説明

ディスク装置

【課題】 車載用で振動によりデータ飛びが多く発生する状況やリッピングスピードを上げた状態でも正しくリッピングすることが可能なディスク装置を提供すること。
【解決手段】 ドライブユニット(10)は、メインコントロールユニット(20)へデジタルオーディオ信号に欠落があることを第2通信部により知らせ、メインコントロールユニット(20)は、ドライブユニット(10)へ欠落より手前の位置からのデジタルオーディオ信号を送信するよう第2通信部により知らせ、ドライブユニット(10)は、メインコントロールユニット(20)へ欠落より手前の位置からのデジタルオーディオ信号を第1通信部により送信し、メインコントロールユニット(20)は、欠落より手前の位置からのデジタルオーディオ信号を用いて再生制御することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CD(Compact Disc)などに保持されたデジタルオーディオ信号をMP3(MPEG Audio Layer-3)ファイルなどに圧縮変換して記録する機能(以降、リッピングと呼ぶ)を有するディスク装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
光ディスクから取得したデジタルオーディオ信号をバッファメモリに一旦蓄積し、バッファメモリから読み出したデータを圧縮変換し記録媒体に記録する装置が実用化されている。そこで、バッファメモリ容量を効率よく用いるために、バッファメモリに蓄積されたデータ量に基づき、光ディスクからデータを取得する速度を変化させることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、光ディスクから取得したデジタルオーディオ信号を送信する送信側と、受信したデジタルオーディオ信号をリッピングしたり、リッピングした圧縮信号を再生する受信側を接続する通信フォーマットとしてI2S規格やSPDIF規格などが知られている。
【0004】
図6に示すように、I2S規格の出力フォーマットは、3本の信号線(BCLK、LRCK、SRDATA)でデジタルオーディオ信号のみ出力し、サブコードを出力しない仕様となっている。そのため、I2S規格は、通信速度の高速化が可能であるとの特徴を有する。一方、SPDIF規格は、デジタルオーディオ信号およびサブコードの両方が出力されるが、信号線が1本のため高速化には不向きである。なお、市場からのリッピングの高速化要望は強く、リッピングを行うシステムにはI2S規格が採用されることが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−198293号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の技術のように、バッファメモリの制御および圧縮変換し記録媒体に記録する制御を一つの機器で実施する場合には発生しないが、次のような構成とすると生じる問題がある。その構成とは、光ディスクから取得したデジタルオーディオ信号を送信する送信側と、受信したデジタルオーディオ信号をリッピングおよび再生する受信側をI2S規格などを用いた通信により接続し、送信側と受信側を別々に制御する場合である。
【0007】
前述のI2S規格の出力フォーマットにはサブコードが無いため、受信側はデジタルオーディオ信号のみを受信する。そうすると、受信側は、デジタルオーディオ信号のみでは、外部からの衝撃や振動などで光ディスクからデータが取得できない状態なのか、光ディスクから取得したデータが無音部分であるのか区別できないという問題がある。
【0008】
このような問題があると、外部からの衝撃や振動などで光ディスクからデータが取得できない状態のデジタルオーディオ信号も受信側ではそのままリッピングしてしまうことがある。その後、このようにリッピングされた部分を再生すると、光ディスクに保持されたデジタルオーディオ信号とは異なる状態、例えば無音再生や音飛びとなることがある。
【0009】
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、光ディスクからデジタルオーディオ信号を取得し送信する送信側の制御部と、別ユニットの受信側との制御部間の通信
を併用することで、車載用で振動によりデータ飛びが多く発生する状況やリッピングスピードを上げた状態でも正しくリッピングすることのできるディスク装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明は、ドライブユニットは、デジタルオーディオ信号に欠落があることを判断する第1制御部と、デジタルオーディオ信号を第1通信部により送信する第2制御部とを含み、第1制御部がデジタルオーディオ信号に欠落があると判断した際、第1制御部は、メインコントロールユニットへデジタルオーディオ信号に欠落があることを第2通信部により知らせ、メインコントロールユニットは、ドライブユニットへ欠落より手前の位置からのデジタルオーディオ信号を送信するよう第2通信部により知らせ、第2制御部は、メインコントロールユニットへ欠落より手前の位置からのデジタルオーディオ信号を第1通信部により送信し、メインコントロールユニットは、欠落より手前の位置からのデジタルオーディオ信号を用いて再生制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の上記構成により、デジタルオーディオ信号の送受信に加え、送信側および受信側の制御部間の通信を併用するので、車載用で振動によりデータ飛びが多く発生する状況やリッピングスピードを上げた状態でも正しくリッピングすることが可能なディスク装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態におけるディスク装置のブロック図
【図2】本発明の実施の形態におけるデジタルデータの欠落を通知する処理動作を説明するためのフロー図
【図3】本発明の実施の形態におけるデジタルデータの欠落を通知する処理動作を説明するためのフロー図
【図4】本発明の実施の形態におけるデジタルデータの異常確認をする処理動作を説明するためのフロー図
【図5】本発明の実施の形態におけるデジタルデータの異常確認をする処理動作を説明するためのフロー図
【図6】I2S規格の出力フォーマットを示す図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態のディスク装置100について図面を用いて説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施の形態におけるディスク装置100の概略ブロック図である。
【0015】
ディスク装置100は、CDユニット10とメインコントロールユニット20に大きく分けられる。まず、CDユニット10について説明する。
【0016】
CDユニット10は、ディスク30のデータを読み取るピックアップ32と、ディスク30を回転させるモータユニット31、モータユニット31を動かすためのドライバーIC33、ディスク30から読み取ったデータの信号処理をする制御部40を有する。
【0017】
ディスク30は、デジタルオーディオ信号が保持されるCD(Compact disk)が代表的である。
【0018】
ピックアップ32は、ディスク30に保持されたデジタルオーディオ信号を取得し、CD_LSI42へそのデータを送る。
【0019】
制御部40は、さらにCPU41、CD_LSI42、およびショックプルーフ再生機能がある場合には、DRAM43を有する。CPU41は、次に説明するメインコントロールユニット20のCPU50間のシリアル通信などで、CDユニット10の再生状態などの機器情報およびメインコントロールユニット20からの指示コマンドなどを送受信する。
【0020】
CD_LSI42は、ピックアップ32から取得したデジタルオーディオ信号を信号処理し、I2S規格などの通信フォーマットで出力する。また、トラッキングサーボ、フォーカスサーボなどが外れると、ピックアップ32がデジタルオーディオ信号を取得できないとCPU41へ伝える機能も有する。
【0021】
ここで、DRAM43を必要とするショックプルーフ再生機能に関して説明する。
【0022】
ショックプルーフ再生機能とは、振動の影響などで読取りエラーが生じた場合にはメモリ情報を自動的に割り当て、不快な音飛びを防止するものである。このように、ショックプルーフ再生機能を有する場合は、ディスク30を高速に回転させて、デジタルオーディオ信号を取得するスピードをより速くし、DRAM43などに一時保持しておく。外部からの振動などで一時的にデータが取得できなくなった場合に、DRAM43からのデータを自動的に出力することで、DRAM43のデータが無くなるまでディスク30の一時的に取得できなかったデータを再度取得するようにすることができる。このようにすることで、データ出力の欠落を防ぐことができ、より信頼性の高いデジタルオーディオ信号をCD_LSI42からメインコントロールユニット20へ送信することができる。
【0023】
なお、CDユニット10は、ディスク30に保持されたデジタルオーディオ信号を取得し、メインコントロールユニット20などにデジタルオーディオ信号を提供する機能を有し、CDプレーヤに限らずDVDプレーヤやナビゲーション装置など様々な機器に接続して使用される。
【0024】
次に、メインコントロールユニット20の各構成の説明をする。
【0025】
CPU50は、CDユニット10のCD_LSI42からI2S規格などの通信フォーマットで出力されたのデジタルオーディオ信号を一度RAM54などに記録し、データの整合性を確認する。
【0026】
圧縮LSI51は、MP3やWMAなどの圧縮フォーマットに変換し、HDD52などに記録する。通常の再生では、CDユニット10から出力されたデジタルオーディオ信号は、欠落することが無いため、圧縮LSI51はデジタルオーディオ信号からオーディオデータ部を抜き出して圧縮フォーマットに変換しHDD52などに記録すればよい。
【0027】
DAC53は、デジタル信号をアナログ信号へ変換し、アンプ(図示しない)やスピーカ60へ送る。
【0028】
以上のように構成されたCDユニット10とメインコントロールユニット20について、その関係について説明する。
【0029】
メインコントロールユニット20は、デジタルオーディオ信号をリッピングおよび再生する機能を有するが、CDユニット10とは別のユニットとして構成される。メインコントロールユニット20は、CDユニット10とI2S規格などの通信フォーマットを用いて、デジタルオーディオ信号のみの送受信を行う。加えて、CDユニット10の制御部40に含まれるCPU41とメインコントロールユニット20に含まれるCPU50の間をシリアル通信な
どで接続する。この通信では、CDユニット10からディスク傷や外部からの衝撃によってデジタルオーディオ信号に欠落が発生したことを知らせる信号が含まれる。
【0030】
さらに詳しく説明すると、例えば、外部からの振動などがあると、CDユニット10では、ディスク30のデータの読み取りに失敗する場合がある。そこで、前述のショックプルーフ再生機能により、データの再取得が可能であればCDユニット10から出力するデジタルオーディオ信号に問題はない。しかし、ショックプルーフ再生機能がある場合でも、DRAM43が空になれば対応できない。その際には、I2S規格ではBCLK、LRCKは出力されたままになるが、SRDATAのデータラインが欠落する。そうすると、メインコントロールユニット20では、デジタルオーディオ信号が正常再生中の無音部分であるか欠落部分であるかの区別ができない。しかし、CDユニット10のCPU41とメインコントロールユニット20のCPU50の間にデジタルオーディオ信号に欠落が発生したことを知らせる信号が含まれるシリアル通信があれば、メインコントロールユニット20のCPU50はデジタルオーディオ信号が正常再生中の無音部分であるか欠落部分であるかの区別をすることが可能となる。欠落部分であれば、CPU50は、リッピングを中止し、再度データをつなぐようにCPU41に指示する、あるいはその部分をリッピング対象から外すなど、異常な音を出さないような対策をすることができる。
【0031】
また、ショックプルーフ再生機能がない場合は、CD_LSI42が、トラッキングサーボ、フォーカスサーボなどが外れて、ピックアップ32がデジタルオーディオ信号を取得できないことを、CPU41へサーボが外れたと伝える。この際、CPU41がデジタルオーディオ信号に欠落が発生したと前述のシリアル通信でメインコントロールユニット20に知らせれば、メインコントロールユニット20のCPU50はデジタルオーディオ信号が正常再生中の無音部分であるか欠落部分であるかの区別をすることが可能となる。
【0032】
このように、本実施の形態は、CDユニット10とメインコントロールユニット20を汎用の通信規格であるI2S規格などを用いて接続する構成とするところに特徴を有する。そうすれば、機能追加など設計変更などする際、ディスク30に保持されたデジタルオーディオ信号を取得するCDユニット10に相当する部分は、何も変更を加えることなく、デジタルオーディオ信号をリッピングおよび再生するメインコントロールユニット20に相当する部分を様々な態様に変形することが可能となる。なお、本形態はCDユニット10に相当する部分とメインコントロールユニット20に相当する部分が、I2S規格などの汎用の通信フォーマットを用いて接続されていれば、本実施の形態に限定されない。例えば、CDユニット10に相当する部分とメインコントロールユニット20に相当する部分が同一基板上に実装されたものも含まれる。
【0033】
次に、CDユニット10とメインコントロールユニット20の処理の流れを図2、図3、図4、図5を用いて説明する。
【0034】
まず、CDユニット10のCPU41で行う処理を示す図2のフローチャートを用いて説明する。
【0035】
CDユニット10のCPU41は、メインコントロールユニット20のCPU50からのコマンドを解析するモジュール411とCD再生中にデータ欠落の有無を判断するモジュール412、CPU50にデータ欠落を通知するモジュール413を有する。
【0036】
ここで、ショックプルーフ再生機能付きの場合を図2を用いて説明する。
【0037】
まず、モジュール411は、CPU50からシリアル通信などによって、コマンドを受けたときに(ステップ4111)、CPU41内部にあるデータ欠落設定用フラグをクリアす
る(ステップ4112)。
【0038】
次に、モジュール412は、ディスクを再生中と判断すると(ステップ4121)、DRAM43が空になったかを判定する(ステップ4122)。モジュール412は、DRAM43が空であると判定すると、データ欠落が発生したとして、データ欠落設定用フラグをセットする(ステップ4124)。そして、モジュール413は、ステップ4124でモジュール412がセットしたデータ欠落設定用フラグをデータ欠落情報として、CPU50にシリアル通信などで通知する(ステップ31)。
【0039】
次に、モジュール413は、ステップ4124でモジュール412がセットしたデータ欠落設定用フラグをデータ欠落情報として、CPU50にシリアル通信などで通知する(ステップ31)。
【0040】
以上でショックプルーフ再生機能付きの場合の説明を終了し、次にショックプルーフ再生機能が無い場合を図3を用いて説明する。
【0041】
ショックプルーフ再生機能が無い場合、図2のステップ4111からステップ31において、ステップ4122の処理がステップ4123の処理へ変わるところのみが異なるので、その部分のみ説明する。
【0042】
ステップ4122では、モジュール412がDRAM43が空になったかを判定するが、ショックプルーフ再生機能が無い場合は以下の判定を行う。モジュール412は、サーボが外れるなどで、デジタルオーディオ信号が取得できないとの通知がCD_LSI42から有るかを判定する(ステップ4123)。モジュール412は、通知が有ると判定すると、データ欠落が発生したとして、データ欠落設定用フラグをセットする(ステップ4124)。以降は、ショックプルーフ再生機能付きの場合と同じである。
【0043】
以上の処理を行うことによって、CDユニット10において、再生中にデジタルオーディオ信号にデータ欠落が一度でも発生すると、CPU50から新たなコマンドが送信されるまでその情報は保持する。そうすることで、CPU50に正確にデータ欠落情報を通知でき、またCPU50でのデータ欠落情報の取りこぼしも防止できる。
【0044】
次に、メインコントロールユニット20のCPU50で行うデジタルデータ異常確認処理手順について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。
【0045】
CPU50は、CPU41からの最新情報を取得するモジュール501と、CD再生中にリッピング制御全般、データ欠落を判断しリカバリ設定するモジュール502と、CPU41にシリアル通信などを通じてデータのリカバリをする目標位置を設定するモジュール503と、データ欠落発生前のデジタルオーディオ信号のデータとを比較しリッピングを再開させるモジュール504を有する。
【0046】
はじめに、モジュール501は、CPU41からシリアル通信などによって、最新情報を取得する(ステップ5011)。
【0047】
次に、モジュール502は、CDユニット10が再生中の場合(ステップ5021)、デジタルオーディオ信号をCPU50のRAMに展開する(ステップ5022)。そして、モジュール502は、ステップ5011でデータ出力に欠落があったという情報が無い場合は、RAMに展開したデジタルオーディオ信号を圧縮LSI51へ転送し(ステップ5024)、その後、HDD52などへ圧縮データが格納される。
【0048】
対して、モジュール502は、ステップ5011でデジタルオーディオ信号に欠落があったという情報が有る場合は、リトライ回数を判断し(ステップ5025)、規定回数以内なら欠落位置より手前の位置を目標位置に設定し(ステップ5026)、CPU50内部のリトライカウンタをUPする(ステップ5027)。モジュール502は、ステップ5025でリトライ回数が規定回数以上と判断した場合は、その曲(ファイル)において、そのままリッピングを継続するか、その曲(ファイル)全体のリッピングを中止するなどの対応を行う(ステップ5028)。ディスク30の傷が原因でデジタルオーディオ信号に欠落が有る場合、何度リトライを繰り返しても欠落が無くならない場合があるからである。そして、ステップ5031において、モジュール503は、リトライとして、ステップ5026で設定した目標位置から再度データを取得するコマンドなどをCDユニットのCPU41にシリアル通信などで送る。
【0049】
そして、ステップ5041では、モジュール503によるコマンド発行後、モジュール504がCDユニット10からデジタルオーディオ信号が送信されてくるのを待つ。モジュール501がデジタルオーディオ信号を取得すると、モジュール504は、新しく取得したデジタルオーディオ信号と、データ欠落検出直前のデジタルオーディオ信号との比較を開始する(ステップ5042)。モジュール504は、新旧のデジタルオーディオ信号の一致部を検出すると(ステップ5043)、圧縮LSI51へのデータ転送を再開し(ステップ5044)、リトライカウンタをクリアする(ステップ5045)。
【0050】
以上説明したように、本実施の形態によれば、CDユニット10とメインコントロールユニット20などの別ユニットの間にデータの欠落を知らせるシリアル通信などの構成を備えることで、メインコントロールユニット20側でリトライしてデータ欠落部をつなぐか、再生中の曲(トラック)をリッピングの対象から外すなどの操作を自由に設定することができる。従って、CDユニット10側は非常に簡単な構成にすることができ、またシステム全体の機能を変更する場合などもCDユニット10側は何も変更することなく、メインコントロールユニット20などの別ユニットを設計変更または新規設計にするなど様々な対応をすることが可能となる。つまり、CDユニット10は、システム全体の機能に関係なく共通化できるようになる。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明は、光ディスクなどに保持されたデジタルオーディオ信号をMP3ファイルなどにリッピングする機能を有するディスク装置に適用することができる。
【符号の説明】
【0052】
10 CDユニット
20 メインコントロールユニット
30 ディスク
31 モータ類
32 ピックアップ
33 ドライバーIC
40 制御部
41 CPU(CDユニット内)
42 CD_LSI
43 DRAM
50 CPU(メインコントロールユニット内)
51 圧縮LSI
52 HDD
53 DAC
60 スピーカ
70 操作パネル、液晶画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスクに保持されたデジタルオーディオ信号を圧縮変換して記録するリッピング機能を有するディスク装置であって、
前記ディスクに保持された前記デジタルオーディオ信号を取得するドライブユニットと
前記デジタルオーディオ信号をリッピングするメインコントロールユニットと、
前記ドライブユニットから前記デジタルオーディオ信号のみを前記メインコントロールユニットへ提供する第1通信部と、
前記ドライブユニットの再生状態および前記メインコントロールユニットからの指示コマンドを送受信する第2通信部と、を有し、
前記ドライブユニットは、前記デジタルオーディオ信号に欠落があることを判断する第1制御部と、前記デジタルオーディオ信号を前記第1通信部により送信する第2制御部とを含み、
前記第1制御部が前記デジタルオーディオ信号に欠落があると判断した際、前記第1制御部は、前記メインコントロールユニットへ前記デジタルオーディオ信号に欠落があることを前記第2通信部により知らせ、
前記メインコントロールユニットは、前記ドライブユニットへ前記欠落より手前の位置からのデジタルオーディオ信号を送信するよう前記第2通信部により知らせ、
前記第2制御部は、前記メインコントロールユニットへ前記欠落より手前の位置からのデジタルオーディオ信号を前記第1通信部により送信し、
前記メインコントロールユニットは、前記欠落より手前の位置からのデジタルオーディオ信号を用いて再生制御するディスク装置。
【請求項2】
前記ドライブユニットは、前記デジタルオーディオ信号を一時保持するショックプルーフ再生機能用メモリをさらに有し、
前記第1制御部は、前記第2制御部からショックプルーフ再生機能用メモリが空であるとの通知がある際に、前記デジタルオーディオ信号に欠落があると判断することを特徴とする請求項1に記載のディスク装置。
【請求項3】
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記デジタルオーディオ信号が取得できないとの通知がある際に、前記デジタルオーディオ信号に欠落があると判断することを特徴とする請求項1に記載のディスク装置。
【請求項4】
ディスクに保持されたデジタルオーディオ信号を取得するドライブユニットであって、
前記ドライブユニットから前記デジタルオーディオ信号をリッピングする前記メインコントロールユニットへ、前記デジタルオーディオ信号のみを提供する第1通信部が接続され、
前記ドライブユニットの再生状態および前記メインコントロールユニットからの指示コマンドを送受信する第2通信部が接続され、
前記デジタルオーディオ信号に欠落があることを判断する第1制御部と、前記デジタルオーディオ信号を前記第1通信部により送信する第2制御部とを有し、
前記第1制御部が前記デジタルオーディオ信号に欠落があると判断した際、前記第1制御部は、前記メインコントロールユニットへ前記デジタルオーディオ信号に欠落があることを前記第2通信部により知らせ、
前記メインコントロールユニットは、前記ドライブユニットへ前記欠落より手前の位置からのデジタルオーディオ信号を送信するよう前記第2通信部により知らせ、
前記ドライブユニットは、前記メインコントロールユニットへ前記欠落より手前の位置からのデジタルオーディオ信号を前記第1通信部により送信するドライブユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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