ソフトウエア不正利用防止ライセンスキー発行システム

【課題】ソフトウエアの不正利用を防止もしくは不正利用をやりにくくするライセンスキーの発行システムを提供する。
【解決手段】ライセンスキーにソフトウエアのインストール有効期間を設ける。ライセンスキーにＰＣまたは機器固有の情報を付加し、内部キーとして保持する。ソフトウエアは内部キーを照合し、実行を許可する。以上によりライセンスキーが流出しても被害を未然に防ぐことが可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
この発明は、ソフトウエアの不正利用防止を目的とするライセンスキー発行システムに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、ソフトウエアの不正利用を防止するためにライセンスキーを入力させ、チェックを行う方法が一般的に行われている。またＰＣの固有情報をサーバで取得し管理・認証する方法もある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
しかしながら、以上の技術によれば、ライセンスキーを違法にコピーし利用された場合にその妥当性を判断するのは困難である。しかもインターネット上に流出した場合にはその被害は甚大になる。またＰＣ固有の情報をサーバで管理・認証する方法はコストと個人情報保護の観点から好ましいとはいえない。そこで、この発明は、ソフトウエアの不正利用を防止もしくは不正利用をやりにくくするライセンスキーの発行システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
以上の課題を解決するために、この発明は、
１）ソフトウエア利用許可者は仮ライセンスキーから正規ライセンスキーを発行する。
２）正規ライセンスキーにソフトウエアを特定する情報とインストールの有効期間（開始と終了）を設ける。
３）正規ライセンスキーとＰＣを特定する情報からソフトウエアは内部ライセンスキーを自動生成しＰＣ内部に保持する。
４）ソフトウエアは内部キーを照合し実行を許可する。
ことを特徴とするライセンスキー発行システムである。
【発明の効果】
【０００５】
１）インストール有効期間により正規ライセンスキーがコピーされ流失しても、有効期限外の可能性が高く不正利用を防止または困難にできる。
また、有効な開始日時もライセンスキーに含まれるので、不正にＰＣまたは機器の時刻を戻しての利用も防止できる。
２）内部ライセンスキーにより、他のＰＣまたは機器にコピーしての不正利用を防止できる。
３）仮ライセンスキーから正規ライセンスキーの発行はソフトウエアの利用許可者が行うため不正かどうかのチェック手段を講じることが可能。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００６】
この発明の一実施形態を、図１に示す。
インターネット上にライセンスキー発行サーバを設け、ソフトウエア利用者が仮ライセンスキーから正規ライセンスキーを取得する。
ソフトウエア利用者はソフトウエアインストール時、もしくは初回利用時に、ＰＣに正規ライセンスキーを入力する。ソフトウエアは正規ライセンスキーとＰＣの固有情報から内部ライセンスキーを自動生成し、内部に保持する。
ソフトウエアは毎回起動時に内部ライセンスキーを照合する。
【０００７】
「実施形態の効果」
ライセンスキー発行サーバにより管理コストを最小限にすることができる。また利用者の記録を残すことで、ライセンスキー不正発行要求をモニターできる。
【０００８】
「他の実施形態」
インターネットが利用できない環境では、電話やＦＡＸなどを介した方法も可能である。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
【図１】この発明の一実施形態を示す図である。
【符号の説明】
【００１０】
▲１▼仮ライセンスキーを入力し、
▲２▼正規ライセンスキーを取得する。
▲３▼ライセンスキーの発行履歴等の情報を記録する。
▲４▼内部キーを生成し保持する。
▲５▼内部ライセンスキーを照合し実行を許可する。

【特許請求の範囲】
【請求項１】
ソフトウエアの不正利用防止を目的とするライセンスキー発行システム。

【図１】