説明

ダンプ車の積荷強制落下装置

【目的】 本考案は、ダンプ車に積載した積荷の種類や性質により例えば粘性の高い廃残土等の土砂や油粕や生コンクリート等で荷台に相当強固に付着して、荷台をハイダンプ状態に上昇して傾斜せしめても積荷の自重によっては完全には落下しない場合に、荷台に設けたバイブレータにダンプ車のエアーブレーキ用やクラッチ用や或いはエアーチャンバー用として使用されるエアータンクから圧縮空気を供給して、該バイブレータにより荷台を振動せしめることにより荷台に付着した積荷を強制落下せしめることができる装置を提供するものである。
【構成】 本考案は、上記の目的を達成するために、ダンプ車の荷台の適宜位置にバイブレータを設け、前記バイブレータにダンプ車のエアータンクの圧縮空気を供給可能に設け該バイブレータにより荷台を振動可能に形成してなるものである。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術の分野】
本考案は、ダンプ車の積荷強制落下装置に関する。特にダンプ車のエアーブレーキ用やクラッチ用やエアーチャンバ用として使用されるエアータンクから供給される圧縮空気によりダンプ車の荷台に設けたバイブレータを振動せしめることにより荷台の積荷を強制落下せしめる装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】
この種のダンプ車は、単に荷台を油圧シリンダにより昇降せしめて荷台に積載した積荷の自重を利用して荷台から積荷を落下せしめるものであった。
【0003】
更に従来におけるこの種のダンプ車の荷台に積載した積荷が油圧シリンダにより荷台を上昇せしめても積荷が荷台に付着する等により積荷の自重によっては完全に落下しない場合には、乗車者等が荷台にあがってスコップ等を用いてコサギ落すようにして落下せしめていた。
【0004】
また、従来のこの種ダンプ車の荷台に積載した積荷が油圧シリンダにより荷台を上昇せしめても積荷が自重により落下しない場合には、荷台を斜状に上昇せしめたまま急発進したり急後進したりして即ち急激に僅かな距離範囲において前進後退を反復することにより、荷台を揺動せしめて積荷を落下せしめるものであった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
従来この種ダンプ車の荷台から積荷を強制落下せしめる装置として提供されているものは、油圧シリンダにより荷台の一端方向を上方に上昇せしめて荷台自体を斜状に傾斜せしめることにより、積載した積荷の自重を利用して、自然に荷台から落下せしめるものであったが、この様なダンプ車の荷台を単に昇降せしめる装置においては積載する積荷の種類によっては、水分や油性分等の液体を大量に含んだ廃残土や土砂や生コンクリート、油粕やコルタールや重油分等の油性分を混合してなる道路舗装用資材等の如くダンプ車の荷台に相当強固に付着してしてしまい、単に荷台を斜状に上昇せしめ積荷の自重による自然落下を期待する程度によっては、完全にかつ容易にしかも手早く荷台から落下せしめることはできないという問題があった。
【0006】
また、この種のダンプ車の荷台に積載した積荷が油圧シリンダにより斜状に傾斜して上昇しても積荷の自重により荷台から落下しない場合に、乗車者がスコップ等を用いて手作業により荷台から落下せしめるものにあっては、人間が目で見て確認しながら行なうものであるから荷台よりの積荷の落下は確実にに行なわれるが、作業効率が低くなりその為に運送コストが高くなるという問題があり、また、積荷が急激に落下することにより作業者が生埋めになったり怪我をする恐れがあり、特に、高温に加熱された道路舗装用のコールタール等の混合物等の場合には危険である等の問題があった。
【0007】
さらに従来、この種のダンプ車の荷台に積載した積荷が油圧シリンダにより斜状に傾斜して上昇しても積荷の自重により荷台から落下しない場合に、荷台を斜状に傾斜して上昇せしめたまま急発進したり急後進したりして即ち急激に僅かな距離範囲において前進後退を反復することにより、荷台を揺動せしめて積荷を落下せしめるものにおいては、狭い工事現場等においては付近の物品や作業者等に接触し或いはブレーキ操作等のミス等から想わぬ事故を発生せしめる恐れがあるという問題があった。
【0008】
本考案は、ダンプ車に積載した積荷の種類や性質により例えば粘性の高い廃残土等の土砂や油粕や生コンクリート等で荷台に相当強固に付着して、荷台をハイダンプ状態に上昇して傾斜せしめても積荷の自重によっては完全には落下しない場合に、荷台に設けたバイブレータにダンプ車のエアーブレーキ用やクラッチ用や或いはエアーチャンバー用として使用されるエアータンクから圧縮空気を供給して、該バイブレータにより荷台を振動せしめることにより荷台に付着した積荷を強制落下せしめることができる装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記の目的を達成するために、ダンプ車の荷台の適宜位置にバイブレータを設け、前記バイブレータにダンプ車のエアータンクの圧縮空気を供給可能に設け該バイブレータにより荷台を振動可能に形成してなるものである。
【0010】
更に本考案のダンプ車の積荷強制落下装置は、ダンプ車の荷台の適宜位置に設けてなるバイブレータと、ダンプ車のエアータンクとをエアーホースで連結し、エアータンクからの圧縮空気を前記バイブレータに供給可能に設け該バイブレータにより荷台を振動可能に形成してなるものである。
【0011】
また本考案のダンプ車の積荷強制落下装置は、ダンプ車の荷台に設けてなるバイブレータと、ダンプ車のエアータンクとを、作動バルブを介してエアーホースで連結し、前記作動ハルブの操作によりエアータンクの圧縮空気を前記バイブレータに供給又は停止可能に形成しダイプ車の荷台の前端方向を上昇せしめ傾斜した該荷台を前記バイブレータにより振動可能に形成してなるものである。
【0012】
さらにまた本考案の積荷強制落下装置は、ダンプ車の荷台の外側面底部の前端方向に設けてなるバイブレータと、ダンプ車のエアータンクとを、作動バルブ及びレギュレーターを介してエアーホースで連結し、前記レギュレーターによりエアータンクから供給される圧縮空気の圧力を一定の圧力に調整し、前記作動バルブの操作によりエアータンクの圧縮空気をバイブレータに供給又は停止可能に形成しダンプ車の荷台を前記バイブレータにより振動可能に形成してなるものである。
【0013】
【考案の実施の形態】
上記のように構成されたダンプ車の積荷強制落下装置は、ダンプ車の荷台の前端方向の外側面に衝撃式のエアー振動機たるバイブレータを取付固定し、圧縮空気の圧力を利用して、車両の走行を制動するダンプ車のエアーブレーキやクラッチの操作用として或いは荷台のエアーチャンバー用として圧縮空気を供給するために、エアーコンプレッサーから圧送される圧縮空気を常時一定の空気圧として一定量を密封しているエアータンクから、圧縮空気をバイブレータに供給するために、エアーホースによりエアータンクとバイブレータとを連通してなるものである。
ダンプ車のエアーブレーキ用やクラッチ用や、或いは、荷台のエアーチャンバー用として使用されるエアータンクには、通常一般的には空気圧力7,5〜8Kgf/cm2程度の圧縮空気が密封されてなり、このエアータンクの空気圧の圧縮空気がレギュレータを介して、空気圧4Kgf/cm2程度に減圧調整されてエアーホースを介してバイブレータに供給されることにより、該バイブレータは振動数2,450v.p.m.程度の振動が発生する衝撃式のバイブレータが用いられる。
この様に荷台に取付けられたバイブレータにより荷台は振動数2,450v.
p.m.の振動が発生し、このバイブレータによる振動によって、荷台に相当強固に付着された積荷は積荷自体の自重と振動との相乗効果により容易に剥離されて荷台から強制的に落下されるように作用するものである。
【0014】
ダンプ車のシャーシの外側面に取付け固定されたエアータンクと荷台の前端方向の外側面に取付け固定されたバイブレータとは内径6,3mmのエアーホースにより連通されて、エアータンクの圧縮空気がバイブレータに供給可能に設けられてなり、バイブレータとエアータンクとを連通したエアーホースの途中には作動バルブとレギュレータとが設けられている。
該作動バルブは、エアーホースによりエアータンクからバイブレータへの圧縮空気を供給するため、エアーホースにより連通されたエアータンクとバイブレータとの通路を開閉し、圧縮空気の供給又は停止の操作をするものであり、またレギュレータは、作動バルブの開閉の操作によりエアータンクに密封された圧縮空気をバイブレータへ供給される圧縮空気を、4kgf/cm2の一定の空気圧に保持するために減圧調整するように作用する。
【0015】
作動バルブは、ダンプ車のエアータンクを取付固定したシャーシの外側面付近で、運転士等の操作者が容易に手動操作可能なように、シャーシの外側面に設けたブラケットにより取付けてなり、エアータンクとバイブレータとを連通したエアーホースは、荷台の昇降作動に支障にならないようにシャーシの下面に金属製の取付バンドにて取り付けて、シャーシの下面から荷台フレームの両側辺に設けられた断面コ字型の一方のチャンネル型フレームの内部を挿通して、荷台の底部の前端方向の外側面に取付け固定されたバイブレータに連結されている。
【0016】
ダンプ車に荷台への付着性の強い相当の水分を含んだ、例えば地下鉄工事等に伴う廃残土等の積荷を、荷台に満杯に積載したダンプ車の荷台を油圧シリンダによりハイダンプ状態に荷台の前端方向を持ち上げて、廃残土等の積荷の自重により荷台から落下せしめると共に、作動バルブを操作してエアータンクに密封された圧縮空気をレギュレータにより、空気圧を減圧調整してエアータンクからバイブレータへ供給することにより、荷台の前端方向に取付け固定されたバイブレータを圧縮空気により振動せしめて、積荷の自重に加えて振動を与えることにより積荷の自重と振動との相乗効果により、荷台に強固に付着していた積荷は強制的に落下させられるように働くものである。
【0017】
【実施例】
本考案を実施例を示す図面に基づいて説明する。
図1乃至図2において、ダンプ車1のシヤーシ2には、金属製により中空円筒状体に形成されたエアータンク3がブラケット16により取付け固定されてなり、ダンプ車1のシャーシ2上に設けた荷台5を、油圧シリンダ4により昇降自在に荷台5の前端方向を上方へ持ち上げ、該荷台5をリフトアーム6により傾斜してハイダンプ状態に保持できるように設けられている。
7は、バイブレータで荷台5の前端方向の外側面に取付け固定されてなり、該バイブレータ7は、既に公知の市販されている圧縮空気により振動するように設けられた衝撃式のエアー振動機であって、エアータンク3に密封された圧縮空気を圧力調整し、空気圧力4kgf/cm2の圧縮空気が供給されると振動数2,450v.p.m.の振動が発生するものである。
【0018】
この場合、バイブレータ7は、特別な限定はなく、ダンプ車1のエアブレーキ用やクラッチ用や、或いは、エアーチャンバー用として使用されるエアータンク3からレギュレータ8により、減圧調整されて供給される空気圧力4kgf/cm2程度の圧縮空気により、振動数2,450v.p.m.の振動が発生する機能を有するものであれば良いが、特に日本ニューマチック工業株式会社製の衝撃式のバイブレータ(日本ニューマチック株式会社による型式名 NLVー55)
が好適であり、該バイブレータ7は荷台5の前端方向の外側面で、荷台5の昇降や積荷の積み卸しに支障のない荷台5の底部12の下側面に溶接により強固に取付け固定される。
【0019】
エアータンク3とバイブレータ7とを連通するエアーホース10は、空気圧力10kgf/cm2に耐えられる一般に市販されている耐圧強化ゴムホースを使用し、エアータンク3とバイブレータ7との間においては、金属製の取付バンド13を用いてシャーシ2の下面に沿って、荷台フレーム11の断面コ字型のチャンネル型フレームの内部を挿通して取り付け、かつ、荷台5の昇降や積荷の積み卸しの際に支障のないように取り付けられており、エアータンク3とバイブレータ7とを連通したエアーホース10の途中には、作動バルブ9とレギュレータ8とが設けられ、かつ、該作動バルブ9の操作により、エアータンク3とバイブレータ7とをエアーホース10により連通された通路を開閉し、エアータンク3の圧縮空気が、バイブレータ7ヘ供給又は停止可能に設けられてなり、該レギュレータ8は、エアータンク3内に密封された空気圧力7,5〜8kgf/cm2の圧縮空気を、空気圧力4kgf/cm2に減圧調整してなる圧縮空気をバイブレータ7へ供給可能なように設けられてなるものであり、前記作動バルブ9は、運転者等の操作者による手動操作が容易なようにエアータンク3を取付け固定したシャーシ2の外側面で運転席方向に取り付けられている。
【0020】
図7は、ハイダンプ状態に上昇せしめたダンプ車1の荷台5の前端部方向に積荷が自重で落下せずに付着した状態のものを、本考案を用いて強制落下せしめたものの実験例を示すものであり、図7の(A)は、内幅2,300mmで、かつ全長5,300mmの荷台5の内側面の前端部方向に、荷台の底部12から一端方向が高さ120mm、他端方向が高さ30mm、長さ3,300mmに川砂が付着した場合に、バイブレータ7を45秒間作動して荷台5を振動させることにより全てキレイに荷台5から強制落下され、図7の(B)は、土砂が同様に高さ80mmに荷台5の全長に渡って付着している場合にはバイブレータ7を40秒間作動して荷台5を振動させることにより、完全に強制落下され、図7の(C)
は、土砂が同様に高さ60mmに荷台5の全長に渡って付着されている場合にはバイブレータ7を30秒間作動して荷台5を振動させることにより完全に強制落下され、図7の(D)の場合には、小砂利が同様に高さ80mmに荷台5の全長に渡って付着している場合にはバイブレータ7を35秒間作動して荷台5を振動させることにより完全に強制落下することができたことを示すものである。
【0021】
【考案の効果】
本考案は上記の如く構成したので、ダンプ車の荷台に積荷の性質や種類によって、例えば廃残土や粘土等の水分を大量に含み荷台に付着して荷台をハイダンプ状態に保持しても積荷の自重によっては容易に荷台から落下せしめることができないような場合であっても、荷台に取り付けたバイブレータを作動させて荷台を振動せしめることにより荷台の振動と積荷の自重との相乗効果により、積荷を強制的に容易に落下させることができるとい優れた効果がある。
【0022】
請求項3においては、バイブレータとエアータンクとを作動バルブを介してエアーホースで連結してなるものであるから、作動バルブの操作によりエアータンクの圧縮空気をバイブレータヘ任意に供給又は停止することができるという効果があり、また、バイブレータを上昇して傾斜した荷台を振動可能に荷台の前端方向に取付け固定してなるものであるから、バイブレータによる振動によって、荷台の振幅を大きくし、積荷が効率的にかつ強制的に落下せしめることができるという効果がある。
【0023】
請求項4においては、バイブレータとエアータンクとを作動バルブとレギュレータとを介してエアーホースで連結してなるものであるから、エアータンクに密封された圧縮空気をレギレータにより減圧調整して、作動バルブの操作により減圧調整された圧縮空気をバイブレータへ任意に供給又は停止することができるという効果があり、さらにエアータンクに密封された空気圧力の圧縮空気をそのままの状態で荷台に固着されたバイブレータに供給することなく、レギュレータにより圧力を調整された圧縮空気をバイブレータに供給することができるのでバイブレータの機能に対応して安全にかつ確実に荷台を振動せしめることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のダンプ車の荷台を上昇せしめた状態を示す斜視図である。
【図2】本考案のダンプ車の荷台を上昇せしめた状態の一部省略の平面図である。
【図3】エアータンクにエアーホースを連結した状態の平面図である。
【図4】バイブレータを荷台の底部に取り付けた状態を示す一部透視の平面図である。
【図5】バイブレータの取付け状態を示す側面図である。
【図6】エアーホースを荷台フレームに挿通した状態を示す断面図である。
【図7】本考案を用いて荷台に付着した積荷を強制落下せしめた実験例を示す要部の側面図である。
【符号の説明】
1 ダンプ車
2 シャーシ
3 エアータンク
4 油圧シリンダ
5 荷台
6 リフトアーム
7 バイブレータ
8 レギュレータ
9 作動バルブ
10 エアーホース
11 荷台フレーム
12 荷台の底部
13 取付バンド
14 取付盤
15 ボルト
16 ブラケット
17 運転台
18 川砂
19 土砂
20 土砂
21 小砂利

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 ダンプ車の荷台の適宜位置にバイブレータを設け、前記バイブレータにダンプ車のエアータンクの圧縮空気を供給可能に設け該バイブレータにより荷台を振動可能に形成してなることを特徴とするダンプ車の積荷強制落下装置。
【請求項2】 ダンプ車の荷台の適宜位置に設けてなるバイブレータと、ダンプ車のエアータンクとをエアーホースで連結し、エアータンクからの圧縮空気を前記バイブレータに供給可能に設け該バイブレータにより荷台を振動可能に形成してなることを特徴とするダンプ車の積荷強制落下装置。
【請求項3】 ダンプ車の荷台の前端方向に設けてなるバイブレータと、ダンプ車のエアータンクとを、作動バルブを介してエアーホースで連結し、前記作動バルブの操作によりエアータンクの圧縮空気を前記バイブレータに供給又は停止可能に形成しダイプ車の荷台を前記バイブレータにより振動可能に形成してなることを特徴とするダンプ車の積荷強制落下装置。
【請求項4】 ダンプ車の荷台の外側面底部の前端方向に設けてなるバイブレータと、ダンプ車のエアータンクとを、作動バルブ及びレギュレーターを介してエアーホースで連結し、前記レギュレーターによりエアータンクから供給される圧縮空気の圧力を一定の圧力に調整し、前記作動バルブの操作によりエアータンクの圧縮空気をバイブレータに供給又は停止可能に形成しダンプ車の荷台を前記バイブレータにより振動可能に形成してなることを特徴とするダンプ車の積荷強制落下装置。

【図1】
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【図3】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【登録番号】第3024041号
【登録日】平成8年(1996)2月21日
【発行日】平成8年(1996)5月17日
【考案の名称】ダンプ車の積荷強制落下装置
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願平7−12172
【出願日】平成7年(1995)10月24日
【出願人】(595162356)ビーエス鉄工建設有限会社 (1)
【出願人】(595162367)有限会社富里興業 (1)