説明

スピーカ装置及びその取り付け方法

【課題】本発明は、保守サービスを容易かつ簡易にすることで作業コストの削減及び作業性の向上が実現でき、本来の音響特性を確実に得られるスピーカ装置及びその取り付け方法を提供する。
【解決手段】車両の外板に面する裏面と、前記車両の室内に面する表面と、裏面側から表面側にかけて貫通する開口部と、を有し、第1の振動板として機能する内装板と、前記内装板の裏面上で、前記開口部の周縁部に固定される基板と、前記内装板の前記表面側で前記基板に対向配置され、前記基板もしくは前記内装板に取り外し可能に装着される板状の固定部材と、前記基板と前記固定部材とで挟持され、前記内装板を振動させる振動発生部と、を備えるスピーカ装置及びその取り付け方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車や電車等の車両用の内装板を振動板とするスピーカ装置及びその取り付け方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、スピーカ装置として、分布振動モード方式(DM:Distributed Mode)のパネル型スピーカ装置が利用されている。特に、居住空間を有効に利用する必要がある車両等では、居住空間を確保するために、車両の外板近傍に配置される内装板を振動板とし、スピーカ装置の構成をコンパクトにすることがなされている。以下に、従来のスピーカ装置について図面を参照しつつ説明する。
【0003】
図4は、内装板を振動板として利用した従来のスピーカ装置を車両に取り付けた状態を示す図である。図中において、符号101はスピーカ装置を示し、符号103は車両の天井部の外板を示す。外板103の内面には内装板105が配置されている。内装板105の裏面、すなわち外板103に面する裏面105aには、ヨーク、磁石、ボイスコイルボビン、ボビンに巻回されたボイスコイル等から構成される振動発生部115(いわゆるアクチュエータ)を収容するカプラ141が配置されている。カプラ141の内装板側の螺刻された孔部(雌ねじ)と、ブラケット143の雄ねじ部が螺合して振動発生部115が内装板105と外板103との間の空間内に固定される。
【0004】
上記構成において、電気信号がスピーカ装置101に付与されると、振動発生部115により音に対応する振動が発生し、カプラ141を介して内装板105を振動し、車室内に音が放射される(例えば、特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】特開2006−180368号公報(図4)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1のスピーカ装置101では、振動板である内装板105の裏面105aに振動発生部115が固定されている。従って、内装板105を外板103に装着する前に振動発生部115を装着する必要がある。また、内装板105を車両に装着した後に、振動発生部115の修理や取替え、音響特性の調整といった保守サービスを行うためには、内装板105を車両の外板103から取り外す作業が必要である。よって、さらなる作業コストの削減や作業性を向上させることが困難であった。
【0007】
さらに、振動発生部115が内装板105と外板103との間のほぼ密閉された空間内に配置されるため、スピーカ装置101の雰囲気温度が予期せずに上昇したり、通気流通が十分に確保できず、スピーカ装置が本来有する音響特性を発揮できない恐れがある。
【0008】
そこで、本発明は、保守サービスを容易かつ簡易にでき、作業コストの削減や作業性の向上ができるとともに、本来の音響特性を確実に得られるスピーカ装置及びその取り付け方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための本発明のスピーカ装置は、車両の外板に面する裏面と、前記車両の室内に面する表面と、裏面側から表面側にかけて貫通する開口部と、を有し、第1の振動板として機能する内装板と、前記内装板の裏面上で、前記開口部の周縁部に固定される基板と、前記内装板の前記表面側で前記基板に対向配置され、前記基板もしくは前記内装板に取り外し可能に装着される板状の固定部材と、前記基板と前記固定部材とで挟持され、前記内装板を振動させる振動発生部と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明のスピーカ装置によれば、前記固定部材と前記振動発生部との間には弾性部材を介することを特徴とする。
【0011】
また、本発明のスピーカ装置によれば、前記振動発生部には、第2の振動板として機能する板状のキャップが連結されていることを特徴とする。
【0012】
さらに、本発明のスピーカ装置によれば、前記基板には、前記開口部を通り前記固定部材方向に突出し、前記振動発生部を支持する支持部が設けられ、前記支持部は、その厚さ方向に貫通する第1の通気孔を有することを特徴とする。
【0013】
本発明のスピーカ装置によれば、前記固定部材は、その厚さ方向に貫通する第2の通気孔を有することを特徴とする。
【0014】
また、本発明のスピーカ装置によれば、前記内装板の前記開口部の周縁部は、前記外板方向へ突出する絞り形状であることを特徴とする。
【0015】
また、本発明のスピーカ装置の取り付け方法は、車両の外板に面する裏面と、前記車両の室内に面する表面と、裏面側から表面側にかけて貫通する開口部と、を有し、第1の振動板として機能する内装板と、前記内装板の裏面上で、前記開口部の周縁部に固定される基板と、前記内装板の前記表面側で前記基板に対向配置され、前記基板もしくは前記内装板に取り外し可能に装着される板状の固定部材と、前記基板と前記固定部材とで挟持され、前記内装板を振動させる振動発生部と、を備えるスピーカ装置の取り付け方法であって、前記内装板の裏面上で、前記開口部の周縁部に前記基板を固定する工程と、前記内装板に固定された前記基板若しくは前記内装板に、前記内装板の表面側から前記振動発生部を挟み前記固定部材を固定する工程と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、スピーカ装置を構成する基板のみが内装板の裏面に固定される構成であるので、内装板を車体に装着した後でも振動発生部等の保守サービスを容易かつ簡易にでき、作業コストの削減や作業性を向上できる。
【0017】
さらに、本発明のスピーカ装置の振動発生部等が、内装板と外板との間が閉じた空間ではなく、車室内に開放されるので、スピーカ装置が本来有する音響特性を確実に得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明によるスピーカ装置の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
【0019】
図1は、スピーカ装置の分解斜視図、図2は、スピーカ装置の正面図、図3は、図2の線III−IIIに沿った断面図である。
【0020】
本実施形態のスピーカ装置1は、ウーハユニット及びツィータユニットを一体化したいわゆる複合型スピーカである。ウーハユニットの振動板として内装板5(第1の振動板)を利用し、ツィータユニットの振動板としてキャップ43(第2の振動板)を利用する構成である。しかし、本発明のスピーカ装置は複合型に限定されるものではなく、用途に応じて、ウーハユニット及びツィータユニットの一方のみの機能を有する構成としてもよい。
【0021】
図1及び図3に示されるように、本実施形態のスピーカ装置1は、主として、車両の天井部の外板3近傍に配置される内装板5と、内装板5に設けられた環状のスピーカ収容孔9(すなわち開口部)の周縁部10に、内装板5の裏面5a側から接着剤等で固定される環状の基板11と、電気信号を振動に変換する環状の振動発生部15と、振動発生部15を基板11との間で挟みこむ環状のフロント部材13(すなわち固定部材)と、を備える。
【0022】
また、図1中には、振動発生部15と基板11の支持部11aの切欠部11a1との間に介在するリング状の圧着テープ17、振動発生部15に電気信号を付与するための接続端子19、フロント部材13と振動発生部15との間に介在し、ゴム、発泡樹脂等の弾性部材によって形成されるリング状のパッキン21が示されている。
【0023】
上記フロント部材13には、周方向に等間隔で厚さ方向に貫通するねじ孔23が設けられている。また、ねじ孔23に対応し、基板11に内ねじが螺刻されたポスト25が形成されている。そして、ねじ27をフロント部材13のねじ孔23を挿通させ基板11のポスト25に螺合し、スピーカ装置1が内装板5に取り付けられる。なお、本実施形態では、内装板5、スピーカ収容孔9、基板11、振動発生部15、フロント部材13、圧着テープ17、パッキン21が同心に配置される構成である。
【0024】
更に、スピーカ装置の各構成要素について、図2、図3を用いて説明する。なお、図3中には、スピーカ装置1の取り付けた状態の理解を容易にするため車両の天井部の外板3を示す。外板3の近くに配置され、車両の内部空間(居住空間)を形成するのは内装板5である。内装板5は、外板3とほぼ平行に延在する平坦部7と、平坦部7に連続し基板11が装着される基板装着部10と、から構成される。基板装着部10は、平坦部7から外板3方向に向かい先細りのコーン部29と、コーン部29から水平に伸び開口部9を画成する開口周縁部31と、から構成される絞り形状である。
【0025】
環状の基板11は、開口部9を覆うような寸法の平板状の基部11bと、基部11bから図中で下方へほぼ垂直方向に伸び、開口部9と相補的な形状を有する支持部11aと、を備える。また、支持部11の先端部分には、基板11の中心方向からL字状に切り欠かれた切欠部11a1が形成されている。さらに、基板11の基部11bから下方に伸びる円筒状ポスト25が、周方向で等間隔に複数設けられている。
【0026】
振動発生部15は、椀形状のヨーク33と、円板状の永久磁石35と、金属性の円板状トッププレート37と、円筒状のボビン39と、ボイスコイル41と、ボイスコイル41に駆動電流を供給するために電気的に連結された端子19(図1参照。)と、を備える。ヨーク33、永久磁石35、トッププレート37、ボイスコイル41が同心に配置される。
【0027】
ヨーク33は、凹部を形成する上部33aと側壁部33bとを有している。ヨーク33内には、永久磁石35が凹部内部で上部33aに固着されている。また、側壁部33bの内径より小さい外径を有する磁石35の下方には、トッププレート37が固定されている。トッププレート37の外周面とヨーク33の側壁部33bの内周面との間には隙間が設けられ、磁気ギャップとして機能する。
【0028】
ボビン39は、磁気ギャップ内に延在するように配置され、ボビン39の先端部は後述するキャップ43に固定される。ボイスコイル41は、ボビン39の外周面に巻回され、ボイスコイル41の両端は接続端子19に接続されている。接続端子19からボイスコイル41に電流(音声信号)が供給されると、ボイスコイル41が軸方向(図中で上下方向)に振動する。
【0029】
ヨーク33の開口を覆うように、円板状のキャップ43が配される。キャップ43の外径は、ヨーク33の外径より大きい。前述したように、キャップ43にはボビン39が装着され、高音域の音声を再現するツィータとして機能する。キャップ43の外周縁部には、ねじ47により、公知の板ばね45(例えば、特許文献1の図1(b)参照。)がネジ止めされており、板ばね45を介してヨーク33の側壁部33bを支持している。さらに、キャップ43の下面は、フロント部材13に支持され、フロント部材13がねじ27により基板11にねじ止めされる。もちろん、フロント部材13を基板11ではなく、内装板5に固定する構成としてもよいことは言うまでもない。
【0030】
また、フロント部材13とキャップ43の間には、弾性部材によって形成されたパッキン21を介在させている。よって、キャップ43は、基板11の支持部11aとフロント部材13とにより挟持される構成であり、ヨーク33は板ばね45を介してキャップ43に支持されている。即ち、ボイスコイル41のピストン運動によるヨーク33とキャップ43との相対運動、すなわち振動を、弾性部材によって形成されたパッキン21及び板ばね45の変形により許容した状態で、振動発生部15が基板11とフロント部材13との間に挟持される。また、基板装着部10が絞り形状であるので、フロント部材13の表面13bと内装板5の表面5bとがほぼ面一となる。よって、車両の室内空間内にスピーカ装置が突出することがなく、室内空間をより有効に利用できる。
【0031】
また、本スピーカ装置1には、通気手段が設けられている。通気手段は、第1の通気孔11c及び第2の通気孔13aから構成される。第1の通気孔11cは、基板11の支持部11aに設けられ、支持部11aの厚さ方向(図中の左右方向)に貫通する。第2の通気孔13aは、フロント部材13の厚さ方向に(図中の上下方向)に貫通する。従って、キャップ43と基板11とにより形成される内部空間は、第1の通気孔11c及び第2の通気孔13aを介して、車両の居住空間内へ開放する構成となる。結果として、ボイスコイル41の軸方向へのピストン運動に伴い、キャップ43と基板11とにより画成される内部空間の圧力が上昇することを防止でき、ボイスコイル41の移動を容易にすることができる。よって、スピーカ装置1の所期の音響特性を実現できる。なお、本実施形態では、第1の通気口11c及び第2の通気孔13aを複数設け、矩形状としたが、その数、形状、位置等は、適宜変更できることは言うまでもない。すなわち、通気手段は、キャップ43と基板11とにより形成される内部空間が、居住空間内へ開放できる構成であればよい。
【0032】
また、通気手段を設けると、上記内部空間に粉塵や異物等が侵入し、ボビン39、ボイスコイル41、板ばね45等に粉塵や異物が付着する恐れがある。よって、ヨーク33の側壁部33bと、キャップ43の外周縁部近傍との間に蛇腹状の防塵カバ48が装着されている。
【0033】
次に、上記構成のスピーカ装置1の動作について説明する。本実施形態のスピーカ装置1において、中、低音は、ウーハユニットの振動板として機能する内装板5により再現される。ボイスコイル41の振動は、2つの経路を介して内装板5に伝達される。まず、第1の経路によれば、キャップ43、パッキン21、フロント部材13、基板11のポスト25及び基部11bを介して内装板5に振動が伝達される。さらに、第2の経路によれば、キャップ43(、圧着テープ17)、基板11の支持部11a及び基部11bを介して内装板5に振動が伝達される。他方、高音は、ツィータユニットの振動板として機能するキャップ43により再現される。
【0034】
上記実施形態のような複合スピーカの構成とすることにより、車両の内装板に使用される部材の材質によっては、高音を十分再現できない場合あっても、キャップ43に高音を再現するために好適な部材、例えば樹脂系の部材を使用することで、単一の内装板のみを備えるスピーカ装置に比較して、より広帯域の周波数特性を有するスピーカ装置を提供できる。このように、スピーカ装置を使用する環境、条件に適合した周波数特性を有するスピーカ装置を提供できる。
【0035】
特に、本スピーカ装置は、上記の如く複合スピーカ構成のメカニカル2ウェイ方式であり、かつ、キャップ43と基板11とにより形成される内部空間が通気手段により、車両の居住空間内へ開放されていること等から、スピーカの音響設計において、所望の音質及びその効果を自由に選択可能であるといった特徴を有する。
【0036】
次に、スピーカ装置1の取り付け方法について簡単に説明する。裏面5a側から、開口部9に基板11の支持部11aを挿通させて基板装着部10に固着した内装板5を用意する。なお、基板11を固定した後の工程については、内装板5を車両内の所定位置に装着した後に行うことも可能であるし、スピーカ装置1が完全に取り付けた内装板5を車両の所定位置に装着することも可能である。
【0037】
次に、基板11の支持部11a(切欠部11a1)に対して圧着テープ17を介在させて振動発生部15を装着する。さらに、板ばね45を固定した振動発生部15のキャップ43の下面にパッキン21を挟みフロント部材13を配置する。最後に、フロント部材13のねじ孔23から雄ねじ27を挿通させ、雄ねじ27を基板11のポスト25に螺合し、フロント部材13を基板11に固定する。このように、スピーカ装置1を取り付ける作業は、内装板5の裏面5aに基板11を固定した後に、内装板5の表面5b側から行うことができるので作業性が非常に良い。
【0038】
スピーカ装置1の脱着方法は、上記工程の逆である。例えば、車両内に配置されたスピーカ装置1の振動発生部15を取り替える必要がある場合には、単に雄ねじ27を取り外すだけでよい。すなわち、フロント部材13を取り除けば、振動発生部15にアクセス可能である。このように、スピーカ装置1の保守や点検をする際でも、内装板5を車両から取り外す必要がなく、作業性が非常によい。
【0039】
なお、実施形態では、基板11の基部11bを平板状の部材とし、内装板5の基部装着部10を絞り形状としたが、本発明は、この構成に限定されない。例えば、基板装着部を基部に連続して平板状とし、基板を皿形状の凹部を備える構成としてもよいことは言うまでもない。
【0040】
本実施形態において、スピーカ装置を構成する基板、振動発生部、フロント部等を環状とし、開口部を円形状としたが、本発明がこの形状に限定されることはない。例えば、スピーカ装置が配置される環境、条件により、スピーカ装置に要求される音響特性を考慮して、矩形状、楕円状等としても良いことは言うまでもない。
【0041】
この発明は、その本質的特性から逸脱することなく数多くの形式のものとして具体化することができる。よって、上述した実施形態は専ら説明上のものであり、本発明を制限するものではないことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の実施形態によるスピーカ装置の分解斜視図ある。
【図2】本発明の実施形態によるスピーカ装置の正面図である。
【図3】図2の線III−IIIに沿った断面図である。
【図4】従来のスピーカ装置の断面図である。
【符号の説明】
【0043】
1 スピーカ装置
3 外板
5 内装板
13 フロント部材
15 振動発生部
43 固定部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の外板に面する裏面と、前記車両の室内に面する表面と、裏面側から表面側にかけて貫通する開口部と、を有し、第1の振動板として機能する内装板と、
前記内装板の裏面上で、前記開口部の周縁部に固定される基板と、
前記内装板の前記表面側で前記基板に対向配置され、前記基板もしくは前記内装板に取り外し可能に装着される板状の固定部材と、
前記基板と前記固定部材とで挟持され、前記内装板を振動させる振動発生部と、を備えることを特徴とするスピーカ装置。
【請求項2】
前記固定部材と前記振動発生部との間には弾性部材を介することを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
【請求項3】
前記振動発生部には、第2の振動板として機能する板状のキャップが連結されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスピーカ装置。
【請求項4】
前記基板には、前記開口部を通り前記固定部材方向に突出し、前記振動発生部を支持する支持部が設けられ、前記支持部は、その厚さ方向に貫通する第1の通気孔を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のスピーカ装置。
【請求項5】
前記固定部材は、その厚さ方向に貫通する第2の通気孔を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のスピーカ装置。
【請求項6】
前記内装板の前記開口部の周縁部は、前記外板方向へ突出する絞り形状であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のスピーカ装置。
【請求項7】
車両の外板に面する裏面と、前記車両の室内に面する表面と、裏面側から表面側にかけて貫通する開口部と、を有し、第1の振動板として機能する内装板と、
前記内装板の裏面上で、前記開口部の周縁部に固定される基板と、
前記内装板の前記表面側で前記基板に対向配置され、前記基板もしくは前記内装板に取り外し可能に装着される板状の固定部材と、
前記基板と前記固定部材とで挟持され、前記内装板を振動させる振動発生部と、を備えるスピーカ装置の取り付け方法であって、
前記内装板の裏面上で、前記開口部の周縁部に前記基板を固定する工程と、
前記内装板に固定された前記基板若しくは前記内装板に、前記内装板の表面側から前記振動発生部を挟み前記固定部材を固定する工程と、を備えることを特徴とするスピーカ装置の取り付け方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−98864(P2008−98864A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−276878(P2006−276878)
【出願日】平成18年10月10日(2006.10.10)
【出願人】(595077418)株式会社オーセンティック (25)
【Fターム(参考)】