説明

ストッパ装置

【課題】製品の高コスト化を抑制しつつ、電力によってロッドを可動させることができるストッパ装置を提供する。
【解決手段】ストッパ装置10は、コンベアラインの搬送路上を搬送されるワークを停止させるストッパ装置10であって、プランジャ31と、励磁されることによってプランジャ31を吸引して移動させるコイル32と、から構成されるソレノイド30と、前記ワークに当接することにより前記ワークの搬送を停止させるワーク当接部22を有するとともに、プランジャ31に機械的に接続され、プランジャ31に連動して、ワーク当接部22が前記搬送路に交わる第1位置(上死点の位置)と、前記搬送路に交わらない第2位置(下死点の位置)と、の間を移動するロッド20と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ストッパ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車や電子部品等を生産する工場に設置されているコンベアラインには、ワークを停止させるために、ストッパ装置が用いられる。例えば、下記特許文献1、2には、空気圧や油圧によってロッドを上昇させて、ロッドの先端で搬送されるワークを停止させるストッパ装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−1452号公報
【特許文献2】特開平11−227937号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1、2に記載のストッパ装置は、ロッドを空気圧や油圧によって可動させ、このロッドの先端をワークに当接させて、搬送されるワークを停止させる。近年、環境への配慮等の観点から、このような空気圧や油圧によってロッドを可動させるのではなく、電力によって可動させたいという要望が高まっている。しかしながら、単にロッドを電動モータによって可動させると、モータの制御部等が別途必要となる。また、部品点数が増加するため、制御内容が複雑になり、製品のコストが高くなるおそれがある。
【0005】
本発明は、上述の事情の下になされたもので、製品の高コスト化を抑制しつつ、電力によってロッドを可動させることができるストッパ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の目的を達成するために、本発明のストッパ装置は、
搬送路上を搬送されるワークを停止させるストッパ装置であって、
プランジャと、励磁されることによって前記プランジャを吸引して移動させるコイルと、から構成されるソレノイドと、
前記ワークに当接することにより前記ワークの搬送を停止させるワーク当接部を有するとともに、前記プランジャに機械的に接続され、前記プランジャに連動して、前記ワーク当接部が前記搬送路に交わる第1位置と、前記搬送路に交わらない第2位置と、の間を移動するロッドと、
を備えることを特徴とする。
【0007】
前記ロッドは、前記ソレノイドの前記コイルが励磁された場合、前記プランジャに連動して、前記第2位置に移動してもよい。
【0008】
前記ロッドと前記プランジャとを機械的に接続する第1接続部を備え、
前記第1接続部は、前記プランジャに連動することによって、前記ロッドのストロークを前記プランジャのストロークよりも大きなストロークに変換して、前記ロッドを移動させてもよい。
【0009】
前記第1位置まで移動した前記ロッドを前記第2位置の方向に移動しないように、前記ロッドの端部を係止する係止部と、
前記ロッドと前記係止部との係止を解除する係止解除部と、
前記係止解除部と前記プランジャとを機械的に接続する第2接続部と、
を備え、
前記第2接続部は、前記プランジャに連動することによって、前記係止解除部を移動させて、前記係止部による前記係止を解除してもよい。
【0010】
前記第1接続部が、前記ロッドを移動させる前に、第2接続部が、前記係止解除部を移動させて、前記係止を解除するよう、
前記第1接続部及び前記第2接続部が、前記プランジャに機械的に接続されていてもよい。
【0011】
前記第1接続部は、接続ピンを介して、前記プランジャに接続されるとともに、前記第1接続部の端部には、前記接続ピンを挿通するための長円形状の孔が形成され、
前記プランジャが、所定のストロークまで移動するときは、前記接続ピンが前記孔内を移動することにより、前記第1接続部は、前記ロッドを移動させず、
前記プランジャが、所定のストローク以上を移動するときは、前記接続ピンを前記孔内の内周面に当接させることにより、前記第1接続部は、前記ロッドを移動させるようにしてもよい。
【0012】
前記ロッドが前記第1位置から前記第2位置まで移動している時は、所定の第1通電率で前記コイルを通電し、
前記ロッドが前記第2位置にある時は、前記第1通電率よりも小さい第2通電率で前記コイルを通電するように、前記コイルへの通電を制御する制御手段を備えていてもよい。
【0013】
前記ロッドは、前記ワークが前記ワーク当接部に当接したときに生じる衝撃を吸収する衝撃吸収装置を備えていてもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ソレノイドによって、搬送されるワークを停止させる位置まで移動させているため、製品の高コスト化を抑制しつつ、電力によってロッドを可動させることができるストッパ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1実施形態に係るストッパ装置を示す斜視図である。
【図2】(A)は、ロッドが上死点にあるストッパ装置の断面図である。(B)は、ロッドが下死点にあるストッパ装置の断面図である。
【図3】ストッパ装置の分解断面図である。
【図4】(A)は、ワーク当接部の断面図(その1)である。(B)は、ワーク当接部の断面図(その2)である。
【図5】(A)は、ロッド本体等の側面図である。(B)は、ロッド本体等の斜視図である。
【図6】(A)は、第2接続部の側面図である。(B)は、第2接続部の平面図である。
【図7】(A)は、第1接続部の側面図である。(B)は、第1接続部の平面図である。
【図8】ストッパ装置の使用例を示す図(その1)である。
【図9】(A)、(B)、及び(C)は、ロッドが下死点に移動する場合のストッパ装置の動作を説明するための図である。
【図10】(A)は、ワーク当接部の動作を説明するための断面図(その1)である。(B)は、ワーク当接部の動作を説明するための断面図(その2)である。
【図11】ストッパ装置の使用例を示す図(その2)である。
【図12】(A)、(B)、及び(C)は、ロッドが上死点に移動する場合のストッパ装置の動作を説明するための図である。
【図13】(A)は、本発明の第2実施形態に係るストッパ装置の、ロッドが上死点にある場合を示す断面図である。(B)は、第2実施形態に係るストッパ装置の、ロッドが下死点にある場合を示す断面図である。
【図14】(A)は、ロッド本体等の側面図(その1)である。(B)は、ロッド本体等の斜視図(その1)である。(C)は、ロッド本体等の斜視図(その2)である。
【図15】(A)は、ロッド本体等の側面図(その2)である。(B)は、ロッド本体等の斜視図(その3)である。(C)は、ロッド本体等の斜視図(その4)である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
《第1実施形態》
以下、本発明の第1実施形態に係るストッパ装置10について、図1〜12を参照しながら説明する。なお、理解を容易にするため、X軸をストッパ装置10の側面方向、Y軸をストッパ装置10の鉛直方向、Z軸をストッパ装置10の正面方向とするXYZ座標を設定し、適宜参照する。
【0017】
ストッパ装置10は、コンベアライン上を搬送されるワークを所定位置で停止させるために用いられる。ストッパ装置10は、図1に示すように、筐体11と、筐体11から+Y方向に先端が突出するように配置され、Y軸方向を往復移動するロッド20と、ロッド20の駆動源となる吸引力を発生させるソレノイド30と、を有している。ロッド20が、図2(B)に示すように、第2位置(下死点の位置)から、+Y方向に上昇して、図2(A)に示すように、第1位置(上死点の位置)に移動した場合に、ロッド20の先端がワークに当接する。これにより、ストッパ装置10は、搬送されるワークを停止させる。また、ストッパ装置10は、第1位置に移動したロッド20の−Y方向への移動を制限するロックユニット40を有している。
【0018】
筐体11は、例えば、アルミニウム合金から構成され、図2及び図3に示すように、+Y側及び−Y側に開口18,19が形成されている。この筐体11には、ロッド20やロックユニット40等が収納される。筐体11の+Y側の開口18には、ロッドカバー12が取り付けられ、筐体11の−Y側の開口19には、エンドカバー13が取り付けられている。ロッドカバー12及びエンドカバー13は、それぞれ複数のボルトの締結によって、筐体11に固定されている。
【0019】
ロッド20は、図2及び図3に示すように、ロッド本体21と、ロッド本体21の+Y側の先端に配置されたワーク当接部22と、を有している。
【0020】
ロッド本体21は、略円柱状の部材で、ロッドカバー12内に形成されたシリンダ部12aに挿入されている。このシリンダ部12aは、すべり軸受として構成されており、ロッド本体21は、ロッドカバー12に対して、Y軸方向に摺動自在に配置される。また、ロッド本体21の下端には、Y方向に突出する移動規制部28が形成されている。また、ロッド本体21の内部には、ショックアブソーバ29及び偏角アダプタ27が収納されている。さらに、ロッド本体21の下方には、ロッド本体21を+Y方向に付勢するためのスプリング14が配置されている。
【0021】
移動規制部28は、スプリング14によって付勢されたロッド本体21を、図2に示す第1位置(上死点の位置)よりも+Y方向に移動させないよう、ロッド本体21の移動を規制する。移動規制部28は、略円柱形状に形成されており、エンドカバー13に形成された円形の孔13aに挿通されている。移動規制部28は、孔13aの直径よりもやや小さい直径に形成されており、孔13aに対して摺動可能に配置されている。また、移動規制部28の下端(−Y側の端部)には、フランジ部28aが形成されている。フランジ部28aは、孔13aの直径よりもやや大きい直径に形成されている。ロッド本体21がスプリング14によって付勢され、ロッド本体21が+Y方向に移動した場合、このフランジ部28aが孔13aの周囲と当接する。これにより、スプリング14によって付勢されたロッド本体21は、第1位置(上死点の位置)より+Y方向に移動しなくなる。
【0022】
ショックアブソーバ29は、ワーク当接部22がワークに当接したときの衝撃を吸収する。ショックアブソーバ29は、例えば、油圧式のショックアブソーバから構成される。ショックアブソーバ29の上端には、偏角アダプタ27が配置されている。偏角アダプタ27は、ワーク当接部22がワークに当接したときの衝撃の力を、Y軸方向の力に変換するとともに、その力をショックアブソーバ29に伝達する。
【0023】
ワーク当接部22は、図1〜3に示すように、レバーブラケット23と、レバー24と、ローラ25と、レバーロック金具26と、を有している。
【0024】
レバーブラケット23は、ロッド本体21の+Y側の先端部に固定されている。また、レバーブラケット23は、+Y方向に突出する一対の突出部23a,23bを有している。突出部23a,23bには、X軸方向に貫通する円形の孔が形成されている。
【0025】
レバー24は、略三角柱状に形成され、レバーブラケット23の突出部23aと突出部23bとの間に配置されている。このレバー24の上端部(+Y側の端部)及び下端部(−Y側の端部)には、それぞれX方向に貫通する円形の孔が形成されている。このレバー24の下端部に形成された孔と、突出部23a,23bに形成された孔とに、レバーピン24aが挿入されている。これにより、レバー24は、レバーブラケット23に対して、X軸回りに回動可能に支持される。また、レバーピン24aの両端には、レバーピン24aの抜け止めのためのナットが取り付けられている。
【0026】
ローラ25は、円板状に形成され、コンベアラインの搬送路上を搬送されるワークに当接する。ローラ25は、例えば、ポリアセタール樹脂等の樹脂材料又は金属材料から構成される。また、ローラ25の中心には、孔が形成されている。この孔と、レバー24の上端部に形成された孔とに、ローラピン25aが挿入されている。これにより、ローラ25は、レバー24に対して、X軸回りに回動可能に支持される。
【0027】
レバーロック金具26は、図4に示すように、ワークとの当接によって回転方向R1回りに回動したレバー24が、ショックアブソーバ29の反発力等によって、回転方向R1とは逆方向の回転方向R2回りに回動しないように、レバー24を係止する。詳しくは、レバーロック金具26は、図4(A)に示すように、回転方向R1回りに回動するレバー24の端部24bを摺動させて案内する案内面26aと、案内面26aの下方に形成された被係合部26bと、を有している。また、レバー24の端部24b近傍には、被係合部26bに係合する係合部24cが形成されている。そして、図4(B)に示すように、レバー24が回転方向R1回りに回動した場合に、レバー24の係合部24cは、レバーロック金具26の被係合部26bに係合する。この係合によって、レバー24が、ショックアブソーバ29の反発力等によって、いったん回転方向R1に回動した後に、回転方向R2回りに回動することを制限する。
【0028】
ソレノイド30は、電気エネルギーを機械的なエネルギーに変換し、この機械的なエネルギーを、ロッド20に伝達することで、ロッド20をY軸方向に往復移動させる。ソレノイド30は、図2及び図3に示すように、プランジャ31と、励磁されることによってプランジャ31をY軸方向に吸引するコイル32と、それらを覆うソレノイドカバー33と、コイル32内に固定された固定鉄芯と、から構成される。
【0029】
プランジャ31は、磁性材料から構成され、略円柱形状に形成されている。また、プランジャ31は、コイル32内に配置されている。このプランジャ31の上端部31aはソレノイドカバー33の上面から突出し、筐体11内に挿入されている。また、プランジャ31の上方には、スプリング15が配置されている。スプリング15は、プランジャ31を+Y方向に引っ張っている。
【0030】
コイル32は、例えば、絶縁材料で形成されたボビンと、ボビンに巻かれた銅線とから構成される。そして、図1に示すように、この銅線の両端に接続された電源線35は、ソレノイドカバー33から外部に引き出されている。電源線35は、例えば、コントローラを介して、直流24Vの電源に接続される。
【0031】
ロックユニット40は、第1位置(上死点の位置)に移動したロッド20を、−Y方向へ移動しないように規制する。ロックユニット40は、図2及び図3に示すように、ロッド本体21の下端に配置されているロックピン41と、ロックピン41を−Z方向に付勢する付勢部材42及びスプリング43と、それらを覆うロックユニットカバー44と、を有する。
【0032】
ロックピン41は、図5(A)及び図5(B)に示すように、円柱状に形成されている。そして、Z軸方向に移動可能に配置されている。
【0033】
付勢部材42は、付勢部材42の+Z側に配置されたスプリング43によって、ロックピン41を−Z側に付勢する。付勢部材42の−Z側の面は、ロックピン41の外周面に対応した湾曲面として構成されている。
【0034】
ストッパ装置10は、ロッド20とソレノイド30とを機械的に接続する第1接続部50と、ソレノイド30とロックユニット40とを機械的に接続する第2接続部60と、を有している。
【0035】
第2接続部60は、ソレノイド30の吸引力をロックユニット40に伝達して、ロックピン41を+Z方向にスライド移動させる。第2接続部60は、図6に示すように、略W字状に形成されており、−Y側の端部61と+Y側の端部65との間に3箇所の屈曲部62,63,64を有する。
【0036】
端部61近傍には、X方向に貫通する長円形状の孔61aが形成されている。この孔61aには、接続ピン70が挿入される。接続ピン70の断面形状は、円形状であり、接続ピン70は、孔61a内を摺動可能に配置される。この接続ピン70は、後述する第1接続部50に連結されており、接続ピン70を介して、第2接続部60は、第1接続部50に機械的に接続されている。
【0037】
屈曲部62,63,64は、それぞれ約90°の角度に屈曲されている。−Y側の屈曲部62近傍には、X軸方向に貫通する円形状の孔62aが形成されている。この孔62aには、接続ピン71が挿入される。この接続ピン71は、図2及び図3に示すように、ソレノイド30のプランジャ31の上端部31aに接続されている。接続ピン71を介して、第2接続部60は、プランジャ31に機械的に接続されている。
【0038】
端部65の+Z側の面は、湾曲面65aとして構成されている。この湾曲面65aは、ロックユニット40のロックピン41に当接する。
【0039】
第1接続部50は、ソレノイド30の吸引力をロッド20に伝達して、ロッド21を移動させる。第1接続部50は、図7に示すように、−Y側の端部51と+Y側の端部54との間に2箇所の屈曲部52,53を有する。
【0040】
端部51近傍には、X軸方向に貫通する円形状の孔51aが形成されている。この孔51aには、接続ピン72が挿入される。この接続ピン72は、図3に示すように、筐体11に回動可能に支持されている。これにより、第1接続部50は、筐体11に対して、接続ピン72回りに回動する。
【0041】
図7に示すように、端部51と屈曲部52との間には、X軸方向に貫通する円形状の孔50aと、ほぼY軸方向に平行な方向に貫通する長方形状の孔50bと、が形成されている。孔50bには、第2接続部60の端部61が挿入される。そして、この端部61に形成された孔61aと、第1接続部50に形成された孔50aとに、接続ピン70が挿通される。この接続ピン70を介して、第1接続部50は、第2接続部60に接続される。
【0042】
端部54近傍には、X軸方向に貫通する長円形状の孔54aが形成されている。この孔54aは、接続ピン73が挿入される。この接続ピン73は、孔54aに挿入されるとともに、ロッド本体21の下端にも挿入されている。この接続ピン73を介して、第1接続部50は、ロッド本体21に機械的に接続される。
【0043】
上述のストッパ装置10は、図8に示すように、複数のコンベアローラ101を含んで構成されるコンベアベルト100の下方に配置される。このコンベアベルト100上には、ワーク110が−Z方向に搬送されている。そして、図8に示すように、ソレノイド30のコイル32への通電がされていない場合は、ロッド20は、第1位置(上死点の位置)にある。この場合、ロッド20のローラ当接部22が、搬入されるワーク110に当接する。これにより、ストッパ装置10は、搬送されるワーク110を停止させる。なお、搬入されるワーク110に当接すると、レバー24が、レバーピン24a回りに回動する。そのため、このレバー24の回動によって、ワーク110とローラ当接部22とが当接したときの衝撃力が、偏角アダプタ27を介して、ショックアブソーバ29に伝達される。これにより、ショックアブソーバ29が、ワーク110に当接したときの衝撃を吸収する。
【0044】
また、ワーク110とローラ当接部22とが当接したときの衝撃力が、比較的大きい場合には、レバー24は、大きく回動する。この場合、レバー24の回動に伴って、レバー24の係合部24cは、レバーロック金具26の被係合部26bに係合する。この係合によって、レバー24が、ショックアブソーバ29の反発力等によって、逆方向に回動してしまうことを防ぐ。ショックアブソーバ29及びレバーロック金具26によって、ストッパ装置10のユーザの所望の位置で、ワーク110を正確に停止させることができる。
【0045】
上述のように構成された本実施形態に係るストッパ装置10の動作を、図9を用いて説明する。
【0046】
上述のストッパ装置10において、ソレノイド30のコイル32に通電すると、コイル32に電流を流したことで発生する磁束によって、プランジャ31と固定鉄芯との間に吸引力が発生する。この吸引力によって、プランジャ31は、図9(A)に示すように、スプリング15の引張力に抗して、−Y方向への移動を開始する。
【0047】
プランジャ31が−Y方向への移動を開始すると、図9(B)に示すように、接続ピン71との接続によって、第2接続部60の端部61も−Y方向への移動を開始する。第2接続部60の端部61の移動の開始直後は、接続ピン70は、端部61に形成された長円形状の孔61a内を移動するため、第1接続部50は、回動しない。
【0048】
第2接続部60の端部61が−Y方向に移動すると、第2接続部60の端部65も−Y方向に移動する。この端部65の+Z側の面は、湾曲面65aとして構成されているため、端部65の−Y方向への移動に伴い、ロックユニット40のロックピン41が、スプリング43の付勢力に抗して、+Z方向に移動する。ロックピン41は、ロックピン41は、ロッド本体21の下方からずれた位置まで移動する。
【0049】
さらに、プランジャ31が−Y方向に距離L1よりも大きく移動すると、図9(C)に示すように、接続ピン70が、端部61に形成された長円形状の孔61aの+Y側の内周面に当接する。これにより、第1接続部50が、接続ピン72回りに回動する。第1接続部50が回動すると、第1接続部50の端部54が、−Y方向に移動する。第1接続部50の端部54とロッド本体21の下端とは、接続ピン73によって接続されているため、ロッド本体21は、スプリング14の付勢力に抗して、−Y方向に移動する。
【0050】
プランジャ31が−Y方向に距離(L1+L2)まで移動すると、ロッド本体21は−Y方向に距離L0まで移動し、第2位置(下死点の位置)に移動する。
【0051】
ロッド本体21が第2位置まで移動したときに、図10(A)に示すように、レバー24の係合部24cが、レバーロック金具26の被係合部26bに係合している場合は、ロッド本体21の−Y方向の移動に伴って、レバーロック金具26の下端部26cとロッドカバー12の上面とが当接する。この当接によって、レバーロック金具26は、レバーロック金具26を支持するボルト26d回りの回転方向R1回りに若干回動する。レバーロック金具26が回動すると、図10(B)に示すように、レバー24の係合部24cの、レバーロック金具26の被係合部26bへの係合が外れる。この係合が外れると、ショックアブソーバ29の弾性力によって、レバーピン24a回りの回転方向R2回りに少し回動する。これにより、レバー24の係合部24cと、レバーロック金具26の被係合部26bとは、非係合状態となる。
【0052】
ロッド本体21が第2位置に移動すると、図11に示すように、ワーク当接部22は、このコンベアベルト100上のワーク110の搬送路からずれた位置まで移動する。これによって、ワーク110は、ストッパ装置10によって停止されることなく、−Z方向に搬送される。
【0053】
次に、ソレノイド30のコイル32への通電を停止すると、プランジャ31と固定鉄芯との間に吸引力が作用しなくなるため、図12(A)に示すように、プランジャ31は、スプリング15の引張力によって、+Y方向への移動を開始する。
【0054】
プランジャ31が+Y方向への移動を開始すると、接続ピン71の接続により、第2接続部60も+Y方向に移動を開始する。第2接続部60の移動開始の直後は、接続ピン70は、端部61に形成された長円形状の孔61a内を移動するため、第1接続部50は、回動しない。
【0055】
さらに、第2接続部60が+Y方向に移動すると、図12(B)に示すように、接続ピン70が、第2接続部60の端部61に形成された長円形状の孔61aの−Y側の内周面に当接する。これにより、第1接続部50が、接続ピン72回りに回動する。そして、第1接続部50の端部54が、+Y方向に移動する。
【0056】
第1接続部50の端部54が移動すると、接続ピン73との接続により、ロッド本体21は、+Y方向に移動する。このとき、スプリング14の付勢力が、ロッド本体21に対して、+Y方向に作用する。
【0057】
さらに、第2接続部60の端部65が+Y方向に移動すると、図12(C)に示すように、ロックユニット40のロックピン41が、スプリング43の付勢力に従って、−Z方向にスライド移動する。これにより、ロックピン41がロッド本体21の下端に配置され、ロッド本体21の下方への移動を規制する。
【0058】
以上により、プランジャ31は、第1位置(上死点の位置)に移動する。そして、図8に示すように、ロッド20のローラ当接部22が、搬入されるワーク110に当接する。これにより、ストッパ装置10は、搬送されるワーク110を停止させる。
【0059】
以上、説明したように、本第1実施形態に係るストッパ装置10においては、ソレノイド30によって、搬送されるワーク10を停止させる第1位置まで、ロッド20を移動させているため、製品の高コスト化を抑制しつつ、電力によってロッド20を可動させることができる。また、環境への配慮がなされたストッパ装置10を提供することができる。また、ロッドを電動モータによって可動させる場合と比較して、モータの制御部等が別途用意する必要もない。
【0060】
また、本第1実施形態においては、ソレノイド30のコイル32に通電した場合は、ロッド20を第2位置(下死点の位置)に移動させ、ソレノイド30のコイル32への通電を停止した場合は、ロッド20を第1位置(上死点の位置)に移動させている。これにより、電源装置等が故障した場合にでも、搬送されるワーク110を停止させることができなくなる事態を防ぎ、作業の安全性を高めることができる。
【0061】
また、本第1実施形態においては、ロッド20のロッド本体21とソレノイド30のプランジャ31とは、接続ピン72回りに回動する第1接続部50によって接続されている。これにより、ロッド本体21のストロークを、プランジャ31のストロークL2よりも大きなストロークL0に変換することができ、ソレノイド30のストロークが小さい場合でも、ロッド20を大きなストロークで移動させることができる。すなわち、ストロークの小さいソレノイド30を用いてストッパ装置10を構成することにより、小さな電力でストッパ装置10を動作させることができ、また、製造コストを低減させることができる。
【0062】
また、本第1実施形態においては、ストッパ装置10は、ロックユニット40を備えている。これにより、ロッド20のロッド当接部22に、搬送されたワーク110が当接した衝撃で、ロッド20が下方に移動してしまうことを防ぐことができる。
【0063】
また、本第1実施形態の第2接続部60の端部61に形成された孔61aは、長円形状に形成されているとともに、この孔61aには、円柱状に形成された接続ピン70が挿入されている。これにより、コイル32への通電によるプランジャ31の移動開始直後は、接続ピン70が孔61a内を移動するため、第1接続部50は回動しない。この結果、ロックユニット40による−Y方向への移動の規制を解除した後に、ロッド20を第2位置まで移動させることができる。
【0064】
また、本第1実施形態においては、ソレノイド30の電源線35には、直流24Vの電源に接続されている。これにより、直流24Vの電源を用いた電磁弁を備える空気圧や油圧のストッパ装置のユーザは、空気圧や油圧のストッパ装置を、そのまま本実施形態に係るストッパ装置10に置換することができる。
【0065】
《第2実施形態》
次に、本発明の第2実施形態に係るストッパ装置10Aについて、図13〜15を参照しながら説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成については、同一の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略化する。また、図1〜12と同様に、理解を容易にするため、X軸をストッパ装置10の側面方向、Y軸をストッパ装置10の鉛直方向、Z軸をストッパ装置10の正面方向とするXYZ座標を設定し、適宜参照する。
【0066】
ストッパ装置10Aは、第1実施形態に係るストッパ装置10と同様に、コンベアライン上を搬送されるワークを所定位置で停止させるために用いられる。ストッパ装置10Aのロッド20は、図13(A)に示す第1位置(上死点の位置)と、図13(B)に示す第2位置(下死点の位置)との間を、往復移動する。ストッパ装置10Aは、第1実施形態に係るストッパ装置10とは、ロックユニット40Aの構造において差異がある。
【0067】
ロックユニット40Aは、図14に示すように、ロッド本体21の下端を係止する第1係止部材45と、この第1係止部材45の下方に配置された第2係止部材46と、を有する。
【0068】
第1係止部材45の下面には、−Y方向に突出する凸部45aが形成されている。また、第1係止部材45には、接続ピン47が挿通されている。第1係止部材45は、この接続ピン47によって、接続ピン47回りに回動する。また、第1係止部材45は、図示しない第1付勢部材によって、回転方向R3回りに付勢されている。
【0069】
第2係止部材46は、円柱状に形成されており、Y軸方向に移動可能に配置されている。この第2係止部材46は、図示しない第2付勢部材によって、+Y方向に付勢されている。第2係止部材46が+Y方向に付勢され、第1係止部材45に当接している場合は、第1係止部材45の凸部45aが、第2係止部材46に係止される。これにより、第2係止部材46は、第1係止部材45の接続ピン47回りの回動を規制する。そして、第1係止部材45の回動が規制されることにより、ロッド20を、−Y方向へ移動しないように規制している。
【0070】
上述のストッパ装置10Aにおいて、ソレノイド30のコイル32に通電すると、コイル32に吸引力が発生する。この吸引力によって、プランジャ31は、−Y方向へ移動する。プランジャ31が−Y方向に移動すると、第2接続部60の端部65も−Y方向に移動する。端部65が−Y方向に移動すると、図15に示すように、第2係止部材46が、第2付勢部材の付勢力に抗して−Y方向に移動する。
【0071】
第2係止部材46が−Y方向に移動すると、第1係止部材45と第2係止部材46との係止が外れるため、第1係止部材45が接続ピン47回りに回動可能な状態になる。
【0072】
さらに、プランジャ31が−Y方向に移動することにより、第1接続部50が回動し、この第1接続部50の回動により、ロッド本体21が−Y方向に移動する。ロッド本体21が−Y方向に移動すると、第1係止部材45は、第1付勢部材の付勢力に抗して、回転方向R4回りに回動する。この結果、ロッド20は、図13(A)に示す第1位置(上死点の位置)から、図13(B)に示す第2位置(下死点の位置)に移動する。
【0073】
次に、ソレノイド30のコイル32への通電を停止すると、プランジャ31と固定鉄芯との間に吸引力が作用しなくなるため、プランジャ31は、+Y方向への移動を開始する。
【0074】
プランジャ31が+Y方向へ移動すると、接続ピン71との接続により、第2接続部60も+Y方向に移動を開始する。このとき、第2係止部材46の下方に配置された第2付勢部材の付勢力が、第2係止部材46に対して+Y方向に作用するため、第2係止部材46も+Y方向に移動を開始する。また、第2接続部60の移動開始直後は、接続ピン70が、端部61に形成された長円形状の孔61a内を移動するため、第1接続部50は回動しない。
【0075】
さらに、第2接続部60が移動すると、接続ピン70が、第2接続部60の端部61に形成された長円形状の孔61aの−Y側の内周面に当接する。これにより、第1接続部50が、接続ピン70回りに回動する。この回動により、第1接続部50の端部54が+Y方向に移動し、ロッド本体21も+Y方向に移動する。このとき、スプリング14の付勢力が、ロッド本体21に対して、+Y方向に作用する。
【0076】
ロッド本体21も+Y方向に移動すると、第1係止部材45が、第1付勢部材の付勢力に従って、回転方向R3回りに回動する。これにより、第1係止部材45が、ロッド本体21の下端に配置される。
【0077】
第1係止部材45が、ロッド本体21の下端に配置されると、第2係止部材46が、第2付勢部材の付勢力に従って、さらに+Y方向に移動する。第2係止部材46が+Y方向に移動すると、第2係止部材46が第1係止部材45の下面に当接し、第1係止部材45の凸部45aが、第2係止部材46に係止される。これにより、第2係止部材46は、第1係止部材45の接続ピン47回りの回動を規制する。そして、第1係止部材45の回動が規制されることにより、ロッド20は、−Y方向へ移動しないように規制される。
【0078】
以上、説明したように、本第2実施形態に係るストッパ装置10Aにおいては、ソレノイド30によって、搬送されるワーク110を停止させる第1位置まで、ロッド20を移動させているため、本第1実施形態に係るストッパ装置10と同様に、製品の高コスト化を抑制しつつ、電力によってロッド20を可動させることができる。また、環境への配慮がなされたストッパ装置10Aを提供することができる。また、ロッドを電動モータによって可動させる場合と比較して、モータの制御部等が別途用意する必要もない。
【0079】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態等によって限定されるものではない。
【0080】
上記実施形態においては、ソレノイド30のコイル32に通電した場合は、ロッド20を第2位置(下死点の位置)に移動させ、ソレノイド30のコイル32への通電を停止した場合は、ロッド20を第1位置(上死点の位置)に移動させている。しかしながら、これに限らず、ソレノイド30のコイル32に通電した場合は、ロッド20を第1位置に移動させ、ソレノイド30のコイル32への通電を停止した場合は、ロッド20を第2位置に移動させてもよい。
【0081】
また、上記実施形態においては、ストッパ装置10は、ロックユニット40を備えているが、これに限らず、ロックユニット40を備えない構成としてもよい。
【0082】
また、上記実施形態においては、ストロークを大きく変換する第1接続部50を介して、ソレノイド30とロッド20とが接続されている。しかしながら、これに限らず、第1接続部50を使用せずに、プランジャのストロークを大きく確保できるソレノイドを用いて、このソレノイドを、ロッド20に直接固定してもよい。
【0083】
また、コイル32への通電率を制御するドライバを、さらに備えてもよい。この場合、例えば、最も大きな吸引力を必要とするプランジャ31の引き込み時には、通電率を100%とし、引き込み時より大きな吸引力を必要としないプランジャ31の第1位置での保持時には、通電率を10〜20%とすることができる。これにより、ソレノイド30への適切な電流の供給ができ、コイル32の損傷を防ぐことができる。
【0084】
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
【符号の説明】
【0085】
10、10A ストッパ装置
11 筐体
12 ロッドカバー
12a シリンダ部
13 エンドカバー
13a 孔
14、15 スプリング
18、19 開口
20 ロッド
21 ロッド本体
22 ワーク当接部
23 レバーブラケット
23a、23b 突出部
24 レバー
24a レバーピン
24b 端部
24c 係合部
25 ローラ
25a ローラピン
26 レバーロック金具
26a 案内面
26b 被係合部
26c 下端部
27 偏角アダプタ
28 移動規制部
29 ショックアブソーバ(衝撃吸収装置)
30 ソレノイド
31 プランジャ
31a 上端部
32 コイル
33 ソレノイドカバー
35 電源線
40、40A ロックユニット(係止部)
41 ロックピン
42 付勢部材
43 スプリング
44 ロックユニットカバー
45 第1係止部材
45a 凸部
46 第2係止部材
47 接続ピン
50 第1接続部
51、54 端部
50a、50b、51a 孔
52、53 屈曲部
60 第2接続部
61 端部
61a、62a 孔
62、63、64 屈曲部
65 端部(係止解除部)
65a 湾曲面
70、71、72、73 接続ピン
100 コンベアベルト
101 コンベアローラ
110 ワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送路上を搬送されるワークを停止させるストッパ装置であって、
プランジャと、励磁されることによって前記プランジャを吸引して移動させるコイルと、から構成されるソレノイドと、
前記ワークに当接することにより前記ワークの搬送を停止させるワーク当接部を有するとともに、前記プランジャに機械的に接続され、前記プランジャに連動して、前記ワーク当接部が前記搬送路に交わる第1位置と、前記搬送路に交わらない第2位置と、の間を移動するロッドと、
を備えることを特徴とするストッパ装置。
【請求項2】
前記ロッドは、前記ソレノイドの前記コイルが励磁された場合、前記プランジャに連動して、前記第2位置に移動することを特徴とする請求項1に記載のストッパ装置。
【請求項3】
前記ロッドと前記プランジャとを機械的に接続する第1接続部を備え、
前記第1接続部は、前記プランジャに連動することによって、前記ロッドのストロークを前記プランジャのストロークよりも大きなストロークに変換して、前記ロッドを移動させることを特徴とする請求項1又は2に記載のストッパ装置。
【請求項4】
前記第1位置まで移動した前記ロッドを前記第2位置の方向に移動しないように、前記ロッドの端部を係止する係止部と、
前記ロッドと前記係止部との係止を解除する係止解除部と、
前記係止解除部と前記プランジャとを機械的に接続する第2接続部と、
を備え、
前記第2接続部は、前記プランジャに連動することによって、前記係止解除部を移動させて、前記係止部による前記係止を解除することを特徴とする請求項3に記載のストッパ装置。
【請求項5】
前記第1接続部が、前記ロッドを移動させる前に、第2接続部が、前記係止解除部を移動させて、前記係止を解除するよう、
前記第1接続部及び前記第2接続部が、前記プランジャに機械的に接続されていることを特徴とする請求項4に記載のストッパ装置。
【請求項6】
前記第1接続部は、接続ピンを介して、前記プランジャに接続されるとともに、前記第1接続部の端部には、前記接続ピンを挿通するための長円形状の孔が形成され、
前記プランジャが、所定のストロークまで移動するときは、前記接続ピンが前記孔内を移動することにより、前記第1接続部は、前記ロッドを移動させず、
前記プランジャが、所定のストローク以上を移動するときは、前記接続ピンを前記孔内の内周面に当接させることにより、前記第1接続部は、前記ロッドを移動させることを特徴とする請求項5に記載のストッパ装置。
【請求項7】
前記ロッドが前記第1位置から前記第2位置まで移動している時は、所定の第1通電率で前記コイルを通電し、
前記ロッドが前記第2位置にある時は、前記第1通電率よりも小さい第2通電率で前記コイルを通電するように、前記コイルへの通電を制御する制御手段を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のストッパ装置。
【請求項8】
前記ロッドは、前記ワークが前記ワーク当接部に当接したときに生じる衝撃を吸収する衝撃吸収装置を備えていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のストッパ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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