説明

ソフトウェア管理装置、ソフトウェア管理方法、およびソフトウェア媒体

【課題】複数のソフトウェア媒体に記録されているプログラムのインストールおよびアンインストールを簡単・確実に行うことができ、また、複数のソフトウェア媒体を情報処理装置の筐体の任意の場所に取り付けることに対応でき、更に、プログラムのライセンス管理を容易にできるソフトウェア管理装置を提供する。
【解決手段】ソフトウェア管理装置(タグリーダ)は1つ以上のタグリーダセルから構成されており、情報処理装置の内部バス110に接続しているタグリーダセルはマスターセル1010として、それ以外のタグリーダセルはスレーブセル(1102〜1104)として動作する。マスターセル1010は、タグリーダ全体を制御し、各スレーブセルに対してセル情報収集やソフトウェア媒体(シールタグ)検出開始等の指示を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータ上で動作するソフトウェアを管理する装置、ソフトウェア管理方法、ならびにソフトウェア媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般にコンピュータは、ソフトウェアを自身に組み込む(インストール)事によって、様々な用途に対して使用することができる。即ち、ソフトウェアをインストールすることは、コンピュータを使用する上で必要不可欠な操作である。しかし、コンピュータに慣れ親しんでいないユーザにとって、ソフトウェアのインストール作業は必ずしも容易とは言えない。ましてや、不要になったソフトウェアを削除(アンインストール)することは更に困難な作業である。
【0003】
また、一般にソフトウェアは、特殊なものを除きライセンスが存在する。例えば、インストール対象のコンピュータの台数に応じて、ソフトウェアのライセンスが必要になるなどである。しかし、通常、CD−ROMなどに記録されたソフトウェアはライセンスに関する技術的保護手段が講じられていないことから、実際には単一のライセンスで複数台のコンピュータにソフトウェアをインストールすることが可能な場合が多い。また、そのようなライセンスの存在自体、ユーザが十分認識していないことも多い。さらに、インストールされたソフトウェアが不要になった場合、ユーザ自身がアンインストールを実施しなければならないが、コンピュータに不慣れなユーザにとっては困難な作業であり、うっかりと、アンインストールを忘れてしまい、アンインストールしないで、別のコンピュータにインストールしてしまい、意図に反してライセンス違反を生じてしまうこともある。
【0004】
上記問題に鑑みて、本発明者は既に、ソフトウェアのインストールおよびアンインストールをより簡単に行うことができると共にライセンスを意識することなく適法な使用が可能となるソフトウェア管理装置を発明している(特許文献1)。
【0005】
かかるソフトウェア管理装置は、ソフトウェア媒体に記憶されているプログラムを情報処理装置に転送する装置であって、情報処理装置と通信可能な情報処理装置接続インタフェースと、近接位置においてのみ通信可能である近接無線インタフェースと、ソフトウェア媒体が自身の近接に存在するか否かを検出するソフトウェア媒体検出手段と、ソフトウェア媒体検出手段によって検出された情報を情報処理装置に伝達する検出情報伝達手段と、近接無線インタフェースを経由してソフトウェア媒体からプログラムを受信するプログラム受信手段と、プログラム受信手段が受信したプログラムを情報処理装置に転送するプログラム転送手段を備えたものである。
【0006】
上記のソフトウェア管理装置によれば、ユーザはソフトウェア媒体をソフトウェア管理装置に近接させることにより、必要に応じてソフトウェア媒体に記憶されているプログラム等を情報処理装置に転送することができる。また、ソフトウェア管理装置を用いることにより、複数の情報処理装置に重複してプログラム等を転送する危険性を低く抑えることができ、ソフトウェアの適法な使用が行える。更に、ソフトウェア管理装置を用いることにより、ソフトウェア媒体に記憶されているプログラム等のインストールおよびアンインストールが容易にできる。
【0007】
また、ソフトウェア媒体が可撓性を有し粘着剥離自在なシール媒体である場合、情報処理装置の筐体に粘着または剥離させることにより、ソフトウェア媒体に記憶されているプログラムのインストールおよびアンインストールを容易にできるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特願2009−025848号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上述の如く、ソフトウェア管理装置は、ソフトウェア媒体に記憶されているプログラム等を情報処理装置に転送し、管理している。
しかしながら、ソフトウェア媒体が可撓性を有し粘着剥離自在なシール媒体である場合、情報処理装置の筐体に粘着または剥離させることにより、ソフトウェア媒体に記憶されているプログラムのインストールおよびアンインストールを容易にできることから、多数のシール媒体が情報処理装置の筐体に粘着される状態が生じ得る。すなわち、各インストールプログラムに対応したCD−ROMなどのインストール媒体が存在するように、シール媒体もまた、インストールプログラム毎に存在することが想定され、1台の情報処理装置に数枚から10数枚のシール媒体が1台の情報処理装置の筐体に貼り付けられる状態が想定される。
【0010】
また、シール媒体の場合、情報処理装置の筐体の任意の場所に貼り付けられることが要求される。シール媒体の場合は、情報処理装置の筐体に粘着または剥離させることにより、ソフトウェア媒体に記憶されているプログラムのインストールおよびアンインストールを容易にできるため、シール媒体が情報処理装置の筐体に貼り付けられている場合は、プログラムがインストールされていることを表すことになる。すなわち、ユーザは情報処理装置に何のソフトウェアがインストールされているかを把握する場合、シール媒体を視覚的に認識することで足りる。そのため、シール媒体は、ユーザが視覚的に見やすい場所に貼り付けられるようになる。今後、情報処理装置の筐体の種々のデザインの登場により、シール媒体が貼り付けられる場所の自由度が向上することが想定され、これに対応していかなければならない。
【0011】
一方、複数のシール媒体が広範囲に貼り付けられた状態において、個々のシール媒体を認識させるためには、広範囲に通信可能な無線技術を用いることが考えられる。しかし、特許文献1に記載の通り、ソフトウェア管理装置とシール媒体との距離は、近接若しくは物理的に接触した状態であることが要求されるだけでなく、使用するソフトウェアの数を事前に想定することが通常は困難であることから、必要とされるソフトウェア管理装置の大きさを予め決定することができない。例えば、所定の数のシール媒体が貼り付け可能なソフトウェア管理装置を想定した場合、ユーザの使用環境によっては、必要とされるソフトウェア管理装置の面積、即ち貼り付け可能なシール媒体の数に過不足を生じることが起こり得る。
【0012】
上記状況に鑑みて、本発明は、複数のソフトウェア媒体を情報処理装置の筐体の任意の場所に取り付けることに対応できると共に、ソフトウェア管理装置に係る無駄な費用および場所を生じさせることなく、貼り付けられるソフトウェア媒体の数の増減に対し柔軟に対応でき、更に、プログラムのライセンス管理を容易にできるソフトウェア管理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成すべく、本発明のソフトウェア管理装置は、ソフトウェア媒体に記憶されているプログラム及び/又はデータを情報処理装置に転送するソフトウェア管理装置であって、少なくとも1つの隣接セル通信インタフェースと内部バスインタフェースを備え、内部バスインタフェースを通じて情報処理装置の内部バスに接続される1つのマスターセルと、少なくとも2つの隣接セル通信インタフェースとソフトウェア媒体からプログラム及び/又はデータを取得する無線通信インタフェースとを備え、マスターセル若しくは他のスレーブセルの隣接セル通信インタフェースに接続される少なくとも1つのスレーブセルと、を備え、ソフトウェア媒体に記憶されているプログラム及び/又はデータを、無線通信インタフェースを介して受信し、情報処理装置に転送し得る構成とされる。
【0014】
かかる構成によれば、ソフトウェア媒体に記憶されているプログラム等を無線通信によりスレーブセルが受信し、スレーブセルは受信したプログラム等を隣接セル通信インタフェースを通じて転送し、最終的にマスターセルにまで転送する。マスターセルは、情報処理装置の内部バスに直結されているため、スレーブセルから転送されてきたプログラム等を情報処理装置のハードディスク等の記憶装置に書き込める。マスターセルは情報処理装置の内部バスに直結されるため、個数制限され、通常1つで構成されるが、冗長化のため複数存在してもよい。スレーブセルは、1つのマスターセルに少なくとも1つ存在し、例えば、マスターセルを頂点としてツリー状に多数接続される構成をとることができる。
【0015】
ここで、マスターセルやスレーブセルは、各々プロセッサやメモリを搭載した通信ユニットであり、隣接セル通信インタフェースを介して相互に通信が可能なものである。スレーブセルが複数存在することにより、多数のソフトウェア媒体に記憶されている多数のプログラム等を無線通信により確実に受信でき、多数のプログラムのインストールおよびアンインストールを簡単・確実に行うことができる。また、スレーブセルはソフトウェア媒体の数など、必要に応じて追加や取り外しを行うことで、その個数を増減できるため、本発明は、ユーザの使用環境に応じて柔軟に対応できる。
【0016】
また、本発明のソフトウェア管理装置において、上記スレーブセルは、さらに、情報処理装置の起動時及び起動後に前記ソフトウェア媒体の有無を検出する検出手段を備え、検出手段による検出結果を、隣接セル通信インタフェースを介して、マスターセル又は情報処理装置に通知するものである。
【0017】
かかる構成によれば、ある時点において存在するソフトウェア媒体の数や種類などについて、検出結果を通知されたマスターセルおよびこれに接続されている情報処理装置が管理することができる。
【0018】
次に、本発明のソフトウェア管理方法は、上述したソフトウェア管理装置を用いて情報処理装置におけるソフトウェアを管理する方法であり、
1)スレーブセルは、ソフトウェア媒体を検出すると、ソフトウェア媒体識別情報を、隣接セル通信インタフェースを介して隣接するスレーブセル又はマスターセルに通知するステップと、
2)マスターセル又は情報処理装置は、ソフトウェア媒体識別情報を受信した場合、当該ソフトウェア媒体識別情報が一覧リストに登録されているか否を判別し、未登録の場合には一覧リストに登録するステップと、
3)スレーブセルは、ソフトウェア媒体からプログラム及び/又はデータを、無線通信インタフェースを介して取得し、当該プログラム及び/又はデータを、隣接セル通信インタフェースを介して隣接するスレーブセル又はマスターセルに転送するステップと、
4)マスターセルは、ソフトウェア媒体から取得した当該プログラム及び/又はデータを、内部バス通信インタフェースを介して情報処理装置に転送するステップと、
5)マスターセル又は情報処理装置は、情報処理装置の起動後にソフトウェア媒体が離脱した場合又は情報処理装置が停止処理を開始した場合、一覧リストから当該ソフトウェア媒体識別情報を削除するステップと、
を含む構成とされる。
【0019】
かかる構成によれば、ソフトウェア媒体に記録されているプログラム等のインストールおよびアンインストールを簡単・確実に行うことができ、プログラム等のライセンス管理を容易にできることになる。すなわち、個々のソフトウェア媒体識別情報を一覧リストにより管理することにより、該当するプログラム/データのインストールおよびアンインストールの状態を把握する。また、ソフトウェア媒体が離脱した場合又は情報処理装置が停止処理を開始した場合に、一覧リストから当該ソフトウェア媒体識別情報が削除されることにより、プログラム等のライセンス管理を確実に行う。
【0020】
また、上記方法において、ソフトウェア媒体は、スレーブセル又はマスターセルよりソフトウェア媒体の離脱指示を受信した場合、自身が保持する、当該プログラム及び/又はデータを情報処理装置に転送済みであることを示すフラグをクリアするステップ、を含む構成とされるのが好ましい態様である。
【0021】
かかる構成態様により、ソフトウェア媒体に記憶されているプログラム等のインストールおよびアンインストールを簡単・確実に行うことができ、結果としてプログラム等のライセンス管理を容易にできることになる。ソフトウェア媒体は、スレーブセル又はマスターセルよりソフトウェア媒体の離脱指示を受信した場合、自身が保持する、プログラム及び/又はデータを情報処理装置に転送したことを示すフラグをクリアすることにより、再びプログラム/データをインストールできる状態となる。
【0022】
次に、本発明のソフトウェア媒体は、プログラム及び/又はデータを記憶する記憶手段と、プログラム及び/又はデータを転送する近接無線通信インタフェースと、プログラム及び/又はデータを転送済みであることを示すフラグと、を備える構成とされる。
【0023】
かかる構成により、ソフトウェア媒体に記憶されているプログラム等のインストールおよびアンインストールを簡単・確実に行うことができ、結果としてプログラム等のライセンス管理を容易にできることになる。ソフトウェア媒体は、プログラム及び/又はデータを転送したことを示すフラグを備えることにより、プログラム及び/又はデータのインストール状態(インストール済、未インストール)、すなわち、フラグの状態から、インストール可能か否かを判別することにより、多重インストールや不正インストールを防止できることになる。
【0024】
また、上述したソフトウェア管理装置と共に用いられるソフトウェア媒体は、プログラム及び/又はデータを記憶する記憶手段と、プログラム及び/又はデータを転送する近接無線通信インタフェースと、プログラム及び/又はデータを転送したことを示すフラグを記憶するフラグ記憶手段、を含む構成とされるのが好ましい態様である。
【0025】
かかる構成により、ソフトウェア媒体に記憶されているプログラム等のインストールおよびアンインストールを簡単・確実に行うことができ、結果としてプログラム等のライセンス管理を容易にできることになる。ソフトウェア媒体は、プログラム及び/又はデータを転送したことを示すフラグを備えることにより、プログラム及び/又はデータのインストール状態(インストール済、未インストール)、すなわち、フラグの状態から、インストール可能か否かを判別することにより、多重インストールや不正インストールを防止できることになる。
【発明の効果】
【0026】
本発明のソフトウェア管理装置およびソフトウェア媒体によれば、ソフトウェア管理装置は、複数のソフトウェア媒体を情報処理装置の筐体の任意の場所等に取り付けることを可能にすると共に、ソフトウェア管理装置に係る無駄な費用および場所を生じさせることなく、貼り付けられるソフトウェア媒体の数の増減に対し柔軟に対応でき、更に、プログラムのライセンス管理を容易にできるといった効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】情報処理装置101、ソフトウェア管理装置103、ソフトウェア媒体105の全体システムのハードウェア構成図
【図2】本ソフトウェア管理装置が内蔵された情報処理装置のハードウェア構成図
【図3】本ソフトウェア管理装置の一実施形態のハードウェア構成図
【図4−1】情報処理装置の起動時のタグリーダの処理フロー(1)
【図4−2】情報処理装置の起動時のタグリーダの処理フロー(2)
【図4−3】情報処理装置の起動時のタグリーダの処理フロー(3)
【図5】情報処理装置の起動後のタグ付着時のタグリーダの処理フロー
【図6】情報処理装置の起動後のタグ離脱時のタグリーダの処理フロー
【図7】情報処理装置の停止処理開始時のタグリーダの処理フロー
【図8】特許文献1の環境図
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明していく。なお、本発明の範囲は、以下の実施例や図示例に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。
【実施例1】
【0029】
(1)ソフトウェア管理装置のハードウェア構成
図8は、上述の特許文献1の図1(環境図)を示している。図に示すソフトウェア管理装置103は、USBなどのインタフェースを通じて情報処理装置101に接続される。図では、ソフトウェア管理装置を情報処理装置101の周辺機器として記載している。特許文献1でも示唆しているが、ソフトウェア管理装置103自体は、必ずしも図に示すような専用の筐体が必要なわけではなく、ソフトウェア管理装置103自体を情報処理装置101の内部バスに直接接続して、情報処理装置101のケースを筐体として利用することも可能である。この場合、外観は情報処理装置101だけとなる。
本発明は、ソフトウェア管理装置103自体を情報処理装置101の内部バスに直接接続して、情報処理装置101のケースを筐体として利用する態様のものである。
【0030】
図1は、上述の特許文献1の情報処理装置101、ソフトウェア管理装置103(特許文献1の図2)、ソフトウェア媒体105(特許文献1の図4)の全体システムのハードウェア構成図である。ソフトウェア管理装置103は、第1のCPU201、第1のROM203、第1のRAM205、第1の近接無線インタフェース207および情報処理装置インタフェース209により構成され、それぞれバスで接続されている。
また、第1の近接保持手段211は、ソフトウェア媒体105を自身に近接保持手段する手段であり、例えば、マジックテープ(登録商標)に代表される面ファスナーなどの係合離脱可能な手段や、シールなどの粘着性により着脱可能な手段、またはフックや挟み込み機構などによる吊下手段である。
また、第1の近接無線インタフェース207は、特許文献1に示唆しているように、Transfer
Jet(登録商標)などの近接無線転送のインタフェースなど数cm程度の距離で通信可能なインタフェースであればよく、従来から知られているIEEE802.11b/gなどの無線インタフェースの出力を十分下げて近接距離のみ通信させることでもかまわない。
【0031】
また、ソフトウェア媒体105は、第2のCPU401、第2のROM403、第2のRAM405、プログラム記憶手段407および第2の近接無線インタフェース409により構成され、それぞれバスで接続されている。また、第2の近接保持手段411もある。それぞれの説明は、上記のソフトウェア管理装置103の説明と同じであり、説明は省略する。
ここで、プログラム記憶手段407は、例えばフラッシュROMなどであり、情報処理装置101にインストールして使用するプログラムやデータが記憶されている。
【0032】
図2は、本発明のソフトウェア管理装置が内蔵された情報処理装置のハードウェア構成図を示している。ソフトウェア管理装置1030は、情報処理装置101の内部バス110に直接接続されている。また、ソフトウェア管理装置1030は、内部バス110に直結する1つのマスターセル1010と複数のスレーブセル(スレーブセル1(1101)、スレーブセル2(1102)、スレーブセル3(1103)、・・・)で構成されており、スレーブセルは1つのマスターセル1010を頂点としてツリー状に多数接続されている。
【0033】
図3は、本発明のソフトウェア管理装置のハードウェア構成図、特に、スレーブセルのハードウェア構成図を示している。
以下では、より具体的な例として、ソフトウェア媒体をシールタグ(以下では単にタグと記す)、ソフトウェア管理装置をタグリーダとして説明する。
図3に示すように、タグリーダは1つ以上のタグリーダセルから構成されており、情報処理装置の内部バス110に接続しているタグリーダセルはマスターセル1010として、それ以外のタグリーダセルはスレーブセル(1102〜1104)として動作する。マスターセル1010は、タグリーダ全体を制御し、各スレーブセルに対してセル情報収集やソフトウェア媒体(シールタグ)の検出開始等の指示を行う。
【0034】
図3においてマスターセルは、3つの隣接セル通信インタフェースと、内部バスインタフェースを備え、内部バスインタフェースを介して情報処理装置の内部バスに直結される。マスターセルの基板には、プロセッサ(図ではMPUと記載)、ROM、RAMなどのメモリ、隣接セル通信インタフェースおよび内部バスインタフェースを制御する制御回路が搭載されている。
プロセッサは、タグリーダセル上の各種制御回路の制御、タグ情報の管理、隣接セル間の通信経路の決定を行う。ROMは、タグリーダセルの制御プログラムを記憶している。またRAMは、自身のタグリーダセルの動作状態、隣接セルの各種情報、セル間の通信経路情報、検出済みタグに関する情報等を保有している。隣接セル通信インタフェースは、隣接するスレーブセルに接続可能である。情報処理装置(101)の内部バス(110)に接続可能な内部バスインタフェースを有するタグリーダセルは、マスターセルとしてタグリーダ全体を制御し、情報処理装置(101)との各種通信を行う。
隣接セル通信インタフェースおよび内部バスインタフェースを制御する制御回路は、隣接セルの検知とセル情報の通信/伝播、タグ情報の通信/伝播等を制御する。
【0035】
また、スレーブセルは、4つの隣接セル通信インタフェース(21〜24)と、無線通信インタフェースを備え、マスターセル若しくは他のスレーブセルとは隣接セル通信インタフェースを介して接続される。スレーブセルの基板には、マスターセルと同様に、プロセッサ、ROM、RAMなどのメモリ、隣接セル通信インタフェースを制御する制御回路が搭載され、他に無線通信インタフェースを制御する制御回路が搭載されている。
無線通信インタフェースは、短距離無線通信によりタグリーダセル近辺に存在するタグを検出し、タグ識別情報・タグ固有情報を検出したタグから読み出す。なお、後述の通り、この処理はマスターセルも行うことができる。制御回路1は、無線通信インタフェースの持つ各種無線特性(電波出力、指向性、周波数等)を制御する。また、制御回路1は、無線通信インタフェースに対し、定期的なタグのポーリング指示を行う。このポーリング指示により、タグ付着の検出または関連付け済みタグの不在(タグ離脱)の認識を可能にする。
【0036】
(2)ソフトウェア管理装置(タグリーダ)の処理
次に、タグリーダの処理について、情報処理装置101とタグリーダ1030とタグ1050の間における情報処理フローを図示しながら説明する。タグリーダ1030には、1つのマスターセル1010と複数のスレーブセルの代表の1つのスレーブセル1100が存在すると仮定する。なお、実際の装置では、スレーブセルが多数存在しており、スレーブセルと隣接するスレーブセルの間の情報転送があるが、本説明ではスレーブ間の情報転送については図示および説明を省略している。
【0037】
(2−1)情報処理装置の起動時の処理について
先ず、情報処理装置の筐体にタグが貼り付けられている場合に、タグリーダが情報処理装置の起動時に行う処理フローについて、図4−1〜図4−3を参照しながら説明する。図4−1〜図4−3は、情報処理装置101、タグリーダ1030のマスターセル1010、スレーブセル1100、タグ1050のそれぞれについて時系列に上から下へと処理フローを示している。
【0038】
先ず、情報処理装置101の電源が投入される(4001)と、情報処理装置101において、タグリーダが装着されているかが判別される(4003)。この判別処理(4003)において、タグリーダが未装着であれば通常の情報処理装置の立ち上がりと同様に起動し(4005)、タグリーダが装着されていれば、タグリーダを検出し、タグリーダの初期化処理を行う(4007)。
【0039】
タグリーダの初期化処理は、先ず情報処理装置(101)からタグリーダ(1030)のマスターセル(1010)に対して初期化処理要求を出し(4007)、マスターセル(1010)が各スレーブセルを検出し、検出したスレーブセル(1100)に対して初期化処理要求を出す(4009)。そして、マスターセル(1010)は、各スレーブセル(1100)にタグ検出指示を出す(4011)。
【0040】
スレーブセル(1100)は、タグ(1050)の検出信号を、無線通信インタフェースを用いて発信する(4013)。タグ(1050)がスレーブセル(1100)付近に貼り付けられていた場合、タグ(1050)は、このスレーブセルから発信された検出信号を受信し、タグ識別情報データと共にタグ検出応答をスレーブセルに対して返信する(4015)。
なお、マスターセル(1010)も、スレーブセル(1100)と同様に、タグ(1050)の検出信号を、無線通信インタフェースを用いて発信している。マスターセル(1010)付近にタグ(1050)が貼り付けられた場合、マスターセル(1010)自身が、タグ(1050)からのタグ検出応答を受信し、当該タグのタグ識別情報データを保存する。かかるマスターセルの動作は、各スレーブセルからのタグのタグ識別情報データの収集処理の副次的なものであり、処理フロー図では省略している。
【0041】
スレーブセル(1100)は、タグ識別情報データを受信するとタグ付着通知応答をタグ(1050)に返信し(4017)、タグ識別情報を保存する(4019)。そして、スレーブセル(1100)は、マスターセル(1010)に対してタグ識別情報を通知する(4021)。
【0042】
マスターセル(1010)では、スレーブセル(1100)からタグ識別情報通知を受信すると、メモリ上の検出タグ一覧テーブルに追加するか否かを判定する(4023,4025,4027,4029,4031)。具体的な処理としては、検出されたタグの全てについて、他の情報処理装置などに対して、既に関連付けられているか否か(4025)を判定して、未だ関連付けされていない場合に、検出一覧テーブルに追加登録する(4027)。こうすることにより、既に他の情報処理装置に関連付けられているタグを重複して関連付けすることを防ぐことができる。
なお、上記したタグを管理する処理は、マスターセルだけではなく、マスターセルよりタグ識別情報を通知された情報処理装置側で行うことも可能である。
【0043】
そして、マスターセル(1010)は、検出タグ一覧テーブルに追加するか否かを判定した後、スレーブセル(1100)に対してタグ識別情報通知応答(重複タグ無効化指示を含む)を出す(4033)。これを受けて、スレーブセル(1100)は、マスターセルによってタグ識別情報が正常認識されたか否かを判別し(4035)、タグ識別情報が正常認識された場合は、タグ(1050)に対してタグ固有情報を取得すべく要求を出す(4037)。ここで、タグ固有情報は、プログラムやデータであり、一般的にはインストーラ(“setup.exe”等)である。タグ(1050)は、スレーブセル(1100)に対して、タグ固有情報取得応答として、タグ(1050)に内蔵しているプログラムやデータを、無線通信インタフェースを介して転送する(4041)。
また、スレーブセル(1100)は、マスターセルによってタグ識別情報が正常認識されなかった場合、タグ(1050)の状態(タグの付着・離脱)を監視すべく、タグ(1050)に対して検出信号を周期的に送信(タグポーリング)する(4085,4087)。
【0044】
スレーブセル(1100)は、マスターセル(1010)に対してタグ固有情報取得要求応答により、タグ固有情報の取得できたか否かを通知する(4043)。なお、この段階では、タグ固有情報はまだマスターセルに引き渡されない。スレーブセル(1100)は、マスターセルにタグ固有情報の引渡しが可能か否かを判別し(4045)、可能であれば、マスターセル(1010)に対してタグ固有情報の引渡しを開始する(4047)。
【0045】
マスターセル(1010)は、タグ固有情報の引渡し開始があれば、情報処理装置(101)の内部の記憶装置(ハードディスク)に書き込み開始できるか否かを判別し(4049)、可能であれば、情報処理装置(101)にタグ固有情報の書き込みを開始する(4051)。マスターセル(1010)は、タグ固有情報の書き込みが完了すれば(4053)、情報処理装置(101)にタグ関連付け要求を出す(4055)。
なお、情報処理装置(101)の内部の記憶装置(ハードディスク)に書き込み可能なサイズ分のタグ固有情報をマスターセルが受信次第、書き込みを開始する。ここでの「書き込み可能なサイズ」は固定値ではなく、情報処理装置(101)のスペックに応じた最適なサイズであり、パラメータとしてシステム利用者が調節可能なパラメータ値である。
【0046】
マスターセル(1010)は、情報処理装置(101)からタグ関連付け要求応答を受信し(4057)、その結果でタグ関連付け可能か否かを判別し(4059)、タグ関連付けが行えた場合は、スレーブセル(1100)を介してタグ(1050)に対して、タグ関連付け試行開始通知を送信する(4061,4063)。タグ(1050)側では、タグ関連付け試行開始通知を受信した場合、タグ関連付け中フラグをセットする(4069)。
ここで、タグ関連付け可能か否かを判別するやり方としては、情報処理装置(101)の内部のリソース不足等、情報処理装置(101)側の何らかの事情により、タグ関連付けが不可能である場合のみ、マスターセル(1010)は、スレーブセル(1100)のタグ関連付け要求応答に対して不可(NG)の応答を返信する。
【0047】
一方、情報処理装置(101)では、タグ固有情報を活性化できるか否かを判別する(4065)。ここにタグ固有情報の活性化とは、インストーラの起動を意味している。タグ固有情報が活性化可能である場合、タグ固有情報を活性化し、自身の持つ活性化タグ一覧に追加する(4067)。タグ固有情報の活性化が完了すれば(4071)、タグ固有情報活性化完了通知をマスターセル(1010)に対して送信する。
【0048】
マスターセル(1010)は、情報処理装置(101)からタグ固有情報活性化完了通知を受信し(4073)、スレーブセル(1100)を介してタグ(1050)に対して、固有情報活性化完了通知を送信する(4075,4077)。タグ(1050)側では、タグ固有情報活性化完了通知を受信した場合、タグ関連付け完了フラグをセットし(4079)、タグ関連付け中フラグをクリアする(4081)。
なお、タグ関連付け中フラグは、タグ関連付けが開始されたことを示すフラグである。例えば、タグ関連付けが完了するまでは、タグの無線通信インタフェースを無効にするなどシステム最適化を図るために利用できる。また、タグ関連付け完了フラグは、タグ固有情報を情報処理装置に転送済みであることを示すフラグであり、複数の情報処理装置に対し、タグ関連付けの重複を防止するために利用する。
【0049】
その後、スレーブセル(1100)は、タグ(1050)の状態(タグの付着・離脱)を監視すべく、タグ(1050)に対して検出信号を周期的に送信(タグポーリング)する(4085,4087)。スレーブセル(1100)は、タグ(1050)から検出信号に対するタグポーリング応答が有るか否かでタグの状態を把握する。
また、マスターセル(1010)は、スレーブセル(1100)や情報処理装置(101)からの信号を受信すべく待ち状態に遷移する(4083)。
【0050】
(2−2)情報処理装置の起動後のタグ付着時の処理について
次に、情報処理装置が起動した後に、タグが貼り付けられた場合の処理について、図5を参照しながら説明する。上記の通り、スレーブセル(1100)は検出信号を周期的に送信しているため(4085,4087)、タグ(1050)が発信するタグ付着通知(5001)を受信することになる。
【0051】
スレーブセル(1100)は、タグ付着通知を受信するとタグ付着通知応答をタグ(1050)に返信し(5003)、タグ識別情報を保存する(5005)。そして、スレーブセル(1100)は、マスターセル(1010)に対してタグ識別情報を通知する(5007)。
【0052】
マスターセル(1010)では、スレーブセル(1100)からタグ識別情報通知を受信すると、メモリ上の検出タグ一覧テーブルに追加するか否かを判定する(5009)。即ち、通知されたタグ識別情報に対応するタグが、他の情報処理などに対して、既に関連付けられているか否か(5009)を判定して、未だ関連付けされていない場合に、一覧テーブルに追加登録する(5011)。
【0053】
以降の処理は、上述の(2−1)情報処理装置の起動時の処理におけるステップ(4033)からの処理と同様であり(図4−2,図4−3のフローで示す部分)、説明は省略する。
【0054】
(2−3)情報処理装置の起動後のタグ離脱時の処理について
次に、情報処理装置の起動後に、タグが離脱された場合の処理について、図6を参照しながら説明する。上述したように、スレーブセル(1100)は、タグ(1050)の状態(タグの付着・離脱)を監視するため、タグ(1050)に対して検出信号を周期的に送信している。タグ(1050)が剥がされた場合、スレーブセル(1100)は、タグ(1050)から検出信号に対するタグポーリング応答が無いと判断し(6001)、マスターセル(1010)に対してタグ離脱通知を送信する(6003)。そして、スレーブセル(1100)は、マスターセル(1010)からタグ離脱通知応答(6005)を受信した後、対応するタグ識別情報を破棄する(6011)。
【0055】
マスターセル(1010)は、スレーブセル(1100)からタグ離脱通知(6003)を受信した後、情報処理装置(101)にタグ関連付け解除要求(6007)を出し、当該要求に対する応答(6009)を受信した後、対応するタグを検出タグ一覧から削除する(6015)。
また、情報処理装置(101)は、マスターセル(1010)からタグ関連付け解除要求(6007)を受信した後、対応するタグ固有情報を不活性化し、活性化タグ一覧から削除する(6013)。ここで、タグ固有情報を不活性化するというのは、タグ固有情報(プログラム等)を削除、すなわちアンインストールすることを示している。
【0056】
(2−4)情報処理装置の終了(停止)時の処理について
次に、情報処理装置が終了(停止)時の処理について、図7を参照しながら説明する。
情報処理装置(101)がシステム終了(停止)処理を開始すると(7001)、活性化タグ一覧に登録されている全てのタグについて、タグ固有情報を不活性化し、活性化タグ一覧から削除する(7003,7005,7015,7017,7019)。また、情報処理装置(101)は、マスターセル(1010)に対して、活性化タグ一覧に登録されている全てのタグについて、タグ関連付け解除指示(7007)を出す。
【0057】
マスターセル(1010)は、情報処理装置(101)からタグ関連付け解除指示(7007)を受信すると、スレーブセル(1100)に対してタグ離脱通知(7011)を出し、対応するタグを検出タグ一覧から削除する(7021)。
【0058】
スレーブセル(1100)は、マスターセル(1010)からタグ離脱通知(7011)を受信すると、タグ(1050)に対してタグ離脱指示(7023)を出し、タグ識別情報を破棄(7027)する。
【0059】
タグ(1050)は、スレーブセル(1100)からタグ離脱指示(7023)を受信すると、タグ関連付け完了フラグをクリアする(7029)。
【0060】
また、情報処理装置(101)は、活性化タグ一覧に登録されている全てのタグについて、タグ固有情報を不活性化し、活性化タグ一覧から削除した後、マスターセル(1010)に対して、タグリーダ停止指示(7031)を出し、タグリーダ制御プログラムを終了し(7035)、シャットダウンする(7037)。
【0061】
マスターセル(1010)は、情報処理装置(101)からタグリーダ停止指示(7031)を受信すると、スレーブセル(1100)に対してタグリーダセル停止指示(7039)を出す。スレーブセル(1100)は、マスターセル(1010)からタグリーダセル停止指示(7039)を受信すると、マスターセル(1010)に対して、タグリーダセル停止応答(7041)を返した後、動作を停止する(7047)。マスターセル(1010)は、全スレーブセル(1100)から停止指示応答を受信完了(7043)した後、動作を停止する(7045)。
【0062】
本実施例では、マスターセルが検出タグ一覧テーブルにより各スレーブセルとタグとの関連付けを管理するとしたが、かかる検出タグ一覧テーブルは情報処理装置が管理してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明のソフトウェア管理装置は、プログラム等のインストール/アンインストールツールおよびプログラム等のライセンス管理ツールとして有用である。
【符号の説明】
【0064】
101 情報処理装置
103,1030 ソフトウェア管理装置
105 ソフトウェア媒体
207 第1の近接無線インタフェース
209 情報処理装置インタフェース
211 第1の近接保持手段
407 プログラム記憶手段
409 第2の近接無線インタフェース
411 第2の近接保持手段
1010 マスターセル
1030 タグリーダ
1050 タグ
1101,1102,1103 スレーブセル



【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソフトウェア媒体に記憶されているプログラム及び/又はデータを情報処理装置に転送するソフトウェア管理装置であって、
少なくとも1つの隣接セル通信インタフェースと内部バスインタフェースを備え、前記内部バスインタフェースを通じて前記情報処理装置の内部バスに接続される1つのマスターセルと、
少なくとも2つの隣接セル通信インタフェースと前記ソフトウェア媒体から前記プログラム及び/又はデータを取得する無線通信インタフェースとを備え、前記マスターセル若しくは他のスレーブセルの隣接セル通信インタフェースに接続される少なくとも1つのスレーブセルと、を備え、
前記ソフトウェア媒体に記憶されている前記プログラム及び/又はデータを、前記無線通信インタフェースを介して受信し、前記情報処理装置に転送し得ることを特徴とするソフトウェア管理装置。
【請求項2】
前記スレーブセルは、さらに、
前記情報処理装置の起動時及び起動後に前記ソフトウェア媒体の有無を検出する検出手段を備え、
前記検出手段による検出結果を、前記隣接セル通信インタフェースを介して、前記マスターセル又は前記情報処理装置に通知する、
ことを特徴とする請求項1に記載のソフトウェア管理装置。
【請求項3】
請求項1に記載のソフトウェア管理装置を用いて情報処理装置におけるソフトウェアを管理するソフトウェア管理方法であって、
前記スレーブセルは、前記ソフトウェア媒体を検出すると、ソフトウェア媒体識別情報を、前記隣接セル通信インタフェースを介して隣接するスレーブセル又は前記マスターセルに通知するステップと、
前記マスターセル又は前記情報処理装置は、前記ソフトウェア媒体識別情報を受信した場合、当該ソフトウェア媒体識別情報が一覧リストに登録されているか否を判別し、未登録の場合には前記一覧リストに登録するステップと、
前記スレーブセルは、前記ソフトウェア媒体からプログラム及び/又はデータを、前記無線通信インタフェースを介して取得し、当該プログラム及び/又はデータを、前記隣接セル通信インタフェースを介して隣接するスレーブセル又は前記マスターセルに転送するステップと、
前記マスターセルは、前記ソフトウェア媒体から取得した当該プログラム及び/又はデータを、前記内部バス通信インタフェースを介して前記情報処理装置に転送するステップと、
前記マスターセル又は前記情報処理装置は、前記情報処理装置の起動後に前記ソフトウェア媒体が離脱した場合又は前記情報処理装置が停止処理を開始した場合、前記一覧リストから当該ソフトウェア媒体識別情報を削除するステップと、
を含むソフトウェア管理方法。
【請求項4】
請求項3に記載のソフトウェア管理方法において、
前記ソフトウェア媒体は、前記スレーブセル又は前記マスターセルより前記ソフトウェア媒体の離脱指示を受信した場合、自身が保持する、当該プログラム及び/又はデータを前記情報処理装置に転送済みであることを示すフラグをクリアするステップ、
を含むソフトウェア管理方法。
【請求項5】
プログラム及び/又はデータを記憶する記憶手段と、
前記プログラム及び/又はデータを転送する近接無線通信インタフェースと、
前記プログラム及び/又はデータを転送済みであることを示すフラグと、
を備えることを特徴とするソフトウェア媒体。
【請求項6】
請求項1又は2に記載のソフトウェア管理装置と共に用いられるソフトウェア媒体であって、
プログラム及び/又はデータを記憶する記憶手段と、
前記プログラム及び/又はデータを転送する近接無線通信インタフェースと、
前記プログラム及び/又はデータを転送したことを示すフラグを記憶するフラグ記憶手段と、
を備えることを特徴とするソフトウェア媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4−1】
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【図4−2】
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【図4−3】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−282518(P2010−282518A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−136712(P2009−136712)
【出願日】平成21年6月5日(2009.6.5)
【出願人】(500112146)サイレックス・テクノロジー株式会社 (74)
【Fターム(参考)】