説明

ティッシュペーパー箱

【課題】箱から取り出されるティッシュペーパーの損傷を防ぎ、また、容易に取り出すことができるように開口部から露出させているティシュペーパーを適度な力で保持するティッシュペーパー箱を提供する。
【解決手段】複数枚のティッシュペーパーを収納するティッシュペーパー箱1と、前記箱ティッシュペーパー箱1の上面部10に開口し箱内に収納されているティッシュペーパーが取り出されるスリット40を有する開口部20とを備え、前記開口部20は、前記スリット40の縁部分に前記上面部10に沿った方向に突出して前記取り出されるティッシュペーパーに当接する複数の突起片が形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収納されているティッシュペーパーを引き出すスリットを備えたティッシュペーパー箱に関する。
【背景技術】
【0002】
ティッシュペーパー箱に収納されるティッシュペーパーは、例えば長手方向に沿って二つ折りにされ、複数毎のティッシュペーパーを重ねるときには、二つ折りの一片を交互に挟み込むようにして束ねられている。このように重ねられた数百枚のティッシュペーパーを収納するティッシュペーパー箱は、厚紙等を折り曲げて形成されたもので、上面中央にティッシュペーパーを取り出す開口部が設けられている。
この開口部は、ティッシュペーパー箱の長手方向に沿って長形状に開口しており、当該開口部を閉塞するようにフィルム状の合成樹脂シートが張り付けられている。この合成樹脂シートには、例えば特開2010−173735号公報に記載されているように、開口部の長手方向に延設された直線状のスリットが設けられ、このスリットからティッシュペーパーが引き出されるように形成されている。
【0003】
上記の開口部は、長手方向においてティッシュペーパーよりも若干小さく形成されており、適当な張力が生じるように合成樹脂シートが張り付けられている。ティッシュペーパー箱に収納されている数百枚のティッシュペーパーは、上記のように連なるように束ねられており、このティッシュペーパーが合成樹脂シートに設けられたスリットから取り出されるときには、当該スリットが設けられた合成樹脂シート等が変形して箱の中から引き出されるティッシュペーパーに適当な抵抗が加わり、一枚ずつ分離されて取り出すことができるとともに、次に引き出されるティッシュペーパーの一部分がスリットから露出して静止するように構成されている。
【0004】
また、例えば特開2011−136751号公報に提示された取出し口のように、収納箱の縁、詳しくは取出し口の角部から収納箱面の縁の角部の近傍まで伸びるミシン目や切り込みを設けたものがある。このように切込み等を箱面に設けることにより、取出し口の開口部分が容易に広がるように構成して、ティッシュペーパー等を一枚一枚取り出し易くしている。
紙製の箱面に上記のような切込みやミシン目等を設けた場合には、当該箱面の剛性が低下し、さらに箱全体の剛性も低くなって変形し易くなるため、上記の特開2011−136751号公報にも記載されているように、ティッシュペーパー箱を逆さまに固定して使用する場合や複数のティッシュペーパー箱を積み重ねて梱包する場合などには、箱の型崩れ等を防ぐプラスチック製のホルダーが必要になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−173735号公報
【特許文献2】特開2011−136751号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のティシュペーパー箱は上記のように構成されているので、開口部に張り付けられた樹脂シートのスリットからティシュペーパーが取り出される場合には、使用者が摘んだ部分に力が集中し、またスリットのうち最も大きく開いて抵抗が小さくなる中央部分にティッシュペーパーが偏って引き出される。このような状態ではティッシュペーパーの局部に大きな力が加わり、箱から引き出される際に裂けてしまうことがある。
また、上記のように取り出される際にティッシュペーパーが傷むことを避けるためにスリットなどを緩く構成すると、次に取り出されるティッシュペーパーの一部分を開口部から露出させた状態において、例えばティッシュペーパー箱が揺れる、または落下する等の外力が加わると、上記の露出していた部分が容易に箱内に落ちてしまうという問題点があった。
【0007】
本発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、箱から取り出されるティッシュペーパーの損傷を防ぎ、また、容易に取り出すことができるように開口部から露出させているティシュペーパーを適度な力で保持するティッシュペーパー箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に係るティッシュペーパー箱は、複数枚のティッシュペーパーを収納する箱体と、前記箱体の上面に開口し前記箱体に収納されているティッシュペーパーが取り出されるスリットを有する開口部と、を備え、前記開口部は、前記スリットの縁部分に前記上面に沿った方向に突出して前記取り出されるティッシュペーパーに当接する複数の突起片が形成されることを特徴とする。
【0009】
また、前記スリットは、先細り形状をした突起片が形成されるように設けられることを特徴とする。
【0010】
また、前記スリットは、複数の三角片が形成されるジグザグ状であることを特徴とする。
【0011】
また、前記開口部は、該開口部を閉塞し、前記スリットを有するシート材が貼設されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
この発明によれば、ティッシュペーパー箱から一部分を露出させたティッシュペーパーを確実に保持し、箱から取り出される際に傷めることを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施例によるティッシュペーパー箱の外観を示す斜視図である。
【図2】図1に示したティッシュペーパー箱の展開図である。
【図3】図1に示した開口部のスリットを示す説明図である。
【図4】図1のティッシュペーパー箱からティッシュペーパーを取り出すときの開口部の状態を示す説明図である。
【図5】図1に示した開口部の他の構成例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
【実施例】
【0015】
図1は、本発明の実施例によるティッシュペーパー箱の外観を示す斜視図である。図示した箱体1は、例えば厚紙等を折り曲げて形成されたものであり、上面部10には箱内部に収納されているティッシュペーパーを取り出すための開口部20が形成されている。なお、開口部20は、出荷や搬送時には封鎖されており、使用者が上面10に設けられた略環状のミシン目に沿ってこの部分を切除することによって開口する。
【0016】
開口部20には、例えばポリエチレンなどの合成樹脂シート等から成るシート材30が、後述するように裏面側から開口部20を閉塞するように貼り付けられている。シート材30は、ティッシュペーパー箱1もしくは開口部20の長手方向に沿って延設されたスリット40を有し、当該シート材30に例えばジグザグ状に切り込みを入れることにより、スリット40の両側の縁部分に多数の三角片を並べて形成させている。
【0017】
箱内に収納されるティッシュペーパーは、例えばドライクレープを施した薄紙から成り、各紙を長手方向に延びる折り代で二つ折りにして当該二つ折りの一片を交互に挟み込むように重ね、最端の一枚が取り出されるときには、次に重ねられたティッシュペーパーが導引されて開口部20から出てくるように束ねられている。
【0018】
図2は、図1に示したティッシュペーパー箱の展開図である。この図は、一枚の厚紙等からティッシュペーパー箱1を切り出した場合の形状を示しており、箱状に形成したときに内側となる各面を正面視したものである。
展開されたティッシュペーパー箱1は、前述のように開口部20を有する上面部10の二つの長辺部にそれぞれ折り目100,101が設けられている。上面部10には、折り目100を介して側面部11が連設されており、また、折り目101を介して側面部12が連設されている。
上面部10の二つの短辺部には、それぞれ折り目102,103が設けられている。上面部10には、折り目102を介して上側側面部13が連設されており、折り目103を介して上側側面部14が連設されている。
【0019】
上面部10に連設された側面部12は、折り目101と対向する長辺部に折り目104が設けられており、この折り目104を介して底面部15が連設されている。
底面部15は、折り目104と対向する長辺部に折り目105が設けられ、この折り目105を介して接着片21が連設されている。
【0020】
側面部11の二つの短辺部には、それぞれ折り目106,107が設けられている。側面部11は、折り目106を介して接着片22が連設されており、また、折り目107を介して接着片23が連設されている。
側面部12の二つの短辺部には、それぞれ折り目108,109が設けられている。側面部12は、折り目108を介して接着片24が連設されており、また、折り目109を介して接着片25が連設されている。
底面部15の二つの短辺部には、それぞれ折り目110,111が設けられている。底面部15は、折り目110を介して接着片16が連設されており、また、折り目111を介して接着片17が連設されている。
【0021】
図2において、上記の各折り目100〜111を全て谷折りにすると、ティッシュペーパー箱1が形成される。
ティッシュペーパー箱1が折り曲げ形成されるときには、各接着片21〜25に接着剤等が塗布され、接着片21は側面部11の下側部位に接着され、接着片22及び接着片24は上側側面部13及び下側側面部16に接着され、接着片23及び接着片25は上側側面部14及び下側側面部17に接着される。
また、このとき、上側側面部13が外側となるように下側側面部16に被せられ、また、上側側面部14が外側となるように下側側面部17に被せられて接着固定が行われる。
【0022】
開口部20には、上面部10の裏面側、即ち箱内側の面にシート材30が接着剤等を用いて貼り付けられている。シート材30は、例えば合成樹脂等の薄膜シートから成り、撓みやしわ等が生じないように適当な張力が生じるように貼設されている。
スリット40は、例えば開口部20に貼り付けられたシート材30に切込みを入れることによって形成され、また、通常は対向するスリット縁部分が概ね接して閉じた状態となるようにシート材30が貼設されている。また、スリット40は、ティシュペーパー箱1の長手方向に延設され、例えば開口部20の長手方向の両端の間にわたってジグザグ状に形成されている。
【0023】
ティッシュペーパーは、柔軟な使用感が要求されるとともに、水等に浸る、もしくは水分等を含むことによって容易に破れないように耐水性が要求される。そのため、紙の厚さを薄くしていずれか一方の紙面を強固に生成し、表裏いずれでも肌触り等が滑らかとなるように、二枚の薄紙の強固に生成した比較的粗い紙面同志を対向させて重ね合わせ、強度と良好な使用感(柔軟性)とを得ている。
このように、一枚の(二枚重ねの)ティッシュペーパーは、両面が滑らかに仕上げられており、ポリエチレンなどのシートに設けられた直線状のスリットへ挿通した場合には容易にすり抜けてしまう。
【0024】
上記のように容易にスリットをすり抜けることが可能な場合には、ティッシュペーパー箱1に収納されている紙枚数が減少し、折り重ねて箱内に収納されているティッシュペーパーから開口部20までの距離が遠くなると、開口部20から一部分を露出させているティッシュペーパーが箱内へ引き戻され易くなる。
そこで、ティッシュペーパー箱1から取り出す際には障害とならない程度に、シート材30にジグザグ状の切れ目を入れて交互に噛み合うように並ぶ複数の三角片を形成させ、滑らかに仕上げられたティッシュペーパーに上記の各三角片の先端等を当接させて、当該ティッシュペーパーの一部分を開口部20から露出させた状態で保持する。
【0025】
図3は、図1に示した開口部のスリットを示す説明図である。図示したティッシュペーパー箱1に設けられたスリット40は、例えば交互に噛み合う三角片が形成される形状をしている。スリット40の縁部分に形成される三角片は、シート材30もしくは上面部10に沿った方向に突出するように形成されており、後述するように、スリット40に挿通されている(ティッシュペーパー箱1から取り出される)ティッシュペーパーに当接し、これを挟持する。
この三角片は、先端部分等がティシュペーパーに当接しているとき、当該ティッシュペーパーが箱内部へ引き込まれないように支持するとともに、ティッシュペーパー箱1から取り出される場合には、大きな抵抗とならない大きさ、形状ならびに硬さ(柔軟性)を有している。
【0026】
シート材30に形成される三角片は、スリット40の延設方向のピッチ、即ち底辺部分の長さをp、この底辺部分から先端部分までの長さをdとしたとき、例えば、pが3[mm]、dが5[mm]の大きさを有する。三角片は、小さく形成した場合、特にdの長さを小さくした場合には、スリット40の縁部分に生じる張力が当該三角片を形成させない場合と概ね同様になり、柔軟性が十分に生じないことからスリット40を通過するティッシュペーパーを傷める可能性が高くなる。
【0027】
また、三角片を大きく形成した場合、特に上記のdの長さを大きくした場合にはスリット40の縁部分の張力もしくは硬さが低下し、さらに当該スリット40が形成されているシート材30全体の硬さも低下し、また張りも弱くなる。そのため、ティッシュペーパー箱1の開口部20から一部分を露出させた状態で静止しているティッシュペーパーを十分な力で支えることができなくなり、また、開口部20から埃などが侵入することを防ぐ機能も低下する。
このように、スリット40の縁部分に形成される突起片は、シート材30等の硬度や厚みに応じて、また、スリット40の縁部分が所望の柔軟さを有するものとなるように、適切な大きさで設けられる。
【0028】
図4は、図1のティッシュペーパー箱からティッシュペーパーを取り出すときの開口部の状態を示す説明図である。この図は、次に取り出されるティッシュペーパー50の一部分がティッシュペーパー箱1から露出している状態を示した、当該ティッシュペーパー箱1の断面図である。
【0029】
ティッシュペーパー箱1に収納されているティッシュペーパーが取り出されるとき、シート材30を当該箱内部から図中上方へ押し出す力が上記の取り出されるティッシュペーパーから作用し、この力は特にスリット40の縁部分に加わる。
前述のように、スリット40に形成される各三角片は、例えば柔軟性を有する合成樹脂等の薄いシート材30から成る。そのため、上記のように取り出されるティッシュペーパーと接触することにより、各三角片の先端は上方に向かって反り返る。また、ティッシュペーパーが静止した状態では、反り返った先端が当該ティッシュペーパーの表面に沿うように当接する。
【0030】
図4に示したように、ティッシュペーパー箱1から露出して静止しているティッシュペーパー50は、自身の重量等によって下方の箱内へ落下しようとする。このとき、前述のように上方に反り返っている各三角片は、先端部分がティッシュペーパー50の斜め下方から当接してこれを支える。
ティッシュペーパー50に当接する各三角片は、先端部分が先細りになっていることから接触面積が小さくなり、ティッシュペーパー50からこの部分にかかる押圧(荷重)が大きくなる。そのため、上記の三角片は、ティッシュペーパー50の表面が滑らかな場合であっても上記の接触部分の摩擦力が大きいことから当該ティッシュペーパー50を支持固定することができる。
また、ティッシュペーパー50は、ドライクレープによって表面にしわ等が生じており、このしわ等には先細りの形状をしたものが掛かり易いことから、三角片は滑ることなくティッシュペーパー50を支持固定することが可能になる。
【0031】
また、ティッシュペーパー50に当接している各三角片は、前述のように上方へ反り返った状態で接触していることから、当該ティッシュペーパー50が上方へ引き出される場合にはティッシュペーパー50との間に生じる摩擦等の力が小さくなる。また、三角片の先端は先細りの形状をしており、しなりやすくなっていることから、この部分からティッシュペーパー50へ加えられる圧が小さくなる。
そのため、三角片の接触によって取り出しの妨げとなることが抑えられ、また、ティッシュペーパー50を傷めることもない。
【0032】
換言すると、若干硬度の高い材料をシート材30に用いた場合でも、スリット40の縁部分に形成された三角片は、取り出されるティッシュペーパーに接する部分が柔軟になって当該ティッシュペーパーを傷めることを抑える。そのため、シート材30として一般的にはポリエチレンなどが用いられるが、このポリエチレンよりも硬度の高い例えばポリプロピレンを用いることも可能になり、開口部20やティッシュペーパー箱1全体の強度を高めても、ティッシュペーパーの傷みを抑えることができる。
なお、ここまで説明したスリット40は、当該スリット40の全体に三角片等の突起片を形成させているが、開口部20の形状やサイズ等に応じて、また、箱内に収納するティッシュペーパーの紙質(強さ)等に応じて、スリット40の任意の部分に突起片を並べて形成させ、適当な押圧によってティッシュペーパー50等を保持するようにしてもよい。
【0033】
図5は、図1に示した開口部の他の構成例を示す説明図である。これまで説明したティッシュペーパー箱1は、当該ティッシュペーパー箱1の長手方向に延設されたスリット40を備えたものであるが、このスリット40に加えて当該スリット40に対して例えば鉛直方向に開口するスリットを形成させてもよい。
図5(a)、(b)に示したティッシュペーパー箱1の開口部20は、いずれもスリット40には前述のような三角片が形成されている。
【0034】
図5(a)に示したスリット41aは、例えばスリット40の長手方向における中心部分に一端が接続し、また他端が開口部20の短手方向の一端部まで延設され、スリット40とともにT字状を成すように設けられている。
図5(b)に示したスリット41bは、例えばスリット40の長手方向における中心部分を通過し、当該スリット40とともに十字状を成すように開口部20の短手方向の両端間にわたって延設されている。
【0035】
図5(a)に示したスリット41a、ならびに図5(b)に示したスリット41bは、いずれも直線状に形成されているが、スリット40と同様に、例えば三角片などの複数の突起片が並ぶように形成してもよい。
このようにスリット40の中心部分に当該スリット40と直交するスリット41aまたはスリット41bを設けて多方向へ開口するように構成し、この部位からティッシュペーパー箱1の内部へ使用者の指等を容易に挿入することができるように構成してもよい。
【0036】
前述のティッシュペーパー箱1は、シート材30に設けられたスリット40の縁部分に先細り形状の突起片を形成することにより、この部分が柔軟に開口するようになる。このことから、ティシュペーパー箱1の上面部10を適当な柔軟性を有する素材で形成し、シート材30を用いることなく上面部10に直接スリットを設け、この部分に突起片を並べて形成させてもよい。
【0037】
また、スリットの縁部分に形成される突起片は、ここで説明した三角形状に限定されず、例えばティッシュペーパーに当接することにより先端部分が柔軟に変形する(反り返る)形状であれば、四辺形状、円形状、楕円形状、ギャザー状などであってもよく、好ましくは先細りとしたものがよい。
また、スリットに挿通されたティッシュペーパーを十分に保持することが可能であれば、スリットの片側の縁部分にのみ突起片を並べて形成させてもよい。
【0038】
以上のように、スリットの縁部分に先細りの突起片、例えば三角片等を並べて形成させたので、スリットの縁部分に柔軟性をもたせることができ、ティッシュペーパー箱の内部から取り出されるティッシュペーパーを傷めることを抑えるとともに、ティッシュペーパー箱の開口部から一部分を露出させた状態のティッシュペーパーを、開口部のスリットにおいて適当な力で挟持し、ティッシュペーパー箱の中へ戻ることを防ぐことができる。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明のティッシュペーパー箱は、開口部のスリットに複数の三角片などの突起片を形成させ、これら突起片をティッシュペーパーに当接させて保持するように構成されているので、特に柔軟性に富み、表面が滑らかなティッシュペーパーを多数枚収納する場合に適している。
【符号の説明】
【0040】
1ティッシュペーパー箱
10上面部
11,12側面部
13,14上側側面部
15底面部
16,17下側側面部
20開口部
21,22,23,24,25接着片
30シート材
40,41a,41bスリット
50ティッシュペーパー
100,101,102,103,104,105,106,107,108,109,110,111折り目

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数枚のティッシュペーパーを収納する箱体と、
前記箱体の上面に開口し前記箱体に収納されているティッシュペーパーが取り出されるスリットを有する開口部と、
を備え、
前記開口部は、
前記スリットの縁部分に前記上面に沿った方向に突出して前記取り出されるティッシュペーパーに当接する複数の突起片が形成される
ことを特徴とするティッシュペーパー箱。
【請求項2】
前記スリットは、
先細り形状をした突起片が形成されるように設けられることを特徴とする請求項1に記載のティッシュペーパー箱。
【請求項3】
前記スリットは、
複数の三角片が形成されるジグザグ状であることを特徴とする請求項1または2に記載のティッシュペーパー箱。
【請求項4】
前記開口部は、
該開口部を閉塞し、前記スリットを有するシート材が貼設されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のティッシュペーパー箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−95500(P2013−95500A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−242119(P2011−242119)
【出願日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【出願人】(000190080)信栄製紙株式会社 (8)
【Fターム(参考)】