説明

タウリンの合成、生成及び医薬としての利用

哺乳動物におけるコレステロールの排出のための量的に最も重要な経路は、胆汁酸塩(胆汁酸の共役塩基)の形成である。主な胆汁酸塩は、グリシン又はタウリン抱合体として合成され、分泌される。タウリン(2−アミノエチルスルホン酸)は、肝細胞及び中枢神経系細胞により天然に産生され、そして、それは神経を保護し、実質的に記録された副作用を伴わないコレステロール低下剤である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
1.医薬
【背景技術】
【0002】
哺乳動物におけるコレステロールの排出のための量的に最も重要な経路は、胆汁酸塩(胆汁酸の共役塩基)の形成である。主な胆汁酸塩は、グリシン又はタウリン抱合体として合成され、分泌される。
【発明の開示】
【0003】
タウリンは、システインの分解産物である。タウリン(2−アミノエチルスルホン酸)は、胆汁酸の成分である。それは、コール酸と結合して、タウロコール酸を形成する。コール酸は、コレステロールの代謝的運命である。コール酸の形成は、いくつかの水酸化及び酸化反応を伴う経路に関連する。全ての水溶性ビタミンは、これらの反応に関与する。
【0004】
タウリンはコレステロールを低下させ、そしてこの作用は、水溶性ビタミンの存在により強化される。
【0005】
タウリンは、胆汁うっ滞又はネフローゼ症候群などにおいて見られるような、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症及び全ての脂質関連疾患を低下させるのに効果的であり、また、任意のタイプの家族性又は特発性又は後天性脂質疾患に効果的である。タウリンは、心保護的である。
【0006】
タウリンは、胆石溶解においても効果的である。
【0007】
タウリンは安全であり、高コレステロール、低密度リポタンパク質、又は超低密度リポタンパク質を正常化するのに効果的である。
【0008】
タウリンは、また、血液浸透圧の変化に対して脳細胞を安定化させ、セロトニンからエンドロフィンへの変換においても必須である。それは、うつ状態、片頭痛、頭痛、アルツハイマー病、並びに精神病及び神経疾患において効果的である。
【0009】
新規なアイデア:
高コレステロール血症関連疾患、精神病及び神経疾患及び胆石溶解において、脂質、リポタンパク質、コレステロールの血中濃度を制御するのに、以下の個々の又は組み合わせが効果的である:
a.タウリン
b.システイン及び/又はアセチルシステイン、
c.全ての水溶性ビタミン
【0010】
要求された特許の詳細な説明:
a.2アミノエチルスルホン酸を酸性するための、C2における置換反応に続くエチルアルコールのスルホン化、又は組み換えDNA技術のような全ての既知の方法により、或いは腸内細菌叢の利用を促進して、既に肝臓で形成されたタウロコール酸及びタウロケノデオキシコール酸などからタウリンを再生利用するプロバイオティクスの使用により製造されたタウリン。
b.アセチルシステインは、全ての既知の方法により製造される。
c.水溶性ビタミンは、全ての既知の方法により製造される。
ここで、
i. 全ての「a」、「b」及び「c」は、「a」、又は「b」、又は「c」、又は「a+b」、又は「a+c」、又は「b+c」、又は「a+b+c」として与えられるならば、効果的である。
ii. 全ての「a」、「b」及び「c」は、経口又は非経口又は局所用調製物として調製される場合に、「a」、又は「b」、又は「c」、又は「a+b」、又は「a+c」、又は「b+c」、又は「a+b+c」として与えられるならば、効果的である。
iii. 「a」、又は「b」、又は「c」、又は「a+b」、又は「a+c」、又は「b+c」、又は「a+b+c」の全ての及び任意の組成物、並びに任意の及び全ての濃度は、効果的である。
iv. 用いられるタウリンは、その酸形態又は酸塩又はアルカリ塩又は任意のその化合物又は形態において提供される。
v. 任意の及び全ての濃度及び組み合わせのa」、又は「b」、又は「c」、又は「a+b」、又は「a+c」、又は「b+c」、又は「a+b+c」は、アテローム性動脈硬化症及び心臓疾患の予防及び抑制に効果的である。
vi. 任意の及び全ての濃度及び組み合わせのa」、又は「b」、又は「c」、又は「a+b」、又は「a+c」、又は「b+c」、又は「a+b+c」は、全ての高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、並びに全ての及び任意の脂質及びリポタンパク質疾患の予防及び抑制に効果的である。
vii. 任意の及び全ての濃度及び組み合わせのa」、又は「b」、又は「c」、又は「a+b」、又は「a+c」、又は「b+c」、又は「a+b+c」は、任意の病因論の胆汁うっ滞を予防及び抑制に効果的である。
viii. 任意の及び全ての濃度及び組み合わせのa」、又は「b」、又は「c」、又は「a+b」、又は「a+c」、又は「b+c」、又は「a+b+c」は、任意の病因論の肝臓の脂肪症及び脂肪性肝炎の予防及び抑制に効果的である。
ix. 任意の及び全ての濃度及び組み合わせのa」、又は「b」、又は「c」、又は「a+b」、又は「a+c」、又は「b+c」、又は「a+b+c」は、胆石疾患の予防、溶解及び抑制に効果的である。
x. 任意の及び全ての濃度及び組み合わせのa」、又は「b」、又は「c」、又は「a+b」、又は「a+c」、又は「b+c」、又は「a+b+c」は、全ての精神病及び神経疾患の予防及び抑制に効果的である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a.2アミノエチルスルホン酸を酸性するための、C2における置換反応に続くエチルアルコールのスルホン化、又は組み換えDNA技術のような全ての既知の方法により、或いは腸内細菌叢の利用を促進して、既に肝臓で形成されたタウロコール酸及びタウロケノデオキシコール酸などからタウリンを再生利用するプロバイオティクスの使用により製造されたタウリン。
b.アセチルシステインは、全ての既知の方法により製造される。
c.水溶性ビタミンは、全ての既知の方法により製造される。
ここで、
1. 全ての「a」、「b」及び「c」は、「a」、又は「b」、又は「c」、又は「a+b」、又は「a+c」、又は「b+c」、又は「a+b+c」として与えられるならば、効果的である。
2. 全ての「a」、「b」及び「c」は、経口又は非経口又は局所用調製物として調製される場合に、「a」、又は「b」、又は「c」、又は「a+b」、又は「a+c」、又は「b+c」、又は「a+b+c」として与えられるならば、効果的である。
3. 「a」、又は「b」、又は「c」、又は「a+b」、又は「a+c」、又は「b+c」、又は「a+b+c」の全ての及び任意の組成物、並びに任意の及び全ての濃度は、効果的である。
4. 用いられるタウリンは、その酸形態又は酸塩又はアルカリ塩又は任意のその化合物又は形態において提供される。
5. 任意の及び全ての濃度及び組み合わせのa」、又は「b」、又は「c」、又は「a+b」、又は「a+c」、又は「b+c」、又は「a+b+c」は、アテローム性動脈硬化症及び心臓疾患の予防及び抑制に効果的である。
6. 任意の及び全ての濃度及び組み合わせのa」、又は「b」、又は「c」、又は「a+b」、又は「a+c」、又は「b+c」、又は「a+b+c」は、全ての高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、並びに全ての及び任意の脂質及びリポタンパク質疾患の予防及び抑制に効果的である。
7. 任意の及び全ての濃度及び組み合わせのa」、又は「b」、又は「c」、又は「a+b」、又は「a+c」、又は「b+c」、又は「a+b+c」は、任意の病因論の胆汁うっ滞を予防及び抑制に効果的である。
8. 任意の及び全ての濃度及び組み合わせのa」、又は「b」、又は「c」、又は「a+b」、又は「a+c」、又は「b+c」、又は「a+b+c」は、任意の病因論の肝臓の脂肪症及び脂肪性肝炎の予防及び抑制に効果的である。
9. 任意の及び全ての濃度及び組み合わせのa」、又は「b」、又は「c」、又は「a+b」、又は「a+c」、又は「b+c」、又は「a+b+c」は、胆石疾患の予防、溶解及び抑制に効果的である。
10. 任意の及び全ての濃度及び組み合わせのa」、又は「b」、又は「c」、又は「a+b」、又は「a+c」、又は「b+c」、又は「a+b+c」は、全ての精神病及び神経疾患の予防及び抑制に効果的である。

【公表番号】特表2008−526789(P2008−526789A)
【公表日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−549796(P2007−549796)
【出願日】平成17年12月31日(2005.12.31)
【国際出願番号】PCT/EG2005/000044
【国際公開番号】WO2006/072259
【国際公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【出願人】(506217760)
【Fターム(参考)】