説明

タイトルの少なくとも一つ以上のセグメントに対する多重再生経路ビデオデータの再生を管理するためのデータ構造を有する記録媒体と、それへの記録と再生の方法及び装置

【課題】高密度再生専用光ディスクに記録されるビデオオーディオデータの再生を管理するデータ構造に対する効率的な解決策を提供する。
【解決手段】本発明はタイトルの少なくとも一つのセグメントに対する多重再生経路ビデオデータの再生を管理するためのデータ構造を有する記録媒体、そのデータ構造を記録し、再生する方法及び装置に関する。記録媒体にはタイトルの少なくとも一つのセグメントに対する一つ以上のビデオデータのクリップが格納されるデータ領域が少なくとも一つ含まれる。ビデオデータの各クリップはセグメントの他の再生経路と連係される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はタイトルの少なくとも一つ以上のセグメントに対する多重再生経路ビデオデータの再生を管理するためのデータ構造を有する記録媒体、その多重再生経路ビデオデータを再生して記録するための装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、高画質のビデオデータと高音質のオーディオデータを高容量で記録できる新しい高密度再生専用または再記録可能光ディスクに対する規格化作業が急速に進んでおり、再記録可能ブルーレイディスク(BD−RE)のような新しい光ディスクと関連した製品がまもなく商用化されることと期待されている。
【0003】
図1は、再記録可能ブルーレイディスク(BD−RE)のファイル構造を示したものである。ファイル構造またはデータ構造はBD−REに記録されるビデオオーディオデータの再生を管理するために用いられる。図1に示したように、データ構造は少なくとも一つ以上の「BDAV」ディレクトリを有するルートディレクトリを含む。「BDAV」ディレクトリには「info.bdav」、「menu.tidx」、「mark.tidx」、「*.rpls」、「*.vpls」のような再生リストファイルが格納されるPLAYLISTサブディレクトリ、「*.clpi」のようなクリップ情報ファイルが格納されるCLIPINFサブディレクトリ、クリップ情報ファイルに対応するMPEG−2フォーマットのA/Vストリームクリップファイルが格納されるSTREAMサブディレクトリが含まれる。図1は、ディスクのデータ構造だけでなくディスクの領域をも示している。例えば、「info.bdav」のような一般情報ファイルはディスクの一般情報領域に格納される。
【0004】
図1に図示したBD−REのデータ構造とディスクフォーマットは広く知られて容易に利用できるので、以後ファイル構造に対しては簡単に説明する。
【0005】
前述したように、STREAMディレクトリにはクリップと呼ばれるMPEG−2フォーマットのA/Vストリームファイルが含まれており、またブリッジ−クリップA/Vストリームファイルという特別な形態のクリップも含まれることがある。ブリッジ−クリップはクリップのうちから選択された二つ以上の再生区間を滑らかに連結するために使われるもので、一般にクリップに比べてサイズが小さい。A/Vストリームにはビデオオーディオデータに対するソースパケットが含まれる。ビデオオーディオデータに対するソースパケットにはヘッダーと伝送パケットが含まれる。一つのソースパケットには自身にアクセスするためのアドレスの役割を果たすソースパケット番号(SPN)が含まれる。そのソースパケット番号は一般に順番に番号が割り当てられる。伝送パケットには一つのパケットID(PID)が含まれる。PIDは伝送パケットが属する一連の伝送パケットを識別する。一連の伝送パケットにある各伝送パケットはPIDが同じである。以後、一連の伝送パケットを伝送パケットシーケンスという。
【0006】
CLIPINFディレクトリには各A/Vストリームファイルに連係するクリップ情報ファイルが含まれる。クリップ情報ファイルは連係するA/Vストリームの類型、シーケンス情報、プログラム情報、タイミング情報を指示する。シーケンス情報は到着時間基準ATC)シーケンスとシステム時間基準(STC)シーケンスを記述する。例えば、シーケンス情報はシーケンスの数、各シーケンスの開始と終わり時間情報、各シーケンス内での一番目のソースパケットのアドレス、各シーケンスにある伝送パケットのPIDを指示する。プログラムのコンテンツが続く伝送パケットシーケンスはプログラムシーケンスと呼ばれる。プログラム情報はプログラムシーケンスの個数、各プログラムシーケンスの開始アドレス、プログラムシーケンスにある伝送パケットのPIDを指示する。
【0007】
タイミング情報は特徴ポイント情報(CPI)と呼ばれる。CPIの一形態がエントリーポイントマップ(EPマップ)である。EPマップは、例えば、到着時間ATC及び/またはシステム時間STCを基準にして、ソースパケットのアドレス(例えば、ソースパケットの番号)に対するタイムスタンプを表示する。
【0008】
PLAYLISTディレクトリには一つ以上の再生リストファイルがある。再生リストは再生のためのクリップを容易に編集したり組み合わせるために導入された概念である。再生リストファイルはクリップにある再生区間の集合であって、各再生区間は再生アイテムと呼ばれる。再生リストファイルは再生リストを形成する各再生アイテムを識別し、各再生アイテムは、クリップの時間軸上の位置(例えば、ATCまたはSTC基準でプレゼンテーションタイムスタンプ(PTS))を示すIN−pointとOUT−pointの対である。換言すれば、再生リストファイルは再生アイテムを識別して、各再生アイテムは一つのクリップまたはその一部を指示してクリップと連係するクリップ情報ファイルを識別する。クリップ情報ファイルは再生アイテムをソースパケットのクリップに連結するために使われる。
【0009】
PLAYLISTディレクトリには実再生リスト(*.rpls)と仮想再生リスト(*.vpls)が含まれる。実再生リストはクリップだけを用いてブリッジ−クリップは用いることができない。すなわち、実再生リストはクリップの一部を参照することと見られるので、概念的にディスク上でクリップの一部を参照することと同等なことと見られる。仮想再生リストはクリップとブリッジ−クリップをすべて用いることができるので、実再生リストの概念は仮想再生リストと並存しない。
【0010】
「info.bdav」ファイルは光ディスクに記録されるA/Vストリームの再生を管理する一般的な情報を提供する一般情報ファイルであって、さらに詳細には同じBDAVディレクトリのPLAYLISTディレクトリにある再生リストのファイル名を識別する再生リスト目録、すなわち再生リストテーブルを含む。
【0011】
「menu.tidx」、「menu.tdt1」、「menu.tdt2」ファイルはメニューthumbnailsと関連した情報を格納する。「mark.tidx」、「mark.tdt1」、及び「mark.tdt2」ファイルはマークthumbnailsと関連した情報を格納する。このようなファイルは本発明と直接的な関連がないので、これ以上詳細な説明は省略する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
最近にはブルーレイロム(BD−ROM)のような高密度再生専用光ディスクに対する規格化作業が進んでいる。しかし、BD−ROMのような高密度再生専用光ディスクに記録されるビデオオーディオデータの再生を管理するデータ構造に対する効率的な解決策がまだ用意されていない。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明による記録媒体にはその記録媒体に記録された少なくとも多重再生経路ビデオデータの再生を管理するデータ構造が含まれる。
【0014】
本発明の実施態様によれば、記録媒体にはタイトルの少なくとも一つのセグメントに対して、一つ以上のビデオデータのクリップが格納されるデータ領域が少なくとも一つ以上含まれる。ビデオデータの各クリップはセグメントの異なる再生経路と連係される、すなわち、関連付けられている。例えば、一実施態様において、各再生経路はセグメントに対する異なるカメラ角度である。
【0015】
本発明の他の実施態様によれば、記録媒体にはセグメントにある各再生経路と連係するエントリーポイントマップ(EPマップ)を少なくとも一つ以上有するクリップ情報ディレクトリ領域がさらに含まれる。各EPマップは連係する再生経路に対するビデオデータを識別して、その識別されたビデオデータのプレゼンテーションタイムを識別する。本発明の一実施態様では、EPマップが時間的に整列している。
【0016】
本発明のさらに他の実施態様によれば、記録媒体にはセグメントにある少なくともビデオデータを識別する一つのEPマップを有するクリップ情報ディレクトリ領域がさらに含まれる。このEPマップは識別されたビデオデータのプレゼンテーションタイムを識別する。
【0017】
本発明のさらに他の実施態様によれば、記録媒体には経路管理情報が格納される経路管理領域がさらに含まれる。経路管理情報は少なくともセグメントの各再生経路と連係するビデオデータのクリップを識別する。
【0018】
本発明のさらに他の実施態様によれば、記録媒体にはタイトルの少なくとも一つ以上のセグメントに対して、ビデオデータパケットが格納されるデータ領域が少なくとも一つ以上含まれる。このビデオデータパケットはセグメントに対する異なる再生経路と連係させられ、そのセグメントに対する各再生経路と連係するビデオデータパケットが一つのグループとして記録される。データ領域内で記録されるグループは多重化される。
【発明の効果】
【0019】
本発明は、多重再生経路をベースにしてビデオデータを管理できるようにすることによって、ユーザーの嗜好や便宜に合せてビデオデータを再生できる柔軟性を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】再記録可能ブルーレイディスク(BD−RE)の規格による再記録可能光ディスクのファイルまたはデータ構造を示したものである。
【図2】本発明による記録媒体のファイルまたはデータ構造に対する実施形態を示したものである。
【図3】図2のデータ構造を有する記録媒体に対する実施形態を示したものである。
【図4A】図2のデータ構造で使われるクリップファイル、ディスクデータ、EPマップに対する一番目の実施形態を示したものである。
【図4B】異なるクリップファイルに対するEPマップ間に存在する時間整列を示したものである。
【図5】図2のデータ構造で使われる再生経路管理情報に対するデータ構造に対する二番目の実施形態を示したものである。
【図6】図2のデータ構造で使われる再生経路管理情報に対するデータ構造に対する三番目の実施形態を示したものである。
【図7】図7は、本発明による光ディスク記録及び再生装置に対する構成を示したものである。
【図8】図8は、図2のデータ構造で使われるクリップファイル、ディスクデータ、EPマップに対する二番目の実施形態を示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明に対する望ましい実施形態に対して、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
【0022】
本発明による高密度光ディスク、例えばBD−ROMは、図2に示したように、ビデオオーディオデータの再生を管理するファイルまたはデータ構造を有する。図2のような本発明によるデータ構造は多くの面で図1に示したBD−REのデータ構造と同様である。
したがって、同様の部分は詳細な説明を省略する。
【0023】
図2に示したように、ルートディレクトリには少なくとも一つ以上のDVPディレクトリがある。DVPディレクトリには一般情報ファイル(info.dvp)、メニューファイル(menu.tidx、menu.tdt1等)、実再生リストファイル(*.rpls)と仮想再生リストファイル(*.vpls)が格納されるPLAYLISTディレクトリ、クリップ情報ファイル(*.clpi)が格納されるCLIPINFディレクトリ、クリップ情報ファイルに対応するMPEG−2フォーマットのA/Vストリームクリップファイル(*.m2ts)が格納されるSTREAMディレクトリが含まれる。
【0024】
STREAMディレクトリにはクリップと呼ばれるMPEG−2フォーマットのA/Vストリームクリップファイルが含まれており、また、ブリッジ−クリップA/Vストリームファイルと呼ばれる特別な形態のクリップも含まれる。ブリッジ−クリップはクリップのうちから選択された二つ以上の再生区間を滑らかに連結するために使われるもので、一般にクリップに比べてサイズが小さい。A/Vストリームにはビデオオーディオデータのソースパケットが含まれる。ビデオオーディオデータのソースパケットにはヘッダーと伝送パケットが含まれる。一つのソースパケットには自身にアクセスするためのアドレスの役割を果たすソースパケット番号SPNが含まれる。そのソースパケット番号は一般に順番に番号が割り当てられる。伝送パケットには一つのパケットID(PID)が含まれる。PIDは伝送パケットが属する伝送パケットシーケンスを識別する。伝送パケットシーケンスにある各伝送パケットはPIDが同じである。
【0025】
CLIPINFディレクトリには各A/Vストリームファイルに連係するクリップ情報ファイルが含まれる。クリップ情報ファイルは連係するA/Vストリームの類型、シーケンス情報、プログラム情報、タイミング情報を指示する。シーケンス情報は到着時間基準ATCシーケンスとシステム時間基準STCシーケンスを記述する。例えば、シーケンス情報はシーケンスの数、各シーケンスの開始と終わり時間情報、各シーケンスにおける一番目のソースパケットのアドレス、各シーケンスにある伝送パケットのPIDを指示する。プログラムのコンテンツが続く伝送パケットシーケンスはプログラムシーケンスと呼ばれる。プログラム情報はプログラムシーケンスの個数、各プログラムシーケンスの開始アドレス、プログラムシーケンスにある伝送パケットのPIDを指示する。
【0026】
タイミング情報は特徴ポイント情報(CPI)と呼ばれる。CPIの一形態がEPマップである。EPマップは、例えば、到着時間ATC及び/またはシステム時間STCを基準にして、ソースパケットのアドレス(例えば、ソースパケットの番号)に対するタイムスタンプを表示する。
【0027】
PLAYLISTディレクトリには一つ以上の再生リストファイルがある。再生リストは再生のためのクリップを容易に編集したり組み合わせるために導入された概念である。再生リストファイルはクリップにある再生区間の集合であって、各再生区間は再生アイテムと呼ばれる。再生リストファイルは再生リストを形成する各再生アイテムを識別し、各再生アイテムはクリップの時間軸上の位置(例えば、ATCまたはSTC基準でプレゼンテーションタイムスタンプ)を示すIN−pointとOUT−pointの対である。換言すれば、再生リストファイルは再生アイテムを識別して、各再生アイテムは一つのクリップまたはその一部を指してクリップと連係するクリップ情報ファイルを識別する。クリップ情報ファイルは再生アイテムをソースパケットのクリップに連結するために使用される。
【0028】
PLAYLISTディレクトリには実再生リスト(*.rpls)と仮想再生リスト(*.vpls)が含まれる。実再生リストはクリップだけを用いてブリッジ−クリップは用いることができない。すなわち、実再生リストはクリップの一部を参照することと見られるので、概念的にディスク上でクリップの一部を参照することと同等なことと見られる。仮想再生リストはクリップとブリッジ−クリップをすべて用いることができるので、実再生リストの概念は仮想再生リストと並存しない。
【0029】
「info.dvp」ファイルは光ディスクに記録されるA/Vストリームの再生を管理する一般的な情報を提供する一般情報ファイルであって、PLAYLISTディレクトリにある再生リストのファイル名を識別する再生リスト目録を含む。「info.dvp」ファイルに対しては本発明の実施形態と関連して次にさらに詳細に説明する。
【0030】
図2では、本発明の実施形態によって記録媒体のデータ構造を示しているだけでなく、記録媒体の領域をも示している。例えば、一般情報ファイルは一つ以上の一般情報領域に記録され、再生リストディレクトリは一つ以上の再生リストディレクトリ領域に記録され、再生リストディレクトリ内の各再生リストは前記記録媒体の一つ以上の再生リスト領域に記録される。図2のデータ構造を有する記録媒体の例を示している図3に示したように、記録媒体にはファイルシステム情報領域、データベース領域、A/Vストリーム領域が含まれる。データベース領域には一般情報ファイルと再生リスト情報が記録される領域とクリップ情報領域が含まれる。一般情報ファイルと再生リスト情報が記録される領域には、一般情報ファイル領域の一般情報ファイルと、再生リスト情報領域のPLAYLISTディレクトリと再生リストファイルが記録される。クリップ情報領域には、CLIPINFディレクトリと、関連クリップ情報ファイルが記録される。A/Vストリーム領域には多様なタイトルのA/Vストリームが記録される。
【0031】
ビデオオーディオデータは一般に個別タイトルとして編成されている。例えば、ビデオオーディオデータにより表現される異なる映画は異なるタイトルとして編成される。また、タイトルは、本がチャプターとして編成されるように多くのチャプターに編成することができる。
【0032】
BD−ROMのような新しい高密度記録媒体の記録容量が非常に大きいため、他のタイトルや、いろいろなバージョンのタイトルまたは一タイトルの一部を格納して再生することができる。例えば、異なるカメラアングルのビデオデータを記録媒体に記録したり、他の実施形態では、タイトルに対するいろんなバージョンまたは異なる言語と関連した一部も記録媒体に記録させることができる。さらに他の実施形態では、タイトルの監督バージョンまたは映画館用バージョンも記録媒体に記録することができる。または、一タイトルの成人バージョン、青年バージョン、父母が制限できる少年バージョンなども記録媒体に記録すれることができる。各バージョンは異なる再生経路を有する。そのような場合のビデオデータは多重再生経路ビデオデータと呼ばれる。本発明は、多重経路ビデオデータに対する前記した例に限らず、多重再生経路ビデオデータのある類型またはこれらの組合せに対しても適用が可能である。後に実施形態として詳細に説明するが、本発明のデータ構造には、記録媒体に記録される多重再生経路ビデオデータの再生を管理するための経路管理情報及び/またはナビゲーション情報が含まれる。
【0033】
BD−ROMのような記録媒体の物理的データ記録領域にタイトルとして記録される、例えば、マルチストーリー、父母制限水準、多重アングルデータストリームのような多重再生経路データストリームは複数のクリップファイルとして管理されることができる。例えば、図4Aのクリップファイル1ないし3は一つのタイトルに対応して、クリップファイルに記録されるA/VストリームはMPEG−2フォーマットの伝送パケットTPの形態を有する。
【0034】
多重経路データストリームのTPには、経路を識別するために経路(例えば、異なるカメラアングル)それぞれに固有なパケットID(PID)が含まれる。経路1に該当するクリップファイル1のTP(TP1)には「Video_PID=A」と「Audio_PID=P」情報が含まれ、経路2に該当するクリップファイル2のTP(TP2)には「Video_PID=B」と「Audio_PID=R」情報が含まれ、同様に経路3に該当するクリップファイル3のTP(TP3)には「Video_PID=C」と「Audio_PID=S」情報が含まれる。
【0035】
経路1、2、3にそれぞれ該当するクリップファイル1、2、3のTPは、例えば、BD−ROMのような記録媒体の物理的データ記録領域内にあるA/Vストリーム領域にインタリーブされた状態で記録される。多重再生経路に対するTPは、PIDをベースにしてインタリーブされてインタリーブブロックになるが、各インタリーブブロックは少なくとも一つ以上のイントラ符号化ピクチャー(I−Picture)が含まれる。各インタリーブブロックの一番目の伝送パケットTPはI−Pictureが始まる伝送パケットTPである。
【0036】
クリップファイル1、2、3にそれぞれ該当するクリップ情報ファイル1、2、3には各再生経路のTPに選択的にアクセスするためのサーチ情報が含まれる。例えば、図4Aに示したように、各クリップ情報ファイルには一つまたはそれ以上のエントリーポイントマップ(EPマップ)が含まれる。そのEPマップには連係するクリップファイルにあるTPのソースパケット番号(SPN)を連結するプレゼンテーションタイムスタンプ(PTS)が含まれる。一実施形態において、多重再生経路データストリームに含まれる経路の数とEPマップとの間に一対一の関係がある。図4Aの実施形態において、クリップファイル1、2、3にそれぞれ該当するEPマップ1、2、3は対応するクリップ情報ファイル1、2、3に生成されて記録される。
【0037】
図4Bでは異なるクリップファイルに対するEPマップの間に存在する時間整列を示している。EPマップは再生アイテムで指摘されたことと同じように、プレゼンテーションタイムスタンプをソースパケットに連結する。さらに詳細には、プレゼンテーションタイムスタンプはソースパケットのアドレスまたは識別子に連結される。アドレスまたは識別子はソースパケット番号SPNである。図4Bにはクリップファイル1、2、3それぞれに対してプレゼンテーションタイムスタンプ軸に沿ったソースパケット番号でソースパケットをさらに示している。図示したように、EPマップ1、2、3それぞれのソースパケットは同じプレゼンテーションタイムスタンプを有する。例えば、クリップファイル1でのソースパケットx1、クリップファイル2でのソースパケットy1、クリップファイル3でのソースパケットz1が同じプレゼンテーションタイムスタンプT1を有する。すなわち、EP map1、2、3は時間的に整列させられている。このような時間整列のため、再生している間に再生経路が変わってもビデオデータに対してシームレスの再生が可能になる。図4では二つの同心円で再生経路の変化を示している。図示したように、ユーザーがソースパケットy2の再生途中にクリップファイル2からクリップファイル1に再生経路を変えると、ソースパケットy2の再生を終えた後、ソースパケットx3が次に再生するソースパケットになる。同様に、ユーザーがソースパケットx4の再生途中にクリップファイル1からクリップファイル3へ再生経路(例えば、カメラアングル)を変えると、ソースパケットx4の再生を終えた後、ソースパケットz5が再生される。この実施形態でのソースパケット番号は単に例示であるにすぎない。一般に一つのクリップファイルでのソースパケットは異なるクリップファイルでの時間整列されたソースパケットのソースパケット番号と同じではない。
【0038】
図5は本発明の実施形態による一般情報ファイル(info.dvp)の一部に対して例示している。一般情報ファイルには「TableOfPlaylists」という情報フィールドがあるが、その再生リスト目録(TableOfPlaylists)には情報フィールドの長さとPLAYLISTディレクトリにある再生リストの数が記録される。そして、各再生リストに対して再生リスト目録には再生リストのファイル名(PlayList_file_name)と経路番号(Path_number)が記録される。経路番号は連係する再生リストが属する経路を指示することによって経路管理情報を提供する。図4Aと図4Bの実施形態において、一つのクリップに各経路が対応する。したがって、各再生リストファイルには一つの再生アイテムが含まれ、再生アイテムは再生リストファイルのような経路に連係する一つのクリップを指摘する。しかし、本発明はそれに限らない。
【0039】
本発明の他の実施形態において、再生リスト目録「TableOfPlaylists」には経路管理情報が含まれない。この実施形態では、図6に示したように、経路管理情報が再生リストファイルに提供される。各再生リストファイルにはファイルの長さ、再生リストを形成する再生アイテムの個数(number_of_Playitems)が記録される。各再生アイテムに対して再生アイテム情報フィールドが再生リストファイルに提供される。各再生アイテムは再生アイテムの番号で識別される。図6に示したように、再生アイテム情報フィールドにはフィールドの長さと経路番号(Path_number)が含まれる。経路番号は連係する再生アイテムが属する経路を指示することによって経路管理情報を提供する。
【0040】
図7は、本発明による光ディスク記録及び再生装置に対する構成を示したものである。A/Vエンコーダ9は、オーディオビデオデータの入力を受けてエンコーディングして、そのコーディング情報をストリーム特性情報と共にマルチプレクサ8に出力する。マルチプレクサ8は、例えば、MPEG−2伝送ストリームを生成するために、入力されたコーディング情報とストリーム特性情報を基礎にしてエンコーディングされたオーディオビデオデータを多重化する。ソース・パケッタイザ7はマルチプレクサから入力された伝送パケットを光ディスクのオーディオビデオフォーマットに合うソースパケットにパケット化する。図7に示したように、A/Vエンコーダ9、マルチプレクサ8、ソース・パケッタイザ7の動作はコントローラ10により制御される。コントローラ10がユーザーから記録命令を受信すると、A/Vエンコーダ9、マルチプレクサ8、ソース・パケッタイザ7に制御情報を送る。例えば、コントローラ10は、A/Vエンコーダ9に実行するエンコーディング類型を指示し、マルチプレクサ8に生成する伝送ストリームを指示し、ソース・パケッタイザ7にソースパケットのフォーマットを指示する。また、コントローラ10は光ディスクにソース・パケッタイザ7の出力を記録できるようにドライブ3を制御する。
【0041】
また、コントローラ10は光ディスクに記録されているオーディオビデオデータの再生を管理するための経路管理情報を生成する。例えば、ユーザーとのインターフェース(ディスクに格納されているか、イントラネットまたはインターネットを介して提供する命令語)を介して受けた情報を基礎にして、コントローラ10は光ディスクに図2、図4、図5、図6のデータ構造を記録するようにドライブ3を制御する。
【0042】
再生期間には、コントローラ10はデータ構造を再生するようにドライブ3を制御する。すなわち、ディスクに含まれた情報とユーザーインターフェース(記録及び再生装置の操作ボタンまたはその装置と関連した遠隔操作)を介して受けたユーザー入力を基礎にして、コントローラ10は光ディスクからオーディオビデオソースパケットを再生するようにドライブ3を制御する。例えば、ユーザー入力は再生する経路を指定できる。このようなユーザー入力を、例えば、コントローラ10にあらかじめプログラムされたGUIベースのメニューを介して、指定することができる。ユーザー入力と光ディスクから読み出される経路管理情報を利用して、コントローラ10は指定された経路の再生を制御する。
【0043】
例えば、特定の経路が選択されるためには、コントローラ10は再生経路の個数を確認するために各再生アイテムの経路番号を調査して、ユーザーが再生する経路を選択できるようにする。経路管理情報には再生する再生経路と関連した意味ある情報を含めることができる。再生期間、再生作動を行うために、選択された経路に対するEPマップにアクセスする。そして、再生している間にユーザーが経路を変更する場合、再生されている経路のEPマップと時間的に整列された新しい経路のEPマップを用いてシームレスの経路変更を行うことができる。
【0044】
ソース・デパケッタイザ4は再生されたソースパケットの入力を受けてMPEG−2伝送パケットストリームのようなデータストリームに変換する。デマルチプレクサ5はデータストリームをエンコーディングされたビデオオーディオデータに逆多重化する。A/Vデコーダ6はエンコーディングされたビデオオーディオデータをデコーディングして元のビデオオーディオデータにする。再生期間、ソース・デパケッタイザ4、デマルチプレクサ5、A/Vデコーダ6の動作はコントローラ10により制御される。コントローラ10がユーザーから再生命令を受信すると、ソース・デパケッタイザ4、デマルチプレクサ5、A/Vデコーダ6に制御情報を送る。例えば、コントローラ10は、ソース・デパケッタイザ4にソースパケットのフォーマットを指示し、デマルチプレクサ5に逆多重化する伝送ストリームを指示し、A/Vデコーダ6に実行するデコーディング類型を指示する。
【0045】
図7は記録及び再生装置を図示しているが、図7の構成要素一部だけで記録動作または再生作動だけ提供する専用記録装置または専用再生装置も可能である。
【0046】
図8は、図2のデータ構造で使われるクリップファイル、ディスクデータ、EPマップに対する二番目の実施形態を示したものである。前で説明したように、BD−ROMのような記録媒体の物理的データ記録領域に記録される多重経路データストリームは複数のクリップファイルとして管理される。例えば、図8のクリップファイル1ないし3は一つのタイトルに該当し、そのクリップファイルに記録されるA/VストリームはMPEG−2フォーマットの伝送パケットTPの形態を有する。
【0047】
経路1に該当するクリップファイル1のTP(TP1)には「Video_PID=A」と「Audio_PID=P」情報が含まれ、経路2に該当するクリップファイル2のTP(TP2)には「Video_PID=B」と「Audio_PID=R」情報が含まれ、同様に経路3に該当するクリップファイル3のTP(TP3)には「Video_PID=C」と「Audio_PID=S」情報が含まれる。経路1、2、3にそれぞれ該当するクリップファイル1、2、3のTPは、例えば、BD−ROMのような記録媒体の物理的データ記録領域内にあるA/Vストリーム領域にインタリーブされた状態で記録される。前で説明したように、一実施形態での異なる経路は異なるカメラアングルになることができる。
【0048】
多重再生経路のTPはインタリーブされてインタリーブブロックになるが、各インタリーブブロックは少なくとも一つ以上のI−Pictureが含まれる。そして、各インタリーブブロックの一番目の伝送パケットTPはI−Pictureが始まる伝送パケットTPである。
【0049】
図8に示すように、BD−ROMの物理的データ記録領域に一つのタイトルとして記録された単一経路と多重経路のA/Vストリームの再生制御のための経路管理情報はクリップファイルに対応するクリップ情報ファイルに記録される。
【0050】
例えば、経路管理情報はクリップファイル1、2、3に対応するクリップ情報ファイルに経路シーケンス情報として記録されて管理される。経路シーケンス情報には、記録セグメント、例えば記録セグメント1、2、3に対応する経路シーケンス番号(Path_Sequence_Numbers)とビデオ/オーディオPIDが含まれる。
【0051】
さらに詳細には、一番目の記録セグメントに該当するPath_Sequence#1には、この記録セグメントが一番目の再生経路に対するビデオデータだけを含むということを指す「Video_PID=A」と「Audio_PID=P」情報が含まれ、二番目の記録セグメントに該当するPath_Sequence#2には、この記録セグメントが一番目、二番目、三番目の再生経路に対するビデオデータを含むということを指す「Video_PID=A、B、C」と「Audio_PID=P、R、S」情報が含まれ、三番目の記録セグメントに該当するPath_Sequence#3には、この記録セグメントのビデオデータが一番目の再生経路に対するビデオデータだけを含むということを指す「Video_PID=A」と「Audio_PID=P」情報が含まれる。
【0052】
各経路シーケンスにはその経路シーケンスにある各再生経路に対するソースパケット番号(SPN)が含まれる。再生経路に対するSPNは再生シーケンスにおけるその再生経路に対する一番目のソースパケットである。
【0053】
経路シーケンスはその経路シーケンスに含まれる再生経路を一つまたはそれ以上有するビデオデータセグメントに対応している。経路シーケンスの個数は3個に限られない。
【0054】
図8では、経路シーケンス情報だけでなく、クリップファイル1、2、3に対するクリップ情報ファイルをも示している。そのクリップ情報ファイルは記録セグメント1ないし3に記録される各再生経路のTPに選択的にアクセスするための同じサーチ情報を提供する。例えば、同一のEPマップがクリップ情報ファイルにより提供される。クリップ情報ファイルに記録されるEPマップ情報が一つのEPマップとして管理される時、異なる再生経路のTPのPTSとSPNは異なる経路のTPが記録される順序と同じ順序でインタリーブされてEPマップに記録される。
【0055】
代りに、図4Aと図4Bに示したように、EPマップと再生経路間には一対一の対応関係を持たせても良い。図8の場合に、経路1、2、3のTPの集合にそれぞれ対応する3個のEPマップEP_map1、2、3はクリップ情報ファイルに生成されて記録される。
【0056】
クリップファイル1、2、3にそれぞれ該当するクリップ情報ファイル1、2、3には各再生経路のTPに選択的にアクセスするためのサーチ情報が含まれる。例えば、図4Aに示したように、各クリップ情報ファイルには一つまたはそれ以上のエントリーポイントマップ(EPマップ)が含まれる。EPマップには連係するクリップファイルにあるTPのソースパケット番号(SPN)を連結するプレゼンテーションタイムスタンプ(PTS)が含まれる。一実施形態において、多重再生経路データストリームに含まれる経路の数とEPマップとの間に一対一の関係がある。図4Aの実施形態において、クリップファイル1、2、3にそれぞれ該当するEPマップ1、2、3は対応するクリップ情報ファイル1、2、3に生成されて記録される。
【0057】
図7の記録及び再生装置は、図8の実施形態に対しても、図4Aと図4Bで説明したしたことと同様に作動する。しかし、異なる再生方法も可能であって、本発明はそれに限られない。例えば、クリップ情報ファイル内の経路シーケンス情報形態の経路管理情報を、多重再生経路ビデオデータの再生を管理するために読み出して使用することができる。コントローラ10は各経路シーケンスのPIDを調査して再生経路の個数を確認して、ユーザーが再生経路を選択できるようにする。もし一つのEPマップが提供されると、コントローラ10は、選択された再生経路に適合するクリップファイルを再生するために、選択された経路のEPマップとPIDを用いる。もし各再生経路に対してEPマップが提供されると、選択された再生経路に該当するEPマップを使用して、選択された再生経路に対するクリップファイルを再生する。また、再生している間にユーザーが経路を変更する場合、再生されている経路のEPマップと時間的に整列された新しい経路のEPマップを用いてシームレスの経路変更を行うことができる。
【0058】
したがって、前記のように構成される本発明は、多重再生経路をベースにしてビデオデータを管理できるようにすることによって、ユーザーの嗜好や便宜に合せてビデオデータを再生できる柔軟性を提供する。
【0059】
以上、前述した本発明の望ましい実施形態は例示の目的のために開示されたものであって、BD−ROM以外の他の光ディスクにも拡大適用が可能であり、また当業者ならば以下添付された特許請求範囲に開示された本発明の技術的思想とその技術的範囲内において、多様な他の実施形態を改良、変更、代替または付加などが可能であろう。
【符号の説明】
【0060】
1…光ディスク、2…ピックアップ、3…ドライブ、4…ソースデパケッタイザ、5…デマルチプレクサ、6…AVデコーダ、7…ソースパケッタイザ、8…マルチプレクサ、9…AVエンコーダ、10…コントローラ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも記録媒体に記録される多重再生経路を有するビデオデータの再生を管理するためのデータ構造を有する記録媒体において、
タイトルの少なくとも一つのセグメントに対する複数のビデオデータのクリップが格納される少なくとも一つのデータ領域と、
前記クリップの少なくとも1つにおける少なくとも1つの再生区間を示す情報を含む第1の管理ファイル、および複数の第2の管理ファイルが格納されるデータベース領域と
を含み、
前記セグメントの各クリップは、前記セグメントの前記多重再生経路のうち異なる1つの再生経路と連係され、
それぞれの第2の管理ファイルは、前記クリップのうち対応する1つに関する管理情報を有し、
前記ビデオデータはビデオデータパケットとして記録され、それぞれのビデオデータパケットは互いを区別するパケット番号を有し、
前記第2の管理ファイルは、前記セグメントの各再生経路に連係された少なくとも1つのエントリーポイントマップを有し、それぞれのエントリポイントマップはプレゼンテーションタイムと前記ビデオデータのパケット番号をマッピングし、前記連係された再生経路の各クリップに関連づけられ、再生経路変更に関する経路変更情報を含むことを特徴とする記録媒体。
【請求項2】
各再生経路は、前記セグメントに対して異なるカメラアングルであることを特徴とする請求項1記載の記録媒体。
【請求項3】
前記第1の管理ファイル内の情報は、前記ビデオデータにおける再生区間を指示する再生アイテムを有し、前記セグメントの前記多重再生経路は1つの再生アイテムと連係されていることを特徴とする請求項1記載の記録媒体。
【請求項4】
前記エントリーポイントマップは、前記ビデオデータのパケットの前記パケット番号を識別することによって前記セグメントの前記ビデオデータを識別することを特徴とする請求項1記載の記録媒体。
【請求項5】
前記第1の管理ファイルは、あるタイトルにおける前記セグメントの前記多重再生経路の再生経路を指示することを特徴とする請求項1記載の記録媒体。
【請求項6】
前記エントリポイントマップは、前記クリップの時間軸上の経路変更ポイントを指示する前記経路変更情報を含むことを特徴とする請求項1記載の記録媒体。
【請求項7】
前記セグメントに対して異なる再生経路と連係された前記ビデオデータパケットの少なくとも一部は、インターリーブされることを特徴とする請求項1記載の記録媒体。
【請求項8】
前記セグメントに対するそれぞれの再生経路に連係された前記ビデオデータパケットは、一つまたは複数のグループとして記録され、そのグループはインターリーブされることを特徴とする請求項7記載の記録媒体。
【請求項9】
ビデオデータパケットの各グループは少なくとも1つのI−Pictureを示すことを特徴とする請求項8記載の記録媒体。
【請求項10】
各グループの一番目のビデオデータパケットはI−Pictureの開始であることを特徴とする請求項8記載の記録媒体。
【請求項11】
少なくとも多重再生経路を有するビデオデータを再生を管理するためのデータ構造を記録媒体に記録する方法であって、
少なくとも1つのデータ領域に、タイトルの少なくとも1つのセグメントに対する複数のビデオデータのクリップを記録するステップと、
前記クリップの少なくとも1つにおける少なくとも1つの再生区間を示す情報を含む第1の管理ファイル、および複数の第2の管理ファイルを記録するステップと
を含み、
前記セグメントの各クリップは多重再生経路のうちそれぞれ異なる再生経路と連係され、
それぞれの第2の管理ファイルは、前記クリップのうち対応する1つに関する管理情報を有し、
前記ビデオデータはビデオデータパケットとして記録され、それぞれのビデオデータパケットは互いを区別するパケット番号を有し、
前記第2の管理ファイルは、前記セグメントの各再生経路に連係された少なくとも1つのエントリーポイントマップを有し、それぞれのエントリポイントマップはプレゼンテーションタイムと前記ビデオデータのパケット番号をマッピングし、前記連係された再生経路の各クリップに関連づけられ、再生経路変更に関する経路変更情報を含むことを特徴とする方法。
【請求項12】
少なくとも記録媒体に記録された多重再生経路を有するビデオデータの再生を管理するためのデータ構造を再生する方法であって、
タイトルの少なくとも1つのセグメントに対する少なくとも1つのビデオデータの少なくとも1つのクリップを少なくとも1つのデータ領域から読み出すステップと、
前記クリップの少なくとも1つにおける少なくとも1つの再生区間を示す情報を含む第1の管理ファイル、および複数の第2の管理ファイルを読み出すステップと
を含み、
前記データ領域には複数のビデオデータのクリップが含まれており、前記セグメントの各クリップは前記多重再生経路のうちそれぞれ異なる再生経路と連係され、
それぞれの第2の管理ファイルは、前記クリップのうち対応する1つに関する管理情報を有し、
前記ビデオデータはビデオデータパケットとして記録され、それぞれのビデオデータパケットは互いを区別するパケット番号を有し、
前記第2の管理ファイルは、前記セグメントの各再生経路に連係された少なくとも1つのエントリーポイントマップを有し、それぞれのエントリポイントマップはプレゼンテーションタイムと前記ビデオデータのパケット番号をマッピングし、前記連係された再生経路の各クリップに関連づけられ、再生経路変更に関する経路変更情報を含むことを特徴とする方法。
【請求項13】
少なくとも多重再生経路を有するビデオデータの再生を管理するためのデータ構造を記録媒体に記録する装置において、
前記記録媒体にデータを記録するように構成された光記録手段と、
前記光記録手段を制御して、少なくとも1つのデータ領域に、タイトルの少なくとも1つのセグメントに対するビデオデータの複数のクリップを記録するように構成されたコントローラと
を含み、
前記コントローラは、前記光記録手段を制御して、前記前記クリップの少なくとも1つにおける少なくとも1つの再生区間を示す情報を含む第1の管理ファイル、および複数の第2の管理ファイルを記録するように構成され、
前記セグメントの各クリップは前記多重再生経路のうちそれぞれ異なる再生経路と連係され、
それぞれの第2の管理ファイルは、前記クリップのうち対応する1つに関する管理情報を有し、
前記ビデオデータはビデオデータパケットととして記録され、それぞれのビデオデータパケットは互いを区別するパケット番号を有し、
前記第2の管理ファイルは、前記セグメントの各再生経路に連係された少なくとも1つのエントリーポイントマップを有し、それぞれのエントリポイントマップはプレゼンテーションタイムと前記ビデオデータのパケット番号をマッピングし、前記連係された再生経路の各クリップに関連づけられ、再生経路変更に関する経路変更情報を含むことを特徴とする装置。
【請求項14】
少なくとも記録媒体に記録された多重再生経路を有するビデオデータの再生を管理するためのデータ構造を再生する装置において、
記録媒体に記録されたデータを再生するように構成された光再生手段と、
前記光再生手段を制御して、タイトルの少なくとも一つのセグメントに対する、少なくとも1つのビデオデータのクリップを少なくとも一つのデータ領域から読み出すように構成されたコントローラと
を含み、
前記コントローラは、前記クリップの少なくとも1つにおける少なくとも1つの再生区間を示す情報を含む前記第1の管理情報、および複数の第2の管理ファイルを、前記データ領域から離れたところにあるデータベース領域から読み出すように構成され、
前記データ領域には複数のビデオデータのクリップが含まれ、前記セグメントの各クリップは前記多重再生経路のうち別の再生経路と連係され、
それぞれの第2の管理ファイルは、前記クリップのうち対応する1つに関する管理情報を有し、
前記ビデオデータはビデオデータパケットとして記録され、それぞれのビデオデータパケットは互いを区別するパケット番号を有し、
前記第2の管理ファイルは、前記セグメントの各再生経路に連係された少なくとも1つのエントリーポイントマップを有し、それぞれのエントリポイントマップはプレゼンテーションタイムと前記ビデオデータのパケット番号をマッピングし、前記連係された再生経路の各クリップに関連づけられ、再生経路変更に関する経路変更情報を含むことを特徴とする装置。
【請求項15】
前記第1の管理ファイル内の情報は、前記ビデオデータの再生区間を指示する再生アイテムを有し、前記セグメントの多重再生経路は一つの再生アイテムに連係していることを特徴とする請求項11記載の方法。
【請求項16】
前記エントリポイントマップは、前記ビデオデータパケットの前記パケット番号を識別することによって、前記セグメントの前記ビデオデータを識別することを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記セグメントに対して異なる再生経路と連係された前記ビデオデータの少なくとも1部分は、インターリーブされることを特徴とする請求項11記載の方法。
【請求項18】
前記セグメントに対する各再生経路と連係された前記ビデオデータパケットは、1つまたは複数のグループとして記録され、そのグループはインタリーブされることを特徴とする請求項17記載の方法。
【請求項19】
前記第1の管理ファイル内の情報は、前記ビデオデータの再生区間を指示する再生アイテムを有し、前記セグメントの多重再生経路は一つの再生アイテムに連係していることを特徴とする請求項12記載の方法。
【請求項20】
前記エントリポイントマップは、前記ビデオデータパケットの前記パケット番号を識別することによって、前記セグメントの前記ビデオデータを識別することを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項21】
前記ビデオデータはビデオデータパケットとして記録され、前記セグメントに対して異なる再生経路と連係された前記ビデオデータパケットの少なくとも一部はインターリーブされることを特徴とする請求項12記載の方法。
【請求項22】
前記セグメントに対する各再生経路に連係された前記ビデオデータパケットは、1つまたは複数のグループとして記録され、そのグループはインターリーブされることを特徴とする請求項21記載の方法。
【請求項23】
前記第1の管理ファイル内の情報は、前記ビデオデータにおける再生区間を指示する再生アイテムを有し、前記セグメントの多重再生経路は一つの再生アイテムに連係されていることを特徴とする請求項13記載の装置。
【請求項24】
前記エントリポイントマップは、前記ビデオデータパケットの前記パケット番号を識別することによって、前記セグメントの前記ビデオデータを識別することを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項25】
前記セグメントに対し、異なる再生経路と連係された前記ビデオデータパケットの少なくとも一部はインターリーブされることを特徴とする請求項13記載の装置。
【請求項26】
前記セグメントに対する各再生経路と連係された前記ビデオデータパケットは、1つまたは複数のグループとして記録され、そのグループはインタリーブされることを特徴とする請求項25記載の装置。
【請求項27】
前記第1の管理ファイル内の情報は、前記ビデオデータにおける再生区間を指示する再生アイテムを有し、前記セグメントの多重再生経路は一つの再生アイテムに連係していることを特徴とする請求項14記載の装置。
【請求項28】
前記エントリポイントマップは、前記ビデオデータパケットの前記パケット番号を識別することによって、前記セグメントの前記ビデオデータを識別することを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項29】
前記セグメントに対して異なる再生経路と連係された前記ビデオデータパケットの少なくとも一部は、インターリーブされることを特徴とする請求項14記載の装置。
【請求項30】
前記セグメントに対する各再生経路と連係された前記ビデオデータパケットは、1つまたは複数のグループとして記録され、そのグループはインタリーブされることを特徴とする請求項29記載の装置。
【請求項31】
少なくとも多重再生経路を有するビデオデータをエンコードするように構成されたエンコーダをさらに備えることを特徴とする請求項13記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−104788(P2009−104788A)
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−33144(P2009−33144)
【出願日】平成21年2月16日(2009.2.16)
【分割の表示】特願2004−515216(P2004−515216)の分割
【原出願日】平成15年6月18日(2003.6.18)
【出願人】(596066770)エルジー エレクトロニクス インコーポレーテッド (384)
【Fターム(参考)】