説明

スライド型太陽光追跡集光装置

【課題】集光効率を極大化させ、コンクリート基礎を使用することなく、床面に骨組構造物で傾斜した地面や傾斜した建物面にその固定構造を堅固化させるスライド型太陽光追跡集光装置を提供すること。
【解決手段】下部構造物114と、上部構造物102と、ソーラーモジュール板101と、回転板105と、ローラーガイド108と、回転押棒ローラー111と、回転押棒106と、モーター112と、ラック・ピニオン107と、従動パイプ109と、ローラーリンク115とを備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽光集光装置に係り、さらに詳しくは、太陽の高度または軌道の変化によって太陽光の方向を追跡してソーラーモジュール板を回動させることにより集光効率を極大化させ、その固定構造を堅固化させるスライド型太陽光追跡集光装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、太陽光発電とは、太陽電池によって太陽光を直接的に電力に変換するような発電方式のことを言う。
太陽光発電は、他の発電に比べて、大気汚染、騒音、発熱、振動などの公害が全くない清浄エネルギーであり、燃料の輸送及び発電設備のメンテナンスがほとんど不要であり、装置の寿命が長い他、設備規模の選択及び設置工事が行い易い。
この種の太陽光発電システムは、エネルギー源が清浄であり、無制限的であり、発電システムのメンテナンスが容易である他、無人化が可能であり、しかも寿命が長いというメリットがある。
【0003】
図1は、従来の固定型太陽光集光装置を示すものである。同図に示す従来の固定型太陽光集光装置は、最も安価で且つ安定した構造であり、比較的に遠隔地域、すなわち、設置面積の制約がない個所に多用されている。特に、島嶼地域など風速が強い個所に設置するのが普通である。初期設置費が安く、メンテナンスによる危険がなくて相対的に多用されるアレイ支持方法であり、韓国内の島嶼用太陽光システムにおいては、このような固定型システムを標準とする。
また、上記の如き固定式構造を両方向に設置した、固定式両方向太陽光集光装置を利用することもある。
【0004】
しかしながら、かかる従来の固定式太陽光集光装置は、それぞれ片側方向のみを向くように固設されているため、一方の面に太陽光が最適に集光されるときに反対側の他方の面は太陽光の集光効率が低下するため、太陽光の高度または軌道の変化によってシステムの全体的な集光効率が低下してしまうという問題点があった。
また、ソーラーモジュール板を固定及び回動させる手段を設ける場合、その固定構造が脆弱であるため風や荷重に弱いという問題点もあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、上述した背景技術が有する問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、太陽の高度または軌道の変化によって太陽光の方向を追跡してソーラーモジュール板を回動させることにより集光効率を極大化させるためのスライド型太陽光追跡集光装置を提供するところにある。
また、本発明の他の目的は、自然環境に有害なコンクリート基礎を使用することなく、床面に骨組構造物で傾斜した地面や傾斜した建物面にソーラーモジュール板を固定及び回動させる手段を堅固に固定させて、風や荷重にも強い構造を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明によるスライド型太陽光追跡集光装置は、下部構造物と、前記下部構造物の上端に逆三角形状に形成されて中央に空間部を形成し、その上端に軸受け付き回転軸が形成された上部構造物と、太陽光を集光するソーラーモジュール板と、上面に前記ソーラーモジュール板が形成され、その下面中央部が前記回転軸の上端に固定されて左右に回動される回転板と、前記上部構造物の中央の空間部に形成され、前記回転軸を中心とする回転半径に沿って形成されたローラーガイドと、前記ローラーガイドに沿って移動可能に形成された回転押棒ローラーと、その一方の端が前記回転板の底面の両側に固定され、他方の端が前記回転押棒ローラーに蝶合されるそれぞれの回転押棒と、前記下部構造物の上に形成されるモーターと、前記モーターの回転運動を直線運動に変換するラック・ピニオンと、前記下部構造物の上に形成され、前記ラック・ピニオンに係合されて左右方向に直線運動する従動パイプと、一方の側が前記従動パイプに蝶合され、他方の側が前記回転押棒ローラーに蝶合されて、前記従動パイプが水平移動するときに前記回転押棒ローラーを前記ローラーガイドに沿って回転半径に移動させるローラーリンクとを備えることを特徴とする。
【0007】
前記本発明において、前記モーターと連れ回転するように横方向に延設される駆動パイプをさらに備え、前記駆動パイプには所定の間隔をあけて多数の前記ラック・ピニオンとこれに対応する多数の前記従動パイプがさらに形成されて連動することが好ましい。
また、前記それぞれの回転押棒は、その一方の端が前記回転板の底面の四角部にそれぞれ固定され、他方の端が前記回転押棒ローラーの1個所に蝶合されるブラケット形状に構成することが好ましい。
また、前記下部構造物の上に形成されるが、前記ラック・ピニオンと同じ方向に形成されてこれを支持するラック・ピニオン支持梁をさらに備えることが好ましい。
また、前記上部構造物の中央の空間部に形成されてその下部に水を供給する灌水設備と、前記回転板の一方の側に形成されて前記ソーラーモジュール板の表面に水を吹き付けるスプリンクラーと、前記上部構造物の下部に形成されて植物を収容し且つ養液を供給する養液栽培装置とをさらに備えることが好ましい。
また、太陽の軌道または高度を追跡し、追跡された太陽の軌道または高度によって異なる大きさの信号を出力する光追跡・駆動制御部をさらに備え、前記モーターは、前記光追跡・駆動制御部から出力された信号の大きさによって正逆転して前記ソーラーモジュール板の形成された多数の前記回転板を左右方向に回動させて、太陽光に沿ってその角度を変化させることが好ましい。
また、前記下部構造物は屋根トラスであり、前記屋根トラスの上端に形成された挟み込みパネルと一緒に前記上部樺造物が固定されることが好ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によるスライド型太陽光追跡集光装置によれば、太陽の高度または軌道の変化によって太陽光の方向を追跡してソーラーモジュール板を回動させることにより集光効率を極大化させるという効果がある。
また、自然環境に有害なコンクリート基礎を使用することなく、床面に骨組構造物で傾斜した地面や傾斜した建物面にソーラーモジュール板を固定及び回動させる手段を堅固に固定させて、風や荷重にも強い構造を提供するという効果もある。
さらに、従来にはコンクリート基礎を行うための土砂流失など環境的な問題点が多かったが、本発明は別途の下部構造物で傾斜面の高低を簡単に設定することができて経済的であるというメリットもある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】従来の固定型太陽光追跡集光装置を示す斜視図である。
【図2】本発明によるスライド型太陽光追跡集光装置を示す側面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】図2に示すスライド型太陽光追跡集光装置に灌水設備が配備された様子を示す側面図である。
【図5】本発明の養液栽培装置を詳細に示す斜視図である。
【図6】本発明によるスライド型太陽光追跡集光装置を多数に構成した様子を示す側面図である。
【図7】図6の平面図である。
【図8】図6の斜視図である。
【図9】本発明による屋根トラスの上端に設置されたスライド型太陽光追跡集光装置を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面に基づき、本発明の一実施形態を詳述する。
【0011】
図2は、本発明によるスライド型太陽光追跡集光装置を示す側面図であり、図3は図2の平面図であり、図4は、図2に示すスライド型太陽光追跡集光装置に灌水設備が配備された様子を示す側面図であり、そして図5は、本発明の養液栽培装置を詳細に示す斜視図である。
図示の如く、本発明によるスライド型太陽光追跡集光装置は、光追跡・駆動制御部100と、ソーラーモジュール板101と、上部構造物102と、軸受け103と、回転軸104と、回転板105と、回転押棒106と、ラック・ピニオン107と、ローラーガイド108と、従動パイプ109と、ラック・ピニオン支持梁110と、回転押棒ローラー111と、モーター112と、駆動パイプ113と、下部構造物114と、ローラーリンク115と、灌水設備116と、スプリンクラー119及び養液栽培装置120を備えている。
【0012】
下部構造物114は、床面の上に形成されるものであり、通常のHビームなどの棒状の構造物であってもよい。
従来には、コンクリート基礎を行うための土砂流失など環境的な問題点が多かったが、本発明は、別途の下部構造物114で傾斜面の高低を簡単に設定することができる。
【0013】
上部構造物102は、前記下部構造物114の上端に逆三角形状、略A字形状に形成され、中央に空間部を形成し、その上端に軸受け103付き回転軸104が形成される。
【0014】
ソーラーモジュール板101は、太陽光の集光を行う。前記ソーラーモジュール板101は、太陽電池(ソーラーバッテリ)とも呼ばれ、周知の如く、太陽電池は太陽光のエネルギーを電気エネルギーに変えるものであり、P型半導体とN型半導体といった2種類の半導体を用いて電気を引き起こす。太陽電池に光を照らすと、内部において電子と正孔が発生し、発生された電荷はP、N極に移動し、この現象によりP極とN極との間に電位差が発生し、このとき、太陽電池に負荷を連結すれば、電流が流れることになる。
また、太陽電池モジュールは、大型のシステムにおいては多数の太陽電池を直並列に連結して電力を取り出す。セルは電気を引き起こす最小単位であり、モジュールは電気を取り出す最小単位であり、玄関門の約半分の大きさである。アレイとは、直並列に挟み込まれたパネルのことを言う。サブアレイは、設置作業やメンテナンスの便利さのために多数のモジュールをまとめた単位である。
【0015】
回転板105は、その上面に前記ソーラーモジュール板101が形成され、下面中央部が前記回転軸104の上端に固定されて左右に回動される。特に、前記回転板105は、太陽の移動方向に沿って東から西へ、すなわち、左右側が東西に配置されて回動されることが好ましい。
【0016】
ローラーガイド108は、前記上部構造物102の中央の空間部に形成され、前記回転軸104を中心とする回転半径に沿って下方に凸状をなすような半円曲線形状に構成される。
【0017】
回転押棒ローラー111は、前記ローラーガイド108に沿って移動可能に形成される。また、回転押棒106は、その一方の端が前記回転板105の底面の両側に固定され、他方の端が前記回転押棒ローラー111に蝶合される。
【0018】
特に、前記それぞれの回転押棒106は、その一方の端が前記回転板105の底面の四角部にそれぞれ固定され、他方の端が前記回転押棒ローラー111の1個所に蝶合されるブラケット形状に構成する。このため、1個所において、すなわち、前記回転押棒ローラー111において、力のバランスを「0」に維持して構造的な一定性を極大化させることになる。
併せて、前記回転押棒106は、前記回転押棒ローラー111の移動に伴い前記回転板105の角度を変化させながら前記回転板105を支持及び固定することになる。
【0019】
モーター112は、前記下部構造物114の上に形成される。前記モーター112は、回転力を発生させるものであり、例えば、減速器(図示せず)が備えられたり、または、減速器の内蔵されたウォームギアードモーターを適用することができる。
好ましくは、前記モーター112は、後述する光追跡・駆動制御部100から出力される信号の大きさによって正逆転可能である。
【0020】
ラック・ピニオン107は、前記モーター112の回転運動を直線運動に変換する。
ラック・ピニオン支持梁110は、前記下部構造物114の上に形成されるが、前記ラック・ピニオン107と同じ方向に形成されてこれを支持する。
【0021】
従動パイプ109は、前記下部構造物114の上に形成され、前記ラック・ピニオン107と延長線上に係合されて左右方向に直線運動する。
ローラーリンク115は、一方の側が前記従動パイプ109に蝶合され、他方の側が前記回転押棒ローラー111に蝶合されて、前記従動パイプ109が水平移動するときに、前記回転押棒ローラー111を前記ローラーガイド108に沿って回転半径に移動せしめる。
【0022】
灌水設備116は、前記上部構造物102の中央の空間部に形成され、その下部に水を供給する。このとき、前記上部構造物102の下部には、植物を植栽するが、特に、陰るため陰地植物を植栽することが好ましい。
また、スプリンクラー119は、前記回転板105の一方の側に形成されて前記ソーラーモジュール板101の表面に水を吹き付ける。このため、吹き付けられた水によって前記ソーラーモジュール板101の洗浄及び冷却作用を行うことができる。
さらに、養液栽培装置120は、前記上部構造物102の下部に形成されて植物を収容し且つ養液を供給する。このために、前記養液栽培装置120は、図5に示すように、植物を収容する多数の養液栽培ポット121と、前記多数の養液栽培ポット121に連結され、それぞれ養液栽培ポット121に養液を供給する養液供給管122とを備える。
【0023】
加えて、本発明は、太陽の軌道または高度を追跡し、追跡された太陽の軌道または高度によって異なる大きさの信号を出力する光追跡・駆動制御部100をさらに備えていてもよい。
このとき、前記モーター112は、前記光追跡・駆動制御部1000から出力された信号の大きさによって正逆転して前記ソーラーモジュール板101の形成された多数の前記回転板105を左右方向に回動させて、太陽光に沿ってその角度を変化させることが好ましい。
【0024】
前記光追跡・駆動制御部100は、太陽の軌道または高度を追跡するものであり、例えば、2以上の光センサー(図示せず)を取り付けた後、2つの光センサーにより入射光量が等しい個所を追跡するような方式であり、常に最大エネルギー効率を保証可能に構成することができ、これは公知の通常の技術によって容易に構成可能であるため、これについての詳細な説明は省略する。
このような構成を有する本発明は、光追跡・駆動制御部100において太陽の軌道または高度を追跡し、追跡された太陽の軌道または高度によって異なる大きさの信号を出力する。
【0025】
前記モーター112は、前記光追跡・駆動制御部100から出力された信号の大きさによって正逆転して前記ソーラーモジュール板101の形成された多数の前記回転板105を左右方向に回動させて、太陽光に沿ってその角度を変化させることができる。
すなわち、ラック・ピニオン107は、前記モーター112の回転運動を直線運動に変換し、従動パイプ109は、前記ラック・ピニオン107に係合されて左右方向に直線運動する。
一方の側が前記従動パイプ109に蝶合され、他方の側が前記回転押棒ローラー111に蝶合されたローラーリンク115は、前記従動パイプ109が水平移動するときに前記回転押棒ローラー111を前記ローラーガイド108に沿って回転半径に移動させる。
このため、その一方の端が前記回転板105の底面の両側に固定され、他方の端が前記回転押棒ローラー111に蝶合されたそれぞれの回転押棒106によって回転板105が回動される。
このとき、回転板105は、上面に前記ソーラーモジュール板101が形成され、その下面中央部が前記回転軸104の上端に固定されて左右に回動される。
このため、前記ソーラーモジュール板101は、前記光追跡・駆動制御部100において追跡された太陽の軌道または高度によって常に太陽光を集光するための最適な角度を維持することができる。
【0026】
図6は、本発明によるスライド型太陽光追跡集光装置を多数に構成した様子を示す側面図であり、図7は、図6の平面図であり、そして図8は、図6の斜視図である。
上述したように、本発明によるスライド型太陽光追跡集光装置は、光追跡・駆動制御部100と、ソーラーモジュール板101と、上部構造物102と、軸受け103と、回転軸104と、回転板105と、回転押棒106と、ラック・ピニオン107と、ローラーガイド108と、従動パイプ109と、ラック・ピニオン支持梁110と、回転押棒ローラー111と、モーター112と、駆動パイプ113と、下部構造物114と、ローラーリンク115および灌水設備116を備えている。
このとき、本発明によるスライド型太陽光追跡集光装置は、前記モーター112と連れ回転するように横方向に延設される駆動パイプ113をさらに備える。
このため、前記駆動パイプ113には、所定の間隔をあけて多数の前記ラック・ピニオン107とこれに対応する多数の前記従動パイプ109がさらに形成されて連動することになる。
【0027】
このような構成によって、前記モーター112が回転すれば、同じ方向に駆動パイプ113が回転し、これにより、多数のラック・ピニオン107とここに係合された多数の前記従動パイプ109が前後方向に移動する。
このため、多数の前記ソーラーモジュール板101を一括して連動して制御することにより、追跡された太陽の軌道または高度によって常に太陽光を集光するための最適な角度を維持することができる。
【0028】
図9は、本発明による屋根トラスの上端に設置されたスライド型太陽光追跡集光装置を示す側面図である。
上述したように、本発明によるスライド型太陽光追跡集光装置は、光追跡・駆動制御部100と、ソーラーモジュール板101と、上部構造物102と、軸受け103と、回転軸104と、回転板105と、回転押棒106と、ラック・ピニオン107と、ローラーガイド108と、従動パイプ109と、ラック・ピニオン支持梁110と、回転押棒ローラー111と、モーター112と、駆動パイプ113と、下部構造物114と、ローラーリンク115と、灌水設備116と、屋根トラス117及び挟み込みパネル118を備えている。
ここで、前記下部楕造物114は、屋根トラス117であり、前記屋根トラス117の上端に形成された挟み込みパネル118と一緒に前記上部構造物102が固定されてもよい。
屋根トラス117の上端の前記挟み込みパネル118は、略スラブ形状または三角形状の寄せ棟屋根を有する建物を構成することになる。前記上部構造物102は、前記屋根トラス117に、通常のボルト及びナットにより組み付け可能である。
【0029】
このため、本発明によれば、太陽の高度または軌道の変化によって太陽光の位置を追跡してソーラーモジュール板を回動させることにより、集光効率を極大化させることができる。
また、自然環境に有害なコンクリート基礎を使用することなく、床面に骨組構造物で傾斜した地面や傾斜した建物面にソーラーモジュール板を固定及び回動させる手段をさらに堅固に固定させて、風や荷重にも強い構造を提供することができる。
さらに、従来にはコンクリート基礎を行うための土砂流失など環境的な問題点が多かったが、本発明は別途の下部構造物で傾斜面の高低を簡単に設定することができて経済的であるというメリットもある。
【0030】
本発明は、上述した特定の好適な実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲において請求する本発明の要旨を逸脱することなく、当該発明が属する技術分野において通常の知識を持った者であれば、誰でも種々の変形実施が可能であるということはいうまでもなく、このような変更は特許請求の範囲に記載の範囲内にある。
【符号の説明】
【0031】
100 光追跡・駆動制御部
101 ソーラーモジュール板
102 上部横造物
103 軸受け
104 回転軸
105 回転板
106 回転押棒
107 ラック・ピニオン
108 ローラーガイド
109 従動パイプ
110 ラック・ピニオン支持梁
111 回転押棒ローラー
112 モーター
113 駆動パイプ
114 下部構造物
115 ローラーリンク
116 灌水設備
117 屋根トラス
118 挟み込みパネル
119 スプリンクラー
120 養液栽培装置
121 養液栽培ポット
122 養液供給管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下部構造物と、
前記下部構造物の上端に逆三角形状に形成されて中央に空間部を形成し、その上端に軸受け付き回転軸が形成された上部構造物と、
太陽光を集光するソーラーモジュール板と、
上面に前記ソーラーモジュール板が形成され、その下面中央部が前記回転軸の上端に固定されて左右に回動される回転板と、
前記上部構造物の中央の空間部に形成され、前記回転軸を中心とする回転半径に沿って形成されたローラーガイドと、
前記ローラーガイドに沿って移動可能に形成された回転押棒ローラーと、
その一方の端が前記回転板の底面の両側に固定され、他方の端が前記回転押棒ローラーに蝶合されるそれぞれの回転押棒と、
前記下部構造物の上に形成されるモーターと、
前記モーターの回転運動を直線運動に変換するラック・ピニオンと、
前記下部構造物の上に形成され、前記ラック・ピニオンに係合されて左右方向に直線運動する従動パイプと、
一方の側が前記従動パイプに蝶合され、他方の側が前記回転押棒ローラーに蝶合されて、前記従動パイプが水平移動するときに前記回転押棒ローラーを前記ローラーガイドに沿って回転半径に移動させるローラーリンクと、
を備えることを特徴とするスライド型太陽光追跡集光装置。
【請求項2】
前記モーターと連れ回転するように横方向に延設される駆動パイプをさらに備え、
前記駆動パイプには、所定の間隔をあけて多数の前記ラック・ピニオンと、これに対応する多数の前記従動パイプがさらに形成されて連動することを特徴とする請求項1に記載のスライド型太陽光追跡集光装置。
【請求項3】
前記それぞれの回転押棒は、
その一方の端が前記回転板の底面の四角部にそれぞれ固定され、他方の端が前記回転押棒ローラーの1個所に蝶合されるブラケット形状に構成することを特徴とする請求項1に記載のスライド型太陽光追跡集光装置。
【請求項4】
前記下部構造物の上に形成されるが、前記ラック・ピニオンと同じ方向に形成されてこれを支持するラック・ピニオン支持梁をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のスライド型太陽光追跡集光装置。
【請求項5】
前記上部構造物の中央の空間部に形成されてその下部に水を供給する灌水設備と、
前記回転板の一方の側に形成されて前記ソーラーモジュール板の表面に水を吹き付けるスプリンクラーと、
前記上部構造物の下部に形成されて植物を収容し且つ養液を供給する養液栽培装置と、 をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のスライド型太陽光追跡集光装置。
【請求項6】
太陽の軌道または高度を追跡し、追跡された太陽の軌道または高度によって異なる大きさの信号を出力する光追跡・駆動制御部をさらに備え、
前記モーターは、前記光追跡・駆動制御部から出力された信号の大きさによって正逆転して前記ソーラーモジュール板の形成された多数の前記回転板を左右方向に回動させて、太陽光に沿ってその角度を変化させることを特徴とする請求項1に記載のスライド型太陽光追跡集光装置。
【請求項7】
前記下部構造物は屋根トラスであり、
前記屋根トラスの上端に形成された挟み込みパネルと一緒に前記上部構造物が固定されることを特徴とする請求項1に記載のスライド型太陽光追跡集光装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−283324(P2010−283324A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−223535(P2009−223535)
【出願日】平成21年9月28日(2009.9.28)
【出願人】(509269942)グリーン プラス カンパニー リミテッド (6)
【出願人】(509269953)
【Fターム(参考)】