説明

テレビ電話装置

【課題】安全な通話相手先からの被共有データ受信、或いは安全な通話相手先への被共有データの送信のみを自動的に許可できるようにすること。
【解決手段】通話相手先のテレビ電話装置100’との間で被共有データ421の送受信を行うテレビ電話装置100において、被共有データ421の受信要求又は送信要求を受信した際に、受信要求又は送信要求が所定条件を満たしているか否か、具体的には、通話相手先が記憶部170に記憶された被共有データの送受信を許可する通話相手先か否かを判定し、この条件を満たしている場合にのみ被共有データ421を通話相手先から受信又は通話相手先に向けて送信する通信制御手段111を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、IP電話網等に接続されて音声及び映像の送受信を行うテレビ電話装置に関し、特に、通話相手先のテレビ電話装置から被共有データの共有要求を受信した場合に、所定条件を満たす通話相手先である場合にのみ被共有データの共有を許可するテレビ電話装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通信インフラの発達に伴い、通信に関する様々な付加サービスが普及するようになってきた。例えば、電話装置においては、一般電話回線以外に、IP電話網やインターネット等の広域通信網に接続して、データ通信サービス等の様々なサービスを受けることが可能な電話装置が普及している。
【0003】
このような電話装置に対するサービスとして、テレビ電話サービスが実用化されている。テレビ電話サービスの利用者は、カメラ機能及び画像送信機能を備えたテレビ電話装置を通信回線に接続することにより、撮影された映像の送受信を行いながら音声通話を行うことが可能である。
【0004】
こうした撮影映像に加えて、他の画像データを通話相手先に送信可能なテレビ電話装置も開発されている。例えば、下記特許文献1(特開2004−228805号公報)は、テレビ電話の通話中に会話に関連する特定の画像データ等を会話と同時進行でマルチタスクによってネットワーク等を介して取得し、その画像データを通話中の相手局に送信することが可能なテレビ電話機能を開示している。
【0005】
上記の機能は、テレビ電話機能手段と、データ通信機能手段と、マルチアクセス機能手段と、を備えることで達成される。テレビ電話機能手段は、通話中に撮像部により撮影された映像をテレビ電話機能手段によって相手局に送信するとともに相手局から送信された映像を受信し表示部に出力する。また、データ通信機能手段は所定のホームページ等に接続し文字や画像の表示情報を取得するデータ通信を行う。マルチアクセス機能手段は、テレビ電話機能手段とデータ通信機能手段とを同時に稼動させるためのものである。データ通信によって取得された表示情報は、映像、音声とともに、相手局に送信され、相手局において表示される。
【0006】
しかし、下記特許文献1の発明においては、通話相手先から受信した画像等のデータを参照することはできても編集、加工して元の通話相手先に返信することはできなかった。そこで、本発明の出願人等は、先に特願2010−292266号公報として「テレビ電話装置」の発明を出願した。この発明においては、テレビ電話装置が、受信した画像等のデータを編集、加工する画像編集手段を備えている。これによって、通話中に受信した画像等のデータを編集、加工し、それを返信することができ、結果として通話者同士はさらに十分な意思の疎通が可能となり、明確で誤りの少ない会話を行うことが可能となった。
【0007】
ところで、下記特許文献2(特開2004−328525号公報)には、通話相手先から音声メッセージを主装置において受信すると、これをテキストデータに変換し、ユーザが使用する端末装置にポップアップ表示し、ユーザがポップアップ表示されたメッセージを選択する等するとメッセージの発信元にコールバックして接続するIP電話システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2004−228805号公報
【特許文献2】特開2004−328525号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従来のテレビ電話装置においては、上記特許文献1の発明や本出願人による上記発明のように、画像データ等の被共有データを受信する際に、全ての被共有データを自動的に受信するため、安全上問題のあるデータを受信してしまう可能性があり、テレビ電話装置そのものやそこに記憶されている個人データ等を危険にさらしてしまうという問題点があった。
【0010】
一方、上記特許文献2の発明のように、送受信の要求がある度にユーザに確認操作を求めることは、操作が煩雑になるという問題があった。
【0011】
そこで、本発明の目的は、テレビ電話装置において、安全上問題のある被共有データを受信したり、外部に流出しては困る被共有データを送信したりしてしまうことがないように、安全な通話相手先からの被共有データ受信、或いは安全な通話相手先への被共有データの送信のみを自動的に許可できるようにすることによって、煩雑な操作を不要にすると同時に安全性を向上させ、利便性を高めることにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために本発明のテレビ電話装置は、通話相手先との間で被共有データの送受信を行うテレビ電話装置において、前記被共有データの受信要求又は送信要求を受信した際に、前記受信要求又は送信要求が所定条件を満たしているか否かを判定し、前記所定条件を満たしている場合にのみ前記被共有データを前記通話相手先から受信又は前記通話相手先に向けて送信する通信制御手段を備えることを特徴とする。
【0013】
また、本発明のテレビ電話装置の一態様は、前記テレビ電話装置が前記被共有データの送受信を許可する通話相手先を記憶した記憶部を備え、前記通信制御手段は、前記所定条件として前記受信要求又は送信要求を送信してきた通話相手先が前記被共有データの送受信を許可する通話相手先である場合にのみ前記被共有データを前記通話相手先から受信又は前記通話相手先に向けて送信することを特徴とする。
【0014】
また、本発明のテレビ電話装置の一態様は、前記テレビ電話装置が通話相手先を前記記憶部に登録する登録手段をさらに備え、前記登録手段が、前記通信制御手段によって前記被共有データを受信又は送信した通話相手先を、前記被共有データの送受信を許可する通話相手先として登録することを特徴とする。
【0015】
また、本発明のテレビ電話装置の一態様は、前記通信制御手段が、前記所定条件として前記被共有データの受信要求又は送信要求を送信してきた通話相手先が課金側である場合にのみ前記被共有データを前記通話相手先から受信又は前記通話相手先に向けて送信することを特徴とする。
【0016】
また、本発明のテレビ電話装置の一態様は、前記通信制御手段は、前記被共有データの受信要求又は送信要求が前記所定条件を満たしていない場合に、前記被共有データの受信又は送信を許可するか否かをユーザに対して確認することを特徴とする。
【0017】
また、本発明の前記通信制御手段は、同一通話中において一旦被共有データの送受信が許可された場合には、再度被共有データの受信要求又は送信要求を受信した際には、前記
被共有データを前記通話相手先から受信又は前記通話相手先に向けて送信することを許可することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、以下に説明する優れた効果を発揮する。すなわち、本発明のテレビ電話装置によれば、被共有データの受信要求又は送信要求を受信した際に、その受信要求又は送信要求が所定の条件を満たしているか否かを通信制御手段によって判定する。そして、所定の条件を満たしている場合に被共有データを通話相手先から受信したり、通話相手先に向けて送信したりする。それにより、送受信要求に対して、所定条件を満たした安全な要求のみに選択的に応答できるようになる。また、所定条件を満たした要求に対してユーザは何らかの操作を行うことによって確認入力を行う必要がなく、煩雑な操作を省略できる。
【0019】
さらに、本発明のテレビ電話装置の一態様によれば、記憶部に記憶された被共有データの送受信を許可する通話相手先からの受信要求又は送信要求である場合にのみ被共有データを通話相手先から受信したり、通話相手先に向けて送信したりする。これにより、被共有データの送受信を許可する通話相手先を登録するだけで、登録ユーザからの被共有データの送受信を自動的に許可でき、安全性と利便性を高めることができる。
【0020】
さらに、本発明のテレビ電話装置の一態様によれば、登録手段が通信制御手段によって被共有データを受信又は送信した通話相手先を、被共有データの送受信を許可する通話相手先として記憶部に登録する。これによって、以前に被共有データの送受信を許可したことがある通話相手先から被共有データの送受信要求があった場合、被共有データの送受信を自動的に許可することができ、ユーザが何らかの操作を行うことによって確認入力を行うといった煩雑な操作を省くことが可能となる。
【0021】
さらに、本発明のテレビ電話装置の一態様によれば、被共有データの受信要求又は送信要求を送信してきた通話相手先が課金側である場合にのみこれに応えて被共有データを通話相手先から受信又は通話相手先に向けて送信する。これによって、ユーザの許可がないにもかかわらず被共有データを送受信することによって課金されてしまうことを防止できる。
【0022】
さらに、本発明のテレビ電話装置の一態様によれば、被共有データの受信要求又は送信要求が所定条件を満たしていない場合には被共有データの受信又は送信を許可するか否かをユーザに対して確認する。これによって、安全上問題のある可能性がある場合や、課金上不都合が生じるような被共有データの送受信に対してはユーザの許可を求めることができるので、安全性を向上させるとともに、本当に必要なときにのみユーザの確認入力を求めることができ、煩雑な操作を最小限にとどめることができる。
【0023】
さらに、本発明のテレビ電話装置の一態様によれば、通話中に一旦被共有データの送受信が許可されると、再度送受信の要求があった場合には、ユーザに対して確認入力を求めることなく被共有データの送受信を自動的に許可する。これによって、安全性を向上させると同時に煩雑な操作を最小限にとどめることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明のテレビ電話装置を含む通信システム1の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施例に係るテレビ電話装置の構成を示す内部ブロック図である。
【図3】本発明の実施例に係る被共有データの共有処理における動作を示すフローチャートである。
【図4】実施例に係るテレビ電話装置において、ユーザ側のテレビ電話装置と、通話相手先が使用するテレビ電話装置の、通話開始時の表示画面である。
【図5】図4のテレビ電話装置の表示画面であって、通話相手先のテレビ電話装置において、画像データの編集画面が表示された状態を示す図である。
【図6】図4のテレビ電話装置の表示画面であって、通話相手先のテレビ電話装置とユーザ側のテレビ電話装置において画像データが共有された状態を示す図である。
【図7】図7(a)はユーザ側のテレビ電話装置の表示画面であって、通話相手先のテレビ電話装置から共有要求を受信した際に問合せ画面が表示された図であり、図7(b)は通話相手先のテレビ電話装置の表示画面であって、ユーザ側のテレビ電話装置において共有要求が拒否された場合の表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本願発明を実施するための最良の形態を実施例及び図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのテレビ電話装置を例示して説明するものであって、本発明をこのテレビ電話装置に特定することを意図するものではなく特許請求の範囲に示した技術思想を逸脱することなくその他のテレビ電話装置にも等しく適用し得るものである。
【実施例】
【0026】
図1は、本発明のテレビ電話装置を含む通信システム1の構成を示すブロック図である。本システムは少なくとも、テレビ電話装置100、有線LAN101、IP電話ルータ102、ブロードバンドルータ103、ゲートウェイ104、IP電話網105、インターネット106、PSTN網107(=Public Switched Telephone Network:公衆電話交換網)、及び加入者電話装置108を含むように構成されている。
【0027】
本発明のテレビ電話装置100は有線LAN101に接続され、有線LAN101は、IP電話ルータ102を介してIP電話網105に、ブロードバンドルータ103を介してインターネット106に、ゲートウェイ104を介してPSTN網107にそれぞれ接続されることにより、通信が可能である。なお、テレビ電話装置1の内部構造の詳細については後述する。
【0028】
有線LAN101を構成する物理的な手段としては、例えばツイストペアケーブルを用いた10BASE−T(IEEE802.3iとして標準化)や100BASE−TX(IEEE802.3uとして標準化)等があげられる。
【0029】
IP電話ルータ102、及びブロードバンドルータ103は、複数のIPネットワークを相互接続するためのネットワーク中継装置である。具体的には、OSI(Open Systems
Interconnection)参照モデルでいうネットワーク層(第3層)やトランスポート層(第4層)の一部のプロトコルを解析して転送を行う。
【0030】
本実例では、IP電話ルータ102は有線LAN101とIP電話網105との二つのIPネットワークを相互に接続する役割を持つ。またブロードバンドルータ103は、有線LAN101とインターネット106との二つのIPネットワークを相互に接続する役割を持つ。
【0031】
ゲートウェイ104は、プロトコル体系が異なるネットワーク間を相互接続するためのプロトコル変換器である。ゲートウェイ104は、例えば、有線LAN101とPSTN網107とを接続し、SIP等のシグナリングプロトコルを用いてシグナル変換を行うことにより、両ネットワーク間での通信を可能とする。
【0032】
IP電話網105は、電話網の一部もしくは全てにVoIP(Voice over Internet Pr
otocol)技術を利用した通信網であり、用いる通信回線としてはFTTH(Fiber To The
Home)やADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)等の、いわゆるブロードバンド回線が利用される。なお、IP電話網105にはテレビ電話装置100’が複数接続されているが、図1では簡単のため1台のみしか図示していない。
【0033】
なおVoIPとは、音声を各種符号化方式で圧縮した後にパケットに分割し、IPネットワークでリアルタイム伝送する技術である。これによりIP電話網105は音声通話サービスの他、画像の送受信を行うテレビ電話サービス等が提供可能となる。
【0034】
インターネット106は、通信プロトコルによるネットワークを相互接続して構築された広域通信網である。大小様々なコンピュータネットワークを相互に連結させて、国際的な通信ネットワークが構築されている。通信プロトコルとしては主に、TCP/IPが標準的なプロトコルとして採用されている。
【0035】
PSTN網107は、一般の加入者電話回線ネットワークである。末端に加入者電話装置108を接続し、回線交換方式で通信相手に接続して音声通話を行うのに用いられる。加入者電話装置108は、電話加入者がPSTN網107を用いてPSTN網に接続された他の加入者電話装置や有線LAN101やIP電話網105に接続されたテレビ電話装置と音声通話を行うための電話装置である。
【0036】
次に、図2を参照して本実施例のテレビ電話装置100について説明する。なお、図2は本実施例に係るテレビ電話装置100の構成を示す内部ブロック図である。テレビ電話装置100は、制御部110、マイク120、スピーカ130、カメラ140、表示部150、入力部160、記憶部170を備えて構成される。
【0037】
制御部110は、CPU、RAM、ROMを備えて構成されるマイクロプロセッサであり、RAMやROMに記憶された制御プログラムをCPUにおいて実行することにより、以下に説明する各手段の動作を制御・統括する。
【0038】
制御部110は、通信制御手段111、音声信号処理手段112、画像・映像信号処理手段113、表示制御手段114、画像編集手段115、データ制御手段116、登録手段117を備えて構成される。
【0039】
通信制御手段111は、テレビ電話装置100が他のテレビ電話装置(図1では、テレビ電話装置100’)と通信を行う際の通信制御を行うためのものである。これには、シグナリング、データの送受信、データ共有処理に関わる制御が含まれる。
【0040】
シグナリングには通信セッションの生成、確立、切断が含まれる。具体的には、ユーザが入力部160を操作して電話番号等を入力した際に、IP電話網105に接続されたSIPサーバ(図示せず)等に接続して通話相手先のテレビ電話装置100’の位置情報を入手するとともに、通話相手先のテレビ電話装置100’を呼出し、通話相手先が応答した場合に通信経路を確立することと、通話が終了した際にセッション切断メッセージ等を送信することによってセッションを終了することが含まれる。
【0041】
データの送受信に関わる制御には、音声データ、映像データ、画像データをパケットに分割するIPパケット化と及びIPパケットの送信、有線LAN101を介して受信したパケットを、正しい順序に並べ替えるとともに実際のデータ部分を抽出して組立てるIPパケットの受信及び組立てとが含まれる。
【0042】
データをパケットとして送信する際には、所定データ長に分割された各データに送信元
、宛先、順序、送信時刻、用途(IP電話の音声データ、映像データ、画像データ)を示すヘッダを付加する。また、受信したパケットは、ヘッダ部分を参照することによって、音声、映像、画像ごとに正しい順序で組立てられてゆき、音声信号処理手段112、画像・映像信号処理手段113に出力される。
【0043】
データの共有処理に関わる制御には、ユーザの指示に基づいて通話相手先のテレビ電話装置100’に共有要求を通知すること、つまり、被共有データを通話相手先のテレビ電話装置100’に送信したいときにはテレビ電話装置100’に対して被共有データの受信要求を送信し、被共有データを通話相手先テレビ電話装置100’から送信してもらいたいときにはテレビ電話装置100’に対して被共有データの送信要求を送信する。
【0044】
また、通話相手先のテレビ電話装置100’から共有要求を受信した際には、この共有要求が所定条件を満たしているか否かを判定し、所定条件を満たしている場合にのみ共有を許可する、つまり通話相手先のテレビ電話装置100’からの被共有データの受信、或いはテレビ電話装置100’に対する被共有データの送信を許可する。
【0045】
音声信号処理手段112は、マイク120から入力された音声をA/D変換し、次いで音声コーデックによって圧縮し、圧縮されたデータを通信制御手段111に出力する。また、通信制御手段111において組立てられた音声データを音声コーデックによって伸張し、次いでD/A変換してスピーカ130から出力する。
【0046】
画像・映像信号処理手段113は、映像コーデックを備えており、カメラ140において撮影された映像を圧縮し、圧縮されたデータを通信制御手段111に出力する。また、通信制御手段111において組立てられた映像データを伸張し、表示制御手段114に出力する。また、画像・映像信号処理手段113は、画像コーデックを備えており、通信制御手段111において組立てられた画像データを伸張し、メモリ(制御部110のRAM)に展開する。
【0047】
表示制御手段114は、カメラ140及び画像・映像信号処理手段113から出力された映像データ及びメモリ(制御部110のRAM)に展開された画像データを表示部150に表示可能な所定の態様に変換(拡大、縮小、画像を並べて配置する等)して表示部150のビデオメモリ(図示せず)上に展開し、表示部150に表示させるものである。
【0048】
例えば、表示制御手段114は、表示部150の表示画面を、図4に示すように上下に2分割し、上側にはカメラ140で撮影した映像と通話相手先から送信されてきた映像とを表示部150に並べて表示させ、下側には共有するデータを表示する領域を設ける。なお、この表示の方法は、上記に限られず、種々の態様に従うようにしてもよい。
【0049】
画像編集手段115は、入力部160の操作に従って画像データを編集するものである。画像データの編集には、線を描画したり、文字を挿入したり、手書き入力したり、図形を挿入したりすることが含まれる。
【0050】
データ制御手段116は、通信制御手段111の受信データを監視することによって通話相手先のテレビ電話装置100’から画像を受信したことを判定し、画像データを受信した場合には、その画像データをメモリ(制御部110のRAM)に展開したり、記憶部170から画像データを取込んでメモリ(制御部110のRAM)に展開したり、被共有データの送信要求に応えてメモリ(制御部110のRAM)に展開されている画像データを、通信制御手段111を介して通話相手先或いはインターネット106に接続されたサーバに送信したり、テレビ電話装置100にプリンタが接続されている場合にはプリンタへの出力指示を行ったり、記憶部170への保存を行ったりする。
【0051】
登録手段117は、記憶部170に記憶されたアドレス帳に通話相手先の電話番号や氏名、共有データの共有可否情報を関連付けて記憶させる。さらに、被共有データの送受信を行った場合には、共有可否情報として「共有不可能」から「共有可能」な通話相手先に設定を書き換えて記憶させるようにしてもよい。
【0052】
マイク120において集音された音声は、音声信号に変換され、音声信号処理手段112に出力される。また、音声信号処理手段112から出力された音声信号はスピーカ130において音声に変換され出力される。マイク120とスピーカ130は、テレビ電話装置100に固定的に設けられていてもよいが、ヘッドセットであってもよい。ヘッドセットであれば、手でマイク120を持たなくてよいので、利便性が高まる。
【0053】
カメラ140は、テレビ電話装置100の通話中にその前にある被写体を撮影するためのものである。通常、テレビ電話装置100の正面にはユーザが位置することになるので、カメラ140においてはユーザが被写体として撮影される。撮影された映像は、画像・映像信号処理手段113に出力される。
【0054】
表示部150は液晶ディスプレイユニットであり、表示制御手段114によって表示部150のビデオメモリ上に展開された映像や画像を表示する。
【0055】
入力部160は、表示部150に一体に形成されたタッチパネルの形をとる。ユーザは表示部150に表示された入力用のアイコンの部位に接触することで入力操作を行う。例えば、電話をかける場合に、入力部160に電話番号を入力するためのテンキーを表示し、ユーザはそのテンキーの該当する部分を指で押すことにより、番号を入力することができる。なお、入力部160は、上記に限られず、テレビ電話装置100を構成する筐体の一部分に形成されたキーやボタンであってもよい。
【0056】
記憶部170は、テレビ電話装置100に内蔵されたメモリ、或いはフラッシュメモリのように接続/取外しが可能なメモリで構成される。記憶部170は、画像データ、テキストデータ、ブラウザ情報等のデータを記憶している。これらのデータは、ユーザの指示があった場合に、被共有データとして、通話相手先のテレビ電話装置100’或いは、インターネット106に接続されたサーバに送信される。また、通話相手先のテレビ電話装置100’から送信されてきた被共有データやインターネット106に接続されたサーバから取得した被共有データを保存する。
【0057】
さらに、記憶部170には、複数の通話相手先の電話番号、氏名、共有データの共有可否情報を関連付けたアドレス帳が記憶される。共有可否情報は、登録手段117によってユーザが予め設定するものであってもよいし、「共有不可能」な通話相手先として登録されていても、一度共有を許可した場合には「共有可能」な通話相手先として設定が変更されるようにしてもよい。
【0058】
ここで、データの共有とは、画像データ、メモ帳等のテキストデータ、ブラウザ等のアプリケーション情報(以下、被共有データという)を通話相手先のテレビ電話装置100’に送信し、テレビ電話装置100’において被共有データを受信すること、或いは、通話相手先のテレビ電話装置100’から送信されてきた上記の被共有データをテレビ電話装置100において受信することによって、ユーザが使用するテレビ電話装置100においても通話相手先のテレビ電話装置100’においても同様の画像データ、テキストデータ、アプリケーションを、表示部150において参照できる状態のことをいう。
【0059】
さらに、データの共有には、テレビ電話装置100と通話相手先のテレビ電話装置10
0’の一対一の通信における被共有データの送受信に加えて、インターネット106に接続されたサーバを介して被共有データを送受信、或いは操作するようなものも含まれる。例えば、テレビ電話装置100からインターネット106に接続されたサーバに被共有データを送信して被共有データを保存し、通話相手先のテレビ電話装置100’から上述のサーバにアクセスすることによって被共有データを受信、或いは操作できるようにするようにしてもよい。さらには、通話相手先のテレビ電話装置100’から上述のサーバに送信された被共有データをこちらのテレビ電話装置100からアクセスして受信或いは操作できるようにすることによって共有するようにしてもよい。
【0060】
また、共有要求とは、テレビ電話装置100の記憶部170にある被共有データ、或いは制御部のRAM等に一時的に記憶されている被共有データを通話相手先のテレビ電話装置100’に送信する際に、通話相手先のテレビ電話装置100’に対して被共有データの受信要求を送信することをいう。また、被共有データが通話相手先のテレビ電話装置100’にあって、この被共有データをテレビ電話装置100に送信してほしい旨(送信要求)を通話相手先のテレビ電話装置100’に対して送信することをいう。
【0061】
さらに、共有要求には、インターネット106に接続されたサーバ(図示せず)を介してデータの共有を行う場合、テレビ電話装置100にある被共有データをサーバに送信すると共に、通話相手先のテレビ電話装置100’に対して被共有データの受信要求を送信することが含まれる。
【0062】
また、共有要求には、被共有データが通話相手先のテレビ電話装置100’にあって、この被共有データをインターネット106に接続されたサーバに送信するよう通話相手先のテレビ電話装置100’に対して要求することも含まれる。
【0063】
次に、図3〜図7を参照して、本実施例のテレビ電話装置100における被共有データの共有処理について説明する。なお、図3は、本発明の実施例に係る被共有データの共有処理における動作を示すフローチャートである。図4〜図7は、実施例に係るテレビ電話装置100において、ユーザ側のテレビ電話装置100の表示画面と、通話相手先が使用するテレビ電話装置100’の表示画面を示す図である。
【0064】
ステップS301において、ユーザがテレビ電話装置100の入力部160を操作してIP電話網105に接続された通話相手先のテレビ電話装置100’の電話番号を入力する。或いは、ユーザは入力部160を操作して記憶部170に記憶されたアドレス帳を呼出して通話相手先を選択操作する。すると、通信制御手段111は、入力された電話番号、或いは選択された通話相手先の情報に基づいて通話相手先を探し、通話相手先のテレビ電話装置100’を呼出し、通話相手が応答したならば通信セッションが確立され、通話が開始される。通話の開始は、ユーザ側のテレビ電話装置100から行ってもよいし、反対に、通話相手先のテレビ電話装置100’がユーザ側のテレビ電話装置100を呼出し、ユーザがその呼出しに応答することで通信セッションが確立し、通話が開始されるようにしてもよい。
【0065】
ステップS302において、テレビ電話装置100と通話相手先のテレビ電話装置100’との間で音声、映像の送受信が行われる。具体的には、マイク120から入力された音声は音声信号処理手段112においてA/D変換されてから音声コーデックによって圧縮される。カメラ140において撮影された映像は、表示制御手段114によって表示部150に表示されるとともに、画像・映像信号処理手段113が備える映像コーデックによって圧縮される。さらに圧縮された音声データ及び映像データはそれぞれ通信制御手段111においてIPパケットに分割され、有線LAN101に送信され、送信された音声データ、及び映像データは、通話相手先のテレビ電話装置100’において再生、表示さ
れる。
【0066】
一方、通話相手先のテレビ電話装置100’からIPパケットとして送信されてきた音声データ及び映像データをユーザ側のテレビ電話装置100において受信すると、通信制御手段111はそれぞれIPパケットを音声データ、映像データ等種類毎に分け、それぞれ分割されていたパケットから実際のデータ部分を抽出し、順番に組立てる。次いで、音声データは音声信号処理手段112の音声コーデックにおいて伸張され、次いでD/A変換されてスピーカ130に出力され、音声として出力される。また、映像データは画像・映像信号処理手段113が備える映像コーデックによって伸張され、表示制御手段114に出力され、表示制御手段114が表示部150に表示可能な態様に編集して表示する。
【0067】
図4は、本実施例のテレビ電話装置において通話が開始され、音声、映像の送受信を行っている際のユーザ側のテレビ電話装置100、通話相手先のテレビ電話装置100’の表示画面400の一例を示している。なお、ユーザ側のテレビ電話装置100の表示画面は図4(a)に示され、通話相手先のテレビ電話装置100’表示画面は図4(b)に示されている。
【0068】
表示画面は、映像領域410と共有データ表示領域420とから構成される。図4においては、映像領域410は表示画面400の上方に設けられ、共有データ領域420は表示画面400の下方に設けられる。なお、これらの領域は図4のように上下方向に分割して設けられてもよいが、左右に分割して設けられるようにしてもよい。
【0069】
ユーザ側のテレビ電話装置100の表示画面400において、映像領域410には、ユーザ側のテレビ電話装置100において撮像された映像を表示する自局映像領域411と、通話相手先のテレビ電話装置100’において撮像された映像を表示する相手局映像領域412が設けられる。図4(a)では、自局映像領域411にはユーザ側のテレビ電話装置100を使用して通話を行っているユーザの顔が表示され、相手局映像領域412には通話相手先のテレビ電話装置100’を使用して通話を行っている通話相手の顔が表示されている。
【0070】
一方、図4(b)に示される通話相手先のテレビ電話装置100’表示画面においては、自局映像領域411には、通話相手先のテレビ電話装置100’を使用する人の顔が表示され、相手局映像領域412にはユーザ側のテレビ電話装置100を使用しているユーザの顔が表示されている。
【0071】
また、共有データ領域420の右側には、各種メニューアイコン430が表示される。各種メニューアイコン430は、「編集」アイコン431、「共有」アイコン432、「読込み」又は「保存」アイコン433、「印刷」アイコン434から構成される。なお、図4(a)においては、「編集」アイコン431と「印刷」アイコン434は共有データが読込まれていないために不要であるから図示されていない。
【0072】
ステップS303において、通信制御手段111はユーザが入力部160の操作に基づいて、或いは通話相手先のテレビ電話装置100’からのセッション切断通知に基づいて通話を終了するか否かを判定する。通話を終了すると判定された場合には、マイク120、スピーカ130、カメラ140の機能を停止し、通話処理を終了する。
【0073】
ステップS303において、通話を終了しないと判定すると、続くステップS304に進み、通信制御手段111が通話相手先のテレビ電話装置100’から被共有データの共有要求を受信したか否かを判定する。
【0074】
ステップS304において通話相手先のテレビ電話装置100’から被共有データの共有要求を受信しない場合は、ステップS302の処理に戻り、通話が終了するまで、ステップS302〜ステップS304の処理を継続して行う。
【0075】
図4(b)では、共有データ表示領域420に、通話相手がテレビ電話装置100’に保存されていた画像データ等の被共有データを呼出し、その被共有データが表示された状態が示されている。なお、図4(b)では、被共有データは、地図画像である。
【0076】
図4(b)において通話相手が「編集」アイコン431を選択すると、図5(b)に示すような画像データの編集画面が表示される。編集画面は、図4の場合と同様に右上方に設けられる相手局映像領域412、上方に表示される画像データ421、画面右側に設けられる各種メニューアイコン430、下方に表示される編集メニューアイコン510から構成される。
【0077】
編集メニューアイコン510は、線を描画するための「線」アイコン、文字を入力するための「文字」アイコン(図6(b)参照)、入力する線や文字の色を変更するための「色」アイコン、フリーハンドで描画を行うための「手書」アイコン、図形を挿入するための「図形」アイコン、全画面表示や分割表示を行うための「ディスプレイ」アイコン(図6(b)参照)等から構成される。
【0078】
通話相手が図5(b)の編集画面に表示された編集メニューアイコンを選択操作することによって編集方法を選択し、次いで画像データ421上に手指で接触することにより、線やフリーハンド図形、図形の描画等を行うと、それに応じて通話相手先のテレビ電話装置100’の画像編集手段115は、それに応じた編集処理を画像データに対して行う。また、「文字」アイコンが選択操作された場合には、キーボード等の入力用アイコンを表示し、ユーザの文字入力を受付ける。
【0079】
通話相手が図5(b)のように編集を行っている間、図5(a)に示すように、ユーザ側のテレビ電話装置100の表示画面400の共有データ表示領域420には何も表示されていない。
【0080】
図6(b)に示すように、通話相手が「共有」アイコン432を選択すると、通話相手先のテレビ電話装置100’の通信制御手段111は、編集された画像データ等の被共有データの共有要求をユーザ側のテレビ電話装置100に対して送信する。
【0081】
ステップS304において、ユーザ側のテレビ電話装置100が通話相手先のテレビ電話装置100’からの被共有データの共有要求を受信したと判定した場合、ステップS305の処理に進み、ユーザ側のテレビ電話装置100の通信制御手段111は、受信した共有要求が所定条件を満たしているか否かを判定する。この条件としては、通信制御部111が記憶部170に記憶されたアドレス帳を参照して、通話相手が共有可能な通話相手として登録されている場合、被共有データの共有要求を送信してきた通話相手が課金側である場合である。
【0082】
さらに、記憶部170に記憶されたアドレス帳には、共有したことがあるかないかを示す付加情報を通話相手先に関連付けて記憶しておき、以前に共有したことがある場合には、共有要求が所定条件を満たしていると判定するようにしてもよい。さらに、同一通話中に既に共有要求に応えて被共有データの共有を行った場合には、一旦被共有データの共有を終了した場合でも所定条件を満たしていると判定するようにしてもよい。
【0083】
ステップS305において、通話相手先のテレビ電話装置100’からの被共有データ
の共有要求が所定条件を満たしていると判定された場合、ステップS308の処理に進み、ユーザ側のテレビ電話装置100の通信制御手段111は、通話相手先のテレビ電話装置100’からの被共有データの共有要求を許可する旨を通話相手先のテレビ電話装置100’に送信する。通話相手先のテレビ電話装置100’はそれに応えて被共有データ、すなわち、本実施例では編集済みの画像データをユーザ側のテレビ電話装置100に送信し、ユーザ側のテレビ電話装置100の通信制御手段111は画像データを受信し、データ制御手段116がその被共有データをメモリに展開し、表示制御手段114によって表示部150に表示し、ステップS302の処理に戻る。
【0084】
なお、このときのユーザ側のテレビ電話装置100の表示画面を図6(a)に示す。図6(a)の表示画面400の共有データ表示領域420には、通話相手先のテレビ電話装置100’から送信されてきた被共有データである編集された画像データ421が表示される。
【0085】
さらに、画面右側の各種メニューアイコン430を選択することによって各メニューに対応した画像データに対する処理を呼出して実行することが可能となる。
【0086】
ステップS305において、通話相手先のテレビ電話装置100’からの被共有データの共有データが所定条件を満たしていないと判定された場合、ステップS306の処理に進み、ユーザ側のテレビ電話装置100の通信制御手段111は被共有データの共有を許可するか否かをユーザに対して問合わせ指示する。これは通信制御手段111が表示制御手段114に指示を出力して図7(a)に示すような問合せ画面700を表示部150に表示することによって行う。
【0087】
ステップS307において、通信制御手段111はユーザが被共有データの共有を許可したか否かを判定する。これは、ユーザが入力部160を操作した際に、被共有データの共有の許可を選択入力したか否かを判断することで行うことができる。ユーザが被共有データの共有を許可したと判定されると、ステップS308に進み、ユーザ側のテレビ電話装置100の通信制御手段111は、通話相手先のテレビ電話装置100’からの被共有データの共有要求を許可する旨を通話相手先のテレビ電話装置100’に送信する。通話相手先の100’はそれに応えて被共有データ、すなわち、本実施例では編集された画像データをユーザ側のテレビ電話装置100に送信し、ユーザ側のテレビ電話装置100の通信制御手段111は画像データを受信し、データ制御手段116がその被共有データをメモリに展開し、表示制御手段114によって表示部150に表示し、ステップS302の処理に戻る。
【0088】
ステップS307において、通信制御手段111が、ユーザが被共有データの共有を許可しなかったと判定した場合には、ユーザ側のテレビ電話装置100の通信制御手段111は共有を許可しない旨を通話相手先のテレビ電話装置100’に送信し、ステップS302の処理に戻る。通話相手先のテレビ電話装置100’では、その通知を受けて図7(b)に示すような共有を行うことはできない旨を示すメッセージを表示する。なお、図7(b)では、「送信できませんでした」というメッセージが表示される。
【0089】
上記に説明した通り、本発明は、記憶部に被共有データの共有を許可する相手であるとして登録された通話相手先のテレビ電話装置からの被共有データの共有要求であれば、ユーザに問合せを行うことなく自動的に被共有データをユーザ側のテレビ電話装置において受信する。その一方で、登録されていない通話相手先からの被共有データの共有要求であれば、ユーザに対して共有を許可するか否かの問合せを行う。これにより、予め安全であることが分かっている通話相手先からの被共有データのみを自動的に共有することができる。
【0090】
また、上記には、通話相手先のテレビ電話装置からユーザ側のテレビ電話装置に対して被共有データを送信する場合を説明したが、被共有データがユーザ側のテレビ電話装置にあって、通話相手先のテレビ電話装置からユーザ側のテレビ電話装置に対して被共有データを送信するように要請する共有要求を行うようにすることも可能である。
【0091】
さらに、上記には、通話相手先のテレビ電話装置とユーザ側のテレビ電話装置との間で直接被共有データの送受信をする場合について説明したが、本発明はこの実施例に限定されない。例えば、被共有データを図示しないサーバに送信するとともに共有要求信号を通話相手先の浴室テレビ装置に送信し、通話相手先のテレビ装置10において共有が許可されると、テレビ装置からサーバから被共有データを取得して表示できるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0092】
100 テレビ電話装置
101 有線LAN
102 IP電話ルータ
103 ブロードバンドルータ
104 ゲートウェイ
105 IP電話網
106 インターネット
107 PSTN網
108 加入者電話機
110 制御部
111 通信制御手段
112 音声信号処理手段
113 画像・映像信号処理手段
114 表示制御手段
115 画像編集手段
116 データ制御手段
117 登録手段
120 マイク
130 スピーカ
140 カメラ
150 表示部
160 入力部
170 記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通話相手先との間で被共有データの送受信を行うテレビ電話装置において、前記被共有データの受信要求又は送信要求を受信した際に、前記受信要求又は送信要求が所定条件を満たしているか否かを判定し、前記所定条件を満たしている場合にのみ前記被共有データを前記通話相手先から受信又は前記通話相手先に向けて送信する通信制御手段を備えることを特徴とするテレビ電話装置。
【請求項2】
前記テレビ電話装置が前記被共有データの送受信を許可する通話相手先を記憶した記憶部を備え、前記通信制御手段は、前記所定条件として前記受信要求又は送信要求を送信してきた通話相手先が前記被共有データの送受信を許可する通話相手先である場合にのみ前記被共有データを前記通話相手先から受信又は前記通話相手先に向けて送信することを特徴とする請求項1に記載のテレビ電話装置。
【請求項3】
前記テレビ電話装置が通話相手先を前記記憶部に登録する登録手段をさらに備え、前記登録手段が、前記通信制御手段によって前記被共有データを受信又は送信した通話相手先を、前記被共有データの送受信を許可する通話相手先として登録することを特徴とする請求項2に記載のテレビ電話装置。
【請求項4】
前記通信制御手段が、前記所定条件として前記被共有データの受信要求又は送信要求を送信してきた通話相手先が課金側である場合にのみ前記被共有データを前記通話相手先から受信又は前記通話相手先に向けて送信することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のテレビ電話装置。
【請求項5】
前記通信制御手段は、前記被共有データの受信要求又は送信要求が前記所定条件を満たしていない場合に、前記被共有データの受信又は送信を許可するか否かをユーザに対して確認することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のテレビ電話装置。
【請求項6】
前記通信制御手段は、同一通話中において一旦被共有データの送受信が許可された場合には、再度被共有データの受信要求又は送信要求を受信した際には、前記被共有データを前記通話相手先から受信又は前記通話相手先に向けて送信することを許可することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のテレビ電話装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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