説明

ソーラコレクタ

本発明は、焼成した金属フリット(3)が設けられたガラスシート(1)と、金属フレーム(2)、又は焼成した金属フリット(3)が設けられた別のガラスシート(1)及び金属フレーム(8)と、1又は複数の金属フリット(3)と金属フレーム(2、8)との間に位置するロウ付けシール(4)と、吸収体(5)及び熱伝導流体(7)が循環するパイプ(6)であって、パイプ(6)が吸収体(5)と接触し、ガラスシート(1)と金属フレーム(2)との間に、又は2つのガラスシート(1)同士の間に配置される吸収体(5)及びパイプ(6)とを含むソーラコレクタに関する。本発明は、コンパクトかつ簡素なソーラコレクタを提供し、太陽放射の伝達を改善する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソーラコレクタに関する。
【背景技術】
【0002】
ソーラコレクタは、吸収体により太陽放射から熱を吸収する。熱伝導流体は、吸収体に固定された熱収集パイプ内で循環する。パイプは、熱をユーザに移送することができ、適当な温度に吸収体を保つことができる。例えば、家庭利用の水を加熱するのに、調整した空気を作り出す冷却ユニットに熱エネルギを供給するのに、飲み水を供給する目的で海水を脱塩し若しくは水を浄化するのに、又は工場で材料を乾燥させるのに、このようなコレクタを使用することができる。
【0003】
特許文献1は、多重ガラスユニットを具備するソーラコレクタであって、多重ガラスユニットの下に吸収体が配置されるソーラコレクタを開示する。多重ガラスユニットは、導電性のエナメルのストリップを介してガラスシートに溶接された金属スペーサによって離間された少なくとも一対のガラスシートを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】英国特許出願公開第2261247(A)号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このソーラコレクタの1つの欠点は、吸収体と熱伝導流体が循環するパイプとが、多重ガラスユニットの下に配置されることである。したがって、ソーラコレクタは厚くなり、そのことは、ソーラコレクタを取り付けるときに取り扱いの問題を引き起こす。さらに、熱損失を最小化するように、吸収体及びパイプの下に断熱コーティングを追加することが必要である。このことは、ソーラコレクタを複雑なものとし、さらにソーラコレクタの厚さを増加させる。さらに、太陽放射は、吸収体に到達するために少なくとも2つのガラスシートを通過しなくてはならず、それにより太陽放射の伝達を減少させる。
【0006】
したがって、コンパクトかつ簡素であると共に吸収体への太陽放射の伝達を改善するソーラコレクタが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的のために、本発明は、
− 焼成した金属フリットが設けられたガラスシートと、
− 金属フレーム、又は焼成した金属フリットが設けられた別のガラスシート及び金属フレームと、
− 1又は複数の金属フリットと金属フレームとの間に位置するロウ付けシールと、
− 吸収体と熱伝導流体が循環するパイプとであって、パイプが吸収体と接触し、ガラスシートと金属フレームとの間に、又は2つのガラスシート同士の間に配置される吸収体及びパイプと、
を具備する、
ソーラコレクタを提供する。
【0008】
別の特徴によれば、ソーラコレクタは、単一のガラスシート及び金属フレームを具備し、金属フレームには底部が設けられ、金属フレームの自由端部はガラスシートの金属フリットにロウ付けされる。
【0009】
別の特徴によれば、ソーラコレクタは、2つのガラスシートと金属フレームとを具備し、金属フレームの端部は、2つのガラスシートのそれぞれの金属フリットにロウ付けされる。
【0010】
別の特徴によれば、金属フレームは、ロウ付けシールに対してオフセットされた壁と、低熱伝導材料による、ロウ付けシールに接続した壁との両方又は一方を具備する。
【0011】
別の特徴によれば、1又は複数のガラスシートは強化ガラスである。
【0012】
別の特徴によれば、ロウ付けする合金は100〜350℃の融点を有する。
【0013】
別の特徴によれば、ロウ付けする合金は合金Pb93.5SnAg1.5である。
【0014】
別の特徴によれば、焼成した金属フリットは50〜95質量%の銀粒子を含み、残りはSiO、Bi、NaO及びZnOを含むガラス質の結合剤である。
【0015】
別の特徴によれば、ソーラコレクタは真空下にある。
【0016】
別の特徴によれば、ガラスシートはエクストラクリアガラス(verre extra−clair)から作成される。
【0017】
別の特徴によれば、ガラスシートには反射防止コーティングが設けられる。
【0018】
別の特徴によれば、各ガラスシートは、ポリマ中間層を介してさらなるガラスシートに結合されて、積層ガラスユニットを形成する。
【0019】
本発明の別の目的は、
− ガラスシートと、
− 金属フレーム、又は別のガラスシート及び金属フレームと、
− 1又は複数のガラスシートと金属フレームとの間のシールと、
を具備する、
ソーラコレクタであって、
− 金属フレームが、ロウ付けシールに対してオフセットした壁と、低熱伝導材料による、ロウ付けシールに接続された壁との両方又は一方を具備する、
ソーラコレクタを提供することにある。
【0020】
これより、本発明の他の特徴及び利点が図面と共に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の第一の実施形態に係るソーラコレクタの断面図。
【図2】本発明の第二の実施形態に係るソーラコレクタの断面図。
【図3】本発明の第三の実施形態に係るソーラコレクタの断面図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
様々な図において同じ参照番号が、同一の又は同様の要素を示す。
【0023】
本発明は、焼成した金属フリットが設けられたガラスシートを具備するソーラコレクタに関する。ソーラコレクタはさらに、焼成金属フリットが設けられた別のガラスシート及び/又は金属フレームを具備する。
【0024】
ロウ付けシールが、1若しくは複数の金属フリットと金属フレームとの間で、又は2つのガラスシートの金属フリット同士の間で生成される。したがって、ソーラコレクタは気密封止され、それにより、特にソーラコレクタ内の真空を維持することができる。
【0025】
ソーラコレクタはさらに、吸収体と、熱伝導流体が循環するパイプとを具備する。パイプは吸収体と接触して、吸収体と熱伝導流体との間の熱交換を最大化させる。さらに、吸収体及びパイプは、ガラスシートと金属フレームとの間に、又は2つのガラスシート同士の間に配置される。
【0026】
したがって、ソーラコレクタは、吸収体及びパイプが、ガラスシートと金属フレームとの間で、又は2つのガラスシート同士の間で組み合わされるので、コンパクトである。さらに、ソーラコレクタは、さらなる断熱コーティングを使用することを妨げるので簡素である。太陽放射は、吸収体に到達するために、単一のガラスシートのみを通過する。これにより、吸収体への太陽放射の伝達を改善することができる。
【0027】
図1は、本発明の第一の実施形態に係るソーラコレクタの断面図を示す。
【0028】
この実施形態では、ガラスシート1と、ガラスシート1上に封止された金属フレーム2とを具備する。シールは、ガラスシート1に配置された金属フリット3を介してロウ付けする合金4の補助によりロウ付けすることによって生成される。このようなガラスと金属との間のシールは、機械的に強く、不浸透性を維持する。このシールは、真空が時間の経過と共に劣化することを防ぐので、ソーラコレクタが真空下にあるときには、特に有利である。
【0029】
金属フリット3は、好ましくはスクリーン印刷によって、ガラスシート1の一方の面の周囲に配置される。スクリーン印刷による堆積は、実際には、産業化との関連で薄膜蒸着よりも簡素である。
【0030】
金属フリットは80℃で乾燥される。金属フリット3が設けられたガラスシート1は次いで、400〜700℃の温度に熱せられて、金属フリット3を焼成する。この焼成温度ではガラスシート1は損傷しない。焼成した金属フリットが設けられたガラスシート1は次いで室温に冷却される。
【0031】
ソーラコレクタのガラスシート1が強化ガラスから作成されているならば、金属フリット3の焼成は、ガラスシートを熱焼戻しする際に行われる。したがって、フリットの焼成温度は好ましくは600℃よりも上であり、冷却は、前記ガラスシートの近くに圧縮空気を吹きつける複数のノズルの補助によって行われる。例えば、4mmの厚さのガラスで、銀のフリットが焼成された場合では、ガラスの最終的な表面応力は120Mpaである。
【0032】
例えば家庭利用するための水を加熱するために、ソーラコレクタは屋根に導入されてもよい。ガラスシート1が強化ガラスから作成されているという事実により、ガラスの機械特性が増大され、その結果、ガラスシート1は、悪天候に例えば雹に対する抵抗力と、ソーラコレクタにおける大気圧とソーラコレクタのガラスシートの熱膨張とによって引き起こされる機械的な応力に対する抵抗力とをさらに持つ。
【0033】
ガラスシート1の一方の面の周囲にスクリーン印刷することによって金属フリットを配置する段階が特に、産業的な熱焼戻しラインによく組み合わされることに留意されたい。
【0034】
焼成した金属フリット3は、50〜95質量%の銀粒子を含み、残りはガラス質の結合剤である。したがって、焼成した金属フリットは例えば、94質量%の銀粒子と6質量%のSiO、Bi、NaO及びZnOを含むガラス質の結合剤とからなる。
【0035】
金属フリット3は、ガラスシート1に完全に接着し、したがって、気密封止を形成するように別の金属要素とすなわち金属フレームとロウ付けするのに特に適している。
【0036】
金属フレーム2は、底部20と、金属フリット3にロウ付けされるようにされた自由端部21とを具備する。好ましくは、自由端部21及び金属フリット3は、ロウ付けの前に磨かれ、それによりさらに良好なシールを得ることができる。
【0037】
また、金属フレームの底部20は金属である。このことにより、自由端部21及び底部20が、例えば深絞りによって1つの部品として作成されてもよく、又はこれらが従来のように溶接されてもよいので、製造が容易になる。
【0038】
ソーラコレクタはさらに、吸収体5及び吸収体と接触するパイプ6を具備する。吸収体5は、ガラスシート1を通過して伝達された太陽放射を吸収するように構成される。例えば、吸収体5は、低放射率コーティングで覆われた金属プレートである。この金属は良好な太陽放射吸収を可能にする一方で、低放射率コーティングは、ソーラコレクタの外側に対して再放射される太陽放射の量を最小限にすることを可能にする。
【0039】
例えば水である熱伝導流体7はパイプ6内を循環する。ガラスシート1を通過する太陽放射からの熱は、吸収体5からパイプ6に、その後熱伝導流体7に伝達される。
【0040】
吸収体5及びパイプ6は金属フレーム2内部に配置される。ガラスシート1の焼成した金属フリット3はその後、ソーラコレクタを封止するように、ロウ付けする合金の補助により金属フレーム2の自由端部21上にロウ付けされる。吸収体5及びパイプ6は、例えばスペーサ(図示しない)を用いて、ガラスシートから一定の距離に保たれる。こうしたスペーサはさらに、外部空気と内部真空との間の圧力の違いに耐えることを可能にする。
【0041】
好ましくは使用されるロウ付けする合金は、100〜350℃の融点を有する。ガラスシート1が強化ガラスから作成されるならば、この比較的低い融点により、ガラスが融けるのを防ぐ。さらに、それは、吸収体5の低放射率特性が低下することを防ぎ、ガラスと金属との間の熱膨張係数の違いによって引き起こされる機械的応力を制限する。
【0042】
ソーラコレクタが真空下にあるべきならば、真空は、ロウ付けする段階の後に、100〜300℃で作り出される。真空を作り出すことが高温で行われ、それにより脱着を加速すると共にソーラコレクタ内部の圧力を増加させるならば、真空を作り出すことがより効果的になるからである。ソーラコレクタ内に真空を作り出すことは、内部空気の対流熱伝導及び伝導性熱伝導を減少させることによって、吸収体5と外部媒質との間の優れた断熱作用を提供する。このことにより、得られたソーラコレクタの効率が極めて改善される。
【0043】
好ましくは、250〜350℃のロウ付け合金の融点は、ロウ付け合金を再び融かすことなく真空を作り出すときに加熱する必要性と、ガラスが過剰に融けないようにガラスを加熱しない必要性との間での良好な妥協点である。
【0044】
ロウ付け合金は例えば、300℃の融点を有する合金Pb93.5SnAg1.5である。
【0045】
ガラスシート1はさらに、その表面上に、好ましくはソーラコレクタの内部に低放射率コーティングを具備し、その結果、悪天候に起因して性能低下しない。この低放射率コーティングは、金属フリットが配置される前に又はその後に、ガラスシートに堆積されてもよい。
【0046】
ガラスシート1のガラスは、太陽放射の吸収を最小化し、ひいてはそのエネルギ伝達を最大化するように、エクストラクリアガラスであってもよい。ガラスシート1にはさらに、その外面に反射防止コーティングが設けられてもよい。
【0047】
ビルの屋根に導入する際に、ガラスシート1がビルの外側に向けられる一方で、金属フレーム2に底部20はビルに向かって向けられる。
【0048】
第一の実施形態は、単一のロウ付けシールのみを有し、それにより漏れのリスクを制限するという、以下に記載されている第二及び第三の実施形態を越える利点を有する。
【0049】
図2は、本発明の第二の実施形態に係るソーラコレクタの断面図を示す。
【0050】
この実施形態では、ソーラコレクタは、2つのガラスシート1と底なし金属フレーム8とを具備する。底なし金属フレーム8は、2つのガラスシート1同士の間のスペーサとして機能する。金属フレーム8の端部81は、ソーラコレクタを封止するように、ガラスシート1のうちの一方の焼成した金属フリット3にそれぞれロウ付けされる。
【0051】
2つのガラスシート1は、強化ガラスから作成されてもよい。変形例として、2つのガラスシートのうちの(太陽光が直接通過する)一方のみが、強化ガラスから作成される。
【0052】
ビルの屋根に導入する際に、2つのガラスシート1のうちの一方がビルの外側に向けられ、ガラスシートのうちの他方がビルに向けられてもよい。
【0053】
さらに、第一の実施形態に関して述べられた全ての残りのものは、第二の実施形態に関して有効である。
【0054】
この第二の実施形態は、構造が対称になるという利点を有し、それにより、温度変動にコレクタがさらされるときに、例えば真空を作り出すときに又は使用の際に、ガラスと金属との間の熱膨張係数の違いに起因して、コレクタが曲がることを防ぐ。
【0055】
図3は、本発明の第三の実施形態に係るソーラコレクタの断面図を示す。
【0056】
この実施形態は、第二の実施形態の変形形態である。金属フレーム8のみが第二の実施形態と異なる。金属フレーム8は、ガラスシート1に対してほぼ垂直な壁80と、ガラスシート1に対してほぼ水平な反転端部81とからなる。端部81及び壁80が、例えば深絞りによって1つの部品から作成されてもよく、あるいは端部81が壁80に取り付けられてもよい。
【0057】
第三の実施形態は、ソーラコレクタを使用する際にロウ付けシールの熱を最小化するように特に構成された金属フレームを含む。
【0058】
実際には、ソーラコレクタのパイプ6は、封止されたやり方でソーラコレクタに入りかつソーラコネクタから離れるように、金属フレームの壁80を貫通する。パイプは、高温であり、例えば、家庭利用の場合では80℃前後で、2段階の吸収機械(des machines a absorption a deux etages)による冷却利用の場合では170℃前後である。したがって、壁80はパイプ6によって加熱される。壁80とロウ付けシール4との間の熱交換を制限してロウ付けシールを損傷しないようにし、その結果できる限り長く真空気密を維持して、ソーラコレクタの耐用年数を保証することができると有利である。
【0059】
壁80とロウ付けシール4との間の熱交換を制限する第一の解決策は、低熱伝導材料から作成されることによって、及び/又は薄いことによって、低熱伝導率を有する、金属フレーム8の端部81及び任意選択には壁80にある。したがって、端部81及び任意選択には壁80は、好ましくは20W/m/K未満の、さらに好ましくは15W/m/K未満の、理想的には1W/m/K未満の熱伝導率を有する。したがって、これらは例えば、ステンレススチールから、あるいは17W/m/Kの熱伝導率を有する、商標コバール(Kovar)によって呼ばれる合金から作成される。同様に、端部81及び任意選択には壁80の厚さは、好ましくは1mm未満であり、さらに好ましくは0.5mm未満である。
【0060】
壁80とロウ付けシール4との間の熱交換を制限する第二の解決策は、端部81の補助によってロウ付けシール4から少なくとも1cmだけ、好ましくは2cmだけオフセットさせた、金属フレーム8の壁80にある。
【0061】
第一及び第二の解決策は、同じ金属フレームに組み込まれて、壁80とロウ付けシール4との間の熱交換をさらに減少させてもよい。
【0062】
したがって、第二の実施形態はコンパクトなソーラコレクタを提供する一方で、第三の実施形態はソーラコレクタの性能を最適化することができる。
【0063】
ガラスと金属との間のシールに対して金属フレームの壁をオフセットするという作用、並びに/又は、適切な材料を選択することによって及び/若しくは金属フレームの端部と任意選択には壁との厚さを減少させることによって金属フレームの端部の熱伝導率を減少させるという作用を、ソーラコレクタに適用することができ、1又は複数のガラスシートが、別の従来技術で、すなわち金属フリットを介してロウ付けする以外の技術で、金属フレームに対して封止される。
【0064】
ガラスと金属との間のシールに対して金属フレームの壁をオフセットするという作用、並びに/又は、適切な材料を選択することによって及び/若しくは金属フレームの端部と任意選択には壁との厚さを減少させることによって金属フレームの端部の熱伝導率を減少させるという作用を、図1に示す実施形態に適用することができる。
【0065】
外部空気と内部真空との間の圧力の違いに耐えることができるスペーサ(図示しない)は、壁8の薄さ及び/又は壁8をオフセットすることによる壁8の圧縮強さの喪失を補填し、ひいては壁8が真空の影響を受けてたわむことを防ぎ、ソーラコレクタの構造を維持する。
【0066】
3つの実施形態では、各ガラスシート1は、ポリマ中間層を介してさらなるガラスシートと結合して、積層ガラスユニットを形成してもよい。これにより、真空下での任意のガラスシステムにおける固有の内破のリスクに対するさらに顕著な個人の安全をもたらす。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソーラコレクタであって、
− 焼成した金属フリット(3)が設けられたガラスシート(1)と、
− 金属フレーム(2)、又は焼成した金属フリット(3)が設けられた別のガラスシート(1)及び金属フレーム(8)と、
− 1又は複数の前記金属フリット(3)と前記金属フレーム(2、8)との間に位置するロウ付けシール(4)と、
− 吸収体(5)と熱伝導流体(7)が循環するパイプ(6)とであって、前記パイプ(6)が前記吸収体(5)と接触し、前記ガラスシート(1)と前記金属フレーム(2)との間に、又は2つの前記ガラスシート(1)同士の間に配置される吸収体(5)及びパイプ(6)と、
を具備する、
ソーラコレクタ。
【請求項2】
単一のガラスシート(1)及び金属フレーム(2)を具備し、
前記金属フレーム(2)には底部(20)が設けられ、
前記金属フレーム(2)の自由端部(21)は、前記ガラスシート(1)の前記金属フリット(3)にロウ付けされる、
請求項1に記載のソーラコレクタ。
【請求項3】
2つのガラスシート(1)と金属フレーム(8)とを具備し、
前記金属フレーム(8)の端部(81)は、前記2つのガラスシート(1)のそれぞれの前記金属フリット(3)にロウ付けされる、
請求項1に記載のソーラコレクタ。
【請求項4】
金属フレームは(8)、ロウ付けシール(4)に対してオフセットされた壁(80)と、低熱伝導材料による、ロウ付けシール(4)に接続した壁(80)との両方又は一方を具備する、
請求項1〜3のいずれか1項に記載のソーラコレクタ。
【請求項5】
1又は複数の前記ガラスシート(1)が強化ガラスである、
請求項1〜4のいずれか1項に記載のソーラコレクタ。
【請求項6】
前記ロウ付けする合金(4)が100〜350℃の融点を有する、
請求項1〜5のいずれか1項に記載のソーラコレクタ。
【請求項7】
前記ロウ付けする合金(4)が合金Pb93.5SnAg1.5である、
請求項6に記載のソーラコレクタ。
【請求項8】
前記焼成した金属フリット(3)が50〜95質量%の銀粒子を含み、
残りがSiO、Bi、NaO及びZnOを含むガラス質の結合剤である、
請求項1〜7のいずれか1項に記載のソーラコレクタ。
【請求項9】
ソーラコレクタは真空下にある、
請求項1〜8のいずれか1項に記載のソーラコレクタ。
【請求項10】
前記ガラスシート(1)がエクストラクリアガラスから作成される、
請求項1〜9のいずれか1項に記載のソーラコレクタ。
【請求項11】
前記ガラスシート(1)には反射防止コーティングが設けられる、
請求項1〜10のいずれか1項に記載のソーラコレクタ。
【請求項12】
各ガラスシート(1)は、ポリマ中間層を介してさらなるガラスシートに結合されて、積層ガラスユニットを形成する、
請求項1〜11のいずれか1項に記載のソーラコレクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2013−515226(P2013−515226A)
【公表日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−534744(P2012−534744)
【出願日】平成22年10月19日(2010.10.19)
【国際出願番号】PCT/FR2010/052220
【国際公開番号】WO2011/048320
【国際公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(500374146)サン−ゴバン グラス フランス (388)