガス状の液体を大気中に噴霧可能な噴霧器であって、
噴出孔を有するエアブラシ本体と、当該エアブラシ本体に噴霧対象の液体を供給する液体タンクと、を備えるエアブラシと、
前記エアブラシと中空状のエア搬送用チューブを介して連結され、前記エアブラシにエアを供給可能な電動ポンプと、
台座と、当該台座から上方に伸びる棒状の支持部と、当該支持部の先端に配設され、前記エアブラシを着脱可能に装着するエアブラシ装着部を備えたスタンドと、
を含むことを特徴とするスタンド付き噴霧器。
【請求項2】
前記エアブラシが、前記エアブラシ本体に配設された操作ボタンを押圧することにより前記噴出孔からガス状の液体が噴出され、
前記エアブラシ装着部が、前記エアブラシの装着により前記操作ボタンを押圧した状態とすることを特徴とする請求項1に記載のスタンド付き噴霧器。
【請求項3】
前記エアブラシ装着部が筒状の部材であり、
前記エアブラシ装着部の内部に、前記エアブラシが装着された場合に前記操作ボタンが存在する位置に対応して、前記操作ボタンを押圧するための突起が配設されていることを特徴とする請求項2に記載のスタンド付き噴霧器。
【請求項4】
前記支持部が屈曲性があることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のスタンド付き噴霧器。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−115590(P2010−115590A)
【公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−290410(P2008−290410)
【出願日】平成20年11月12日(2008.11.12)
【出願人】(507308049)株式会社渡久クリエイト (1)
【Fターム(参考)】