説明

ディスク装置の光ピックアップ送り機構

【課題】光ピックアップとプリント基板裏面に設けたコネクタとがフレキシブルフラットケーブルで接続された光ピックアップ送り機構において、フレキシブルフラットケーブルがプリント基板等の挿通穴の縁と衝突して異音が発生することがなく、また、フレキシブルフラットケーブルに大きい荷重の繰り返し応力が加わることのない光ピックアップ送り機構を提供する。
【解決手段】プリント基板3の表面上方で直線方向に往復駆動される光ピックアップ1とプリント基板裏面に設けたコネクタ5とがフレキシブルフラットケーブル4で接続されており、フレキシブルフラットケーブル4がプリント基板3に設けた挿通穴3aを挿通してU字形に曲げられる。挿通穴3aの前記U字形の外側に位置する後縁を両側から中央に向けて後退するように傾斜させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はディスク装置に係わり、特に、その光ピックアップ送り機構に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のCDプレーヤ、光ディスク記録再生装置等のディスク装置の光ピックアップ送り機構の例を図8〜図10により説明する。図8に示すように光ピックアップ1にはガイドロッド2、2が挿通しており、図示していないメカニズムによりプリント基板3の上方でガイドロッド2、2に沿って往復駆動される。
【0003】
光ピックアップ1とコネクタ5はフレキシブルフラットケーブル4で接続されている。すなわちフレキシブルフラットケーブル4の一端ははんだ付け等で光ピックアップ1に接続され、U字形に曲げられ、プリント基板の挿通穴3aを挿通させてフレキシブルフラットケーブル4の他端がプリント基板の裏面に配置されたコネクタ5に接続される。
【0004】
フレキシブルフラットケーブル4は樹脂シートに導体がプリントされたものまたは細長導体板を並べて樹脂シートで挟んだものであり可撓性であるため、初期には反っていなくても温度が高い状態で長時間保存すると、幅方向に曲がるように反ることがある。反りの方向は一定しないが、図9に示すようにU字形の外側の面が凹となるように反ることもある。
【0005】
ところで幅方向に反ったままでは曲がることができないため、U字形に曲がる部分では一旦反りが矯正されて平となる。従って光ピックアップ1が送られるに従って、反りの矯正された部分が長手方向に沿って移動する。
【0006】
反った状態で曲がるためには凸の部分が長くなるから平となるためには、幅方向中央の部分が縮むか端の部分が長くなるのであるが、実際には縮んだ部分や伸びた部分が長手方向にずれていくことになる。
【0007】
このようにして、光ピックアップ1が移動するためにU字形の曲率の大きい部分が移動していく。そして、U字形の外側の部分が凸であるとスムーズな移動が可能であるが、逆に図9に示すようにU字形の外側の部分が凹であるとスムーズな移動ができず、フレキシブルフラットケーブルの変形状態が急激に変化する。このことは紙等の可撓性シートを反らせてU字形に曲げ、曲がった部分を移動させることにより容易に確認できる。
【0008】
図10(a)に光ピックアップ1が右方向に移動した状態を示しておりこの場合は、図10(b)に示すようにフレキシブルフラットケーブル4のプリント基板4の挿通穴3aと当接する部分が反っている。図10(c)示すように光ピックアップ1が左方向に移動すると、図10(d)に示すようにフレキシブルフラットケーブル4の挿通穴3aとの当接部が幅方向に平らとなり幅方向中央部がプリント基板4の挿通穴3aと当接する。
【0009】
この状態変化が急激に起きると、フレキシブルフラットケーブル4の幅方向中央部がプリント基板4の挿通穴3aの縁に衝突して異音が発生し、製品の品位が低下する。また、フレキシブルフラットケーブル4の急激な変化に伴ない大きい応力変化も生じる。大きい応力変化が長時間に亘り繰り返されると、フレキシブルフラットケーブル4が劣化して、さらには破損する恐れもある。
【0010】
特開2003−36614号公報に提案された光ディスクドライブ機構は、光ピックアップ1とプリント基板7の裏面に配置されたコネクタ8とを接続するフレキシブルプリント基板(FPC)2はU字形に曲げられプリント基板7の孔7aを挿通している。そして、孔7aの後縁から後側のプリント基板7の上面を覆うシールド板9はフレキシブルプリント基板2と当接する。
【0011】
この光ディスクドライブ機構ではプリント基板7の孔7aの後縁がフレキシブルプリント基板2の幅方向と直角方向の直線であり、シールド板9は平板をフレキシブルプリント基板2の幅方向と直角方向の直線で折曲げて形成されているため、これらがフレキシブルプリント基板2をU字形の外側を凸に反らせる曲げ癖をつける作用を有していない。
【0012】
従って、フレキシブルプリント基板2がU字形の外側が凹となるように反った場合は、上記した従来例と同様にフレキシブルプリント基板2と孔7aの後縁またはシールド板9との衝突する異音が発生し、また、フレキシブルプリント基板2に大きい応力の繰り返し荷重が長期間に亘って加わるとフレキシブルプリント基板2が破損する恐れがある。
【特許文献1】特開平2003−36614号公報、段落0006、図1、図2
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
この発明は上記した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、光ピックアップと板状支持部材裏面に設けた固定部材とがフレキシブルフラットケーブルの両端を固定しており、フレキシブルフラットケーブルが板状支持部材に設けた挿通穴を挿通してU字形に曲げられる光ピックアップ送り機構において、フレキシブルフラットケーブルが板状支持部材の挿通穴の縁と衝突して異音が発生することがなく、また、フレキシブルフラットケーブルに大きい荷重の繰り返し応力が加わることのない光ピックアップ送り機構を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
この発明のディスク装置の光ピックアップ送り機構は、板状支持部材の表面上方で直線方向に往復駆動される光ピックアップと前記板状支持部材裏面に設けた固定部材とがフレキシブルフラットケーブルの両端を固定しており、前記フレキシブルフラットケーブルが前記板状支持部材に設けた挿通穴を挿通してU字形に曲げられる光ピックアップ送り機構において、前記挿通穴の前記U字形の外側に位置する後縁が両側から中央に向けて後退するように傾斜しているものである。
【0015】
また、この発明のディスク装置の光ピックアップ送り機構は、板状支持部材の表面上方で直線方向に往復駆動される光ピックアップと前記板状支持部材裏面に設けた固定部材とがフレキシブルフラットケーブルの両端を固定しており、前記フレキシブルフラットケーブルが前記板状支持部材に設けた挿通穴を挿通してU字形に曲げられる光ピックアップ送り機構において、前記挿通穴の前記U字形の外側に位置する後縁が光ピックアップ移動方向に対して傾斜しているものである。
【0016】
また、この発明のディスク装置の光ピックアップ送り機構は、板状支持部材の表面上方で直線方向に往復駆動される光ピックアップと前記板状支持部材裏面に設けた固定部材とがフレキシブルフラットケーブルの両端を固定しており、前記フレキシブルフラットケーブルが前記板状支持部材に設けた挿通穴を挿通してU字形に曲げられる光ピックアップ送り機構において、前記挿通穴の前記U字形の外側に位置する後縁に前記フレキシブルフラットケーブルの幅より狭い幅の切り欠きが設けられていることを特徴とするディスク装置の光ピックアップ送り機構。
【0017】
また、この発明のディスク装置の光ピックアップ送り機構は、板状支持部材の表面上方で直線方向に往復駆動される光ピックアップと前記板状支持部材裏面に設けた固定部材とがフレキシブルフラットケーブルの両端を固定しており、前記フレキシブルフラットケーブルが前記板状支持部材に設けた挿通穴を挿通してU字形に曲げられる光ピックアップ送り機構において、前記板状支持部材の表面に前記挿通穴の前記U字形の外側に位置する後縁から光ピックアップの移動方向に延びる方向に筋状の突起が設けられたものである。
【0018】
また、この発明のディスク装置の光ピックアップ送り機構は、板状支持部材の表面上方で直線方向に往復駆動される光ピックアップと前記板状支持部材裏面に設けた固定部材がフレキシブルフラットケーブルの両端を固定しており、前記フレキシブルフラットケーブルが前記板状支持部材に設けた挿通穴を挿通してU字形に曲げられる光ピックアップ送り機構において、前記板状支持部材の表面に前記挿通穴の前記U字形の外側に位置する後縁から後側に向けて光ピックアップの移動方向と直角方向の断面が中央に向けて低くなる傾斜面を有する凹みが設けられているものである。
【発明の効果】
【0019】
この発明の光ピックアップ送り機構によれば、フレキシブルフラットケーブルが板状支持部材の挿通穴の縁と衝突して異音が発生することがなく、また、フレキシブルフラットケーブルに大きい荷重の繰り返し応力が加わることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下この発明を実施するための最良の形態を実施例に即して説明する。
【実施例1】
【0021】
図1(a)はこの発明の実施例1である光ピックアップ送り機構を示す平面図、図1(b)は図1(a)におけるA−A断面図、図1(c)は同光ピックアップ送り機構を示す部分拡大平面図である。図1に示すように光ピックアップ1にはガイドロッド2、2が挿通しており、図示していないメカニズムによりプリント基板3の上方でガイドロッド2、2に沿って往復駆動される。
【0022】
光ピックアップ1とコネクタ5はフレキシブルフラットケーブル4で接続されている。なお、フレキシブルフラットケーブル4は樹脂シートに複数の帯状導体を並列となるように印刷したいわゆるFPC(フレキシブルプリントサーキット)でもよく、また、複数の帯状導体を樹脂シートで挟んで形成したものでもよい。
【0023】
フレキシブルフラットケーブル4の一端ははんだ付け等で光ピックアップ1に接続され、さらに、U字形に曲げられプリント基板の挿通穴3aを挿通させフレキシブルフラットケーブル4の他端がプリント基板の裏面に配置されたコネクタ5に接続される。
【0024】
プリント基板の挿通穴3aの後縁は図1(a)または図1(c)に示されているようにV字形の切り欠きが形成されている。フレキシブルフラットケーブル4は可撓性であるため、初期には反っていなくても温度が高い状態で長時間保存したりすると、幅方向に曲がるように反ることがある。しかしながらフレキシブルフラットケーブル4は、弾性があるためU字形に曲げられると、図1(b)に示すようにプリント基板の挿通穴3aの後縁に圧接される。
【0025】
このため、フレキシブルフラットケーブル4が変形されて、図2に示すようにU字形の外面が凸となるように反り癖が付けられる。光ピックアップ1が移動するにつれてU字形に曲がる部分が移動し反りの部分は幅方向に平となる。このようにフレキシブルフラットケーブル4は繰り返しの変形が生じるが、先に従来例で説明したようにU字形の外面が凸であると、変形はスムーズに変化して繰り返し応力は小さくなる。
【0026】
図3(a)に光ピックアップ1が右方向に移動した状態を示しておりこの場合は、図3(b)に示すようにフレキシブルフラットケーブル4のプリント基板4の挿通穴3aと当接する部分がU字形の外面が凸となるように反っている。
【0027】
図3(c)示すように光ピックアップ1が左方向に移動すると、フレキシブルフラットケーブル4のプリント基板4の挿通穴3aと当接する部分が曲り、図3(d)に示すように幅方向に平坦となるが、変形状態の変化がスムーズであり、しかもフレキシブルフラットケーブル4の中央部分がプリント基板4の挿通穴3aの縁から離れるだけであり、衝突による異音が発生しない。
【0028】
このように実施例1の光ピックアップ送り機構では、反り癖のつきやすい薄いフレキシブルフラットケーブルを使用しても、光ピックアップの移動に伴って異音が発生することがなく、また、フレキシブルフラットケーブルに大きい応力の繰り返し荷重が加わって破損する恐れがない。
【実施例2】
【0029】
図4(a)はこの発明の実施例2である光ピックアップ送り機構の要部を示す概略断面図、図4(b)は同光ピックアップ送り機構の部材の当接状態を示す断面図、図4(c)は同光ピックアップ送り機構の要部を示す概略平面図である。
【0030】
実施例2の光ピックアップ送り機構ではピックアップ支持シャーシ6の挿通穴6aの後縁は直線状であるが、ピックアップ支持シャーシ6の表面に挿通穴6aの後縁から後方に向けて筋状突起6b、6bが形成されている。他の構成は実施例1と同様である。
【0031】
この例では図4(b)に示すようにフレキシブルフラットケーブル4がピックアップ支持シャーシ6に圧接された状態でフレキシブルフラットケーブル4の両端が筋状突起6b、6bに押し上げられフレキシブルフラットケーブル4にU字形外面が凸となる反り癖が付けられて実施例1と同様の効果が得られる。
【実施例3】
【0032】
図5(a)はこの発明の実施例3である光ピックアップ送り機構の要部を示す概略断面図、図5(b)は同光ピックアップ送り機構の部材の当接状態を示す断面図、図5(c)は同光ピックアップ送り機構の要部を示す概略平面図である。
【0033】
実施例3の光ピックアップ送り機構では、ピックアップ支持シャーシ6の挿通穴6aの後縁は直線状であるが、ピックアップ支持シャーシ6の表面に挿通穴6aの後縁から後方に向けてV字形の凹み6cが形成されている。他の構成は実施例1と同様である。
【0034】
この例では、図5(b)に示すようにフレキシブルフラットケーブル4がピックアップ支持シャーシ6に圧接された状態でフレキシブルフラットケーブル4が凹み6cに押されてフレキシブルフラットケーブル4にU字形外面が凸となる反り癖が付けられて実施例1と同様の効果が得られる。
【実施例4】
【0035】
図6はこの発明の実施例4である光ピックアップ送り機構の要部を示す概略平面図である。実施例4の光ピックアップ送り機構では、プリント基板3の挿通穴3aの後縁にフレキシブルフラットケーブル4の幅より狭い幅の切り欠きが設けられている。他の構成は実施例1と同様である。
【0036】
この例では、フレキシブルフラットケーブル4がプリント基板3に圧接された状態でフレキシブルフラットケーブル4の両側がプリント基板3に押されて、フレキシブルフラットケーブル4にU字形外面が凸となる反り癖が付けられ実施例1と同様の効果が得られる。
【実施例5】
【0037】
図7はこの発明の実施例5である光ピックアップ送り機構の要部を示す概略平面図である。実施例5の光ピックアップ送り機構では、プリント基板3の挿通穴3aの後縁がフレキシブルフラットケーブル4の長手方向に対して傾斜している。他の構成は実施例1と同様である。
【0038】
この例ではフレキシブルフラットケーブル4がプリント基板3に圧接された状態でフレキシブルフラットケーブル4の片側がプリント基板3に押されて、フレキシブルフラットケーブル4にU字形外面が凸となる反り癖が付けられる。反り癖は必ずしも左右対称とはならないが、やはり実施例1と同様の効果が得られる。
【0039】
実施例は以上の様に構成されているが発明はこれに限られず、例えば、プリント基板やピックアップ支持シャーシ等に設けられる挿通穴の後縁は曲線状に傾斜してもよい、また、ピックアップ支持シャーシ等の表面に設けられる筋状突起や凹みは曲面に形成してもよい。さらに、フレキシブルフラットケーブルが挿通穴から離れたコネクタに接続される場合はフレキシブルフラットケーブルが垂れ下がらないように挿通穴の近傍で両面テープ等の固定部材で固定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】図1(a)はこの発明の実施例1である光ピックアップ送り機構を示す平面図、図1(b)は図1(a)におけるA−A断面図、図1(c)は同光ピックアップ送り機構を示す部分拡大平面図である。
【図2】同光ピックアップ送り機構の作用を説明する斜視図である。
【図3】図3(a)は同光ピックアップ送り機構の要部の1の状態を示す概略断面図、図3(b)は図3(a)におけるA方向矢視図、図3(c)は同要部の他の状態を示す概略断面図、図3(d)は図3(c)におけるB方向矢視図である。
【図4】図4(a)はこの発明の実施例2である光ピックアップ送り機構の要部を示す概略断面図、図4(b)は同光ピックアップ送り機構の部材の当接状態を示す断面図、図4(c)は光ピックアップ送り機構の要部を示す概略平面図である。
【図5】図5(a)はこの発明の実施例3である光ピックアップ送り機構の要部を示す概略断面図、図5(b)は同光ピックアップ送り機構の部材の当接状態を示す断面図、図5(c)は光ピックアップ送り機構の要部を示す概略平面図である。
【図6】この発明の実施例4である光ピックアップ送り機構の要部を示す概略平面図である。
【図7】この発明の実施例5である光ピックアップ送り機構の要部を示す概略平面図である。
【図8】図8(a)は従来の光ピックアップ送り機構の例を示す平面図、図8(b)は図8(a)におけるA−A断面図、図8(c)は同光ピックアップ送り機構を示す部分拡大平面図である。
【図9】同光ピックアップ送り機構の作用を説明する斜視図である。
【図10】図10(a)は同光ピックアップ送り機構の要部の1の状態を示す概略断面図、図10(b)は図10(a)におけるA方向矢視図、図10(c)は同要部の他の状態を示す概略断面図、図10(d)は図10(c)におけるB方向矢視図である。
【符号の説明】
【0041】
1 光ピックアップ
2 ガイドロッド
3 プリント基板、3a 挿通穴、3b 筋状突起、3c 凹み
4 フレキシブルフラットケーブル
5 コネクタ
6 ピックアップ支持シャーシ6、6a 挿通穴、6b 筋状突起、6c 凹み

【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状支持部材の表面上方で直線方向に往復駆動される光ピックアップと前記板状支持部材裏面に設けた固定部材とがフレキシブルフラットケーブルの両端を固定しており、前記フレキシブルフラットケーブルが前記板状支持部材に設けた挿通穴を挿通してU字形に曲げられる光ピックアップ送り機構において、前記挿通穴の前記U字形の外側に位置する後縁が両側から中央に向けて後退するように傾斜していることを特徴とするディスク装置の光ピックアップ送り機構。
【請求項2】
板状支持部材の表面上方で直線方向に往復駆動される光ピックアップと前記板状支持部材裏面に設けた固定部材とがフレキシブルフラットケーブルの両端を固定しており、前記フレキシブルフラットケーブルが前記板状支持部材に設けた挿通穴を挿通してU字形に曲げられる光ピックアップ送り機構において、前記挿通穴の前記U字形の外側に位置する後縁が光ピックアップ移動方向に対して傾斜していることを特徴とするディスク装置の光ピックアップ送り機構。
【請求項3】
板状支持部材の表面上方で直線方向に往復駆動される光ピックアップと前記板状支持部材裏面に設けた固定部材とがフレキシブルフラットケーブルの両端を固定しており、前記フレキシブルフラットケーブルが前記板状支持部材に設けた挿通穴を挿通してU字形に曲げられる光ピックアップ送り機構において、前記挿通穴の前記U字形の外側に位置する後縁に前記フレキシブルフラットケーブルの幅より狭い幅の切り欠きが設けられていることを特徴とするディスク装置の光ピックアップ送り機構。
【請求項4】
板状支持部材の表面上方で直線方向に往復駆動される光ピックアップと前記板状支持部材裏面に設けた固定部材とがフレキシブルフラットケーブルの両端を固定しており、前記フレキシブルフラットケーブルが前記板状支持部材に設けた挿通穴を挿通してU字形に曲げられる光ピックアップ送り機構において、前記板状支持部材の表面に前記挿通穴の前記U字形の外側に位置する後縁から光ピックアップの移動方向に延びる方向に筋状の突起が設けられたことを特徴とするディスク装置の光ピックアップ送り機構。
【請求項5】
板状支持部材の表面上方で直線方向に往復駆動される光ピックアップと前記板状支持部材裏面に設けた固定部材がフレキシブルフラットケーブルの両端を固定しており、前記フレキシブルフラットケーブルが前記板状支持部材に設けた挿通穴を挿通してU字形に曲げられる光ピックアップ送り機構において、前記板状支持部材の表面に前記挿通穴の前記U字形の外側に位置する後縁から後側に向けて光ピックアップの移動方向と直角方向の断面が中央に向けて低くなる傾斜面を有する凹みが設けられていることを特徴とするディスク装置の光ピックアップ送り機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−200465(P2007−200465A)
【公開日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−18493(P2006−18493)
【出願日】平成18年1月27日(2006.1.27)
【出願人】(000003595)株式会社ケンウッド (1,981)
【Fターム(参考)】