ソフトウェア・サポート契約検証システム
【課題】サポート問合せ時のサポート契約確認において、サポート契約の不正利用、および、サポート契約の前提となるライセンス契約の使用許諾権の違反を検知する方法を提供することにより、契約に応じた適切なサポート提供を行える手段を提供する。
【解決手段】サポート対象ソフトウェアにおいて、サポート契約情報の記憶、前記ソフトウェアが稼動するシステムの情報の収集を行い、前記ソフトウェアのログにそれらを暗号化して埋め込む。前記サポート契約情報、前記システムの情報、前記ログのサポート提供者への送付をサポート問合せの前提とすることで、サポート提供者では、それらの送付情報について、相互の比較、自身が所有する契約管理データベースとの比較を行うことにより、サポート契約の不正流用やサポート契約の前提となるライセンス契約の使用許諾条件の違反を検知する。
【解決手段】サポート対象ソフトウェアにおいて、サポート契約情報の記憶、前記ソフトウェアが稼動するシステムの情報の収集を行い、前記ソフトウェアのログにそれらを暗号化して埋め込む。前記サポート契約情報、前記システムの情報、前記ログのサポート提供者への送付をサポート問合せの前提とすることで、サポート提供者では、それらの送付情報について、相互の比較、自身が所有する契約管理データベースとの比較を行うことにより、サポート契約の不正流用やサポート契約の前提となるライセンス契約の使用許諾条件の違反を検知する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソフトウェアに関して、前記ソフトウェアの使用許諾権を得るためのライセンス契約、および、前記ソフトウェアに関するサポート提供を受けるために、別途、前記ライセンス契約を前提として、サポート契約を締結する必要があるソフトウェアを対象に、サポート契約の不正利用や、サポート契約の前提となるライセンス契約における許諾使用条件の違反を検知するための方法。
【背景技術】
【0002】
一般的に、企業法人の基幹システムに使用されるソフトウェアでは、前記ソフトウェアの使用許諾権を得るためのライセンス契約があり、前記ソフトウェアの改良版の要求や、前記ソフトウェアの問題に関する問合せ(サポート問合せ)を行うためには、前記ライセンス契約を前提に、別途、サポート提供者とのサポート契約の締結が必要である。
【0003】
ここで、サポート契約者がサポート提供者にサポート要求を行う際、サポート契約番号をサポート提供者に伝え、サポート提供者側では、所有するデータベースを用いて、前記データベースを参照することにより、サポート契約の有無を判断した上で、サポート提供の要否を判断する。しかしながら、この従来の方法では、前記サポート契約が正式に結ばれている他システムにおけるソフトウェアのサポート契約番号を流用することにより、前記サポート契約が結ばれていないシステムに関するソフトウェアのサポート要求を行う前記サポート契約の不正流用など、不正なサポート契約の利用を検知することは難しい。
【0004】
また、サポート契約の前提となるライセンス契約の従来の管理方式では、主に、前記ライセンス契約締結時に、ライセンス契約者の所有するシステム環境などを考慮して、使用許諾条件を定めた上で管理するが、その後、前記使用許諾条件が違反されていないか監視することは難しい。
【0005】
上記に対して、特許文献1では、ライセンス契約の対象となるシステム固有の識別情報、サポート契約の対象となるライセンス契約情報を紐付けることにより、サポート契約対象のライセンスに対してのみソフトウェアを改良版に更新するためのチェック機能を改良版ソフトウェアの更新プログラムに持たせ、サポート契約内容に応じたソフトウェア改良版の提供を可能にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002-157039
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、サポート問合せへの対応要求において、他サポート契約の流用などによるサポート契約の不正利用を抑止して、サポート契約者との契約どおりに、サポート提供を行うこと、そして、サポート契約の前提となるライセンス契約の使用許諾条件の違反を検知することにより、サポート契約および前提となるライセンス契約の内容に応じた適切な役務提供を行うことにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成する為に、本発明では、ライセンス契約、そして、サポート契約の対象となるソフトウェアに対して、前記サポート契約情報、および、前記ソフトウェアが稼動するシステム情報を保持させ、前記ソフトウェアの出力ログにこれらの情報を出力させる。また、サポート契約者がサポート問合せ時、問合せ内容と共に、前記ソフトウェアに保持させた前記情報、および、前記出力ログをサポート提供者に対して、送信するプログラムを別途用意する。そして、サポート提供者側では、前記送信されてきた情報、および、これまで送信されてきた前記情報の履歴管理を比較することにより、サポート契約の不正利用によるサポート問合せや、ライセンス契約の使用許諾条件の違反を検知する。
【発明の効果】
【0009】
サポート契約の不正利用やサポート契約の前提となるライセンス契約の使用許諾条件の違反を検知した場合、問合せ内容に応じた追加でのサポート契約、必要に応じて、サポート契約の前提となるライセンス契約も行うことにより、サポート契約者と適切な契約を行え、その適切な契約内容に従った、対価に応じたサポート提供がサポート提供者において可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明において実施形態の概要を示す図である。
【図2】本発明においてサポート対象ソフトウェアの概要を示す図である。
【図3】本発明においてサポート対象ソフトウェアのサポート契約情報登録処理を示したフローである。
【図4】本発明においてサポート対象ソフトウェアに入力するサポート契約情報の構成を示した図である。
【図5】本発明においてサポート対象ソフトウェアのシステム情報の収集処理を示したフローである。
【図6】本発明においてサポート対象ソフトウェアが収集するシステム情報の構成を示した図である。
【図7】本発明においてサポート対象ソフトウェアのログ出力処理を示したフローである。
【図8】本発明においてサポート問合せを行うためのプログラムの構成を示した図である。
【図9】本発明においてサポート問合せを行うプログラムの処理を示したフローである。
【図10】本発明においてサポート問合せをサポート提供者側で受付けるためのプログラムの構成を示した図である。
【図11】本発明においてサポート問合せを受信した際の処理を示したフローである。
【図12】本発明においてサポート問合せを受けた際にサポート契約の妥当性を判定するための処理を示したフローである。
【図13】本発明においてサポート契約およびその前提となるライセンス契約を管理するデータベースの構成を示した図である。
【図14】本発明においてライセンス契約の妥当性を判定するための処理フローである。
【図15】本発明においてサポート問合せの際に送付されてきた情報の内容を精査することによりサポート契約の不正流用を検知するための処理を示したフローである。
【図16】本発明においてサポート問合せの際に送付されてきた情報と過去に送付されてきた情報を比較することによりサポート契約の不正流用を検知するための処理を示したフローである。
【図17】本発明においてサポート問合せの際に送付されてきた情報を管理するためのデータベースの構成を示した図である。
【図18】本発明においてサポート契約およびその前提となるライセンス契約において不正の可能性を検知した際のアラーム画面を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面によって説明する。
【0012】
図1は、本発明の一実施例の全体構成であり、図2以降が、本発明を構成する各部位の詳細説明である。
【0013】
図1において、サポート契約対象ソフトウェア101は、サポート契約ユーザ103、サポート提供者110間でライセンス契約を前提にサポート契約を締結したサポート対象のソフトウェアであり、サポート問合せ対象システム102上で稼動しており、サポート契約ユーザ103から、サポート契約に関する情報の登録を受付ける。
【0014】
サポート問合せ用プログラム105は、サポート契約ユーザ端末104上で稼動しており、サポート契約ユーザ103がサポート契約対象ソフトウェア101に関する問い合わせをサポート提供者105に対して行う際に、使用するプログラムである。サポート問合せ用プログラム105は、サポート契約ユーザ103からの問合せ内容の登録を受付けた上で、サポート問合せ対象システム102より、サポート問合せ対象システム102のシステム情報、登録されたサポート契約に関する情報、そして、サポート契約対象ソフトウェア101のログの収集を行った上で、前記問合せ内容と共にインターネット106を通して、サポート提供者に送付される。
【0015】
サポート問合せ受付用プログラム107は、上記にてサポート問合せ用プログラム105からの送付された情報を受信する機能を有し、サポート契約に関する情報を管理する契約管理DB108、および、サポート契約ユーザ103の過去の問合せにおいて、サポート問合せ用プログラム105からの送付された情報の履歴を管理する問合せ対象システム情報履歴管理DB109に含まれる情報と、サポート問合せ用プログラムから送付された前記情報を比較する事により、問合せ内容の表示と共にサポート契約の不正利用を検知して、サポート提供者110に通知を行う。
【0016】
図2は、サポート契約対象ソフトウェア101の構成を示したものである。サポート契約対象ソフトウェア101は、ソフトウェア機能実装部201、ログ208を出力するログ出力部202、サポート契約情報登録部203、システム情報収集部204、暗号化部205より構成される。
【0017】
図3は、サポート契約情報登録部203における処理フローを示したものである。サポート契約情報登録部203では、契約ユーザ103、サポート提供者110間のサポート契約情報の入力を受付け(301)、入力されたサポート契約情報をサポート契約情報206として登録を行う(302)。
【0018】
図4は、サポート契約情報206の構成を示したものである。サポート契約情報206は、サポート契約番号401、契約者名402などが例としてあげられる。
【0019】
図5は、システム情報収集部204における処理フローを示したものである。システム情報収集部204では、サポート問合せ対象システム102のシステム情報を収集し(501)、収集したシステム情報をシステム情報207として登録する(502)。
【0020】
図6は、システム情報207の構成を示したものである。システム情報207は、サポート問合せ対象システム102のOS種別601、サポート契約対象ソフトウェア101のソフトウェアバージョン602、サポート問合せ対象システム102のMACアドレス603、サポート問合せ対象システム102のIPアドレス604、サポート問合せ対象システム102のCPU数605、サポート問合せ対象システム102に搭載されるCPUのコア数606、サポート契約対象ソフトウェア101で使用されているソフトウェア使用機能一覧607などにより、構成される。
【0021】
図7は、ログ出力部202における処理フローを示したものである。ログ出力部202では、必要に応じて、通常のソフトウェアと同様、ソフトウェア機能実装部201の稼動ログをログ208として、ログ出力部202にて生成・出力するが(701〜703、706)、ログを生成する際に、サポート契約情報206、システム情報207を暗号化部205により暗号化の上(704)、ログ208に埋め込む(705)ことが特異点であり、暗号化を行うことにより、埋め込まれたサポート契約情報206、および、システム情報207の改竄を防止する。
【0022】
図8は、サポート問合せ用プログラム105の構成を示したものである。サポート問合せ用プログラム105は、問合せ対象システム入力受付部801、問合せ対象システム情報収集部802、問合せ内容入力受付部803、問合せ内容登録部804、および、問合せ情報生成・送信部805より構成される。
【0023】
図9は、問合せ対象システム入力受付部801、問合せ対象システム情報収集部802、問合せ内容入力受付部803、問合せ内容登録部804、問合せ情報生成・送信部805の処理フローを示したものである。問合せ対象システム入力受付部801では、サポート契約ユーザ103が、サポート提供者110に対して、どのサポート問合せ対象システム102上で稼動しているサポート契約対象ソフトウェア101に関して、問合せを行うか、例えば、IPアドレス等で指定を行う(901)。
【0024】
前記指定を受け、問合せ対象システム情報収集部802では、サポート問合せ対象システム102に接続を行い(902)、サポート契約対象ソフトウェア101のサポート契約情報206とシステム情報207、および、ログ208の収集を行う(903)。
また、問合せ内容入力受付部803では、サポート契約ユーザ103から、サポート提供者110に対して行う問合せ内容の入力を受付け(904)、問合せ内容登録部804では、その内容を問合せ内容806として登録する(905)。
【0025】
その後、ステップ903において収集したサポート契約対象ソフトウェア101のサポート契約情報206とシステム情報207、ログ208、および、登録された問合せ内容806を問合せ情報生成・送信部805で、問合せ情報807として一纏めにして(906)、インターネット106経由にて、サポート問合せ受付用プログラム107に送信を行う(907)。
【0026】
図10は、サポート問合せ受付用プログラム107の構成を示したものである。
サポート問合せ受付用プログラム107は、問合せ情報受信部1001、問合せ情報分解部1002、システム情報およびサポート契約情報復号部1003、サポート契約確認部1004、ライセンス契約確認部1005、ログ妥当性検証部1006、サポート契約行使状況検証・登録部1007、アラーム表示部1008、問合せ内容表示部1009より構成される。
【0027】
図11は、問合せ情報受信部1001、問合せ情報分解部1002、システム情報およびサポート契約情報復号部1003、問合せ内容表示部1009の処理フローを示したものである。問合せ情報受信部1101において、サポート問合せ用プログラム105からの問合せ情報807を受信した後(1101)、問合せ情報分解部1002では、問合せ情報807を、サポート契約情報206a、システム情報207a、ログ208a、問合せ内容806に分解する(1102)。
【0028】
その後、問合せ内容表示部1009では、問合せ内容806の表示を行い(1103)、システム情報およびサポート契約情報復号部803にて、ログ208aに埋め込まれたサポート契約情報206b、システム情報207bの復合化を行う(1104)。
【0029】
図12は、サポート契約確認部1004の処理フローを示したものであり、図13は、契約管理DB108の構成を示したものである。契約管理DB108は、サポート、および、ライセンスに関する契約番号1301、契約顧客名1302、契約種別1303、前提ライセンス契約番号1304、契約ソフトウェア契約機能一覧1305、契約OS1306、契約CPU数1307、契約コア数1308、契約期間1309から構成される。サポート契約確認部1004では、問合せ情報分解部1002で分解されたサポート契約情報206aをキーとして、契約管理DB108より検索を行い(1201)、サポート契約情報206aが有効なサポート契約のものであるか判断を行う(1202)。もし、サポート契約情報206aが有効なサポート契約のものでなければ、アラーム表示部1008でアラームを出力する(1203)。ここまでのサポート契約確認に関する処理自体は、一般に行われている処理である。次に、ステップ1201の検索結果と問合せ情報分解部1002で分解されたシステム情報207aの比較を行う(1204)。これにより、ステップ1201の検索結果におけるソフトウェア契約機能一覧1305とシステム情報207aにおけるソフトウェア使用機能一覧607を比較することにより、何かしらのサポート契約を利用してサポート未契約機能に関する問合せを不正に行っているか否かが判断可能となり(1205)、サポート契約外の機能に関する問合せであるならば、アラーム表示部1008でアラームを出力する。
【0030】
図14は、ライセンス契約確認部1005の処理フローを示したものである。3ート契約情報2074の処理フローを示したものである。ライセンライセンス契約確認部1005では、問合せ情報分解部1002で分解されたサポート契約情報206aをキーとして、契約管理DB108より検索を行い(1401)、その検索結果に対応する前提となるライセンス契約に関する情報を契約管理DB108から検索する(1402)。そして、前記ライセンス契約の情報を示すステップ1402の検索結果における1305〜1308の情報とシステム情報207aにおける601〜607の情報との比較を行う(1403)。これにより、ライセンス契約の使用許諾条件に違反がない否かが判断可能となる(1404)。例としてあげれば、ライセンス契約の契約以降に、システム環境の増強(例えば、CPU増設)を行い、本来、追加で、ライセンス契約を行わなければならない場合などは、契約管理DB108における契約CPU数1307と、システム情報207aにおけるCPU数605を比較することにより、ライセンス契約の使用許諾条件違反が明確に判断可能となる。ステップ1404にて、ライセンス契約の使用許諾条件に違反があると判断された際には、アラーム表示部1008でアラームを出力する(1405)。
【0031】
図15は、ログ妥当性検証部1006の処理フローを示したものである。ログ妥当性検証部1006では、問合せ情報分解部1002で問合せ情報807より分解されたサポート契約情報206aおよびシステム情報207aについて、システム情報およびサポート契約情報復号部1003によりログ208aから復号化されたサポート契約情報206bおよびシステム情報207bの比較を行い(1501)、それらが同一であるか否か判断をする(1502)。この処理により、例えば、サポート未契約のログをサポート契約対象のシステムにコピーしたりして、不正にサポート問合せを行っているか否か判断が可能となる。ステップ1502の比較において、差異がみられた際には、アラーム表示部1008でアラームを出力する(1503)。
【0032】
図16は、サポート契約行使状況検証・登録部1007の処理フローを示したものであり、図17は、契約行使履歴管理DB109の構成を示したものである。契約行使履歴管理DB109は、問合せ日1701、契約番号1702、OS種別1703、ソフトウェアバージョン1704、MACアドレス1705、IPアドレス1706、CPU数1707、コア数1708、ソフトウェア使用機能一覧1709より構成され、後に述べる様に、過去のサポート問合せ時のサポート契約情報206aおよびシステム情報207aに含まれる必要な情報を履歴として格納しているものである。
サポート契約行使状況検証・登録部1007では、まず、サポート契約情報206aをキーに契約行使履歴管理DB109より検索を行い(1601)、その検索結果について、システム情報207aとの比較を行い(1602)、差異があるか判断を行う(1603)。
【0033】
この比較は、サポート契約ユーザ103が、正式にサポート契約を締結した他システムのサポート契約内容を不正に利用して、他のサポート未契約システムのサポート契約情報登録部203に入力を行った上で、不正にサポート問合せを行っていることを検知する目的がある。複数システムで不正にサポート契約を使用しているならば、過去のサポート問合せ時のシステム情報207aとは、何らかの情報が異なる可能性があり、例えば、システム情報207aのMACアドレス603等は特にシステム毎に固有の値となるはずであるため、その履歴である契約行使履歴管理DB109のMACアドレス1705とは相違が生じる可能性が高い。
【0034】
ステップ1603の比較において、差異がみられた際には、アラーム表示部1008でアラームを出力する(1604)。
最後に、今後のサポート問合せ時にも、サポート契約行使状況検証・登録部1007で同様の処理を行うために、今回の問合せにおけるサポート契約情報206aおよびシステム情報207aに含まれる必要な情報を履歴として契約行使履歴管理DB109に登録を行う(1605)。
【0035】
図18は、アラーム表示部1008における表示例となる。アラーム種類1801には、アラーム概要が表示され、例えば、サポート契約未締結を検知したのか、サポート契約不正流用の可能性を検知したのか、それとも、サポート契約の前提となるライセンス契約の使用許諾条件違反を検知したのかなどが表示される。アラーム理由1802には、具体的にアラームを検知した理由の表示が行われ、例えば、サポート契約不正流用の可能性を検知した場合、「前回問合せ時とシステム情報の差異を検知」などの事項が表示される。また、詳細1803には、アラームを検知した際の詳細データが必要に応じて出力される。例えば、「前回問合せ時とシステム情報の差異を検知」した前記例の場合、システム情報の差異を検知した箇所がMACアドレスであるならば、今回の問合せのMACアドレスとして、システム情報207aのMACアドレス603が、前回問合せのMACアドレスとして、サポート契約行使状況検証・登録部1007から取得された問合せ日1701と前回問合せ時のMACアドレス1705が表示される。
【符号の説明】
【0036】
101…サポート契約対象ソフトウェア、102…サポート問合せ対象システム、103…サポート契約ユーザ、104…サポート契約ユーザ端末、105…サポート問合せ用プログラム、106…インターネット、107…サポート問合せ受付用プログラム、108…契約管理DB、109…問合せ対象システム情報履歴管理DB、110…サポート提供者
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソフトウェアに関して、前記ソフトウェアの使用許諾権を得るためのライセンス契約、および、前記ソフトウェアに関するサポート提供を受けるために、別途、前記ライセンス契約を前提として、サポート契約を締結する必要があるソフトウェアを対象に、サポート契約の不正利用や、サポート契約の前提となるライセンス契約における許諾使用条件の違反を検知するための方法。
【背景技術】
【0002】
一般的に、企業法人の基幹システムに使用されるソフトウェアでは、前記ソフトウェアの使用許諾権を得るためのライセンス契約があり、前記ソフトウェアの改良版の要求や、前記ソフトウェアの問題に関する問合せ(サポート問合せ)を行うためには、前記ライセンス契約を前提に、別途、サポート提供者とのサポート契約の締結が必要である。
【0003】
ここで、サポート契約者がサポート提供者にサポート要求を行う際、サポート契約番号をサポート提供者に伝え、サポート提供者側では、所有するデータベースを用いて、前記データベースを参照することにより、サポート契約の有無を判断した上で、サポート提供の要否を判断する。しかしながら、この従来の方法では、前記サポート契約が正式に結ばれている他システムにおけるソフトウェアのサポート契約番号を流用することにより、前記サポート契約が結ばれていないシステムに関するソフトウェアのサポート要求を行う前記サポート契約の不正流用など、不正なサポート契約の利用を検知することは難しい。
【0004】
また、サポート契約の前提となるライセンス契約の従来の管理方式では、主に、前記ライセンス契約締結時に、ライセンス契約者の所有するシステム環境などを考慮して、使用許諾条件を定めた上で管理するが、その後、前記使用許諾条件が違反されていないか監視することは難しい。
【0005】
上記に対して、特許文献1では、ライセンス契約の対象となるシステム固有の識別情報、サポート契約の対象となるライセンス契約情報を紐付けることにより、サポート契約対象のライセンスに対してのみソフトウェアを改良版に更新するためのチェック機能を改良版ソフトウェアの更新プログラムに持たせ、サポート契約内容に応じたソフトウェア改良版の提供を可能にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002-157039
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、サポート問合せへの対応要求において、他サポート契約の流用などによるサポート契約の不正利用を抑止して、サポート契約者との契約どおりに、サポート提供を行うこと、そして、サポート契約の前提となるライセンス契約の使用許諾条件の違反を検知することにより、サポート契約および前提となるライセンス契約の内容に応じた適切な役務提供を行うことにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成する為に、本発明では、ライセンス契約、そして、サポート契約の対象となるソフトウェアに対して、前記サポート契約情報、および、前記ソフトウェアが稼動するシステム情報を保持させ、前記ソフトウェアの出力ログにこれらの情報を出力させる。また、サポート契約者がサポート問合せ時、問合せ内容と共に、前記ソフトウェアに保持させた前記情報、および、前記出力ログをサポート提供者に対して、送信するプログラムを別途用意する。そして、サポート提供者側では、前記送信されてきた情報、および、これまで送信されてきた前記情報の履歴管理を比較することにより、サポート契約の不正利用によるサポート問合せや、ライセンス契約の使用許諾条件の違反を検知する。
【発明の効果】
【0009】
サポート契約の不正利用やサポート契約の前提となるライセンス契約の使用許諾条件の違反を検知した場合、問合せ内容に応じた追加でのサポート契約、必要に応じて、サポート契約の前提となるライセンス契約も行うことにより、サポート契約者と適切な契約を行え、その適切な契約内容に従った、対価に応じたサポート提供がサポート提供者において可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明において実施形態の概要を示す図である。
【図2】本発明においてサポート対象ソフトウェアの概要を示す図である。
【図3】本発明においてサポート対象ソフトウェアのサポート契約情報登録処理を示したフローである。
【図4】本発明においてサポート対象ソフトウェアに入力するサポート契約情報の構成を示した図である。
【図5】本発明においてサポート対象ソフトウェアのシステム情報の収集処理を示したフローである。
【図6】本発明においてサポート対象ソフトウェアが収集するシステム情報の構成を示した図である。
【図7】本発明においてサポート対象ソフトウェアのログ出力処理を示したフローである。
【図8】本発明においてサポート問合せを行うためのプログラムの構成を示した図である。
【図9】本発明においてサポート問合せを行うプログラムの処理を示したフローである。
【図10】本発明においてサポート問合せをサポート提供者側で受付けるためのプログラムの構成を示した図である。
【図11】本発明においてサポート問合せを受信した際の処理を示したフローである。
【図12】本発明においてサポート問合せを受けた際にサポート契約の妥当性を判定するための処理を示したフローである。
【図13】本発明においてサポート契約およびその前提となるライセンス契約を管理するデータベースの構成を示した図である。
【図14】本発明においてライセンス契約の妥当性を判定するための処理フローである。
【図15】本発明においてサポート問合せの際に送付されてきた情報の内容を精査することによりサポート契約の不正流用を検知するための処理を示したフローである。
【図16】本発明においてサポート問合せの際に送付されてきた情報と過去に送付されてきた情報を比較することによりサポート契約の不正流用を検知するための処理を示したフローである。
【図17】本発明においてサポート問合せの際に送付されてきた情報を管理するためのデータベースの構成を示した図である。
【図18】本発明においてサポート契約およびその前提となるライセンス契約において不正の可能性を検知した際のアラーム画面を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面によって説明する。
【0012】
図1は、本発明の一実施例の全体構成であり、図2以降が、本発明を構成する各部位の詳細説明である。
【0013】
図1において、サポート契約対象ソフトウェア101は、サポート契約ユーザ103、サポート提供者110間でライセンス契約を前提にサポート契約を締結したサポート対象のソフトウェアであり、サポート問合せ対象システム102上で稼動しており、サポート契約ユーザ103から、サポート契約に関する情報の登録を受付ける。
【0014】
サポート問合せ用プログラム105は、サポート契約ユーザ端末104上で稼動しており、サポート契約ユーザ103がサポート契約対象ソフトウェア101に関する問い合わせをサポート提供者105に対して行う際に、使用するプログラムである。サポート問合せ用プログラム105は、サポート契約ユーザ103からの問合せ内容の登録を受付けた上で、サポート問合せ対象システム102より、サポート問合せ対象システム102のシステム情報、登録されたサポート契約に関する情報、そして、サポート契約対象ソフトウェア101のログの収集を行った上で、前記問合せ内容と共にインターネット106を通して、サポート提供者に送付される。
【0015】
サポート問合せ受付用プログラム107は、上記にてサポート問合せ用プログラム105からの送付された情報を受信する機能を有し、サポート契約に関する情報を管理する契約管理DB108、および、サポート契約ユーザ103の過去の問合せにおいて、サポート問合せ用プログラム105からの送付された情報の履歴を管理する問合せ対象システム情報履歴管理DB109に含まれる情報と、サポート問合せ用プログラムから送付された前記情報を比較する事により、問合せ内容の表示と共にサポート契約の不正利用を検知して、サポート提供者110に通知を行う。
【0016】
図2は、サポート契約対象ソフトウェア101の構成を示したものである。サポート契約対象ソフトウェア101は、ソフトウェア機能実装部201、ログ208を出力するログ出力部202、サポート契約情報登録部203、システム情報収集部204、暗号化部205より構成される。
【0017】
図3は、サポート契約情報登録部203における処理フローを示したものである。サポート契約情報登録部203では、契約ユーザ103、サポート提供者110間のサポート契約情報の入力を受付け(301)、入力されたサポート契約情報をサポート契約情報206として登録を行う(302)。
【0018】
図4は、サポート契約情報206の構成を示したものである。サポート契約情報206は、サポート契約番号401、契約者名402などが例としてあげられる。
【0019】
図5は、システム情報収集部204における処理フローを示したものである。システム情報収集部204では、サポート問合せ対象システム102のシステム情報を収集し(501)、収集したシステム情報をシステム情報207として登録する(502)。
【0020】
図6は、システム情報207の構成を示したものである。システム情報207は、サポート問合せ対象システム102のOS種別601、サポート契約対象ソフトウェア101のソフトウェアバージョン602、サポート問合せ対象システム102のMACアドレス603、サポート問合せ対象システム102のIPアドレス604、サポート問合せ対象システム102のCPU数605、サポート問合せ対象システム102に搭載されるCPUのコア数606、サポート契約対象ソフトウェア101で使用されているソフトウェア使用機能一覧607などにより、構成される。
【0021】
図7は、ログ出力部202における処理フローを示したものである。ログ出力部202では、必要に応じて、通常のソフトウェアと同様、ソフトウェア機能実装部201の稼動ログをログ208として、ログ出力部202にて生成・出力するが(701〜703、706)、ログを生成する際に、サポート契約情報206、システム情報207を暗号化部205により暗号化の上(704)、ログ208に埋め込む(705)ことが特異点であり、暗号化を行うことにより、埋め込まれたサポート契約情報206、および、システム情報207の改竄を防止する。
【0022】
図8は、サポート問合せ用プログラム105の構成を示したものである。サポート問合せ用プログラム105は、問合せ対象システム入力受付部801、問合せ対象システム情報収集部802、問合せ内容入力受付部803、問合せ内容登録部804、および、問合せ情報生成・送信部805より構成される。
【0023】
図9は、問合せ対象システム入力受付部801、問合せ対象システム情報収集部802、問合せ内容入力受付部803、問合せ内容登録部804、問合せ情報生成・送信部805の処理フローを示したものである。問合せ対象システム入力受付部801では、サポート契約ユーザ103が、サポート提供者110に対して、どのサポート問合せ対象システム102上で稼動しているサポート契約対象ソフトウェア101に関して、問合せを行うか、例えば、IPアドレス等で指定を行う(901)。
【0024】
前記指定を受け、問合せ対象システム情報収集部802では、サポート問合せ対象システム102に接続を行い(902)、サポート契約対象ソフトウェア101のサポート契約情報206とシステム情報207、および、ログ208の収集を行う(903)。
また、問合せ内容入力受付部803では、サポート契約ユーザ103から、サポート提供者110に対して行う問合せ内容の入力を受付け(904)、問合せ内容登録部804では、その内容を問合せ内容806として登録する(905)。
【0025】
その後、ステップ903において収集したサポート契約対象ソフトウェア101のサポート契約情報206とシステム情報207、ログ208、および、登録された問合せ内容806を問合せ情報生成・送信部805で、問合せ情報807として一纏めにして(906)、インターネット106経由にて、サポート問合せ受付用プログラム107に送信を行う(907)。
【0026】
図10は、サポート問合せ受付用プログラム107の構成を示したものである。
サポート問合せ受付用プログラム107は、問合せ情報受信部1001、問合せ情報分解部1002、システム情報およびサポート契約情報復号部1003、サポート契約確認部1004、ライセンス契約確認部1005、ログ妥当性検証部1006、サポート契約行使状況検証・登録部1007、アラーム表示部1008、問合せ内容表示部1009より構成される。
【0027】
図11は、問合せ情報受信部1001、問合せ情報分解部1002、システム情報およびサポート契約情報復号部1003、問合せ内容表示部1009の処理フローを示したものである。問合せ情報受信部1101において、サポート問合せ用プログラム105からの問合せ情報807を受信した後(1101)、問合せ情報分解部1002では、問合せ情報807を、サポート契約情報206a、システム情報207a、ログ208a、問合せ内容806に分解する(1102)。
【0028】
その後、問合せ内容表示部1009では、問合せ内容806の表示を行い(1103)、システム情報およびサポート契約情報復号部803にて、ログ208aに埋め込まれたサポート契約情報206b、システム情報207bの復合化を行う(1104)。
【0029】
図12は、サポート契約確認部1004の処理フローを示したものであり、図13は、契約管理DB108の構成を示したものである。契約管理DB108は、サポート、および、ライセンスに関する契約番号1301、契約顧客名1302、契約種別1303、前提ライセンス契約番号1304、契約ソフトウェア契約機能一覧1305、契約OS1306、契約CPU数1307、契約コア数1308、契約期間1309から構成される。サポート契約確認部1004では、問合せ情報分解部1002で分解されたサポート契約情報206aをキーとして、契約管理DB108より検索を行い(1201)、サポート契約情報206aが有効なサポート契約のものであるか判断を行う(1202)。もし、サポート契約情報206aが有効なサポート契約のものでなければ、アラーム表示部1008でアラームを出力する(1203)。ここまでのサポート契約確認に関する処理自体は、一般に行われている処理である。次に、ステップ1201の検索結果と問合せ情報分解部1002で分解されたシステム情報207aの比較を行う(1204)。これにより、ステップ1201の検索結果におけるソフトウェア契約機能一覧1305とシステム情報207aにおけるソフトウェア使用機能一覧607を比較することにより、何かしらのサポート契約を利用してサポート未契約機能に関する問合せを不正に行っているか否かが判断可能となり(1205)、サポート契約外の機能に関する問合せであるならば、アラーム表示部1008でアラームを出力する。
【0030】
図14は、ライセンス契約確認部1005の処理フローを示したものである。3ート契約情報2074の処理フローを示したものである。ライセンライセンス契約確認部1005では、問合せ情報分解部1002で分解されたサポート契約情報206aをキーとして、契約管理DB108より検索を行い(1401)、その検索結果に対応する前提となるライセンス契約に関する情報を契約管理DB108から検索する(1402)。そして、前記ライセンス契約の情報を示すステップ1402の検索結果における1305〜1308の情報とシステム情報207aにおける601〜607の情報との比較を行う(1403)。これにより、ライセンス契約の使用許諾条件に違反がない否かが判断可能となる(1404)。例としてあげれば、ライセンス契約の契約以降に、システム環境の増強(例えば、CPU増設)を行い、本来、追加で、ライセンス契約を行わなければならない場合などは、契約管理DB108における契約CPU数1307と、システム情報207aにおけるCPU数605を比較することにより、ライセンス契約の使用許諾条件違反が明確に判断可能となる。ステップ1404にて、ライセンス契約の使用許諾条件に違反があると判断された際には、アラーム表示部1008でアラームを出力する(1405)。
【0031】
図15は、ログ妥当性検証部1006の処理フローを示したものである。ログ妥当性検証部1006では、問合せ情報分解部1002で問合せ情報807より分解されたサポート契約情報206aおよびシステム情報207aについて、システム情報およびサポート契約情報復号部1003によりログ208aから復号化されたサポート契約情報206bおよびシステム情報207bの比較を行い(1501)、それらが同一であるか否か判断をする(1502)。この処理により、例えば、サポート未契約のログをサポート契約対象のシステムにコピーしたりして、不正にサポート問合せを行っているか否か判断が可能となる。ステップ1502の比較において、差異がみられた際には、アラーム表示部1008でアラームを出力する(1503)。
【0032】
図16は、サポート契約行使状況検証・登録部1007の処理フローを示したものであり、図17は、契約行使履歴管理DB109の構成を示したものである。契約行使履歴管理DB109は、問合せ日1701、契約番号1702、OS種別1703、ソフトウェアバージョン1704、MACアドレス1705、IPアドレス1706、CPU数1707、コア数1708、ソフトウェア使用機能一覧1709より構成され、後に述べる様に、過去のサポート問合せ時のサポート契約情報206aおよびシステム情報207aに含まれる必要な情報を履歴として格納しているものである。
サポート契約行使状況検証・登録部1007では、まず、サポート契約情報206aをキーに契約行使履歴管理DB109より検索を行い(1601)、その検索結果について、システム情報207aとの比較を行い(1602)、差異があるか判断を行う(1603)。
【0033】
この比較は、サポート契約ユーザ103が、正式にサポート契約を締結した他システムのサポート契約内容を不正に利用して、他のサポート未契約システムのサポート契約情報登録部203に入力を行った上で、不正にサポート問合せを行っていることを検知する目的がある。複数システムで不正にサポート契約を使用しているならば、過去のサポート問合せ時のシステム情報207aとは、何らかの情報が異なる可能性があり、例えば、システム情報207aのMACアドレス603等は特にシステム毎に固有の値となるはずであるため、その履歴である契約行使履歴管理DB109のMACアドレス1705とは相違が生じる可能性が高い。
【0034】
ステップ1603の比較において、差異がみられた際には、アラーム表示部1008でアラームを出力する(1604)。
最後に、今後のサポート問合せ時にも、サポート契約行使状況検証・登録部1007で同様の処理を行うために、今回の問合せにおけるサポート契約情報206aおよびシステム情報207aに含まれる必要な情報を履歴として契約行使履歴管理DB109に登録を行う(1605)。
【0035】
図18は、アラーム表示部1008における表示例となる。アラーム種類1801には、アラーム概要が表示され、例えば、サポート契約未締結を検知したのか、サポート契約不正流用の可能性を検知したのか、それとも、サポート契約の前提となるライセンス契約の使用許諾条件違反を検知したのかなどが表示される。アラーム理由1802には、具体的にアラームを検知した理由の表示が行われ、例えば、サポート契約不正流用の可能性を検知した場合、「前回問合せ時とシステム情報の差異を検知」などの事項が表示される。また、詳細1803には、アラームを検知した際の詳細データが必要に応じて出力される。例えば、「前回問合せ時とシステム情報の差異を検知」した前記例の場合、システム情報の差異を検知した箇所がMACアドレスであるならば、今回の問合せのMACアドレスとして、システム情報207aのMACアドレス603が、前回問合せのMACアドレスとして、サポート契約行使状況検証・登録部1007から取得された問合せ日1701と前回問合せ時のMACアドレス1705が表示される。
【符号の説明】
【0036】
101…サポート契約対象ソフトウェア、102…サポート問合せ対象システム、103…サポート契約ユーザ、104…サポート契約ユーザ端末、105…サポート問合せ用プログラム、106…インターネット、107…サポート問合せ受付用プログラム、108…契約管理DB、109…問合せ対象システム情報履歴管理DB、110…サポート提供者
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サポート契約情報、および、前記サポート問合せ対象システムのシステム情報を暗号化するとともに、前記ソフトウェアの前記ログに埋め込む手段を有することを特徴とするソフトウェア・サポート契約検証システム。
【請求項2】
サポート契約の対象となるソフトウェアにおいては、サポート契約情報の登録を受付ける手段と、前記ソフトウェアが稼動するサポート問合せ対象システムのシステム情報を収集する手段とを有し、前記サポート契約情報、および、サポート契約ユーザの保有するネットワーク上で稼動を行い、前記サポート契約の対象となるソフトウェアに接続を行い、前記サポート契約の対象となるソフトウェアより、前記サポート契約情報、および、前記システム情報を収集の上、サポート提供者に送信する手段とを有することを特徴とするソフトウェア・サポート契約検証システム。
【請求項3】
請求項2において、提供されたサポート問合せ対象システムのシステム情報を用いて、サポート契約の対象となるソフトウェアに対するサポート契約の前提ライセンス契約の使用許諾条件を前記サポート問合せ対象システム上で満たしているか検証する手段を有することを特徴とするソフトウェア・サポート契約検証システム。
【請求項4】
請求項2において、提供されたサポート問合せ対象システムのシステム情報について履歴管理を行う機能を有し、前記システム情報が提供される都度、前記履歴との比較を行う事により、サポート契約の不正利用を検知する手段を有することを特徴とするソフトウェア・サポート契約検証システム。
【請求項1】
サポート契約情報、および、前記サポート問合せ対象システムのシステム情報を暗号化するとともに、前記ソフトウェアの前記ログに埋め込む手段を有することを特徴とするソフトウェア・サポート契約検証システム。
【請求項2】
サポート契約の対象となるソフトウェアにおいては、サポート契約情報の登録を受付ける手段と、前記ソフトウェアが稼動するサポート問合せ対象システムのシステム情報を収集する手段とを有し、前記サポート契約情報、および、サポート契約ユーザの保有するネットワーク上で稼動を行い、前記サポート契約の対象となるソフトウェアに接続を行い、前記サポート契約の対象となるソフトウェアより、前記サポート契約情報、および、前記システム情報を収集の上、サポート提供者に送信する手段とを有することを特徴とするソフトウェア・サポート契約検証システム。
【請求項3】
請求項2において、提供されたサポート問合せ対象システムのシステム情報を用いて、サポート契約の対象となるソフトウェアに対するサポート契約の前提ライセンス契約の使用許諾条件を前記サポート問合せ対象システム上で満たしているか検証する手段を有することを特徴とするソフトウェア・サポート契約検証システム。
【請求項4】
請求項2において、提供されたサポート問合せ対象システムのシステム情報について履歴管理を行う機能を有し、前記システム情報が提供される都度、前記履歴との比較を行う事により、サポート契約の不正利用を検知する手段を有することを特徴とするソフトウェア・サポート契約検証システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
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【図10】
【図11】
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【図13】
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【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2011−215980(P2011−215980A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−84792(P2010−84792)
【出願日】平成22年4月1日(2010.4.1)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年4月1日(2010.4.1)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】
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