説明

テレビジョン受像機、起動方法

【課題】 少なくとも緊急警報信号の受信を含む所定条件の成立に応じて、緊急警報放送の放送内容の表示が可能な表示可能状態となるように起動するようにされた緊急警報放送システム対応型のテレビジョン受像機について、災害地域でのテレビジョン受像機が一斉に起動してしまうことによる電力集中を有効に回避する。
【解決手段】上記所定条件の設立に応じて、少なくとも全てのテレビジョン受像機が同じタイミングで起動されないようにして設定される待ち時間の情報に基づき起動するようにした。これによれば、テレビジョン受像機を或る程度ランダムに起動させることができるので、電力集中を回避できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも緊急警報信号の受信を含む所定条件の成立に応じて、緊急警報放送の放送内容の表示が可能な表示可能状態となるように起動するようにされたテレビジョン受像機とその起動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビジョン放送では、地震や津波等の非常災害時に、緊急警報信号を発信してテレビジョン受像機側を制御することで、緊急災害に関する情報提供のための緊急警報放送を受信させる緊急警報放送発令システムを有している。
このような緊急警報放送発令システムに対応したテレビジョン受像機では、緊急警報信号が受信され、且つ放送局側から発信される災害発生地域を示す地域識別子が予め設定された地域識別子と一致することに応じ、電源を起動するようにされる。すなわち、緊急警報信号の受信が可能な状態で待機しており、緊急警報放送の受信などの上記した所定条件が満たされたことに応じて、表示ディスプレイ部を始めとしたセット全体を起動させる。これによって自動的に緊急警報放送の放送内容の表示が可能となるようにされているものである。
【0003】
なお、関連する従来技術については下記の特許文献を挙げることができる。
【特許文献1】特開平10−31536号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような緊急警報放送システム対応型のテレビジョン受像機は、緊急事態の発生時においてユーザ操作なしに緊急警報放送内容を提供できることから、非常に有用性が高いものであると言える。
しかしながら、上記のような従来の緊急警報放送対応型テレビジョン受像機では、緊急警報信号の発信に応じて、該当する地域の対応型テレビジョン受像機が一斉に起動してしまうことになる。つまりは、これによってその地域における電力消費量が急激に増加して該当地域での電力集中が生じ、発電施設等に悪影響を与えてしまうという問題が起こりかねない。
特にテレビジョン受像機としては、他の家庭用電子機器と比較して消費電力が比較的大きなものとなるので、発電施設等に与える影響はその分大きなものとなってしまう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで、本発明では以上のような問題点に鑑み、テレビジョン受像機として以下のように構成することとした。
つまり、少なくとも緊急警報信号の受信を含む所定条件の成立に応じて、緊急警報放送の放送内容の表示が可能な表示可能状態となるように起動するようにされたテレビジョン受像機であって、先ず、電源状態として、上記緊急警報信号の受信が可能な受信可能状態と、上記表示可能状態との切り換えが可能とされた電源手段を備える。
その上で、上記所定条件の設立に応じて、少なくとも全てのテレビジョン受像機が同じタイミングで起動されないようにして設定される待ち時間の情報に基づき、電源状態が上記表示可能状態に切り換えられるように上記電源手段を制御する制御手段を備えるようにした。
【発明の効果】
【0006】
このようにして、少なくとも全てのテレビジョン受像機が同じタイミングで起動されないようにされることで、テレビジョン受像機の起動タイミングは或る程度分散させることができ、これによって電力集中の抑制を図ることができる。そして、電力集中が抑制されることで、発電施設等に与える影響も緩和することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、発明を実施するための最良の形態(以下実施の形態とする)について説明していく。
図1は、本発明における実施の形態としてのテレビジョン受像機1の内部構成を示したブロック図である。
実施の形態のテレビジョン受像機1としては、地上波デジタル放送に対応したテレビジョン受像機とされる。また、地震や津波等の非常災害時に、放送局側が発信した緊急警報信号によりテレビジョン受像機側を制御することで、緊急災害に関する情報提供のための緊急警報放送を受信させる緊急警報放送発令システム(EWS:Emergency Warning System)に対応した構成が採られる。
【0008】
先ず、地上波デジタル放送による放送信号は、図示するアンテナ2によって受信され、内蔵のLNB(Low Noize Block Down Converter)によって所定の高周波信号に変換され、テレビジョン受像機1内に設けられたデジタル放送受信・選局部3に供給される。
デジタル放送受信・選局部3は、このように所定の周波数に変換された受信信号として、後述するシステムコントローラ10からの指示に基づき決定されるキャリア(受信周波数)を受信し、さらにシステムコントローラ10からの指示に基づく選局動作などを行うようにされる。
【0009】
なお、図示は省略しているが、このデジタル放送受信・選局部3を始めとしたテレビジョン受像機1内の各部(MPEGデコーダ4、映像信号処理部5、音声信号処理部8、表示部6)とシステムコントローラ10とのデータのやりとりは、図中のバス14を介して行うようにされる。
【0010】
ここで、このデジタル放送受信・選局部3の内部構成を次の図2に示しておく。
この図2に示されるように、アンテナ2からの受信信号は、デジタル放送受信・選局部3の内のフロントエンド部30に対して入力される。
フロントエンド部30は、システムコントローラ10から供給される伝送諸元等を設定した設定信号に基づいて、上記受信信号としてこの設定信号により決定されるキャリア(受信周波数)を受信する。
なお、このフロントエンド部30と、以下で説明する復調・誤り訂正部31、デマルチプレクサ32としても、上記したバス14を介してシステムコントローラ10とのデータ通信を行うようにされる。
【0011】
復調・誤り訂正部31は、上記フロントエンド部30にて得られたキャリアに対し例えばビタビ復調処理等の復調処理や誤り訂正処理等を施すことで、TS(Transport Stream)を得るようにされる。
ここで、デジタル放送の規格によるTSは、周知のように、例えばMPEG2(Moving Picture Experts Group Layer2)方式によって、複数のプログラム(番組)のビデオ信号及びオーディオ信号を圧縮した圧縮データと、各種の付加情報が多重化されている。また、放送側が挿入する付加情報としては、PAT(Program Association Table)、PMT(Program Map Table)などのPSI(Program Specific Information:番組特定情報)テーブルや、SI(Service Information:番組配列情報)などが挙げられる。さらには、システム識別情報、伝送パラメータ切り換え指標、緊急警報放送用起動フラグなどを含んだTMCC(Transmission and Multiplexing Configuration and Control)情報もある。
上記各情報の多重化は、TSを188バイトのトランスポートストリーム・パケット(TSパケット)により形成するようにして、このTSパケットに対して、上記したES及び各種付加情報を格納することにより行われる。
なお、上記したフロントエンド部30では、TSからPSI(Program Specific Information:番組特定情報)のパケットを取得し、その選局情報を更新すると共に、TSにおける各チャンネルのコンポーネントPID(Program ID)を得て、例えばシステムコントローラ10に伝送する。システムコントローラ10では、取得したPIDを受信信号処理に利用することになる。
【0012】
また、復調・誤り訂正部31では、上記したキャリアに対する復調処理・誤り訂正処理により、上述したTMCC情報における緊急警報放送用起動フラグの情報が得られる。
復調・誤り訂正部31は、このようなTMCC情報中の起動フラグの値を参照し、その値が所定値となっているか否かを判別する。すなわち、この起動フラグの値(起動ビットとも言う)が所定値であることに応じて緊急警報信号が検出されることになる。緊急警報信号を検出した場合、システムコントローラ10に対してEWS通知を行う。例えば、緊急警報信号が検出されていない場合はL、検出された場合はHによる信号をシステムコントローラ10に供給するようにされる。
ここでは、復調・誤り訂正部31におけるこのような緊急警報信号の検出のための機能部を、図示するようにEWS検出部33として示している。またこれに応じ、システムコントローラ10に対するEWS通知はこのEWS検出部33から出力されるものとして示している。
【0013】
デマルチプレクサ32では、システムコントローラ10から設定されたフィルタ条件に従って、TSから必要なTSパケットを分離する。これによりデマルチプレクサ32においては、目的とする1つのプログラムについてのTSパケットとして、例えば映像番組としての、MPEG2方式により圧縮されたビデオデータのTSパケットと、MPEG2方式により圧縮されたオーディオデータのTSパケットを得ることになる。
また、これと共にデマルチプレクサ32は、上記フィルタ条件に従った必要なTSパケットとして、上記したPSIやSIのパケット(以下PSI/SIデータと呼ぶ)を取得する。
【0014】
デマルチプレクサ32にて得られた上記圧縮ビデオデータと圧縮オーディオデータとしてのTSパケットは、図1に示されるMPEGデコーダ4に対して供給される。
なお、このようにMPEGデコーダ4に入力される圧縮ビデオ/オーディオデータの個別パケットは、PES(Packetized Elementary Stream)と呼ばれる形式とされる。
【0015】
説明を図1に戻す。
MPEGデコーダ4は、図2に示したデマルチプレクサ32からの圧縮ビデオデータ及び圧縮オーディオデータについてのデコード(伸長)処理を行う。
このMPEGデコーダ4には、上記圧縮ビデオデータをMPEG2フォーマットに従ってデコードするビデオデコーダと、上記圧縮オーディオデータについて、MPEG2フォーマットに従って、上記ビデオデータ出力に同期させるようにしてデコードするオーディオデコーダとを備えている。
この場合、デコードされたビデオデータについては、例えばNTSC方式などの所定のテレビジョン方式に対応して適正に画像表示が行われるように所要の信号処理を施して、デジタルビデオデータ(Video)を得る。
また、デコードされたオーディオデータについてはデジタルオーディオデータ(Audio)として出力される。
【0016】
MPEGデコーダ4にて得られたデジタルオーディオデータは、音声信号処理部8に供給されて所要の音声信号処理が施され、アナログオーディオ信号に変換されてスピーカ9より音声出力される。
また、上記デジタルビデオデータは、映像信号処理部5に供給され、ここにおいて垂直・水平同期信号検出や各種映像信号処理が行われる。
表示部6は、例えばCRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)といった表示ディスプレイを備え、映像信号処理部5からの出力に基づく画像表示を行う。
【0017】
電源回路7は、図示されない商用交流電源を入力して動作するAC→DCコンバータとして構成され、生成された直流出力電圧に基づき当該テレビジョン受像機1内の各部に動作電源を供給する。
図示するように電源回路7は、システムコントローラ10に対するスタンバイ電源Estと、デジタル放送受信・選局部3に対するチューナ系電源Etと、MPEGデコーダ4に対するデコーダ系電源Edと、映像信号処理部5・音声信号処理部8・表示部6に対するセット系電源Esとを、それぞれ分けて供給することが可能に構成されている。これらのうち、チューナ系電源Et、デコーダ系電源Ed、セット系電源Esの出力制御は、後述するようにシステムコントローラ10により行われる。
【0018】
システムコントローラ10は、当該テレビジョン受像機1の全体制御を行う。
メモリ部12は、システムコントローラ10が備えるROM、RAM等のメモリを包括的に示してる。システムコントローラ10はこのメモリ部12内に格納されたプログラムに従って各部を制御するようにされる。
【0019】
また、システムコントローラ10に対しては、ユーザが当該テレビジョン受像機1に対する各種動作指示を行うことを可能とするためのユーザインタフェース(I/F)11が設けられる。このユーザインタフェース11は、当該テレビジョン受像機1の筐体外部に表出するようにして設けられた各種操作キーや、図示されないリモートコントローラからのコマンド信号を受信するためのコマンド受信部を含む。
システムコントローラ10は、ユーザインタフェース11を介して得られた操作情報に応じて各部を制御するようにされ、これによってユーザの指示に応じた動作が実行されるようになっている。
【0020】
また、システムコントローラ10に対しては、ネットワークインタフェース(I/F)13が接続され、これによってインターネット等の所定のネットワークに接続可能とされている。
ここで、周知のようにネットワーク接続のためのインタフェースデバイスに対しては、固有の識別番号情報としてMAC(Media Access Control)アドレスが割り与えられている。このMACアドレスの情報は、例えば上記したメモリ部12内に格納されており、システムコントローラ10はネットワーク接続時に必要に応じてこのMACアドレスを読み出して用いることが可能とされている。
【0021】
また、上記もしたようにシステムコントローラ10としては、電源回路7の出力電源についての制御を行うようにされる。このような電源の出力制御は、図示するように電源回路7に対して供給されるチューナ系電源制御信号S-EWS、デコーダ系電源制御信号S-Dec、セット系電源制御信号S-Setによって行う。
【0022】
ここで、テレビジョン受像機1における電源状態は、次の図3のように制御される。
先ず、スタンバイ状態は、システムコントローラ10にスタンバイ電源Estが供給されている状態である。これによってリモートコントローラ等による操作の受付やタイマーに基づく起動が可能とされている。このスタンバイ状態では、システムコントローラ10はチューナ系電源制御信号S-EWS、デコーダ系電源制御信号S-Dec、セット系電源制御信号S-Setとして全てLを出力するようにされる。
【0023】
また、受信・選局可能状態は、デジタル放送受信・選局部3による放送信号についての受信・選局が可能な最小限の電源状態であり、スタンバイ電源Estと共に、デジタル放送受信・選局部3に対するチューナ系電源Etが供給される状態である。つまり、この場合はチューナ系電源制御信号S-EWSはH、デコーダ系電源制御信号S-Decとセット系電源制御信号S-SetはLを出力するようにされる。
この受信・選局可能状態が、緊急警報信号の受信を待機する電源状態に該当する。
【0024】
予約録画実行状態は、予約録画動作時において、当該テレビジョン受像機1において受信・選局されて得られた放送コンテンツとしてのビデオデータ及びオーディオデータを、外部の録画機器に対して出力する(図中AV出力)ときの電源状態である。この場合、チューナ系電源制御信号S-EWS及びデコーダ系電源制御信号S-DecとしてH、セット系電源制御信号S-SetとしてはLを出力する。
【0025】
また、セットオン状態は、当該テレビジョン受像機1のセット全体が起動している電源状態であり、表示部6において画像表示が行われる状態はこのセットオン状態に該当する。このセットオン状態では、チューナ系電源制御信号S-EWS、デコーダ系電源制御信号S-Dec、セット系電源制御信号S-Setの全てをH出力する。
【0026】
ここで、図1において、システムコントローラ10は、上記のような受信・選局可能状態の下で、EWS検出部33より緊急警報信号の受信を通知するEWS通知が行われたことに応じて、緊急警報放送の放送内容の表示が可能となるようにするための制御処理を行うようにされる。
本実施の形態のテレビジョン受像機1のように、緊急警報放送発令システムに対応したテレビジョン受像機では、緊急警報信号が受信され、且つその緊急警報が示す地域情報が予めテレビジョン受像機1に設定された地域指定情報と一致したときに、緊急警報放送の内容表示が可能な状態に起動するようにされている。
このような動作の実現のため、システムコントローラ10は以下のような動作を行う。
先ず、EWS検出部33より緊急警報信号の受信を通知するEWS通知が為されたことに応じ、デジタル放送受信・選局部3にて得られているTSのPMT中における緊急情報記述子を参照し、この緊急情報記述子中の「Start_end_flag」の値を判別する。
この緊急情報記述子中の「Start_end_flag」は、緊急警報の開始/終了を示す値であり、緊急警報信号の発信に応じては”1”が記述され終了に応じて”0”が記述される。従ってシステムコントローラ10は、上記したEWS通知の供給に応じて、この「Start_end_flag」が”1”となっているかを確認することで緊急警報信号が発信中であることを再確認できる。
また、これと共にシステムコントローラ10は、上記緊急情報識別子中の「area_code」を参照し、この「area_code」と予めテレビジョン受像機1に対して設定された県域指定のための地域指定子とが一致しているか否かを判別する。
そして、これらが一致した場合、システムコントローラ10はさらにPMT中の「service_id」に記述されたチャンネル情報を取得し、そのチャンネルを選局するようにデジタル放送受信・選局部3を制御する。
その上で、チューナ系電源制御信号S-EWS、デコーダ系電源制御信号S-Dec、セット系電源制御信号S-Setの全てをHとし、当該テレビジョン受像機1の電源状態をセットオン状態に遷移させる。これによって緊急警報放送の放送内容が表示部6にて表示される。
【0027】
なお、確認のために述べておくと、上記県域指定子は、予めユーザ操作に応じてテレビジョン受像機1に対して設定されるものである。この県域指定子が設定されることで、地上波デジタル放送にて映像コンテンツに付随して提供されるデータ放送(例えば番組案内情報やニュース・天気予報といった情報など)のうち、地域性を有する情報(特に天気予報の情報など)として該当地域の情報を表示するといったことが可能となる。
この地域指定子の情報は例えばメモリ部12に格納される。
【0028】
また、上記説明によると、緊急警報信号に応じた自動起動機能は、テレビジョン受像機1が受信・選局可能状態で待機しているときに実現される機能であり、システムコントローラ10にのみ電源が供給されるスタンバイ状態では行われない機能となる。
この場合、スタンバイ状態、受信・選局可能状態は共に、例えばリモートコントローラの操作によって電源をオフとする操作が行われたことに応じて遷移する電源状態とされる。このような電源オフ操作によりスタンバイ状態に遷移するか受信・選局可能状態に遷移するかは、予めユーザ操作に基づいて選択可能とされ、これによってユーザは上記自動起動機能をオンとするかオフとするかの選択が可能とされる。
また、他の見方をすれば、ユーザはこのような選択機能により電源オフ操作に応じてスタンバイ状態に遷移させるように選択することで、テレビジョン受像機1の待機時消費電力を低減させることが可能なる。
【0029】
ところで、これまでで説明したテレビジョン受像機1の自動起動機能として、緊急警報信号が受信され、且つ緊急情報識別子中の「area_code」と予め設定された県域指定子とが一致されたことに応じて、直ちにセットオン状態に遷移して緊急警報放送の放送内容が可能な状態に起動してしまうと、該当する地域でのテレビジョン受像機1が一斉にセットオン状態に起動してしまい、該当地域での電力需要が集中して発電施設等に悪影響を与えてしまう可能性がある。
特に、テレビジョン受像機は、家庭用電子機器の中でも消費電力が比較的大きいものであるので、この場合の発電施設等への影響は相当に大きなものとなる可能性がある。
【0030】
そこで、本実施の形態では、上記のような自動起動機能として各テレビジョン受像機1が同時に起動されないように、少なくとも全てのテレビジョン受像機が同時に起動されないように起動までの待ち時間を設定するものとする。これによれば、或る程度ランダムにテレビジョン受像機1を起動させることができ、電力集中の抑制を図ることができる。
そして、特に本実施の形態としては、このように或る程度ランダムにテレビジョン受像機1を起動させるにあたり、所要数のテレビジョン受像機1ごとに、予め定められた所定の最大待ち時間までを範囲とした複数の起動タイミングのうちから異なる起動タイミングが割り振られるように、待ち時間が設定されるようにする。つまり、例えば待ち時間の最大値を10秒とした場合は、所要数のテレビジョン受像機1ごとに、0〜10までの複数の起動タイミングのうちの異なる1つが割り振られるようにするものである。
【0031】
このような本例としての待ち時間の設定は、例えばテレビジョン受像機1に割り振られた固有の番号情報を、予め定められた所定値で割った余りの値を待ち時間として設定することで実現できる。
以下では、このようなテレビジョン受像機1に固有な識別番号情報として、ネットワークインタフェース13に割り振られたMACアドレスの情報を利用するものとし、従って待ち時間は、上記MACアドレスの値を所定値で割った余りの値を設定するものとする。
【0032】
ここで、上記のように固有値であるMACアドレスの値を所定値で割ると、その余りの値としては、”0”から上記所定値までの範囲で異なる数値を得ることができる。つまり、例えば上記所定値として”10”を設定した場合には、0〜9の範囲でそれぞれ異なる値を得ることができ、これによって待ち時間は0〜9秒の範囲でランダムに設定することが可能となる。すなわち、起動タイミングは0〜9秒の範囲内の10個が得られ、テレビジョン受像機1の起動タイミングは、そのうちの何れか1つとなるように割り振ることができる。
このとき、例えばテレビジョン受像機1の総数が1,000台であると仮定すると、上記のように所定値として”10”を設定することによっては、100台のテレビジョン受像機1ごとに、上記0〜9秒の何れかの待ち時間(つまり起動タイミング)を割り振ることができる。つまり、1,000台のテレビジョン受像機1の起動タイミングとして、10の起動タイミングのうちから100台ごとにそれぞれ異なる起動タイミングが得られるように分散させることができる。
このようにして、各テレビジョン受像機1に割り振られた固有値を所定値で割った余りの値を待ち時間として設定することで、テレビジョン受像機1を或る程度ランダムに起動させることができる。これによって電力集中を効果的に抑制することができる。
【0033】
ここで、上記説明からも理解されるように、本例としての待ち時間の設定によると、或る程度の数のテレビジョン受像機1は起動タイミングが同タイミングとなるようにされることになる。つまりは、例えば個々のテレビジョン受像機で厳密に起動タイミングが異なるようにされる場合と比較すれば、電力需要も或る程度は集中することにはなる。
しかしながら、厳密に各テレビジョン受像機1間で起動タイミングが異なるようにしてしまうと、待ち時間の時間長は最大でテレビジョン受像機1の台数分必要となり、これによって待ち時間が非常に長いテレビジョン受像機1が出てきてしまう。
そもそも本例のような自動起動機能としては、緊急警報放送という緊急性を要する放送の内容を自動的に起動して表示することを目的とするものであり、従って待ち時間の増加はこのような自動起動機能自体の意味を失わせるものとなってしまう。このことから、待ち時間は、上記本例のように、所要数のテレビジョン受像機1ごとに予め定められた所定の最大待ち時間までを範囲とした複数の起動タイミングのうちから異なる起動タイミングが割り振られるように設定されて、或る程度の数のテレビジョン受像機1間で同じとなるようにされている方が、自動起動機能の有用性を確保しつつ、起動タイミングに或る程度のランダム性を与えて電力集中を有効に防ぐことができて好ましいものとなる。
【0034】
本実施の形態において、このような自動起動機能の有用性と電力集中の回避との程度を決定づけるのは、待ち時間の最大値を決定するための上記所定値となる。
このとき、上記所定値として設定する値が小さ過ぎると、起動タイミングが同タイミングとなるテレビジョン受像機1の台数が多くなり過ぎることで、起動時間のランダム性が損なわれ、電力集中の回避という点で好ましくない。一方で、上記所定値を大きくし過ぎると、起動タイミングが同タイミングとなるテレビジョン受像機1の数が少なくなって起動時間をより分散させることができて、電力集中回避の点では好ましいといえるが、待ち時間の最大値がその分大きくなって自動起動機能の意味が薄れてしまう。
これらを考慮すると、上記所定値としては、これら起動タイミングの分散と緊急起動性とを考慮した適切な値に設定されればよいことになる。
例えば本実施の形態では、このような所定値として”30”を設定するものとし、起動タイミングは、このときのテレビジョン受像機1の総数に応じた所要数のテレビジョン受像機1ごとに、0〜29秒までの範囲でランダムとなるようにしている。
【0035】
続いて、図4には、上記した本実施の形態としての動作を実現するためにテレビジョン受像機1において行われるべき処理動作を示す。
なお、この図4に示す処理動作は図1(及び図2)に示したシステムコントローラ10がメモリ部12内に格納されたプログラムに基づいて実行するものである。
また、この図に示す処理動作は、電源状態が先の図3により説明した受信・選局可能状態にある場合に実行されるものである。
【0036】
先ず、ステップS101では、EWS通知を待機する。すなわち、図1(及び図2)に示したEWS検出部33から緊急警報信号が受信された旨を示す信号が供給されるのを待機する。
EWS検出部33からEWS通知があった場合は、ステップS102に進み、起動条件成立確認処理を実行する。つまり、この起動条件成立確認処理としてシステムコントローラ10は、先ずはデジタル放送受信・選局部3にて得られているTSのPMT中の緊急情報記述子を参照し、この緊急情報記述子中の「Start_end_flag」の値を参照する。また、これと共に、上記緊急情報識別子中の「area_code」を参照し、この「area_code」と予めテレビジョン受像機1に対して設定された県域指定のための地域指定子とを比較する。
【0037】
そして、続くステップS103では、起動条件が成立したか否かについて判別を行う。
すなわち、上記「Start_end_flag」として、緊急警報信号が発信中を示す”1”が得られており、且つ上記のように比較された「area_code」と上記地域指定子とが一致するか否かを判別することで、起動条件が成立したか否かについて判別を行う。
ステップS103において、起動条件が成立していないとして否定結果が得られた場合は、図示するようにして先のステップS101に戻り、再度EWS通知を待機するようにされる。
また、ステップS103において起動条件が成立したとして肯定結果が得られた場合は、次のステップS104に処理を進める。
【0038】
ステップS104では、MACアドレスの値を”30”で割った余りの値を待ち時間として設定する。つまり、この場合はメモリ部12内に格納されているMACアドレスの値を読み出し、これを所定値として設定された”30”で割ってその余りの値を待ち時間として設定する。
そして、ステップS105ではタイムカウントをスタートし、続くステップS106では待ち時間の経過を待機する。つまり、カウント値が上記待ち時間として設定された値以上となるのを待機する。
【0039】
そして、待ち時間が経過したとされた場合は、ステップS107において、先ずは緊急警報放送の選局処理を実行する。すなわち、デジタル放送受信・選局部3にて得られるTSからPMT中の「service_id」に記述されたチャンネル情報を取得し、そのチャンネルを選局するようにデジタル放送受信・選局部3を制御する。
続くステップS108では、デコーダ系電源制御信号S-Dec、セット系電源制御信号S-Setとして共にHを出力する。
これにより、デコーダ系電源Edとセット系電源Esとがオンとなり、電源状態は受信・選局可能状態からセットオン状態に遷移し、この結果ステップS107にて選局された緊急警報放送の放送内容の表示が行われることになる。
【0040】
このようにして本実施の形態では、MACアドレスとしての各テレビジョン受像機1に固有な識別番号を、所定値で割った余りの値を待ち時間として設定するようにしたことで、上記所定値に応じて設定される最大待ち時間までを範囲とした複数の起動タイミングのうちから、所要数のテレビジョン受像機1ごとに異なる起動タイミングが割り振られるようにすることができる。すなわち、テレビジョン受像機1の起動タイミングは、最大待ち時間までの範囲内においてある程度ランダムに設定することができる。
これによれば、テレビジョン受像機1を或る程度ランダムに起動させることができると共に、待ち時間の最大値を上記所定値の設定により制限することができ、これによって電力集中の抑制と、上記待ち時間の制限による自動起動機能の有用性の確保との両立を図ることができる。
【0041】
ここで、本発明としてはこれまでに説明した実施の形態に限定されるべきものではない。
例えば実施の形態では、テレビジョン受像機1が地上波デジタル放送のみに対応する構成とされる場合を例示したが、その他地上波アナログ放送、BSデジタル放送、BSアナログ放送等の他のテレビジョン放送に対応する構成とすることもできる。
【0042】
また、本実施の形態では、テレビジョン受像機1がとり得る電源状態はスタンバイ状態、受信・選局可能状態、予約録画実行状態、セットオン状態の4つとしたが、予約録画実行状態がない場合としても、本発明は好適に適用できる。
また、とり得る電源状態が4つ以上とされる場合としても、緊急警報信号の受信の待機が可能となる受信・選局可能状態、及び緊急警報放送の放送内容の表示が可能となるセットオン状態の2つの電源状態が含まれる場合であれば、本発明は好適に適用できる。
【0043】
また、実施の形態では、算出された待ち時間の値をそのまま秒単位の待ち時間として設定するものとしたが(図4中のステップS104参照)、例えば算出された値に所定の係数やオフセット値を与えた値を待ち時間に設定する等の変更を加えることもできる。
【0044】
また、実施の形態では、ネットワークインタフェース13に割り振られたMACアドレスの値の全てを用いて待ち時間の値を得る場合を例示したが、例えばMACアドレスの一部のみを用いて待ち時間の値を得るようにすることもできる。
図5は、MACアドレスのデータ構造について示している。
例えばイーサネット(登録商標)の場合でのMACアドレスは、図示するように48bit(6octet:1octet=1byte)から構成されている。このうち、1octet〜3octetまでの上位3byte(24bit)は、IEEE(米国電子電気学会)が製造業者(メーカ)ごとに管理・割り当てを行っているベンダ識別子(OUI:Organizationally Unique Identifier)とされる。これに対し4octet〜6octetまでの下位3byte分の値は、各製造業者が重複しないように独自に割り当てるアドレスとなっている。このような構造により、MACアドレスは個々のネットワークインタフェース13に固有の値となるようにされている。
ここで、このような構造によると、この場合は上位3byte分の値は同じメーカの製品同士では同じ値となるので、これを待ち時間の値の設定のために用いることはできず、従って待ち時間の値の設定には4octet〜6octetの下位3byte分の値を用いることが考えられる。しかし、これら4octet〜6octetについて、場合によっては4octetにおいて機種番号を表すようにされ、残りの5octetと6octetとでその機種内のシリアル番号を表すようにされることがある。このことを考慮すると、MACアドレスの一部の値を用いた待ち時間の値の設定としては、5octet・6octetとしての、下位2byte分のみを用いることが考えられる。
但し、本実施の形態における待ち時間としては、先にも述べたように所定の最大待ち時間までを範囲とした複数の起動タイミングのうちから、所要数のテレビジョン受像機ごとに異なる起動タイミングが割り振られるように設定されることで、或る程度ランダムな待ち時間の設定と、最大待ち時間の制限の双方が可能となって、電力の集中化の防止と自動起動機能の有用性の確保との両立を図ることができるものである。このことを考慮すると、待ち時間算出に用いる値(つまり所定値で除算される値)としては、或る程度ばらつくことが想定される値であれば、これを割った余りの値は所要数のテレビジョン受像機ごとに異なる起動タイミングが割り振られるように設定されることに変わりないので、厳密に固有値である必要はないことになる。従ってこの場合は、6octetとしての下位1byte分の値を、待ち時間算出のための値として用いれば充分であることになる。すなわち、MACアドレスの下位1byte分の値を所定値で除算した値の余りを待ち時間の値として設定するものである。
このようにして待ち時間の値の算出のために用いる値の桁数を少なくできれば、その分待ち時間算出のための処理負担を軽減することができる。
なお、処理負担の軽減について考慮しない場合などには、MACアドレスの一部として、下位3byte分(4octet〜6octet)、又は下位2byte分(5octet及び6octet)の値を所定値で除算した余りを待ち時間として設定することもできる。この場合にも、設定される待ち時間としては、所定の最大待ち時間までを範囲とした複数の起動タイミングのうちから所要数のテレビジョン受像機ごとに異なる起動タイミングが割り振られるように設定できることに変わりはなく、従って電力の集中化の防止と自動起動機能の有用性の確保との両立を図ることができる。
【0045】
また、実施の形態ではテレビジョン受像機1がネットワーク接続機能を有する構成とされ、各テレビジョン受像機1に固有な値としてMACアドレスを用いるものとした。しかしながら、ネットワーク接続機能のないテレビジョン受像機においても同様に固有値を用いた待ち時間の設定が可能である。
例えば、各テレビジョン受像機に固有となる情報としてはB−CAS(Bs Conditional Access Systems)カードに記憶されたID情報や、工場出荷時等にセットごとに割り振られた製造番号情報等を挙げることができる。従って、このような情報を用いて実施の形態と同様の待ち時間設定を行うことで同様の効果を得ることができる。
なお、このことはネットワーク接続機能を有するテレビジョン受像機では必ずMACアドレスを用いることを意味するものではなく、ネットワーク接続機能を有するテレビジョン受像機においてもこれらB−CASカードのID情報や製造番号情報を用いた待ち時間の設定を行う構成とすることができる。
また、この場合も上記したMACアドレスの場合と同様に、下位数byte分の値のみを用いることができることは言うまでもない。
【0046】
また、テレビジョン受像機1に格納される固有値を所定値で割った余りの値を待ち時間に設定する以外にも、このような固有値の所定部分(例えば上位または下位数ビットなど)の値そのものを待ち時間に設定することによっても、少なくとも全てのテレビジョン受像機1が同じタイミングで起動されないようにすることができるので、テレビジョン受像機を或る程度ランダムに起動させることができる。
このとき、特に上記のようにして固有値の利用部分を数ビットに制限することによっては、制限するビット数(桁数)が「所定値」の役割を果たし、実施の形態で説明したものと同様に所定の最大待ち時間までを範囲とした複数の起動タイミングのうちから、所要数のテレビジョン受像機ごとに異なる起動タイミングが割り振られるようすることができる。つまり、これによって或る程度ランダムな待ち時間の設定と、最大待ち時間の制限の双方が可能となって、電力の集中化の防止と自動起動機能の有用性の確保との両立を図ることができる。
【0047】
或いは、固有値を用いる以外にも、それぞれのテレビジョン受像機に対しランダムな待ち時間そのものを設定するものとしてもよい。この場合も、所要数のテレビジョン受像機ごとに、所定の最大待ち時間までを範囲とした複数の起動タイミングのうちから異なる起動タイミングが割り振られるようにして待ち時間が設定されることで、同様に電力の集中化の防止と自動起動機能の有用性の確保との両立が図られる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明における実施の形態としてのテレビジョン受像機の内部構成を示したブロック図である。
【図2】実施の形態のテレビジョン受像機が備える受信・選局部の内部構成について示すブロック図である。
【図3】実施の形態のテレビジョン受像機がとり得る電源状態について説明するための図である。
【図4】実施の形態としてのテレビジョン受像機の動作を実現するための処理動作について示したフローチャートである。
【図5】MACアドレスのデータ構造について示した図である。
【符号の説明】
【0049】
1 テレビジョン受像機、2 アンテナ、3 デジタル放送受信・選局部、30 フロントエンド部、31 復調・誤り訂正部、32 デマルチプレクサ、33 EWS検出部、4 MPEGデコーダ、5 映像信号処理部、6 表示部、7 電源回路、8 音声信号処理部、9 スピーカ、10 システムコントローラ、11 ユーザインタフェース、12 メモリ部、13 ネットワークインタフェース、14 バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも緊急警報信号の受信を含む所定条件の成立に応じて、緊急警報放送の放送内容の表示が可能な表示可能状態となるように起動するようにされたテレビジョン受像機であって、
電源状態として、上記緊急警報信号の受信が可能な受信可能状態と、上記表示可能状態との切り換えが可能とされた電源手段と、
上記所定条件の設立に応じて、少なくとも全てのテレビジョン受像機が同じタイミングで起動されないようにして設定される待ち時間の情報に基づき、電源状態が上記表示可能状態に切り換えられるように上記電源手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とするテレビジョン受像機。
【請求項2】
上記待ち時間は、
所要数のテレビジョン受像機ごとに、予め定められた所定の最大待ち時間までを範囲とした複数の起動タイミングのうちから異なる起動タイミングが割り振られるようにして設定されるものである、
ことを特徴とする請求項1に記載のテレビジョン受像機。
【請求項3】
上記制御手段は、
個々のテレビジョン受像機に固有となるようにして割り与えられた識別番号の情報に基づき上記待ち時間の設定を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載のテレビジョン受像機。
【請求項4】
上記制御手段は、
個々のテレビジョン受像機に固有となるようにして割り与えられた識別番号を所定値で割った余りの値を上記待ち時間として設定する、
ことを特徴とする請求項1に記載のテレビジョン受像機。
【請求項5】
上記制御手段は、
MACアドレスの下位1バイト分の値を所定値で割った余りの値を上記待ち時間として設定する、
ことを特徴とする請求項1に記載のテレビジョン受像機。
【請求項6】
上記所定条件は、上記緊急警報信号が受信され、且つ緊急警報信号と共に発信される地域識別子と予め上記テレビジョン受像機に設定される地域識別子とが一致することである、
ことを特徴とする請求項1に記載のテレビジョン受像機。
【請求項7】
少なくとも緊急警報信号の受信を含む所定条件の成立に応じて、緊急警報放送の放送内容の表示が可能な表示可能状態となるように起動するようにされたテレビジョン受像機の起動方法として、
上記所定条件の設立に応じて、少なくとも全てのテレビジョン受像機が同じタイミングで起動されないようにして設定される待ち時間の情報に基づいて起動するようにした、
ことを特徴とする起動方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−20132(P2007−20132A)
【公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−227966(P2005−227966)
【出願日】平成17年8月5日(2005.8.5)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】