説明

タンポンアプリケーター

【課題】しっかりと把握することを可能とするタンポンアプリケーターを提供する。
【解決手段】このタンポンアプリケーターは、綿撒糸、特に、径方向に膨張する綿撒糸(12)を収容し、バレル(16)からこの綿撒糸を排出するように構成される望遠鏡の筒のようなプランジャー(18)を受容するように構成されているアプリケーターバレルを有する。このアプリケーターバレルは、少なくとも1組の互いに対向し、ほぼ平らにされた表面、凸状表面、凹状表面、あるいは、それらの組み合わせを持つフィンガーグリップエリアを有している。この表面は、少なくとも1つのグリップ構造を有し、アプリケーターのグリップ特性を高め、使用者が、挿入および取り外しの間、および、バレルからの綿撒糸の排除の間、アプリケーターをしっかりと把握することを可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、月経用挿入装置に関する。特に、本発明は、少なくとも1つのグリップ構造を持つフィンガーグリップエリアを有するタンポンアプリケーターなどの月経用挿入装置に関する。
【背景技術】
【0002】
月経用挿入装置、即ち、アプリケーターは、普通は、2つのコンポーネント、すなわち、バレルと、このバレル内で望遠鏡の筒のようにスライドするように構成されるプランジャーとを有している。吸収性綿撒糸などの排出される物質は、アプリケータのバレル内に位置決めされている。このバレルは、この綿撒糸の排出用の第1の端部と、プランジャーの受け入れ用の第2の端部とを有している。タンポンアプリケーターを使用するために、消費者は、適切に排出端部を位置決めし、バレルを把握し、バレルの排出端部の方に向かってバレル内でプランジャーを移動するか、あるいは、スライドし、綿撒糸を排出する。
【0003】
タンポン綿撒糸および著しく径方向に膨張する綿撒糸は、それらのデザインのために、このアプリケーターバレルの内壁に圧力、あるいは、摩擦力を行使する。従って、バレルからの綿撒糸の排出は、バレルに印加される最小の圧力で使用者による把握をもたらすのを助けるグリップ形状を有するアプリケーターを必要とする。アプリケーターのバレルへの圧力を最小とする意味は、バレルの変形が減少されることである。このようなバレルの変形は、綿撒糸、バレルおよびプランジャーの間にかなりの摩擦を生じ、それによって、バレルからの綿撒糸の排出をかなり妨げる。
【0004】
アプリケーターのバレルのフィンガーグリップエリアのための様々な形状が、アプリケーターの取り扱いおよび配置、綿撒糸の排出を容易にするために提案されている。1つのアプローチは、アプリケーターのバレルの外側表面を浮き彫りにすることによって形成される一体化したフィンガーグリップを有するタンポンアプリケーターである。アプリケーターバレルの浮き彫りされた部分は、一般に、いくつかの周囲の列に整列される一連の高くした周囲のリング、あるいは、分離した、高くした点の形状をとる。このようなフィンガーグリップの例示は、Jacksonへの特許文献1、Foxらへの特許文献2、Klesiusへの特許文献3、Huffmanへの特許文献3;Sheldonへの特許文献4;Nelvinらへの特許文献5;Wiegnerらへの特許文献6;Bergerへの特許文献7;Leyerへの特許文献8;Rickardらへの特許文献9;Fournessへの特許文献10;Ruthへの特許文献11に見出されることが可能である。
【0005】
グリップの課題への別のアプローチは、Vossらへの特許文献12に見出され、それは、フィンガーグリップを提供するために、タンポンアプリケーターのアウタチューブに適用される独立した隆起要素を設けている。この要素は、プラスチック、ゴム、セラミックス、あるいは、他の材料で形成されることが可能であり、接合部分のはめ込みによって、あるいは、ボンド接着によってのいずれかによってアウタチューブに付着されることが可能である。
【0006】
Lichsteinらへの特許文献13は、平らにされた表面にグリップ構造を持つ平らにされた表面を有するタンポンアプリケーターを開示している。とはいえ、開示されているグリップ構造は、リブの列に限定されている
【特許文献1】米国特許第6,045,526号
【特許文献2】米国特許第5,395,308号
【特許文献3】米国特許第5,290,501号
【特許文献4】米国特許第4,573,964号
【特許文献5】米国特許第4,891,042号
【特許文献6】米国特許第4,412,833号
【特許文献7】米国特許第3,895,634号
【特許文献8】米国特許第3,628,533号
【特許文献9】米国特許第2,922,423号
【特許文献10】米国特許第2,587,717号
【特許文献11】米国特許第2,489,502号
【特許文献12】米国特許第3,575,169号
【特許文献13】米国特許第4,536,178号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、消費者が容易にアプリケータ、即ち、アプリケーターバレルをグリップし、容易に綿撒糸を排出することを可能とし、バレル内の径方向に膨張する綿撒糸に関連する増大した排出力を克服するリブより他の少なくとも1つのグリップ構造を有する独特のフィンガーグリップエリアを持つタンポンアプリケーターが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の目的は、少なくとも1つのグリップ構造を持つ独特のフィンガーグリップエリアを有するタンポンアプリケーター、あるいは、アプリケーターバレルを提供することである。
【0009】
本発明の別の目的は、フィンガーグリップエリアがほぼ平らにされているようなタンポンアプリケーターバレルを提供することである。
【0010】
本発明のさらに別の目的は、ほぼ平らにされたフィンガーエリアが、手の指と親指との把握を結果として生じ、それにより、使用者が、アプリケーターバレルに行使される排出力を克服することを可能にするようなタンポンアプリケーターバレルを提供することである。
【0011】
本発明のさらに別の目的は、少なくとも1つのグリップ構造が、浮き彫り、リブより他の隆起、スリット、溝、ルーバー、パーフォレーション、ランセットでの切開、摩耗媒体、摩擦材料の高湿係数、感圧接着剤、あるいは、それらのあらゆる組み合わせからなる群から選択されるようなタンポンアプリケーターバレルを提供することである。
【0012】
本発明の別の目的は、少なくとも1つのグリップ構造が、高くされ、押し下げられ、傾斜され、バレルの外表面と整列され、あるいは、それらのあらゆる組み合わせであるようなタンポンアプリケーターバレルを提供することである。
【0013】
本発明の以上および他の目的は、綿撒糸、特に、径方向に膨張する綿撒糸を収容し、バレルから綿撒糸を排出するように構成されるプランジャーを受容するように構成されているアプリケーターバレルを有するタンポンから明らかになるであろう。アプリケータバレルは、少なくとも1組の径方向に対向し、ほぼ平らにされた表面、凸状表面、あるいは、凹状表面を持つフィンガーグリップエリアを有している。これらの表面は、少なくとも1つのグリップ構造を有し、アプリケーターのグリップ特性を高める。少なくとも1つのグリップ構造を有するフィンガーグリップエリアにより、使用者が、挿入および取り外しの間、より大切なことは、バレルからの綿撒糸の排出の間、アプリケーターをしっかりと把握することを可能とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図面、特に、図1には、参照符号10で全体として表わされているタンポンアプリケーター、即ち、挿入器が示されている。タンポンアプリケータ10は、取り外しひも14を有するタンポン綿撒糸12を収容し、保持している。このタンポンアプリケーター10は、バレル16と、このバレルと望遠鏡の筒のように係合可能なプランジャー18とを有している。
【0015】
このプランジャー18は、バレルの排出端部20の内側から使用者の膣へバレル16から綿撒糸12を排出するように構成されている。このバレル16は、筒状で、中に綿撒糸12を収容し、保持するように構成されることが好ましい主要本体17を有している。バレル16は、前方端部、即ち、排出端部20と、反対側の後方受容端部、即ち、プランジャー受容端部32とを有している。
【0016】
バレル16の前記排出端部20は、開口可能か、あるいは、ドーム形状を有することが可能である。排出端部20は、半球状ドーム形状の先端22を有することが好ましい。この先端22は、複数のスリット26によって形成されることが好ましい複数の花弁構造体24を含むことができる。この花弁構造体24は、フレキシブルであり、プランジャー18が、バレル16内の綿撒糸12の頂部に押圧されるとき、綿撒糸12が、それを通って排出されることを可能にする。
【0017】
バレル16のプランジャー受容端部32は、バレルの主要本体17と比較して縮小された幅、あるいは、テーパが付けられた幅もしくは径を有し、本体とプランジャーの最後尾エッジ28との間の推移部としての役割を果たす。受容端部32は、フィンガーグリップエリアを形成する1つ以上のほぼ平らにされた表面を有することが可能である。受容端部32は、1対以上の互いに径方向で対向したほぼ平らにされた表面を有することが好ましい。本発明の1つの実施形態において、図1に示されるように、受容端部32は、ほぼ矩形のフィンガーグリップエリアを形成する1対の径方向に対向した、ほぼ平らにされた表面30を有している。
【0018】
図2を参照すると、受容端部32は、主要本体17からプランジャーエッジ28の方に縮小された径を有する2対の互いに対向し、ほぼ平らにされた表面30を有している。この2対のほぼ平らにされた表面は、ほぼ正方形の断面を形成している。プランジャー18も、ほぼ正方形の断面を有して示されている。
【0019】
図3を参照すると、受容端部32は、主要本体17からプランジャーエッジ28の方に縮小された直径を有する3対の互いに対向し、ほぼ平らにされた表面30を有している。この3対の互いに対向し、ほぼ平らにされた表面30は、優れたグリップ能力を結果として生ずるほぼ六角形の断面を形成している。プランジャー18も、ほぼ六角形の断面を有して示されている。
【0020】
図4を参照すると、本発明のアプリケーター10は、受容端部32に形成される3つのほぼ平らにされた表面30を有している。この3つのほぼ平らにされた表面は、主要本体17からプランジャーエッジ28の方に縮小された直径を有し、ほぼ三角形のフィンガーグリップエリアを形成している。プランジャー18も、ほぼ三角形の断面を有して示されている。
【0021】
本発明は、図1〜図3に描かれている複数対の互いに対向し、ほぼ平らにされた表面の数、あるいは、図4に描かれているほぼ平らにされた表面の数に限定されるものではないということは理解されるべきである。アプリケーター10は、バレルの受容端部にフィンガーグリップエリアを形成するのに適するかなり多数のほぼ平らにされた表面、かなり多数の複数対の互いに対向し、ほぼ平らにされた表面、あるいは、それらの組み合わせで形成されることが可能である。
【0022】
綿撒糸が収容されていないバレル16の受容端部32にフィンガーエリアを形成することによって、いっそう剛性な構造が結果として生ずる。この剛性は、さらに、プランジャーも縮小された直径を有しているという事実のために高められる。この結果、受容端部32とプランジャーエッジ28との間のバレルの壁は、実質的に厚くなり、従って、剛性となる。この剛性は、より強い構造を結果として生ずるだけでなく、それは、バレルの変形を減少、および/または、削除し、実質的に、使用の間、バレル、プランジャーおよび綿撒糸間の摩擦力を減少する。摩擦力のこの減少により、アプリケーターの挿入と、アプリケーターのバレルから膣への綿撒糸の排出のいっそう際だった容易さを結果として生ずる。
【0023】
本発明の別の実施形態において、図5に示されるように、アプリケーター10の受容端部32は、1対の互いに対向し、ほぼ平らにされた表面30と、2つの角をなす肩部表面34とを有している。この肩部表面34は、手の指および/または親指把握、即ち、グリップを形成している。
【0024】
この角をなす肩部34は、バレル16から平らにされた表面30へと限界を超え、従って、排出端部20に対して縮小された直径を有している。この肩部34の角をなす表面は、バレル16の長さに対してほとんど0°からほとんど90°に変えることが可能である。さらに、バレル16の把握力を高めるために、2つのほぼ平らにされた表面30は、この角をなす肩部34からプランジャーエッジ28へとほぼ次第に減少して先細に形成されている。それゆえに、受容端部32の角をなす肩部表面34は、使用者の中指および親指がアプリケーター10の把握と、アプリケーターおよび綿撒糸の使用者の膣への挿入との間、押し付けるか、あるいは、支えることができるエリアを供給する。図5は、2つの角をなす肩部34を有して描かれていると同時に、アプリケーター10は、少なくとも2つの角をなす肩部34を有することが可能であるということは理解されるべきである。角をなす肩部の数は、アプリケーター10に形成される平らにされた表面の数に相当することが可能である。
【0025】
本発明の図1〜図5のアプリケーターの別の実施形態において、少なくとも1つ以上のグリップ構造、好ましくは、複数のグリップ構造が、この表面30に配置されている。これらの別の実施形態は、図1に関して以下に論じられると同時に、それらは、また、図2〜図5、図8および図9のフィンガーグリップエリアに適用されることが可能である。
【0026】
グリップ構造は、例えば、1つ以上の浮き彫り、リブより他の隆起、スリット、溝、パーフォレーション、ランセットでの切開、摩耗媒体、摩擦材料の高湿係数、感圧接着剤、それらのあらゆる組み合わせでよい。このグリップ構造は、表面30の上に高くされることができ、表面30の下に押し下げられることができ、グリップ構造の頂部が表面30の外表面と整列するように構成されることができ、表面30の方に向って、あるいは、から離れて傾斜されることができ、もしくは、それらのあらゆるものを組み合わせることができる。グリップ構造は、パターン化されることができ、あるいは、使用者の指のための高められたグリップエリアを生成するのに適するあらゆる形状に、かなり多数に構成されることができるかである。
【0027】
図6を参照すると、例示として、本発明のタンポンアプリケーター10のフィンガーグリップエリアの少なくとも1つのグリップ構造の1つの実施形態が、ほぼ平らにされた表面30に配置される複数の円形状グリップ構造38を有して示されている。これらの円形状グリップ構造は、表面30の上に高くされることができ、表面30の下に押し下げられることができ、表面30を貫通する、即ち、実質的に貫通することができ、もしくは、それらを組み合わせることができる。さらに、グリップ構造は、あらゆる適切なパターン、あるいは、数で配置されることが可能である。
【0028】
図7を参照すると、例示として、タンポンアプリケーター10のすくなくとも1つのグリップ構造の別の実施形態が、ほぼ平らにされた表面30を鉛直に横切って配置される一連の波状グリップ構造40を有して描かれている。この波状グリップ構造は、さらに、表面30の上に高くされることが可能であり、表面30の下に押し下げられることが可能であり、表面30の方へ向かって、および/または、離れて傾斜されることが可能であり、もしくは、それらを組み合わせることが可能であり、あらゆる適切なパターン、あるいは、数で呈することができる。
【0029】
図8を参照すると、例示として、タンポンアプリケーター10の少なくとも1つのグリップ構造の別の実施形態が描かれ、この表面30は、凹面で形成され、従って、使用者の指に従う追加の指形成把握および/または親指形成把握を供給する。
【0030】
図9を参照すると、例示として、タンポンアプリケーター10の少なくとも1つのグリップ構造の別の実施形態が描かれて、この表面30は、凸状外表面で形成され、従って、追加の指形成把握および/または親指形成把握を供給する。
【0031】
図6〜図9に示されている実施形態だけでなく、上記に説明されているグリップ構造の実施形態のすべては、さらに、図2〜図5に描かれているタンポンアプリケーターに形成されることが可能であるということは理解されるべきである。
【0032】
グリップ構造は、例えば、成形、浮き彫り、レーザー彫刻、テーピング、接着剤、せん断、ダイス押し抜き、あるいは、それらのあらゆる組み合わせなどの技術上周知のあらゆる方法によって表面30を生成されることができる。従って、バレル16の受容端部32にほぼ平らにされた、かつ、好ましくは、さらに、先細に形成された形状および少なくとも1つのグリップ構造を供給することによって、受容端部は、優れた把握エリアとしての役割を果たし、タンポンの使用者が、容易に、楽々と、膣に綿撒糸12を調節して、排出することを可能にする。
【0033】
受容端部32は、それの平らにされた表面30に収容するために、断面がほぼ矩形のように図1〜図5に示されている。別の断面形状は、このような断面が受容端部32の表面30の内部に収容するかぎり選択されることができる。さらにまた、受容端部32のいずれの端部の断面エリアは、必ずしも同様である必要はないということは理解されるべきである。例えば、図面に示されている例示は、1つの端部からもう1つの端部に次第に縮小している断面を続けている。ほかに、断面は、受容端部32の平らにされた外表面30に設けられるあらゆる凹状、あるいは、凸状を表わすことができ、追加の指把握および/または親指把握を形成する。
【0034】
受容端部32は、さらに、中の開口29を介してプランジャー18を受容し、軸方向に係合するように構成される。それゆえ、受容端部32およびプランジャーエッジ28の大体の断面形状は、特に、バレル16とプランジャー18との間の平滑な軸方向係合に適合するために、プランジャー18のものと同様か、あるいは、匹敵することが好ましい。さらにまた、好ましい実施形態において、受容端部32の矩形断面のコーナーは、ある半径の湾曲を有し、それにより、受容端部32の外表面とのプランジャー18のあらゆる都合の悪い摩擦接触を減少し、アプリケーター10の美的外観を高める。
【0035】
本発明の別の実施形態において、カールしたリップ部36は、プランジャー18に設けられ、それにより、プランジャーを前方に押す人差し指を載せる不安のない表面を供給し、バレル16から綿撒糸12を排出する。プランジャー18のアウタ端部は、カールしたリップ部36と類似する方法で機能する長円形断面、円形断面、あるいは、アーチ形フィンガー台などの他のカラーのような部材、あるいは、形状を有することができる。
【0036】
タンポン綿撒糸12、特に、径方向に膨張するタンポン綿撒糸は、アプリケーターバレル16に、すなわち、アプリケーターバレルの内側表面に力を行使することが可能である。このような力は、タンポンの使用者がアプリケーターバレル16から綿撒糸12を排出することを難しくさせる。
【0037】
径方向に膨張する綿撒糸に関して、綿撒糸の膨張は、故意に、タンポンアプリケーターからの放出時即時であり得る、すなわち、この膨張は、水分、あるいは、月経を必要とすることなく、完全に、あるいは、主として、この乾燥状態において生じ、もしくは、エージングのための故意でない効果であり得る。これらの径方向膨張特性のゆえに、増大された力が、アプリケーター16の内側壁、あるいは、表面に行使される。この力は、膨張するために月経、あるいは、水分を必要とする従来の綿撒糸のものの数倍高いということが分かる。この圧力の結果として、増大された排出力は、バレル16から綿撒糸12を排出するのに必要とされる。2.5ポンドおよびそれ以上の大きさ大きさの排出力が、径方向に膨張するタンポン綿撒糸で測定された。高い綿撒糸排出力は、アプリケーターバレル16を変形し、さらにまた、径方向に膨張する綿撒糸12の排出を妨げる恐れなく、アプリケーターを把握するために、本発明によって提供されるような独特のフィンガーグリップを有するアプリケータを必要する。
【0038】
概要において、女性は、特に、平らにされた表面30に形成される少なくとも1つのグリップ構造と共に、アプリケーター10のフィンガーグリップ表面の結果として、しっかりと、楽々と、本発明によるタンポンアプリケーター10を調節し、位置決めすることが可能であり、この中に収容されるタンポン綿撒糸12、特に、径方向に膨張する綿撒糸を排出することを可能とする。
【0039】
このうえ、使用者のグリップ能力は、さらにまた、互いに対向し、手の指把握および/または親指把握34を形成することによって高められることが可能である。バレル16の後方部分32の平らにされた表面30に使用者の人差し指および親指を置くことによって、バレル16の角をなす肩部34に調整することによって、使用者は、容易に、自分の膣内にタンポンを誘導し、調節し、位置決めすることができ、バレルおよび/またはプランジャーの変形を結果として生ずるあらゆる過剰な筋肉引っ張り、あるいは、緊張なく、自分の膣の方へ綿撒糸を排出することができる。
【0040】
前述の明細書および図面は、単に、本発明の例示であり、開示された実施形態に本発明を限定することを意図されるものではない。当業者には明らかである変形および変更は、添付の特許請求の範囲に限定されるように本発明の範囲と特質内であるように意図される。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明によるタンポンアプリケーターの1つの実施形態の斜視図である。
【図2】本発明によるタンポンアプリケーターの別のフィンガーグリップの実施形態の斜視図である。
【図3】本発明によるタンポンアプリケーターの別のフィンガーグリップの実施形態の斜視図である。
【図4】本発明によるタンポンアプリケーターの別のフィンガーグリップの実施形態の斜視図である
【図5】本発明によるフリップ構造を有する図1のタンポンアプリケーターの1つの実施形態の斜視図である。
【図6】本発明によるグリップ構造を有する図1のタンポンアプリケーターの別の実施形態の斜視図である。
【図7】本発明によるグリップ構造を有する図1のタンポンアプリケーターの別の実施形態の斜視図である。
【図8】本発明による凹状フィンガーグリップエリアを有する図1のタンポンアプリケーターの別の実施形態の斜視図である。
【図9】本発明による凸状フィンガーグリップエリアを有する図1のタンポンアプリケーターの別の実施形態の斜視図である。
【符号の説明】
【0042】
10…タンポンアプリケーター、12…タンポン綿撒糸、16…バレル、18…プランジャー、30…ほぼ平らにされた表面、32…受容端部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中に綿撒糸を収容し、中にプランジャーを受容するためのバレルを具備し、このバレルは、前記プランジャーを部分的に収容し、プランジャーと係合するフィンガーグリップエリアを有し、このフィンガーグリップエリアは、奇数のほぼ平らにされた表面を備え、これらほぼ平らにされた表面の少なくとも1つは、1対の隣接したほぼ平らにされた表面に対して径方向で対向しており、また、これらほぼ平らにされた表面の少なくとも1つは、リブ以外の少なくとも1つの主グリップ構造を有し、そして、前記フィンガーグリップエリアは、前記バレルと比較して小さい直径を有する、タンポンアプリケーターであって、
前記ほぼ平らにされた表面の少なくとも1つと、前記少なくとも1つのグリップ構造とは、前記綿撒糸によっておよび/または前記プランジャーによって、前記バレルに与えられる排出力を克服するグリップ能力を与える、タンポンアプリケーター。
【請求項2】
前記少なくとも1つのグリップ構造は、前記少なくとも1つのほぼ平らにされた表面の上に高くされている、請求項1に記載のタンポンアプリケーター。
【請求項3】
前記少なくとも1つのグリップ構造は、前記少なくとも1つのほぼ平らにされた表面の下に押し下げられている、請求項1に記載のタンポンアプリケーター。
【請求項4】
前記少なくとも1つのグリップ構造は、前記少なくとも1つのほぼ平らにされた表面の外表面と整列されている、請求項1に記載のタンポンアプリケーター。
【請求項5】
前記少なくとも1つのグリップ構造は、前記少なくとも1つのほぼ平らにされた表面の外表面の方に向って傾斜され、前記少なくとも1つのほぼ平らにされた表面の外表面から離れて傾斜され、それらのあらゆる組み合わせからなる群から選択される位置を有している、請求項1に記載のタンポンアプリケーター。
【請求項6】
前記プランジャーと前記フィンガーグリップエリアとは、ほぼ同じ断面形状を有している、請求項1ないし5のいずれか1に記載のタンポンアプリケーター。
【請求項7】
前記断面形状は、矩形、正方形、三角形、六角形からなる群から選択される、請求項6に記載のタンポンアプリケーター。
【請求項8】
中に綿撒糸を収容し、中にプランジャーを受容するためのバレルを具備し、このバレルは、前記プランジャーを部分的に収容し、プランジャーと係合するフィンガーグリップエリアを有し、このフィンガーグリップエリアは、奇数の凸状の表面を備え、これら凸状の表面の少なくとも1つは、1対の隣接した凸状の表面に対して径方向で対向しており、また、これら凸状の表面の少なくとも1つは、リブ以外の少なくとも1つの主グリップ構造を有し、そして、前記フィンガーグリップエリアは、前記バレルと比較して小さい直径を有する、タンポンアプリケーターであって、
前記凸状の表面の少なくとも1つと、前記少なくとも1つのグリップ構造とは、前記綿撒糸によっておよび/または前記プランジャーによって、前記バレルに与えられる排出力を克服するグリップ能力を与える、タンポンアプリケーター。
【請求項9】
中に綿撒糸を収容し、中にプランジャーを受容するためのバレルを具備し、このバレルは、前記プランジャーを部分的に収容し、プランジャーと係合するフィンガーグリップエリアを有し、このフィンガーグリップエリアは、奇数の凹状の表面を備え、これら凹状の表面の少なくとも1つは、1対の隣接した凹状の表面に対して径方向で対向しており、また、これら凹状の表面の少なくとも1つは、リブ以外の少なくとも1つの主グリップ構造を有し、そして、前記フィンガーグリップエリアは、前記バレルと比較して小さい直径を有する、タンポンアプリケーターであって、
前記凹状の表面の少なくとも1つと、前記少なくとも1つのグリップ構造とは、前記綿撒糸によっておよび/または前記プランジャーによって、前記バレルに与えられる排出力を克服するグリップ能力を与える、タンポンアプリケーター。
【請求項10】
中に綿撒糸を収容し、中にプランジャーを受容するように形成されたバレルを具備し、このバレルは、前記プランジャーを部分的に収容し、プランジャーと係合するフィンガーグリップエリアを有し、このフィンガーグリップエリアは、少なくとも1対の径方向に対向した凹状の表面を備え、また、これら凸状の表面の少なくとも1つは、リブ以外の少なくとも1つの主グリップ構造を有し、
前記凹状の表面の少なくとも1つと、前記少なくとも1つのグリップ構造とは、前記綿撒糸によっておよび/または前記プランジャーによって、前記バレルに与えられる排出力を克服するグリップ能力を与える、タンポンアプリケーター。
【請求項11】
前記フィンガーグリップエリアは、さらに少なくとも2つの角をなす肩部表面を備えている、請求項1ないし10のいずれか1に記載のタンポンアプリケーター。
【請求項12】
前記少なくとも1つのグリップ構造は、浮き彫り、リブ以外の突出部、スリット、溝、ルーバー、パーフォレーション、ランス、摩耗媒体、高湿係数の摩擦材料、感圧接着剤およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1ないし11のいずかれ1に記載のタンポンアプリケーター。
【請求項13】
前記フィンガーグリップエリアは、さらに少なくとも2つの角をなす肩部表面を備えており、これら肩部表面の各々は、フィンガーグリップエリアで前記凹状の表面の1つと対応している、請求項10に記載のタンポンアプリケーター。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−132363(P2008−132363A)
【公開日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−48346(P2008−48346)
【出願日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【分割の表示】特願2003−508291(P2003−508291)の分割
【原出願日】平成14年4月25日(2002.4.25)
【出願人】(500365915)プレイテックス プロダクツ インコーポレーテッド (56)
【Fターム(参考)】