説明

スルホン化ジケトピロロピロールの混晶

【構成】 一般式(I)で表わされるスルホン化ジケトピロロピロール化合物の少なくとも2つの異なる化合物の混晶及び当該液晶を用いて着色された高分子量の有機材料。


〔式中、A,Bは独立した一価、二価または三価の金属イオン、あるいはテトラアルキルアンモニウムイオン等の陽イオンであり、Rは水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルコキシでありmは0または1である〕
【効果】 この混晶は、高分子有機材料を着色するための顔料として使用することができ、優れた顔料特性、特に分散性、耐熱性、耐光性に優れている。

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、スルホン化1,4−ジケト−3,6−ジアリールピロロピロールの金属塩およびアミン塩の混晶、ならびに高分子有機材料の着色のためのその使用に関する。スルホン化1,4−ジケト−3,6−ジアリールピロロピロールの金属塩およびアミン塩は米国特許第4791204号に開示されており、未スルホン化1,4−ジケトピロロピロール顔料のいくつかの特性、特にレオロジカル特性、耐熱性、変形性を向上させるために該未スルホン化顔料に添加することが開示されている。また、1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロピロールの少なくとも3つのスルホン化混合物が同じ目的のために未スルホン化1,4−ジケトピロロピロール顔料に添加するために使用することができ、場合によってはよりよい結果が得られることが英国特許第2238550号に開示されている。
【0002】今回、本発明によって、誠に驚くべきことながら、スルホン化1,4−ジケト−3,6−ジアリールピロロピロールの金属塩をアミンで処理することによって、予期し得なかった程に優れた顔料特性を示す混晶化合物が生成することが発見された。すなわち、本発明は下記式の少なくとも2つの異なる化合物の混晶に関する。
【化9】


〔式中、AとBとは互いに独立的に下記式の陽イオンであり
【化10】


(ここで、Mは一価、二価または三価の金属陽イオン、nは1、2または3であり、そしてR1、R2、R3 は互いに独立的に水素、C1−C22アルキル、C7−C24アラールキル、C5−C6シクロアルキル、またはC6−C18アリールである)、mは0または1であり、Rは水素、C1−C4−アルキル、またはC1−C4−アルコキシであり、混晶を形成している式Iの化合物中において、陽イオンAおよびBは1つの複合構造
【化11】


(式中、xは0.2乃至0.8、好ましくは0.35乃至0.65、最も好ましくは0.4乃至0.6の数値である)を構成し、そしてこの混晶のX線回折図はxが1または0である対応する化合物のX線回折図とは異なる〕。
【0003】mが1の場合、本化合物は下記式の化合物である。
【化12】


AまたはBが式
【化13】


の陽イオンである場合には、該陽イオンは典型的にはアルカリ金属陽イオン、アルカリ土類金属陽イオン、または遷移金属陽イオンであり、好ましくはNa+ ,K+,Mg2+,Ca2+,Sr2+,Ba2+,Mn2+,Zn2+,Cu2+,Ni2+,Cd2+,Fe2+,Fe3+,Co3+,Al3+ およびCr3+ 等である。特にNa+,Ca2+,Mg2+,Sr2+,Zn2+ およびAl3+ が好ましい。R1、R2、R3が意味するC1−C22アルキルの代表例はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、tert−アミル、オクチル、デシル、ドデシル、ヘキサデシル、ステアリル、エイコシル、ドコシル等である。
【0004】R1、R2、R3が意味するC7−C24アラールキルは、好ましくは1乃至12個、好ましくは1乃至6個、最も好ましくは1乃至4個の炭素原子を含有する直鎖状または分枝状アルキル鎖(たとえば上記に例示したアルキル基)と好ましくは単環または二環アリール残基とを含有しているアラールキル基である。代表例は、ベンジルまたはフェニルエチルである。R1、R2、R3 が意味するシクロアルキル基の代表例は、シクロペンチルまたはシクロヘキシルである。R1、R2、R3が意味するC6−C18アリールの代表例は、フェニルまたはナフチルである。好ましいのは置換されていないフェニル、またはハロゲンたとえば塩素または臭素、またはC1−C4−アルキルまたはC1−C4−アルコキシによって置換されたフェニルである。置換基C1−C6−アルコキシの代表例は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、n−ブトキシまたはtert−ブトキシである。Rが意味するC1−C4−アルキルの代表例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチルまたはtert−ブチルである。メチルおよびtert−ブチルが好ましい。N+H(R1)(R2)(R3)の例としては下記のものが示される:N+4,N+3CH3,N+2(CH32,N+325,N+2(C252,N+337-iso,N+3817,N+31225,N+31837,N+3−シクロヘキシル,N+2−(シクロヘキシル)2,N+2(CH3)(C65),N+365,N+3−p−トルイジン,N+3−ベンジル。
【0005】請求項1記載の混晶は、
【化14】


(式中、A’とB’とは互いに独立的に上記に定義した下記式
【化15】


の陽イオンであるか、または、好ましくは、両者が共にNa+である)の少なくとも部分的には水溶性の金属塩を、式N+H(R1)(R2)(R3) X- (IV)
(式中、X-は水中での十分な溶解性を保証する陰イオン、好都合には硫酸イオンまたは好ましくは塩素イオンである)の化合物と、上記の定義に従った複合構造
【化16】


を形成するように、それ自体公知の方法で反応させることによって都合よく製造される。なお、上記の式IIIおよびIVにおいて、m、R1、R2、R3は前記の意味を有する。
【0006】この反応は、好ましくは水中、60乃至120℃の温度範囲において、場合によっては泡の発生を抑えるためおよび出発材料の湿潤性を高めるためにn−ブタノールを添加して、1乃至20時間実施される。塩酸塩または硫酸塩の形の式IVのアンモニウム化合物を添加する代わりに、最初に等モル量またはやや過剰の酸(たとえば、HClまたはH2SO4)を添加し、そして次に式N(R1)(R2)(R3)の対応する遊離アミンを添加することも可能である。後記の実施例1および2はこの後者の方法を示している。
【0007】本発明の混晶は、好ましくはAおよびBがNa+である式IIIの少なくとも部分的には水溶性の金属塩を、式M1+1(X-n (V)
(式中、M1はNaを除き上記に記載のごとき金属陽イオンである)の金属塩と、式N+H(R1)(R2)(R3) X- (IV)
(式中、X-は水中での十分な溶解性を保証する陰イオン、好ましくはCl-である)のアンモニウム塩との混合物と反応させることによって得られる。アンモニウム塩(たとえば、その塩酸塩)の代わりに、最初に等モル量またはやや過剰の酸を添加し、つぎに式Vの金属塩と式N(R1)(R2)(R3)の遊離アミンとの混合物を添加することも可能である。後記の実施例3乃至6はこの後者の方法を示している。式IIIおよびIVの化合物、それ故に式Vの化合物も、既知の化合物である。本発明による特に重要な混晶は、AとBとが互いに独立的に、Na+,Ca2+,Ba2+,Mg2+,Sr2+,Zn2+,Al3+,およびN+H(R1)(R2)(R3)(ここにおいて、R1、R2、R3は水素、C1−C22アルキルまたはC5−C6−シクロアルキルである)からなる群より選択され、そしてRがm=0の時に水素、メチル、tert−ブチルまたはメトキシであり、m=1の時に水素である、上記式Iの少なくとも2つの異なる化合物の混晶である。
【0008】本発明の好ましい混晶は、下記式の少なくとも2つの異なる化合物の混晶である。
【化17】


(式中、Rは水素またはメチルである)。上記式VI中のAおよびBは前記した好ましい意味を有する。AおよびBが前記した好ましい意味を有する式IIの少なくとも2つの異なる化合物の新規混晶も好ましい。
【0009】特に好ましい本発明による混晶は下記式の少なくとも2つの異なる化合物の混晶である。
【化18】


〔式中、AとBとは前記した好ましい意味を有し、最も好ましくは
【化19】


およびN+3812であり、そして複合構造の場合には式
【化20】


(式中、xは0.4乃至0.6の数である)である〕。
【0010】本発明による混晶は、そのX線回折図によって特徴づけられる。すなわち、そのX線回折図はその混晶のそれぞれ単一成分のX線回折図のみでなく、またそれら単一成分の物理的混合物のX線回折図とも相違している。本発明による混晶のX線回折図は、対応する物理的混合物のX線回折図ならびに対応する各単一成分のX線回折図を特徴づけている回折線とは異なる回折線によって特徴づけられる。
【0011】本発明による混晶は、高分子有機材料を着色するための顔料として使用することができる。本混晶は、通常合成により得られたそのままの形で直接この目的に使用することができる。意図される最終用途に応じて、本発明による混晶を、より不透明または透明な型に変換することができる。
【0012】本発明の新規な混晶によって着色されうる高分子有機材料の例は、セルロースエーテルおよびセルロースエステル類、たとえばエチルセルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロース、酪酸セルロース、天然または合成樹脂、たとえば重合樹脂および縮合樹脂、たとえば、アミノ樹脂、好ましくは尿素/ホルムアルデヒド樹脂およびメラミン/ホルムアルデヒド樹脂、アルキド樹脂、フェノール系樹脂、ポリカーボネート、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエステル、ABS重合体、ポリフェニレンオキサイド、ゴム、カゼイン、シリコーンおよびシリコーン樹脂などであり、これらは単体または混合物の形で使用されうる。本発明による混晶は、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン、たとえばポリエチレンおよびポリプロピレン、ならびにABS重合体を着色するのに特に適している。上記に例示した高分子有機材料は単独または混合して、プラスチック、溶融物、紡糸原液、塗料、コーティング材料あるいは印刷インクなどの形態で使用することができる。最終用途の条件によっては、本発明の混晶をトナーとして、または調合物の形で使用するのが有利である。本発明の混晶は、被着色高分子有機材料を基準にして、0.01乃至30重量%の量で、好ましくは0.1乃至10重量%の量で使用されうる。
【0013】本発明による混晶による高分子有機材料の着色は、たとえば、本顔料を、場合によってはマスターバッチの形で、ロールミル、ミキサーまたは摩砕機を使用して基質材料に配合することによって好都合に実施される。次に、着色された材料は、それ自体公知の方法、たとえばカレンダー加工、モールディング、押出加工、コーティング、紡糸、注型または射出成形によって好都合に所望の最終形状に加工される。多くの場合、非脆性成形品を製造するため、あるいは、成形品の脆性を低減するために、加工前にその高分子有機材料に可塑剤を配合するのが望ましい。適当な可塑剤は、たとえばリン酸エステル、フタル酸エステル、セバシン酸エステルなどである。このような可塑剤は、本発明の顔料を重合体に配合する前または後に配合することができる。さらに、各種の色を得るために、本発明による顔料のほかに、さらに充填剤または他のカラー成分、たとえば白顔料、彩色顔料または黒色顔料を任意の量で高分子有機材料に添加することもできる。塗料、コーティング材料及び印刷インクを着色するためには、高分子有機材料と本発明による混晶とを、場合によっては充填剤、他の顔料、乾燥剤、可塑剤などの添加物と一緒に加えて、共通の有機溶剤または溶剤混合物の中に微分散あるいは溶解する。この場合に、まず各成分を個々に分散または溶解するか、あるいはいくつかの成分を一緒に分散または溶解し、しかるのちにすべての成分を一つに混合するようにしてもよい。本発明による混晶を、たとえばポリ塩化ビニルまたはポリオレフィンの着色に使用した場合、本発明の混晶は全般的に優れた顔料特性を示す。たとえば、高い着色力と純度、優れたマイグレーション耐性及び耐候性、高い被覆力を示す。特に注目されるべきはその格別に優れた分散性、耐熱性、耐光堅牢性である。以下、実施例によって本発明をさらに説明する。
【0014】実施例1下記式のジケトピロロピロールジスルホン酸の二ナトリウム塩の水性ペースト(約31.1%)157gを、脱イオン水1900ml中において室温で25分間攪拌する。
【化21】


得られた赤色懸濁物に、1規定塩酸100mlを添加して10分間攪拌をつづける。次に、微粉砕したステアリルアミンの27gを加え、この混合物を80℃に加熱すると、やや明るい外観を呈するようになる。この赤色懸濁物を80℃において2時間攪拌し、そして熱時に濾布で濾過する。濾過生成物を脱イオン水4000mlで洗浄し、80℃において真空乾燥して、赤色の柔らかな粉末74g(理論値の100%)を得る。この粉末の分析値は以下の通りであった。計算値はモル比1:1(すなわち、x=0.5)の複合構造Na+:N+31837に基づく値である。
分 析: C H N S Na計算値 58.44% 6.81% 5.68% 8.67% 3.11%測定値 58.50% 7.10% 5.70% 8.24% 2.36%この生成物のX線回折図を、シーメンス(Siemens)社によって供給されたX線回折計D500を使用し、Cu−K−α−照射線を照射して測定した。次表に最強回折線のd値(d>3.1Å)を視覚的に評価した相対的線強度を付して示す。


【0015】実施例2ステアリルアミンの代わりにシクロヘキシルアミンの11mlを使用した点を除き実施例1と同じ条件で操作を実施した。結晶水1当量を含有する赤色粉末53g(理論値の90%)を得た。この生成物の分析値は以下の通りであった。
分 析: C H N S Na計算値 49.06% 4.46% 7.15% 10.91% 3.91%測定値 49.00% 4.27% 7.07% 10.95% 4.62%計算値は、モル比1:1の複合構造Na+:N+3611に基づく値である。
【0016】実施例3〜6水3000mlとn−ブタノールの150mlとの混合物に、室温においてを懸濁し、そしてこの懸濁物を90℃に加熱する。1時間後にを添加し、そしてこの混合物を90℃においてさらに1時間攪拌する。次に、との混合物を添加し、そしてやや粘性があるが、しかしまだ容易に攪拌可能な赤色懸濁物を90℃にさらに18時間保持する。生成物を硬質濾紙を通して濾過し、そして濾液を水2000mlで洗い、120℃において真空乾燥する。実施例3〜6において使用されたa,b,c,dは以下の意味を有する。
【0017】実施例3a:式VIIIの化合物(実施例1) 93% 122gb:1規定HCl 253mlc:Sr Cl2・6H2O 34gd:n−オクチルアミン 39ml収量:1.25当量の結晶水を含有する暗赤色粉末137g(理論値の93%)。
この生成物の分析値は以下の通りであった。
分析: C H N S Sr計算値 48.57% 5.09% 6.53% 9.97% 6.81%測定値 48.38% 4.64% 6.41% 10.20% 7.69%1/2 Sr2+:N+3819=1:1。
【0018】実施例4a:式VIIIの化合物(実施例1) 93% 122gb:1規定HCl 253mlc:CaCl2・6H2O 25gd:ステアリルアミン、微粉末 63g収量:1当量の結晶水を含有する赤色粉末166g(理論値の96%)。
この生成物の分析値は以下の通りであった。
分 析: C H N S Ca計算値 57.27% 6.94% 5.56% 8.49% 2.65%測定値 57.20% 6.70% 5.80% 8.70% 2.56%1/2 Ca2+:N+31837=1:1。
【0019】実施例5a:式VIIIの化合物(実施例1) 93% 122gb:1規定HCl 253mlc:MgCl2・6H2O 28gd:n−オクチルアミン 63g収量:1当量の結晶水を含有する赤色粉末122g(理論値の88%)。
この生成物の分析値は以下の通りであった。
分析: C H N S Mg計算値 51.46% 5.32% 6.92% 10.57% 2.00%測定値 51.50% 5.40% 6.96% 10.24% 1.58%1/2 Mg2+:N+3819=1:1。
【0020】実施例6a:下記式の化合物 121g
【化22】


b:1規定HCl 266mlc:SrCl2・6H2O 31gd:ステアリルアミン、微粉末 68g収量:暗赤色粉末196g(理論値の97%)。この生成物の分析値は以下の通りであった。
分析: C H N S Sr計算値 57.86% 6.90% 5.33% 8.13% 5.55%測定値 57.98% 7.72% 5.22% 7.24% 4.00%1/2 Sr2+:N+31837=1:1。
実施例1乃至6において得られた生成物は、すべて混晶と呼ぶことができる。なぜならば、それら生成物のX線回折図は各単一成分、すなわち純金属塩およびアルキルアンモニウム塩の対応する混合物のX線回折図とは常に相違していたからである。実施例1乃至6に記載したすべての生成物は、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィンおよびABSポリマーにおいて優秀なマイグレーション耐性、耐熱性および耐光堅牢性を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】 下記式の少なくとも2つの異なる化合物の混晶
【化1】


〔式中、AとBとは互いに独立的に下記式の陽イオンであり
【化2】


(ここで、Mは一価、二価または三価の金属陽イオン、nは1、2または3であり、そしてR1、R2、R3 は互いに独立的に水素、C1−C22アルキル、C7−C24アラールキル、C5−C6シクロアルキル、またはC6−C18アリールである)、mは0または1であり、Rは水素、C1−C4−アルキル、またはC1−C4−アルコキシであり、混晶を形成している式Iの化合物中において、陽イオンAおよびBは1つの複合構造
【化3】


(式中のxは0.2乃至0.8の数値である)を構成し、そしてこの混晶のX線回折図はxが1または0である対応する化合物のX線回折図とは異なる〕。
【請求項2】 xが0.35乃至0.65の数値である請求項1記載の混晶。
【請求項3】 AとBとが互いに独立的にNa+,Ca2+,Ba2+,Mg2+,Sr2+,Zn2+またはAl3+,またはN+H(R1)(R2)(R3)(ここでR1、R2、R3は水素、C1−C22アルキル、またはC5−C6−シクロアルキルである)からなる群より選択された陽イオンであり、そしてRが、m=0の時には水素、メチル、tert−ブチルまたはメトキシであり、m=1の時には水素である式Iの少なくとも2つの異なる化合物である請求項2記載の混晶。
【請求項4】 下記式の少なくとも2つの異なる化合物の請求項3記載の混晶
【化4】


(式中、xは水素またはメチルである)。
【請求項5】 下記式の少なくとも2つの異なる化合物の請求項3記載の混晶。
【化5】


【請求項6】 下記式の少なくとも2つの異なる化合物の請求項4記載の混晶。
【化6】


【請求項7】 AとBとが互いに独立的に
【化7】


であり、複合構造の場合には
【化8】


(式中、xは0.4乃至0.6の数値である)である請求項6記載の混晶。
【請求項8】 請求項1記載の混晶を用いて着色された高分子量の有機材料。
【請求項9】 請求項8記載の高分子量の有機材料はポリオレフィンまたはABSポリマーである。

【公開番号】特開平6−279700
【公開日】平成6年(1994)10月4日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平5−317690
【出願日】平成5年(1993)12月17日
【出願人】(390023146)チバ−ガイギー アクチエンゲゼルシャフト (8)
【氏名又は名称原語表記】CIBA−GEIGY AKTIENGESELLSCHAFT