説明

ディスプレイ装置の球面皮貼り方法

【課題】 球面の上に皮を貼って覆うディスプレイ装置の球面皮貼り方法を提供する。
【解決手段】 複数の第一縫合孔を有する球面プラスチック部と、複数の第二縫合孔を有する皮シートと、縫合糸とを準備するステップS1と、球面プラスチック部の上に皮シートを粘着し、第一縫合孔と第二縫合孔を対応させて貼り合わせるステップS5と、皮シートを粘着した球面プラスチック部の表面に加圧を施すステップS6と、皮シートを粘着した球面プラスチック部を乾燥させるステップS7、および縫合糸の両端をそれぞれ順次に第一縫合孔と第二縫合孔に互いに交叉する形で通して球面プラスチック部と皮シートを縫い合わせるステップS8を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスプレイ装置の皮貼り方法に関し、特に、ディスプレイ装置の球面皮貼り方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、市場の電子製品の多くは、軽量薄型小型の方向に向って発展し、従来採用の陰極線管(Cathode Ray Tube、CRT)のディスプレイは、例えば、フラットディスプレイなど、徐々に多くの軽量薄型のディスプレイ装置に取って換わっている。しかし、平面ディスプレイ、または従来のディスプレイにしても今日までその形の外観は、ほとんどが型にはまった、金属光沢の外観であり、益々生活の質を重視する現代人にとって、その形、または外観にしてもその装飾は、全て一様で変化がなく、消費者の需要を満足することができない。
【0003】
なお、特許文献1には、金属製ケース体の表面に模様を形成した合成樹脂フィルムを重ねて加熱帖着したコンピュータのケースが開示されているが、その形状は従来のコンピュータのケースの形状と変わりなく、多様な形状を求める消費者の需要を満足するものとはなっていない。
【特許文献1】実用新案登録第3093159号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
よって、独特な外観を有し、個人の好みにみあうディスプレイ装置をどう開発するかが、業界が努力する主な目標となる。
【0005】
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、消費者の需要を満足できる独特の形状及び外観を有するディスプレイ装置を提供するにあたり、球面の上に皮を貼って覆うディスプレイ装置の球面皮貼り方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
従来の欠点に鑑みて、本発明は、球面の上に皮を貼って覆う、ディスプレイ装置の球面皮貼り方法を提供し、更に、縫合糸で縫い合わせる方法で皮の固定を強化する効果と、ディスプレイ装置の外観をきれいに装飾する二重の効果を達成する。
【0007】
すなわち、本発明のディスプレイ装置の球面皮貼り方法は、複数の第一縫合孔を有する球面プラスチック部と、複数の第二縫合孔を有する皮シートを作成するための皮と、縫合糸とを準備するステップと、前記球面プラスチック部の上に前記皮シートを粘着し、前記第一縫合孔と前記第二縫合孔を対応させて貼り合わせるステップと、前記皮シートを粘着した前記球面プラスチック部の表面に加圧を施すステップと、前記皮シートを粘着した前記球面プラスチック部を乾燥させるステップ、および前記縫合糸の両端をそれぞれ順次に前記第一縫合孔と前記第二縫合孔に互いに交叉する形で通して前記球面プラスチック部と前記皮シートを縫い合わせるステップを含むことを特徴とする。
【0008】
また、皮を切断して前記皮シートを形成するステップを更に含むことを特徴とする。
【0009】
また、前記皮シートに縁を薄く削る処理を行い、前記皮シートを前記球面プラスチック部に貼合わせた後、前記球面プラスチック部の縁と切りそろえるステップを更に含むことを特徴とする。
【0010】
また、前記球面プラスチック部の上に接着剤を塗布し、前記皮シート上に接着剤を塗布した後、接着剤が半乾燥状態になるまで乾かすステップを更に含むことを特徴とする。
【0011】
また、前記球面プラスチック部の上に前記皮シートを粘着し、前記第一縫合孔と前記第二縫合孔を対応させて貼り合わせるステップにおいて、先に、前記皮シートの各端の両端点を粘着、固定し、その後、針で前記皮シートの縁を前記球面プラスチック部に押し入れることを特徴とする。
【0012】
また、前記皮シートを粘着した前記球面プラスチック部の表面に加圧を施すステップにおいて、前記球面プラスチック部の中に補助支え治具を設置し、加圧装置によって前記球面プラスチック部の表面を上下に挟んで加圧することを特徴とする。
【0013】
また、前記補助支え治具は、プラスチック製の軟らかい球からなることを特徴とする。
【0014】
また、前記加圧装置は、軟質加圧表面を備えた油圧式の加圧器であることを特徴とする。
【0015】
また、前記加圧装置は、軟質加圧表面を備えた空圧式の加圧器であることを特徴とする。
【0016】
また、前記縫合糸の両端をそれぞれ順次に前記第一縫合孔と前記第二縫合孔に互いに交叉する形で通して前記球面プラスチック部と前記皮シートを縫い合わせるステップにおいて、前記縫合糸と前記皮シートは、前記球面プラスチック部の上で野球ボールの外形を形成することを特徴とする。
【0017】
また、前記皮シートは、ポリウレタン材料から製造されたものであることを特徴とする。
【0018】
さらに、前記皮シートは、マイクロファイバー材料からから製造されたものであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明のディスプレイ装置の球面皮貼り方法によれば、消費者の需要を満足できる独特の形状及び外観を有する、球面の上に皮を貼って覆うディスプレイ装置を提供することができるとともに、球面の上に皮を貼って覆うディスプレイ装置の球面皮貼り方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明の目的、特徴、長所が一層明確に理解されるよう、以下に実施形態を例示し、図面を参照しながら、詳細に説明する。
【実施例】
【0021】
図1に、本発明のディスプレイ装置の球面皮貼り方法を用いて製造したディスプレイ装置100の概略図を示す。ディスプレイ装置100は、ディスプレイパネル1と球型ハウジング2を備えている。図2は、図1に示すディスプレイ装置100を構成する球型ハウジング2の背面分解図であり、球形ハウジング2は、球面プラスチック部11と、2本の縫合糸13と、複数の皮シート12から構成されている。また、球面プラスチック部11には、複数の第一縫合孔111が形成され、皮シート12には、上述の第一縫合孔111に対応する複数の第二縫合孔121が形成されている。なお、皮シート12は、金型を用いて皮を裁断して作成される。
【0022】
つぎに、図2、3を参照しながら説明する。図2に示すように、第一縫合孔111は、相互にほぼ一定の間隔を保持した状態で、2枚の皮シート12が接触する曲線の両側に沿って平行に配列している。第二縫合孔121は、第一縫合孔111と同様に相互にほぼ一定の間隔を保持した状態で、第一縫合孔111と対応する形で皮シート12に形成されている。第一縫合孔111と第二縫合孔121は、機械加工により穴を開けて形成される。図3は、図1に示すディスプレイ装置100の球型ハウジング2の背面図であり、図3に示すように、この球型ハウジング2は、まず、第二縫合孔121を第一縫合孔111にそれぞれ対応させる形で皮シート12を球面プラスチック部11の上に貼り、つぎに、縫合糸13の両端を互いに交差する形で2枚の皮シート12の上にある第二縫合孔121と下の球面プラスチック部11の第一縫合孔111にそれぞれ通し、皮シート12と球面プラスチック部11を縫合糸13によって縫い合わせることで形成されている。このように球型ハウジング2を形成することで、皮シート12を球面プラスチック部11に強固に固定する効果と、ディスプレイ装置をきれいにする効果を二重に達成することができるようになっている。
【0023】
つぎに、図4を参照しながら本発明のディスプレイ装置の球面皮貼り方法について説明する。図4は、本発明のディスプレイ装置の球面皮貼り方法のステップを示す流れ図である。
【0024】
まず、ステップS1において、球面プラスチック部11と、縫合糸13と、裁断して皮シートを作成するための皮を準備する。球面プラスチック部11は、複数の第一縫合孔111を有している。本ステップで準備する皮としては、一般のポリウレタン(POLYURETHANE)材料、またはマイクロファイバー(MICROFIBER)材料から製造した皮を用いることができる。また、本ステップでは、皮の巻き保存と運送の際に生じる引力による皮の変形によってつぎのステップS2における皮の加工が制限を受けないように、更に皮を展開するステップを含んでいてもよい。
【0025】
ステップS2は、上述の皮を裁断し、皮シート12を形成するステップである。皮シートを裁断する際には、例えば、金型を用いてもよい。なお、皮シート12は、複数の第二縫合孔121を有している。
【0026】
ステップS3では、皮シート12の縁を薄く削る処理を行う。このステップS3では、皮シート12を球面プラスチック部11の上に粘着する前に、先に皮シート12の縁を薄く削る処理を行い、皮シート12の縁の厚さを薄く削り、皮シート12を球面プラスチック部11の上に貼った後、皮シート12の縁を球面プラスチック部11の縁と切りそろえる。
【0027】
ステップS4では、球面プラスチック部11と皮シート12に接着剤を塗布する。このステップS4では、球面プラスチック部11の上に接着剤を均一に塗布した後、接着剤が半乾燥状態になるまで静かに置き、皮シート12の上に接着剤を塗布した後、接着剤が半乾燥状態まで乾かし、次に続くステップS5における皮シート12と球面プラスチック部11の粘着と加圧の時に、接着剤が漏れるのを防ぐ。
【0028】
ステップS5は、皮シート12を球面プラスチック部11に粘着するステップである。皮シート12を球面プラスチック部11に粘着する時、先に、皮シート12の各端の両端点を粘着、固定し、第一縫合孔111と第二縫合孔121を対応させて貼り合わせなければならない。その後、針で皮シート12の縁を球面プラスチック部11に押し入れ、皮シート12の縁の平坦度が悪くなるのを防ぐ。これによって、製品の外観の精緻感を達成することができる。
【0029】
ステップS6は、皮シート12を粘着した球面プラスチック部11の表面、すなわち皮貼り面を加圧して球面プラスチック部11に凹凸なく平坦に密着させるステップである。図5は、本発明の皮貼り面を加圧して球面プラスチック部11に密着させるステップS6で用いる皮加圧装置3の概略図を示している。この図5を参照すると、皮加圧装置3は、補助支え治具32、加圧装置33と、上下を挟んで加圧する軟質加圧表面34を備えている。補助支え治具32は、例えば、プラスチック製の軟らかい球からなり、皮シート12が貼られた球型ハウジング2の中に入れられ、圧力を受けた球型ハウジング2が変形することを防止する。軟質加圧表面34は、ゴムなどの軟性材料から形成されている。次に、加圧装置33を通して、軟質加圧表面34の内部に流体を流し込む。流体は、例えば、加圧用のオイルまたはガスであって、数回に分けて増圧する方法で皮貼り面を加圧し、皮シート12の表面を完全に平らにして皮シート12を確実に球面プラスチック部11に貼りつける。数回に分けて加圧するのは、皮シート12が球面プラスチック部11のプラスチックの表面で、瞬間的な高圧により不均一な力を受け、ズレを生じるのを避けるためである。本例では、二段式増圧方式を用いて皮貼り面に加圧する。加圧する圧力は、実際の状況(例えば球面プラスチック部の材料)を見て調整することができ、特に限定しない。軟質加圧表面34が弾性の材料であって、且つ加圧のプロセスが流体加圧によることから、流体の不定形性によって曲面を良好に覆う効果が達成できる。また、球形の皮貼り面に均一な圧力を施し、皮貼り面を充分に球面プラスチック部11に密着させ、その球面プラスチック部11に皮シート12を強固に貼る良好な効果を達成することができる。また、加圧のプロセスでも球面プラスチック部11を破損することはない。なお、加圧装置33としては、油圧式又は空圧式の加圧器を用いることができる。
【0030】
ステップS7は、皮シート12を粘着した球面プラスチック部11を乾燥させるステップである。このステップS7では、皮シート12の貼り付けが完成した球面プラスチック部11を50〜60℃の環境の中に入れて乾燥させるとともに、粘着した接着面を熱反応させ、皮シート12を球面プラスチック部11に強固に接着させる。
【0031】
最後に、図4の流れ図のステップS8を参照する。ステップS8は、縫合糸13の両端を互いに交叉する形で縫合孔に通すステップである。このステップS8では、縫合糸13の両端を球面プラスチック部11の第一縫合孔111と皮シート12の第一縫合孔121に交叉させて通し、球面プラスチック部11と皮シート12を縫い合わせ、皮の固定を強化する効果と、ディスプレイ装置の外観をきれいにする二重の効果を達成する。上述のステップS8が終了すると、縫合糸13と皮シート12は、球面プラスチック部11上で野球ボールの外形を形成する。
【0032】
以上のように、本発明のディスプレイ装置の球面皮貼り方法は、複数の第一縫合孔111を有する球面プラスチック部11と、複数の第二縫合孔121を有する皮シート12を作成するための皮と、縫合糸13とを準備するステップS1と、前記球面プラスチック部11の上に前記皮シート12を粘着し、前記第一縫合孔111と前記第二縫合孔121を対応させて貼り合わせるステップS5と、前記皮シート12を粘着した前記球面プラスチック部11の表面に加圧を施すステップS6と、前記皮シート12を粘着した前記球面プラスチック部11を乾燥させるステップS7、および前記縫合糸13の両端をそれぞれ順次に前記第一縫合孔111と前記第二縫合孔121に互いに交叉する形で通して前記球面プラスチック部11と前記皮シート12を縫い合わせるステップS8を含むものである。
【0033】
また、皮を切断して前記皮シート12を形成するステップS2を更に含むものである。
【0034】
また、前記皮シート12に縁を薄く削る処理を行い、前記皮シート12を前記球面プラスチック部11に貼合わせた後、前記球面プラスチック部11の縁と切りそろえるステップS3を更に含むものである。
【0035】
また、前記球面プラスチック部11の上に接着剤を塗布し、前記皮シート12上に接着剤を塗布した後、接着剤が半乾燥状態になるまで乾かすステップS4を更に含むものである。
【0036】
また、前記球面プラスチック部11の上に前記皮シート12を粘着し、前記第一縫合孔111と前記第二縫合孔121を対応させて貼り合わせるステップS5において、先に、前記皮シート12の各端の両端点を粘着、固定し、その後、針で前記皮シート12の縁を前記球面プラスチック部に押し入れるものである。
【0037】
また、前記皮シート12を粘着した前記球面プラスチック部11の表面に加圧を施すステップS6において、前記球面プラスチック部11の中に補助支え治具32を設置し、加圧装置33によって前記球面プラスチック部11の表面を上下に挟んで加圧するものである。
【0038】
また、前記補助支え治具32は、プラスチック製の軟らかい球からなるものである。
【0039】
また、前記加圧装置33は、軟質加圧表面34を備えた油圧式又は空圧式の加圧器である。
【0040】
また、前記縫合糸13の両端をそれぞれ順次に前記第一縫合孔111と前記第二縫合孔121に互いに交叉する形で通して前記球面プラスチック部11と前記皮シート12を縫い合わせるステップS8において、前記縫合糸13と前記皮シート12は、前記球面プラスチック部11の上で野球ボールの外形を形成するものである。
【0041】
また、前記皮シートは、ポリウレタン材料又はマイクロファイバー材料から製造されたものである。
【0042】
以上の構成によれば、消費者の需要を満足できる独特の形状及び外観を有する、球面の上に皮を貼って覆い、縫合糸で縫い合わせた、野球ボールの外形を有するディスプレイ装置を提供することができるとともに、球面の上に皮を貼って覆い縫合糸で縫い合わせたディスプレイ装置の球面皮貼り方法を提供することができる。
【0043】
以上、本特許の好適な実施例を例示したが、これは本発明を限定するものではなく、本発明の精神及び範囲を逸脱しない限りにおいては、当業者であれば行い得る少々の変更や修飾を付加することは可能である。従って、本発明が保護を請求する範囲は、特許請求の範囲を基準とする。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明のディスプレイ装置の球面皮貼り方法により製造したディスプレイ装置を示す正面図である。
【図2】図1に示すディスプレイ装置の背面分解図である。
【図3】図1に示すディスプレイ装置の背面図である。
【図4】本発明のディスプレイ装置の球面皮貼り方法のステップを示す流れ図である。
【図5】本発明のディスプレイ装置の球面皮貼り方法で用いる皮加圧装置を示す概略図である。
【符号の説明】
【0045】
1 ディスプレイパネル
2 球型ハウジング
3 皮加圧装置
11 球面プラスチック部
12 皮シート
13 縫合糸
100 ディスプレイ装置
111 第一縫合孔
121 第二縫合孔
32 補助支え治具
33 加圧装置
34 軟質加圧表面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の第一縫合孔を有する球面プラスチック部と、複数の第二縫合孔を有する皮シートを作成するための皮と、縫合糸とを準備するステップと、
前記球面プラスチック部の上に前記皮シートを粘着し、前記第一縫合孔と前記第二縫合孔を対応させて貼り合わせるステップと、
前記皮シートを粘着した前記球面プラスチック部の表面に加圧を施すステップと、
前記皮シートを粘着した前記球面プラスチック部を乾燥させるステップ、および
前記縫合糸の両端をそれぞれ順次に前記第一縫合孔と前記第二縫合孔に互いに交叉する形で通して前記球面プラスチック部と前記皮シートを縫い合わせるステップを含むことを特徴とするディスプレイ装置の球面皮貼り方法。
【請求項2】
皮を切断して前記皮シートを形成するステップを更に含むことを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ装置の球面皮貼り方法。
【請求項3】
前記皮シートに縁を薄く削る処理を行い、前記皮シートを前記球面プラスチック部に貼合わせた後、前記球面プラスチック部の縁と切りそろえるステップを更に含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のディスプレイ装置の球面皮貼り方法。
【請求項4】
前記球面プラスチック部の上に接着剤を塗布し、前記皮シート上に接着剤を塗布した後、接着剤が半乾燥状態になるまで乾かすステップを更に含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のディスプレイ装置の球面皮貼り方法。
【請求項5】
前記球面プラスチック部の上に前記皮シートを粘着し、前記第一縫合孔と前記第二縫合孔を対応させて貼り合わせるステップにおいて、先に、前記皮シートの各端の両端点を粘着、固定し、その後、針で前記皮シートの縁を前記球面プラスチック部に押し入れることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のディスプレイ装置の球面皮貼り方法。
【請求項6】
前記皮シートを粘着した前記球面プラスチック部の表面に加圧を施すステップにおいて、前記球面プラスチック部の中に補助支え治具を設置し、加圧装置によって前記球面プラスチック部の表面を上下に挟んで加圧することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のディスプレイ装置の球面皮貼り方法。
【請求項7】
前記補助支え治具は、プラスチック製の軟らかい球からなることを特徴とする請求項6に記載のディスプレイ装置の球面皮貼り方法。
【請求項8】
前記加圧装置は、軟質加圧表面を備えた油圧式の加圧器であることを特徴とする請求項6又は7に記載のディスプレイ装置の球面皮貼り方法。
【請求項9】
前記加圧装置は、軟質加圧表面を備えた空圧式の加圧器であることを特徴とする請求項6又は7に記載のディスプレイ装置の球面皮貼り方法。
【請求項10】
前記縫合糸の両端をそれぞれ順次に前記第一縫合孔と前記第二縫合孔に互いに交叉する形で通して前記球面プラスチック部と前記皮シートを縫い合わせるステップにおいて、前記縫合糸と前記皮シートは、前記球面プラスチック部の上で野球ボールの外形を形成することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のディスプレイ装置の球面皮貼り方法。
【請求項11】
前記皮シートは、ポリウレタン材料から製造されたものであることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のディスプレイ装置の球面皮貼り方法。
【請求項12】
前記皮シートは、マイクロファイバー材料からから製造されたものであることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のディスプレイ装置の球面皮貼り方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−121020(P2006−121020A)
【公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−362528(P2004−362528)
【出願日】平成16年12月15日(2004.12.15)
【出願人】(503279105)ハンスプリー, インコーポレイテッド (6)
【Fターム(参考)】