説明

タイムカプセルをその内部に入れることが出来る人形

【課題】 他人に二重のプレゼントをすることが出来、かつ目に触れる身近な場
所に置いておくということが出来る、タイムカプセルをその内部に入れることが
出来る人形、特に縫いぐるみを提供すること。
【解決手段】 胴体(9)の一方側に設けられた空洞部(1)と、当該空洞部(
1)を開閉するために設けられたファスナー(2)と、首部と胴体の間(3)に
設けられたD型形状の金具(4)と、当該D型形状の金具(4)と当該ファスナ
ー(2)に設けられた環(5)とを掛ける錠(6)と、一方の手の平(8)とそ
の上部に縫いつけられた生地(10)との間に置かれた鍵(7)と、一方の手の
平(8)の鍵(7)を置く下の生地(15)と上部に縫いつけられた生地(10
)とが同一の生地であること、からなる人形と,
当該空洞部(1)に収納するタイムカプセル(11)との組合せからなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は人形の胴体の空洞部にタイムカプセルを入れることが出来る人形、特
に縫いぐるみに関する。
【背景技術】
【0002】
タイムカプセルを小学校、中学校の卒業の際、校庭の一定箇所に埋めて、一定
の年月経過後にそのタイムカプセルを地中から掘り出すということ、又カン等に
タイムカプセルを入れてプレゼントするということが現在おこなわれている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このように、現在行われているタイムカプセルは、タイムカプセル自体を地中
等一定の場所に隠すということ、又タイムカプセルを入れたカン等の物自体は特
に価値がなく、タイムカプセル自体に価値があるということを想定しており、他
人にタイムカプセル及びタイムカプセルの入ったそれ自体価値のある物を、とい
う二重のプレゼントをするということ、及び常にタイムカプセルを目に触れるよ
うな身近な場所に置いておくということは行われていない。
【0004】
そこで、本発明は、他人に二重のプレゼントをすることが出来、かつ目に触れ
る身近な場所に置いておくということが出来る、タイムカプセルをその内部に入
れることが出来る人形、特に縫いぐるみを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するため、本発明のタイムカプセルをその内部に入れることが
出来る人形は、
胴体の一方側に設けられた空洞部と、当該空洞部を開閉するために設けられたファスナーと、首部と胴体の間に設けられたD型形状の金具と、当該D型形状の金具と当該ファスナーに設けられた環とを掛ける錠と、一方の手の平とその上部に縫いつけられた生地との間に置かれた鍵と、一方の手の平の鍵を置く下の生地と上部に縫いつけられた生地とが同一の生地であること、からなる人形と,当該空洞部に収納するタイムカプセルとの組み合わせからなる。
【0006】
前記人形が縫いぐるみ、特に熊の縫いぐるみが好適である。
【0007】
前記空洞部及びファスナーが人形の胴体の背部に設けられていることが好適で
ある。
【0008】
前記縫いぐるみの身体がヤギのモヘアで出来ており、目がガラスで出来ており
、首にリボンが設けられ、かつ手の平及び足の裏部に刺繍がされていることが好
適であり、身体の一部にアクセサリーを付けることが好適である。
【発明の効果】
【0009】
本発明は以上の構成を有するので、人形、特に熊の縫いぐるみの人形としての
機能の外に、タイムカプセルの機能をもたせた人形を提供することが出来るもの
である。
又人形そのものをプレゼントするだけでなくタイムカプセルもプレゼントする
ことが出来、二重のプレゼントの効果を生じるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下本発明の実施の形態の一例を図面に基づいて説明する。
又、本発明の実施の形態は熊の縫いぐるみ(デディベア)を例として説明する

【0011】
図1は背部に設けられたファスナー2を開いてタイムカプセル11を空洞部
1に入れる状態を示した図であり、図2はタイムカプセル11を空洞部1に入れ
、ファスナー2を閉めて、錠(たとえば南京錠)を掛けた状態を示す図である。
胴体9の背部に設けられたファスナー2を開いて空洞部1にタイムカプセル1
1を入れ、ファスナー2を閉める。
ファスナー2を閉めた後、首部を胴体の間3にテープ、たとえばグログランテ
ープを挟みこんで取り付けられたD型形状の金具4とファスナーの環5に錠6を
掛ける。
ここで、タイムカプセル11の形状、材質は、プラスチック等、なんでも良い

【0012】
錠6を掛けることにより、空洞部1に収納したタイムカプセル11を容易に取
り出すことが出来なくなるものである。
【0013】
図3は鍵7をしまっておく状態を示す図であり、一方の手の平8(右、左どち
らでも可)の上に鍵7を置いてその上から生地10を縫いつける。鍵7を容易に
取り出せないように、かつ鍵7を失くさないように、又鍵7をどこに置いたか忘
れさせないようにするためである。
又、錠6はD型形状の金具4と環5を掛ける前から、たとえば南京錠のような
場合、錠6が掛かっている場合があるので、それを開けてから前記金具4と環5
に錠6を掛けなければならなくなることがあり、そのためスペアキーを前もって
準備しておくことが好適である。
【0014】
一定の期間、たとえば錠6を掛けてから10年経過後に鍵7を手の平8から取
り出し、錠6を開けて、錠6をはずし、ファスナー2を開いて、空洞部1よりタ
イムカプセル11を取り出すものである。
本発明では、手の平8の鍵7を置く下の生地15と上の生地10と同一の生地
を使用しているものである。錠6を取り出した後の下の生地15が上の生地10
と同じになっているので、熊の縫いぐるみとしての美観を損なわず使用できるも
のである。
【0015】
熊の縫いぐるみ、特にテディベアの場合は身体がヤギのモヘアで出来ており、
目13がガラスで出来ていることが本格的なテディベアであることを示すために
好適である。又首にリボン14が付いており、両方又は片方の手の平8及び足の
裏部12に刺繍がされている。
この刺繍は熊の縫いぐるみを買った人の名前、記念となる年、月、日、タイム
カプセル11を取り出す年、月、日等種々のメッセージを刺繍するものである。
又、手、足は自由に動くようになっている。
さらに、熊の縫いぐるみの身体の一部、たとえば耳等に、テントウ虫等の形を
したアクセサリーを付けることも好適である(図示せず)。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】背部に設けられたファスナーを開いてタイムカプセルを空洞部に入れる状態を示す図である。
【図2】タイムカプセルを空洞部に入れファスナーを閉めて錠を掛けた状態を示す図である。
【図3】鍵をしまっておく状態を示す図である。
【符号の説明】
【0017】
1 空洞部
2 ファスナー
3 首部と胴体の間
4 D型形状の金具
5 環
6 錠
7 鍵
8 手の平
9 胴体
10 上の生地
11 タイムカプセル
12 足の裏部
13 目
14 リボン
15 下の生地

【特許請求の範囲】
【請求項1】
胴体(9)の一方側に設けられた空洞部(1)と、当該空洞部(1)を開閉するために設けられたファスナー(2)と、首部と胴体の間(3)に設けられたD型形状の金具(4)と、当該D型形状の金具(4)と当該ファスナー(2)に設けられた環(5)とを掛ける錠(6)と、一方の手の平(8)とその上部に縫いつけられた生地(10)との間に置かれた鍵(7)と、一方の手の平(8)の鍵(7)を置く下の生地(15)と上部に縫いつけられた生地(10)とが同一の生地であること、からなる人形と,当該空洞部(1)に収納するタイムカプセル(11)との組み合わせからなることを特徴とするタイムカプセルをその内部に入れることが出来る人形。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−285419(P2009−285419A)
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−144282(P2008−144282)
【出願日】平成20年6月2日(2008.6.2)
【出願人】(502102280)
【Fターム(参考)】