説明

セルフスキャニングシステム、セルフスキャニングシステムに用いられる購入商品受付装置、購入商品受付方法および購入商品受付プログラム

【課題】バーコードが付されていない複数種類の購入商品が一つの容器に収容されている場合でも、購入商品の登録および計量判定を適切に実行することを課題とする。
【解決手段】セルフスキャニングシステムでは、商品情報DBにおいて商品ごとに予め想定される重量を記憶するが、さらに、他の商品とともに一つの容器に収容され得る特定商品については、その旨を示す情報(特定商品フラグ「1」)を対応付けて記憶する。そして、バーコードが付されていない購入商品の登録を受け付けた場合に、これが特定商品であるか否かを商品情報DBに基づいて判定し、その結果、特定商品でない場合には、直ちに計量判定を行う。これとは反対に、登録を受け付けた購入商品が特定商品である場合には、直ちに計量判定を行うのではなく、他の購入商品について継続して登録を受け付けるとともに、顧客からの登録完了指示を待って初めて計量判定を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、顧客から購入商品の登録を受け付けた後に当該購入商品の計量判定を行うセルフスキャニングシステム、セルフスキャニングシステムに用いられる購入商品受付装置、購入商品受付方法および購入商品受付プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、スーパーマーケットなどでは、店員に要する人件費の削減を目的として、顧客自身が購入商品を登録して精算処理を行うセルフスキャニングシステムが導入されている(例えば、特許文献1参照)。このようなセルフスキャニングシステムでは、バーコードが付されている購入商品については、そのバーコードをスキャナに読み取らせることで購入商品の登録を受け付けた後に、かかる購入商品がレジ袋に入れられる度に、その重量をレジ袋下にある計量器(レジ袋下はかり)によって計測することで計量判定を行っている。
【0003】
一方、バーコードが付されていない購入商品(例えば、惣菜、菓子、パンなど)については、バーコードが付されない商品の一覧をタッチパネルに表示し、かかるタッチパネル上で購入商品の指定および購入数量の入力をさせることで購入商品の登録を受け付けた後に、スキャナ上にある計量器(スキャナ上はかり)に置かれている購入商品の重量を当該スキャナ上はかりによって計測することで計量判定を行っている。
【0004】
【特許文献1】特開平10−302156号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記した従来の技術は、バーコードが付されていない複数種類の商品を一つの容器に収容して購入しようとする場合に、以下に説明するように、購入商品の登録および計量判定を適切に実行することができないという課題がある。
【0006】
すなわち、上記の従来技術では、バーコードが付されていない複数種類の購入商品が一つの容器(収容手段)に収容されている場合において、タッチパネルに表示された一覧から一種類の購入商品が指定されて購入数量が入力された時点で容器内の全商品に対する計量判定を行うので、指定されていない商品も一緒に計量されてしまうため計量判定結果はエラーとなり、購入商品の登録および計量判定を適切に実行することができないという課題がある。
【0007】
そして、このようなエラーが出力された場合には、セルフスキャニングシステムであるにもかかわらず、店員がわざわざ不一致処理(計量判定をスキップする操作指示をセルフスキャニングシステムに与えた上で、容器内の各購入商品を計量判定なしで改めて登録する処理)を行わなければならないので、結果として、店員の人件費削減に支障を来してしまうという課題もある。さらに、店員による不一致処理が行われる際に、計量判定をスキップする操作指示を顧客に知られてしまうこともあるので、かかる操作指示を顧客に悪用されて不正な精算処理が行われるおそれを拭えないという課題もある。
【0008】
その一方で、このような課題を回避すべく、「一つの容器には一種類の商品しか収容できない」というルールを掲げ、これを顧客や対面販売員に徹底させるという解決策も考えられるが、この場合には、顧客や対面販売員に大きな負担を強いるだけでなく、作業工数や容器コストの面からも負担が大きいので、現実的な解決策とは言い得ない。
【0009】
そこで、この発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、バーコードが付されていない複数種類の購入商品が一つの容器に収容されている場合でも、購入商品の登録および計量判定を適切に実行することができるセルフスキャニングシステム、セルフスキャニングシステムに用いられる購入商品受付装置、購入商品受付方法および購入商品受付プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に係る発明は、顧客から購入商品の登録を受け付けた後に当該購入商品の計量判定を行うセルフスキャニングシステムであって、他の商品とともに一つの収容手段に収容され得る特定商品について、その旨を示す情報を対応付けて記憶する特定商品情報記憶手段と、前記購入商品の登録を受け付けた場合に、前記特定商品情報記憶手段に記憶された情報を参照し、当該購入商品が特定商品であるか否かを判定する特定商品判定手段と、前記特定商品判定手段によって特定商品である旨が判定された場合に、他の購入商品について継続して登録を受け付けるとともに、前記顧客からの登録完了指示に応じて前記計量判定を行うように制御する受付制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項2に係る発明は、上記の発明において、前記受付制御手段は、他の購入商品について継続して登録を受け付ける場合には、前記特定商品のみを所定の表示部に表示して、当該表示された特定商品のなかから前記他の購入商品の登録を受け付けるように制御することを特徴とする。
【0012】
また、請求項3に係る発明は、上記の発明において、前記受付制御手段は、前記特定商品のみを所定の表示部に表示する場合には、前記特定商品である旨が判定された購入商品とともに一つの収容手段に収容される可能性が高い特定商品を優先的に表示するように制御することを特徴とする。
【0013】
また、請求項4に係る発明は、顧客から購入商品の登録を受け付けた後に当該購入商品の計量判定を行うセルフスキャニングシステムに用いられる購入商品受付装置であって、他の商品とともに一つの収容手段に収容され得る特定商品について、その旨を示す情報を対応付けて記憶する特定商品情報記憶手段と、前記購入商品の登録を受け付けた場合に、前記特定商品情報記憶手段に記憶された情報を参照し、当該購入商品が特定商品であるか否かを判定する特定商品判定手段と、前記特定商品判定手段によって特定商品である旨が判定された場合に、他の購入商品について継続して登録を受け付けるとともに、前記顧客からの登録完了指示に応じて前記計量判定を行うように制御する受付制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
また、請求項5に係る発明は、顧客から購入商品の登録を受け付けた後に当該購入商品の計量判定を行うセルフスキャニングシステムに用いられる購入商品受付方法であって、他の商品とともに一つの収容手段に収容され得る特定商品について、その旨を示す情報を対応付けて特定商品情報記憶手段に格納する特定商品情報記憶工程と、前記購入商品の登録を受け付けた場合に、前記特定商品情報記憶手段に記憶された情報を参照し、当該購入商品が特定商品であるか否かを判定する特定商品判定工程と、前記特定商品判定工程によって特定商品である旨が判定された場合に、他の購入商品について継続して登録を受け付けるとともに、前記顧客からの登録完了指示に応じて前記計量判定を行うように制御する受付制御工程と、を含んだことを特徴とする。
【0015】
また、請求項6に係る発明は、顧客から購入商品の登録を受け付けた後に当該購入商品の計量判定を行うコンピュータに実行させる購入商品受付プログラムであって、他の商品とともに一つの収容手段に収容され得る特定商品について、その旨を示す情報を対応付けて特定商品情報記憶手段に格納する特定商品情報記憶手順と、前記購入商品の登録を受け付けた場合に、前記特定商品情報記憶手段に記憶された情報を参照し、当該購入商品が特定商品であるか否かを判定する特定商品判定手順と、前記特定商品判定手順によって特定商品である旨が判定された場合に、他の購入商品について継続して登録を受け付けるとともに、前記顧客からの登録完了指示に応じて前記計量判定を行うように制御する受付制御手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1、4、5、6の発明によれば、購入商品の登録を受け付けた場合に、これが他の商品とともに一つの容器(収容手段)に収容され得る特定商品であるか否かを判定し、その結果、登録を受け付けた購入商品が特定商品でない場合には、容器内には一種類の購入商品しか収容されていないものとして直ちに計量判定を行うが、これとは反対に、登録を受け付けた購入商品が特定商品である場合には、容器内に複数種類の購入商品が収容されている可能性があるとして、直ちに計量判定を行うのではなく、他の購入商品について継続して登録を受け付けるとともに、顧客からの登録完了指示を待って初めて計量判定を行うので、バーコードが付されていない複数種類の購入商品が一つの容器に収容されている場合でも、全ての購入商品について登録を待った上で計量判定を行うことができ、購入商品の登録および計量判定を適切に実行することが可能になる。
【0017】
また、上記の結果、店員が無駄に不一致処理(例えば、計量判定をスキップする操作指示をセルフスキャニングシステムに与えた上で、容器内の各購入商品を計量判定なしで改めて登録する処理)を行う必要がなくなり、店員の人件費削減に寄与することが可能になる。さらに、計量判定をスキップする操作指示が顧客に知られてしまうおそれもなくなり、かかる操作指示の悪用による不正な精算処理を防止することも可能になる。また、「一つの容器には一種類の商品しか収容できない」というルールを掲げる必要もなくなり、顧客や対面販売員の負担軽減、作業工数や容器コストの削減を図ることも可能になる。
【0018】
また、請求項2の発明によれば、他の購入商品について継続して登録を受け付ける場合に、特定商品以外の商品(他の商品とともに一つの容器に収容され得ない商品)は表示部に表示せず、特定商品のみを表示部に表示し、かかる特定商品のなかから他の購入商品の登録を受け付けるので、特定商品以外の商品も含まれる一覧から購入商品を指定させる場合に比較して、顧客による購入商品の登録を円滑にすることが可能になる。
【0019】
また、請求項3の発明によれば、特定商品のみを表示部に表示する場合に、先に登録された購入商品とともに一つの容器に収容される可能性が高い特定商品(例えば、同じ商品棚に陳列される商品など)を優先的に表示するので、顧客による購入商品の登録を一層円滑にすることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に添付図面を参照して、この発明に係るセルフスキャニングシステム、セルフスキャニングシステムに用いられる購入商品受付装置、購入商品受付方法および購入商品受付プログラムの実施例を実施例1および2に分けて詳細に説明する。
【実施例1】
【0021】
以下の実施例1では、実施例1の概要および特徴を説明した後に、実施例1に係るセルフスキャニングシステムの構成、実施例1による購入商品受付処理の流れ、実施例1の効果等を順に説明する。
【0022】
[概要および特徴(実施例1)]
最初に、図1を用いて、実施例1に係るセルフスキャニングシステムの概要および特徴を説明する。図1は、実施例1の概要および特徴を説明するための図である。
【0023】
このセルフスキャニングシステムは、スーパーマーケットなどに設置されるものであって、顧客自身が購入商品を登録して精算処理を行うことを概要とする。具体的には、バーコードが付されている購入商品については、そのバーコードをスキャナに読み取らせることで購入商品の登録を受け付けた後に、かかる購入商品がレジ袋に入れられる度に、その重量をレジ袋下にある計量器(レジ袋下はかり)によって計測することで計量判定(つまり、バーコードの読み取りエラーのチェック)を行う。
【0024】
一方、バーコードが付されていない購入商品(例えば、惣菜、菓子、パンなど)については、バーコードが付されない商品の一覧をタッチパネルに表示し、かかるタッチパネル上で購入商品の指定および購入数量の入力をさせることで購入商品の登録を受け付けた後に、スキャナ上にある計量器(スキャナ上はかり)に置かれている購入商品の重量を当該スキャナ上はかりによって計測することで計量判定(つまり、顧客による購入商品の指定および購入数量の入力に誤りがないかのチェック)を行う。
【0025】
このような概要の下、実施例1に係るセルフスキャニングシステムでは、バーコードが付されていない複数種類の商品を一つの容器に収容して購入しようとする場合でも、購入商品の登録および計量判定を適切に実行することができるようにしている点に主たる特徴がある。これについて簡単に説明すると、このセルフスキャニングシステムでは、図1に示すように、商品情報DBにおいて商品ごとに予め想定される重量を記憶するが、さらに、他の商品とともに一つの容器に収容され得る特定商品(例えば、コロッケ、天ぷら、かきあげなど)については、その旨を示す情報(特定商品フラグ「1」)を対応付けて記憶する。
【0026】
そして、購入商品の登録を受け付けた場合に、これが特定商品であるか否かを商品情報DBに基づいて判定し、その結果、登録を受け付けた購入商品が特定商品でない場合には、一種類の購入商品のみ登録しようとしているものとして直ちに計量判定を行う。これとは反対に、登録を受け付けた購入商品が特定商品である場合には、容器内に複数種類の購入商品が収容されている可能性があるとして、直ちに計量判定を行うのではなく、他の購入商品について継続して登録を受け付けるとともに、顧客からの登録完了指示を待って初めて計量判定を行う。
【0027】
すなわち、図1に示す例のように、商品Aおよび商品Bが一つの容器に収容されている場合には、いずれかの購入商品(例えば購入商品A)について先ずは登録を受け付けた後に、これが特定商品であるか否かを商品情報DBに基づいて判定する。そして、この例では、商品Aが特定商品であるので、直ちに計量判定を行うのではなく、他の購入商品(つまり、購入商品B)について継続して登録を受け付け、その後、顧客からの登録完了指示を待って、商品Aおよび商品Bの総重量について計量判定を行う。このように、実施例1に係るセルフスキャニングシステムによれば、バーコードが付されていない複数種類の購入商品が一つの容器に収容されている場合でも、全ての購入商品について登録を待った上で計量判定を行うので、上記した主たる特徴の如く、購入商品の登録および計量判定を適切に実行することが可能になる。
【0028】
[セルフスキャニングシステムの構成(実施例1)]
次に、図2〜図4、図6〜図9を用いて、実施例1に係るセルフスキャニングシステムの構成を説明する。図2は、実施例1に係るセルフスキャニングシステムの構成を示すブロック図であり、図3は、商品情報DBに記憶される情報の例を示す図であり、図4は、購入情報DBに記憶される情報の例を示す図であり、図6〜図9は、タッチパネルの表示例を示す図である。
【0029】
図2に示すように、実施例1に係るセルフスキャニングシステム10は、タッチパネル11と、スキャナ12と、スキャナ上はかり13と、レジ袋下はかり14と、貨幣入出力部15と、入出力制御部16と、記憶部17と、制御部18とを備えて構成される。なお、図2では図示を省略しているが、セルフスキャニングシステム10は、クレジットリーダ、ポイントリーダ、レシートプリンタ、POSコントローラ、CCDカメラなどを適宜備えて構成され、ストアサーバやアテンダントステーションと通信可能に接続される。
【0030】
かかるセルフスキャニングシステム10のなかで、タッチパネル11は、各種の情報を入力する入力手段であるとともに、各種の情報を出力する出力手段であり、カラーLCDディスプレイなどで構成され、例えば、バーコードが付されない商品の一覧を表示し、購入商品の指定や購入数量の入力を顧客から受け付ける(図6〜図9参照)。
【0031】
スキャナ12は、商品に付されたバーコードを読み取って、バーコード情報をシステム内に入力する手段である。スキャナ上はかり13は、スキャナ12に置かれた購入商品(具体的には、バーコードが付されていない購入商品)の重量を計量して、重量情報をシステム内に入力する手段であり、レジ袋下はかり14は、レジ袋に入れられた購入商品(具体的には、バーコードが付された購入商品)の重量を計量して、重量情報をシステム内に入力する手段である。貨幣入出力部15は、精算に必要な貨幣を受け付けて入金情報をシステム内に入力する一方で、釣り銭情報に応じて釣り銭を排出する手段である。入出力制御IF部16は、これらタッチパネル11、スキャナ12、スキャナ上はかり13、レジ袋下はかり14および貨幣入出力部15による情報の入出力を制御する手段である。
【0032】
記憶部17は、制御部18による各種処理に必要なデータおよびプログラムを記憶する記憶手段(格納手段)であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、図2に示すように、商品情報DB17aと、購入情報DB17bと、画面DB17cとを備える。なお、商品情報DB17aは特許請求の範囲に記載の「特定商品情報記憶手段」に対応する。
【0033】
このうち、商品情報DB17aは、商品に係る情報を記憶する記憶手段(データベース)であり、具体的には、図3に示すように、商品ごとに、各商品を一意に識別する商品コード、画像データ、表示名称、特定商品フラグ(他の商品とともに一つの容器に収容され得る特定商品についてはフラグ「1」)、価格、重量などを対応付けて記憶する。
【0034】
購入情報DB17bは、顧客の購入商品に係る情報を記憶する記憶手段(データベース)であり、具体的には、図4に示すように、顧客を一意に識別する顧客IDおよび購入の日時に対応付けて、購入商品の商品コード、購入個数、請求価格、総請求価格などを記憶する。画面DB17cは、タッチパネル11に表示出力する画面データ(図6〜図9参照)を記憶する記憶手段(データベース)である。
【0035】
制御部18は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する制御手段であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、図2に示すように、登録処理部18aと、特定商品判定部18bと、受付制御部18cと、計量処理部18dと、精算処理部18eとを備える。なお、特定商品判定部18bは特許請求の範囲に記載の「特定商品判定手段」に対応し、受付制御部18cは同じく「受付制御手段」に対応する。
【0036】
このうち、登録処理部18aは、顧客から購入商品の登録を受け付ける処理部である。具体的には、バーコードが付されている購入商品については、そのバーコードをスキャナ12に読み取らせることで購入商品の登録を受け付け、また、バーコードが付されていない購入商品については、バーコードが付されない商品の一覧画面をタッチパネル11に表示し、タッチパネル11上で購入商品の指定および購入数量の入力をさせることで購入商品の登録を受け付ける(図6〜図9参照)。また、登録処理部18aは、購入商品の登録受け付けに応じて、購入情報を購入情報DB17bに登録する。
【0037】
特定商品判定部18bは、バーコードが付されていない購入商品について登録を受け付けた場合に、これが特定商品であるか否かを商品情報DB17aに基づいて判定する処理部である。なお、特定商品でない場合には、容器内には一種類の購入商品しか収容されていないとして後続の処理が行われ、一方、特定商品である場合には、容器内に複数種類の購入商品が収容されている可能性があるとして後続の処理が行われる。
【0038】
受付制御部18cは、登録を受け付けた購入商品が特定商品であると特定商品判定部18bによって判定された場合に、他の購入商品について継続して登録を受け付けるとともに、顧客からの登録完了指示に応じて計量判定を行うように登録処理部18aを制御する処理部である。具体的には、図8の(G)に示すように、購入数量を入力するためのテンキーの他に、他の購入商品について継続して登録を受け付けるための「続けて登録」ボタンおよび登録完了を指示するための「完了」ボタンが含まれる画面をタッチパネル11に表示するように登録処理部18aを制御する。なお、登録を受け付けた購入商品が特定商品でないと特定商品判定部18bによって判定された場合に、登録処理部18aは、図7の(D)に示すように、「続けて登録」ボタンはなく、購入数量を入力するためのテンキーおよび「完了」ボタンのみが含まれる画面をタッチパネル11に表示する。
【0039】
計量処理部18dは、登録処理部18aによる購入商品の登録後に、かかる登録操作に誤りがないかどうかを計量判定する処理部である。具体的には、バーコードが付されている購入商品については、スキャナ12を介してバーコードが読み取られ、かかる購入商品がレジ袋に入れられる度に、その重量をレジ袋下はかり14によって計測し、バーコードから導かれる重量(商品情報DB17aから導かれる重量)と実際の重量とが対応するか否かを判定する。また、バーコードが付されていない購入商品については、タッチパネル11を介して購入商品の指定および購入数量の入力が行われ、登録完了を指示するための「完了」ボタンが押下される度に、スキャナ上はかり13に置かれている購入商品の重量を当該スキャナ上はかり13によって計測し、タッチパネル11上で指定された購入商品および購入数量から導かれる重量(商品情報DB17aから導かれる重量)と実際の重量とが対応するか否かを判定する。そして、両者の重量が対応しない場合には、エラーをタッチパネル11に表示する、アラームを店員に対して出力する等のNG処理を行う。
【0040】
精算処理部18eは、全ての購入商品について購入情報が購入情報DB17bに格納された後に、精算処理を行う処理部である。具体的には、図9の(I)に示すように、購入情報および「お支払い」ボタンを含んだ画面が登録処理部18aの制御によってタッチパネル11に表示された後、かかるタッチパネル11上で「お支払い」ボタンが押下されると、貨幣入出力部15から精算に必要な貨幣を受け入れ、釣り銭を計算した後に貨幣入出力部15から釣り銭を排出する。
【0041】
[購入商品受付処理(実施例1)]
続いて、図5を用いて、実施例1による購入商品受付処理の流れを説明する。図5は、購入商品受付処理の流れを示すフローチャートである。
【0042】
同図に示すように、セルフスキャニングシステム10では、スキャナ11によって購入商品のバーコードが読み取られたか否か、さらには、タッチパネル11上で「商品選択」ボタンの押下があったか否かを継続してチェックする(ステップS501およびS505)。具体的には、登録処理部18aは、図6の(A)に示すような画面をタッチパネル11上に表示することで、バーコードが付されている購入商品については、そのバーコードをスキャナ11に読み取らせるように顧客を促し、また、バーコードが付されていない購入商品については、「商品選択」ボタンを押下するように顧客を促す。
【0043】
ここで、スキャナ11によって購入商品のバーコードが読み取られた場合には(ステップS501肯定)、登録処理部18aは、読み取った購入商品の情報(名称、画像データ、価格など)をタッチパネル11に表示するとともに(ステップS502)、その購入情報を購入情報DB17bに登録する(ステップS503)。そして、かかる購入商品がレジ袋に入れられると、計量処理部18dは、その重量をレジ袋下はかり14によって計測し、バーコードから導かれる重量(商品情報DB17aから導かれる重量)と実際の重量とが対応するか否かを判定する(ステップS518)。
【0044】
その結果、両者の重量が対応しない場合には(ステップS518否定)、計量処理部18dは、エラーをタッチパネル11に表示する、アラームを店員に対して出力する等のNG処理を行う(ステップS519)。これとは反対に、両者の重量が対応する場合には(ステップS518肯定)、登録処理部18aは、購入情報および「お支払い」ボタンを含んだ画面をタッチパネル11に表示し、かかるタッチパネル11上で「お支払い」ボタンが押下されると(ステップS520肯定)、精算処理部18eは、精算処理を行う(ステップS521)。一方、タッチパネル11上で「お支払い」ボタンが押下されなかった場合には(ステップS520否定)、セルフスキャニングシステム10は、ステップS501に戻り、他の購入商品について新たに登録を受け付ける。
【0045】
ここで、上記したステップS501およびS505の説明に戻ると、スキャナ11によって購入商品のバーコードが読み取られるのではなく(ステップS501否定)、タッチパネル11上で「商品選択」ボタンの押下があった場合には(ステップS505肯定)、登録処理部18aは、バーコードが付されない商品の一覧をタッチパネル11に表示して、かかるタッチパネル上で購入商品の指定を受け付ける(ステップS506)。具体的には、登録処理部18aは、図6の(B)や図7の(C)、図8の(F)に示すような画面をタッチパネル11に表示する。なお、図7の(C)に示す画面は、図6の(B)に示す画面において「菜もの野菜」が押下された後に表示される画面であり、また、図8の(F)に示す画面は、図6の(B)に示す画面において「惣菜」が押下された後に表示される画面である。
【0046】
このような画面に対して購入商品が選択指定されると(ステップS507肯定)、特定商品判定部18bは、指定された購入商品が特定商品であるか否かを商品情報DB17aに基づいて判定する(ステップS508)。そして、購入商品が特定商品でない場合には(ステップS508否定)、登録処理部18aは、図7の(D)に示すように、「続けて登録」ボタンはなく、購入数量を入力するためのテンキーおよび「完了」ボタンのみが含まれる画面をタッチパネル11に表示する(ステップS513)。
【0047】
そして、かかる画面に対して、購入数量が入力され(ステップS514肯定)、さらに、「完了」ボタンが押下されると(ステップS515肯定)、登録処理部18aは、図7の(E)に示すような画面をタッチパネル11に表示しつつ、購入情報を購入情報DB17bに登録する(ステップS516)。さらに、計量処理部18dは、スキャナ上はかり13に置かれている購入商品の重量を当該スキャナ上はかり13によって計測し(ステップS517)、タッチパネル11上で指定された購入商品および購入数量から導かれる重量(商品情報DB17aから導かれる重量)と実際の重量とが対応するか否かを判定する(ステップS518)。
【0048】
その結果、両者の重量が対応しない場合には(ステップS518否定)、計量処理部18dは、エラーをタッチパネル11に表示する、アラームを店員に対して出力する等のNG処理を行う(ステップS519)。これとは反対に、両者の重量が対応する場合には(ステップS518肯定)、登録処理部18aは、図9の(I)に示すように、購入情報および「お支払い」ボタンを含んだ画面をタッチパネル11に表示し、かかるタッチパネル11上で「お支払い」ボタンが押下されると(ステップS520肯定)、精算処理部18eは、精算処理を行う(ステップS521)。一方、タッチパネル11上で「お支払い」ボタンが押下されなかった場合には(ステップS520否定)、セルフスキャニングシステム10は、上記のステップS501に戻り、図9の(J)に示すような画面をタッチパネル11に表示して、他の購入商品について新たに登録を受け付ける。
【0049】
ここで、上記したステップS508の説明に戻ると、ステップS507で指定された購入商品が特定商品である場合には(ステップS508肯定)、受付制御部18cは、図8の(G)に示すように、購入数量を入力するためのテンキーの他に、他の購入商品について継続して登録を受け付けるための「続けて登録」ボタンおよび登録完了を指示するための「完了」ボタンが含まれる画面をタッチパネル11に表示するように登録処理部18aを制御する(ステップS509)。
【0050】
そして、かかる画面に対して、購入数量が入力され(ステップS510肯定)、さらに、「続けて登録」ボタンが押下された場合には(ステップS511肯定)、セルフスキャニングシステム10は、上記のステップS506に戻り、登録処理部18aは、バーコードが付されない商品の一覧をタッチパネル11に表示して、かかるタッチパネル上で他の購入商品(つまり、上記のステップS507で指定された購入商品とともに一つの容器に収容されている他の購入商品)の指定を新たに受け付ける。
【0051】
その一方、図8の(G)に示すような画面に対して、購入数量が入力され(ステップS510肯定)、さらに、「完了」ボタンが押下された場合には(ステップS512肯定)、登録処理部18aは、図8の(H)に示すような画面をタッチパネル11に表示しつつ、上記のステップS507で指定された複数(あるいは一つ)の購入商品について各購入情報を購入情報DB17bに登録する(ステップS516)。なお、図8の(H)では「コロッケ」1個と「メンチカツ」1個が登録された状態の例を示している。さらに、計量処理部18dは、スキャナ上はかり13に置かれている購入商品の重量(つまり、容器に収容されている購入商品の全重量)を当該スキャナ上はかり13によって計測し(ステップS517)、上記のステップS516で登録された購入商品および購入数量から導かれる重量(商品情報DB17aから導かれる重量)と実際の重量とが対応するか否かを判定する(ステップS518)。
【0052】
その結果、両者の重量が対応しない場合には(ステップS518否定)、計量処理部18dは、エラーをタッチパネル11に表示する、アラームを店員に対して出力する等のNG処理を行う(ステップS519)。これとは反対に、両者の重量が対応する場合には(ステップS518肯定)、登録処理部18aは、購入情報および「お支払い」ボタンを含んだ画面をタッチパネル11に表示し、かかるタッチパネル11上で「お支払い」ボタンが押下されると(ステップS520肯定)、精算処理部18eは、精算処理を行う(ステップS521)。一方、タッチパネル11上で「お支払い」ボタンが押下されなかった場合には(ステップS520否定)、セルフスキャニングシステム10は、ステップS501に戻り、他の購入商品について新たに登録を受け付ける。
【0053】
[実施例1の効果]
上述してきたように、実施例1によれば、購入商品の登録を受け付けた場合に、これが他の商品とともに一つの容器に収容され得る特定商品であるか否かを判定する。その判定の結果、登録を受け付けた購入商品が特定商品でない場合には、容器内には一種類の購入商品しか収容されていないものとして直ちに計量判定を行う。これとは反対に、登録を受け付けた購入商品が特定商品である場合には、容器内に複数種類の購入商品が収容されている可能性があるとして、直ちに計量判定を行うのではなく、他の購入商品について継続して登録を受け付けるとともに、顧客からの登録完了指示を待って初めて計量判定を行う。したがって、バーコードが付されていない複数種類の購入商品が一つの容器に収容されている場合でも、全ての購入商品について登録を待った上で計量判定を行うことができ、購入商品の登録および計量判定を適切に実行することが可能になる。
【0054】
また、上記の結果、店員が無駄に不一致処理(例えば、計量判定をスキップする操作指示をセルフスキャニングシステムに与えた上で、容器内の各購入商品を計量判定なしで改めて登録する処理)を行う必要がなくなり、店員の人件費削減に寄与することが可能になる。さらに、計量判定をスキップする操作指示が顧客に知られてしまうおそれもなくなり、かかる操作指示の悪用による不正な精算処理を防止することも可能になる。また、「一つの容器には一種類の商品しか収容できない」というルールを掲げる必要もなくなり、顧客や対面販売員の負担軽減、作業工数や容器コストの削減を図ることも可能になる。
【実施例2】
【0055】
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例1以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では実施例2として本発明に含まれる他の実施例を説明する。
【0056】
(1)継続受付の画面
例えば、上記の実施例1では、購入商品が特定商品であると判定されると、バーコードが付されない商品の一覧をタッチパネル11に表示することで(図6の(B)参照)、他の購入商品について継続して登録を受け付ける場合を説明したが(図5のステップS506参照)、本発明はこれに限定されるものではなく、特定商品のみからなる一覧をタッチパネル11に表示することで、当該表示された特定商品のなかから他の購入商品の登録を受け付けるようにしてもよい。
【0057】
つまり、例を挙げれば、購入商品が特定商品であると判定された場合には、セルフスキャニングシステム10は、図8の(F)に示す画面のように、特定商品のみからなる一覧画面をタッチパネル11に表示するようにしてもよい。このように、他の購入商品について継続して登録を受け付ける場合に、特定商品以外の商品(他の商品とともに一つの容器に収容され得ない商品)は表示部に表示せず、特定商品のみを表示部に表示し、かかる特定商品のなかから他の購入商品の登録を受け付けるようにすれば、特定商品以外の商品も含まれる一覧から購入商品を指定させる場合に比較して、顧客による購入商品の登録を円滑にすることが可能になる。
【0058】
また、特定商品のみからなる一覧をタッチパネル11に表示して他の購入商品の登録を受け付ける場合には、本発明は上記の例に限定されるものではなく、例えば、特定商品である旨が判定された購入商品とともに一つの容器に収容される可能性が高い特定商品(例えば、同じ商品棚に陳列される商品など)を優先的に表示するようにしてもよい。このようにすれば、顧客による購入商品の登録を一層円滑にすることが可能になる。
【0059】
(2)画面の構成
また、上記の実施例1では、購入商品の指定と購入数量の入力とを別画面で行う場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、購入商品の指定と購入数量の入力とを一画面で行うようにしてもよい。また、上記の実施例1では、画面上の商品ボタンを商品名のみで構成する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、商品画像(商品情報DB17aに格納される画像データ)からなる商品ボタンを表示するようにしてもよい。
【0060】
(3)システム構成等
また、図2に示したセルフスキャニングシステム10の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、セルフスキャニングシステム10の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、例えば、制御部18の登録処理部18a、特定商品判定部18bおよび受付制御部18cを統合するなど、その全部または一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、セルフスキャニングシステム10にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
【0061】
また、上記の実施例1において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報(特に、図3に示した商品情報、図4に示した購入情報、図6〜図9に示した画面)については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0062】
(4)セルフスキャニングプログラム
また、上記の実施例1で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図10を用いて、上記の実施例1と同様の機能を有するセルフスキャニングプログラム(購入商品受付プログラム)を実行するコンピュータの一例を説明する。図10は、購入商品受付プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
【0063】
同図に示すように、セルフスキャニングシステムとしてのコンピュータ20は、タッチパネル11、スキャナ12、スキャナ上はかり13、レジ袋下はかり14、貨幣入出力部15、HDD23、RAM24、ROM25およびCPU26を、入出力制御部21およびバス29で接続して構成される。ここで、タッチパネル11、スキャナ12、スキャナ上はかり13、レジ袋下はかり14および貨幣入出力部15は、図2で同符号を付して説明したものにそれぞれ対応する。
【0064】
そして、ROM25には、上記の実施例1と同様の機能を発揮するセルフスキャニングプログラム、つまり、図10に示すように、登録処理プログラム25a、特定商品判定プログラム25b、受付制御プログラム25c、計量処理プログラム25dおよび精算処理プログラム25eが予め記憶されている。なお、各プログラム25a〜25eについては、図2に示したセルフスキャニングシステム10の各構成要素と同様、適宜統合または分散してもよい。
【0065】
そして、CPU26が、これらのプログラム25a〜25eをROM25から読み出して実行することで、図10に示すように、各プログラム25a〜25eは、登録処理プロセス26a、特定商品判定プロセス26b、受付制御プロセス26c、計量処理プロセス26dおよび精算処理プロセス26eとして機能するようになる。なお、各プロセス26a〜26eは、図2に示した登録処理部18a、特定商品判定部18b、受付制御部18c、計量処理部18dおよび精算処理部18eにそれぞれ対応する。
【0066】
また、HDD23には、図10に示すように、商品情報DB23a、購入情報DB23bおよび画面DB23cが設けられる。ここで、各DB23a〜23cは、図2に示した商品情報DB17a、購入情報DB17bおよび画面DB17cにそれぞれ対応する。そして、CPU26は、処理対象となる購入商品の商品データ24aを商品情報DB23aから読み出してRAM24上に展開し、また、RAM24上で生成した購入商品の購入データ24bを購入情報DB23bに登録し、さらに、各種の画面データ24aを画面DB23cから読み出してRAM24上に展開する処理等を実行する。
【0067】
なお、上記した各プログラム25a〜25eについては、必ずしも最初からROM25に記憶させておく必要はなく、例えば、コンピュータ20に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MOディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」、または、コンピュータ20の内外に備えられるハードディスクドライブ(HDD)などの「固定用の物理媒体」、さらには、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ20に接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などに各プログラムを記憶させておき、コンピュータ20がこれらから各プログラムを読み出して実行するようにしてもよい。つまり、例を挙げれば、実施例1に示したようなセルフスキャニングシステム用のプログラムを格納したCD−ROMを配布し、このCD−ROMに格納されたプログラムをコンピュータ20が読み出して実行するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0068】
以上のように、本発明に係るセルフスキャニングシステム、セルフスキャニングシステムに用いられる購入商品受付装置、購入商品受付方法および購入商品受付プログラムは、顧客から購入商品の登録を受け付けた後に当該購入商品の計量判定を行う場合に有用であり、特に、バーコードが付されていない複数種類の購入商品が一つの容器に収容されている場合でも、全ての購入商品について登録を待った上で計量判定を行うことができ、購入商品の登録および計量判定を適切に実行することに適する。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】実施例1の概要および特徴を説明するための図である。
【図2】実施例1に係るセルフスキャニングシステムの構成を示すブロック図である。
【図3】商品情報DBに記憶される情報の例を示す図である。
【図4】購入情報DBに記憶される情報の例を示す図である。
【図5】購入商品受付処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】タッチパネルの表示例を示す図である。
【図7】タッチパネルの表示例を示す図である。
【図8】タッチパネルの表示例を示す図である。
【図9】タッチパネルの表示例を示す図である。
【図10】セルフスキャニングプログラムを実行するコンピュータを示す図である。
【符号の説明】
【0070】
10 セルフスキャニングシステム
11 タッチパネル
12 スキャナ
13 スキャナ上はかり
14 レジ袋下はかり
15 貨幣入出力部
16 入出力制御IF部
17 記憶部
17a 商品情報DB
17b 購入情報DB
17c 画面DB
18 制御部
18a 登録処理部
18b 特定商品判定部
18c 受付制御部
18d 計量処理部
18e 精算処理部
20 コンピュータ
21 入出力制御IF部
22 バス
23 HDD(Hard Disk Drive)
24 RAM(Random Access Memory)
25 ROM(Read Only Memory)
26 CPU(Central Processing Unit)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客から購入商品の登録を受け付けた後に当該購入商品の計量判定を行うセルフスキャニングシステムであって、
他の商品とともに一つの収容手段に収容され得る特定商品について、その旨を示す情報を対応付けて記憶する特定商品情報記憶手段と、
前記購入商品の登録を受け付けた場合に、前記特定商品情報記憶手段に記憶された情報を参照し、当該購入商品が特定商品であるか否かを判定する特定商品判定手段と、
前記特定商品判定手段によって特定商品である旨が判定された場合に、他の購入商品について継続して登録を受け付けるとともに、前記顧客からの登録完了指示に応じて前記計量判定を行うように制御する受付制御手段と、
を備えたことを特徴とするセルフスキャニングシステム。
【請求項2】
前記受付制御手段は、他の購入商品について継続して登録を受け付ける場合には、前記特定商品のみを所定の表示部に表示して、当該表示された特定商品のなかから前記他の購入商品の登録を受け付けるように制御することを特徴とする請求項1に記載のセルフスキャニングシステム。
【請求項3】
前記受付制御手段は、前記特定商品のみを所定の表示部に表示する場合には、前記特定商品である旨が判定された購入商品とともに一つの収容手段に収容される可能性が高い特定商品を優先的に表示するように制御することを特徴とする請求項2に記載のセルフスキャニングシステム。
【請求項4】
顧客から購入商品の登録を受け付けた後に当該購入商品の計量判定を行うセルフスキャニングシステムに用いられる購入商品受付装置であって、
他の商品とともに一つの収容手段に収容され得る特定商品について、その旨を示す情報を対応付けて記憶する特定商品情報記憶手段と、
前記購入商品の登録を受け付けた場合に、前記特定商品情報記憶手段に記憶された情報を参照し、当該購入商品が特定商品であるか否かを判定する特定商品判定手段と、
前記特定商品判定手段によって特定商品である旨が判定された場合に、他の購入商品について継続して登録を受け付けるとともに、前記顧客からの登録完了指示に応じて前記計量判定を行うように制御する受付制御手段と、
を備えたことを特徴とする購入商品受付装置。
【請求項5】
顧客から購入商品の登録を受け付けた後に当該購入商品の計量判定を行うセルフスキャニングシステムに用いられる購入商品受付方法であって、
他の商品とともに一つの収容手段に収容され得る特定商品について、その旨を示す情報を対応付けて特定商品情報記憶手段に格納する特定商品情報記憶工程と、
前記購入商品の登録を受け付けた場合に、前記特定商品情報記憶手段に記憶された情報を参照し、当該購入商品が特定商品であるか否かを判定する特定商品判定工程と、
前記特定商品判定工程によって特定商品である旨が判定された場合に、他の購入商品について継続して登録を受け付けるとともに、前記顧客からの登録完了指示に応じて前記計量判定を行うように制御する受付制御工程と、
を含んだことを特徴とする購入商品受付方法。
【請求項6】
顧客から購入商品の登録を受け付けた後に当該購入商品の計量判定を行うコンピュータに実行させる購入商品受付プログラムであって、
他の商品とともに一つの収容手段に収容され得る特定商品について、その旨を示す情報を対応付けて特定商品情報記憶手段に格納する特定商品情報記憶手順と、
前記購入商品の登録を受け付けた場合に、前記特定商品情報記憶手段に記憶された情報を参照し、当該購入商品が特定商品であるか否かを判定する特定商品判定手順と、
前記特定商品判定手順によって特定商品である旨が判定された場合に、他の購入商品について継続して登録を受け付けるとともに、前記顧客からの登録完了指示に応じて前記計量判定を行うように制御する受付制御手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする購入商品受付プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−244056(P2006−244056A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−57743(P2005−57743)
【出願日】平成17年3月2日(2005.3.2)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【出願人】(000237639)富士通フロンテック株式会社 (667)
【Fターム(参考)】