説明

タイヤ

【課題】 高い段差を乗り越えられ、走行安定性も良好なタイヤを提供する。
【解決手段】 タイヤ20は、第1トレッド部25が間隔をおいて設けられ、これら第1トレッド部25間に複数の第2トレッド部26が設けられている。第1トレッド部25は曲げ剛性が高く折り曲げられにくく、第2トレッド部26は曲げ剛性が低く折り曲げられ易い。第2トレッド部26が折り曲げられた状態で第1トレッド部25が高い段差の上端に引っ掛かることにより、ホイール1は高い段差を乗り越えることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、瓦礫のある不整地や段差のある路面を走行するのに適したタイヤに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、不整地走行用の低圧空気入りのタイヤを開示している。このタイヤは、外周に多数のトレッド部を突出形成してなる。このタイヤを装着したホイールでは、不整地の形状にならってタイヤが変形するので、グリップ力が高まり走行性が向上する。また、トレッド部が瓦礫に引っ掛かり、これを乗り越えることができる。
【特許文献1】特開平1−148606号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、特許文献1のタイヤを装着したホイールでは、高い段差を乗り越えることができなかった。すなわち、段差に先に到達したトレッド部が段差の側面に当たるために、ホイールがそれ以上段差に近づけず、次のトレッド部が高い段差の上端に引っ掛からないからである。
【0004】
なお、トレッド部の周方向間隔を大きくすれば、最初に到達したトレッド部が下方に移動して段差から離れるので、ホイールが段差に近づき次のトレッド部が段差の上端に引っ掛かる。したがって、トレッド部の周方向間隔を大きくすればするほど、ホイールは高い段差を乗り越えられる。
【0005】
しかし、トレッド部の間隔を大きくすると、ホイールが平坦な路面を走行する際に、走行が不安定になり走行時の振動が大きくなる。ましてや、タイヤの半径以上の段差を乗り越えられるほど、トレッド部の間隔を大きくすることは、ホイールの走行の不安定性が許容限度を超え、不可能である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、環状のベース部と、このベース部の外周に突出形成された同一高さの多数のトレッド部とを有するゴム製タイヤにおいて、上記多数のトレッド部は第1トレッド部と第2トレッド部の少なくとも2種類のトレッド部を含み、周方向に離れた第1トレッド部間に第2トレッド部が配置され、上記第1トレッド部は曲げ剛性が高く折り曲げられにくく、上記第2トレッド部は曲げ剛性が低くタイヤ周方向に折り曲げられ易いことを特徴とする。
【0007】
上記構成のタイヤを装着したホイールが段差に当たった時に、第2トレッド部が折り曲がるように弾性変形するので、ホイールを段差に近づけることができ、段差がタイヤの半径以上であっても、第1トレッド部を段差の上端に引っ掛けることができる。その結果、ホイールは高い段差を乗り越えることができる。しかも、ホイールが平坦な路面を走行する際には、第1トレッド部の間に配置された第2トレッド部でも、第1トレッド部と同様に荷重を担うので、ホイールの走行が安定し、振動を抑制することができる。
【0008】
好ましくは、上記第2トレッド部の周方向厚さが第1トレッド部より薄い。
好ましくは、上記第2トレッド部が、非折り曲げ状態での高さに比べて1/3〜2/3の高さになるまでタイヤ周方向に折れ曲げ可能である。
【0009】
好ましくは、上記第1,第2トレッド部は、タイヤの中心軸線と直交する面に沿う縦断面形状が台形をなしており、第2トレッド部の底辺が、第1トレッド部の底辺より薄い。 この台形の断面形状はトレッド部成形の際の抜きテーパを提供する。
【0010】
好ましくは、上記第2トレッド部がタイヤ幅方向に延び、その平面形状が折り曲げられた形状をなしている。これによれば、第2トレッド部の荷重負担能力を高めることができる。
【0011】
好ましくは、上記第2トレッド部が第1トレッド部間に複数配置されている。これによれば、走行安定性をさらに高めることができる。また、複数の第2トレッド部で瓦礫等をグリップすることにより、滑らずに走行することができる。
【0012】
好ましくは、全ての第1トレッド部が周方向に等間隔をなして配置されている。これによれば、ホイールの走行性をさらに安定させることができる。
【0013】
好ましくは、上記ベース部の外周は、幅方向に隣接する2つの環状領域を有し、2つの環状領域において第1,第2トレッド部が同一パターンで位相をずらして配置され、一方の環状領域の第1トレッド部と他方の環状領域の第1トレッド部との間には、両環状領域に第2トレッド部がそれぞれ配置されている。
これによれば、第2トレッド部の折れ曲がりに支障をきたすことなく、一方の環状領域の第2トレッド部と他方の環状領域の第1トレッド部との間隔を狭くすることができ、走行安定性をさらに高めることができる。
【0014】
好ましくは、上記一方の環状領域の第1トレッド部と他方の環状領域の第1トレッド部との間には、両環状領域に第2トレッド部がそれぞれ複数ずつ周方向にずれて配置されている。これによれば、走行安定性をさらに高めることができる。
【0015】
好ましくは、一方の環状領域における第1トレッド部の幅方向隣に、他方の環状領域の第2トレッド部が配置されている。これによれば、走行安定性をさらに高めることができる。
【0016】
好ましくは、上記ベース部が中実の帯状をなしている。これによれば、タイヤはソリッドタイヤとなり、低圧タイヤに比べてころがり抵抗を小さくすることができる。
好ましくは、電気モータにより駆動されるホイールに装着されるタイヤである。
【発明の効果】
【0017】
本発明のタイヤを装着したホイールは、走行安定性を損なうことなく高い段差を乗り越えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の第1実施形態について図1〜図3を参照しながら説明する。図1は軽作業用の軽量小型ロボット(例えば総重量50Kg以下)の足回り部に用いられるホイール1を示す。ロボットの上半身はロボットの役割に応じて構成が異なる。例えば地震等の災害発生時に用いられるレスキュー用ロボットの場合、カメラ,探知センサおよび照明器具を備えており、必要に応じて軽量物の把持機構を備えている。このようなレスキュー用ロボットは、瓦礫を乗り越えながら走行し、負傷者等の探索を行なう。
【0019】
上記ホイール1は、樹脂または軽金属からなるホイール本体10と、ゴム製(天然ゴムでも良いしSBR,ウレタン等の合成ゴムでも良い)のタイヤ20とを備えている。ホイール本体10の外周は円筒面をなしており、その外周にタイヤ20が装着されている。
【0020】
上記タイヤ20は、ソリッドタイヤからなり、中実の帯状をなすベース部21と、このベース部21の外周に一体に突出形成された第1,第2の2種類のトレッド部25,26とを有している。上記ベース部21を上記ホイール本体10の外周に接着(接着剤を用いた接着あるいは加硫接着)することにより、タイヤ20がホイール本体10に装着される。
【0021】
上記第1トレッド部25は厚肉をなし、第2トレッド部26は薄肉をなしており、両トレッド部25,26は同一高さを有している。
【0022】
上記ベース部21の外周は、幅方向に隣接する2つの環状領域を有しており、これら環状領域に上記トレッド部25,26が同一パターンで位相をずらして設けられている。
【0023】
詳述すると、図1において右側の環状領域には、第1トレッド部25が等間隔をなして複数例えば3つ形成されており、これら第1トレッド部25間には複数例えば5つの第2トレッド部26が互いに等間隔をなして設けられている。
【0024】
左側の環状領域にも同数の第1,第2トレッド部25,26が同一パターンの配置で設けられている。ただし、左右の領域のトレッド部25,26の配置パターンは60°位相がずれており、一方の環状領域の第1トレッド部25間の中央に他方の環状領域の第1トレッド部25が配置されている。
【0025】
一方の環状領域の第1トレッド部25と他方の環状領域の第1トレッド部25の間には、環状領域毎に複数例えば2つの第2トレッド部26が配置され、合計4つの第2トレッド部26が配置されている。一方の環状領域の第2トレッド部26と他方の環状領域の第2トレッド部26は、各環状領域の第2トレッド部26の周方向間隔の半分だけ、周方向にずれている。
【0026】
一方の環状領域の第1トレッド部25の幅方向の隣には、他方の環状領域の第2トレッド部26が配置されている。
【0027】
上記第1,第2トレッド部25,26の配置パターンは、次のように表現することもできる。上記ベース部21は周方向に沿って第1,第2領域を交互に有している。第1領域には、第1トレッド部25と第2トレッド部26が幅方向(左右方向)に隣合って配置されている。第2領域には、4つの第2トレッド部26が周方向に位置をずらして左右に交互に配置されている。
【0028】
上記第1トレッド部25は、ホイール1の幅方向に延び、縦断面形状(ホイール1の中心軸線と直交する平面に沿った縦断面形状)が台形をなしている。第1トレッド部25は、底辺寸法が大きいため曲げ剛性が十分に高く、ホイール1の周方向の力を加えても折れ曲がることはない。
【0029】
上記第2トレッド部26も、クローラベルト20の幅方向に延び、縦断面形状が台形をなしている。第2トレッド部26は、その厚さが高さに比べて遥かに小さいため、第1トレッド部25より遥かに曲げ剛性が小さく、トレッド部26に周方向の力を加えると折れ曲がり易い。
【0030】
第2トレッド部26の高さは、その厚さ(平均厚さまたは高さ方向の中央部の厚さ)に比べて2倍以上,7倍以下が好ましく、より好ましくは3倍以上,5倍以下である。なお、トレッド部26の平面形状は図1に示すように中央で折れた「く」字形状をなしている。これは、高さ方向の荷重すなわちロボットの自重に対する強度を高める。
なお、トレッド部25,26の高さは、タイヤ外径に対して10〜30%とするのが好ましい。
上記ベース部21の周面に対する第1,第2トレッド部25,26の占有率は60%以下、好ましくは50%であり、第2トレッド部26は、周方向に隣接するトレッド部25,26に対して、少なくとも底辺厚さ以上離れていて、後述する折り曲げ性能を保証されている。
【0031】
本実施形態での各構成部の寸法の一例を説明する。ホイール本体10の半径は50mm〜75mm、ベース部21の厚みは3mm程度であり、第1トレッド部25の断面形状の底辺厚さが15mm,頂辺厚さが4mm,高さが20mmであり、第2トレッド部26の断面形状の底辺厚さが5mm、頂辺厚さが3mm,高さが20mmである。
タイヤ20の半径R(図2参照)は、好ましくは150mm以下、さらに好ましくは70〜100mm程度である。
ベース部21が中実でトレッド部25,26より薄いので、軽量化を図ることができる。
【0032】
上記ロボットは上記構成のホイール1を例えば4つ備えている。各ホイール1が平地で担う荷重は10Kg以下が好ましい。図示しない電気モータ(アクチュエータ)の駆動により、全てのホイール1が回転駆動されると(前輪駆動の場合には前輪側のホイール1が回転駆動されると)、ロボットが走行する。図2に示すように、ホイール1は、ホイール1の半径Rより高い段差S(段差の高さを符号Hで示す)を乗り越えることができる。
【0033】
詳述すると、ロボットのホイール1が段差Sに突き当たった時に、第2トレッド部26の先端が段差Sに当たるが、この第2トレッド部26はホイール1の矢印方向の回転に伴なって、回転方向と反対方向の力を受けて折れ曲がり始め、さらにロボットの前進にともない大きく折れ曲がる。この状態で、第1トレッド部25の頂端部が段差Sの上端に引っ掛かるので、ロボットは高い段差Sを乗り越えることができる。第2トレッド部26は、非折り曲げ状態での高さに比べて1/3〜2/3の高さになるまでタイヤ周方向に折れ曲げ可能である。本実施形態では、約半分の高さになるまで折り曲げ可能である。
【0034】
上記のように、高い段差Sを乗り越えられる機能は、第2トレッド部26が無く、第1トレッド部25が周方向に60°間隔あいている場合でも同様に得ることができる。しかし、このような場合には、第1トレッド部25の間隔が大きいため、特に平坦な路面を走行している時にホイール1の走行が不安定になり振動が大きくなってしまう。
本実施形態では第1トレッド部25間に第1トレッド部25と同一高さの複数の第2トレッド部26が配置されていて、ロボットの荷重を担うことができるので、走行を安定させることができる。
【0035】
第2トレッド部26は、折れ曲がり易いが高さ方向の荷重すなわちロボットの自重に対しては十分な強度を有し、大きく変形せず円滑な走行を確保できる。なお、トレッド部26は平面形状が折れ曲がった形状をなしているので、より一層垂直荷重に対する負担能力を高めることができる。
【0036】
また本実施形態では、第1トレッド部25間に複数(4つ)の第2トレッド部26が配置されこと、これら第2トレッド部26が左右交互に配置されていること、第1トレッド部25の幅方向隣に第2トレッド部26が配置されていることにより、ホイール1の走行をより一層安定させることができる。
【0037】
また、図2に示すように側方から見た時、第1トレッド部25とこれに隣接する第2トレッド部26は近接して配置されており、この配置もホイール1の走行安定性に寄与している。
【0038】
上記のように第2トレッド部26が第1トレッド部25に近接し過ぎていると、第2トレッド部26の底部近傍での折れ曲がりに支障をきたすことが考えられる。第2トレッド部26の底部に連なるベース部21が第1トレッド部25に拘束されるからである。しかし、本実施形態では、これら第1トレッド部25と第2トレッド部26は、異なる環状領域に配置されているので、第2トレッド部26が折り曲げられる際に第1トレッド部25が第2トレッド部26近傍のベース部21を拘束せず、第2トレッド部26は良好に折り曲げられる。
【0039】
また、本実施形態では、第1トレッド部25間に複数の第2トレッド部26が配置されているので、例えば、図3のような平坦面を有する比較的低い瓦礫S´に対して、隣接する第2トレッド部26が弾性変形して大きな接触面積でグリップすることができ、ホイール1の空転を回避できる。この機能は、特に瓦礫S’が濡れていたり砂が付着している場合に有効に働く。
他方、第1トレッド部25は、パイプ等、断面が湾曲した障害物に対しては第2トレッド部26に比べてグリップ機能が高い。
【0040】
図4は本発明の第2実施形態を示す。この実施形態において、第1実施形態に対応する構成部には同番号を付してその詳細な説明を省略する。本実施形態のベース部21の外周は幅方向に2つに区分けされておらず、トレッド部25,26は、ベース部21の幅一杯に延びている。第1トレッド部25が周方向に等間隔(例えば90°)をおいて配置されており、これら第1トレッド部25間に複数例えば3つの第2トレッド部26が間隔をおいて配置されている。
第2実施形態は、第1実施形態より走行安定性は劣るが、高い段差を乗り越えられる等の他の機能は第1実施形態と同様である。
【0041】
上記第1,第2実施形態におけるタイヤ20の装着方法について例示する。第1の装着方法は、ホイール本体10の全周に相当する長さのタイヤ素材を射出成形等によって成形する。このタイヤ素材は、直線状に延びる細長い帯状のベース部21と第1,第2トレッド部25,26を一体に有している。次に、このベース部21をホイール本体10の外周に巻き付けるようにして接着する。この際、ベース部21の両端は一致させる。
【0042】
第2の装着方法は、ホイール本体10の全周にわたってタイヤ20を加硫接着する。
【0043】
第3の装着方法は、複数のタイヤ素材を成形する。これらタイヤ素材は、ホイール本体10の全周長を等分割した長さを有するベース部21と、第1,第2トレッド部25,26とを一体に有している。そして、タイヤ素材のベース部21を継ぎ合わせるようにしてホイール本体10の外周に接着する。第3の装着方法において、これら複数のタイヤ素材を順にホイール本体10の外周に加硫接着してもよい。
【0044】
第4の装着方法は、ホイール本体10の外周に合致する円弧形状の複数のアタッチメントに、ベース部11とトレッド部25,26とを有するタイヤ素材を接着ないしは加硫接着により固定し、このアタッチメントをホイール本体10にボルトとナットで装着する。この第4の装着方法によれば、タイヤ20が摩耗した時に交換することができる。
【0045】
本発明は上記実施形態に制約されず、種々の態様を採用可能である。第2トレッド部26の平面形状は、複数箇所で折れて波形にしてもよい。第2トレッド部26は断面台形状ではなく均一厚さに形成してもよい。
周方向に区分けされて交互に配置される第1,第2領域において、第1領域には複数例えば2個のトレッド部が短い間隔で配置されていてもよい。
第1トレッド部間に上記第2トレッド部とともに他のトレッド部を配置してもよい。当該他のトレッド部は、第1トレッド部より薄く,第2トレッド部より厚い。
【0046】
本発明は通常の空気入りタイヤにも適用できる。この場合、ベース部は内部空間を有して横断面逆U字形をなす。
【0047】
本発明のホイールは、人命救助ロボット以外に病院清掃用,警備用等の軽量ロボットに用いてもよい。この場合でも、段差のある路面を走行する際に威力を発揮する。また、ロボット以外の軽量建機,軽量車両に用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の第1実施形態をなすタイヤを備えたホイールの斜視図である。
【図2】同ホイールが高い段差を乗り越える時の状態を示す側面図である。
【図3】同ホイールが低い瓦礫を走行しているときの第2トレッド部によるグリップ状態を示す要部拡大図である。
【図4】本発明の第2実施形態をなすタイヤを備えたホイールの斜視図である。
【符号の説明】
【0049】
1 ホイール
10 ホイール本体
20 タイヤ
21 ベース部
25 第1トレッド部
26 第2トレッド部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
環状のベース部と、このベース部の外周に突出形成された同一高さの多数のトレッド部とを有するゴム製タイヤにおいて、
上記多数のトレッド部は第1トレッド部と第2トレッド部の少なくとも2種類のトレッド部を含み、周方向に離れた第1トレッド部間に第2トレッド部が配置され、上記第1トレッド部は曲げ剛性が高く折り曲げられにくく、上記第2トレッド部は曲げ剛性が低くタイヤ周方向の力を受けた時に折り曲げられ易いことを特徴とするタイヤ。
【請求項2】
上記第2トレッド部の周方向厚さが第1トレッド部より薄いことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
上記第2トレッド部が、非折り曲げ状態での高さに比べて1/3〜2/3の高さになるまでタイヤ周方向に折れ曲げ可能であることを特徴とする請求項2に記載のタイヤ。
【請求項4】
上記第1,第2トレッド部は、タイヤの中心軸線と直交する面に沿う縦断面形状が台形をなしており、第2トレッド部の底辺が、第1トレッド部の底辺より薄いことを特徴とする請求項2または3に記載のタイヤ。
【請求項5】
上記第2トレッド部がタイヤ幅方向に延び、その平面形状が折り曲げられた形状をなしていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のタイヤ。
【請求項6】
上記第2トレッド部が第1トレッド部間に複数配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のタイヤ。
【請求項7】
全ての第1トレッド部が周方向に等間隔をなして配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のタイヤ。
【請求項8】
上記ベース部の外周は、幅方向に隣接する2つの環状領域を有し、2つの環状領域において第1,第2トレッド部が同一パターンで位相をずらして配置され、一方の環状領域の第1トレッド部と他方の環状領域の第1トレッド部との間には、両環状領域に第2トレッド部がそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のタイヤ。
【請求項9】
上記一方の環状領域の第1トレッド部と他方の環状領域の第1トレッド部との間には、両環状領域に第2トレッド部がそれぞれ複数ずつ周方向にずれて配置されていることを特徴とする請求項8に記載のタイヤ。
【請求項10】
一方の環状領域における第1トレッド部の幅方向隣に、他方の環状領域の第2トレッド部が配置されていることを特徴とする請求項8または9に記載のタイヤ。
【請求項11】
上記ベース部が中実の帯状をなしていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のタイヤ。
【請求項12】
電気モータにより駆動されるホイールに装着される請求項1〜11に記載のタイヤ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−62463(P2007−62463A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−248699(P2005−248699)
【出願日】平成17年8月30日(2005.8.30)
【出願人】(304021417)国立大学法人東京工業大学 (1,821)
【出願人】(000110251)トピー工業株式会社 (255)