説明

テープ作成装置

【課題】 テープカセットを構成する剥離紙に、印刷媒体の種類を示すテープ種識別マークを連続して印刷し、その剥離紙に印刷されたテープ種識別マークを非接触のテープ種読取手段で直接読み取る事により、その得られた情報で、正しい印刷媒体に高品質の印字を行うことができるテープ作成装置を提供する。
【解決手段】 非接触のテープ種判別センサ4、5を備え、ラベル用テープ35、49は、粘着剤と粘着剤を保護する剥離紙16を備え、剥離紙16には、ラベル用テープ35、49を作成するための部材の種類を示す連続して印刷されたテープ種識別マーク61乃至テープ種識別マーク66を備え、非接触のテープ種判別センサ4、5が剥離紙16に連続して印刷されたラベル用テープ35、49を作成するための部材の種類が示されたテープ種識別マーク61乃至テープ種識別マーク66を読み取る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テープ状の印刷媒体に印刷するテープ作成装置に関し、特にテープ状の印刷媒体とインクの種類の表示と種類の検出方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、長尺状の印刷媒体である印字用テープに文字等のキャラクタを印字するテープ作成装置においては、印字用テープと印字用テープに印字を施すためのインクリボンとを、所定形状のカセットケースに収納したテープカセットを印字機構に装着し、テープカセットから供給されるラベル用テープとインクリボンとを重ね合わせた状態でサーマルヘッドを介して文字等の印字を行ってラベル用テープを作成するように構成されている。
【0003】
かかるテープカセットに収納される印字用テープとしては、所定幅に形成された透明フィルムテープ、フィルムテープの片面に粘着剤を介して剥離紙を付着したテープ、及び、自己発色性を有する感熱テープ(いわゆる、サーマルペーパー)等が存在し、且つ、各々のテープ幅の異なるものが存在し、更に、前記透明フィルムテープに印字を施すための色の異なるインクリボンが存在するが、これらのいずれのテープもテープスプールに巻回された状態でテープカセットのカセットケース本体に収納されている。
【0004】
そして、この多種類のテープカセットの印刷媒体に高品質の印字や印刷媒体を適性に搬送するためにテープカセットからテープカセットの情報を得る必要がある。
例えば、特開2001−88359号公報には、テープ作成装置のカセット収納部の片側角部に、プッシュ式のマイクロスイッチ等から構成されるテープ種判別センサが設けられ、この各テープ種判別センサは、プランジャーとマイクロスイッチ等から構成される公知の機械式スイッチからなり、この各テープ種判別センサに対してテープカセットのカセットケース本体に各センサ孔があるかどうかを検出して、そのオン・オフ信号により各テープカセット内に収納されたテープの種類を検出するテープ作成装置が開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開2001−88359号公報(段落0023)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した公報のテープ作成装置においては、マイクロスイッチ等から構成される機械式スイッチであるのでオン・オフさせるストロークが短いために、カセットケース本体の位置決めと固定を精度よく行なわないとスイッチがオンしないという問題があった。更に、無理にカセットケース本体をテープ作成装置のカセット収納部に押し込むとスイッチが破壊するという問題もある。
【0007】
更に、テープカセットの種類が増加するとカセットケース本体のセンサ孔が増加し、スイッチが増加してコストアップするという問題がある。カセットケース本体にセンサ孔が有るために共通化できないという問題もある。
【0008】
また、各テープ種判別センサに対してテープカセットのカセットケース本体に各センサ孔があるかどうかを検出して、そのオン・オフ信号により各テープカセット内に収納されたテープの種類を検出するようにしているので検出した内容と異なるテープカセットがカセットケース本体に収納されていても分からないという問題もある。
【0009】
以上のような状況に鑑み、本発明の目的は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、テープカセットを構成する剥離紙に、印刷媒体の種類を示すマークを連続して印刷し、その剥離紙に印刷されたマークを非接触のテープ種読取手段で直接読み取る事により、その得られた情報で、正しい印刷媒体に高品質の印字を行うことができるテープ作成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するために請求項1に係るテープ作成装置は、テープ状の印刷媒体にインクを付着させて文字や記号を印刷する印刷手段によってラベル用テープを作成するテープ作成装置において、前記ラベル用テープは、粘着剤と粘着剤を保護する剥離紙とを備え、前記剥離紙には、前記ラベル用テープを作成するための部材の種類を示すテープ種識別マークを備え、前記テープ作成装置は、前記テープ種識別マークを読み取るための非接触のテープ種読取手段を備えたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項2に係る印刷装置は、請求項1に記載のテープ作成装置において、前記剥離紙には、前記テープ種識別マークと共に、前記印刷媒体の残量を示すマークを印刷したことを特徴とする。
【0012】
また、請求項3に係る印刷装置は、請求項1又は請求項2に記載のテープ作成装置において、前記剥離紙には、前記テープ種識別マークと共に、前記印刷媒体のエンドを示すマークを印刷したことを特徴とする。
【0013】
また、請求項4に係る印刷装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のテープ作成装置において、前記剥離紙には、前記テープ種識別マークが連続して印刷され、該マークの複数の列がそれぞれピッチをずらして印刷されていることを特徴とする。
【0014】
また、請求項5に係る印刷装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のテープ作成装置において、前記剥離紙には、前記テープ種識別マークが剥離紙の進行方向に対して直角に印刷され、該マークが連続して印刷されていることを特徴とする。
【0015】
また、請求項6に係る印刷装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のテープ作成装置において、前記剥離紙には、前記テープ種識別マークを剥離紙の進行方向に対し傾斜させて印刷し、該マークを重複させながら連続して印刷されていることを特徴とする。
【0016】
また、請求項7に係る印刷装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のテープ作成装置において、前記剥離紙には、前記ラベル用テープを作成するための部材の種類によって、部材の種類を示す前記テープ種識別マークの位置又は前記テープ種識別マークのサイズを変えて印刷し、該マークが連続して印刷されていることを特徴とする。
【0017】
また、請求項8に係る印刷装置は、請求項1に記載のテープ作成装置において、前記テープ種読取手段は、ラインCCDであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
請求項1に係るテープ作成装置では、ラベル用テープは、粘着剤と粘着剤を保護する剥離紙とを備え、剥離紙には、ラベル用テープを作成するための部材の種類を示すテープ種識別マークを備え、テープ作成装置は、テープ種識別マークを読み取るための非接触のテープ種読取手段を備えたので、機械式スイッチと異なり非接触のテープ種読取手段を用いることにより信頼性が向上するという効果がある。また、位置決めの精度にも余裕ができるという効果もある。さらに、カセットケース本体にセンサ孔が無いのでカセットケース本体の共通化が図れるという効果もありコストダウンに極めて大きな効果もある。そして、読取手段が剥離紙に連続して印刷されたラベル用テープを作成するための部材の種類を示すテープ種識別マークを読み取るのでどの位置からでも情報が読み取れるという効果と、直接テープカセットの情報を読み取るので、異なるテープカセットがカセットケース本体に収納されていても終了処理を速やかに行なうことによって、装置のトラブルを未然に防止できるという効果もある。
【0019】
また、請求項2に係るテープ作成装置では、剥離紙には、テープ種識別マークと共に、印刷媒体の残量を示すマークを印刷したので、何時でもテープカセットの残量が確認でき、作成したラベル用テープがエンドテープに掛かってしまったというトラブルを防止できるという効果がある。
【0020】
また、請求項3に係るテープ作成装置では、剥離紙には、テープ種識別マークと共に、印刷媒体のエンドを示すマークを印刷したので、従来使用していたエンドテープが不要になりコストダウンの効果がある。
【0021】
また、請求項4に係るテープ作成装置では、剥離紙には、テープ種識別マークが連続して印刷され、テープ種識別マークの複数の列がそれぞれピッチをずらして印刷されていることにより、判別に必要な画像が途切れること無く並んでいるので、ラベル用テープを移動させることなくテープカセットのラベル用テープを作成するための部材の種類を読み取ることができ、無駄なラベル用テープを作成しなくても良いという効果がある。
【0022】
また、請求項5に係るテープ作成装置では、剥離紙には、テープ種識別マークが剥離紙の進行方向に対して直角に印刷され、テープ種識別マークが連続して印刷されているので、テープカセットのラベル用テープを作成するための部材の種類を読み取るためのラベル用テープの移動を最小限にすることができ、無駄なラベル用テープの作成を最小限にすることができるという効果がある。
【0023】
また、請求項6に係るテープ作成装置では、剥離紙には、テープ種識別マークを剥離紙の進行方向に対し傾斜させて印刷し、テープ種識別マークを重複させながら連続して印刷されているので、ラベル用テープを移動させることなくテープカセットのラベル用テープを作成するための部材の種類を読み取ることができ、無駄なラベル用テープを作成しなくても良いという効果がある。
【0024】
また、請求項7に係るテープ作成装置では、剥離紙には、ラベル用テープを作成するための部材の種類によって、部材の種類を示すテープ種識別マークの位置又はテープ種識別マークのサイズを変えて印刷し、テープ種識別マークが連続して印刷されているので、マークのみでは表現しきれない場合に効果がある。
【0025】
また、請求項8に係るテープ作成装置では、テープ種読取手段は、ラインCCDであるので、画像を逐次処理することができ速いスピードで連続的に流れるラベル用テープの印刷媒体とインクの種類を示すマークを読み取るのに適しているという効果がある。また、ラベル用テープが止まっていても画像の特徴を捉えることができるのでラベル用テープの両方の動作に対して一つのラインCCDで対処できるという効果もある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明を具体化した第1実施形態に基づいて図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、第1実施形態に係るテープ作成装置の概略構成について図1に基づき説明する。図1は、第1実施形態に係るテープ作成装置のテープカセット収納部の収納カバーを開けた場合の平面図である。
【0027】
図1に示すように、テープ作成装置1には、文字等のキャラクタを複数行に渡って入力し文書データ(コードデータ)からなるテキストを作成するための文字入力キー2、テキストの印字を指令する印字キー3、液晶ディスプレイ(以下「LCD」という)7上で、カーソルを上下、左右に移動させるカーソルキーC、及び、改行指令や各種処理の実行、選択を指令するリターンキーR等が設けられたキーボード6、キーボード6から入力された文字等を表示するLCD7、及び後述するテープカセット21(図2参照)を収納するカセット収納部8が配設されている。
【0028】
また、カセット収納部8には、テープ送りモータ37a(図4参照)から適宜の駆動機構を介して回転駆動されるリボン巻取軸9が立設されている。かかるリボン巻取軸9は、印字後のインクリボンを巻き取るインクリボン巻取りリール32(図2、図3参照)に嵌挿され、印字スピードと同期して該インクリボン巻取りリール32を回転駆動する。
【0029】
そして、リボン巻取軸9の斜め前方(図1中、キーボード6側)には、ステッピングモータ等により構成されるテープ送りモータ37aから適宜の伝達機構を介して回転駆動され、テープ駆動ローラ37(図2、図3参照)を回転駆動するためのテープ駆動ローラ軸10が立設されている。更に、カセット収納部8の前方(図1中、キーボード6側)には、各印字テープ22、46(図2、図3参照)上に文字等の印字を行なうサーマルヘッド(印刷手段に相当)11が固設されている。また、サーマルヘッド11に対向して、ローラ支持体13(図2、図3参照)が回動可能に配設されており、ローラ支持体13上にはプラテンローラ14及び送りローラ15(図2、図3参照)が回転可能に枢支されている。尚、プラテンローラ14及び送りローラ15は、印字テープ22の最大幅である36mmと同じであるか、またはそれよりも大きな幅に形成されている。また、カセット収納部8の後述の各テープカセット21、45のラベル用テープ35、49の出口(図2、図3参照)に対向する位置には、ラインセンサ等から構成されるテープカセット21、45の種類を読み取るテープ種判別センサ(テープ種読取手段に相当)4、5が設けられている。このテープ種判別センサ4、5を構成するラインセンサは、フォトダイオードで受光変換した電子を転送ゲートを用いて水平出力用CCDへ転送して出力する構造になっている公知のラインCCDからなり、このテープ種判別センサ4、5が、テープカセット21、45を構成する剥離紙16に連続して印刷されたラベル用テープを作成するための部材の種類を示すテープ種識別マーク61を読み取るようにして、その読取データによりテープカセット21、45の種類を読み取るものである。そして、かかるカセット収納部8は、テープ作成装置1の後方に回動可能に枢支された収納カバー12により開閉され、開状態でテープカセット21、45の交換等が行われる。
【0030】
次に、第1実施形態に係るラミネートタイプのテープカセット21の概略構成について図2に基づき説明する。図2は、第1実施形態に係るラミネートタイプのテープカセットのテープ作成装置に装着された場合の上ケースを除いた要部を示す平面図である。図2に示すように、テープカセット21は透明テープ等からなる印字テープ22、この印字テープ22に印字を施すためのインクリボン23、更には、印字がなされた印字テープ22に裏貼りされる粘着材17と剥離紙16を備える両面粘着テープ24を各々、テープスプール25、リール26、テープスプール27に巻回して、カセットケース本体28の底面に立設されるカセットボス29、リールボス30、カセットボス31に回転可能に嵌挿して収納したものであり、更に、使用済みのインクリボン23を巻き取るインクリボン巻取リール32を備えている。そして、テープカセット21の種類を直接読み取るために、前記両面粘着テープ24には、ラベル用テープ35を作成するための部材の種類を示すテープ種識別マーク61が連続して印刷された剥離紙16が粘着されている(図5参照)。また、このようなテープカセット21は印字テープ22のテープ幅が異なるもの、即ち、テープ幅が6mm、9mm、12mm、18mm、24mm、36mmであるものが用意されており、テープ幅に合わせてインクリボン23や両面粘着テープ24の幅が異なり、各テープスプール25、27、リール26も異なり、テープカセット21自体の厚さ幅寸法も異なる。また、カセット収納部8のテープカセット21のラベル用テープ35の出口(図2参照)には、ラインセンサ等から構成されるテープカセット21の種類を読み取るテープ種判別センサ4が設けられている。このテープ種判別センサ4によって、剥離紙16に連続して印刷されたラベル用テープ35を作成するための部材の種類を示すテープ種識別マーク61を「ABCD」と読み取った場合、バックが赤、文字が白でテープ幅9mmのラミネートタイプのラベル用テープ35を作成するテープカセット21が、カセット収納部8に収納されていると判別される(図5参照)。更に、テープカセット21の片側下方部(図2中、左下側部)には、テープ送りモータ37aの駆動を受けて回転するテープ駆動ローラ37が、回転自在に設けられている。このテープ駆動ローラ37は、収納されている印字テープ22と同じ幅か若干大きく形成されている。
【0031】
そして、前記テープスプール25から引き出された印字テープ22は、ガイドピン42等を経由して、前記リール26から引き出された未使用インクリボン23と重ね合わされ、該インクリボン23と共に開口部33に入り、サーマルヘッド11及びプラテンローラ14間を通過する。ここに、プラテンローラ14は、印字時に印字テープ22とインクリボン23とを重ねた状態でサーマルヘッド11に押圧する作用を有する。その後、インクリボン23は、印字テープ22から引き離され、リボン巻取軸9により回転駆動されるインクリボン巻取リール32に至り、このインクリボン巻取リール32により巻き取られる。
【0032】
また、前記両面粘着テープ24は、片面に剥離紙を重ね合わされた状態で、剥離紙を外側にしてテープスプール27に巻回されて収納されている。そして、このテープスプール27から引き出された両面粘着テープ24は、テープ駆動ローラ37と送りローラ15との間を通過する。ここに、送りローラ15は、印字後に印字テープ22と両面粘着テープ24の剥離紙が重ね合わされない側の粘着面とをテープ駆動ローラ37に押圧し、該両面粘着テープ24を印字テープ22に貼着してラベル用テープ35を作成しながら矢印T方向にテープ送りする作用を有する。また、両面粘着テープ24の上下両端部には、不図示の樹脂フィルムより構成されるスペーサが挿入されている。
【0033】
次に、第1実施形態に係るレセプタータイプのテープカセット45の概略構成について図3に基づき説明する。図3は、第1実施形態に係るレセプタータイプのテープカセットのテープ作成装置に装着された場合の上ケースを除いた要部を示す平面図である。図3に示すように、テープカセット45の構成は、ラミネートタイプのテープカセット21の構成とほぼ同じである。但し、透明な印字テープ22及び両面粘着テープ24に替えて、裏面に予め粘着剤が塗布されて剥離紙16が貼着されている印字テープ46が、テープスプール47に該剥離紙16を外側にして巻回されて、カセットケース本体48の底面に立設されるカセットボス48Aに回転可能に嵌挿して収納されている。そして、テープカセット45の種類を直接読み取るために、前記剥離紙16には、ラベル用テープ35を作成するための部材の種類を示すテープ種識別マーク61が連続して印刷されている(図5参照)。また、この印字テープ46に印字を施すためのインクリボン23が、リール26に巻回されてカセットケース本体48の底面に立設されるリールボス30に回転可能に嵌挿して収納されている。 また、印字テープ46の上下端部には、不図示の樹脂フィルムより構成されるスペーサが挿入されている。更に、使用済みのインクリボン23を巻き取るインクリボン巻取リール32を備えている。このようなテープカセット45は印字テープ46のテープ幅が異なるもの、即ち、テープ幅が6mm、9mm、12mm、18mm、24mmであるものが用意されており、テープ幅に合わせてインクリボン23の幅が異なり、テープスプール47、リール26も異なり、テープカセット45自体の厚さ幅寸法も異なる。また、カセット収納部8のテープカセット45のラベル用テープ49の出口(図2参照)には、ラインセンサ等から構成されるテープカセット45の種類を読み取るテープ種判別センサ5が設けられている。このテープ種判別センサ5によって、剥離紙16に連続して印刷されたラベル用テープ49を作成するための部材の種類を示すテープ種識別マーク61を「BBCD」と読み取った場合、バックが赤、文字が白でテープ幅9mmのレセプタータイプのラベル用テープ49を作成するテープカセット45が、カセット収納部8に収納されていると判別される(図5参照)。更に、テープカセット45の片側下方部(図3中、左下側部)には、テープ送りモータ37aの駆動を受けて回転するテープ駆動ローラ37が、回転自在に設けられている。このテープ駆動ローラ37は、収納されている印字テープ46と同じ幅か若干大きく形成されている。
【0034】
そして、前記テープスプール47から引き出された印字テープ46は、各ガイドピン47A、47B等を経由して、前記リール26から引き出された未使用インクリボン23と重ね合わされ、該インクリボン23と共に開口部33に入り、サーマルヘッド11及びプラテンローラ14間を通過する。ここに、プラテンローラ14は、印字時に印字テープ46とインクリボン23とを重ねた状態でサーマルヘッド11に押圧する作用を有する。その後、インクリボン23は、印字テープ46から引き離され、リボン巻取軸9により回転駆動されるインクリボン巻取リール32に至り、このインクリボン巻取リール32により巻き取られる。
【0035】
そして、サーマルヘッド11により印字された印字テープ46は、テープ駆動ローラ37と送りローラ15との間を通過する。ここに、送りローラ15は、印字テープ46の印字面をテープ駆動ローラ37に押圧し、ラベル用テープ49として矢印T方向にテープ送りする作用を有する。
【0036】
次に、上記のように構成されるテープ作成装置1の制御系について図4を参照して説明する。図4は、第1実施形態に係るテープ作成装置の制御構成を示すブロック図である。図4に示すように、テープ作成装置1は制御部50を核として構成されている。この制御部50はCPU51、ROM52、CGROM53、RAM54、及び、入出力インターフェイス55から構成され、これらはバス線56を介して相互に接続されている。
【0037】
ここに、ROM52は各種のプログラムを記憶させておくものであり、後述の印字制御プログラム等のテープ作成装置1の制御上必要な各種のプログラムが記憶されている。そして、CPU51はかかるROM52に記憶されている各種のプログラムに基づいて各種の演算を行なうものである。また、ROM52には、多数の文字等のキャラクタのそれぞれについて、各キャラクタの輪郭線を規定する輪郭線データ(アウトラインデータ)が各書体(ゴシック系書体、明朝体系書体等)毎に分類されてコードデータに対応して記憶されている。このアウトラインデータに基づいてドットパターンデータがイメージバッファ上に展開される。
【0038】
また、CGROM53にはキーボード6から入力される各キャラクタに対応するドットパターンデータが記憶されており、ドットパターンデータがCGROM53から読み出され、そのドットパターンデータに基づいてLCD7上にドットパターンが表示される。また、RAM54はCPU51により演算された各種の演算結果を一時的に記憶させておくためのものであり、かかるRAM54には、カセット収納部8に装着された各テープカセット21、45の種類を判別する際に選択される後述のテープ判別データテーブル60(図5参照)が記憶されるテープ判別データ記憶エリア54Aが設けられている。また、印字品質の向上を図るために、サーマルヘッド11を介して各印字テープ22、46に印字する際にテープ判別データテーブル60のテープ幅とテープのタイプに基づいて選択される印字周期データテーブルが記憶される印字周期データ記憶エリア54Bが設けられている。また、ラベル用テープの出来映えの向上を図るために、印字後の余白量を設定する際にテープ判別データテーブル60のテープ幅とテープのタイプに基づいて選択される通常余白データテーブルと連続余白データテーブルとが記憶される余白データ記憶エリア54Cが設けられている。更に、RAM54には、テキストメモリ、イメージバッファ、印字バッファ等の各種のメモリが設けられている。
【0039】
また、入出力インターフェイス55には、カセット収納部8に設けられる各テープ種判別センサ4、5、キーボード6が接続されている。また、LCD7を駆動制御するディスプレイコントローラ(LCDC)57が接続されており、キーボード6の文字入力キー2を介して文字等が入力された場合、その文書データがテキストメモリに順次記憶されていくとともに、ドットパターン発生制御プログラム及び表示制御プログラムに基づいてキーボード6を介して入力された文字等に対応するドットパターンがLCD7上に表示される。また、サーマルヘッド11を駆動制御する駆動回路58が接続され、プラテンローラ14と協動してイメージバッファから印字バッファに転送されたドットパターンデータがインクリボン23を介して各印字テープ22、46に印字される。また、テープ送りモータ37aを駆動制御する駆動回路59が接続され、送りローラ15と協動して印字されたラベル用テープ49や印字された印字テープ22と両面粘着テープ24とを貼着させつつラベル用テープ35を送り出す。
【0040】
次に、RAM54のテープ判別データ記憶エリア54Aに記憶されるテープ判別データテーブル60について図5に基づいて説明する。図5は、第1実施形態に係るテープ作成装置のテープ判別データ記憶エリアに記憶されるテープ判別データテーブルの一例の一部を示す図である。ここで、このテープ判別データテーブル60は、各テープカセット21、45内に収納されるテープの種類、テープ幅、インクリボンの色、そして、両面粘着テープの色をマークで表し、マークの種類との対応を記憶するものである。
【0041】
図5に示すように、カセット収納部8に装着された各テープカセット21、45の種類を判別する際に選択されるテープ判別データテーブル60は、テープの種類、即ち印字テープの表面保護フィルムの有無を表す「テープのタイプ」と、この印字テープの印字テープ幅を表す「テープ幅」と、この印字テープの印字文字の色を表す「インクリボンの色」と、この印字テープのベース色を表す「両面テープの色」、及びこの印字テープの種類を表す「テープ種識別マーク」から構成されている。また、「テープのタイプ」には、粘着剤と剥離紙とを予め印字テープ46の表面に備えた「レセプタータイプ」と、透明な印字テープ22の被印字面に両面粘着テープ24の粘着面を貼付する「ラミネートタイプ」とが予め登録されている。また、各「テープのタイプ」に対する「テープ幅」には、「レセプタータイプ」に対して「6mm」、「9mm」、「12mm」、「18mm」、「24mm」が予め登録され、「ラミネートタイプ」に対して「6mm」、「9mm」、「12mm」、「18mm」、「24mm」、「36mm」が予め登録されている。また、「テープ種識別マーク」には、各テープ種判別センサ4、5が読み取る「テープ種識別マーク」が予め登録されている。
【0042】
よって、テープ判別データテーブル60に示されるように、各テープカセット21、45に収納されるテープの種類が、例えば、「テープのタイプ」が「ラミネートタイプ」、「テープ幅」が「6mm」、「インクリボンの色」が「黒」、「両面テープの色」が「黄」の場合には、テープ種判別センサ4が剥離紙16から直接読み取る「テープ種識別マーク」は「AAAE」となる。
【0043】
次に、このように構成されたテープ作成装置1のテープ種判別センサ4、5がテープカセット21、45の種類を判別する判別処理について、図12、図13に基づいて説明する。図12は、第1実施形態に係るテープ作成装置のテープ種判別センサがラベル用テープの搬送なしにラインCCDの1ラインのみでテープカセットの種類を判別処理するフローチャートである。図13は、第1実施形態に係るテープ作成装置のテープ種判別センサがラベル用テープを搬送しながらテープカセットの種類を判別処理するフローチャートである。
【0044】
先ず、図12のテープ種判別センサ4、5がラベル用テープ35、49の搬送なしにラインCCDの1ラインのみでテープカセット21、45の種類を判別処理するフローチャートから説明する。ステップ(以下、Sと略記する)1において、キーボード6から入力されたデータを印字テープ22、46に印字するために印字キー3がオンされるとラインCCDのテープ種判別センサ4、5が1ラインだけデータを読み込み(S2)、そのデータをテープ判別データ記憶エリア54Aに記憶されているテープ判別データテーブル60と比較し(S3)所定テープ種識別マークであれば、S4に進み印刷を開始して正常なラベル用テープ35、49が作成される。所定テープ種識別マークでなければ、S5に進みテープカセット21、45が不適合であることをLCD7に表示して印刷を中止する。尚、1ラインだけデータを読み込む方式は、後述する図8のテープ種識別マーク64、図10のテープ種識別マーク66が望ましい。
【0045】
次に、図13のテープ種判別センサがラベル用テープを搬送しながらテープカセットの種類を判別処理するフローチャートの説明をする。ステップ(以下、Sと略記する)101において、キーボード6から入力されたデータを印字テープ22、46に印字するために印字キー3がオンされるとラインCCDのテープ種判別センサ4、5が1ラインだけデータを読み込み(S2)、次に、S103に進みその読み込まれたデータがNライン分のデータかどうか判断する。その読み込まれたデータがNライン分のデータに達成していなければS102に戻り、その読み込まれたデータがNライン分のデータに達成するまで繰り返す。その読み込まれたデータがNライン分のデータに達成するとS104に進み、Nライン分のデータをテープ判別データ記憶エリア54Aに記憶されているテープ判別データテーブル60と比較し(S104)所定テープ種識別マークであれば、S105に進み印刷を開始して正常なラベル用テープ35、49が作成される。所定テープ種識別マークでなければ、S106に進みテープカセット21、45が不適合であることをLCD7に表示して印刷を中止する。
【0046】
以上詳細に説明した通り、第1実施形態に係るテープ作成装置1では、非接触のテープ種判別センサ4、5を備え、ラベル用テープ35、49は、粘着剤と粘着剤を保護する剥離紙16を備え、剥離紙16には、ラベル用テープ35、49を作成するための部材の種類を示す連続して印刷されたテープ種識別マーク61乃至テープ種識別マーク66を備え、非接触のテープ種判別センサ4、5が剥離紙16に連続して印刷されたラベル用テープ35、49を作成するための部材の種類が示されたテープ種識別マーク61乃至テープ種識別マーク66を読み取るようにしたので、機械式スイッチと異なり非接触のテープ種判別センサ4、5を用いることにより信頼性が向上するという効果がある。また、位置決めの精度にも余裕ができるという効果もある。さらに、カセットケース本体28、48にセンサ孔が無いのでカセットケース本体28、48の共通化が図れるという効果がありコストダウンに極めて大きな効果もある。そして、非接触のテープ種判別センサ4、5が剥離紙16に連続して印刷されたラベル用テープ35、49を作成するための部材の種類を示すテープ種識別マーク61乃至テープ種識別マーク66を読み取るのでどの位置からでも情報が読み取れるという効果と、直接テープカセット21、45の情報を読み取るので、異なるテープカセット21、45がカセットケース本体28、48に収納されていても終了処理を速やかに行なうことによって、装置のトラブルを未然に防止できるという効果もある。
【0047】
また、第1実施形態に係るテープ作成装置1では、ラベル用テープ35、49を作成するための部材の種類を示すテープ種識別マーク61乃至テープ種識別マーク66を剥離紙16に印刷することによって、ラベル用テープ35、49が粘着剤で所定の場所に接着された後で、ラベル用テープ35、49を作成するための部材の種類を示すテープ種識別マーク61乃至テープ種識別マーク66が、ラベル用テープ35、49に残らないようにしたので、印刷をする前には必要であるが印刷後には不必要という情報を剥離紙16に印刷することによってラベル用テープ35、49を作成した後で取り除ける効果がある。
【0048】
そして、第1実施形態に係るテープ作成装置1では、非接触のテープ種判別センサ4、5は、ラインCCDであるので、画像を逐次処理することができ速いスピードで連続的に流れるラベル用テープ35、49の印字テープ22、46とインクの種類を示すマークを読み取るのに適しているという効果がある。また、ラベル用テープ35、49が止まっていても画像の特徴を捉えることができるのでラベル用テープ35、49の両方の動作に対して一つのラインCCDで対処できるという効果もある。
【0049】
次に、本発明に係る第2実施形態を図面と共に説明する。第2実施形態に係るテープ作成装置1では、テープ作成装置1で使用されるテープカセット21、45を構成する剥離紙16に連続して印刷されたラベル用テープ35、49を作成するための部材の種類を示しながら別の機能を加えたテープ種識別マーク62について図6に基づいて説明する。図6は、第2実施形態で本発明が適用されたテープ種識別マークを説明する説明図である。ここで、第2実施形態で説明に使用されている符号は、第1実施形態と同一機能のものは同じ符号を使用しその機能の説明は省略している。
【0050】
図6に示すように、剥離紙16に連続して印刷されたラベル用テープ35、49を作成するための部材の種類を示すテープ種識別マーク62とテープ種識別マーク62の間に数字が入れられている。これは、文字や記号が印字される印字テープ22、46の残量を示す数字である。数字は大きい数字から小さい数字にするのがよい。数字を入れる頻度は多いほど良いがテープ種識別マーク62の判別に支障にならない程度にしなければならない。また、テープ種識別マーク62と印字テープ22、46の残量を示す数字と2列で印刷しても良い。
【0051】
以上、説明した通り、第2実施形態に係るテープ作成装置1では、剥離紙16には、ラベル用テープ35、49を作成するための部材の種類を示すテープ種識別マーク62と共に、印字テープ22、46の残量を示す数字を印刷したので、何時でもテープカセット21、45の残量が確認でき、作成したラベル用テープ35、49がエンドテープに掛かってしまったというトラブルを防止できるという効果がある。
【0052】
次に、本発明に係る第3実施形態を図面と共に説明する。第3実施形態に係るテープ作成装置1では、テープ作成装置1で使用されるテープカセット21、45を構成する剥離紙16に連続して印刷されたラベル用テープ35、49を作成するための部材の種類を示しながら別の機能を加えたテープ種識別マーク63について図7に基づいて説明する。図7は、第3実施形態で本発明が適用されたテープ種識別マークを説明する説明図である。ここで、第3実施形態で説明に使用されている符号は、第1実施形態と同一機能のものは同じ符号を使用しその機能の説明は省略している。
【0053】
図7に示すように、剥離紙16に連続して印刷されたラベル用テープ35、49を作成するための部材の種類を示すテープ種識別マーク63の終端にテープのエンドを示す記号が入れられている。従来は別部材が印字テープ22、46の終端に付加されていた。
【0054】
以上、説明した通り、第3実施形態に係るテープ作成装置1では、剥離紙16には、ラベル用テープ35、49を作成するための部材の種類を示すテープ種識別マーク63と共に、印字テープ22、46のエンドを示すマークを印刷したので、従来使用していたエンドテープが不要になりコストダウンの効果がある。
【0055】
次に、本発明に係る第4実施形態を図面と共に説明する。第4実施形態に係るテープ作成装置1では、テープ作成装置1で使用されるテープカセット21、45を構成する剥離紙16に連続して印刷されたラベル用テープ35、49を作成するための部材の種類を示す別のテープ種識別マーク64について図8に基づいて説明する。図8は、第4実施形態で本発明が適用されたテープ種識別マークを説明する説明図である。ここで、第4実施形態で説明に使用されている符号は、第1実施形態と同一機能のものは同じ符号を使用しその機能の説明は省略している。
【0056】
図8に示すように、剥離紙16に連続して印刷されたラベル用テープ35、49を作成するための部材の種類を示すテープ種識別マーク64がピッチをずらして複数列印刷されている。
【0057】
以上、説明した通り、第4実施形態に係るテープ作成装置1では、剥離紙16には、ラベル用テープ35、49を作成するための部材の種類を示すテープ種識別マーク64が連続して印刷され、テープ種識別マーク64の複数の列がそれぞれピッチをずらして印刷されていることにより、判別に必要な画像が途切れること無く並んでいるので、ラベル用テープ35、49を移動させることなくテープカセット21、45のラベル用テープ35、49を作成するための部材の種類を読み取ることができ、無駄なラベル用テープ35、49を作成しなくても良いという効果がある。
【0058】
次に、本発明に係る第5実施形態を図面と共に説明する。第5実施形態に係るテープ作成装置1では、テープ作成装置1で使用されるテープカセット21、45を構成する剥離紙16に連続して印刷されたラベル用テープ35、49を作成するための部材の種類を示す別のテープ種識別マーク65について図9に基づいて説明する。図9は、第5実施形態で本発明が適用されたテープ種識別マークを説明する説明図である。ここで、第5実施形態で説明に使用されている符号は、第1実施形態と同一機能のものは同じ符号を使用しその機能の説明は省略している。
【0059】
図9に示すように、剥離紙16に連続して印刷されたラベル用テープ35、49を作成するための部材の種類を示すテープ種識別マーク65が剥離紙16の長手方向に対して直角に印刷されている。
【0060】
以上、説明した通り、第5実施形態に係るテープ作成装置1では、剥離紙16には、ラベル用テープ35、49を作成するための部材の種類を示すテープ種識別マーク65が剥離紙16の進行方向に対して直角に印刷され、該テープ種識別マーク65が連続して印刷されているので、テープカセット21、45のラベル用テープ35、49を作成するための部材の種類を読み取るためのラベル用テープ35、49の移動を最小限にすることができるという効果がある。
【0061】
次に、本発明に係る第6実施形態を図面と共に説明する。第6実施形態に係るテープ作成装置1では、テープ作成装置1で使用されるテープカセット21、45を構成する剥離紙16に連続して印刷されたラベル用テープ35、49を作成するための部材の種類を示す別のテープ種識別マーク66について図10に基づいて説明する。図10は、第6実施形態で本発明が適用されたテープ種識別マークを説明する説明図である。ここで、第6実施形態で説明に使用されている符号は、第1実施形態と同一機能のものは同じ符号を使用しその機能の説明は省略している。
【0062】
図10に示すように、剥離紙16に連続して印刷されたラベル用テープ35、49を作成するための部材の種類を示すテープ種識別マーク66が剥離紙16の長手方向に対して傾斜させ、更に、重複させながら印刷されている。
【0063】
以上、説明した通り、第6実施形態に係るテープ作成装置1では、剥離紙16には、ラベル用テープ35、49を作成するための部材の種類を示すテープ種識別マーク66を剥離紙16の進行方向に対し傾斜させて印刷し、テープ種識別マーク66を重複させながら連続して印刷されていることにより、判別に必要な画像が途切れること無く並んでいるので、ラベル用テープ35、49を移動させることなくテープカセット21、45のラベル用テープ35、49を作成するための部材の種類を読み取ることができ、無駄なラベル用テープ35、49を作成しなくても良いという効果がある。
【0064】
次に、本発明に係る第7実施形態を図面と共に説明する。第7実施形態に係るテープ作成装置1では、テープ作成装置1で使用されるテープカセット21、45を構成する剥離紙16に連続して印刷されたラベル用テープ35、49を作成するための部材の種類を示す別のテープ種識別マーク66について図11に基づいて説明する。図11は、第7実施形態で本発明が適用されたテープ種識別マークを説明する説明図である。(A)は、テープの幅によって印刷位置を変えたものの図、(B)は、テープの幅によって文字のサイズと太さを変えたものの図、(C)は、同一テープ幅で文字の太さと書体を変えたものの図である。ここで、第7実施形態で説明に使用されている符号は、第1実施形態と同一機能のものは同じ符号を使用しその機能の説明は省略している。
【0065】
図11に示すように、剥離紙16に連続して印刷されたラベル用テープ35、49を作成するための部材の種類を示すテープ種識別マークが、テープの幅等によって、位置や太さサイズをそれぞれ変更している。
【0066】
以上、説明した通り、第7実施形態に係るテープ作成装置1では、剥離紙16には、ラベル用テープ35、49を作成するための部材の種類によって、部材の種類を示すテープ種識別マークの位置又はテープ種識別マークのサイズを変えて印刷し、テープ種識別マークが連続して印刷されているので、テープ種識別マークのみでは表現しきれない場合に効果がある。
【0067】
尚、本発明は前記第1実施形態乃至第7実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】第1実施形態に係るテープ作成装置のテープカセット収納部の収納カバーを開けた場合の平面図である。
【図2】第1実施形態に係るラミネートタイプのテープカセットのテープ作成装置に装着された場合の上ケースを除いた要部を示す平面図である。
【図3】第1実施形態に係るレセプタータイプのテープカセットのテープ作成装置に装着された場合の上ケースを除いた要部を示す平面図である。
【図4】第1実施形態に係るテープ作成装置の制御構成を示すブロック図である。
【図5】第1実施形態に係るテープ作成装置のテープ判別データ記憶エリアに記憶されるテープ判別データテーブルの一例の一部を示す図である。
【図6】第2実施形態で本発明が適用されたテープ種識別マークを説明する説明図である。
【図7】第3実施形態で本発明が適用されたテープ種識別マークを説明する説明図である。
【図8】第4実施形態で本発明が適用されたテープ種識別マークを説明する説明図である。
【図9】第5実施形態で本発明が適用されたテープ種識別マークを説明する説明図である。
【図10】第6実施形態で本発明が適用されたテープ種識別マークを説明する説明図である。
【図11】第7実施形態で本発明が適用されたテープ種識別マークを説明する説明図である。(A)は、テープの幅によって印刷位置を変えたものの図、(B)は、テープの幅によって文字のサイズと太さを変えたものの図、(C)は、同一テープ幅で文字の太さと書体を変えたものの図である。
【図12】第1実施形態に係るテープ作成装置のテープ種判別センサがラベル用テープの搬送なしにラインCCDの1ラインのみでテープカセットの種類を判別処理するフローチャートである。
【図13】第1実施形態に係るテープ作成装置のテープ種判別センサがラベル用テープを搬送しながらテープカセットの種類を判別処理するフローチャートである。
【符号の説明】
【0069】
1.テープ作成装置
4.テープ種判別センサ
5.テープ種判別センサ
11.サーマルヘッド
16.剥離紙
21.テープカセット)
22.印字テープ
23.インクリボン
24.両面粘着テープ
28.カセットケース本体
35.ラベル用テープ
45.テープカセット
46.印字テープ
48.カセットケース本体
49.ラベル用テープ
60.テープ判別データテーブル
61〜66.テープ種識別マーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テープ状の印刷媒体にインクを付着させて文字や記号を印刷する印刷手段によってラベル用テープを作成するテープ作成装置において、
前記ラベル用テープは、粘着剤と粘着剤を保護する剥離紙とを備え、
前記剥離紙には、前記ラベル用テープを作成するための部材の種類を示すテープ種識別マークを備え、
前記テープ作成装置は、前記テープ種識別マークを読み取るための非接触のテープ種読取手段を備えたことを特徴とするテープ作成装置。
【請求項2】
前記剥離紙には、前記テープ種識別マークと共に、前記印刷媒体の残量を示すマークを印刷したことを特徴とする請求項1に記載のテープ作成装置。
【請求項3】
前記剥離紙には、前記テープ種識別マークと共に、前記印刷媒体のエンドを示すマークを印刷したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のテープ作成装置。
【請求項4】
前記剥離紙には、前記テープ種識別マークが連続して印刷され、該マークの複数の列がそれぞれピッチをずらして印刷されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のテープ作成装置。
【請求項5】
前記剥離紙には、前記テープ種識別マークが剥離紙の進行方向に対して直角に印刷され、該マークが連続して印刷されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のテープ作成装置。
【請求項6】
前記剥離紙には、前記テープ種識別マークを剥離紙の進行方向に対し傾斜させて印刷し、該マークを重複させながら連続して印刷されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のテープ作成装置。
【請求項7】
前記剥離紙には、前記ラベル用テープを作成するための部材の種類によって、部材の種類を示す前記テープ種識別マークの位置又は前記テープ種識別マークのサイズを変えて印刷し、該マークが連続して印刷されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のテープ作成装置。
【請求項8】
前記テープ種読取手段は、ラインCCDであることを特徴とする請求項1に記載のテープ作成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2006−159490(P2006−159490A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−351151(P2004−351151)
【出願日】平成16年12月3日(2004.12.3)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】