説明

チラシ制作システム、方法及びソフトウエア

【課題】チラシ制作を効率良く短時間で制作できるようにする。
【解決手段】原稿管理システムと、画像データベースシステムと、自動組版システムとを備え、
前記画像データベースシステムは、画像データを管理するデータベースを有し、
前記原稿管理システムは、チラシ企画ごとに、チラシ企画のデータと、チラシに掲載する各商品の各データとを関連付けて管理する機能と、原稿からチラシに掲載する各商品の各文字データを取り込む機能と、予め登録したローカルルールに従い各商品の各文字データを自動修正する機能と、予め登録した画像選定ルールに従い各商品の各画像データを画像データベースシステムから自動選定する機能と、チラシに掲載する各商品の各文字及び各画像データを自動組版システムに送る機能とを有することを特徴とするチラシ制作システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チラシ制作の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のチラシ制作では、画像データの管理に表計算ソフトを用い、画像原稿から使用画像データを一点ごとに収集し、原稿(文字)を見ながら画像データを検索し、画像指示書を作成していた。
【0003】
そして、編集に汎用のDTPソフトを用い、画像指示書を見ながら画像データを検索して配置し、原稿(文字)を見ながら文字データを入力し、ローカルルールに従って文字データを修正してカンプを出力していた。
【0004】
ここで、ローカルルールとは、得意先ごとの独自ルールである。得意先から一度指示されたローカルルールに従って、文字データを修正しなければならない。修正の例としては、例えば、原稿(文字)では、商品名がコーラとなっているのをチラシ紙面ではコカ・コーラ(登録商標)と修正したり、或いは、原稿(文字)では半角になっているのをチラシ紙面では全角にすることが挙げられる。
【0005】
そして、校正は、文字データについては、原稿(文字)とカンプとを比較することで行い、画像データについては、一点ごと画像データを開いて、画像データとカンプとを比較することで行なっていた。
【0006】
このような従来のチラシ制作は、多大な時間がかかっていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は斯かる背景技術の欠点に鑑みてなされたもので、チラシ制作を効率良く短時間で制作できるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明において上記課題を解決するために、まず請求項1の発明では、
原稿管理システムと、画像データベースシステムと、自動組版システムとを備え、
前記画像データベースシステムは、画像データを管理するデータベースを有し、
前記原稿管理システムは、チラシ企画ごとに、チラシ企画のデータと、チラシに掲載する各商品の各データとを関連付けて管理する機能と、原稿からチラシに掲載する各商品の各文字データを取り込む機能と、予め登録したローカルルールに従い各商品の各文字データを自動修正する機能と、予め登録した画像選定ルールに従い各商品の各画像データを画像データベースシステムから自動選定する機能と、チラシに掲載する各商品の各文字及び各画像データを自動組版システムに送る機能とを有することを特徴とするチラシ制作システムとしたものである。
【0009】
また請求項2の発明では、
前記原稿管理システムは、画像データベースシステムを検索して各商品の各画像データを手動選定させる機能を有することを特徴とするチラシ制作システムとしたものである。
【0010】
また請求項3の発明では、
前記原稿管理システムは、画像データの無い商品について、画像データの撮影を依頼す
る撮影依頼帳票を作成する機能を有することを特徴とする請求項1又は2記載のチラシ制作システムとしたものである。
【0011】
また請求項4の発明では、
前記原稿管理システムは、チラシに掲載する商品ごとに、各商品の各文字及び各画像データを表示する画像カタログを作成する機能を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のチラシ制作システムとしたものである。
【0012】
また請求項5の発明では、
チラシ企画ごとに、チラシ企画のデータと、チラシに掲載する各商品の各データとを関連付けて管理する前記機能は、チラシ企画ごとに、チラシ企画のデータと、チラシに掲載する各商品の各データとを、入稿順とともに関連付けて管理する機能であり、
前記原稿管理システムは、今回入稿した原稿と、前回入稿した原稿とを比較して、差分を検出して、差分帳票を作成する機能を有することを請求項1〜4の何れか1項記載のチラシ制作システムとしたものである。
【0013】
また請求項6の発明では、
原稿管理システムと、画像データベースシステムと、自動組版システムとを備え、
前記画像データベースシステムは、画像データを管理するデータベースを有し、
前記原稿管理システムは、チラシ企画ごとに、チラシ企画のデータと、チラシに掲載する各商品の各データとを関連付けて管理する機能を有するチラシ制作システムで前記原稿管理システムが実行する工程は、
原稿からチラシに掲載する各商品の各文字データを取り込む工程と、予め登録したローカルルールに従い各商品の各文字データを自動修正する工程と、予め登録した画像選定ルールに従い各商品の各画像データを画像データベースシステムから自動選定する工程と、チラシに掲載する各商品の各文字及び各画像データを自動組版システムに送る工程とを含むことを特徴とするチラシ制作方法としたものである。
【0014】
また請求項7の発明では、
前記原稿管理システムが実行する工程は、画像データベースシステムを検索して各商品の各画像データを手動選定させる工程を含むことを特徴とする請求項6記載のチラシ制作方法としたものである。
【0015】
また請求項8の発明では、
前記原稿管理システムが実行する工程は、画像データの無い商品について、画像データの撮影を依頼する撮影依頼帳票を作成する工程を含むことを特徴とする請求項6又は7記載のチラシ制作方法としたものである。
【0016】
また請求項9の発明では、
前記原稿管理システムが実行する工程は、チラシに掲載する商品ごとに、各商品の各文字及び各画像データを表示する画像カタログを作成する工程を含むことを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載のチラシ制作方法としたものである。
【0017】
また請求項10の発明では、
チラシ企画ごとに、チラシ企画のデータと、チラシに掲載する各商品の各データとを関連付けて管理する前記機能は、チラシ企画ごとに、チラシ企画のデータと、チラシに掲載する各商品の各データとを、入稿順とともに関連付けて管理する機能であり、
前記原稿管理システムが実行する工程は、今回入稿した原稿と、前回入稿した原稿とを比較して、差分を検出して、差分帳票を作成する工程を含むことを請求項6〜9の何れか1項記載のチラシ制作方法としたものである。
【0018】
また請求項11の発明では、
原稿管理ソフトウエアと、画像データベースソフトウエアと、自動組版ソフトウエアとを含み、それぞれは、コンピュータに、原稿管理システムと、画像データベースシステムと、自動組版システムとを実現するものであり、
前記画像データベースシステムは、画像データを管理するデータベースを有し、
前記原稿管理システムは、チラシ企画ごとに、チラシ企画のデータと、チラシに掲載する各商品の各データとを関連付けて管理する機能と、原稿からチラシに掲載する各商品の各文字データを取り込む機能と、予め登録したローカルルールに従い各商品の各文字データを自動修正する機能と、予め登録した画像選定ルールに従い各商品の各画像データを画像データベースシステムから自動選定する機能と、チラシに掲載する各商品の各文字及び各画像データを自動組版システムに送る機能とを有することを特徴とするチラシ制作ソフトウエアとしたものである。
【0019】
また請求項12の発明では、
前記原稿管理システムは、画像データベースシステムを検索して各商品の各画像データを手動選定させる機能を有することを特徴とする請求項11記載のチラシ制作ソフトウエアとしたものである。
【0020】
また請求項13の発明では、
前記原稿管理システムは、画像データの無い商品について、画像データの撮影を依頼する撮影依頼帳票を作成する機能を有することを特徴とする請求項11又は12記載のチラシ制作ソフトウエアとしたものである。
【0021】
また請求項14の発明では、
前記原稿管理システムは、チラシに掲載する商品ごとに、各商品の各文字及び各画像データを表示する画像カタログを作成する機能を有することを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項に記載のチラシ制作ソフトウエアとしたものである。
【0022】
また請求項15の発明では、
チラシ企画ごとに、チラシ企画のデータと、チラシに掲載する各商品の各データとを関連付けて管理する前記機能は、チラシ企画ごとに、チラシ企画のデータと、チラシに掲載する各商品の各データとを、入稿順とともに関連付けて管理する機能であり、
前記原稿管理システムは、今回入稿した原稿と、前回入稿した原稿とを比較して、差分を検出して、差分帳票を作成する機能を有することを請求項11〜14の何れか1項記載のチラシ制作ソフトウエアとしたものである。
【発明の効果】
【0023】
請求項1、6及び11に係わる発明は、原稿管理システムで、原稿からチラシに掲載する各商品の各文字データを取り込み、ローカルルールに従って、チラシに掲載する各商品の各文字データを自動修正し、画像選定ルールに従って、チラシに掲載する各商品の各画像データを画像データベースシステムから自動選定し、チラシに掲載する各商品の各文字及び各画像データを自動組版システムに送るので、チラシの制作が効率良く短時間で行なえる。
【0024】
請求項2、7及び12に係わる発明は、画像選定ルールが登録されていない商品であっても、手動で容易に、画像データベースシステムから画像データを検索して選定できる。
【0025】
請求項3、8及び13に係わる発明は、自動及び手動の何れでも画像データの選定がなされないため、画像データのない商品について、撮影を依頼することが容易にできる。
【0026】
請求項4、9及び14に係わる発明は、チラシに掲載する商品ごとに、各商品の各文字及び各画像データを表示する画像カタログを作成するので、画像カタログとカンプとを比較してする画像の校正を、効率良く短時間で行なえる。
【0027】
請求項5、10及び15に係わる発明は、今回入稿した原稿と、前回入稿した原稿とを比較して、差分を検出して、差分帳票を作成するので、文字データの変更箇所が容易に分かり、原稿とカンプとを比較してする文字の校正を、効率良く短時間で行なえる。
【0028】
以上、本発明は、チラシ制作を効率良く短時間で制作できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】原稿管理システムのログイン画面の一例を示す図。
【図2】原稿管理システムのメイン画面の一例を示す図。
【図3】原稿管理システムのローカルルール修正画面の一例を示す図。
【図4】原稿管理システムのキーワード・ルール登録画面の一例を示す図。
【図5】原稿管理システムの画像手動選定画面の一例を示す図。
【図6】原稿管理システムの差分帳票の一例を示す図。
【図7】原稿管理システムの撮影管理画面の一例を示す図。
【図8】原稿管理システムの撮影依頼帳票の一例を示す図。
【図9】原稿管理システムの画像カタログの一例を示す図。
【図10】自動組版システムにおいて、作成したテンプレートのボックスに連動させるデータベースのフィールドを指定する画面の一例を示す図。
【図11】自動組版システムにおいて、ドキュメントにテンプレートを置き、このテンプレートに商品データを流し込む対話型組版によりチラシを制作する画面の一例を示す図。
【図12】自動組版システムにおいて、テンプレートを変更する一例を示す図。
【図13】自動組版システムにおいて、縮小用テンプレートに変更する一例を示す図。
【図14】画像データベースシステムの画像登録画面の一例を示す図。
【図15】チラシ制作システムを用いて為されるチラシ制作処理の流れを示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下に、本発明の一実施形態を説明する。
【0031】
本発明のチラシ制作システムは、原稿管理システム、自動組版システム、画像データベースシステムを備え、これら原稿管理システム、自動組版システム、画像データベースシ
ステムは、ソフトウエアによりコンピュータに実現されるものである。
【0032】
まず、画像データベースシステムを説明する。
【0033】
画像データベースシステムは、商品の画像データを、この画像データを特徴付ける文字データとともに保存し管理するデータベースを有するシステムである。図14に、商品の画像データを、この画像データを特徴付ける文字データとともに登録する画像登録画面の一例を示す。
【0034】
次に、原稿管理システムについて説明する。
【0035】
原稿管理システムを起動すると、図1に示すようなログイン画面が表示される。このログイン画面で、ユーザ名及びパスワードを入力すると、入力されたユーザ名及びパスワードと、予め設定されているユーザ名及びパスワードとを照合することによりユーザ認証が行なわれ、ユーザ認証が成功すると、図2に示すようなメイン画面が表示される。
【0036】
原稿管理システムは、チラシ企画ごとに、チラシ企画のデータと、チラシに掲載する各商品の各文字及び各画像データを商品ごとにまとめたものとを、各文字データを取り込む(入力する)元となる原稿の入稿順とともに、関連付けて、保存し管理する企画管理機能を有しており、メイン画面には、原稿管理システムがデータを保存し管理しているチラシ企画の一覧が表示される。
【0037】
原稿管理システムでは、メイン画面のチラシ企画作成ボタンをクリックして開かれるチラシ企画作成画面(図示せず)で、チラシ企画データを入力して保存することにより、新規にチラシ企画が作成される。また原稿管理システムでは、メイン画面のデータ取込ボタンをクリックして開かれるデータ取込画面(図示せず)で、チラシ企画ごとに、それぞれのチラシの原稿から、それぞれのチラシに掲載する各商品の各文字データが取り込まれ(入力され)、入稿順とともに保存される。
【0038】
原稿管理システムは、ローカルルールを登録し、このローカルルールに従って、チラシ企画ごとに、それぞれのチラシに掲載する各商品の各文字データを自動修正するローカルルール自動修正機能を有し、また、画像選定ルールを登録し、この画像選定ルールに従って、それぞれのチラシに掲載する各商品の各画像データを画像データベースシステムから自動選定する画像の自動選定機能を有する。このような自動修正及び選定は、図3に示すようなローカルルール修正画面で商品メンテボタンをクリックすることにより行なわれる。図3に示すローカルルール修正画面では、ローカルルールに従って、商品名がコーラからコカ・コーラ(登録商標)に自動修正されている。また画像選定ルールの登録は、図4に示すようなキーワード・ルール登録画面で行なわれ、商品コードやJANコードがない生鮮食品系は、キーワードとともに、このキーワードで画像データベースシステムから検索される画像データを登録する。尚、自動選定した各商品の各画像データは、原稿管理システムの企画管理機能で、商品ごとに、各文字データとともに保存され管理される。
【0039】
原稿管理システムは、画像選定ルールが未登録で画像データが自動選定されない商品についても画像選定するために、画像の手動選定機能を有し、図5に示す画像手動選定画面で、原稿管理システムから画像データベースシステムを検索し、プレビュー画像を見ながら、画像データを手動選定する。尚、プレビュー画像データは、画像データベースシステムが作成する。また、手動管理機能で選定された各商品の各画像データも、原稿管理システムの企画管理機能で、商品ごとに、各文字データとともに保存され管理される。
【0040】
原稿管理システムは、チラシ企画ごとに、今回入稿した原稿と、前回入稿した原稿とを
比較して、差分を検出して、図6に示すような差分帳票を作成して出力する差分帳票出力機能を有する。図6に示す差分帳票では、商品ごとに、上段は前回入稿した原稿の文字データであって今回入稿した原稿で変更されたもののみ変更前の値が印刷され、下段は今回入稿した原稿の文字データが全て印刷されるが今回入稿した原稿で変更されたものの値がピンク色で強調されている。
【0041】
原稿管理システムは、データを管理している商品であって画像データの無いものについて、画像データの撮影を管理する撮影管理機能を有する。この管理は、図7に示すような撮影管理画面で行なわれ、撮影管理画面の撮影依頼出力ボタンをクリックすると、図8に示すような、データを管理している商品であって画像データの無いものについて、その画像データの撮影を依頼する撮影依頼帳票が作成されて出力される。
【0042】
原稿管理システムは、図9に示すような、チラシの企画ごとに、それぞれのチラシに掲載する商品ごとに各商品の各文字及び各画像データを表示した画像カタログを作成する画像カタログ作成機能を有する。この画像カタログは、チラシの校正で使用される。
【0043】
最後に、自動組版システムについて説明する。
【0044】
自動組版システムは、商品ごとに各商品の各文字及び各画像データを保存し管理するデータベースを有する。
【0045】
自動組版システムは、データベースの何れかのフィールドを連動させられるボックスからなるテンプレートを作成して保存し管理するテンプレート作成管理機能を有する。どのボックスに、どのフィールドを連動させるかは、図10に示すように、連動させたいボックスにフィールドをドラッグすることで指定される。ここで、連動とは、後述するように、ボックスで、データベースのフィールドの値である商品のデータを表示したとき、データベースにおいて、この商品のデータが変更されると、この変更応じてボックスでの表示も変更されることを云う。
【0046】
自動組版システムは、図11に示すように、保存し管理しているテンプレートが選択されてドキュメントにドラッグされると、このテンプレートをドラッグで示されたドキュメント上の位置に配置し、データベースにレコードとしてデータが管理されている商品が選択され、ドキュメント上に配置しているテンプレートにドラッグ(ダブルクリック)されると、この商品のデータであって、このテンプレートのボックスに連動させるフィールドの値であるものを、このボックスで表示する対話型組版機能を有する。ここで、商品を選択し、ドキュメントに配置されているテンプレートにドラッグ(ダブルクリック)することを、商品データを流し込むとも云う。
【0047】
自動組版システムは、ドキュメント上に配置され商品のデータを表示しているテンプレートが選択され、図12又は図13に示すように、保存し管理しているテンプレートのいずれかがダブルクリックされると、選択されたテンプレートが、ダブルクリックされたテンプレートに差し替えるテンプレート差し替え機能を有する。尚、図12又は13に示すドキュメント上に配置され商品のデータを表示しているテンプレートは、図11に示すドキュメント上に配置され商品のデータを表示しているテンプレートを、ダブルクリックされたテンプレートで差し替えたものである。
【0048】
以下に、本発明のチラシ制作システムを用いて為されるチラシ制作処理の流れを、図15のフローチャートに従って説明する。
【0049】
S(STEP)1;
得意先から、チラシに掲載する各商品の文字データが含まれている原稿が、表計算ソフトの表、テキスト、手書きの形式で、入稿される。
【0050】
S(STEP)2;
原稿管理システムを起動して、図1に示すようなログイン画面を開き、ユーザ名及びパスワードを入力してログインし、図2に示すようなメイン画面を開く。
【0051】
S(STEP)3;
原稿管理システムにて、図2に示すようなメイン画面のチラシ企画作成ボタンをクリックして、チラシ企画作成画面(図示せず)を開き、チラシ企画のデータを入力して保存することにより、新規にチラシ企画を作成する。
【0052】
S(STEP)4;
原稿管理システムにて、図2に示すようなメイン画面のデータ取込ボタンをクリックして、データ取込画面(図示せず)を開き、チラシの原稿から、このチラシに掲載する各商品の各文字データを取り込み(入力し)、入稿順とともに、新規に作成したチラシ企画のデータと関連付けて保存する。
【0053】
S(STEP)5;
原稿管理システムにて、図3に示すようなローカルルール修正画面を開き、商品メンテボタンをクリックすると、原稿管理システムは、予め登録されているローカルルールに従って、チラシに掲載する各商品の各文字データを自動修正し、予め登録されている画像選定ルールに従って、画像データベースから、チラシに掲載する商品の各画像データを自動選定する。
【0054】
S(STEP)5;
原稿管理システムにて、図5に示す画像手動選定画面を開き、画像データベースから、チラシに掲載する各商品の各画像データを検索して手動選定する。
【0055】
S(STEP)6;
原稿管理システムにて、図7に示すような撮影管理画面を開き、撮影依頼出力ボタンをクリックすると、原稿管理システムは、図8に示すような、データを管理している商品であって画像データの無いものについて、その画像データの撮影を依頼する撮影依頼帳票を、作成する。
【0056】
S(STEP)7;
撮影依頼帳票に画像データの無い商品が記載されているかを確認し、
記載されていれば、STEP8に進み、
記載されていなければ、STEP11に進む。
【0057】
S(STEP)8;
撮影依頼帳票を、得意先或いはスタジオに送付する。
【0058】
S(STEP)9;
得意先或いはスタジオから、画像データが、電子データ又はポジの形式で、入稿する。
【0059】
S(STEP)10;
画像データベースシステムにて、入稿された画像データを、図14に示すような画像登録画面で登録し、STEP5に戻る。
【0060】
S(STEP)11;
原稿管理システムにて、画像データが自動選定されなかった商品について、図4に示すようなキーワード・ルール登録画面で、画像選定ルールを登録する。
【0061】
S(STEP)12;
原稿管理システムにて、図9に示すような、チラシに掲載する商品ごとに各商品の各文字及び各画像データを表示した画像カタログを作成する。
【0062】
S(STEP)13;
2回目以降の入稿のみ、原稿管理システムにて、今回入稿した原稿と、前回入稿した原稿とを比較して、差分を検出して、図6に示すような差分帳票を出力する。
【0063】
S(STEP)14;
原稿管理システムにて、チラシに掲載する各商品の各文字及び各画像データを書き出し、これら各商品の各文字及び各画像データを自動組版データとして自動組版システムに送る。
【0064】
S(STEP)15;
自動組版システムは、自動組版データとしてチラシに掲載する各商品の各文字及び書く画像データを受け取って、データベースに登録する。
【0065】
S(STEP)16;
自動組版システムにて、テンプレートを作成し、図10に示すように、連動させたいテンプレートのボックスにデータベースのフィールドをドラッグする。
【0066】
S(STEP)17;
自動組版システムにて、図11に示すように、テンプレートを選択してドキュメント上に配置し、データベースにレコードとしてデータが管理されている商品を選択して、このテンプレートに、この商品のデータを流し込む対話型組版を行なって、チラシのレイアウトを行なう。
【0067】
S(STEP)18;
自動組版システムにて、チラシのレイアウトを修正する。この修正では、図12或いは図13に示すような、テンプレートの差し替えが行なわれても良い。
【0068】
S(STEP)19;
自動組版システムにて、チラシの校正用にカンプをカラーで出力する。
【0069】
S(STEP)20;
カンプを、文字については、入稿された原稿と、2回目以降に入稿された原稿ならば、差分帳票とも比較し、画像については、画像カタログと比較することによりチラシの校正を行なう。
【0070】
S(STEP)21;
校正の結果、
修正箇所があれば、STEP18に戻り、
修正箇所がなければ、STEP22に進む。
【0071】
S(STEP)22;
カンプを得意先に出校する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿管理システムと、画像データベースシステムと、自動組版システムとを備え、
前記画像データベースシステムは、画像データを管理するデータベースを有し、
前記原稿管理システムは、チラシ企画ごとに、チラシ企画のデータと、チラシに掲載する各商品の各データとを関連付けて管理する機能と、原稿からチラシに掲載する各商品の各文字データを取り込む機能と、予め登録したローカルルールに従い各商品の各文字データを自動修正する機能と、予め登録した画像選定ルールに従い各商品の各画像データを画像データベースシステムから自動選定する機能と、チラシに掲載する各商品の各文字及び各画像データを自動組版システムに送る機能とを有することを特徴とするチラシ制作システム。
【請求項2】
前記原稿管理システムは、画像データベースシステムを検索して各商品の各画像データを手動選定させる機能を有することを特徴とする請求項1記載のチラシ制作システム。
【請求項3】
前記原稿管理システムは、画像データの無い商品について、画像データの撮影を依頼する撮影依頼帳票を作成する機能を有することを特徴とする請求項1又は2記載のチラシ制作システム。
【請求項4】
前記原稿管理システムは、チラシに掲載する商品ごとに、各商品の各文字及び各画像データを表示する画像カタログを作成する機能を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のチラシ制作システム。
【請求項5】
チラシ企画ごとに、チラシ企画のデータと、チラシに掲載する各商品の各データとを関連付けて管理する前記機能は、チラシ企画ごとに、チラシ企画のデータと、チラシに掲載する各商品の各データとを、入稿順とともに関連付けて管理する機能であり、
前記原稿管理システムは、今回入稿した原稿と、前回入稿した原稿とを比較して、差分を検出して、差分帳票を作成する機能を有することを請求項1〜4の何れか1項記載のチラシ制作システム。
【請求項6】
原稿管理システムと、画像データベースシステムと、自動組版システムとを備え、
前記画像データベースシステムは、画像データを管理するデータベースを有し、
前記原稿管理システムは、チラシ企画ごとに、チラシ企画のデータと、チラシに掲載する各商品の各データとを関連付けて管理する機能を有するチラシ制作システムで前記原稿管理システムが実行する工程は、
原稿からチラシに掲載する各商品の各文字データを取り込む工程と、予め登録したローカルルールに従い各商品の各文字データを自動修正する工程と、予め登録した画像選定ルールに従い各商品の各画像データを画像データベースシステムから自動選定する工程と、チラシに掲載する各商品の各文字及び各画像データを自動組版システムに送る工程とを含むことを特徴とするチラシ制作方法。
【請求項7】
前記原稿管理システムが実行する工程は、画像データベースシステムを検索して各商品の各画像データを手動選定させる工程を含むことを特徴とする請求項6記載のチラシ制作方法。
【請求項8】
前記原稿管理システムが実行する工程は、画像データの無い商品について、画像データの撮影を依頼する撮影依頼帳票を作成する工程を含むことを特徴とする請求項6又は7記載のチラシ制作方法。
【請求項9】
前記原稿管理システムが実行する工程は、チラシに掲載する商品ごとに、各商品の各文
字及び各画像データを表示する画像カタログを作成する工程を含むことを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載のチラシ制作方法。
【請求項10】
チラシ企画ごとに、チラシ企画のデータと、チラシに掲載する各商品の各データとを関連付けて管理する前記機能は、チラシ企画ごとに、チラシ企画のデータと、チラシに掲載する各商品の各データとを、入稿順とともに関連付けて管理する機能であり、
前記原稿管理システムが実行する工程は、今回入稿した原稿と、前回入稿した原稿とを比較して、差分を検出して、差分帳票を作成する工程を含むことを請求項6〜9の何れか1項記載のチラシ制作方法。
【請求項11】
原稿管理ソフトウエアと、画像データベースソフトウエアと、自動組版ソフトウエアとを含み、それぞれは、コンピュータに、原稿管理システムと、画像データベースシステムと、自動組版システムとを実現するものであり、
前記画像データベースシステムは、画像データを管理するデータベースを有し、
前記原稿管理システムは、チラシ企画ごとに、チラシ企画のデータと、チラシに掲載する各商品の各データとを関連付けて管理する機能と、原稿からチラシに掲載する各商品の各文字データを取り込む機能と、予め登録したローカルルールに従い各商品の各文字データを自動修正する機能と、予め登録した画像選定ルールに従い各商品の各画像データを画像データベースシステムから自動選定する機能と、チラシに掲載する各商品の各文字及び各画像データを自動組版システムに送る機能とを有することを特徴とするチラシ制作ソフトウエア。
【請求項12】
前記原稿管理システムは、画像データベースシステムを検索して各商品の各画像データを手動選定させる機能を有することを特徴とする請求項11記載のチラシ制作ソフトウエア。
【請求項13】
前記原稿管理システムは、画像データの無い商品について、画像データの撮影を依頼する撮影依頼帳票を作成する機能を有することを特徴とする請求項11又は12記載のチラシ制作ソフトウエア。
【請求項14】
前記原稿管理システムは、チラシに掲載する商品ごとに、各商品の各文字及び各画像データを表示する画像カタログを作成する機能を有することを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項に記載のチラシ制作ソフトウエア。
【請求項15】
チラシ企画ごとに、チラシ企画のデータと、チラシに掲載する各商品の各データとを関連付けて管理する前記機能は、チラシ企画ごとに、チラシ企画のデータと、チラシに掲載する各商品の各データとを、入稿順とともに関連付けて管理する機能であり、
前記原稿管理システムは、今回入稿した原稿と、前回入稿した原稿とを比較して、差分を検出して、差分帳票を作成する機能を有することを請求項11〜14の何れか1項記載のチラシ制作ソフトウエア。

【図1】
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【図2】
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【図7】
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【図8】
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【図15】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−248003(P2012−248003A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−119272(P2011−119272)
【出願日】平成23年5月27日(2011.5.27)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】