説明

ツールを設計するためのパラメータ・リバース・エンジニアリング方法

本発明は、ツールを設計するためのパラメータ・リバース・エンジニアリング方法であって、該方法は、既存のモデル(既存の部品に対する既存のツールの設計)を取り込む工程と、前記既存のツールのテンプレートを作成する工程と、前記ツールを前記部品から分離する工程と、断面線および特徴線を用いて作成された既存のツールをカタログに入れる(カタログの形態で構成される数値データベースに保存する)工程と、元の部品を取り除く工程と、前記既存のツールの前記テンプレートをパラメータ化する(断面線および特徴線上にパラメータの輪郭を作成する)工程と、新しい部品を取り込む工程と、前記パラメータ・テンプレートを前記新しい部品に対応させる工程と、新しいモデル、即ち、前記新しい部品のための新しいツールを作成する工程と、を備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレスのシミュレーション方法の分野に関する。
本発明は、特に、ツールを設計するためのパラメータ・リバース・エンジニアリング方法に関する。
【背景技術】
【0002】
金型を製作する従来の方法は、設計、評価、部品に対するデータにより開発といった繰り返しのサイクルに従い実施され、頻繁に各工程に戻ることもある。
従来技術の公知の方法は、CADファイルに基づくシミュレーションを実行することを含む。シミュレーション工程が終了するとレポートが作成されるが、新しいシミュレーションはそれぞれ前のシミュレーションの結果を考慮することなく実施される。従来技術の方法では、既に実施された作業は利用されない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、得られた経験を利用し、既に実施された作業を再利用することで従来技術の欠点を克服することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
このために、本発明は、その最も一般的な形態において、ツールを設計するためのパラメータ・リバース・エンジニアリング方法に係わり、該方法は、
・既存のモデル(既存の部品に対する既存のツールの設計)を取り込む工程と、
・前記既存のツールのテンプレートを作成する工程と、
前記ツールを前記部品から分離する工程と、
断面線および特徴線を用いて作成された既存のツールをカタログに入れる(カタログの形態で構成される数値データベースに保存する)工程と、
元の部品を取り除く工程と、
・前記既存のツールの前記テンプレートをパラメータ化する(断面線および特徴線上にパラメータの輪郭を作成する)工程と、
・新しい部品を取り込む工程と、
・前記パラメータ・テンプレートを前記新しい部品に対応させる工程と、
・新しいモデル、即ち、新しい部品のための新しいツールを作成する工程と、を備えることを特徴とする。
【0005】
第1の変形例によると、パラメータ・テンプレートを新しい部品に対応させる工程は自動的に行われる。
第2の変形例によると、パラメータ・テンプレートを新しい部品に対応させる工程は相互作用的に行われる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明は、本発明の実施形態の純粋なる説明としての以下の記述と共に添付の図面を参照することにより、より良く理解されるであろう。
本発明による方法は、既存のツールと新しい部品との設計に取り組むことで新しい金型の設計を考案することを可能にする。金型を製造する方法は図2に示される。
【0007】
本発明による方法を実行するために入力として供給されるべきデータは、
・新しい部品、
・既存の部品のための既存のツール、である。
【0008】
既存のツールは、特に、金型エントリー線を自動的にトレースして、輪郭を再構成することで分解される。
別の工程は、様々なパラメータ要素(輪郭、ブランク・ホルダー面等)を用いて新しい金型を作り直すことを含む。
【0009】
本発明は、上記において一例として説明される。当然のことながら、当業者は特許の範囲から全く逸脱することなく本発明の様々な変形例を実施することができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】金型を作成する繰り返し方法を示す図である。
【図2】金型を作製する方法を示す図である。
【図3】本発明によるリバース・エンジニアリング方法の入力を示す図である。
【図4】本発明によるリバース・エンジニアリング方法を示す図である。
【図5】本発明によるリバース・エンジニアリング方法を示す図である。
【図6】本発明によるリバース・エンジニアリング方法を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ツールを設計するためのパラメータ・リバース・エンジニアリング方法であって、該方法は、
既存のモデル(既存の部品に対する既存のツールの設計)を取り込む工程と、
前記既存のツールのテンプレートを作成する工程と、
前記ツールを前記部品から分離する工程と、
断面線および特徴線を用いて作成された既存のツールをカタログに入れる(カタログの形態で構成される数値データベースに保存する)工程と、
元の部品を取り除く工程と、
前記既存のツールの前記テンプレートをパラメータ化する(断面線および特徴線上にパラメータの輪郭を作成する)工程と、
新しい部品を取り込む工程と、
前記パラメータ・テンプレートを前記新しい部品に対応させる工程と、
新しいモデル、即ち、前記新しい部品のための新しいツールを作成する工程と、を備えることを特徴とする、ツールを設計するためのパラメータ・リバース・エンジニアリング方法。
【請求項2】
請求項1に記載のツールを設計するためのパラメータ・リバース・エンジニアリング方法において、前記パラメータ・テンプレートを前記新しい部品に対応させる工程は自動的に行われることを特徴とするパラメータ・リバース・エンジニアリング方法。
【請求項3】
請求項1に記載のツールを設計するためのパラメータ・リバース・エンジニアリング方法において、前記パラメータ・テンプレートを前記新しい部品に対応させる工程は相互作用的に行われることを特徴とするパラメータ・リバース・エンジニアリング方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2007−527038(P2007−527038A)
【公表日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−505791(P2006−505791)
【出願日】平成16年4月9日(2004.4.9)
【国際出願番号】PCT/FR2004/000891
【国際公開番号】WO2004/092983
【国際公開日】平成16年10月28日(2004.10.28)
【出願人】(505211237)ウーエスイー グループ (2)
【氏名又は名称原語表記】ESI GROUP
【Fターム(参考)】