説明

テレビジョン装置

【課題】ユーザの意図に反して、テレビジョン装置本体が自動的にオフにされるのを抑制することが可能なテレビジョン装置を提供する。
【解決手段】このテレビジョン装置(液晶テレビジョン装置1)は、液晶テレビジョン装置本体11と、液晶テレビジョン装置本体11の周りの明るさを検出可能な照度センサ14と、照度センサ14により検出された明るさに基づいて液晶テレビジョン装置本体11のオン状態とオフ状態とを切替可能に制御する制御部15とを備え、液晶テレビジョン装置本体11のオン状態とオフ状態とを切り替える時間設定を行うことが可能なように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、テレビジョン装置に関し、特に、テレビジョン装置本体の周りの明るさを検出可能な光検知部を備えるテレビジョン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、テレビジョン装置本体の周りの明るさを検出可能な光検知部を備えるテレビジョン装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、テレビジョン受像機本体(テレビジョン装置本体)の周囲の明るさを検出可能なセンサ(光検知部)を備え、センサにより検出された明るさに基づいてテレビジョン受像機本体の電源をオンまたはオフに切り替える制御を行うテレビジョン受像機(テレビジョン装置)が開示されている。この特許文献1によるテレビジョン受像機は、所定の時間内に明るさの変化量が所定のしきい値を上回った場合に、テレビジョン受像機本体の電源をオンまたはオフに切り替える制御を行うように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−109274号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1によるテレビジョン受像機(テレビジョン装置)では、昼間の天候の変化などにより、室内の明るさが急速に変化した場合に、所定の時間内に明るさの変化量が所定のしきい値を上回る場合があると考えられる。この場合には、上記特許文献1によるテレビジョン受像機では、テレビジョン受像機本体の電源が自動的にオンまたはオフにされると考えられるので、ユーザの意図に反して、テレビジョン受像機本体が自動的にオンまたはオフにされる場合があるという問題点がある。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、ユーザの意図に反して、テレビジョン装置本体が自動的にオフにされるのを抑制することが可能なテレビジョン装置を提供することである。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0007】
この発明の一の局面によるテレビジョン装置は、テレビジョン装置本体と、テレビジョン装置本体の周りの明るさを検出可能な光検知部と、光検知部により検出された明るさに基づいてテレビジョン装置本体のオン状態とオフ状態とを切替可能に制御する制御部とを備え、テレビジョン装置本体のオン状態とオフ状態とを切り替える時間設定を行うことが可能なように構成されている。
【0008】
この一の局面によるテレビジョン装置では、上記のように、光検知部により検出された明るさに基づいてテレビジョン装置本体のオン状態とオフ状態とを切替可能に制御する制御部を設けるとともに、テレビジョン装置本体のオン状態とオフ状態とを切り替える時間設定を行うことが可能なように構成することによって、ユーザがテレビジョン装置本体のオン状態とオフ状態とを切り替える時間設定を行った場合には、設定された時間以外の時間で光検知部により検出された明るさが変化した場合にも、テレビジョン装置本体のオン状態とオフ状態とが切り替わることがないので、ユーザの意図に反して、テレビジョン装置本体が自動的にオフにされるのを抑制することができる。
【0009】
上記一の局面によるテレビジョン装置において、好ましくは、制御部は、テレビジョン装置本体のオン状態とオフ状態とを切り替えるように設定された時間内で、かつ、光検知部により検知された明るさが所定の明るさよりも暗くなった場合に、テレビジョン装置本体をオン状態からオフ状態に切り替えるように構成されている。このように構成すれば、ユーザにより設定された時間内であれば、夜間の消灯時や外出の際にシャッターを閉じた場合などに所定の明るさよりも暗くなると、ユーザがテレビジョン装置本体をオン状態からオフ状態に切り替える操作を行わなくても、自動的にテレビジョン装置本体をオン状態からオフ状態に切り替えることができる。
【0010】
この場合において、好ましくは、光検知部は、テレビジョン装置本体が設置された部屋の照明の明るさを検知するように構成されており、制御部は、光検知部により検知された部屋の照明の明るさが部屋の照明を消灯した場合の明るさになった場合に、テレビジョン装置本体をオン状態からオフ状態に切り替える制御を行うように構成されている。このように構成すれば、ユーザにより設定された時間内であれば、ユーザが部屋の照明を消灯した際に、部屋の明るさの変化に応じて、自動的にテレビジョン装置本体をオン状態からオフ状態に切り替えることができる。
【0011】
上記一の局面によるテレビジョン装置において、好ましくは、制御部は、光検知部により検知された明るさが所定の明るさよりも明るい場合に、テレビジョン装置本体をオフ状態からオン状態に切り替えるように構成されている。このように構成すれば、夜間に帰宅した場合に、室内の照明を点灯させることにより、ユーザがテレビジョン装置本体をオフ状態からオン状態に切り替える操作を行うことなく、自動的にテレビジョン装置本体をオフ状態からオン状態に切り替えることができる。
【0012】
上記一の局面によるテレビジョン装置において、好ましくは、映像を表示する表示部をさらに備え、制御部は、光検知部により検出されたテレビジョン装置本体の周りの明るさが所定の明るさよりも明るいと判断した場合に、テレビジョン装置本体をオン状態からオフ状態に切り替えずに、光検知部により検出されたテレビジョン装置本体の周りの明るさに基づいて表示部の輝度を調整する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、テレビジョン装置本体のオン状態とオフ状態とを切り替える制御と、表示部の輝度を調整する制御との両方を共通の光検知部を用いて行うことができるので、従来から存在する表示部の輝度を調整する際に用いる光検知部をテレビジョン装置本体のオン状態とオフ状態とを切り替える際にも用いることができる。その結果、これらの制御をそれぞれ別個の光検知部を用いて行う場合と比べて、部品点数が増加するのを抑制することができる。
【0013】
この場合において、好ましくは、光検知部は、照度センサである。このように構成すれば、照度センサにより、容易に、テレビジョン装置本体の周りの明るさを検知することができる。
【0014】
上記一の局面によるテレビジョン装置において、好ましくは、映像を表示する表示部をさらに備え、映画用の画質で表示部に映像を表示可能な映画用画質モードに設定可能に構成されており、制御部は、映画用画質モードに設定されている場合には、光検知部により検知された明るさが所定の明るさよりも暗くなった場合にも、テレビジョン装置本体をオン状態からオフ状態に切り替える制御を行わないように構成されている。このように構成すれば、暗い室内において映画用画質モードで映画コンテンツを視聴する場合に、ユーザの意図に反してテレビジョン装置本体がオン状態からオフ状態に切り替えられるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置の構成を説明するための正面図である。
【図2】本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置の構成を説明するためのブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置の表示部に表示したメニュー画面を示した図である。
【図4】本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置の表示部に表示した機器設定画面を示した図である。
【図5】本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置の表示部に表示した電源設定画面を示した図である。
【図6】本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置の表示部に表示した時間設定画面を示した図である。
【図7】本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置本体がオン状態である場合の制御部の処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置本体がオフ状態である場合の制御部の処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
まず、図1および図2を参照して、本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置1の構成について説明する。なお、本実施形態では、本発明の「テレビジョン装置」の一例である液晶テレビジョン装置1に本発明を適用した場合について説明する。
【0018】
本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置1は、図1に示すように、液晶テレビジョン装置本体11と、映像を表示する液晶パネルからなる表示部12と、リモコン(図示せず)から発信されたリモコン信号を受信するリモコンセンサ13と、液晶テレビジョン装置本体11の周りの明るさを検出可能な照度センサ14とを備えている。なお、液晶テレビジョン装置本体11は、本発明の「テレビジョン装置本体」の一例であり、照度センサ14は、本発明の「光検知部」の一例である。また、液晶テレビジョン装置1は、図2に示すように、液晶テレビジョン装置1の制御を司る制御部15と、テレビ信号を受信する受信部16と、映像処理部17と、音声処理部18と、時刻検出部19と、電源制御部20と、スピーカ21と、記憶部22とを備えている。
【0019】
表示部12は、図示しないバックライトにより、照度センサ14により検出された液晶テレビジョン装置本体11の周りの明るさに対応した明るさで映像を表示することが可能なように構成されている。
【0020】
照度センサ14は、液晶テレビジョン装置本体11が設置された部屋の照明の明るさを検知するように構成されている。この照度センサ14は、上述した液晶テレビジョン装置本体11の周りの明るさに対応した明るさで表示部12に映像を表示させるため、および、後述する液晶テレビジョン装置本体11をオン状態またはオフ状態に切り替える制御を行うために設けられている。また、照度センサ14は、図1に示すように、液晶テレビジョン装置本体11の正面の表示部12の下方に配置されている。
【0021】
映像処理部17は、図2に示すように、受信部16により受信した放送信号に含まれる映像データの処理を行う機能を有する。音声処理部18は、受信部16により受信した放送信号に含まれる音声データの処理を行う機能を有する。時刻検出部19は、時計の機能を有しており、現在時刻を制御部15に通知するように構成されている。
【0022】
また、電源制御部20は、液晶テレビジョン装置本体11をオン状態またはオフ状態に切り替える機能を有する。スピーカ21は、音声処理部18により処理された音声を出力するために設けられている。
【0023】
また、記憶部22は、液晶テレビジョン装置本体11の周りの明るさに基づいて液晶テレビジョン装置本体11をオンまたはオフ状態からオフまたはオン状態に切り替える時間を記憶するように構成されている。この液晶テレビジョン装置本体11の周りの明るさに基づいてオン状態またはオフ状態に切り替える時間は、ユーザの操作に基づいて設定することが可能である。また、記憶部22は、液晶テレビジョン装置本体11をオン状態またはオフ状態に切り替える明るさを記憶するように構成されている。また、記憶部22には、液晶テレビジョン装置本体11の周りの明るさに対応した明るさで表示部12に映像を表示させるためのデータが予め記憶されている。
【0024】
ここで、本実施形態では、制御部15は、照度センサ14により検出された明るさに基づいて、液晶テレビジョン装置本体11をオン状態からオフ状態に切替可能に制御するように構成されている。具体的には、制御部15は、ユーザにより液晶テレビジョン装置本体11をオン状態からオフ状態に切り替えるように設定された時間内で、かつ、照度センサ14により検知された明るさが所定の明るさよりも暗くなった場合に、液晶テレビジョン装置本体11をオン状態からオフ状態に切り替えるように構成されている。この所定の明るさは、液晶テレビジョン装置本体11が設置されている部屋の照明の明るさである。つまり、制御部15は、ユーザにより設定された時間内で、かつ、照度センサ14により検知された部屋の照明の明るさが部屋の照明を消灯した場合の明るさになった場合に、液晶テレビジョン装置本体11をオン状態からオフ状態に切り替える制御を行うように構成されている。
【0025】
また、本実施形態では、制御部15は、照度センサ14により検出された明るさに基づいて、液晶テレビジョン装置本体11をオフ状態からオン状態に切替可能に制御するように構成されている。具体的には、制御部15は、ユーザにより液晶テレビジョン装置本体11をオフ状態からオン状態に切り替えるように設定された時間内で、かつ、照度センサ14により検知された明るさが上述した所定の明るさよりも明るくなった場合に、液晶テレビジョン装置本体11をオフ状態からオン状態に切り替えるように構成されている。
【0026】
また、制御部15は、照度センサ14により検出された液晶テレビジョン装置本体11の周りの明るさが上記所定の明るさよりも明るい範囲内で変化した場合に、液晶テレビジョン装置本体11の周りの明るさに基づいて表示部12の輝度を調整する制御を行うように構成されている。
【0027】
また、本実施形態では、液晶テレビジョン装置1は、映画用の画質で表示部12に映像を表示可能な映画用画質モードに設定可能に構成されている。制御部15は、映画用画質モードに設定されている場合には、照度センサ14により検知された明るさが上記所定の明るさよりも暗くなった場合にも、液晶テレビジョン装置本体11をオン状態からオフ状態に切り替える制御を行わないように構成されている。
【0028】
次に、図2〜図6を参照して、本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置本体11をオンまたはオフ状態からオフまたはオン状態に切り替える時間を設定する手順について説明する。
【0029】
まず、図3に示すように、ユーザによるリモコン操作に基づいて、メニュー画面12aが表示部12(図2参照)に表示される。メニュー画面12aには、液晶テレビジョン装置1の初期設定を行う初期設定キー12b、表示部12に表示される映像の画質などの設定を行うための画面設定キー12cおよび液晶テレビジョン装置本体11をオンまたはオフ状態に移行する設定を行うための機器設定キー12dが表示される。そして、ユーザによるリモコン操作に基づいて、機器設定キー12dが選択および決定された場合には、機器設定画面12e(図4参照)が表示部12に表示される。
【0030】
機器設定画面12eには、図4に示すように、液晶テレビジョン装置本体11(図2参照)をオン状態にする時間を設定するオンタイマー設定キー12f、液晶テレビジョン装置本体11をオフ状態にする時間を設定するオフタイマー設定キー12gおよび電源設定キー12hが表示される。電源設定キー12hは、照度センサ14により検出された明るさに基づいて、液晶テレビジョン装置本体11をオンまたはオフ状態からオフまたはオン状態に切り替える時間を設定するためのキーである。そして、ユーザによるリモコン操作に基づいて、電源設定キー12hが選択および決定された場合には、電源設定画面12i(図5参照)が表示部12に表示される。
【0031】
電源設定画面12iには、図5に示すように、照度センサ14により検出された明るさに連動して、液晶テレビジョン装置本体11をオンまたはオフ状態からオフまたはオン状態に切り替える連動キー12j、および、液晶テレビジョン装置本体11をオンまたはオフ状態からオフまたはオン状態に切り替えるのを停止する連動停止キー12kが表示される。そして、ユーザによるリモコン操作に基づいて、連動キー12jが選択および決定された場合には、時間設定画面12l(図6参照)が表示部12に表示される。また、ユーザによるリモコン操作に基づいて、連動停止キー12kが選択および決定された場合には、照度センサ14により検出された明るさに連動して、液晶テレビジョン装置本体11をオンまたはオフ状態からオフまたはオン状態に切り替える制御が停止される(行われない)。
【0032】
また、図6に示すように、時間設定画面12lには、照度センサ14により検出された明るさに連動して、液晶テレビジョン装置本体11をオンまたはオフ状態からオフまたはオン状態に切り替える時間帯を設定するための入力欄12mが表示される。そして、ユーザによるリモコン操作に基づいて、入力欄12mに連動する時間が入力された場合には、入力された時間帯が記憶部22に記憶される。また、本実施形態では、入力欄12mは、オン状態からオフ状態に切り替える時間およびオフ状態からオン状態に切り替える時間を共通に設定する欄である。これにより、入力された時間帯において照度センサ14により検出された明るさに連動して、液晶テレビジョン装置本体11をオンまたはオフ状態からオフまたはオン状態に切り替える制御を行うことが可能となる。
【0033】
次に、図2および図5〜図7を参照して、本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置本体11がオン状態である場合における、明るさに応じて液晶テレビジョン装置本体11をオフ状態に切り替える際の処理フローについて説明する。
【0034】
まず、図7に示すように、ステップS1において、制御部15(図2参照)により、上記した電源設定(図5参照)が部屋の明るさに連動しているか否かが判断される。すなわち、ステップS1において、照度センサ14により検出された明るさに基づいて、液晶テレビジョン装置本体11をオンまたはオフ状態からオフまたはオン状態に切り替える時間が設定されているか否かが判断される。そして、ステップS1において、上記した電源設定が部屋の明るさに連動していないと判断された場合には、液晶テレビジョン装置本体11がオン状態のまま、明るさに応じて液晶テレビジョン装置本体11をオフ状態に切り替える際の処理フローが終了する。また、ステップS1において、上記した電源設定が部屋の明るさに連動していると判断された場合には、ステップS2に進む。
【0035】
その後、ステップS2において、制御部15により、部屋の明るさが変化したか否かが判断される。すなわち、ステップS2において、照度センサ14により検出された明るさが変化したか否かが判断される。そして、ステップS2において、部屋の明るさが変化したと判断された場合には、ステップS3に進む。なお、部屋の明るさが変化したと判断されるまで、ステップS2の判断が繰り返される。
【0036】
その後、ステップS3において、制御部15により、部屋の明るさが所定の明るさよりも暗いか否かが判断される。そして、ステップS3において、部屋の明るさが所定の明るさよりも明るいと判断された場合には、ステップS4に進む。そして、ステップS4において、液晶テレビジョン装置本体11がオフ状態に切り替えられずに、部屋の明るさ(液晶テレビジョン装置本体11の周りの明るさ)に対応する表示部12の輝度調整処理が行われる。また、ステップS3において、部屋の明るさが所定の明るさよりも暗いと判断された場合には、ステップS5に進む。
【0037】
そして、ステップS5において、制御部15により、時間設定画面12l(図6参照)において設定された時間内であるか否かが判断される。そして、ステップS5において、設定された時間内であると判断された場合には、ステップS6に進む。なお、設定された時間内であると判断されるまで、ステップS5の判断が繰り返される。そして、ステップS6において、制御部15により、部屋の明るさが所定の明るさよりも暗いままか否かが判断される。そして、ステップS6において、部屋の明るさが所定の明るさよりも明るくなったと判断された場合には、ステップS2に戻る。また、ステップS6において、部屋の明るさが所定の明るさよりも暗いままであると判断された場合には、ステップS7に進む。
【0038】
その後、ステップS7において、制御部15により、映画用画質モードに設定されているか否かが判断される。そして、ステップS7において、映画用画質モードに設定されていると判断された場合には、ステップS2に戻る。また、ステップS7において、映画用画質モードに設定されていないと判断された場合には、ステップS8に進む。そして、ステップS8において、液晶テレビジョン装置本体11をオフ状態に切り替えた後、明るさに応じて液晶テレビジョン装置本体11をオフ状態に切り替える際の処理フローが終了する。
【0039】
次に、図2、図5、図6および図8を参照して、本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置本体11がオフ状態である場合における、明るさに応じて液晶テレビジョン装置本体11をオン状態に切り替える際の処理フローについて説明する。
【0040】
なお、ステップS11およびS12の処理は、それぞれ、上述したステップS1およびS2の処理と同様であるため、その説明を省略する。
【0041】
ステップS12において部屋の明るさが変化したと判断された場合には、ステップS13において、制御部15により、部屋の明るさが所定の明るさよりも明るいか否かが判断される。そして、ステップS13において、部屋の明るさが所定の明るさよりも暗いと判断された場合には、液晶テレビジョン装置本体11がオフ状態のまま、明るさに応じて液晶テレビジョン装置本体11をオン状態に切り替える際の処理フローが終了する。また、ステップS13において、部屋の明るさが所定の明るさよりも明るいと判断された場合には、ステップS14に進む。
【0042】
そして、ステップS14において、制御部15により、時間設定画面12l(図6参照)において設定された時間内であるか否かが判断される。そして、ステップS14において、設定された時間内であると判断された場合には、ステップS15に進む。なお、設定された時間内であると判断されるまで、ステップS14の判断が繰り返される。そして、ステップS15において、制御部15により、時間設定画面12l(図6参照)において部屋の明るさが所定の明るさよりも明るいままか否かが判断される。そして、ステップS15において、部屋の明るさが所定の明るさよりも暗くなったと判断された場合には、ステップS12に戻る。また、ステップS15において、部屋の明るさが所定の明るさよりも明るいままであると判断された場合には、ステップS16に進む。
【0043】
その後、ステップS16において、液晶テレビジョン装置本体11をオン状態に切り替えた後、明るさに応じて液晶テレビジョン装置本体11をオン状態に切り替える際の処理フローが終了する。
【0044】
本実施形態では、上記のように、照度センサ14により検出された明るさに基づいて液晶テレビジョン装置本体11のオン状態とオフ状態とを切替可能に制御する制御部15を設けるとともに、液晶テレビジョン装置本体11のオン状態とオフ状態とを切り替える時間設定を行うことが可能なように構成することによって、ユーザが液晶テレビジョン装置本体11のオン状態とオフ状態とを切り替える時間設定を行った場合には、設定された時間以外の時間で照度センサ14により検出された明るさが変化した場合にも、液晶テレビジョン装置本体11のオン状態とオフ状態とが切り替わることがないので、ユーザの意図に反して、液晶テレビジョン装置本体11が自動的にオフにされるのを抑制することができる。
【0045】
また、本実施形態では、上記のように、液晶テレビジョン装置本体11のオン状態とオフ状態とを切り替えるように設定された時間内で、かつ、照度センサ14により検知された明るさが所定の明るさよりも暗くなった場合に、液晶テレビジョン装置本体11をオン状態からオフ状態に切り替えることによって、ユーザにより設定された時間内であれば、夜間の消灯時や外出の際にシャッターを閉じた場合などに所定の明るさよりも暗くなると、ユーザが液晶テレビジョン装置本体11をオン状態からオフ状態に切り替える操作を行わなくても、自動的に液晶テレビジョン装置本体11をオン状態からオフ状態に切り替えることができる。
【0046】
また、本実施形態では、上記のように、照度センサ14により検知された部屋の照明の明るさが部屋の照明を消灯した場合の明るさになった場合に、液晶テレビジョン装置本体11をオン状態からオフ状態に切り替える制御を行うことによって、ユーザにより設定された時間内であれば、ユーザが部屋の照明を消灯した際に、部屋の明るさの変化に応じて、自動的に液晶テレビジョン装置本体11をオン状態からオフ状態に切り替えることができる。
【0047】
また、本実施形態では、上記のように、照度センサ14により検知された明るさが所定の明るさよりも明るい場合に、液晶テレビジョン装置本体11をオフ状態からオン状態に切り替えることによって、夜間に帰宅した場合に、室内の照明を点灯させることにより、ユーザが液晶テレビジョン装置本体11をオフ状態からオン状態に切り替える操作を行うことなく、自動的に液晶テレビジョン装置本体11をオフ状態からオン状態に切り替えることができる。
【0048】
また、本実施形態では、上記のように、照度センサ14により検出された液晶テレビジョン装置本体11の周りの明るさが所定の明るさよりも明るいと判断した場合に、液晶テレビジョン装置本体11をオン状態からオフ状態に切り替えずに、照度センサ14により検出された液晶テレビジョン装置本体11の周りの明るさに基づいて表示部12の輝度を調整する制御を行うことによって、液晶テレビジョン装置本体11のオン状態とオフ状態とを切り替える制御、および、表示部12の輝度を調整する制御の両方を共通の照度センサ14を用いて行うことができるので、従来から存在する表示部12の輝度を調整する際に用いる照度センサ14を液晶テレビジョン装置本体11のオン状態とオフ状態とを切り替える際にも用いることができる。その結果、これらの制御をそれぞれ別個の明るさセンサを用いて行う場合と比べて、部品点数が増加するのを抑制することができる。
【0049】
また、本実施形態では、上記のように、映画用画質モードに設定されている場合には、照度センサ14により検知された明るさが所定の明るさよりも暗くなった場合にも、液晶テレビジョン装置本体11をオン状態からオフ状態に切り替える制御を行わないことによって、暗い室内において映画用画質モードで映画コンテンツを視聴する場合に、ユーザの意図に反して、液晶テレビジョン装置本体11がオン状態からオフ状態に切り替えられるのを防止することができる。
【0050】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0051】
たとえば、上記実施形態では、本発明のテレビジョン装置の一例としての液晶テレビジョン装置に本発明を適用した例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、テレビジョン装置であれば、たとえば、プラズマテレビジョン装置および有機ELテレビジョン装置などの液晶テレビジョン装置以外のテレビジョン装置に本発明を適用してもよい。
【0052】
また、上記実施形態では、明るさセンサを液晶テレビジョン装置本体の正面の表示部の下方に配置した例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、明るさセンサを、液晶テレビジョン装置本体の正面の表示部の下方以外の位置に配置してもよい。
【0053】
また、上記実施形態では、液晶テレビジョン装置本体をオンまたはオフ状態からオフまたはオン状態に切り替えるための光検知部として、液晶テレビジョン装置本体の周りの明るさに対応させて輝度を調整するための照度センサを用いた例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、液晶テレビジョン装置本体をオンまたはオフ状態からオフまたはオン状態に切り替えるための光検知部と、輝度を調整するための光検知部とをそれぞれ別個に設けるようにしてもよい。
【0054】
また、上記実施形態では、液晶テレビジョン装置本体をオン状態からオフ状態に切り替える時間帯とオフ状態からオン状態に切り替える時間帯とを共通に設定する例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、液晶テレビジョン装置本体をオン状態からオフ状態に切り替える時間帯とオフ状態からオン状態に切り替える時間帯とを別々に設定するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0055】
1 液晶テレビジョン装置(テレビジョン装置)
11 液晶テレビジョン装置本体(テレビジョン装置本体)
12 表示部
14 照度センサ(光検知部)
15 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビジョン装置本体と、
前記テレビジョン装置本体の周りの明るさを検出可能な光検知部と、
前記光検知部により検出された明るさに基づいて前記テレビジョン装置本体のオン状態とオフ状態とを切替可能に制御する制御部とを備え、
前記テレビジョン装置本体の前記オン状態と前記オフ状態とを切り替える時間設定を行うことが可能なように構成されている、テレビジョン装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記テレビジョン装置本体の前記オン状態と前記オフ状態とを切り替えるように設定された時間内で、かつ、前記光検知部により検知された明るさが所定の明るさよりも暗くなった場合に、前記テレビジョン装置本体をオン状態からオフ状態に切り替えるように構成されている、請求項1に記載のテレビジョン装置。
【請求項3】
前記光検知部は、前記テレビジョン装置本体が設置された部屋の照明の明るさを検知するように構成されており、
前記制御部は、前記光検知部により検知された前記部屋の照明の明るさが前記部屋の照明を消灯した場合の明るさになった場合に、前記テレビジョン装置本体をオン状態からオフ状態に切り替える制御を行うように構成されている、請求項2に記載のテレビジョン装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記光検知部により検知された明るさが前記所定の明るさよりも明るい場合に、前記テレビジョン装置本体をオフ状態からオン状態に切り替えるように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のテレビジョン装置。
【請求項5】
映像を表示する表示部をさらに備え、
前記制御部は、前記光検知部により検出された前記テレビジョン装置本体の周りの明るさが所定の明るさよりも明るいと判断した場合に、前記テレビジョン装置本体をオン状態からオフ状態に切り替えずに、前記光検知部により検出された前記テレビジョン装置本体の周りの明るさに基づいて前記表示部の輝度を調整する制御を行うように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のテレビジョン装置。
【請求項6】
前記光検知部は、照度センサである、請求項5に記載のテレビジョン装置。
【請求項7】
映像を表示する表示部をさらに備え、
映画用の画質で前記表示部に映像を表示可能な映画用画質モードに設定可能に構成されており、
前記制御部は、前記映画用画質モードに設定されている場合には、前記光検知部により検知された明るさが前記所定の明るさよりも暗くなった場合にも、前記テレビジョン装置本体をオン状態からオフ状態に切り替える制御を行わないように構成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載のテレビジョン装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−175114(P2012−175114A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−31641(P2011−31641)
【出願日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】