説明

ストリームデータ処理装置

【課題】リアルタイム性を保証しながら映像等のストリームデータを蓄積でき、蓄積されるストリームデータの劣化に対して逐次対策を採ることを可能にする。
【解決手段】ストリームデータを処理するデータ処理部(17)がストリームデータをデータ転送部(3)に渡して記憶部(4)に格納するとき、データ転送部は転送確認用情報をホスト処理部(2)に渡し、ホスト処理部は渡された転送確認用情報がデータ処理部で生成された転送用確認情報に一致するかを判別し、結果をデータ転送部に返し、データ転送部は渡された判別結果に基づいて対応するストリームデータの転送を制御する。データ転送部は受取ったストリームデータの劣化を前記判別結果として逐次取得でき、それに基づいて逐次対策を採ることが可能になる。データ転送部とホスト処理部との間の転送確認用情報と判別結果の受け渡しに並行してデータ転送部はストリームデータを受取ることが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ストリームデータ処理装置に関し、特に、ハードディスクドライブや半導体フラッシュメモリ等のストレージデバイスを備え、映像や音楽のようなストリームデータの録画や再生が実施可能なものに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ストリームデータのように一定時間内に一定量のデータ転送を行わなければならないリアルタイムデータを専用に入出力するための第1のインタフェースと、それ以外の汎用的なデータを入出力するための第2のインタフェースと、HDDのような記録媒体とを具備し、第1のインタフェースでエンコーダやデコーダと直接接続することによって、従来複数必要であったバッファメモリを一箇所に集中し、コスト削減が可能なデータ記録再生装置が開示されている。
【0003】
図7に示すように特許文献1記載のデータ記録再生装置100は、ATA(Advanced Technology Attachment)仕様の汎用入出力インタフェース部102と、専用入出力インタフェース部101と、バッファメモリ103と、記録再生制御部104と、記録媒体105から構成され、汎用入出力インタフェース部102と専用入出力インタフェース部101とバッファメモリ103と記録再生制御部104はバスを介して相互に接続している。そして記録媒体105としてHDDやDVDを用いることによって、CPU109を含むデータ記録再生装置100を除く部分(以下、ホスト制御部と称す)と合わせて、HDDレコーダやDVDレコーダといったAV(Audio/Video)機器を構成できるようになっている。
【0004】
このようなAV機器において、例えば録画は、ホスト制御部のCPU109からデータ記録再生装置100に対し、汎用入出力インタフェース部102経由で動作指示を発行し、AV情報圧縮器113から専用入出力インタフェース部101経由で入力されるストリームデータを、バッファメモリ103を介して記録媒体105に転送することで達成する。また、再生はCPU109から汎用入出力インタフェース部102経由で動作指示を発行し、記録媒体105から取得したストリームデータを、バッファメモリ103を介して専用入出力インタフェース部101経由でAV情報伸張器112に転送することで達成する。
【0005】
このようにデータ記録再生装置100は、従来CPU109が行っていた記録媒体部105へのリード/ライト制御を実施することによって、ホスト制御部に対して録画や再生を実施できるインタフェースを提供している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−39129号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1記載のデータ記録際再生装置では、ホスト制御部、すなわちCPU109にはデータ記録再生装置100に指示した所望の動作が正常に達成されたか否かを検知する手段がなかった。
【0008】
具体的には、CPU109はデータ記録再生装置100に動作指示を発行した後、例えば録画では、AV情報圧縮器113が出力したストリームデータがデータ記録再生装置100のバッファメモリ103に確実に到達したことを確認することができなかった。
【0009】
データ記録再生装置100は、バッファメモリ103内に格納されたストリームデータが、転送の過程において例えばデータ欠落やビット反転等のデータ誤りといった品質劣化によってAV情報圧縮器113が出力したストリームデータと異なったとしても記録媒体105に記録してしまう。このため、そのようなストリームデータをデコードすると再生映像や再生音声にフレーム落ちや音飛びが発生する可能性があり、ユーザに不快感を与えてしまうという課題があった。
【0010】
データ記録再生装置100がAV情報圧縮器113が出力したストリームデータを所定の検査手段によって逐次検査し、その検査結果をログとして蓄積することは可能だが、この方法では、録画が完了しCPU109がそのログを参照しにいくまでストリームデータに不具合が発生したか否かを検知することができない。また順次ログを走査し、不具合の有無を確認したりその箇所を特定したりするため、検知したり補正したりする対策を講じるまでに時間がかかったり、さらには対策が複雑になったりしてしまうといった別の課題を生じる。
【0011】
本発明の目的は、リアルタイム性を保証しながらストリームデータを蓄積することができ、蓄積されるストリームデータの劣化に対して逐次対策を採ることができるストリームデータ処理装置を提供することにある。
【0012】
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
【0014】
すなわち、ストリームデータを処理するデータ処理部が転送確認用情報と共にストリームデータをデータ転送部に渡して記憶部に格納するとき、データ転送部は受取った転送確認用情報をホスト処理部に渡し、ホスト処理部は渡された転送確認用情報がデータ処理部で生成された転送用確認情報に一致するかを判別し、その結果をデータ転送部に返し、データ転送部は渡された判別結果に基づいて対応するストリームデータの転送を制御する。したがって、データ転送部はデータ処理部から受取ったストリームデータの劣化を前記判別結果として逐次取得でき、それに基づいて逐次対策を採ったデータ転送制御を行うことが可能になる。さらに、データ処理部からデータ転送部がストリームデータを受取るインタフェース経路に対して、データ転送部から転送確認用情報をホスト処理部に伝達すると共にホスト処理部による判別結果をデータ転送部が受取るための経路は、物理的に異なる経路とされ、データ転送部とホスト処理部との間の情報受け渡しに並行してデータ転送部はストリームデータを受取ることが可能である。したがって、データ転送部がストリームデータ及び転送確認用情報を受取る動作のリアルタイム性を保証することができる。
【発明の効果】
【0015】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
【0016】
すなわち、リアルタイム性を保証しながらストリームデータを蓄積することができ、蓄積されるストリームデータの劣化に対して逐次対策を採ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は本発明に係るストリームデータ処理装置の原理的な構成を例示するブロック図である。
【図2】図2は図1におけるストリームデータ到達確認機構が適用される具体的な機器を例示するブロック図である。
【図3】図3は図1におけるストリームデータ処理装置に関する具体的な構成を例示するブロック図である。
【図4】図4は図3に示すストリームデータ処理装置におけるストリームデータ到達確認動作を例示するタイミングチャートである。
【図5】図5は図1におけるストリームデータ処理装置に関する別の具体的な構成を例示するブロック図である。
【図6】図6は図1におけるストリームデータ処理装置に関する更に別の具体的な構成を例示するブロック図である。
【図7】図7は特許文献1に記載のデータ記録再生装置を備えたシステム構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
1.実施の形態の概要
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面中の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
【0019】
〔1〕本発明の代表的な実施の形態に係るストリームデータ処理装置(1,1A,1B,1C)は、ストリームデータを処理するデータ処理部(17,17A,17B,17C)、前記データ処理部で処理されたストリームデータの転送を制御するデータ転送部(3,3A,3B,3C)、及び前記データ転送部と前記データ処理部の動作を制御するホスト処理部(2,2A,2B,2C)を有する。前記データ処理部は第1インタフェース経路(10)を介して前記データ転送部に接続され、ホスト処理部は前記第1インタフェース経路とは異なる第2インタフェース経路(9)を介して前記データ転送部に接続される。前記データ処理部はストリームデータの転送確認用情報を生成しながらストリームデータ及び転送確認用情報を前記第1インタフェース経路経由で前記データ転送部に供給する。前記データ転送部は既に供給されたストリームデータの転送確認用情報を前記第2インタフェース経路経由で前記ホスト処理部に供給する。前記ホスト処理部は前記データ処理部から与えられる転送確認用情報と前記データ転送部から与えられる転送確認用情報とを比較し、その比較結果を前記データ転送部に供給する。前記データ転送部は前記比較結果に基づいて対応するストリームデータの転送を制御する。これにより、データ転送部はデータ処理部から受取ったストリームデータの劣化を前記判別結果として逐次取得でき、それに基づいて逐次対策を採ったデータ転送制御を行うことが可能になる。さらに、データ処理部からデータ転送部がストリームデータ及び転送確認用情報を受取るインタフェース経路に対して、データ転送部が受取った転送確認用情報をホスト処理部に伝達すると共にホスト処理部による判別結果をデータ転送部が受取るための経路は、物理的に異なる経路とされるから、データ転送部がストリームデータ及び転送確認用情報を受取る動作のリアルタイム性を保証することができる。
【0020】
〔2〕項1のストリームデータ処理装置は更に、ストリームデータを格納する記憶部(4)を有し、前記データ転送部は前記比較結果に基づいて対応するストリームデータに対する前記記憶部への転送を制御する。
【0021】
〔3〕項2のストリームデータ処理装置において、前記データ転送部は前記第1インタフェース経路に接続する第1インタフェース回路(62)と前記第2インタフェース経路に接続する第2インタフェース回路(61)とを並列動作可能に備える。
【0022】
〔4〕項3のストリームデータ処理装置において、前記データ転送部は前記データ処理部から前記第1インタフェース経路経由で供給されたストリームデータを一時的に蓄積するバッファメモリを有する。
【0023】
〔5〕項4のストリームデータ処理装置において、前記データ処理部はストリームデータと共に転送用確認情報を前記第1インタフェース経路経由で前記データ転送部に供給する。前記データ転送部はストリームデータと共にデータ処理部から供給された転送用確認情報を分離して前記ホスト処理部に供給する。
【0024】
〔6〕項4のストリームデータ処理装置において、前記データ転送部は前記データ処理部から供給されたストリームデータに基づいて前記データ処理部による処理と同じ手法で生成した転送用確認情報を前記ホスト処理部に供給する。
【0025】
〔7〕項5又は6のストリームデータ処理装置において、前記データ転送部は前記比較結果に基づいてその比較結果が一致するストリームデータのデータ量が既定値に達したと判別したとき前記バッファメモリに蓄積されているストリームデータを前記記憶部に転送する。
【0026】
〔8〕項7のストリームデータ処理装置において、前記データ転送部は前記比較結果が不一致を意味しているとき当該不一致に係る前記バッファメモリ上のストリームデータを前記記憶部に転送せずに廃棄する。
【0027】
〔9〕項7のストリームデータ処理装置において、前記データ転送部は前記比較結果が不一致を意味しているとき当該不一致に係る前記バッファメモリ上のストリームデータを前記記憶部に転送すると共に当該ストリームデータにエラーを含むことを示すログデータを残す。
【0028】
〔10〕項1乃至9の何れかのストリームデータ処理装置は、前記データ処理部にストリームデータを供給するストリームデータの受信処理部(55)と、前記データ処理部から供給されたストリームデータを表示装置に表示する制御を行う表示処理部(57)と、を更に有する。
【0029】
〔11〕項1乃至10の何れかのストリームデータ処理装置において、前記ストリームデータの転送確認用情報はストリームデータに基づいて検出した当該ストリームデータのバイト数である。
【0030】
〔12〕項1乃至10の何れかのストリームデータ処理装置において、前記ストリームデータの転送確認用情報はストリームデータに基づいて検出した当該ストリームデータのパケット数である。
【0031】
〔13〕項1乃至10の何れかのストリームデータ処理装置において、前記ストリームデータの転送確認用情報はストリームデータに基づいて生成した当該ストリームデータの誤り検出符号である。
【0032】
2.実施の形態の詳細
実施の形態について更に詳述する。
【0033】
図1には本発明の実施形態に係るストリームデータ処理装置の原理的な構成が示される。図1に示すストリームデータ処理装置1は、映像や音楽などのストリームデータを格納する記憶部4、外部から供給される映像や音楽などのストリームデータを処理するデータ処理部17、データ処理部17で処理されたストリームデータの前記記憶部4への転送を制御するデータ転送部3、及び前記データ転送部3と前記データ処理部17の動作を制御するホスト処理部2を有する。データ処理部17は第1インタフェース経路10を介して前記データ転送部3に接続され、ホスト処理部2は前記第1インタフェース経路10とは異なる第2インタフェース経路9を介して前記データ転送部3に接続される。すなわち第2インタフェース経路9は、ホスト制御部2が発行する録画や再生といった動作指示やそれに対しデータ転送部3が発行する応答、またデータ処理部17からデータ転送部3へストリームデータが到達したことを検知するための確認情報をやり取りするためのデータ伝達経路として機能される。第1インタフェース経路10は、映像や音楽といったストリームデータ自身をやり取りするためのデータ伝達経路として機能される。ホスト処理部2及びデータ処理部17はホスト装置HSTを構成する。データ転送部3及び記憶部4はハードディスク装置やシリコンディスクなどに代表される記録装置DRVを構成する。
【0034】
特に図1ではストリームデータを記憶部4に蓄積するとき、データ処理部17からデータ転送部3にストリームデータが欠落したり化けたりすることなく到達したことを確認するための構成を中心に示している。
ここではデータ処理部17は確認情報生成回路7及びデータ送出回路8を備える。確認情報生成回路7はストリームデータがデータ転送部3に到達したことを検知するための転送確認用情報(第1の確認情報)を生成してデータ送出回路8に与える。データ送出回路8は確認情報生成回路7から与えられたストリームデータを第1インタフェース経路10に適したプロトコルに従ってデータ転送部3に出力する。
【0035】
ホスト処理部2は確認情報判断回路6及び結果送出回路5を有する。確認情報判断回路6はデータ転送部3から返送される転送確認用情報(第2の確認情報)を受信し、確認情報生成回路7で生成された第1の確認情報と比較し、一致するか否かを判別する。その判別結果は結果送出回路5に渡され、結果送出回路5はその判別結果を第2インタフェース経路9に適したプロトコルに従ってデータ転送部3に送出する。
【0036】
データ転送部3は動作決定回路11、確認情報送出回路12、データ受信回路13、確認情報処理回路14、バッファメモリとしてのデータ一時格納回路15、及びデータ書き込み回路16を有する。データ受信回路13はホスト制御部2のデータ送出回路8が第1インタフェース経路10に適したプロトコルに従って送出したストリームデータを受信する。確認情報処理回路14はデータ受信回路13が受け取ったストリームデータからデータ処理部17の確認情報生成回路7と同一手法で転送確認用情報を生成し、或いは、受け取ったストリームデータに付加された第1の確認情報としての転送確認用情報を抽出する処理を行う。これによって生成され、或いは抽出された転送確認用情報が第2の確認情報とされる。データ一時格納回路15はストリームデータを記録媒体部4に送出する前に一時的に格納するバッファメモリとして機能される。データ書込み回路16は、データ一時格納回路15に格納されているストリームデータを動作決定回路11の指示に従って取得し、記憶部4に送出するための処理を行う。確認情報送出手段12は、確認情報処理回路14が生成した転送確認用情報、若しくは確認情報処理回路14が抽出した転送確認用情報を、第2の確認情報として第2インタフェース経路9に適したプロトコルに従いホスト処理部2に送出する。動作決定回路11は、確認情報判断回路6による判別結果を結果送出回路5から受信し、その結果に従ってデータ書込み回路16に書き込み動作の指示を発行する。特に図示はしないが、動作決定回路11はホスト処理部2からの指示に従ってデータ転送部3の全体的な動作を制御する機能を備える。
【0037】
図1のストリームデータ処理装置1の動作を説明する。ここでは、受信されたストリームデータをデータ処理部17を通して記憶部4に記録する動作、即ち、録画動作を一例としてストリームデータ処理装置1におけるストリームデータ到達確認機構の作用を説明する。
【0038】
ホスト装置で受信されたストリームデータは、確認情報生成回路7からデータ送出回路8を経由し、第1インタフェース経路10によってデータ転送部3のデータ受信回路13へと転送される。データ転送部3は、該ストリームデータをデータ受信回路13から確認情報処理回路14を経由してデータ一時格納回路15に格納する。
【0039】
上記一連の動作と並行して、ホスト処理部2の確認情報生成回路7では転送確認用情報(第1の確認情報)を生成し、その第1の確認情報を一時的に確認情報判断回路6に格納する。またデータ転送部3の確認情報処理回路14は、データ受信回路13から供給されるストリームデータに基づき転送確認用情報を生成し、若しくは、ストリームデータに付加された第1の確認情報としての転送確認用情報を抽出し、それを第2の確認情報として確認情報送出回路12を通じて第2インタフェース経路経由で確認情報判断回路に帰還させる。
【0040】
確認情報判断回路6では、格納している第1の確認情報と受信した第2の確認情報の比較を行い、比較結果を結果送出回路5から第2インタフェース経路9を経由してデータ転送部3の動作決定回路11に出力する。動作決定回路11は比較結果に従った動作の指示をデータ書込み回路16に与える。例えば第1の確認情報と第2の確認情報が一致しているストリームデータが一定量に到達しているならばデータ書込み回路16を起動し、データ一時格納回路15に格納されているストリームデータを記憶部4に記録する第1動作の指示を発行する。他の方法として、第1の確認情報と第2の確認情報に不一致があるストリームデータが格納されているときは、データ書込み回路16を起動せず次に到着するストリームデータを上書きすることによってデータ一時格納回路15にあるストリームデータを破棄する第2動作を指示する。更に別の方法として、第1の確認情報と第2の確認情報に不一致があるストリームデータが格納されているときでも(一致していないストリームデータがあったとしても)記憶部4に記録するという指示を発行するが、当該ストリームデータはエラーを含んでいることを明示するためのログ情報を残すようさせる第3動作を指示する。何れの動作を行うかは選択可能であり、例えば図示を省略するモードレジスタの設定値に従って何れの動作を指示すべきかが選択される。
【0041】
図2には図1におけるストリームデータ到達確認機構が適用される具体的な機器が例示される。図2に示すストリームデータ処理装置1は図1で説明したストリームデータ到達確認機構を具備し、例えばユーザに対しアンテナで受信した放送コンテンツを表示装置で視聴したり、ストレージデバイス54に録画したり、ストレージデバイス54に録画した放送コンテンツを再生し表示装置で視聴したりといった機能を提供する。
【0042】
記録装置DRVは、特に制限されないが、HDD(ハード・ディスク・ドライブ)や半導体フラッシュメモリ、光磁気ディスクといったストレージデバイス54と、ストレージデバイス54を接続するためのインタフェースを備えたデータ転送部3から構成され、ホスト装置HSTとストリームデータ転送部3は、録画や再生といった制御コマンドや番組情報等のテキストデータ、ストリームデータが到達したことを検知するための確認情報等の非ストリームデータをやり取りするための第2のインタフェース経路9である非ストリームデータ線68と、ストリームデータを専用にやり取りするための第1のインタフェース経路10であるストリームデータ線69で接続されている。
【0043】
非ストリームデータ線68は、具体的にはATAやUSB(Universal Serial Bus)、PCI(Peripheral Conponet Interconnect)といったインタフェース規格に準拠する。またストリームデータ線69は、具体的にはMPEG2−TS(Transport Stream)規格に準拠している。またストリームデータ処理装置1の具体的な製品例は、HDD/DVDレコーダや携帯電話、カーナビゲーションシステム、カムコーダといったコンシューマ向けデジタル機器である。
【0044】
ホスト装置HSTを構成する各部を説明する。ホスト装置HSTは、放送受信処理部55、ストリームスイッチ部56、表示処理部57、及びホスト処理部2を有する。ホスト処理部2はホストプロセッサ58とホストメモリ59から構成される。ホスト装置HSTの各回路モジュールはバス60で接続され、相互に必要な情報のやり取りができるようになっている。ホストプロセッサ58はホストメモリ59から命令をフェッチし、これを解読して命令を実行する。ストリームスイッチ部56はデータ処理部17を実現する。図1の確認情報判断回路6及び結果送出回路5はホストプロセッサ58とその動作プログラムによってその機能が実現されている。
【0045】
放送受信処理部55は、復調器やデスクランブラ、デマルチプレクサから構成され、受信信号を復調したデジタル信号のスクランブルを解いたり、ホストプロセッサ58の指示に従って所望の番組情報を含むストリームデータを抽出したりし、それをストリームスイッチ部56に転送する。
【0046】
表示処理部57は、各種圧縮方式に対応したデコーダであり、放送受信処理部55やデータ転送部3がストリームスイッチ部56経由で出力するストリームデータを受け付け、それを所定の圧縮方式でデコードした後にアナログやデジタル信号として表示装置に出力する。
【0047】
ストリームスイッチ部56は、前記確認情報生成回路7としての機能のほかに、ホストプロセッサ58からの指示に従って、入力したストリームデータの出力先を決定する選択機能を備える。録画や再生、リアルタイム視聴といった動作指示に応じて、放送受信処理部55からデータ転送部55、データ転送部55から表示処理部57、放送受信処理部55から表示処理部57へとストリームデータを送出する。特に、ストリームデータを放送受信処理部55からデータ転送部55に送出する場合、放送受信処理部55のストリームデータに関して第1の確認情報を生成する。生成された第1の確認情報は、ホストプロセッサ58の制御によりホストメモリ59に格納され、また、ストリームデータに付加されてデータ転送部3に送られる。
【0048】
ホストプロセッサ58は、汎用プロセッサや非ストリームデータ線68に適合したインタフェース、また図には示していないがテンキー等からユーザ指示を受付けるユーザインタフェースから構成され、ストレージデバイス54へのストリームデータの録画や再生を、放送受信処理部55やストリームスイッチ部56、表示処理部57、ストリームデータ転送部53に動作指示を発行する。
【0049】
ホストメモリ59は、DRAM等の揮発性メモリ、半導体フラッシュメモリ等の不揮発性メモリから構成され、ホストプロセッサ58で動作するソフトウェアプログラムやソフトウェアプログラムが参照する第1の確認情報やデータ転送部53から返送される第2の確認情報を格納する記憶手段として使用される。これら第1の確認情報と第2の確認情報の比較はホストプロセッサ58が実施し、その比較結果もホストプロセッサ58がデータ転送部53に通知する。
【0050】
ストリームデータ処理装置1のホスト送致HSTのストリームスイッチ部56は確認情報生成回路7とデータ送出回路8を提供し、ホストプロセッサ58とホストメモリ59は確認情報判断回路6と結果送出回路5を提供する。
【0051】
次にデータ転送部3を構成する各部を説明する。
【0052】
データ転送部3は、非ストリームI/F部61、ストリームI/F部62、サブプロセッサ63、メモリ64、ストレージI/F部65、及びバッファ66から構成され、各々はバス67で接続され、相互に必要な情報のやり取りができるようになっている。
【0053】
非ストリームI/F部61は非ストリームデータ線68を接続するインタフェースであり、ホスト装置HSTとの間で非ストリームデータのやり取りを行う。
【0054】
ストリームI/F部62は、ストリームデータ線69を接続するインタフェースであり、ホスト装置HSTとの間でストリームデータのやり取りを行う。またストリームI/F部62は受信したストリームデータの確認情報の生成や付加された確認情報の抽出を行い、これを第2の確認情報として一旦メモリ64に格納する。
【0055】
ストレージI/F部65はストレージデバイス54と入出力を行うインタフェースであり、ATA規格に準拠している。
【0056】
バッファ66は、DRAM等の揮発性メモリ、半導体フラッシュメモリ等の不揮発性メモリから構成され、ストリームI/F部62経由で受信するストリームデータをストレージデバイス54に記録する前に一時的に格納するために使用される。
【0057】
メモリ64は、DRAM等の揮発性メモリ、半導体フラッシュメモリ等の不揮発性メモリから構成され、サブプロセッサ63で動作するソフトウェアプログラムや第2の確認情報の一時的に格納するために使用される。
【0058】
サブプロセッサ63は、汎用プロセッサで構成され、ホストプロセッサ58からの録画や再生といった動作指示を解釈してデータ転送部3の各機能を制御したり、メモリ64に格納した第2の確認情報をホスト装置HSTに送出したり、ホスト装置HSTで実行された第1の確認情報と第2の確認情報の比較結果を受信し、その比較結果に基づいてストレージI/F部65の動作を制御したりする。
【0059】
ストリームデータ処理装置1におけるデータ転送部3のストリームI/F部62はデータ受信回路13と確認情報処理回路14を提供し、バッファ66はデータ一時格納回路15を提供し、ストレージI/F部65はデータ書込み回16を提供し、サブプロセッサ63とメモリ64と非ストリームI/F部61は確認情報送出回路12と動作決定回路11を提供する。
【0060】
図3には図1におけるストリームデータ処理装置に関する具体的な構成が例示される。図3の例では、図1における確認情報生成回路7として送出バイト数計数回路7Aを採用し、確認情報判断回路6としてバイト数比較回路6Aを採用し、確認情報処理回路14として受信バイト数計数回路14Aを採用し、確認情報送出回路12として受信バイト数送出回路12Aを採用する。
【0061】
送出バイト数計数回路7Aは、ホスト装置HSTのデータ処理部17Aがストリームデータ転送部23Aに送出したストリームデータのバイト数をカウントする。例えばホスト装置HSTがストリームデータを、188バイトを1パケット単位として受信し出力する場合、送出バイト数計数回路7Aは第1の確認情報として「188」をバイト数比較回路6Aに出力する。一方、データ転送部3Aの受信バイト数計数回路14A27はデータ処理部17Aからのストリームデータのバイト数をカウントし、その結果として前記第2の確認情報を受信バイト数送出回路12Aから第2のインタフェース経路9を経由してバイト数比較回路6Aに送出する。バイト数比較回路6Aは、第1の確認情報と第2の確認情報が「188」で一致するか否かを判別し、その結果を結果送出回路5から第2のインタフェース経路9を経由して動作決定回路11に通知する。図3におけるデータ処理部17A、ホスト処理部2A及びデータ転送部3Aのその他の構成は図1の構成と同一でありその詳細な説明は省略する。
【0062】
このように図3に示すストリームデータ処理装置1Aにおけるストリームデータ到達確認機構によれば、ホスト処理部2Aとデータ転送部3Aは、バイト数でストリームデータの欠落の有無を検知することが可能である。
【0063】
図4には図3に示すストリームデータ処理装置1Aにおけるストリームデータ到達確認動作のタイミングチャートが例示される。送出バイト数計数回路17Aは時刻t1からストリームデータの先頭データブロックの計数動作を開始し、計数動作の進行に従ってデータ送出回路8は時刻t2から先頭データブロックをデータ転送部3Aに出力する。受信バイト数計数回路14Aは供給された先頭データブロックのバイト数を時刻t3から計数開始し、データ一時格納回路15に時刻t4より順次格納していく。ホスト処理部2Aのバイト数比較回路6Aは、先に送出バイト数計数回路から与えられたバイト数を保持しており、時刻t3から始まった受信バイト数計数回路14Aによる計数値は時刻t5に確定し、バイト数比較回路6Aがこれを取得し、先に保持しているバイト数と比較し、比較結果が結果送出回路5から動作決定回路11に与えられ、それに従って、先頭データブロックに対する書込み動作が指示される。以下同様に、ストリームデータの2番目以降のデータブロックが順次処理される。データブロックはパケット単位のデータであってもよいし、その他のデータ区切り毎のデータであってもよい。図4より明らかなように、第2データブロックに対するBのデータ送出期間において、第1データブロックに対するG,Hの受信バイト数送出及び結果送出が並列に行われる。第1インタフェース経路10と第2インタフェース経路が物理的に独立しているからである。
【0064】
以上説明した実施の形態1によれば以下の作用効果を得る。すなわち、ホスト装置HSTとデータ転送部3(3A)との間で、録画時にデータ処理部17(17A)からデータ転送部3(3A)に確実にストリームデータが到達したか否かを検知することができ、その検知は録画動作中に逐一実施することが可能であるため、ストリームデータに不具合が生じた場合には即座に対策を実施することとが可能である。
【0065】
またホスト装置HSTと記録装置DRVとの間で、ストリームデータのやり取りと確認情報のやり取りは物理的に独立したインタフェース経路10,9を経由するため、ストリームデータのリアルタイム性を損ねることなく検知することが可能である。
【0066】
《実施の形態2》
図5には図1におけるストリームデータ処理装置に関する別の具体的な構成が例示される。図5の例では、図1における確認情報生成回路7として送出パケット数計数回路7Bを採用し、確認情報判断回路6としてパケット数比較回路6Bを採用し、確認情報処理回路14として受信パケット数計数回路14Bを採用し、確認情報送出回路12として受信パケット数送出回路12Bを採用する。
【0067】
送出パケット数計数回路17Bは、ホスト装置HSTのデータ処理部17Bがデータ転送部3Bに送出したストリームデータを、例えば188バイトを1パケット単位としたパケット数でカウントするものである。例えばホスト装置HST32が受信したストリームデータを4パケット単位で出力する場合、送出パケット数計数回路7Bは第1の確認情報として「4」をパケット数比較回路6Bに出力する。一方、データ転送部3Bの受信パケット数計数回路14Bもストリームデータのパケット数をカウントし、その結果である第2の確認情報を受信パケット数送出回路12Bから第2インタフェース経路9を経由してパケット数比較回路6Bに送出する。パケット数比較回路6B34は、第1の確認情報と第2の確認情報が「4」で一致するか否かを判別し、その結果を結果送出回路5から第2インタフェース経路9を経由して動作決定回路11に通知する。図5におけるデータ処理部17B、ホスト処理部2B及びデータ転送部3Bのその他の構成は図1の構成と同一でありその詳細な説明は省略する。
【0068】
このように図5に示すストリームデータ処理装置1Bのストリームデータ到達確認機構によれば、ホスト処理部2Bとデータ転送部3Bは、転送パケット数によりストリームデータの欠落の有無を検知することが可能である。図5の構成は図2と同様にアンテナで受信した放送コンテンツを表示装置で視聴したり、ストレージデバイス54に録画したり、ストレージデバイス54に録画した放送コンテンツを再生し表示装置で視聴したりといった機能を提供するシステムにも適用することができる。また、図5で説明したストリームデータ到達確認機構を図3で説明したストリームデータ到達確認機構と組み合わせて用いることも可能である。これにより、バイト数でも欠落有無を確認することが可能になる。
【0069】
《実施の形態3》
図6には図1におけるストリームデータ処理装置に関する更に別の具体的な構成が例示される。図6の例では、図1における確認情報生成回路7としてチェックコード生成・付加回路7Cを採用し、確認情報判断回路6としてチェックコード比較回路6Cを採用し、確認情報処理回路14としてチェックコード抽出回路14Cを採用し、確認情報送出回路12としてチェックコード送出回路12Cを採用する。
【0070】
チェックコード生成・付加手段7Cは、データ送出回路8がデータ転送部C3に送出した所定単位のストリームデータからチェックコードを生成し、ストリームデータに付加するものである。例えばホスト装置HSTが受信したストリームデータを4パケット単位で出力する場合、チェックコード生成・付加回路7Cは第1の確認情報として4パケットからCRC(Cyclic Redundancy Check)等の誤り検出符号を生成、4パケット目に付加してデータ送出回路8に出力し、また、誤り検出符号をチェックコード比較回路6Cに出力する。データ転送部3Cのチェックコード抽出回路14Cではストリームデータの4パケット毎に付加された誤り検出符号を抽出し、第2の確認情報としてをチェックコード送出回路12Cから第2インタフェース経路9を経由してチェックコード比較回路6Cに送出する。チェックコード比較回路6Cでは、第1の確認情報と第2の確認情報が一致するか否かを判別し、その判別結果を結果送出回路5から第2インタフェース経路9を経由して動作決定回路11に供給する。図6におけるデータ処理部17C、ホスト処理部2C及びデータ転送部3Cのその他の構成は図1の構成と同一でありその詳細な説明は省略する。
【0071】
このように図6に示すストリームデータ処理装置1Cのストリームデータ到達確認機構によれば、ホスト装置HSTとデータ転送部3Cは、CRC等の誤り検出符号でストリームデータのデータ誤りを検知することが可能である。図6の構成は図2と同様にアンテナで受信した放送コンテンツを表示装置で視聴したり、ストレージデバイス54に録画したり、ストレージデバイス54に録画した放送コンテンツを再生し表示装置で視聴したりといった機能を提供するシステムにも適用することができる。また、図6で説明したストリームデータ到達確認機構を図3や図5で説明したストリームデータ到達確認機構と組み合わせて用いることも可能である。これにより、バイト数やパケット数でも欠落有無を確認することが可能になる。
【0072】
以上説明した実施の形態によれば以下の作用効果を得ることができる。
【0073】
(1)ストリームデータ処理装置によれば、ホスト処理部2(2A,2B,2C)とデータ転送部3(3A,3B,3C)との間で、確認情報をやり取りすることによってデータ処理部17(17A,17B,17C)からデータ転送部に確実にストリームデータが到達したか否かを検知することができ、また検知はパケットや複数バイト単位で逐一実施することが可能であるため、ストリームデータに品質劣化が生じた場合には即座に対策を実施することとが可能であり、ユーザに不快感を与えることを予防することができる。
【0074】
(2)ホスト処理部2(2A,2B,2C)とデータ転送部3(3A,3B,3C)との間で、ストリームデータのやり取りと確認情報のやり取りは物理的に独立した第1インタフェース経路10と第2インタフェース経路9を経由するため、ストリームデータのリアルタイム性を損ねることなく転送異常を検知することが可能である。更には、当該ストリームデータ到達確認機構は、ストリームデータのリアルタイム性保証に関わる高度な処理を新たに追加する必要がないため、容易に導入することが可能である。
【0075】
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
【0076】
確認情報生成回路7、確認情報判断回路6、確認情報処理回路14、および動作決定回路11等の機能はプロセッサとその動作プログラムによって実現したが、夫々専用ハードウェアによって構成することも可能である。ストリームデータ到達確認機構は画像データなどを記録装置に記録するときに用いる場合に限定されず、表示やハードコピー形成のためのデータの一時記憶において用いることも可能である。本発明の実施形態は、宅内で使用される据え置き型のAV機器はじめ、使用環境条件が厳しい車載機器や携帯電話などで、機器内部で映像や音楽の確実な伝送を達成する方法若しくは装置に広く利用可能である。
【符号の説明】
【0077】
1…ストリームデータ処理装置
HST…ホスト装置
DRV…記憶装置
2(2A,2B,2C)…ホスト処理部
3(3A,3B,3C)…データ転送部
4…記憶部
5…結果送出回路
6…確認情報判断回路
6A…バイト数比較回路
6B…パケット数比較回路
6C…チェックコード比較回路
7…確認情報生成回路
7A…送出バイト数計数回路
7B…送出パケット数計数回路
7C…チェックコード生成・付加回路
8…データ送出回路
9…第2インタフェース経路
10…第1インタフェース経路
11…動作決定回路
12…確認情報送出回路
12A…受信バイト数送出回路
12B…受信パケット数送出回路
12C…チェックコード送出回路
13…データ受信回路
14…確認情報処理回路
14A…受信バイト数計数回路
14B…受信パケット数計数回路
14C…チェックコード抽出回路
15…データ一時格納回路
16…データ書込み回路
54…ストレージデバイス
55…放送受信処理部
56…ストリームスイッチ部
57…表示処理部
58…ホストプロセッサ
59…ホストメモリ
60…バス
61…非ストリームI/F部
62…ストリームI/F部
63…サブプロセッサ
64…メモリ
65…ストレージI/F部
66…バッファ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ストリームデータを処理するデータ処理部、前記データ処理部で処理されたストリームデータの転送を制御するデータ転送部、及び前記データ転送部と前記データ処理部の動作を制御するホスト処理部を有し、
前記データ処理部は第1インタフェース経路を介して前記データ転送部に接続され、ホスト処理部は前記第1インタフェース経路とは異なる第2インタフェース経路を介して前記データ転送部に接続され、
前記データ処理部はストリームデータの転送確認用情報を生成しながらストリームデータ前記第1インタフェース経路経由で前記データ転送部に供給し、
前記データ転送部は既に供給されたストリームデータの転送確認用情報を前記第2インタフェース経路経由で前記ホスト処理部に供給し、
前記ホスト処理部は前記データ処理部から与えられる転送確認用情報と前記データ転送部から与えられる転送確認用情報とを比較し、その比較結果を前記データ転送部に供給し、
前記データ転送部は前記比較結果に基づいて対応するストリームデータの転送を制御する、ストリームデータ処理装置。
【請求項2】
ストリームデータを格納する記憶部を有し、前記データ転送部は前記比較結果に基づいて対応するストリームデータに対する前記記憶部への転送を制御する、請求項1記載のストリームデータ処理装置。
【請求項3】
前記データ転送部は前記第1インタフェース経路に接続する第1インタフェース回路と前記第2インタフェース経路に接続する第2インタフェース回路とを並列動作可能に備える、請求項2記載のストリームデータ処理装置。
【請求項4】
前記データ転送部は前記データ処理部から前記第1インタフェース経路経由で供給されたストリームデータを一時的に蓄積するバッファメモリを有する、請求項3記載のストリームデータ処理装置。
【請求項5】
前記データ処理部はストリームデータと共に転送用確認情報を前記第1インタフェース経路経由で前記データ転送部に供給し、
前記データ転送部はストリームデータと共にデータ処理部から供給された転送用確認情報を分離して前記ホスト処理部に供給する、請求項4記載のストリームデータ処理装置。
【請求項6】
前記データ転送部は前記データ処理部から供給されたストリームデータに基づいて前記データ処理部による処理と同じ手法で生成した転送用確認情報を前記ホスト処理部に供給する、請求項4記載のストリームデータ処理装置。
【請求項7】
前記データ転送部は前記比較結果に基づいてその比較結果が一致するストリームデータのデータ量が既定値に達したと判別したとき前記バッファメモリに蓄積されているストリームデータを前記記憶部に転送する、請求項5又は6記載のストリームデータ処理装置。
【請求項8】
前記データ転送部は前記比較結果が不一致を意味しているとき当該不一致に係る前記バッファメモリ上のストリームデータを前記記憶部に転送せずに廃棄する、請求項7記載のストリームデータ処理装置。
【請求項9】
前記データ転送部は前記比較結果が不一致を意味しているとき当該不一致に係る前記バッファメモリ上のストリームデータを前記記憶部に転送すると共に当該ストリームデータにエラーを含むことを示すログデータを残す、請求項7記載のストリームデータ処理装置。
【請求項10】
前記データ処理部にストリームデータを供給するストリームデータの受信処理部と、前記データ処理部から供給されたストリームデータを表示装置に表示する制御を行う表示処理部と、を更に有する請求項1乃至9の何れか1項記載のストリームデータ処理装置。
【請求項11】
前記ストリームデータの転送確認用情報はストリームデータに基づいて検出した当該ストリームデータのバイト数である、請求項1乃至10の何れか1項記載のストリームデータ処理装置。
【請求項12】
前記ストリームデータの転送確認用情報はストリームデータに基づいて検出した当該ストリームデータのパケット数である、請求項1乃至10の何れか1項記載のストリームデータ処理装置。
【請求項13】
前記ストリームデータの転送確認用情報はストリームデータに基づいて生成した当該ストリームデータの誤り検出符号である、請求項1乃至10の何れか1項記載のストリームデータ処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−272161(P2010−272161A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−122223(P2009−122223)
【出願日】平成21年5月20日(2009.5.20)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】