説明

セルフクリーニング機能を備えた超音波センサ

【課題】 従来の超音波センサでは、付着した汚染物質を完全に除去することができないという問題がある。
【解決手段】 超音波センサ本体4はコード5の一方の端子が計測器が接続され、他端は超音波センサ本体4内に装着された超音波振動子( 図示せず )に接続され、又、超音波センサ本体4の超音波の送受波面4aに光触媒6がコーティングされており、光触媒3に光が照射されると、光触媒3の活性化作用で、空気中の水分や水中の水分から活性酸素水酸基ラジカルを作り出し、強力な酸化力と還元力により超音波センサ本体1に付着しようとしている有機物を分解し、汚染となる有機物質を分解して汚染を防止することことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、超音波照射面に光触媒をコーティングして超音波センサの超音波照射面を自動的にクリーニングするセルフクリーニング機能を備えた超音波センサに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の超音波センサの超音波照射面は、空気中では、排気ガスや粉塵等により汚染され、水中では、微粒子や生物又はバクテリア等が付着するような汚染があり、このような汚染を解消するために、図4に示すように、超音波センサ1の超音波照射面1aにワイパー2を接触させ、駆動装置3でワイパーを駆動して、超音波照射面をクリーニングするようにしたり、又、洗浄液を照射して、超音波センサの超音波照射面をクリーニングするようにしていた。。
【0003】
しかしながら、このような従来の超音波センサのクリーニング装置では、このような汚染を完全にとることができず、周期的に人手によってクリーニングしなければならず、その作業は面倒であるという問題があつた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
解決しようとする問題点は、従来の超音波センサでは、付着した汚染物質を完全に除去することができないという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、超音波センサは超音波振動子を内蔵し、光触媒は超音波センサの超音波照射面にコーティングされ、光触媒に光が照射されることにより、光触媒の活性化作用により汚染となる有機物質を分解して汚染を防止することを特徴とするセルフクリーニング機能を備えたものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明の超音波センサは、光触媒は超音波照射面にコーティングすることによって、光触媒に光が照射されると、光触媒の活性化作用で、空気中の水分や水中の水分から活性酸素水酸基ラジカルを作り出し、強力な酸化力と還元力により超音波センサに付着しようとしている有機物を分解し、汚染となる有機物質を分解して汚染を防止することことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
超音波センサの送受輻射面を主体に光触媒をコーティングし、この光触媒に光照射されることにより、光触媒の活性化作用から汚染となる有機物を分解子、汚染を防止することができる。
【実施例】
【0008】
図1は本発明の他の実施例の超音波センサの斜視図で、超音波センサ本体4はコード5の一方の端子が計測器が接続され、他端は超音波センサ本体4内に装着された超音波振動子( 図示せず )に接続され、又、超音波センサ本体4の超音波の送受波面4aに光触媒6がコーティングされている。
【0009】
このように構成された本実施例の超音波センサ本体4に光が照射されると、光触媒6の活性化作用で、空気中の水分易い中の水分から活性酸素水酸基ラジカルを作り出し、強力な酸化力と還元力により超音波センサ本体4に付着しようとしている有機物を分解し、汚染となる有機物質を分解して汚染を防止することことができる。
【0010】
図2は本発明の他の実施例の超音波センサの斜視図で、4は超音波センサ本体、5はケーブル、6は超音波センサ本体4の超音波の送受波面4aにコーティングされた光触媒であり、これらの構成は上記実施例と同じであるので、説明は省略するが、本実施例では、光触媒6の近傍に照射ライト7が装着され、照射ライト7に接続されたケーブル8は電源(図示せず)に接続されている。
【0011】
このように構成された本実施例では、超音波の送受波面4aにコーティングされた光触媒6に照射ライト7から光が照射されることにより、超音波の送受波面4aにコーティングされた光触媒6に確実に光が照射されるので、暗所でも、照射された光による光触媒6の活性化作用で、空気中の水分や水中の水分から活性酸素水酸基ラジカルを作り出し、強力な酸化力と還元力により超音波センサ本体1に付着しようとしている有機物を分解し、汚染となる有機物質を分解して汚染を防止することことができる。
【0012】
図3は本発明のさらに他の実施例の超音波センサの斜視図で、4は超音波センサ本体、5はケーブル、6は超音波センサ本体4の超音波の送受波面4aにコーティングされた光触媒であり、これらの構成は上記実施例と同じであるので、説明は省略するが、本実施例では、光触媒6の近傍に反射板9が装着され、この反射板9は周囲の光を集光して光触媒6に照射する。
【0013】
このように構成された本実施例では、超音波の送受波面4aにコーティングされた光触媒6に反射板9から光が照射されることにより、超音波の送受波面4aにコーティングされた光触媒6に確実に光が照射されるので、照射された光による光触媒6の活性化作用で、空気中の水分や水中の水分から活性酸素水酸基ラジカルを作り出し、強力な酸化力と還元力により超音波センサ本体1に付着しようとしている有機物を分解し、汚染となる有機物質を分解して汚染を防止することことができる。
【産業上の利用可能性】
【0014】
なお、上記実施例は、超音波センサの超音波の送受波面に光触媒をコーティングするようにしたが、他の超音波送受波器で汚染し易い場所で使用する場合にもこの光触媒を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施例の超音波センサのの斜視図である。
【図2】本発明の他の実施例の超音波センサの斜視図である。
【図3】本発明の他の実施例の超音波センサの斜視図である。
【図4】従来の超音波センサの斜視図である。
【符号の説明】
【0016】
4 超音波センサ本体
5 ケーブル
6 光触媒
7 照射ライト
8 ケーブル
9 反射板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
超音波振動子を内蔵した超音波センサ本体と、該超音波センサ本体の超音波照射面にコーティングした光触媒とからなり、該光触媒に光が照射されることにより、光触媒の活性化作用により汚染となる有機物質を分解して汚染を防止することを特徴とするセルフクリーニング機能を備えた超音波センサ。
【請求項2】
前記光触媒に光を照射する照射ライトを前記光触媒をコーティング部分の近傍に装着することを特徴とする請求項1記載のセルフクリーニング機能を備えた超音波センサ。
【請求項3】
前記光触媒に光を照射する反射板を前記光触媒をコーティング部分の近傍に装着することを特徴とする請求項1記載のセルフクリーニング機能を備えた超音波センサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−193141(P2008−193141A)
【公開日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−22169(P2007−22169)
【出願日】平成19年1月31日(2007.1.31)
【出願人】(000243364)本多電子株式会社 (255)
【Fターム(参考)】