説明

タッチスクリーンパネル及びその製造方法

【課題】接続パターンの静電気に対する脆弱性を改善するタッチスクリーンパネル及びその製造方法を提供する。
【解決手段】透明基板上に第1方向に複数配列された第1接続パターンと、透明基板上に第2方向に第1接続パターンと所定間隔離隔して複数配列された第2接続パターンと、第1及び第2接続パターン上に形成され、各第1及び第2接続パターンの終端部に対応する領域にそれぞれ第1及び第2コンタクトホールが形成された絶縁膜と、絶縁膜上に形成され、第1方向に沿ってX座標が同一である1つの列に配置された第1検出セルと、絶縁膜上に形成され、第2方向に沿ってY座標が同一である1つの行に配置された第2検出セルとが備えられ、隣接する第1検出セルは、第1コンタクトホールを介して露出した第1接続パターンにより電気的に接続され、隣接する第2検出セルは、第2コンタクトホールを介して露出した第2接続パターンにより電気的に接続される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチスクリーンパネルに関し、特に、平板表示装置の上基板に一体型に形成されるタッチスクリーンパネル及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
タッチスクリーンパネルは、映像表示装置などの画面に現れた指示内容を人の手または物体で選択することにより、ユーザの命令を入力できるようにした入力装置である。
【0003】
このため、タッチスクリーンパネルは、映像表示装置の前面(front face)に備えられ、人の手または物体に直接接触した接触位置を電気的信号に変換する。これにより、接触位置で選択された指示内容が入力信号として受信される。このタッチスクリーンパネルは、キーボードやマウスのような、映像表示装置に接続されて動作する別の入力装置を代替できるため、その使用範囲が次第に拡張する傾向にある。
【0004】
タッチスクリーンパネルを実現する方式としては、抵抗膜方式、光検出方式、及び静電容量方式などが知られている。
【0005】
このうち、静電容量方式のタッチスクリーンパネルは、人の手または物体が接触したとき、導電性検出パターンが周辺の他の検出パターンまたは接地電極などと形成する静電容量の変化を検出することにより、接触位置を電気的信号に変換する。
【0006】
ここで、接触面における接触位置を明確に判断するために、検出パターンは、第1方向に沿って接続されるように形成された第1検出パターン(Xパターン)と、第2方向に沿って接続されるように形成された第2検出パターン(Yパターン)とを含んで構成される。
【0007】
従来の場合、前記第1及び第2検出パターンは、それぞれ互いに異なるレイヤ(layer)に配置される。すなわち、例えば、前記第1検出パターンは下部レイヤに位置し、第2検出パターンは上部レイヤに位置し、これらの間に絶縁膜が介在する。
【0008】
ただし、このように、互いに異なるレイヤに各々の検出パターンを形成した場合、前記検出パターンとして用いられる透明導電性物質(例えば、ITO)の面抵抗が大きいため、これを低減するために、同一レイヤに位置する検出パターンを接続する接続部の幅を広く実現する。しかし、この場合、上下のレイヤに位置する各接続部の重なり(overlap)面積が拡大するため、これに対する寄生キャパシタンスの容量が大きくなり、各検出パターンによるセンシング感度が低下するという欠点がある。
【0009】
この欠点を克服するために、前記第1及び第2検出パターンを同一レイヤに形成し、前記第1検出パターンまたは第2検出パターン上の絶縁膜に形成されたコンタクトホールを介して別の接続パターンを形成してこれを接続し、このとき、前記接続パターンは、低い抵抗値を有する金属物質で実現する。
【0010】
例えば、第1検出パターンは、従来と同様に、接続部が透明導電性物質で実現され、前記第1検出パターンの接続部と交差する第2検出パターンの接続部は、低抵抗の金属物質で実現される接続パターンで形成する。
【0011】
すなわち、前記接続パターンが形成された領域において、前記第1検出パターンと第2検出パターンとは互いに交差し、前記接続パターンの幅を最小化することにより、前記交差領域で発生する寄生キャパシタンスによる影響を低減できるのである。
【0012】
しかし、この場合においても、第2検出パターンを接続する接続部は、依然として抵抗値の高い透明導電性物質で形成され、前記交差領域の重なり面積が縮小し、前記接続パターンが絶縁膜の上部に位置するため、外部から印加される静電気に弱いという欠点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】大韓民国特許公開第2007−0097200
【特許文献2】大韓民国特許公開第2006−0131313
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、同一レイヤ上に形成される第1検出セル及び第2検出セルに対し、前記隣接する第1検出セル及び隣接する第2検出セルをそれぞれ互いに接続する接続パターンを、タッチスクリーンパネルの外郭に形成される金属パターンと同じ材質で実現し、前記各接続パターンが互いに交差しないように配置することにより、前記接続パターンの静電気に対する脆弱性を改善するタッチスクリーンパネル及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0015】
また、前記同一レイヤ上に形成される第1及び第2検出セル間の領域に前記検出セルと同じ材質のダミーラインを形成し、前記ダミーラインがタッチスクリーンパネルの表示領域の外部に形成されたガードリング(guard ring)と電気的に接続されることにより、タッチスクリーンパネルの側面のみならず、前面に印加される静電気による影響を克服するタッチスクリーンパネル及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0016】
さらに、前記タッチスクリーンパネルが平板表示装置の表示パネルを構成する上基板に形成されるにあたり、前記タッチスクリーンパネルに形成される接続パターンが、前記平板表示パネルの表示領域上にストライプ状に配列された画素と完全に重なることを防止するために所定角度傾斜して形成されることにより、視認性を改善するタッチスクリーンパネル及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記の目的を達成するために、本発明の実施例によるタッチスクリーンパネルは、透明基板と、前記透明基板上に第1方向に複数配列された第1接続パターンと、前記透明基板上に第2方向に前記第1接続パターンと所定間隔離隔して複数配列された第2接続パターンと、前記第1及び第2接続パターン上に形成され、各第1及び第2接続パターンの終端部に対応する領域にそれぞれ第1及び第2コンタクトホールが形成された絶縁膜と、前記絶縁膜上に形成され、前記第1方向に沿ってX座標が同一である1つの列に配置された第1検出セルと、前記絶縁膜上に形成され、前記第2方向に沿ってY座標が同一である1つの行に配置された第2検出セルとが備えられ、隣接する前記第1検出セルは、前記第1コンタクトホールを介して露出した第1接続パターンにより電気的に接続され、隣接する前記第2検出セルは、前記第2コンタクトホールを介して露出した第2接続パターンにより電気的に接続されることを特徴とする。
【0018】
また、前記第1及び第2検出セルが形成される表示領域の縁に配置され、前記1つの列または行単位の検出セルを位置検出ラインと電気的に接続する複数の金属パターンがさらに備えられて構成される。
【0019】
また、前記第1及び第2接続パターンと金属パターンとは、同一レイヤ上に形成され、前記第1及び第2検出セルを実現する物質よりも低い抵抗値を有する金属で実現される。
【0020】
また、前記第2検出セルは、前記第1検出セルと重ならないように前記第1検出セルと交互に配置される。
【0021】
また、前記第2接続パターンは、隣接する前記第2検出セルを電気的に接続するにあたり、少なくとも1つ以上のパターンで構成され、前記第2接続パターンは、これにより接続される第2検出セルに隣接する第1検出セルと一部重なって形成される。
【0022】
また、前記第1及び第2検出セルは、100Å〜300Åの厚さの透明電極物質で形成され、前記透明電極物質は、インジウムスズ酸化物(ITO)であることが好ましい。
【0023】
また、前記絶縁膜上の領域のうち、前記第1及び第2検出セル間の領域に形成されたダミーラインと、前記透明基板上の領域のうち、前記第1及び第2検出セルが形成された表示領域の外郭に前記表示領域を取り囲む形状に形成されるガードリングと、前記ダミーラインの終端部に対応する領域に対応する絶縁膜上に形成された第3コンタクトホールとがさらに備えられ、前記第3コンタクトホールを介して前記ガードリングと前記ダミーラインとが電気的に接続されることを特徴とする。
【0024】
ここで、前記ダミーラインは、前記第1及び第2検出セルと同一レイヤに形成され、前記検出セルと同じ透明導電性物質で実現され、前記ダミーラインは、前記第1及び第2検出セル間の領域において全て接続される網状(mesh type)に形成される。
【0025】
また、前記ダミーラインには、前記第1及び第2検出セルが形成された表示領域の外部に突出する複数の終端部が備えられ、前記複数の終端部は、前記絶縁膜の第3コンタクトホールを介してガードリングと電気的に接続される。
【0026】
また、前記ガードリングは、前記第1及び第2接続パターンと同一レイヤに形成され、前記接続パターンと同じ金属で実現される。
【0027】
また、前記透明基板は、平板表示装置を構成する表示パネルの上基板として実現され、前記透明基板上に形成された第1及び第2接続パターンは、水平及び垂直方向ではない、所定角度傾斜した形状からなる。
【0028】
また、本発明の実施例によるタッチスクリーンの製造方法は、透明基板上において、第1方向に複数配列された第1接続パターンと、第2方向に前記第1接続パターンと所定間隔離隔して複数配列された第2接続パターンとが形成されるステップと、前記第1及び第2接続パターン上に形成され、各第1及び第2接続パターンの終端部に対応する領域にそれぞれ第1及び第2コンタクトホールが備えられた絶縁膜が形成されるステップと、前記絶縁膜上に形成され、前記第1方向に沿ってX座標が同一である1つの列に配置された第1検出セルと、前記第2方向に沿ってY座標が同一である1つの行に配置された第2検出セルとが形成されるステップとが含まれ、隣接する前記第1検出セルは、前記第1コンタクトホールを介して露出した第1接続パターンにより電気的に接続され、隣接する前記第2検出セルは、前記第2コンタクトホールを介して露出した第2接続パターンにより電気的に接続される。
【0029】
また、前記絶縁膜上の領域のうち、前記第1及び第2検出セル間の領域にダミーラインが形成されるステップと、前記透明基板上の領域のうち、前記第1及び第2検出セルが形成された表示領域の外郭に前記表示領域を取り囲む形状にガードリングが形成されるステップと、前記ダミーラインの終端部に対応する領域に対応する前記絶縁膜上に第3コンタクトホールが形成されるステップとがさらに含まれ、前記第3コンタクトホールを介して前記ガードリングと前記ダミーラインとが電気的に接続される。
【0030】
また、本発明の他の実施例によるタッチスクリーンパネルは、透明基板と、前記透明基板上に第1方向に沿ってX座標が同一である1つの列に配置された第1検出セルと、前記透明基板上に第2方向に沿ってY座標が同一である1つの行に配置された第2検出セルと、前記第1及び第2検出セル上に形成され、各第1及び第2検出セルと重なる一部の領域にそれぞれ第1及び第2コンタクトホールが形成された絶縁膜と、前記隣接する第1検出セルを電気的に接続するように前記第1検出セルと重なる領域に位置する前記第1コンタクトホールを含む前記絶縁膜上の領域に形成された第1接続パターンと、前記隣接する第2検出セルを電気的に接続するように前記第2検出セルと重なる領域に位置する第2コンタクトホールを含む前記絶縁膜上の領域に形成され、前記第1接続パターンと所定間隔離隔して配列された第2接続パターンとが備えられることを特徴とする。
【0031】
また、本発明のさらに他の実施例によるタッチスクリーンの製造方法は、透明基板上において、第1方向に沿ってX座標が同一である1つの列に配置された第1検出セルと、第2方向に沿ってY座標が同一である1つの行に配置された第2検出セルとが形成されるステップと、前記第1及び第2検出セル上に形成され、各第1及び第2検出セルと重なる一部の領域にそれぞれ第1及び第2コンタクトホールが備えられた絶縁膜が形成されるステップと、前記隣接する第1検出セルを電気的に接続するように前記第1検出セルと重なる領域に位置する前記第1コンタクトホールを含む前記絶縁膜上の領域に第1接続パターンが形成されるステップと、前記隣接する第2検出セルを電気的に接続するように前記第2検出セルと重なる領域に位置する第2コンタクトホールを含む前記絶縁膜上の領域に第2接続パターンが形成されるステップとが含まれ、前記2接続パターンは、前記第1接続パターンと所定間隔離隔して配列されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0032】
このような本発明によれば、隣接する第1検出セル及び隣接する第2検出セルをそれぞれ互いに接続する接続パターンを、それぞれタッチスクリーンパネルの外郭に形成される金属パターンと同じ低抵抗の金属材質で実現し、前記各接続パターンが互いに交差しないように配置することにより、前記接続パターンの静電気に対する脆弱性を改善し、これにより、ESD(Electrostatic Discharge)の問題を克服できるという利点がある。
【0033】
また、前記第1及び第2検出セル間の領域に前記検出セルと同じ材質のダミーラインを形成し、前記ダミーラインがタッチスクリーンパネルの表示領域の外部に形成されたガードリングと電気的に接続されることにより、タッチスクリーンパネルの側面のみならず、前面に印加される静電気による影響を克服できるという利点がある。
【0034】
さらに、前記タッチスクリーンパネルが平板表示装置の表示パネルを構成する上基板に形成されるにあたり、前記タッチスクリーンパネルに形成される接続パターンが、前記表示パネルの表示領域上にストライプ状に配列された画素と完全に重ならないように所定角度傾斜して形成されることにより、特定画素の発光領域が遮断されることを最小化し、これにより、視認性を改善するという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1a】本発明の第1実施例によるタッチスクリーンパネルに形成された検出パターンの配置を示す平面図である。
【図1b】図1aの特定部分(A−A’、B−B’)の断面図である。
【図2a】本発明の第2実施例によるタッチスクリーンパネルに形成された検出パターンの配置を示す平面図である。
【図2b】図2aの特定部分(I−I’、II−II’)の断面図である。
【図3】図1に示す本発明の第1実施例によるタッチスクリーンパネルの分解平面図である。
【図4】本発明の第3実施例によるタッチスクリーンパネルの分解平面図である。
【図5a】本発明の第4実施例によるタッチスクリーンパネルに形成された検出パターンの配置を示す平面図である。
【図5b】本発明の第4実施例によるタッチスクリーンパネルに形成された検出パターンの配置を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、添付図面を参照して本発明の実施例をより詳細に説明する。図1aは、本発明の第1実施例によるタッチスクリーンパネルに形成された検出パターンの配置を示す平面図であり、図1bは、図1aの特定部分(A−A’、B−B’)の断面図である。
【0037】
図1a及び図1bに示すように、本発明の実施例による検出パターンは、互いに交互に配置され、X座標が同一である1つの列またはY座標が同一である1つの行単位で互いに接続されるように形成された第1及び第2検出パターン120、140を含む。
【0038】
すなわち、第1検出パターン120は、第1方向(列方向)に沿ってX座標が同一である1つの列に配置された第1検出セル122と、隣接する前記第1検出セル122を互いに接続する第1接続パターン124とからなる。また、第2検出パターン140は、第2方向(行方向)に沿ってY座標が同一である1つの行に配置された第2検出セル142と、隣接する前記第2検出セル142を互いに接続する第2接続パターン144とからなる。
【0039】
このとき、本発明の実施例の場合、前記第1検出セル122及び第2検出セル142は同一レイヤに形成され、前記第1及び第2検出セル122、142は、タッチスクリーンパネルの動作を実現するために透明材質で実現されなければならない。このため、前記第1及び第2検出セル122、142は、透明導電性物質、すなわち、例えば、インジウムスズ酸化物(以下、ITO)で実現されることが好ましい。
【0040】
また、前記第1検出セル122及び第2検出セル142が検出電極としての役割を果たすためには、第1方向及び第2方向に配列された各々の検出セルが電気的に接続されなければならない。
【0041】
そこで、前記第1検出セル122は、第1接続パターン124により互いに電気的に接続され、前記第2検出セル142は、第2接続パターン144により互いに電気的に接続される。
【0042】
このとき、前記第1検出セル122及び第2検出セル142が同一レイヤに形成されるため、前記第1接続パターン124及び第2接続パターン144は、短絡を回避するために、前記第1及び第2検出セル122、142と同一レイヤに形成されない。
【0043】
そこで、本発明の第1実施例では、前記第1及び第2接続パターン124、144が、前記第1及び第2検出セル122、142の下部レイヤに形成されることを特徴とする。
【0044】
すなわち、図1a及び図1bに示すように、透明基板110上に第1及び第2接続パターン124、144が形成され、前記第1及び第2接続パターン124、144を含む透明基板110上に絶縁膜130が形成される。
【0045】
前記第1及び第2接続パターン124、144の終端部に対応する前記絶縁膜130の領域はオープンされ、それぞれ第1及び第2コンタクトホール132、134が形成され、前記第1及び第2コンタクトホール132、134を介してそれぞれ第1接続パターン124が隣接する前記第1検出セル122と電気的に接続され、第2接続パターン144は、隣接する前記第2検出セル142と電気的に接続される。
【0046】
また、前記第1及び第2接続パターン124、144が同一レイヤに形成されるため、相互間の短絡を回避するために、所定間隔離隔して形成される。
【0047】
すなわち、図1aに示すように、前記第1接続パターン124は、第1方向(列方向)に配列され、隣接する第1検出セル122を電気的に接続させ、前記第2接続パターン144は、前記第1接続パターン124と離隔して位置し、第2方向(行方向)に配列され、隣接する第2検出セル142を電気的に接続させる。
【0048】
ただし、図1aでは、前記第2接続パターン144が隣接する第2検出セル142を接続するにあたり、一対で実現されることを示しているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、これは1つで実現されても構わない。
【0049】
また、前記第1及び第2接続パターン142、144は、図示のように、矩形の棒(bar)状からなり得るが、これは一実施例であって、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0050】
そして、本発明の実施例では、前記第1及び第2接続パターン124、144は、抵抗が低い金属で形成するものであり、特に、第1及び第2検出セル122、142が形成される表示領域の終端に形成され、前記検出セルによって検出された信号を駆動回路(図示せず)側に供給する金属パターン(図示せず)と同じ材質で形成されることを特徴とする。
【0051】
この場合、前記第1及び第2接続パターン124、144が前記金属パターンと同一レイヤに同一の工程によって形成されるため、前記第1及び第2接続パターンを形成するためのマスク工程を追加に要することなく、工程数及び時間を短縮できるという利点がある。
【0052】
また、前記検出セルを互いに接続する接続パターン124、144を、前記検出セルと同じ透明導電性物質ではなく、低抵抗の金属で実現することにより、前記検出セルの接続部分における電荷の流れを円滑にできるため、前記検出セルのセンシング感度を向上させることができる。
【0053】
さらに、前記各接続パターンが互いに交差しないように配置することにより、前記接続パターンの静電気に対する脆弱性を改善し、これにより、ESDの問題を克服することができる。これに加え、図1aに示すように、前記第2接続パターン144の場合、これにより接続される第2検出セル142に隣接する第1検出セル122と重なる面積が発生することにより、前記第2接続パターン144を通過する電荷が狭い空間に集中することを防止する効果も得られる。
【0054】
図2aは、本発明の第2実施例によるタッチスクリーンパネルに形成された検出パターンの配置を示す平面図であり、図2bは、図2aの特定部分(I−I’、II−II’)の断面図である。
【0055】
上記の図1a及び図1bで説明した本発明の第1実施例の場合、第1及び第2接続パターン124、144が第1及び第2検出セル122、142の下部レイヤに形成されることを例として説明したが、本発明の実施例は必ずしもこれに限定されるものではない。
【0056】
すなわち、図2a及び図2bに示すように、前記第1及び第2接続パターン124、144は、第1及び第2検出セル122、142の上部レイヤに形成されるように実現されてもよく、この場合、透明基板110上に検出セル122、142が形成された後、その上に第1及び第2コンタクトホール132、134の形成された絶縁膜130が形成され、前記第1及び第2コンタクトホール132、134を含む絶縁膜130上の領域に第1及び第2接続パターン124、144が形成されるように実現されてもよい。
【0057】
より具体的には、本発明の第2実施例によれば、前記透明基板110上において、第1方向に沿ってX座標が同一である1つの列に配置された第1検出セル122と、第2方向に沿ってY座標が同一である1つの行に配置された第2検出セル142とが形成され、その上に絶縁膜130が形成される。
【0058】
ただし、前記絶縁膜130には、図示のように、各第1及び第2検出セル122、142と重なる一部の領域にそれぞれ第1及び第2コンタクトホール132、134が形成される。
【0059】
また、隣接する第1検出セル122を電気的に接続するように前記第1検出セル122と重なる領域に位置する前記第1コンタクトホール132を含む前記絶縁膜130上の領域に第1接続パターン124が形成される。そして、隣接する第2検出セル142を電気的に接続するように前記第2検出セル142と重なる領域に位置する第2コンタクトホール134を含む前記絶縁膜130上の領域に第2接続パターン144が形成される。
【0060】
このとき、図示のように、前記第2接続パターン144は、前記第1接続パターン124との短絡を回避するために、所定間隔離隔して配列されることを特徴とする
【0061】
ただし、この場合、各レイヤの順序のみが変更されるだけで、具体的な構成及びその効果は、上記で説明した実施例と同じであるため、詳細な説明は省略する。
【0062】
図3は、図1a及び図1bに示す本発明の第1実施例によるタッチスクリーンパネルの分解平面図である。
【0063】
図3に示すように、本発明の実施例によるタッチスクリーンパネル100は、透明基板110と、前記透明基板110上に第1方向に複数配列された第1接続パターン124と、前記透明基板110上に第2方向に前記第1接続パターン124と所定間隔離隔して複数配列された第2接続パターン144と、前記第1及び第2接続パターン124、144上に形成され、各第1及び第2接続パターン124、144の終端部に対応する領域にそれぞれ第1及び第2コンタクトホール132、134が形成された絶縁膜130と、前記絶縁膜130上に形成された第1及び第2検出セル122、142とが備えられる。
【0064】
このとき、前記第1検出セル122は、隣接する一対の第1コンタクトホール132を含む領域上に形成され、前記第1コンタクトホール132を介して露出した第1接続パターン124と電気的に接続され、前記第1検出セル122とこれを接続する第1接続パターン124とは、第1検出パターン120を構成する。
【0065】
これと同様に、前記第2検出セル142は、隣接する一対の第2コンタクトホール134を含む領域上に形成され、前記第2コンタクトホール134を介して露出した第2接続パターン144と電気的に接続され、前記第2検出セル142とこれを接続する第2接続パターン144とは、第2検出パターン140を構成する。
【0066】
また、前記第1及び第2検出パターン120、140が形成される表示領域の縁に配置され、前記1つの列または行単位の検出パターンを位置検出ラインと電気的に接続する複数の金属パターン150がさらに備えられて構成される。
【0067】
すなわち、前記金属パターン150は、第1及び第2検出パターン120、140が形成される領域の縁領域、特に、第1及び第2検出パターン120、140のパッド120a、140aに対応する領域に配置される。
【0068】
この金属パターン150は、1つの列または行単位の検出パターン120、140をそれぞれ位置検出ライン(図示せず)と電気的に接続し、図示しない駆動回路などに接触位置検出信号が供給されるようにする。
【0069】
前記複数の金属パターン150は、前記第1及び第2接続パターン124、144と同一の工程によって形成されることが好ましく、これにより、前記金属パターン150は、前記透明基板110上に形成され、低抵抗の金属で実現される。
【0070】
第1検出セル122は、絶縁膜130の一面上に第1方向に沿って接続されるように形成される。例えば、第1検出セル122は、絶縁膜130の上面上にダイヤモンドパターンのような、規則的なパターンが密接するように形成され得る。
【0071】
ここで、第1検出セル122の形状は、ダイヤモンド形状に限定されるものではなく、第1検出セル122が密接可能な多様な形状で実現され得る。
【0072】
そして、第1検出パターン120は、列単位で前記金属パターン150と電気的に接続できるようにパッド120aを備える。第1検出パターン120のパッド120aは、列単位で上下側に交互に備えられるか、または上下両側に備えられ得る。
【0073】
また、前記第2検出セル142は、前記第1検出セル122が形成された絶縁膜130上に第2方向に沿って形成され、かつ、第1検出セル122と重ならないように前記第1検出セル122と交互に配置される。
【0074】
この場合、前記第2検出セル142は、第1検出セル122と同様に、ダイヤモンドパターンに密接するように形成され得る。
【0075】
そして、第2検出パターン140は、行単位で金属パターン150と電気的に接続できるようにパッド140aを備える。第2検出パターン140のパッド140aは、行単位で左右側に交互に備えられるか、または左右両側に備えられ得る。
【0076】
このとき、前記第1検出セル122は、第2検出セル142と重なる領域には形成されない。すなわち、前記第1検出セル122と第2検出セル142とは、互いにずれるように交互に配置される。
【0077】
ただし、前記第1及び第2検出セル122、142は、前記絶縁膜130上に形成されるにあたり、前記絶縁膜130に備えられた第1及び第2コンタクトホール132、134を含む領域上にそれぞれ形成されることを特徴とするものであって、前記第1及び第2コンタクトホール132、134を介して露出した第1及び第2接続パターン124、144とそれぞれ電気的に接続される。
【0078】
このような本発明の実施例によれば、前記第1及び第2接続パターン124、144がタッチスクリーンパネル100の最下位レイヤに形成され、互いに交差しないように配列されることにより、外部から入力される静電気に対する脆弱性を改善することができ、前記絶縁膜130との密着安定性を確保することができる。
【0079】
また、本発明の実施例の場合、前記透明基板110は、平板表示装置を構成する表示パネル(図示せず)の上基板として実現され得、このため、前記第1及び第2検出セル122、142と絶縁膜130とは、タッチスクリーンパネル100の下に配置される表示パネルから放出される光がタッチスクリーンパネル100を透過できるように透明物質で形成される。
【0080】
すなわち、第1及び第2検出セル122、142は、インジウムスズ酸化物(以下、ITO)のような透明電極物質で形成され、絶縁膜130は、透明絶縁物質で形成される。
【0081】
そして、これらの厚さは、表示パネルからの光が透過する透過率を確保しながらも、タッチスクリーンパネル100(特に、第1及び第2検出セル122、142)が比較的低い面抵抗を有し得る範囲内で設定可能である。すなわち、第1及び第2検出パターン120、140と絶縁膜130の厚さは、透過率及び面抵抗を考慮して最適化するように設定可能である。
【0082】
例えば、第1及び第2検出セル122、142は、それぞれ100Å〜300Åの厚さのインジウムスズ酸化物(以下、ITO)パターンで形成され、絶縁膜130は、1.6〜1.9の光屈折率が確保される400Å〜1000Åの厚さ(特に、400Å〜700Åの厚さ)の透明絶縁物質で形成され得る。ただし、これは、単に一実施例であって、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの厚さは、透過率及び/または面抵抗などを考慮して変更できることはいうまでもない。
【0083】
また、前記第1及び第2検出セル122、142上には、これらをカバーするように保護層160が形成され得る。例えば、保護層160は、前記第1及び第2検出セル122、142に400Å〜1000Åの厚さの透明絶縁物質で形成され得る。ただし、前記保護層160は、製品の設計によって省略可能である。
【0084】
図2a及び図2bに示す第2実施例の場合、前記第1及び第2接続パターン124、144が、第1及び第2検出セル122、142の上部レイヤに形成されることを除けば、第1実施例の構成と同じであるため、これに関する分解平面及びその詳細な説明は省略する。
【0085】
図4は、本発明の第3実施例によるタッチスクリーンパネルの分解平面図である。
【0086】
本発明の第3実施例は、上記で説明した第1及び第2実施例と比較すると、前記第1及び第2検出セル122、142間の領域に前記検出セルと同じ材質のダミーライン170が形成され、前記ダミーライン170がタッチスクリーンパネルの表示領域の外部に形成されたガードリング(guard ring)180と電気的に接続される点で異なるため、前記第1及び第2実施例と同じ構成要素については、同じ図面符号を付し、それに関する詳細な説明は省略する。
【0087】
ただし、説明の便宜上、前記第3実施例の場合、前記第1及び第2接続パターン124、144が第1及び第2検出セル122、142の下部レイヤに形成されることを例として説明したが、本発明の実施例は必ずしもこれに限定されるものではない。すなわち、前記第1及び第2接続パターン124、144が第1及び第2検出セル122、142の上部レイヤに形成され得る。
【0088】
図4に示すように、本発明の第2実施例によるタッチスクリーンパネル100は、透明基板110と、前記透明基板110上に第1方向に複数配列された第1接続パターン124と、前記透明基板110上に第2方向に前記第1接続パターン124と所定間隔離隔して複数配列された第2接続パターン144と、前記第1及び第2接続パターン124、144上に形成され、各第1及び第2接続パターン124、144の終端部に対応する領域にそれぞれ第1及び第2コンタクトホール132、134が形成された絶縁膜130と、前記絶縁膜130上に形成された第1及び第2検出セル122、142と、前記絶縁膜130上の領域のうち、前記第1及び第2検出セル122、142間の領域に形成されたダミーライン170と、前記透明基板110上の領域のうち、前記第1及び第2検出セル122、142が形成された表示領域の外郭に前記表示領域を取り囲む形状に形成されるガードリング180と、前記ダミーライン170の終端部に対応する領域に対応する絶縁膜130上に形成された第3コンタクトホール136とが備えられ、前記第3コンタクトホール136を介して前記ガードリング180とダミーライン170とが電気的に接続されることを特徴とする。
【0089】
ここで、前記ダミーライン170は、図示のように、第1及び第2検出セル122、142間の領域に形成されるものであり、前記第1及び第2検出セルと同一レイヤに同一の工程によって形成され、前記検出セルと同じ透明導電性物質(例えば、ITO)で実現される。
【0090】
特に、前記ダミーライン170は、図示のように、前記第1及び第2検出セル122、142間の領域において全て接続される網状(mesh type)に形成される。前記ダミーライン170の複数の終端部172は、前記検出セルが形成された表示領域の外部に突出し、これは、前記絶縁膜130の第3コンタクトホール136を介してガードリング180と電気的に接続される。
【0091】
すなわち、前記第1検出セル122と第2検出セル142とは、互いにずれるように交互に配置されるため、それら間の間隔が存在し、このため、前記ダミーライン170は、前記第1及び第2検出セル122、142間の間隔の間に形成されるのである。
【0092】
また、前記ガードリング180は、図示のように、第1及び第2接続パターン124、144と同一レイヤに同一の工程によって形成されるものであり、前記接続パターンと同じ低抵抗の金属で実現される。これは、タッチスクリーンパネルの側面外部から印加される静電気からパネルを保護するために備えられるものであって、前記ガードリング180には接地電圧が印加されることが好ましい。
【0093】
この構成により、前記ガードリング180により、タッチスクリーンパネルの側面外部から印加される静電気からパネルを保護できるだけでなく、前記ガードリング180と電気的に接続されたダミーライン170にも接地電圧が印加されることにより、パネルの前面、すなわち、パネルの表示領域に印加される静電気によるESDも克服可能になるのである。
【0094】
また、上記で説明したように、前記第1検出セル122は、隣接する一対の第1コンタクトホール132を含む領域上に形成され、前記第1コンタクトホール132を介して露出した第1接続パターン124と電気的に接続され、前記第1検出セル122とこれを接続する第1接続パターン124とは、第1検出パターン120を構成する。
【0095】
これと同様に、前記第2検出セル142は、隣接する一対の第2コンタクトホール134を含む領域上に形成され、前記第2コンタクトホール134を介して露出した第2接続パターン144と電気的に接続され、前記第2検出セル142とこれを接続する第2接続パターン144とは、第2検出パターン140を構成する。
【0096】
また、前記第1及び第2検出パターン120、140が形成される表示領域の縁に配置され、前記1つの列または行単位の検出パターンを位置検出ラインと電気的に接続する複数の金属パターン150がさらに備えられて構成される。
【0097】
すなわち、前記金属パターン150は、第1及び第2検出パターン120、140が形成される領域の縁領域、特に、第1及び第2検出パターン120、140のパッド120a、140aに対応する領域に配置される。
【0098】
これら金属パターン150は、1つの列または行単位の検出パターン120、140をそれぞれ位置検出ライン(図示せず)と電気的に接続し、図示しない駆動回路などに接触位置検出信号が供給されるようにする。
【0099】
前記複数の金属パターン150は、前記第1及び第2接続パターン124、144と同じ工程によって形成されることが好ましく、これにより、前記金属パターン150は、前記透明基板110上に形成され、低抵抗の金属で実現される。
【0100】
図5a及び図5bは、本発明の第4実施例によるタッチスクリーンパネルに形成される検出パターンの配置を示す平面図である。
【0101】
ただし、本発明の第4実施例は、上記で説明した第1及び第2実施例と比較すると、タッチスクリーンパネルが平板表示装置の表示パネルを構成する上基板に形成されるにあたり、前記タッチスクリーンパネルに形成される第1及び第2接続パターンが、前記表示パネルの表示領域上にストライプ状に配列された画素と完全に重ならないように所定角度傾斜して形成される点で異なるため、前記第1及び第2実施例と同じ構成要素については、同じ図面符号を付し、それに関する詳細な説明は省略する。
【0102】
ただし、説明の便宜上、前記第4実施例の場合、前記第1及び第2接続パターン124、144が第1及び第2検出セル122、142の下部レイヤに形成されることを例として説明したが、本発明の実施例は必ずしもこれに限定されるものではない。すなわち、前記第1及び第2接続パターン124、144は、第1及び第2検出セル122、142の上部レイヤに形成され得る。
【0103】
上記で述べたように、本発明の実施例によるタッチスクリーンパネルの透明基板110は、平板表示装置を構成する表示パネル(図示せず)の上基板として実現され得る。
【0104】
図5a及び図5bに示すように、本発明の第4実施例の場合、第1検出パターン120は、第1方向(列方向)に沿ってX座標が同一である1つの列に配置された第1検出セル122と、隣接する前記第1検出セル122を互いに接続する第1接続パターン124’とからなり、第2検出パターン140は、第2方向(行方向)に沿ってY座標が同一である1つの行に配置された第2検出セル142と、隣接する前記第2検出セル142を互いに接続する第2接続パターン144’とからなり、前記第1及び第2接続パターン124’、144’は、水平及び垂直方向ではない、所定角度傾斜した形状で実現されることを特徴とする。
【0105】
ここで、前記第1接続パターン124’または第2接続パターン144’は、少なくとも1つ以上のパターンで実現され得、図5bの場合、前記第1接続パターン124’が一対のパターンで実現される実施例を示している。
【0106】
これは、前記タッチスクリーンパネルが平板表示装置の表示パネルを構成する上基板に形成された場合、前記タッチスクリーンパネルに形成される第1及び第2接続パターン124’、144’が、前記表示パネルの表示領域上にストライプ状に配列された画素(図示せず)と完全に重ならないようにするためである。
【0107】
すなわち、図1、図2に示す実施例と同様に、前記第1及び第2接続パターンが水平または垂直に配列された場合は、これに対応する表示パネルの表示領域上にストライプ状に配列された画素と完全に重なる余地がある。
【0108】
ここで、金属材質で実現される前記接続パターンは有色であるため、前記表示パネルから出射する映像を遮断することになる。したがって、前記接続パターンが前記画素と同一または垂直方向に配列されることにより、一部の接続パターンがこれに対応する領域に形成された画素と完全に重なると、前記重なった画素から出射する光が前記接続パターンによって遮断され、暗点として発現するという問題が発生する。
【0109】
そこで、本発明の実施例では、この問題を克服するために、図5a及び図5bに示すように、前記第1及び第2接続パターンを斜めに配置することにより、前記接続パターンに対応する領域に形成された画素と完全に重なることを最小化する。これにより、上記で述べたような暗点が発現する問題は克服することができる。
【符号の説明】
【0110】
100 タッチスクリーンパネル
110 透明基板
120 第1検出パターン
122 第1検出セル
124 第1接続パターン
130 絶縁膜
132 第1コンタクトホール
134 第2コンタクトホール
136 第3コンタクトホール
140 第2検出パターン
142 第2検出セル
144 第2接続パターン
150 金属パターン
160 保護層
170 ダミーライン
180 ガードリング
120a、140a パッド
124’、144’ 第1接続パターン、第2接続パターン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明基板と、
前記透明基板上に第1方向に複数配列された第1接続パターンと、
前記透明基板上に第2方向に前記第1接続パターンと所定間隔離隔して複数配列された第2接続パターンと、
前記第1及び第2接続パターン上に形成され、各第1及び第2接続パターンの終端部に対応する領域にそれぞれ第1及び第2コンタクトホールが形成された絶縁膜と、
前記絶縁膜上に形成され、前記第1方向に沿ってX座標が同一である1つの列に配置された第1検出セルと、
前記絶縁膜上に形成され、前記第2方向に沿ってY座標が同一である1つの行に配置された第2検出セルとが備えられ、
隣接する前記第1検出セルは、前記第1コンタクトホールを介して露出した第1接続パターンにより電気的に接続され、隣接する前記第2検出セルは、前記第2コンタクトホールを介して露出した第2接続パターンにより電気的に接続されることを特徴とするタッチスクリーンパネル。
【請求項2】
前記第1及び第2検出セルが形成される表示領域の縁に配置され、前記1つの列または行単位の検出セルを位置検出ラインと電気的に接続する複数の金属パターンがさらに備えられて構成されることを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項3】
前記第1及び第2接続パターンと金属パターンとは、同一レイヤ上に形成され、前記第1及び第2検出セルを実現する物質よりも低い抵抗値を有する金属で実現されることを特徴とする請求項2に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項4】
前記第2検出セルは、前記第1検出セルと重ならないように前記第1検出セルと交互に配置されることを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項5】
前記第2接続パターンは、隣接する前記第2検出セルを電気的に接続するにあたり、少なくとも1つ以上のパターンで構成されることを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項6】
前記第2接続パターンは、これにより接続される第2検出セルに隣接する第1検出セルと一部重なって形成されることを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項7】
前記第1及び第2接続パターンは、矩形の棒状で実現されることを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項8】
前記第1及び第2検出セルは、100Å〜300Åの厚さの透明電極物質で形成されることを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項9】
前記透明電極物質は、インジウムスズ酸化物(ITO)であることを特徴とする請求項8に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項10】
前記絶縁膜上の領域のうち、前記第1及び第2検出セル間の領域に形成されたダミーラインと、
前記透明基板上の領域のうち、前記第1及び第2検出セルが形成された表示領域の外郭に前記表示領域を取り囲む形状に形成されるガードリングと、
前記ダミーラインの終端部に対応する領域に対応する絶縁膜上に形成された第3コンタクトホールとがさらに備えられ、
前記第3コンタクトホールを介して前記ガードリングと前記ダミーラインとが電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項11】
前記ダミーラインは、前記第1及び第2検出セルと同一レイヤに形成され、前記検出セルと同じ透明導電性物質で実現されることを特徴とする請求項10に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項12】
前記ダミーラインは、前記第1及び第2検出セル間の領域において全て接続される網状に形成されることを特徴とする請求項10に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項13】
前記ダミーラインには、前記第1及び第2検出セルが形成された表示領域の外部に突出する複数の終端部が備えられ、前記複数の終端部は、前記絶縁膜の第3コンタクトホールを介してガードリングと電気的に接続されることを特徴とする請求項12に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項14】
前記ガードリングは、前記第1及び第2接続パターンと同一レイヤに形成され、前記接続パターンと同じ金属で実現されることを特徴とする請求項10に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項15】
前記透明基板は、平板表示装置を構成する表示パネルの上基板として実現されることを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項16】
前記透明基板上に形成された第1及び第2接続パターンは、水平及び垂直方向ではない、所定角度傾斜した形状で実現されることを特徴とする請求項15に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項17】
透明基板上において、第1方向に複数配列された第1接続パターンと、第2方向に前記第1接続パターンと所定間隔離隔して複数配列された第2接続パターンとが形成されるステップと、
前記第1及び第2接続パターン上に形成され、各第1及び第2接続パターンの終端部に対応する領域にそれぞれ第1及び第2コンタクトホールが備えられた絶縁膜が形成されるステップと、
前記絶縁膜上に形成され、前記第1方向に沿ってX座標が同一である1つの列に配置された第1検出セルと、前記第2方向に沿ってY座標が同一である1つの行に配置された第2検出セルとが形成されるステップとが含まれ、
隣接する前記第1検出セルは、前記第1コンタクトホールを介して露出した第1接続パターンにより電気的に接続され、隣接する前記第2検出セルは、前記第2コンタクトホールを介して露出した第2接続パターンにより電気的に接続されることを特徴とするタッチスクリーンパネルの製造方法。
【請求項18】
前記透明基板上に前記第1及び第2検出セルが形成される表示領域の縁に配置され、前記1つの列または行単位の検出セルを位置検出ラインと電気的に接続する複数の金属パターンが形成されるステップがさらに含まれることを特徴とする請求項17に記載のタッチスクリーンパネルの製造方法。
【請求項19】
前記第1及び第2接続パターンと金属パターンとは、同一レイヤ上に形成され、前記第1及び第2検出セルを実現する物質よりも低い抵抗値を有する金属で実現されることを特徴とする請求項18に記載のタッチスクリーンパネルの製造方法。
【請求項20】
前記第2検出セルは、前記第1検出セルと重ならないように前記第1検出セルと交互に配置されることを特徴とする請求項17に記載のタッチスクリーンパネルの製造方法。
【請求項21】
前記絶縁膜上の領域のうち、前記第1及び第2検出セル間の領域にダミーラインが形成されるステップと、
前記透明基板上の領域のうち、前記第1及び第2検出セルが形成された表示領域の外郭に前記表示領域を取り囲む形状にガードリングが形成されるステップと、
前記ダミーラインの終端部に対応する領域に対応する前記絶縁膜上に第3コンタクトホールが形成されるステップとがさらに含まれ、
前記第3コンタクトホールを介して前記ガードリングと前記ダミーラインとが電気的に接続されることを特徴とする請求項17に記載のタッチスクリーンパネルの製造方法。
【請求項22】
前記ダミーラインは、前記第1及び第2検出セルと同一レイヤに形成され、前記検出セルと同じ透明導電性物質で実現されることを特徴とする請求項21に記載のタッチスクリーンパネルの製造方法。
【請求項23】
前記ガードリングは、前記第1及び第2接続パターンと同一レイヤに形成され、前記接続パターンと同じ金属で実現されることを特徴とする請求項21に記載のタッチスクリーンパネルの製造方法。
【請求項24】
透明基板と、
前記透明基板上に第1方向に沿ってX座標が同一である1つの列に配置された第1検出セルと、
前記透明基板上に第2方向に沿ってY座標が同一である1つの行に配置された第2検出セルと、
前記第1及び第2検出セル上に形成され、各第1及び第2検出セルと重なる一部の領域にそれぞれ第1及び第2コンタクトホールが形成された絶縁膜と、
前記隣接する第1検出セルを電気的に接続するように前記第1検出セルと重なる領域に位置する前記第1コンタクトホールを含む前記絶縁膜上の領域に形成された第1接続パターンと、
前記隣接する第2検出セルを電気的に接続するように前記第2検出セルと重なる領域に位置する第2コンタクトホールを含む前記絶縁膜上の領域に形成され、前記第1接続パターンと所定間隔離隔して配列された第2接続パターンとが備えられることを特徴とするタッチスクリーンパネル。
【請求項25】
前記第1及び第2検出セルが形成される表示領域の縁に配置され、前記1つの列または行単位の検出セルを位置検出ラインと電気的に接続する複数の金属パターンがさらに備えられて構成されることを特徴とする請求項24に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項26】
前記第1及び第2接続パターンと金属パターンとは、同一レイヤ上に形成され、前記第1及び第2検出セルを実現する物質よりも低い抵抗値を有する金属で実現されることを特徴とする請求項25に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項27】
前記第2検出セルは、前記第1検出セルと重ならないように前記第1検出セルと交互に配置されることを特徴とする請求項24に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項28】
前記第2接続パターンは、隣接する前記第2検出セルを電気的に接続するにあたり、少なくとも1つ以上のパターンで構成されることを特徴とする請求項24に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項29】
前記第2接続パターンは、これにより接続される第2検出セルに隣接する第1検出セルと一部重なって形成されることを特徴とする請求項24に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項30】
前記透明基板上の領域のうち、前記第1及び第2検出セル間の領域に形成されたダミーラインと、
前記絶縁膜上の領域のうち、前記第1及び第2検出セルが形成された表示領域の外郭に前記表示領域を取り囲む形状に形成されるガードリングと、
前記ダミーラインの終端部に対応する領域に対応する絶縁膜上に形成された第3コンタクトホールとがさらに備えられ、
前記第3コンタクトホールを介して前記ガードリングと前記ダミーラインとが電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項31】
前記ダミーラインは、前記第1及び第2検出セルと同一レイヤに形成され、前記検出セルと同じ透明導電性物質で実現されることを特徴とする請求項30に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項32】
前記ダミーラインは、前記第1及び第2検出セル間の領域において全て接続される網状に形成されることを特徴とする請求項30に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項33】
前記ダミーラインには、前記第1及び第2検出セルが形成された表示領域の外部に突出する複数の終端部が備えられ、前記複数の終端部は、前記絶縁膜の第3コンタクトホールを介してガードリングと電気的に接続されることを特徴とする請求項32に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項34】
前記ガードリングは、前記第1及び第2接続パターンと同一レイヤに形成され、前記接続パターンと同じ金属で実現されることを特徴とする請求項30に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項35】
前記透明基板は、平板表示装置を構成する表示パネルの上基板として実現されることを特徴とする請求項24に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項36】
前記絶縁膜上に形成された第1及び第2接続パターンは、水平及び垂直方向ではない、所定角度傾斜した形状で実現されることを特徴とする請求項35に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項37】
透明基板上において、第1方向に沿ってX座標が同一である1つの列に配置された第1検出セルと、第2方向に沿ってY座標が同一である1つの行に配置された第2検出セルとが形成されるステップと、
前記第1及び第2検出セル上に形成され、各第1及び第2検出セルと重なる一部の領域にそれぞれ第1及び第2コンタクトホールが備えられた絶縁膜が形成されるステップと、
前記隣接する第1検出セルを電気的に接続するように前記第1検出セルと重なる領域に位置する前記第1コンタクトホールを含む前記絶縁膜上の領域に第1接続パターンが形成されるステップと、
前記隣接する第2検出セルを電気的に接続するように前記第2検出セルと重なる領域に位置する第2コンタクトホールを含む前記絶縁膜上の領域に第2接続パターンが形成されるステップとが含まれ、
前記2接続パターンは、前記第1接続パターンと所定間隔離隔して配列されることを特徴とするタッチスクリーンパネルの製造方法。
【請求項38】
前記透明基板上に前記第1及び第2検出セルが形成される表示領域の縁に配置され、前記1つの列または行単位の検出セルを位置検出ラインと電気的に接続する複数の金属パターンが形成されるステップがさらに含まれることを特徴とする請求項37に記載のタッチスクリーンパネルの製造方法。
【請求項39】
前記第1及び第2接続パターンと金属パターンとは、同一レイヤ上に形成され、前記第1及び第2検出セルを実現する物質よりも低い抵抗値を有する金属で実現されることを特徴とする請求項38に記載のタッチスクリーンパネルの製造方法。
【請求項40】
前記第2検出セルは、前記第1検出セルと重ならないように前記第1検出セルと交互に配置されることを特徴とする請求項37に記載のタッチスクリーンパネルの製造方法。
【請求項41】
前記透明基板上の領域のうち、前記第1及び第2検出セル間の領域にダミーラインが形成されるステップと、
前記絶縁膜上の領域のうち、前記第1及び第2検出セルが形成された表示領域の外郭に前記表示領域を取り囲む形状にガードリングが形成されるステップと、
前記ダミーラインの終端部に対応する領域に対応する前記絶縁膜上に第3コンタクトホールが形成されるステップとがさらに含まれ、
前記第3コンタクトホールを介して前記ガードリングと前記ダミーラインとが電気的に接続されることを特徴とする請求項37に記載のタッチスクリーンパネルの製造方法。
【請求項42】
前記ダミーラインは、前記第1及び第2検出セルと同一レイヤに形成され、前記検出セルと同じ透明導電性物質で実現されることを特徴とする請求項41に記載のタッチスクリーンパネルの製造方法。
【請求項43】
前記ガードリングは、前記第1及び第2接続パターンと同一レイヤに形成され、前記接続パターンと同じ金属で実現されることを特徴とする請求項41に記載のタッチスクリーンパネルの製造方法。

【図1a】
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【図1b】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【公開番号】特開2011−48805(P2011−48805A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−270593(P2009−270593)
【出願日】平成21年11月27日(2009.11.27)
【出願人】(308040351)三星モバイルディスプレイ株式會社 (764)
【Fターム(参考)】