説明

テレホン・メディアンス・ビデオ・レコーダー

【目 的】 電話回線を使用してビデオ番組の販売を受ける場合のレコーダーの開発。
【構 成】 電話機の変種であって、対話用のものではなく、通信相手方(電話局やQ(登録商標)加入業者など)の自動ビデオ信号送信装置からのビデオ信号を受信して一旦録画し、それを任意に再生する、その上通常のビデオ・レコーダーでもある、テレホン・メディアンス・ビデオ・レコーダーと呼ばれるべきビデオ電気信号受信・記録・再生装置。

【考案の詳細な説明】
先般出願の「テレホン メディアンス・オーディオ・マシン」において「テレホン・メディアンス・ビデオ・マシン(レコーダーとする方が具体性が強調されるので本出願ではレコーダーとした)」というものを提案した。電話回線を用いたビデオ・ソフトの販売を受けるハードである。電話の機能の一部とビデオ・レコーダーの機能とを合体させたものである。電話回線を通じてビデオ・ソフトを求め、それを一且録画しておいて、それを必要時に再生して視聴しようと言うものである。
その場合1時間の番組を1時間掛かって録画したのでは回線料が嵩んで極めて高いものとなり、需要者がその負担に耐えられず、普及が阻害される。同一市外局内の電話回線使用料金(通話料金)は3分間10円であるので、再生時間60分ものをその4分の1の15分に送・受信時間を短縮して送・受信するとすれば、その電話回線使用料金は50円で済み、これなら誰もが気軽に利用できよう。
同一市外局内に番組提供機が設置されることが望ましい。そして東京のQ加入業者から番組の提供を受ける場合最高電話回線使用料金で15.5秒間で10円であるので、15分間では581円最多の場合掛かることになり、遠い地方の人が直接東京から番組を購入するということは屡はできないということも判る。しかしこの場合地方に分捌基地を設ければその高負担料金は緩和できる。いずれにしても番組の送・受信時間をできるだけ短縮することを考えておかないと本考案とそのシステムは成り立たない。そこで意途する目的に必要にして最低限の配慮をして考案したのが本考案である。
本考案の構成は実用新案登録請求の範囲に簡潔に述べられている。
本考案は一般に次のように用いられる。必要な時任意に名画などの番組を観償したい場合には予めコンビニエンス・ストアなどで求めておいた番組表から意とする番組を見付け、そのコード的番号などを電話番号に続けてダイヤルして電話局やらQ加入業者から番組の提供を受け、それを直ぐテレビで視聴するのではなく、送・受信時間を通常再生時間より短縮して一旦録画し、それを直ぐあるいは後に再生観償する。勿論この場合の諸料金は一般通話料金と共に電話局から請求される。これが普通の場合である。
これに加えて時宜をえたものを同一時間に大多数に販売したい場合もある。現在テレビはオウム真理教事件で持らっ切りである。この事件に対する視聴者の関心は極めて高い。この事件に関する特別報導番組はNHKの番組のように有料でも視聴者があるであろう。一般のテレビやラジオを通してその特番の広告をして本考案から予約を受け付けて、ある一定時間に一斎にその特番をQ加入のその特番業者は電話回線を通じて提供する。本考案の設置者は自動的にその特番を受信録画して再生視聴する。これが時宜受信の場合である。
ところで記述が少し前後したが、本考案とそのシステムはそっくりファクスに応用できる。前にインフォーメーション・アンド・ニュース・ファックスと名付けたものである。電話局やQ加入業者に各種の情報やニュースをあるものは常設的に又あるものは時宜的に自動システムで提供できるようにしておき、あるものは個別的に又あるものは一斎に提供できるようにしようと言うものである。AVだけでは真実を完全に伝えることはできない。人間は文字の動物でもある。文字でなくては伝えられない真実は多い。特に論理性の高いものはそうである。是非このシステムにも立派な情報とニュースを自動的に送る提供者用の装置ができて、できるだけ早い機会に広く国民に普及することを期待している。何しろこのWはAVと違ってその受信機であるファックスが可成り広く国民に普及しているのであるから。
こゝでこのINファックスの特殊な用途について一つどうしても述べておきたい。今日は老齢化社会である。65歳以上の人口は1600万人に達している。
そしてその老人達が悉皆年金を受けている。
本題に返って本考案であるが、これをできれば一般電話機と合体させたい。現在ファックスはそうなっているので、できなくもないかとも思うが、その好い方法を思い付かない。一番の問題点は通話中に自動送・受信の時間が来た時である。失礼して自動的に通話を切っても構わないのであれば、本考案と一般電話機を合体させて1回線で機能させることができるが、それでは困まれば、本考案は一般電話とは別な回線で使用されねばならない。現在電話回線にはまだまだ余裕があり、回線料も一般の使用に耐えるものであるので、この問題が本考案の普及を阻むものではあるまい。
そして本考案の思想をもってオーディオにおいて先に出願しているテレホン・メディアンス・オーディオ・マシンでは対応し難い1時間前後も録音に要するようなものに対応できるレコーダーを開発してもよい。
尚今日パーソナル・コンピューターの手頃なものが内外の各社から売り出されており、その普及が広く期待されている。しかしこのパソコンというものは多用途に使えるものではあるが、それには一々プログラムが要り、一般の人がその機能を十分使いこなすことはできない。したがってその普及は限られた範囲に止まり、メーカーが期待しているようには出ることはあるまい。そうであるならパソコンを用いるマルチ・メディア構想というものには厳しい限界があり、言われているような全国の全戸に光ファイバーを設置するなどと言うことは単なる夢に過ぎないことが判る。インター・ネットでさえ極く限られた範囲にしか普及するものではない。情報やニュースを受けるだけでもそれに対応できる人は相当な知能と知識が必要であり、総ての人が対応できるものではないのに、情報とニュースを作制・発信するとなるとそれは極く極く限られた範囲の人のみだということになる。メーカーはパソコンの普及には夢を持ら過ぎてはならない。
理論回路や演算回路や記憶回路を沢山捌きたいのであれば、パソコンという多能機でではなく電卓のような単能機の何か新しいものをいろいろと開発すべきである。しかもそれがゲーム機のような非生活必需品ではなく、誰もが拒むことのできない生活必需品でなくてはならない。私は本出願に引き続いて電気やガスや水道の自動検針報告機とそのシステムや電気使用ナビゲーションを出願しようと構えているが、これらには単能の超小型コンピューターを用いるので、関係業界には絶大な期待を寄せていてもらいたい。万能コンピューターでと言う思想は今日のようにICの全く発達していないハードの物凄く高価なプログラム・ソフトの比較的に安価な時代のものであったことをメーカーはよく理解し、ICのよく発達してハードの極めて安価になった現在はその思想から脱脚して、この時代に即応した思想を打ち立て、それに基づいたものを開発して行ってもらいたい。
時代は今や万般のハードは自動化され万人向きとなってきているが、それで用いるソフトは相当高度なものとなっており、増々この傾向は強くなって行く。総ての国民にできるだけ精神的な平穏を与え、知能を発達させ、知識をできるだけ広く深くさせ、生活の水準を高度に誘導し、そのソフトすなわら文化の向上に対応してもらえるように否文化の向上に資してもらえるように政治が作用していなくてはならない。増してや先に述べたような幻聴・幻視・幻思・幻夢・幻感などをもって国民の精神を不安定とし、集中力を喪失させ、何時までも国民の知的水準を低位に止めようとするようでは日本に本当の明日はない。又国民がこの幻聴・幻視・幻思・幻夢・幻感などで他人の思想の泥棒を押し付けられ、誰もが犯罪者意識を持たざるをえなくなり、高尚な人格が持てたり保てなくなってはならない。真に現下の国情を憂い、真なる「みそぎ」の上に明日の日本を再出発させる新しい政治家群の台頭が待望される。今や時は真に回天を切望している。
(注)考案の詳細な説明中NHK及びインターネットは登録商標である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の極めて簡単な機構構成図である。
【符号の説明】
1はダイヤル送信機構
2は受信機構
3は受信機構の通常受信機構部
4は受信機構の自動受信機構部
5はビデオ・レコーダー
6はビデオ・レコーダーの高速駆動機構
7はビデオ・レコーダーの通常速度駆動機構。

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】(イ) 電話機の変種であって、対話用のものではなく、通信相手方(電話局やQ加入業者など)の自動ビデオ信号送信装置(相手)からのビデオ信号を受信するためのものである。
(ロ) ダイヤルから電話番号でもって相手を呼び出す場合続けて必要な信号(予めコード的に番組毎に定めておく)を送信すると、その場で求めるビデオ信号が返って来るようにする。
(ハ) 又別の場合にはその場で求めるビデオ信号が返って来るのではなく、そのビデオ信号の送信が予約されて、予め定められている送・受信時間に自己だけでなく他と共に一斎に自動的に受信しうるようにする。この場合予約であるか無いかは番組のコード的信号で識別されるようになどする。
(ニ) この場合の番組受信は直接テレビで受信するのではなく、VTRなどでもってテープなどの録画媒体へ間接的に受信するようにする。
(ホ) この場合の録画速度は受信時間を短縮するために通常の再生速度よりは相当速くなるように相手との連係の下にする。
(ヘ) 録画された受信信号は通常速度で再生されうるようにする。
(ト) 通常の使用にも耐えうるVT方式などなら通常のVTRなどの機能も併せ持っているようにする。
(チ) 受信における録画料金(番組によって料金は異なる)や自動ビデオ信号送信装置などの送信装置料金や予約受付装置料金や電話回線料金などは自動的に計算されて請求されるシステムが介在しているようにする。
以上のように構成された電話加入者が電話回線を用いてビデオ番組を購入するためのビデオ電気信号受信・記録・再生装置。

【図1】
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【登録番号】第3018951号
【登録日】平成7年(1995)9月20日
【発行日】平成7年(1995)12月5日
【考案の名称】テレホン・メディアンス・ビデオ・レコーダー
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願平7−6875
【出願日】平成7年(1995)6月1日
【公序良俗違反の表示】公序良俗に反する記載があるため、一部不掲載としている。
【出願人】(594052526)