説明

テレビジョン受像機、及び電子機器

【課題】耐衝撃性の向上を図ることができる電子機器を提供する。
【解決手段】筐体と、モジュール41と、前記モジュールを支持したホルダ42と、前記モジュールと前記ホルダとを固定し、前記モジュールの厚さ方向とは交差する方向に前記モジュールから突出した第1ねじ71と、前記ホルダに設けられ、前記モジュールの厚さ方向に前記モジュールよりも突出した第1部分61と、この第1部分から前記第1ねじの突出方向に前記第1ねじよりも突出し、前記第1ねじよりも先に前記筐体に接触可能な第2部分62とを有した第1緩衝部65と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、テレビジョン受像機及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器は、例えばハードディスクドライブ(以下、HDD)のようなモジュールを搭載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−358773号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電子機器は、耐衝撃性の向上が要望されている。
【0005】
本発明の目的は、耐衝撃性の向上を図ることができるテレビジョン受像機及び電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば、電子機器は、筐体と、モジュールと、前記モジュールに設けられた固定部と、前記モジュールを支持し、前記固定部よりも外側で前記筐体からのストレスを受ける部分を有した支持部とを備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】第1の実施形態に係るテレビジョン受像機の正面図。
【図2】第2の実施形態に係る電子機器の斜視図。
【図3】図2中に示された電子機器の下面図。
【図4】図3中に示されたHDD収容部の下面図。
【図5】図4中に示されたHDD収容部の、HDDを取り外した状態の下面図。
【図6】図4中に示されたHDDの斜視図。
【図7】図4中に示されたHDDの下面図。
【図8】図4中に示されたHDD収容部のF8−F8線に沿う断面図。
【図9】図4中に示されたHDD収容部のF9−F9線に沿う断面図。
【図10】図8中に示されたHDD収容部の、HDDが位置ずれした状態の断面図。
【図11】図8中に示されたHDD収容部の、ホルダが変形した状態の断面図。
【図12】第3の実施形態に係るHDD収容部の断面図。
【図13】第4の実施形態に係るHDD収容部の断面図。
【図14】第5の実施形態に係るHDD収容部の断面図。
【図15】第6の実施形態に係るHDD収容部の断面図。
【図16】第7の実施形態に係るHDD収容部の断面図。
【図17】第8の実施形態に係るHDD収容部の断面図。
【図18】第9の実施形態に係るHDD収容部の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0009】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るテレビジョン受像機131を示す。テレビジョン受像機131は、本体部132と、この本体部132を支持したスタンド133とを有する。本体部132は、筐体5と、この筐体5に収容された表示装置22とを有する。表示装置22は、画像を表示させる表示画面22aを有する。筐体5は、表示画面22aを露出させる開口部21aを有する。
【0010】
図1に示すように、テレビジョン受像機131は、下記第2乃至第9の実施形態のいずれか一つに係るHDD収容部24及びHDDユニット26を有する。このような構成のテレビジョン受像機131によれば、下記第2乃至第9の実施形態で述べる効果と同様の効果を得ることができる。
【0011】
なお、本実施形態は、テレビジョン受像機131に限らず、ノートブック型ポータブルコンピュータ(ノートPC)にも適用することができる。そこで、以下第2乃至第9の実施形態では、ノートPCに適用された形態を代表して説明する。
【0012】
(第2の実施形態)
図2乃至図11は、第2の実施形態に係る電子機器1を開示している。電子機器1は、例えばノートPCである。なお本実施形態及び下記の実施形態が適用可能な電子機器は、上記例に限られず、テレビジョン受像機や、スレート型ポータブルコンピュータ(スレートPC)、携帯電話、スマートフォン、電子書籍端末、ゲーム機などを含む種々の電子機器に広く適用可能である。
【0013】
図2に示すように、電子機器1は、第1ユニット2と、第2ユニット3と、ヒンジ部4a,4bとを有する。第1ユニット2は、例えば電子機器本体である。第1ユニット2は、第1筐体5(以下、単に筐体5)を備えている。筐体5には、例えばメインボードとしての回路基板9が収容されている。筐体5は、上壁6、下壁7、及び周壁8を有し、扁平な箱状に形成されている。上壁6、下壁7、及び周壁8は、それぞれ「壁」の一例である。
【0014】
下壁7は、電子機器1を机の上に置いた時に、その机上面に向かい合う。下壁7には、机上面に接し、電子機器1を支持する複数の脚部10が設けられている(図3参照)。上壁6は、下壁7との間に空間を空けて、下壁7と略平行に広がる。上壁6には、第1入力部11が設けられている。第1入力部11の一例は、キーボードである。なお「入力部」は、タッチパネル式の入力装置や、その他の入力装置でもよい。
【0015】
周壁8は、下壁7に対して起立し、下壁7の周縁部と上壁6の周縁部との間を繋いでいる。なお周壁8は、下壁7との間に明確な境界を有さず、下壁7に曲面状に連続してもよい。周壁8の少なくとも一部は、筐体5の厚さ方向に延びている。なお本実施形態では、上壁6から下壁7に向かう方向が「筐体5の厚さ方向」である。
【0016】
筐体5は、後端部12(第1端部)と、前端部13(第2端部)とを有する。後端部12には、ヒンジ部4a,4bを介して第2ユニット3が連結されている。前端部13は、後端部12とは反対側に位置されている。
【0017】
周壁8は、前壁8a、後壁8b、第1側壁8c(右側壁)、及び第2側壁8d(左側壁)を含む。前壁8aは、筐体5の前端部13に位置され、筐体5の横幅方向(左右方向)に延びている。後壁8bは、筐体5の後端部12に位置され、前壁8aと略平行に筐体5の横幅方向に延びている。側壁8c,8dは、それぞれ筐体5の縦幅方向(前後方向)に延びている。側壁8c,8dは、それぞれ前壁8aの端部と後壁8bの端部との間を繋いでいる。
【0018】
図2に示すように、上壁6は、第1入力部11と前壁8aとの間に、第2入力部14と、パームレスト15とを有する。第2入力部14の一例は、ポインティングデバイス(例えばタッチパッド)である。なお第2入力部14は、これに限定されるものではない。パームレスト15は、第2入力部14と第1側壁8cとの間、及び、第2入力部14と第2側壁8dとの間にそれぞれ設けられている。
【0019】
図2に示すように、第2ユニット3は、例えば表示部であり、第2筐体21と、この第2筐体21に収容された表示装置22とを備えている。表示装置22は、例えば液晶ディスプレイであるが、これに限定されるものではない。表示装置22は、画像が表示される表示画面22aを有する。第2筐体21は、表示画面22aを外部に露出させる開口部21aを有する。
【0020】
第2筐体21は、ヒンジ部4a,4bによって、第1筐体5の後端部12に回動可能(開閉可能)に連結されている。これにより電子機器は、第1ユニット2と第2ユニット3とが重ねられた第1の位置と、第1ユニット2と第2ユニット3とが開かれた第2の位置との間で回動可能である。
【0021】
次に、HDD収容部24について説明する。
図3に示すように、HDD収容部24は、前壁8aと第1側壁8cとで規定された筐体5のコーナー部に設けられている。HDD収容部24は、パームレスト15の下方に位置する。HDD収容部24の長手方向は、パームレスト15の延伸方向に略一致している。一方で、HDD収容部24と後壁8bとの間には、ODD(Optical Disk Drive)ユニット25が搭載されている。ODDユニット25は、第1入力部11の下方に位置する。
【0022】
図3及び図4に示すように、HDD収容部24は、筐体5の下壁7に設けられている。HDD収容部24は、下壁7から筐体5の内側に窪んだ窪み部である。HDD収容部24には、HDDユニット26が収容されている。HDD収容部24は、「収容部」の一例である。HDDユニット26は、「ユニット」の一例である。なお「収容部」及び「ユニット」は、これらに限定されるものではない。例えばユニットは、筐体5の表面が窪むことで設けられた収容部に収容されるものでもよく、または筐体の内部に収容されるものでもよい。
【0023】
図4及び図8に示すように、HDD収容部24は、例えばHDDユニット26よりも一回り大きな略矩形状に形成されている。HDD収容部24は、外部に向けて開口された開口部27を有し、この開口部27を通じてHDD収容部24の内部が外部に露出可能である。
【0024】
図5に示すように、HDD収容部24は、第1コネクタ28が設けられた第1端部24aと、この第1端部24aとは反対側に位置された第2端部24bとを有する。また、HDD収容部24は、第1壁31と、この第1壁31の周囲に設けられた立壁としての第2乃至第5の壁32,33,34,35とを有する。第1乃至第5の壁31,32,33,34,35は、それぞれ「壁」の一例である。
【0025】
第1壁31は、筐体5の上壁6と略平行(HDDユニット26の長手方向と略平行)に広がり、HDD収容部24の天井部(または底部)を形成している。第2乃至第5の壁32,33,34,35は、それぞれ第1壁31の異なる端部から下壁7に向いて、筐体5の厚み方向に延びている。第2乃至第5の壁32,33,34,35は、互いに協働してHDDユニット26を4方向から取り囲み、上記開口部27を規定している。
【0026】
第2壁32は、第1端部24aに設けられ、第1コネクタ28を露出させる図示しない開口部を有する。この開口部を通じて、回路基板9に実装された第1コネクタ28がHDD収容部24に露出されている。
【0027】
第3壁33は、HDD収容部24の第2端部24bに設けられている。第4及び第5の壁34,35は、第2及び第3の壁32,33とは交差する方向(例えば略直交する方向)に延び、第2壁32と第3壁33との間を繋いでいる。図8に示すように、筐体5の厚さは、筐体5の後端部12から前端部13に向いて進むに従い薄くなる。第5壁35は、第4壁34に比べて低くなっている。
【0028】
図5及び図8に示すように、筐体5は、第2乃至第5の壁32,33,34,35の周囲に、下壁7から一段窪んだ載置部36を有する。載置部36には、HDD収容部24を覆うHDDカバー37が取り付けられる。HDDカバー37は、「カバー」の一例である。
【0029】
図6及び図7に示すように、HDDユニット26は、HDD41と、HDD41を保持したホルダ42とを備えている。HDD41は、「モジュール」の一例である。なお「モジュール」は、SSD(Solid State Drive)やその他の記憶装置、またはその他のモジュールであってもよい。ホルダ42は、「支持部」の一例である。
【0030】
HDD41は、第1端部41aと、この第1端部41aとは反対側に位置された第2端部41bとを有する。第1端部41aには、HDD収容部24の第1コネクタ28に接続される第2コネクタ43が設けられている。第2コネクタ43は、例えば、フレキシブルケーブルなどを介さずに、第1コネクタ28に直接に接続(すなわち嵌合)される。
【0031】
HDDユニット26のHDD収容部24への取り付けは、次のように行われる。まず、HDDユニット26を略鉛直方向からHDD収容部24に挿入する。そして、HDDユニット26を図4中の矢印Aの方向にスライドさせる。これにより、第2コネクタ43と第1コネクタ28とが機械的に接続され、HDDユニット26が回路基板9に電気的に接続される。
【0032】
図6及び図7に示すように、HDD41は、長方形状の扁平状であり、比較的大きな第1及び第2の面51,52と、これらよりも小さな第3乃至第6の面53,54,55,56とを有する。第1及び第2の面51,52は、いわゆる主面であり、HDD41の内部の磁気ディスク57(図8参照)と略平行に広がる。第3乃至第6の面53,54,55,56は、いわゆる周面(側面)である。第3乃至第6の面53,54,55,56は、それぞれ第1及び第2の面51,52とは交差する方向(例えば略直交する方向)に延び、第1面51の周縁部と第2面52の周縁部との間を繋いでいる。
【0033】
第3面53は、第1端部41aに位置している。第4面54は、第2端部41bに位置している。第5及び第6の面55,56は、それぞれ第3及び第4の面53,54とは交差する方向(例えば略直交する方向)に延び、第3面53と第4面54との間を繋いでいる。
【0034】
図8に示すように、HDD41は、基板部58と、ディスク部59とを有する。基板部58は、HDD41の「第1部分」の一例である。ディスク部59は、HDD41の「第2部分」の一例である。基板部58とディスク部59は、例えばそれぞれ平面視においてHDD41の外形と略同じ大きさを有する。基板部58とディスク部59は、HDD41の厚さ方向に重なっている。なお「HDD41の厚さ方向」とは、第1面51から第2面2に向かう方向である。
【0035】
基板部58は、回路基板58aを有する。基板部58は、第1面51に露出されている。ディスク部59は、磁気ディスク57を収容している。磁気ディスク57は、「ディスク」の一例である。ディスク部59は、基板部58に比べて機械的強度が弱く、衝撃に対して弱い。ディスク部59は、第2面52に露出されている。
【0036】
図6及び図7に示すように、ホルダ42は、HDD41を支持している。ホルダ42は、第1乃至第4の部分61,62,63,64を有する。第1乃至第4の部分61,62,63,64及び後述の第1及び第2の緩衝部65,66は、例えば金属部材(例えば板金)で一体に形成されている。
【0037】
図6乃至図8に示すように、第1部分61は、HDD41の第5面55に沿う板状に形成され、HDD41の全長に亘って延びている。また、第1部分61は、HDD41の全厚に亘っている。
【0038】
第2部分62は、HDD41の第6面56に沿う板状に形成され、HDD41の全長に亘って延びている。また、第2部分62は、第6面56の全厚に亘っている。図6及び図9に示すように、第1及び第2の部分61,62には、それぞれHDDユニット26の外側に向いて突出した凸部67が設けられている。なお、凸部67は、例えばホルダ42の強度向上を目的とするものであるが、これ以外のものでもよい。
【0039】
図6及び図8に示すように、HDDユニット26は、HDD41とホルダ42とを固定する第1及び第2のねじ71,72を有する。ねじ71,72は、「固定部」の一例である。なお「固定部」は、これに限らず、例えば溶着ピンや、その他の固定部であってもよい。ホルダ42の第1及び第2の部分61,62は、挿通孔73を有する。HDD41は、挿通孔73に対向したねじ穴74を有する。ねじ71,72は、挿通孔73に通され、ねじ穴74に係合している。これにより、HDD41とホルダ42とが固定されている。
【0040】
図8に示すように、第1及び第2のねじ71,72の一部(例えばねじ頭)は、HDD41の厚さ方向とは交差する方向(例えば略直交する方向)にHDD41から突出している。第1ねじ71は、ホルダ42の第1部分61に取り付けられ、HDD収容部24の第4壁34に向いて突出している。第2ねじ72は、ホルダ42の第2部分62に取り付けられ、HDD収容部24の第5壁35に向いて突出している。すなわち、第2ねじ72は、第1ねじ71とは反対方向に突出している。
【0041】
図6及び図7に示すように、第3部分63は、HDD41の第4面54に沿う板状に形成され、第1部分61の端部と第2部分62の端部との間を繋いでいる。第4部分64は、第3部分63からHDD41とは反対側に延びている。
【0042】
図5に示すように、HDD収容部24は、ホルダ42の第4部分64を受ける取付部76を有する。取付部76は、第3壁33に隣接し、ホルダ42の第4部分64に対向する。取付部76は、凹部77、ねじ穴78、フック79、及び端子80を有する。端子80は、筐体5に設けられたグランドに電気的に接続されている。端子80は、HDDユニット26のホルダ42に接触する。これにより、HDDユニット26のホルダ42が筐体5のグランドにアースされる。
【0043】
図6に示すように、ホルダ42の第4部分64は、フック81、挿通孔82、及び係合穴83を有する。フック81は、取付部76の凹部77に係合する。挿通孔82は、取付部76のねじ穴78に対向する。第3ねじ84(図4参照)は、挿通孔82に通され、ねじ穴78に係合する。これにより、第3ねじ84は、ホルダ42と筐体5とを固定する固定部の一例である。係合穴83は、取付部76のフック79に係合される。凹部77、ねじ穴78、フック79、フック81、挿通孔82、及び係合穴83は、それぞれ「係合部」の一例である。なお係合部は、これらに限定されるものではない。
【0044】
次に、ホルダ42に設けられた第1及び第2の緩衝部65,66について説明する。
図8に示すように、第1及び第2の緩衝部65,66は、ホルダ42を構成する板金の一部が、HDD41の端面(例えば第2面52)よりも外側に突出することで構成されている。詳しく述べると、第1緩衝部65は、ホルダ42の第1部分61に設けられている。第1緩衝部65は、第1部分91と、第2部分92とを有する。
【0045】
第1部分91は、HDD41の厚さ方向に延び、HDD41よりも突出している。すなわち、第1部分91は、HDD41の第2面52を超えて、HDD41の外側に突出している。第1部分91は、例えば該第1部分91の板厚よりも大きな長さだけ、HDD41の第2面52よりも突出している。
【0046】
第1部分91は、HDD41の厚さ方向に延び、第1ねじ71の突出方向に面が向いた板状に形成されている。すなわち、第1部分91は、第1ねじ71の突出方向からある程度の力(ストレス)が加わった時に折れ曲がり可能なダンパー部である。第1部分91は、第1ねじ71の突出方向では、HDD41に重なっていない。すなわち第1部分91は、HDD41の側面を外れた位置にある。第1部分91の背後には、第1部分91の倒れ(折れ曲がり)を許容する空間部が存在する。
【0047】
第2部分92は、例えば第1部分91の端部から折れ曲げられた曲げ部である。第2部分92は、HDD41の厚さ方向とは交差する方向(例えば略直交する方向)に延びている。第2部分92は、例えばHDD41の第2面52と略平行な板状に形成されている。
【0048】
図8に示すように、第2部分92は、第1ねじ71の突出方向に、第1ねじ71よりも突出している。すなわち、第2部分92は、第1部分91からHDD収容部24の第4壁34に向いて突出し、第1ねじ71よりも第4壁34の近くに位置している。これにより、第2部分92は、第1ねじ71よりも先に筐体5に接触可能になっている。
【0049】
第1緩衝部65は、第1ねじ(固定部)よりも外側で筐体5からストレスを受ける部分の一例である。また第1緩衝部65は、HDD41の厚さ方向にHDD41よりも突出し、HDD41の厚さ方向とは交差する方向の押圧を受ける部分の一例である。
【0050】
また、図9に示すように、第2部分92は、ホルダ42の凸部67の突出方向に、凸部67よりも突出している。これにより、第2部分92は、凸部67よりも先に筐体5に接触可能になっている。
【0051】
一方で、図8に示すように、第2緩衝部66は、ホルダ42の第2部分62に設けられている。第2緩衝部66は、第1緩衝部65と同様に、第1部分93と、第2部分94とを有する。第1部分93は、HDD41の厚さ方向に延び、HDD41よりも突出している。すなわち、第1部分93は、HDD41の第2面52を超えて、HDD41の外側に突出している。第1部分93は、例えば該第1部分93の板厚よりも大きな長さだけ、HDD41の第2面52よりも突出している。
【0052】
第1部分93は、HDD41の厚さ方向に延び、第2ねじ72の突出方向に面が向いた板状に形成されている。すなわち、第2部分94は、第2ねじ72の突出方向からある程度の力(ストレス)が加わった時に折れ曲がり可能なダンパー部である。第2部分94は、第2ねじ72の突出方向では、HDD41に重なっていない。すなわち第1部分93は、HDD41の側面を外れた位置にある。第1部分93の背後には、第1部分93の倒れ(折れ曲がり)を許容する空間部が存在する。
【0053】
第2部分94は、例えば第1部分93の端部から折れ曲げられた曲げ部である。第2部分94は、HDD41の厚さ方向とは交差する方向(例えば略直交する方向)に延びている。第2部分94は、例えばHDD41の第2面52と略平行な板状に形成されている。
【0054】
図8に示すように、第2部分94は、第2ねじ72の突出方向に、第2ねじ72よりも突出している。HDDカバー37は、第2緩衝部66に向かい合うリブ96を有する。リブ96は、「受け部」の一例である。第2緩衝部66の第2部分94は、第1部分93からHDDカバー37のリブ96に向いて突出し、第2ねじ72よりもリブ96の近くに位置している。これにより、第2部分94は、第2ねじ72が筐体5に接触するよりも先に、HDDカバー37に接触可能になっている。
【0055】
第2緩衝部66は、第2ねじ(固定部)よりも外側でHDDカバー37からストレスを受ける部分の一例である。また第2緩衝部66は、HDD41の厚さ方向にHDD41よりも突出し、HDD41の厚さ方向とは交差する方向の押圧を受ける部分の一例である。
【0056】
また、図9に示すように、第2部分94は、ホルダ42の凸部67の突出方向に、凸部67よりも突出している。これにより、第2部分94は、凸部67が筐体5に接触するよりも先に、HDDカバー37に接触可能になっている。
【0057】
図8に示すように、第1及び第2の緩衝部65,66は、HDD収容部24において、開口部27側に設けられている。すなわち、第1及び第2の緩衝部65,66は、HDD収容部24の内部から、開口部27に向いて突出している。
【0058】
図8に示すように、HDD41の基板部58は、HDD収容部24の第1壁31側に位置し、ディスク部59は、開口部27側に位置している。第1及び第2の緩衝部65,66は、ディスク部59側から突出している。本実施形態では、基板部58側には、緩衝部は設けられていない。
【0059】
図6及び図7に示すように、第1緩衝部65は、HDD41の長手方向の略全長に亘って設けられている。第1緩衝部65は、HDDカバー37に設けられた爪部に対応した位置に、切欠き部97を有する。なお厳密には、第1緩衝部65は、ホルダ42の第1部分61の長手方向の両端部には設けられていない。略同様に、第2緩衝部66は、HDD41の長手方向の略全長に亘って設けられている。なお厳密には、第2緩衝部66は、ホルダ42の第2部分62の長手方向の両端部には設けられていない。
【0060】
次に、第1及び第2の緩衝部65,66の作用について説明する。
例えば誤って電子機器1を落下させた場合、電子機器1には衝撃が加わる。図4に示すように、HDDユニット26と筐体5は、第3ねじ84によって固定されている。このため、電子機器1に衝撃が加わった時、HDDユニット26は、図4の矢印Bで示すような横揺れを生じやすい。またこの衝撃は、図10の矢印Cで示すような回動運動を伴いやすい。
【0061】
図10は、衝撃が加わり、HDDユニット26が図中の右方向に横ずれした例を示す。このとき、第1緩衝部65の第2部分92が、第1ねじ71及び凸部67よりも先にHDD収容部24の第4壁34に接触する。衝撃がある程度大きい場合、第4壁34に接触した第1緩衝部65は、第4壁34とは反対側に折れ曲がる。これにより、衝撃の一部が吸収され、HDD41に伝わる衝撃が緩和される。
【0062】
一方で、HDDユニット26が図中の左方向に位置ずれした場合は、第2ねじ72及び凸部67がHDD収容部24の第5壁35に接触するよりも先に、第2緩衝部66の第2部分94がHDDカバー37のリブ96に接触する。衝撃がある程度大きい場合、HDDカバー37に接触した第2緩衝部66は、HDDカバー37のリブ96とは反対側に折れ曲がる。これにより、衝撃の一部が吸収され、HDD41に伝わる衝撃が緩和される。
【0063】
また、第2緩衝部66がHDDカバー37に接触すると、その衝撃でHDDカバー37が筐体5から外れることもある。この場合、HDDカバー37が筐体5から外れることで衝撃の一部が吸収される(分散される)。これにより、HDD41に伝わる衝撃がさらに緩和される。
【0064】
このような構成によれば、電子機器1の耐衝撃性の向上を図ることができる。
HDD41とホルダ42とを固定する第1及び第2のねじ71,72は、HDD41のねじ穴74に係合し、HDD41の内部にまで達している。このため、第1及び第2のねじ71,72が筐体5に接触すると、筐体5からの衝撃(ストレス)が、HDD41の内部に直接に入力されてしまう。
【0065】
そこで本実施形態のホルダ42は、第1ねじ71よりも外側で筐体5からのストレスを受ける第1緩衝部65を有する。このため、第1ねじ71が筐体5に接触し、第1ねじ71からHDD41に衝撃が入力される前に、第1緩衝部65がその衝撃の一部を吸収することができる。このため、HDD41に加わる衝撃を緩和することができ、電子機器1の耐衝撃性を高めることができる。
【0066】
さらに言えば、ホルダ42の一部によって耐衝撃性を高めることができるので、HDD収容部24に設けられる衝撃緩和部材(例えばゴム)を少なくする、または省略することができる。これは電子機器1の低コスト化に寄与する。
【0067】
本実施形態では、第1緩衝部65は、HDD41の厚さ方向にHDD41よりも突出した第1部分91と、この第1部分91から第1ねじ71の突出方向に第1ねじ71よりも突出し、第1ねじ71よりも先に筐体5に接触可能な第2部分92とを有する。すなわち、第1緩衝部65は、HDD41の側面を外れた位置に設けられ、大きく折れ曲がることが可能になっている。このような第1緩衝部65は、衝撃をさらに吸収しやすい。
【0068】
本実施形態では、第1部分91は、HDD41の厚さ方向に延び、第1ねじ71の突出方向に面が向いた板状である。このような構成であれば、第1部分91は、第2部分92が筐体5に接触した時にさらに折れ曲がりやすい。このため、第1緩衝部65は、衝撃をさらに吸収しやすい。本実施形態では、ホルダ42及び第1緩衝部65は、金属部材で一体に構成されている。このような構成によれば、第1緩衝部65を比較的低コストで実現することができる。
【0069】
本実施形態では、HDD41は、基板部58と、HDD41の厚さ方向から基板部58に重なり、基板部58よりも強度が弱いディスク部59とを有する。そして、第1部分91は、ディスク部59側から突出している。このような構成によれば、強度が弱いディスク部59側の保護をより効果的に図ることができる。
【0070】
本実施形態では、第1ねじ71とは反対方向に突出した第2ねじ72と、HDD41の厚さ方向にHDD41よりも突出した第1部分93と、この第1部分93から第2ねじ72の突出方向に第2ねじ72よりも突出した第2部分94とを有した第2緩衝部66とを備える。このような構成によれば、第2ねじ72が筐体5に接触し、第2ねじ72からHDD41に衝撃が入力される前に、第2緩衝部66がその衝撃の一部を吸収することができる。このため、HDD41に加わる衝撃を緩和することができ、電子機器1の耐衝撃性をさらに高めることができる。
【0071】
本実施形態では、電子機器1は、HDD収容部24を覆うカバー37を備える。そして、第2緩衝部66の第2部分94は、第2ねじ72が筐体5に接触するよりも先にカバー37に接触可能である。第2緩衝部66がHDDカバー37に接触すると、その衝撃でHDDカバー37が筐体5から外れることがある。この場合、HDDカバー37が筐体5から外れることで衝撃の一部が分散される。これにより、第2ねじ72からHDD41に衝撃が入力される前に、第2緩衝部66がその衝撃の一部をより緩和することができる。
【0072】
なお、本実施形態では、第1及び第2の緩衝部65,66は、HDD41の全長に亘って設けられたが、これに代えて、HDD41の全長に対して部分的に設けてもよい。第1及び第2の緩衝部65,66は、さらに撓みやすい(折れ曲がりやすい)ものにするために、例えば切れ目が入れられたものでもよい。
【0073】
次に、第3乃至第9の実施形態について説明する。なお上記第1及び第2の実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。また、下記に説明する以外の構成は、上記第2の実施形態と同じである。
【0074】
(第3の実施形態)
図12は、第3の実施形態に係る電子機器1を示す。本実施形態では、第1及び第2の緩衝部65,66は、ディスク部59側だけでなく、基板部58側にも設けられている。
【0075】
このような構成によれば、第2の実施形態と同様に、電子機器1の耐衝撃性の向上を図ることができる。第1及び第2の緩衝部65,66がHDD41の厚さ方向の両側に設けられていると、電子機器1の耐衝撃性の向上をさらに図ることができる。
【0076】
(第4の実施形態)
図13は、第4の実施形態に係る電子機器1を示す。本実施形態の第1緩衝部65は、HDD41の第5面55の途中からHDD収容部24の第4壁34に向いて折れ曲がった第1部分101と、第1部分101の端部からHDD41の第4壁34と略平行に延びた第2部分102とを有する。第1部分101は、第1ねじ71の突出方向に第1ねじ71よりも突出している。第2部分102は、第1ねじ71よりも先に筐体5に接触可能である。第1緩衝部65は、第1ねじ71(固定部)よりも外側で筐体5からのストレスを受ける。
【0077】
本実施形態の第2緩衝部66は、HDD41の第6面56の途中からHDD収容部24の第5壁35に向いて折れ曲がった第1部分103と、第1部分103の端部からHDD41の第5壁35と略平行に延びた第2部分104とを有する。第1部分103は、第2ねじ72の突出方向に第2ねじ72よりも突出している。第2部分104は、第2ねじ72よりも先に筐体5及びHDDカバー37の少なくとも一方に接触可能である。第2緩衝部66は、第2ねじ72(固定部)よりも外側で筐体5及びHDDカバー37の少なくとも一方からのストレスを受ける。
【0078】
このような構成によれば、第2の実施形態と同様に、電子機器1の耐衝撃性の向上を図ることができる。
【0079】
(第5の実施形態)
図14は、第5の実施形態に係る電子機器1を示す。本実施形態では、第1及び第2の緩衝部65,66は、第2部分92,94有しない。HDD収容部24の第4壁34は、第1緩衝部65の第1部分91に向いて突出した凸部111を有する。このため、第1緩衝部65の第1部分91は、第1ねじ71がHDD収容部24の第4壁34に接触するよりも先に、第4壁34の凸部111に接触可能である。これにより、第1ねじ71が筐体5に接触し、第1ねじ71からHDD41に衝撃が入力される前に、第1緩衝部65がその衝撃の一部を吸収することができる。このため、HDD41に加わる衝撃を緩和することができ、電子機器1の耐衝撃性を高めることができる。
【0080】
同様に、HDDカバー37のリブ96は、HDD収容部24の第5壁35よりも、第2緩衝部66の第1部分93に向いて突出している。このため、第2緩衝部66の第1部分93は、第2ねじ72がHDD収容部24の第5壁35に接触するよりも先に、HDDカバー37のリブ96に接触可能である。これにより、第2ねじ72が筐体5に接触し、第2ねじ72からHDD41に衝撃が入力される前に、第2緩衝部66がその衝撃の一部を吸収することができる。このため、HDD41に加わる衝撃を緩和することができ、電子機器1の耐衝撃性を高めることができる。
【0081】
(第6の実施形態)
図15は、第6の実施形態に係る電子機器1を示す。本実施形態では、ホルダ42は、HDD41の厚さ方向にHDD41よりも突出した突出部116を有する。突出部116は、筐体5(例えばHDD収容部24)の一部に当接し、HDD41の厚さ方向とは交差する方向の押圧を受ける部分の一例であり、いわゆる受け部(係合部)である。図15に示すように、突出部116は、HDD41の側面(第5及び第6の面55,56)を外れた位置に位置している。
【0082】
一方で、筐体5(例えばHDD収容部24)は、HDD41の厚さ方向とは交差する方向(例えば略直交する方向)からホルダ42の突出部116に対向した突出部117(当接部)を有する。この突出部117は、HDD41の厚さ方向とは交差する方向(例えば略直交する方向)からホルダ42の突出部116に当接可能であり、HDD41の厚さ方向とは交差する方向(例えば略直交する方向)の押圧をホルダ42に加える。
【0083】
なお、筐体5の突出部117とホルダ42の突出部116とは、通常時において接していてもよく、また通常時には離れているとともに、衝撃が加わりHDDユニット26が横ずれした時に接して押圧力を及ぼしてもよい。
【0084】
このような構成によれば、HDDユニット26の位置ずれ(例えば横ずれ)を抑制することができ、第1及び第2のコネクタ28,43に加わる負荷を緩和することができる。また上記構成によれば、第2の実施形態と同様に、電子機器1の耐衝撃性の向上を図ることができる。なお、上記突出部117は、HDDカバー37に設けられてもよい。
【0085】
(第7の実施形態)
図16は、第7の実施形態に係る電子機器1を示す。本実施形態では、筐体5(例えばHDD収容部24)は、第1及び第2の緩衝部65,66の第2部分92,94を受ける受け部121(載置部)を有する。受け部121は、第1及び第2の緩衝部65,66を、HDD41の厚さ方向から受ける。また受け部121は、HDD41の厚さ方向とは交差する方向(例えば略直交する方向)の押圧を受ける部分の一例である。
【0086】
このような構成によれば、第1及び第2の緩衝部65,66が受け部121に載せられることで、HDDユニット26の位置ずれ(例えば横ずれ)を抑制し、第1及び第2のコネクタ28,43に加わる負荷を緩和することができる。また上記構成によれば、第2の実施形態と同様に、電子機器1の耐衝撃性の向上を図ることができる。
【0087】
(第8の実施形態)
図17は、第8の実施形態に係る電子機器1を示す。本実施形態では、筐体5(例えばHDD収容部24)は、ホルダ42を支持する受け部125を有する。受け部125は、例えばHDD41の厚さ方向にHDD41よりも突出したホルダ42の部分(例えば第1または第2の緩衝部65,66)を挟み持つリブである。受け部125に接するホルダ42の部分(例えば第1または第2の緩衝部65,66)は、HDD41の厚さ方向とは交差する方向(例えば略直交する方向)の押圧を受ける部分の一例である。
【0088】
このような構成によれば、HDDユニット26の位置ずれ(例えば横ずれ)を抑制し、第1及び第2のコネクタ28,43に加わる負荷を緩和することができる。また上記構成によれば、第2の実施形態と同様に、電子機器1の耐衝撃性の向上を図ることができる。なお、受け部125は、筐体5に代えて、または筐体5に加えて、HDDカバー37に設けられてもよい。
【0089】
なお、受け部125から押圧を受けるホルダの部分は、第1及び第2の緩衝部65,66のような押圧が加えられた時に折れ曲がるもの(ダンパー機能を有するもの)に限らず、折れ曲がらないものでもよい。また、このホルダの部分は、通常時において受け部125と接していてもよく、また通常時には離れているとともに、衝撃が加わりHDDユニット26が横ずれした時に受け部125に接して押圧力を受けてもよい。なおこれらは下記第9の実施形態でも同様である。
【0090】
(第9の実施形態)
図18は、第9の実施形態に係る電子機器1を示す。本実施形態では、筐体5(例えばHDD収容部24)は、ホルダ42を支持する受け部125を有する。受け部125は、例えばHDD41の厚さ方向にHDD41よりも突出したホルダ42の部分(例えば第1または第2の緩衝部65,66)に、HDD41の厚さ方向とは交差する方向(例えば略直交する方向)から当接するリブである。受け部125に接するホルダ42の部分(例えば第1または第2の緩衝部65,66)は、HDD41の厚さ方向とは交差する方向(例えば略直交する方向)の押圧を受ける部分の一例である。
【0091】
このような構成によれば、HDDユニット26の位置ずれ(例えば横ずれ)を抑制し、第1及び第2のコネクタ28,43に加わる負荷を緩和することができる。また上記構成によれば、第2の実施形態と同様に、電子機器1の耐衝撃性の向上を図ることができる。なお、受け部125は、筐体5に代えて、または筐体5に加えて、HDDカバー37に設けられてもよい。
【0092】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具現化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0093】
例えば、第1及び第2の緩衝部65,66、突出部116,117,受け部121,125などの形状や材料は、上記に限定されるものではない。第1及び第2の緩衝部65,66は、必ず両方設けられる必要はなく、いずれか一方のみが設けられてもよい。すなわち、ホルダ42は、筐体5からのストレス(押圧)を受けず、HDDカバー37からのストレス(押圧)を受ける部分のみを有してもよい。電子機器1の一例は、カバーが設けられた筐体と、モジュールと、前記モジュールに設けられた固定部と、前記モジュールを支持し、前記固定部よりも外側で前記カバーからのストレスを受ける部分を有した支持部とを備えてもよい。
【0094】
なお上記説明における「第1…」「第2…」などの名称は、説明の便宜上、説明の順序に沿って付けたものであり、適宜番号を入れ替えて称してもよい。
【符号の説明】
【0095】
1…電子機器、5…筐体、24…HDD収容部、26…HDDユニット、27…開口部、31〜35…壁、37…HDDカバー、41…HDD、42…ホルダ、57…磁気ディスク、58…基板部、59…ディスク部、65…第1緩衝部、66…第2緩衝部、71…ねじ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
モジュールと、
前記モジュールを支持したホルダと、
前記モジュールと前記ホルダとを固定し、前記モジュールの厚さ方向とは交差する方向に前記モジュールから突出した第1ねじと、
前記ホルダに設けられ、前記モジュールの厚さ方向に前記モジュールよりも突出した第1部分と、この第1部分から前記第1ねじの突出方向に前記第1ねじよりも突出し、前記第1ねじよりも先に前記筐体に接触可能な第2部分とを有した第1緩衝部と、
を備えたテレビジョン受像機。
【請求項2】
請求項1の記載において、
前記第1部分は、前記モジュールの厚さ方向に延び、前記第1ねじの突出方向に面が向いた板状であるテレビジョン受像機。
【請求項3】
請求項1または請求項2の記載において、
前記ホルダ及び前記第1緩衝部は、金属部材で一体に構成されたテレビジョン受像機。
【請求項4】
請求項1または請求項3の記載において、
前記モジュールは、基板部と、前記モジュールの厚さ方向から前記基板部に重なり、前記基板部よりも強度が弱いディスク部とを有し、
前記第1部分は、前記ディスク部側から突出したテレビジョン受像機。
【請求項5】
請求項1または請求項4の記載において、
前記筐体は、前記モジュールが収容された収容部が設けられ、この収容部は、前記第2部分に向かい合う壁を有したテレビジョン受像機。
【請求項6】
請求項5の記載において、
前記収容部は、前記モジュールを露出させる開口部が設けられ、
前記第1部分は、前記収容部の内部から前記開口部側に突出したテレビジョン受像機。
【請求項7】
請求項6の記載において、
前記モジュールと前記ホルダとを固定し、前記第1ねじとは反対方向に突出した第2ねじと、
前記ホルダに設けられ、前記モジュールの厚さ方向に前記モジュールよりも突出した第1部分と、この第1部分から前記第2ねじの突出方向に前記第2ねじよりも突出した第2部分とを有した第2緩衝部と、
を備えたテレビジョン受像機。
【請求項8】
請求項7の記載において、
前記収容部を覆うカバーを備え、
前記第2緩衝部の第2部分は、前記第2ねじが前記筐体に接触するよりも先に前記カバーに接触可能であるテレビジョン受像機。
【請求項9】
筐体と、
モジュールと、
前記モジュールに設けられた固定部と、
前記モジュールを支持し、前記固定部よりも外側で前記筐体からのストレスを受ける部分を有した支持部と、
を備えた電子機器。
【請求項10】
筐体と、
モジュールと、
前記モジュールを支持した支持部と、
前記支持部に設けられ、前記モジュールの厚さ方向に前記モジュールよりも突出し、前記モジュールの厚さ方向とは交差する方向の押圧を受ける部分と、
を備えた電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−248117(P2012−248117A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−121045(P2011−121045)
【出願日】平成23年5月30日(2011.5.30)
【特許番号】特許第5060639号(P5060639)
【特許公報発行日】平成24年10月31日(2012.10.31)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】