説明

タクシー用車載ICカード読取り装置のセイフテイストツパ機構

【構成】ICカードホルダ5のロック関係は、ICカードホルダ5をロックするロックレバー9と、解除ボタン10と、スプリングb11と、ソレノイド12と、ピン13とで構成され、また、ICカードホルダ5の開閉関係は、ヒンジピン6と、シャフト7と、スプリングa8とから構成されている。ここで、ICカードホルダ5はヒンジピン6を軸にシャフト7のスプリングa8により開き、ICカードホルダ5を閉じると、ロックレバー9によりロックされる。そして、本体1の制御部で制御してソレノイド12によりピン13を動作させ、解除ボタン10にピン13を挿入し、ロックする。また、解除の場合は、制御部によりソレノイド12を元に戻し、ピン13を外す。そして、スプリングb11に抗して解除ポタン10を押すと、ロックか解除され、ICカードホルダ5が開く。
【効果】上記により、運転手が誤った操作をしてもICカードを安全に取り扱え、ICカードのデータを保護できる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ICカードの読取り装置に関し、特にタクシー用車載装置のICカード読取り装置のセイフティストッパ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のICカード読取り装置の保持機構は、簡単な構造で、フタが手で簡単に開き、フタのストッパ機構が一段だけのセイフティストッパ機構となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来のICカード読取り装置の保持機構は、簡単な構造で、フタが手で簡単に開き、フタのストッパ機構が一段階だけとなっているので、ICカードをアクセスする時間が長い場合に、オペレータが誤ってフタと一緒になったICカードを保持するICカードホルダを開き、ICカードのデータを破壊してしまうという欠点がある。
【0004】本発明の目的は、複数のセイフティストッパ機構を有し、少なくとも一のセイフティストッパ機構をソレノイドによりピンを出し入れしてICカードを保持するICカードホルダをロックする構造にし、ICカードホルダの開閉を制御部からの信号で行う機能を追加することにより、上記の欠点を除去し、運転手が誤った操作をしてもICカードを安全に取り扱え、ICカードのデータを保護できるタクシー用車載ICカード読取り装置のセイフティストッパ機構を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】第一の発明のタクシー用車載ICカード読取り装置のセイフティストッパ機構は、ICカードにより料金の精算をするカード読取り部と、カード読取り部にICカードを収納し開かないようロックするセイフティストッパ機構を設けた保持部と、カード読取り部と保持部の動作を制御する制御部とを有するタクシー用車載ICカード読取り装置のセイフティストッパ機構において、保持部に複数のセイフティストッパ機構を有し、カード読取り部でICカードの読み取り時に制御部により複数のセイフティストッパ機構の少なくとも一つを制御し、保持部を電気的にロックしている。
【0006】第二の発明のタクシー用車載ICカード読取り装置のセイフティストッパ機構は、上記第一の発明のタクシー用車載ICカード読取り装置のセイフティストッパ機構において、複数のセイフティストッパ機構が、保持部をロックするロックレバーと、ロックレバーを解除する解除ボタンと、解除ボタンを元に戻すスプリングと、解除ボタンに挿入されるピンと、ピンを動作するソレノイドとから構成され、解除ボタンをロックする場合、ソレノイドによりピンを動作させ、解除ボタンにピンを挿入してロックし、ロックの解除の場合は、ソレノイドを元に戻してピンを外し、スプリングにより解除ポタンを元に戻してロックを解除している。
【0007】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0008】図1は本発明の一実施例のICカード読取り装置のセイフティストッパ機構を取り付けたタクシー用車載ICカード読取り装置の全体図、図2は本発明の一実施例のICカード読取り装置のセイフティストッパ機構のストッパー部の背面図、図3は図2のICカードのセイフティストッパ機構のストッパー部のA−A断面図である。
【0009】図1において、本実施例のICカード読取り装置のセイフティストッパ機構を取り付けたタクシー用車載ICカード読取り装置は、本体1と、タクシーの運転手が操作する入力用のキーボード2と、お客様が料金支払いに利用するプリペイドカード3と、ICカード4と、ICカード4を収容するICカードホルダ5とから構成されている。
【0010】そして、ICカード4はタクシーが会社を出る時に運転手が個人データカードとしてセットし、帰社時に1日の売上げ情報をデータとしてICカードに保存し、社内のコンピュータの入力用として使用する。
【0011】図2、図3において、ICカードホルダ5のロック関係は、ICカードホルダ5をロックするロックレバー9と、解除ボタン10と、スプリングb11と、ソレノイド12と、ピン13とで構成されている。
【0012】また、ICカードホルダ5の開閉関係は、ヒンジピン6と、シャフト7と、スプリングa8とから構成されている。
【0013】ここで、ICカードホルダ5はヒンジピン6を軸にシャフト7のスプリングa8により開き、ICカードホルダ5を閉じると、ロックレバー9によりロックされる。そして、本体1の制御部で制御してソレノイド12によりピン13を動作させ、解除ボタン10にピン13を挿入し、ロックする。このように、ピン13がソレノイド12により押し込まれている時は、解除ボタン10を押しても動かない。
【0014】また、解除の場合は、制御部によりのコマンドでソレノイド12を元に戻し、ピン13を外す。そして、スプリングb11に抗して解除ポタン10を押すと、ロックが解除され、ICカードホルダ5が開く。
【0015】尚、プリペイドカード3は、本発明には関係ないが、お客様がタクシーの料金を払う時に使用するもので、金券と同じであり、使用の都度、残高を記録するカードである。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のタクシー用車載ICカード読取り装置のセイフティストッパ機構は、複数のセイフティストッパ機構を有し、少なくとも一のセイフティストッパ機構をソレノイドによりピンを出し入れしてICカードを保持するICカードホルダをロックする構造にし、ICカードホルダの開閉を制御部からの信号で行う機能を追加したことにより、運転手が誤った操作をしてもICカードを安全に取り扱え、ICカードのデータを保護することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のICカード読取り装置のセイフティストッパ機構を取り付けたタクシー用車載ICカード読取り装置の全体図である。
【図2】本発明の一実施例のICカード読取り装置のセイフティストッパ機構の背面図である。
【図3】図2のICカード読取り装置のセイフティストッパ機構のA−A断面図である。
【符号の説明】
1 本体
2 キーボード
3 プリペイドカード
4 ICカード
5 ICカードホルダ
6 ヒンジピン
7 シャフト
8 スプリングa
9 ロックレバー
10 解除ボタン
11 スプリングb
12 ソレノイド
13 ピン

【特許請求の範囲】
【請求項1】 ICカードにより料金の精算をするカード読取り部と、前記カード読取り部に前記ICカードを収納し開かないようロックするセイフティストッパ機構を設けた保持部と、前記カード読取り部と前記保持部の動作を制御する制御部とを有するタクシー用車載ICカード読取り装置のセイフティストッパ機構において、前記保持部に複数のセイフティストッパ機構を有し、前記カード読取り部で前記ICカードの読み取り時に前記制御部により前記複数のセイフティストッパ機構の少なくとも一つを制御し、前記保持部を電気的にロックすることを特徴とするタクシー用車載ICカード読取り装置のセイフティストッパ機構。
【請求項2】 請求項1記載のタクシー用車載ICカード読取り装置のセイフティストッパ機構において、複数のセイフティストッパ機構が、前記保持部をロックするロックレバーと、前記ロックレバーを解除する解除ボタンと、前記解除ボタンを元に戻すスプリングと、前記解除ボタンに挿入されるピンと、前記ピンを動作するソレノイドとから構成され、前記解除ボタンをロックする場合、前記ソレノイドにより前記ピンを動作させ、前記解除ボタンにピンを挿入してロックし、ロックの解除の場合は、前記ソレノイドを元に戻して前記ピンを外し、前記スプリングにより前記解除ポタンを元に戻してロックを解除することを特徴とするタクシー用車載ICカード読取り装置のセイフティストッパ機構。

【図3】
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【図1】
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【図2】
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