説明

スプリッタモジュール

【課題】 キャビネット内における収容性に優れたスプリッタモジュールを提供する。
【解決手段】スプリッタモジュール1は、光信号を分岐させる光スプリッタ14が収容されたモジュール筐体2と、モジュール筐体2に取り付けられた入力側アダプタソケット3及び出力側アダプタソケット4とを備えている。モジュール筐体2には、入力側アダプタソケット3及び出力側アダプタソケット4の並設方向に沿って延びるように形成され、キャビネット5に設けられた枠体部10の屈曲部分11が挿入される溝部9と、モジュール筺体2をキャビネット5に着脱可能に固定するマグネット12a,12bとが設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光信号を分岐させる光スプリッタを有するスプリッタモジュールに関するものである。
【背景技術】
【0002】
スプリッタモジュールは、例えば集合住宅等に設置された配線盤内に収容され、架空から引き落とされた光ケーブルにより送られてきた光信号を分岐させて各家庭に伝送するものである。このようなスプリッタモジュールとしては、例えば特許文献1に記載されているように、光ケーブルを分岐して受ける心線受部と、この心線受部で分岐された複数の光ファイバ心線を各光ソケットに接続するコネクタ収納部とを備えた箱形状のスプリッタモジュールが知られている。
【特許文献1】特開2007―121398号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来技術のようなスプリッタモジュールは、既築の建物内の配線盤用キャビネット(以下、単にキャビネット)内に備え付けられることが多い。この場合、キャビネット内には既に他の機器やケーブル等が収容されているため、スプリッタモジュールの収容スペースの確保が困難である。
【0004】
本発明の目的は、キャビネット内における収容性に優れたスプリッタモジュールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、キャビネット内に収容され、入力側光ファイバ心線から入射した光信号を分岐させて複数の出力側光ファイバ心線に出射する光スプリッタを有するスプリッタモジュールにおいて、光スプリッタを収容するモジュール筐体と、モジュール筺体をキャビネットに着脱可能に固定する固定手段と、を備え、モジュール筺体には、キャビネットに設けられた枠体部が挿入される凹部が設けられていることを特徴とするものである。
【0006】
スプリッタモジュールが収容されるキャビネットには、例えば先端部が内側に屈曲する屈曲部分を有する枠体部が形成されている。このような枠体部の裏面側部分等は、機器やケーブル等の収容におけるデッドスペースとなっている。そこで、本発明のスプリッタモジュールにおいては、キャビネットの枠体部が挿入される凹部をモジュール筺体に設けることにより、スプリッタモジュールを枠体部に固定することができる。これにより、キャビネット内のデッドスペースとなる枠体部の裏面側部分等を有効に活用することができる。従って、キャビネット内におけるスプリッタモジュールの収容性を優れたものとすることができる。
【0007】
また、固定手段は、枠体部に対して着脱可能なマグネットであることが好ましい。このように、マグネットを固定手段とすることにより、キャビネットにスプリッタモジュールを容易に且つ強固に固定できると共に、スプリッタモジュールの容易な着脱が可能となる。
【0008】
また、モジュール筺体に取り付けられ、複数の出力側光ファイバ心線と接続される複数の出力側光ソケットと、モジュール筺体に取り付けられ、入力側光ファイバ心線と接続される入力側光ソケットと、を更に備え、複数の出力側光ソケット及び入力側光ソケットは、モジュール筺体の一側面に並設して設けられており、溝部は、複数の出力側光ソケット及び入力側光ソケットの並設方向に沿って延びるように設けられていることが好ましい。この場合には、例えばスプリッタモジュールをキャビネットの上側の枠体部に固定する場合に、各ソケットが下側を向くようにスプリッタモジュールを取り付けることができる。これにより、光コードに装着された光コネクタプラグの出力側光ソケット及び入力側光ソケットへの抜き差しを容易に行うことができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、キャビネット内におけるスプリッタモジュールの収容性を優れたものとすることができる。これにより、無理な光コードの取り回しや曲げを回避でき、光コードの信頼性の低下を回避することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明に係るスプリッタモジュールの好適な実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明に係るスプリッタモジュールの一実施形態の外観を示す斜視図である。図1において、本実施形態のスプリッタモジュール1は、モジュール筺体2と、このモジュール筺体2に取り付けられた入力側アダプタソケット3及び複数の出力側アダプタソケット4とを備えている。このスプリッタモジュール1は、図2(a),(b)に示すように、配線盤用のキャビネット5に設けられた枠体部10に固定されることによりキャビネット5内に収容されるものである。
【0012】
モジュール筺体2は、略直方体状を成しており、上面部6と側壁部7とが一体成形されたカバー部8を有している。このカバー部8には、上面部6に開口する溝部(凹部)9が設けられている。溝部9は、図2に示す枠体部10の屈曲部分11が挿入される部分であり、カバー部8の一端側(後端側)において長手方向(幅方向)に沿って延びるように形成されている。溝部9の幅寸法は、挿入される屈曲部分11の板厚と略同等となっており、溝部9の深さは、屈曲部分11の突出長よりも深くなっている(図4参照)。なお、屈曲部分11とは、図2に示すように、キャビネット5に設けられた枠体部10の先端部において、キャビネット5の内側に屈曲(突出)する部分である。
【0013】
また、モジュール筺体2のカバー部8には、当該モジュール筺体2を枠体部10(キャビネット5)に着脱可能に固定するマグネット12a,12bが複数(ここでは2つ)取り付けられている。マグネット12a,12bは、カバー部8の溝部9側の一端部に形成された2つの凹部13a,13bに配置され、カバー部8の表面と面一になるように取り付けられている。このマグネット12a,12bにより、キャビネット5にスプリッタモジュール1を容易に且つ強固に固定できると共に、スプリッタモジュール1の容易な着脱が可能となっている。
【0014】
モジュール筺体2の内部には、光信号を複数(ここでは8つ)に分岐させる光スプリッタ14(以下、図4参照)が収容されている。光スプリッタ14の一端には、入力側光ファイバ心線15が接続され、光スプリッタ14の他端には、複数本(ここでは8本)の出力側光ファイバ心線16が接続されている。これにより、入力側光ファイバ心線15から入力した光信号は、光スプリッタ14により分岐されて各出力側光ファイバ心線16に出射されるようになる。
【0015】
各出力側光ファイバ心線16の先端部には、出力側コネクタプラグ17が装着され、これらの出力側コネクタプラグ17は、出力側アダプタソケット4にそれぞれ接続されている。入力側光ファイバ心線15の先端部には、同様に、図示しない入力側コネクタプラグが装着され、この入力側コネクタプラグは、入力側アダプタソケット3に接続されている。
【0016】
図1に戻って、入力側アダプタソケット3は、モジュール筺体2の一側(図示前端側)部分に取り付けられている。入力側アダプタソケット3は、光ファイバ心線の端部に装着された入力側光コネクタプラグ(図示しない)と嵌合する入力側ソケット部3aを有し、光ファイバ心線同士を接続するコネクタ部品である。入力側アダプタソケット3としては、例えばSC型アダプタソケットが用いられる。
【0017】
出力側アダプタソケット4は、入力側アダプタソケット3と同じ一側(図示前端側)部分に取り付けられている。出力側アダプタソケット4は、光ファイバ心線の端部に装着された出力側光コネクタプラグ(図示しない)と嵌合する8連の出力側ソケット部4aを有している。出力側アダプタソケット4は、出力側ソケット部4aが横に8連となるように取り付けられている。出力側アダプタソケット4としては、入力側アダプタソケット3と同様に例えばSC型アダプタソケットが用いられる。
【0018】
以上のように入力側アダプタソケット3及び出力側アダプタソケット4をモジュール筺体2に取り付けることにより、入力側ソケット部3a及び出力側ソケット部4aは、モジュール筺体2の一側部分に横一列に並設して設けられることになる。これにより、モジュール筺体2の厚さ(高さ)は、入力側アダプタソケット3及び出力側アダプタソケット4の高さと略同等となっている。
【0019】
また、上記のような構成により、溝部9は、カバー部8において入力側アダプタソケット3及び出力側アダプタソケット4の並設方向に沿って延びるように設けられることになる。
【0020】
続いて、キャビネット5へのスプリッタモジュール1の取り付けについて図2(a),(b)を参照しながら説明する。図2(a),(b)は、スプリッタモジュール1がキャビネット5に取り付けられる一例を示す斜視図である。なお、同図に示すキャビネット5は、内部に機器やケーブル等を収容するための空間を有し、ボディ(枠体部10等を含む)や扉が磁性体の金属板によって形成されているものである。
【0021】
図2(a)に示すように、スプリッタモジュール1のマグネット12a,12bが枠体部10の裏面部分に位置し、枠体部10の屈曲部分11が溝部9に挿入されるように、キャビネット5の内側からスプリッタモジュール1を取り付ける。このとき、入力側アダプタソケット3及び出力側アダプタソケット4は、光コネクタプラグの挿入口が枠体部10とは反対側を向くようにする。そして、図2(b)に示すように、枠体部10の屈曲部分11がスプリッタモジュール1の溝部9に挿入された状態で、マグネット12a,12bによりキャビネット5の枠体部10にスプリッタモジュール1が引き寄せられて固定される。
【0022】
図3及び図4は、スプリッタモジュール1がキャビネット5に取り付けられた状態を示す断面図である。各図に示すように、スプリッタモジュール1は、溝部9に屈曲部分11が挿入されると共に、マグネット12a,12bが枠体部10の裏面18にくっつくことにより、キャビネット5に固定されている。ここで、上述のように溝部9の幅寸法が屈曲部分11の板厚と略同等であると共に、溝部9の深さが屈曲部分11の突出長よりも深くなっている。これにより、溝部9内において屈曲部分11がガタつくことを防止できると共に、マグネット12a,12bを裏面18に当接させることができ、スプリッタモジュール1をキャビネット5に対してズレることなく強固に固定できる。
【0023】
以上のように構成されたスプリッタモジュール1は、集合住宅等の建物内の壁に設置されたキャビネット5に備え付けられる。具体的には、例えばキャビネット5の所定のスペースにスプリッタモジュール1を取り付け、入力側光コードを入力側アダプタソケット3の入力側ソケット部3aにコネクタ接続し、複数本の出力側光コードを出力側アダプタソケット4の各出力側ソケット部4aにそれぞれコネクタ接続する。
【0024】
このとき、キャビネット5内に他の機器やケーブル等が数多く収容されている場合には、スプリッタモジュール1を取り付けるための収容スペースの確保が難しく、これに伴ってスプリッタモジュール1の取り扱いや光コードの取り回し(配線)が困難になることがある。
【0025】
しかし、本実施形態のスプリッタモジュール1では、キャビネット5の枠体部10の屈曲部分11が挿入される溝部9がモジュール筺体2に設けられている。このような構成とすることで、キャビネット5において機器やケーブル等の収容におけるデッドスペースとなっていた枠体部10の裏面側部分にスプリッタモジュール1を固定することができる。これにより、キャビネット5内のデッドスペースとなる枠体部10の裏面側部分を、スプリッタモジュール1の固定位置として有効に活用することができる。従って、キャビネット5内におけるスプリッタモジュール1の収容性を優れたものとすることができる。
【0026】
また、上記の溝部9が入力側アダプタソケット3及び出力側アダプタソケット4の並設方向に沿って延びるようにカバー部8に設けられているので、例えばスプリッタモジュール1をキャビネット5の上側の枠体部10に固定する場合に、光コードに装着された光コネクタプラグが挿入される各ソケット3,4が下側を向くようにスプリッタモジュール1をキャビネット5に取り付けることができる。これにより、光コネクタプラグの入力側アダプタソケット3及び出力側アダプタソケット4への抜き差しを容易に行うことができる。
【0027】
また、入力側アダプタソケット3及び出力側アダプタソケット4を並設してモジュール筺体2の一側部分に取り付けることにより、スプリッタモジュール1の厚さを薄くすることができる。これにより、キャビネット5の枠体部10にスプリッタモジュール1を固定した場合であっても、スプリッタモジュール1が扉側に突出して扉と干渉することを回避できる。
【0028】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、モジュール筺体2の溝部9を入力側アダプタソケット3及び出力側アダプタソケット4の並設方向に沿って延びるように1つ設けたが、溝部9が設けられる位置及び数は限定されない。例えば、溝部9は、モジュール筺体2の前後方向(各ソケット部3a,4aの並設方向に直交する方向)に沿って更に設けられてもよい。この場合には、スプリッタモジュール1をキャビネット5の角部に取り付けることができる。
【0029】
また、上記実施形態では、溝部9の幅を枠体部10の屈曲部分11の板厚と略同等としているが、溝部9の幅は屈曲部分11の形状に合わせて適宜変更されもよい。具体的には、図5を参照しながら説明する。図中、上記実施形態と同一または同等の部材には同じ符号を付してある。例えば屈曲部分11が図5(a)に示すように鋭角となるような形状に屈曲している場合には、溝部9の幅を広くしてもよい。また、例えば屈曲部分11の形状が図5(b),(c)に示すようにL字状や略U字状である場合には、溝部9の幅を広くすると共に、溝部9の側壁にマグネット12cを更に取り付けてもよい。これにより、スプリッタモジュール1をより強固にキャビネット5に固定することができ、スプリッタモジュール1のズレを防止できる。
【0030】
また、上記実施形態では、モジュール筐体2をキャビネット5に着脱自在に固定する固定手段としてマグネット12a,12bを採用しているが、固定手段は例えば面ファスナー(マジックテープ:登録商標)や両面テープ等であってもよい。
【0031】
[変形例]
続いて、本発明の変形例に係るスプリッタモジュールについて説明する。図6〜図8は、変形例に係るスプリッタモジュールの外観を示す斜視図である。各図において、スプリッタモジュール1Aは、下部筐体20と、この下部筐体20上に配置された上部筺体21とを備えている。なお、図8は、説明の便宜上、上下を反転して示している。また、図中、上記実施形態と同一または同等の部材には同じ符号を付してある。
【0032】
下部筺体20は、略直方体状を成しており、前端側部分に4連の出力側アダプタソケット22及び入力側アダプタソケット23が取り付けられている。下部筺体20は、側壁部24と下面部25とが一体形成されたベース部26と、上面部27とを有している。ベース部26は、図8に示すように、一端側(以下、後端側)が開放されている。側壁部24における開放された部分の左右両側には、スリット部(凹部)28が設けられている。スリット部28は、上記実施形態と同様に、図2に示す枠体部10の屈曲部分11が挿入される部分である。また、側壁部24には、スリット部28よりも後端側において前後方向に沿うように複数(ここでは2つ)の貫通孔29が設けられている。
【0033】
また、下部筺体20には、マグネット12a,12bを固定保持するためのマグネット保持部30が設けられている。このマグネット保持部30は、ベース部26に上下方向に回動可能に取り付けられている。具体的には、マグネット保持部30の側壁部31における左右両側には、突部32が2つずつ設けられている。そして、一方(後端側)の突部32がベース部26の貫通孔29に嵌合することで、マグネット保持部30が突部32を中心としてベース部26に対して上下方向に回動可能となる。また、両方の突部32がベース部26の貫通孔29に嵌合することで、マグネット12a,12bが下面部25の表面と面一となるように、マグネット保持部30がベース部26に固定される。
【0034】
ここで、マグネット保持部30では、マグネット12a,12bを配置するための配置部33a,33bが貫通する構造を有している。そして、マグネット12a,12bは、中央部分が貫通する構造を有している。このような構成により、例えばキャビネット5の枠体部10が木枠等であり、屈曲部分11を有さない構造である場合であっても、スプリッタモジュール1Aをキャビネット5にマグネット12a,12bを介してネジ止めすることが可能となる。
【0035】
上面部27の後端側部分には、上部筺体21を下部筺体20に対して上下方向に回動可能に連結するための突出壁34が両側に設けられている。この突出壁34には、貫通孔35が形成されている。
【0036】
上部筺体21は、略直方体状を成しており、前端側部分に4連の出力側アダプタソケット36が取り付けられている。上部筺体21は、下部筺体20に上下方向に回動可能に取り付けられている。具体的には、上部筺体21の側壁部37の後端側部分に設けられた突部38が下部筺体20の突出壁34の貫通孔35に嵌合することで、上部筺体21が突部38を中心として下部筺体20に対して上下方向に回動可能となる。
【0037】
これにより、図7に示すように、上部筺体21に取り付けられた出力側アダプタソケット36の各ソケット部36aのプラグ受け口を下部筺体20に対して図示上方に向けることが可能となる。
【0038】
以上のように変形例のスプリッタモジュール1Aにあっては、キャビネット5の枠体部10の屈曲部分11が挿入されるスリット部28が下部筺体20に設けられている。このような構成とすることで、キャビネット5において機器やケーブル等の収容におけるデッドスペースとなっていた枠体部10の裏面側部分にスプリッタモジュール1Aを固定することができる。これにより、キャビネット5内のデッドスペースとなる枠体部10の裏面側部分を、スプリッタモジュール1Aの固定位置として有効に活用することができる。従って、キャビネット5内におけるスプリッタモジュール1Aの収容性を優れたものとすることができる。
【0039】
また、マグネット12a,12bの中央部分を貫通させることで、例えば枠体部10が木枠である場合に、スプリッタモジュール1Aをキャビネット5に対してネジ止めにより固定することができる。このとき、マグネット12a,12bが固定保持されるマグネット保持部30は、ベース部26に対して上下方向に回動可能な構成となっている。これにより、ネジ止めする際にマグネット保持部30を回動させることで、ネジ止めの作業を良好なものとすることができる。
【0040】
また、上部筺体21を下部筺体20に対して上下方向に回動可能とすることにより、光コードの先端部に取り付けられた光コネクタプラグを入力側アダプタソケット23及び出力側アダプタソケット22,36に対して挿入・抜去し易くなる。
【0041】
なお、マグネット12a,12bを固定保持するマグネット保持部30が下部筺体20に対して回動可能とする構成は、もちろん上記実施形態のスプリッタモジュール1に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明に係るスプリッタモジュールの一実施形態の外観を示す斜視図である。
【図2】図1に示したスプリッタモジュールがキャビネットに取り付けられる一例を示す斜視図である。
【図3】図2(b)におけるIII−III線断面斜視図である。
【図4】図2(b)におけるIV−IV線断面図である。
【図5】図4に示したスプリッタモジュールの変形例の要部拡大図である。
【図6】変形例に係るスプリッタモジュールの外観を示す斜視図である。
【図7】図6に示したスプリッタモジュールの上部筐体が回動する状態を示した斜視図である。
【図8】図6に示したスプリッタモジュールのマグネット保持部が回動する状態を示した斜視図である。
【符号の説明】
【0043】
1…スプリッタモジュール、2…モジュール筺体、3,23…入力側アダプタソケット(入力側光ソケット)、4,22,36…出力側アダプタソケット(出力側光ソケット)、5…キャビネット、9…溝部(凹部)、10…枠体部、12a,12b…マグネット(固定手段)、14…光スプリッタ、15…入力側光ファイバ心線、16…出力側光ファイバ心線、20…下部筺体(モジュール筐体)、21…上部筺体(モジュール筐体)、28…スリット部(凹部)。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャビネット内に収容され、入力側光ファイバ心線から入射した光信号を分岐させて複数の出力側光ファイバ心線に出射する光スプリッタを有するスプリッタモジュールにおいて、
前記光スプリッタを収容するモジュール筐体と、
前記モジュール筺体を前記キャビネットに着脱可能に固定する固定手段と、を備え、
前記モジュール筺体には、前記キャビネットに設けられた枠体部が挿入される凹部が設けられていることを特徴とするスプリッタモジュール。
【請求項2】
前記固定手段は、前記枠体部に対して着脱可能なマグネットであることを特徴とする請求項1記載のスプリッタモジュール。
【請求項3】
前記モジュール筺体に取り付けられ、前記複数の出力側光ファイバ心線と接続される複数の出力側光ソケットと、
前記モジュール筺体に取り付けられ、前記入力側光ファイバ心線と接続される入力側光ソケットと、を更に備え、
前記複数の出力側光ソケット及び前記入力側光ソケットは、前記モジュール筺体の一側面に並設して設けられており、
前記溝部は、前記複数の出力側光ソケット及び前記入力側光ソケットの並設方向に沿って延びるように設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のスプリッタモジュール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−134281(P2010−134281A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−311485(P2008−311485)
【出願日】平成20年12月5日(2008.12.5)
【出願人】(000231936)日本通信電材株式会社 (98)
【Fターム(参考)】