説明

ディスプレー駆動装置及びその映像データ圧縮及び復元方法

【課題】メモリーを含むディスプレー駆動装置及びその映像データ圧縮及び復元方法が提供される。
【解決手段】本発明の実施形態によるディスプレー駆動装置は、エンコーダー、デコーダー及びソースドライバーを含む。前記エンコーダーはペンタイル(PenTile)方式の入力映像データに対して二進エンコーディング方式及びDPCMエンコーディング方式による誤謬を各々計算し、前記二進エンコーディング方式及び前記DPCMエンコーディング方式の中で前記誤謬計算結果に基づいて選択されるいずれか1つにしたがって前記入力映像データを圧縮する。前記デコーダーは前記いずれか1つのエンコーディング方式に対応するデコーディング方式にしたがって前記エンコーダーによって圧縮されたデータを復元する。そして、前記ソースドライバーは前記デコーダーによって復元されたデータに基づいてディスプレーパネルに連結されるソースラインを駆動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスプレー駆動装置及びその映像データ圧縮及び復元方法に関し、より具体的には、メモリーを含むディスプレー駆動装置及びその映像データ圧縮及び復元方法に関する。
【背景技術】
【0002】
既存の陰極線管(Cathode Ray Tube、CRT)に比べ重さと体積とを減らし得る様々な平板ディスプレー装置が開発されている。このような平板ディスプレー装置としてはプラズマディスプレーパネル(Plasma Display Panel、PDP)、液晶ディスプレー(Liquid Crystal Display、LCD)装置、電界放出ディスプレー(Field Emission Display)装置、有機発光ディスプレー(Organic Light Emitting Display)装置等がある。平板ディスプレー装置は映像を表示するパネル及びディスプレー駆動回路(DDI:Display Driver Integrated circuit)を含む。
【0003】
ディスプレー駆動回路はグラフィックコントローラーのようなホストから映像情報を受信する。そして、ディスプレー駆動回路は映像情報を映像データに変換してパネルに提供する。
【0004】
平板ディスプレー装置の解像度が増加されることによって、ディスプレー駆動回路に使用されるメモリー使用量も増加している。このようなメモリー使用量の増加は消費電力の増加を生じる。また、メモリー使用量が増加すれば、メモリーに連結されるラインの個数及び長さも増加し、これは複数の信号の間の干渉及び電圧降下を生じる。そして、このような複数の信号の間の干渉及び電圧降下は誤動作の原因になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国特許公開第10−2008−0068473号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、内部メモリー使用量を減らすためのディスプレー駆動装置及びそのための効率的な映像データ圧縮及び復元方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態によるディスプレー駆動装置は、エンコーダー、デコーダー及びソースドライバーを含む。前記エンコーダーは、ペンタイル(PenTile)方式の入力映像データに対して二進エンコーディング方式及びDPCMエンコーディング方式による誤謬を各々計算し、前記誤謬計算の結果に基づいて前記二進エンコーディング方式及び前記DPCMエンコーディング方式の中で選択されるいずれか1つにしたがって前記入力映像データを圧縮する。前記デコーダーは、前記いずれか1つのエンコーディング方式に対応するデコーディング方式にしたがって前記エンコーダーによって圧縮されたデータを復元する。そして、前記ソースドライバーは、前記デコーダーによって復元されたデータに基づいてディスプレーパネルに連結されるソースラインを駆動する。
【0008】
実施形態において、前記エンコーダーはマクロブロック生成器、第1及び第2圧縮部を含む。前記マクロブロック生成器は、前記入力映像データに対するマクロブロックを生成する。前記第1圧縮部は、前記入力映像データを前記二進エンコーディング方式にしたがってマクロブロック別に圧縮し、前記第2圧縮部は、前記入力映像データを前記DPCMエンコーディング方式にしたがってマクロブロック別に圧縮する。
【0009】
実施形態において、前記エンコーダーは、第1及び第2事前復元部、第1及び第2誤謬算出部、及びモード選択部をさらに包含できる。前記第1事前復元部は、前記第1圧縮部で出力される二進圧縮データを二進デコーディング方式にしたがってマクロブロック別に復元し、前記第2事前復元部は、前記第2圧縮部で出力されるDPCM圧縮データをDPCMデコーディング方式にしたがってマクロブロック別に復元する。前記第1誤謬算出部は、前記第1事前復元部で出力される二進復元データと前記入力映像データとの間の誤謬を計算し、前記第2誤謬算出部は、前記第2事前復元部で出力されるDPCM復元データと前記入力映像データとの間の誤謬を計算する。前記モード選択部は、前記第1及び第2誤謬算出部で計算される誤謬の比較結果にしたがって、前記二進圧縮データ及び前記DPCM圧縮データの中でいずれか1つを選択して出力する。
【0010】
実施形態において、前記エンコーダーは前記モード選択部によって選択される圧縮データに対するビットストリームを生成するビットストリーム生成器をさらに包含できる。
【0011】
実施形態において、前記ビットストリームは、前記モード選択部によって選択される圧縮データが前記二進エンコーディング方式及び前記DPCMエンコーディング方式の中でいずれかの方式にしたがって圧縮されたのかを示すモードデータを含む。
【0012】
実施形態において、前記デコーダーは、前記ビットストリームを受信するビットストリーム抽出器、及び前記受信されたビットストリームのモードデータにしたがって前記モードデータに対応する圧縮データに対するデコーディング方式を決定するモード判定部を含む。
【0013】
実施形態において、前記デコーダーは前記モード判定部の判定結果に応答して動作する第1及び第2復元部を含む。前記第1復元部は、前記二進デコーディング方式にしたがって前記受信されたビットストリームの圧縮データをマクロブロック別に復元し、前記第2復元部は、前記DPCMデコーディング方式にしたがって前記受信されたビットストリームの圧縮データをマクロブロック別に復元する。
【0014】
実施形態において、前記マクロブロック生成器は、2x2サイズのR(Red)マクロブロック及びB(Blue)マクロブロックを生成し、4x2サイズのG(Green)マクロブロックを生成する。
【0015】
実施形態において、前記第1圧縮部は、各々のマクロブロックに対する第1及び第2代表値とパターンとを決定し、前記第1及び第2代表値とパターンとを利用して前記各々のマクロブロックの副画素値を圧縮する。
【0016】
そして、前記第2圧縮部は、各々のマクロブロックで基準副画素値とその他の副画素値との間の差異値を計算し、前記基準副画素値及び前記差異値を利用して前記各々のマクロブロックの副画素値を圧縮する。
【0017】
実施形態において、前記ディスプレー駆動装置は、前記エンコーダーによって圧縮されたデータを格納し、前記圧縮されたデータを前記デコーダーへ伝達するメモリーをさらに包含できる。
【0018】
本発明の実施形態によるディスプレー駆動装置の映像データ圧縮方法は、入力映像データに対するマクロブロックを生成する段階、前記入力映像データを二進エンコーディング方式にしたがってマクロブロック別に圧縮する段階、前記入力映像データをDPCMエンコーディング方式にしたがってマクロブロック別に圧縮する段階、前記二進エンコーディング方式及び前記DPCMエンコーディング方式による誤謬を計算する段階、及び前記二進エンコーディング方式及び前記DPCMエンコーディング方式の中でより少ない誤謬を発生させるいずれか1つにしたがって圧縮されたデータを選択する段階を含む。
【0019】
実施形態において、前記マクロブロックを生成する段階で、2x2サイズのRマクロブロック、4x2サイズのGマクロブロック、及び2x2サイズのBマクロブロックを生成する。
【0020】
実施形態において、前記二進エンコーディング方式にしたがってマクロブロック別に圧縮する段階は、各々のマクロブロックの副画素値を代表する第1及び第2代表値を決定する段階、前記第1及び第2代表値に基づいて前記各々のマクロブロックのパターンとを決定する段階、及び前記第1及び第2代表値と前記パターンとを利用して前記各々のマクロブロックの副画素値を圧縮する段階を含む。
【0021】
実施形態において、前記第1及び第2代表値を決定する段階は、基準平均値として前記副画素値の平均値を計算する段階、上位平均値として前記基準平均値と同一であるか、或いはそれより大きい副画素値の平均値を計算する段階、下位平均値として前記基準平均値より小さい副画素値の平均値を計算する段階、及び前記上位及び下位平均値の中で前記各々のマクロブロックの基準副画素が有する値に対応するいずれか1つを第1代表値に決定し、他の1つを第2代表値に決定する段階を含む。
【0022】
実施形態において、前記映像データ圧縮方法は、前記入力映像データのエンコーディング方式を示すモードデータ及び前記圧縮されたデータを含むビットストリームを生成する段階をさらに包含できる。
【0023】
本発明の実施形態によるディスプレー駆動装置の映像データ復元方法は、入力映像データのエンコーディング方式を示すモードデータ及び前記モードデータに対応する圧縮データを含むビットストリームを受信する段階、前記モードデータにしたがって二進デコーディング方式及びDPCMデコーディング方式の中でいずれか1つを選択する段階、前記圧縮データを前記二進デコーディング方式にしたがってマクロブロック別に復元する段階、及び前記圧縮データを前記DPCMデコーディング方式にしたがってマクロブロック別に復元する段階を含む。
【0024】
実施形態において、前記二進デコーディング方式にしたがってマクロブロック別に復元する段階で、各々のマクロブロックの第1及び第2代表値とパターンとを利用して前記各々のマクロブロックの副画素値を復元する。
【0025】
実施形態において、前記DPCMデコーディング方式にしたがってマクロブロック別に復元する段階で、各々のマクロブロックの基準副画素値及び前記基準副画素値との差異値を利用して前記各々のマクロブロックの副画素値を復元する。
【発明の効果】
【0026】
本発明の実施形態によれば、ディスプレー駆動装置に入力される映像データを効率的に圧縮してメモリー使用量を減らすことによって消費電力及び内部信号の間の干渉を減らし得る。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施形態によるディスプレー駆動装置の一部を簡略に示すブロック図である。
【図2】図1に図示されたエンコーダーを例示的に示すブロック図である。
【図3】入力映像データの一部及びこれに対するマクロブロックを例示的に示す図である。
【図4】二進エンコーディング方式で使用されるマクロブロックを例示的に示す図である。
【図5】図4に図示されたマクロブロックに対応するビットストリームを例示的に示す図である。
【図6】DPCMエンコーディング方式で使用される2x2マクロブロックを例示的に示す図である。
【図7】図1に図示されたデコーダーを例示的に示すブロック図である。
【図8】本発明の実施形態による映像データ圧縮方法を説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態による映像データ復元方法を説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態によるディスプレー駆動装置の第1適用例を示すブロック図である。
【図11】本発明の実施形態によるディスプレー駆動装置の第2適用例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が、本発明の技術的思想を容易に実施できるように詳細に説明するために、本発明の実施形態を添付された図面を参照して説明する。
【0029】
図1は本発明の実施形態によるディスプレー駆動装置100の一部を簡略に示すブロック図である。図1を参照すれば、ディスプレー駆動装置100は、エンコーダー(encoder)110、メモリー120、デコーダー(decoder)130及びソースドライバー(source driver)140を含む。
【0030】
エンコーダー110は、複数のエンコーディング方式の中でいずれか1つを選択的に適用して入力映像データDAT_INを圧縮する。例えば、エンコーダー110は、本発明の実施形態として提案される二進エンコーディング(binary encoding)方式とDPCMエンコーディング(Differential Pulse Code Modulation encoding)方式との中でいずれか1つを選択的に適用する。この時、エンコーダー110は、各々のエンコーディング方式による誤謬を算出し、より少ない誤謬を発生させるエンコーディング方式を選択する。二進エンコーディング方式は以下の図4及び図5を参照して詳細に説明される。そして、DPCMエンコーディング方式は以下の図6を参照して詳細に説明される。
【0031】
メモリー120はエンコーダー110によって圧縮されたデータを格納する。即ち、メモリー120は、二進エンコーディング方式に圧縮されたデータ及びDPCMエンコーディング方式に圧縮されたデータを格納する。そして、メモリー120は圧縮されたデータをデコーダー130へ伝達する。
【0032】
デコーダー130は、複数のデコーディング方式の中でいずれか1つを選択的に適用して圧縮されたデータを復元する。この時、デコーダー130は各々のエンコーディング方式に対応するデコーディング方式を適用して圧縮されたデータを復元する。例えば、デコーダー130は二進エンコーディング方式に圧縮されたデータ(以下、“二進圧縮データ”と称する)に対しては二進デコーディング方式を適用して復元し、DPCMエンコーディング方式に圧縮されたデータ(以下、“DPCM圧縮データ”と称する)に対してはDPCMデコーディング方式を適用して復元する。
【0033】
ソースドライバー140は、デコーダー130によって復元されたデータに基づいてディスプレーパネル(図示せず)に連結されるソースラインSL1〜SLmを駆動する。例えば、ソースドライバー140は復元されたデータに対応する出力電圧をソースラインSL1〜SLmに印加する。
【0034】
上述したように、本発明の実施形態によるディスプレー駆動装置100は、二進エンコーディング方式又はDPCMエンコーディング方式の中でより効率的な(誤謬率が低い)エンコーディング方式を利用して入力映像データDAT_INを圧縮する。本発明の実施形態によれば、圧縮率に比例してメモリー使用量を減らすことによって消費電力及び内部信号の間の干渉を減らし得る。
【0035】
図2は図1に図示されたエンコーダー110を例示的に示すブロック図である。
【0036】
図2を参照すれば、エンコーダー110はマクロブロック生成器(Macro Block generator)111、第1圧縮部(compression unit)112、第2圧縮部113、第1事前復元部(pre−decompression unit)114、第2事前復元部115、第1誤謬算出部(error calculation unit)116、第2誤謬算出部117、モード選択部(mode selection unit)118及びビットストリーム生成器(Bit Stream generator)119を含む。図面には図示しないが、エンコーダー110は圧縮率を高くするためにエントロピー(Entropy)符号化を遂行する構成要素をさらに包含できる。
【0037】
マクロブロック生成器111は、入力映像データDAT_INに対するマクロブロックを生成する。本発明の実施形態において、入力映像データDAT_INは、ペンタイル(PenTile)方式にしたがって構成される。即ち、入力映像データDAT_INは、1つのR副画素(sub−pixel)、2つのG副画素及び1つのB副画素が1つの画素(pixel)を構成する画素構造に相応しいに構成される。
【0038】
マクロブロック生成器111は、4つのR(Red)副画素値で2x2Rマクロブロックを生成し、8つのG(Green)副画素値で4x2Gマクロブロックを生成し、4つのB(Brue)副画素値で2x2Bマクロブロックを生成する。
【0039】
マクロブロック生成は、以下の図3を参照してより詳細に説明される。
【0040】
第1圧縮部112は、二進エンコーディング方式にしたがって入力映像データDAT_INをマクロブロック別に圧縮する。二進エンコーディング方式は、以下の図4及び図5を参照して詳細に説明される。
【0041】
第2圧縮部113は、DPCMエンコーディング方式にしたがって入力映像データDAT_INをマクロブロック別に圧縮する。DPCMエンコーディング方式は、以下の図6を参照して詳細に説明される。
【0042】
第1事前復元部114は、二進デコーディング方式にしたがって第1圧縮部112によって圧縮されたデータをマクロブロック別に復元する。二進デコーディング方式にしたがって復元されたデータは、二進エンコーディング方式を逆に遂行することによって得られる。
【0043】
第2事前復元部115は、DPCMデコーディング方式にしたがって第2圧縮部113によって圧縮されたデータをマクロブロック別に復元する。DPCMデコーディング方式にしたがって復元されたデータは、DPCMエンコーディング方式を逆に遂行することによって得られる。
【0044】
第1誤謬算出部116は、第1圧縮部112による圧縮及び第1事前復元部114による復元(以下、“二進モード”と称する)を経たデータと入力映像データDAT_INとの間の差異値(以下、“第1誤謬”と称する)をマクロブロック別に計算する。
【0045】
第2誤謬算出部117は、第2圧縮部113による圧縮及び第2事前復元部115による復元(以下、“DPCMモード”と称する)を経たデータと入力映像データDAT_INとの間の差異値(以下、“第2誤謬”と称する)をマクロブロック別に計算する。
【0046】
モード選択部118は、第1及び第2誤謬の比較結果に基づいて、二進圧縮データ及びDPCM圧縮データの中でいずれか1つを選択して出力する。より詳細に説明すれば、モード選択部118は、第1及び第2誤謬の中でさらに小さい値に対応するモードを選択し、選択モードに対応する圧縮データを出力する。例えば、第1誤謬が第2誤謬と同一であるか、或いはそれより小さい場合、モード選択部118は二進圧縮データを選択して出力する。反面に、第1誤謬が第2誤謬より大きい場合、モード選択部118はDPCM圧縮データを選択して出力する。モード選択部118は、選択モード情報及び選択モードに対応する圧縮データをビットストリーム生成器119へ伝達する。
【0047】
ビットストリーム生成器119は、選択モードを示すモードデータ及び選択モードに対応する圧縮データDAT_ENCを含むビットストリームを生成する。この時、ビットストリームは、固定長さコーディング(Fixed Length Coding)を通じて生成される。そして、ビットストリーム生成器119は、ビットストリームをメモリー120(図1参照)へ伝達する。特に、二進モードに対応するビットストリームは、以下の図5を参照して詳細に説明される。
【0048】
図3は、入力映像データの一部及びこれに対するマクロブロックを例示的に示す図面である。図3を参照すれば、マクロブロックMB_R、MB_G、MB_Bは、マクロブロック生成器111、(図2参照)によって入力映像データDAT_INから生成される。図面で図示されたように、入力映像データDAT_INは、RGBG画素構造に対応するペンタイル方式に構成される。
【0049】
マクロブロック生成は、入力映像データDAT_INの副画素値R1〜R4、G1〜G8、B1〜B4がRGB色相別に再構成されることを意味する。この時、入力映像データDAT_INがペンタイル方式に構成されているので、RマクロブロックMB_R及びBマクロブロックMB_Bのサイズは2x2に設定され、GマクロブロックMB_Gのサイズは4x2に設定される。
【0050】
例えば、RマクロブロックMB_Rは、第1乃至第4R副画素値R1〜R4で構成される。GマクロブロックMB_Gは第1乃至第8G副画素値G1〜G8で構成される。BマクロブロックMB_Bは第1乃至第4B副画素値B1〜B4で構成される。
【0051】
図4は、二進エンコーディング方式に使用されるマクロブロックを例示的に示す図面である。図面には各々のマクロブロック内の副画素が2つの値10、20の中の1つを有するように示したが、副画素値はこれに限定されず、マクロブロックは多様な副画素値を有するように構成され得る。
【0052】
以下で、二進エンコーディング方式が図4を参照して説明される。先ず、マクロブロック別に副画素値を代表する2つの値が決定される。各々のマクロブロックの代表値を決定するために、各々のマクロブロックに対して副画素値の平均値(以下、“基準平均値”と称する)が計算される。そして、基準平均値と同一であるか、或いはそれより大きい副画素値の平均値(以下、“上位平均値”と称する)と基準平均値より小さい副画素値の平均値(以下、“下位平均値”と称する)が計算される。
【0053】
第1代表値は、上位及び下位平均値の中でマクロブロックの基準副画素が有する値に対応する値に決定され、第2代表値は、上位及び下位平均値の中で第1代表値に決定された値と異なる値に決定される。ここで、マクロブロック内の基準副画素は座標(0、0)に位置する副画素に定義され得る。
【0054】
例えば、RマクロブロックMB_Rの代表値を決定する過程をより詳細に説明すれば、基準平均値は(10+20+20+20)/4=17.5であり、上位平均値は(20+20+20)/3=20であり、下位平均値は10/1=10に計算される。そして、RマクロブロックMB_Rの基準副画素REF_Rが有する値10は下位平均値に対応する。したがって、第1代表値は下位平均値10に決定され、第2代表値は上位平均値20に決定される。
【0055】
GマクロブロックMB_Gに対しては、RマクロブロックMB_Rのように、第1代表値は10に決定され、第2代表値は20に決定される。そして、BマクロブロックMB_Bに対しては、第1代表値は20に決定され、第2代表値は10に決定される。
【0056】
各々のマクロブロックの第1及び第2代表値が決定された後、各々のマクロブロックのパターンが第1及び第2代表値に基づいて決定される。この時、第1代表値に対応するパターン成分は1に設定され、第2代表値に対応するパターン成分は0に設定され得る。この場合、RマクロブロックMB_Rのパターンは1000に決定され、GマクロブロックMB_Gのパターンは10100101に決定され、BマクロブロックMB_Bのパターンは1000に決定され得る。
【0057】
上述したように、二進エンコーディング方式の場合、入力映像データはマクロブロック別に決定される第1及び第2代表値とパターンとを利用して圧縮される。このような二進圧縮データを含むビットストリームの生成は、以下の図5を参照して説明される。
【0058】
図5は、図4に図示されたマクロブロックに対応するビットストリームを例示的に示す図面である。図5を参照すれば、ビットストリームは、モードデータフィールド(MODE)、R、G、及びBマクロブロックに各々対応するパターンフィールドP_R、P_G、P_B、R、G、及びBマクロブロックに各々対応する第1代表値フィールドA_R、A_G、A_B、及びR、G、及びBマクロブロックに各々対応する第2代表値フィールドB_R、B_G、B_Bで構成される。
【0059】
モードデータフィールド(MODE)はモードデータを含む。モードデータは二進モードであるか、或いはDPCMモードであるかを示す。例えば、図5に示したように、3ビットのモードデータが111に設定される場合には、ビットストリームが二進圧縮データを含んでいることを示す。
【0060】
パターンフィールドP_R、P_G、P_Bは各々に対応するパターン成分を含む。この時、二進エンコーディング特性の上、パターンの最上位ビットは全て同じ値で設定されるので(例えば、パターンの各々の最上位ビットは1で設定される)、パターンフィールドP_R、P_G、P_Bは各々に対応するパターンで最上位ビットを除外したパターン成分を包含できる。
【0061】
第1代表値フィールドA_R、A_G、A_Bは各々に対応する第1代表値を含み、第2代表値フィールドB_R、B_G、B_Bは各々に対応する第2代表値を含む。
【0062】
一方、データ圧縮率はビットストリームを構成する各々のフィールドに割当てるビット数にしたがって異なることがあり得る。ビットストリームのビット数が減るほど、データ圧縮率は高くなる。
【0063】
図6は、DPCMエンコーディング方式に使用される2x2マクロブロックを例示的に示す図面である。以下で、DPCMエンコーディング方式が図6を参照して説明される。DPCMエンコーディング方式の場合、入力映像データは基準副画素REF_Pとその他の副画素との間の連関性を利用して圧縮される。このために、各々のマクロブロックに対して量子化(quantization)された副画素値P1〜P4の間の差異値DVAL1〜DVAL3が計算される。ここで、差異値DVAL1〜DVAL3は、基準副画素REF_Pに対応する第1副画素値P1とその他の副画素値P2〜P4との間の連関性を示す。
【0064】
図6に示したように、第1差異値DVAL1は第2副画素値P2から第1副画素値P1を減った値であり、第2差異値DVAL2は第3副画素値P3から第1副画素値P1を減った値であり、第3差異値DVAL3は第4副画素値P4から第1副画素値P1を減った値である。
【0065】
入力映像データは、参照値としての第1副画素値P1及び計算された差異値DVAL1〜DVAL3を利用して圧縮される。DPCMエンコーディング方式は既に広く公知された方式であるので、これに対する具体的な説明は省略する。
【0066】
一方、4x2マクロブロックに対するDPCMエンコーディングも上述したような方式に遂行される。
【0067】
図7は、図1に図示されたデコーダー130を例示的に示すブロック図である。図7を参照すれば、デコーダー130はビットストリーム抽出器(Bit Stream extractor)131、モード判定部(mode judgement unit)132、第1復元部(decompression unit)、133及び第2復元部134を含む。
【0068】
ビットストリーム抽出器131は、メモリー120(図1参照)からビットストリームを読出す。そして、ビットストリーム抽出器131は、ビットストリームでモードデータ及び圧縮データを取出して出力する。
【0069】
モード判定部132は、ビットストリーム抽出器131で出力されるモードデータを分析して圧縮データが二進圧縮データであるか、或いはDPCM圧縮データであるかを判定する。そして、モード判定部132は、モード判定結果にしたがってビットストリーム抽出器131で出力される圧縮データのデコーディング方式を決定する。例えば、モード判定部132の判定結果にしたがって、二進圧縮データは第1復元部133へ伝達されてデコーディングされ、DPCM圧縮データは第2復元部134へ伝達されてデコーディングされる。
【0070】
第1復元部133は、二進デコーディング方式にしたがって二進圧縮データを復元する。即ち、第1復元部133は、二進エンコーディング方式を逆に遂行して二進圧縮データから圧縮の前の副画素値をマクロブロック別に復元する。二進デコーディング方式は、各々のマクロブロックの第1及び第2代表値とパターンとを利用して遂行される。
【0071】
第2復元部134は、DPCMデコーディング方式にしたがってDPCM圧縮データを復元する。即ち、第2復元部134は、DPCMエンコーディング方式を逆に実行してDPCM圧縮データから圧縮の前の副画素値をマクロブロック別に復元する。DPCMデコーディング方式は、既に広く公知された方式であるので、これに対する具体的な説明は省略する。
【0072】
一方、本発明の実施形態によるDPCM圧縮及び復元によれば、圧縮及び復元対象マクロブロック内の副画素値の中の1つを参照して圧縮及び復元することによって、周辺マクロブロック内の副画素値を参照して圧縮及び復元する場合に発生できるデータ誤謬電波を防止することができる。結局、データ誤謬電波による画面の乱れ現像(artifact phenomenon)を最小化できる。
【0073】
デコーダー130は、第1及び第2復元部133、134の中でいずれか1つによって復元されたデータDAT_DECをソースドライバー140(図1参照)へ伝達する。
【0074】
図8は、本発明の実施形態による映像データ圧縮方法を説明するためのフローチャートである。図8を参照すれば、段階S110で、入力映像データに対する複数のマクロブロックが生成される。この時、複数のマクロブロックはRGB色相にしたがって区分される。そして、入力映像データがペンタイル方式に構成されている場合には、Rマクロブロック及びBマクロブロックのサイズは2x2に設定され、Gマクロブロックのサイズは4x2に設定される。
【0075】
段階S120で、入力映像データは、二進エンコーディング方式にしたがってマクロブロック別に圧縮される。即ち、二進圧縮データが入力映像データから生成される。この時、各々のマクロブロックの代表値及びパターンが利用される。
【0076】
段階S130で、入力映像データは、DPCMエンコーディング方式にしたがってマクロブロック別に圧縮される。即ち、DPCM圧縮データが入力映像データから生成される。この時、各々のマクロブロック内の基準副画素REF_Pとその他の副画素との間の連関性が利用される。例えば、基準副画素が有する値とその他の副画素とが有する値との間の差異値が利用される。
【0077】
段階S140で、二進圧縮データは二進デコーディング方式にしたがってマクロブロック別に復元される。
【0078】
段階S150で、DPCM圧縮データはDPCMデコーディング方式にしたがってマクロブロック別に復元される。
【0079】
段階S160で、二進モードによる誤謬が計算される。即ち、二進エンコーディング及び二進デコーディングを順に経たデータと入力映像データとの間の差異値がマクロブロック別に計算される。
【0080】
段階S170で、DPCMモードによる誤謬が計算される。即ち、DPCMエンコーディング及びDPCMデコーディングを順に経たデータと入力映像データとの間の差異値がマクロブロック別に計算される。
【0081】
段階S180で、計算された誤謬に基づいて二進モード及びDPCMモードの中でいずれか1つが選択される。例えば、二進モードによる誤謬がDPCMモードによる誤謬と同一であるか、或いはそれより小さい場合、二進モードが選択される。反面に、二進モードによる誤謬がDPCMモードによる誤謬より大きい場合、DPCMモードが選択される。
【0082】
段階S190で、選択モードを示すモードデータ及び選択モードに対応する圧縮データを含むビットストリームが生成される。
【0083】
段階S110乃至段階S190は、入力映像データを構成する全てのマクロブロックに対するデータ圧縮が完了されるまで反複される。
【0084】
図9は本発明の実施形態による映像データ復元方法を説明するためのフローチャートである。図9を参照すれば、段階S210で、モードデータ及び圧縮データを含むビットストリームが入力される。
【0085】
段階S220で、圧縮データが二進圧縮データであるか、或いはDPCM圧縮データであるかがモードデータの分析結果にしたがって判定される。二進圧縮データに判定される場合には、段階S230が進行され、DPCM圧縮データに判定される場合には、段階S240が進行される。
【0086】
段階S230で、二進圧縮データは、二進デコーディング方式にしたがって各々のマクロブロックの第1及び第2代表値とパターンとを利用して復元される。
【0087】
段階S240で、DPCM圧縮データは、DPCMデコーディング方式にしたがって基準副画素値及びそれとの差異値を利用して復元される。
【0088】
段階S250で、二進デコーディング方式及びDPCMデコーディング方式の中でいずれか1つによって復元されたデータは出力されてソースドライバー140(図1参照)へ伝達される。
【0089】
段階S210乃至段階S250は、入力映像データを構成する全てのマクロブロックに対するデータ復元が完了されるまで反複される。
【0090】
本発明の実施形態によるディスプレー駆動装置100は、ディスプレー装置に適用され得る。図10は、本発明の実施形態によるディスプレー駆動装置の第1適用例を示すブロック図である。そして、図11は、本発明の実施形態によるディスプレー駆動装置の第2適用例を示すブロック図である。
【0091】
図10を参照すれば、ディスプレー装置1000は、ディスプレーパネル1100及びディスプレー駆動装置1200を含む。
【0092】
ディスプレーパネル1100は、複数のソースラインSLs及び複数のゲートラインGLsを通じてディスプレー駆動装置1200に連結される。ディスプレーパネル1100は、行(row)と列(column)とのマトリックス(matrix)形態に配列される複数の画素を含む。そして、画素の各々は対応するゲートライン及びソースラインに連結される。
【0093】
一方、本発明の実施形態において、ディスプレーパネル1100はペンタイル方式にしたがって配列される画素を包含できる。
【0094】
ディスプレー駆動装置1200は、エンコーダー1210、メモリー1220、デコーダー1230、ソースドライバー1240、ゲートドライバー1250及びタイミング制御器(Timing−CONtroller)1260を含む。
【0095】
エンコーダー1210は、二進エンコーディング方式及びDPCMエンコーディング方式の中でいずれか1つを選択的に適用してタイミング制御器1260から伝達される入力映像データを圧縮する。この時、エンコーダー1210は、二進エンコーディング方式及びDPCMエンコーディング方式の中でより少ない誤謬を発生させるエンコーディング方式を選択する。
【0096】
メモリー1220は、エンコーダー1210によって圧縮されたデータを格納する。即ち、メモリー1220は、二進エンコーディング方式に圧縮されたデータ及びDPCMエンコーディング方式に圧縮されたデータを格納する。そして、メモリー1220は圧縮されたデータをデコーダー1230へ伝達する。
【0097】
デコーダー1230は、二進デコーディング方式及びDPCMデコーディング方式の中でいずれか1つを選択的に適用して圧縮されたデータを復元する。
【0098】
ソースドライバー1240は、タイミング制御器1260から伝達されるソース駆動制御信号SDCに応答してデコーダー1230によって復元されたデータに対応する出力電圧を複数のソースラインSLsに印加する。
【0099】
ゲートドライバー1250は、タイミング制御器1260から伝達されるゲート駆動制御信号GDCに応答してゲート電圧を複数のゲートラインGLsに順次的に印加する。
【0100】
タイミング制御器1260は、ホスト(HOST)から提供される垂直同期信号、水平同期信号及び入力映像データを受信する。
【0101】
タイミング制御器1260は、垂直同期信号及び水平同期信号に応答してソース駆動制御信号SDC及びゲート駆動制御信号GDCを生成する。そして、タイミング制御器1260は、ソース駆動制御信号SDCをソースドライバー1240へ伝達し、ゲート駆動制御信号GDCをゲートドライバー1250へ伝達する。また、タイミング制御器1260は、入力映像データをエンコーダー1210へ伝達する。
【0102】
本発明の実施形態によるディスプレー駆動装置1200は、二進エンコーディング方式又はDPCMエンコーディング方式の中でより効率的なエンコーディング方式を利用して入力映像データを圧縮する。
【0103】
図11を参照すれば、ディスプレー装置2000は、ディスプレーパネル2100及びディスプレー駆動装置2200を含む。そして、ディスプレー駆動装置2200はエンコーダー2210、メモリー2220、デコーダー2230、ソースドライバー2240、ゲートドライバー2250及びタイミング制御器2260を含む。
【0104】
但し、図10に図示された第1適用例と異なりに、第2適用例において、タイミング制御器2260はエンコーダー2210を包含できる。これは、入力映像データがタイミング制御器2260内部で圧縮され、圧縮されたデータがタイミング制御器2260からメモリー2220に提供され得ることを意味する。その他の第2適用例による構成は第1適用例による構成と同一である。したがって、第2適用例に対する具体的な説明は省略する。
【0105】
本発明の範囲又は技術的思想を逸脱しなく本発明の構造が多様に修正や変更され得ることはこの分野に熟練された者に明確である。
【0106】
上述した内容を考慮して見るとき、もし本発明の修正及び変更が下の請求項及び同等物の範疇内に属すれば、本発明がこの発明の変更及び修正を含むことと解釈できる。
【符号の説明】
【0107】
100 ディスプレー駆動装置
110 エンコーダー
120 メモリー
130 デコーダー
140 ソースドライバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペンタイル方式の入力映像データに対して二進エンコーディング方式及びDPCMエンコーディング方式による誤謬を各々計算し、前記誤謬の計算結果に基づいて前記二進エンコーディング方式及び前記DPCMエンコーディング方式の中で選択されるいずれか1つにしたがって前記入力映像データを圧縮するエンコーダーと、
前記選択されるいずれか1つのエンコーディング方式に対応するデコーディング方式にしたがって、前記エンコーダーによって圧縮されたデータを復元するデコーダーと、
前記デコーダーによって復元されたデータに基づいて、ディスプレーパネルに連結されるソースラインを駆動するソースドライバーと、を含むディスプレー駆動装置。
【請求項2】
前記エンコーダーは、
前記入力映像データに対するマクロブロックを生成するマクロブロック生成器と、
前記入力映像データを前記二進エンコーディング方式にしたがってマクロブロック別に圧縮する第1圧縮部と、
前記入力映像データを前記DPCMエンコーディング方式にしたがってマクロブロック別に圧縮する第2圧縮部と、を含む請求項1に記載のディスプレー駆動装置。
【請求項3】
前記エンコーダーは、
前記第1圧縮部で出力される二進圧縮データを二進デコーディング方式にしたがってマクロブロック別に復元する第1事前復元部と、
前記第2圧縮部で出力されるDPCM圧縮データをDPCMデコーディング方式にしたがってマクロブロック別に復元する第2事前復元部と、
前記第1事前復元部で出力される二進復元データと前記入力映像データとの間の誤謬を計算する第1誤謬算出部と、
前記第2事前復元部で出力されるDPCM復元データと前記入力映像データとの間の誤謬を計算する第2誤謬算出部と、
前記第1及び第2誤謬算出部で計算される誤謬の比較結果にしたがって前記二進圧縮データ及び前記DPCM圧縮データの中でいずれか1つを選択して出力するモード選択部と、をさらに含む請求項2に記載のディスプレー駆動装置。
【請求項4】
前記マクロブロック生成器は、
2x2サイズのR(Red)マクロブロック及びB(Blue)マクロブロックを生成し、4x2サイズのG(Green)マクロブロックを生成する請求項2に記載のディスプレー駆動装置。
【請求項5】
前記第1圧縮部は、
各々のマクロブロックに対する第1及び第2代表値とパターンとを決定し、前記第1及び第2代表値とパターンを利用して前記各々のマクロブロックの副画素値を圧縮する請求項2に記載のディスプレー駆動装置。
【請求項6】
前記第2圧縮部は、
各々のマクロブロックで基準副画素値とその他の副画素値との間の差異値を計算し、前記基準副画素値及び前記差異値を利用して前記各々のマクロブロックの副画素値を圧縮する請求項2に記載のディスプレー駆動装置。
【請求項7】
ディスプレー駆動装置の映像データ圧縮方法において、
入力映像データに対するマクロブロックを生成する段階と、
前記入力映像データを二進エンコーディング方式にしたがってマクロブロック別に圧縮する段階と、
前記入力映像データをDPCMエンコーディング方式にしたがってマクロブロック別に圧縮する段階と、
前記二進エンコーディング方式及び前記DPCMエンコーディング方式による誤謬を計算する段階と、
前記二進エンコーディング方式及び前記DPCMエンコーディング方式の中でより少ない誤謬を発生させるいずれか1つにしたがって圧縮されたデータを選択する段階と、を含む映像データ圧縮方法。
【請求項8】
前記二進エンコーディング方式にしたがってマクロブロック別に圧縮する段階は、
各々のマクロブロックの副画素値を代表する第1及び第2代表値を決定する段階と、
前記第1及び第2代表値に基づいて前記各々のマクロブロックのパターンとを決定する段階と、
前記第1及び第2代表値と前記パターンを利用して前記各々のマクロブロックの副画素値を圧縮する段階と、を含む請求項7に記載の映像データ圧縮方法。
【請求項9】
前記第1及び第2代表値を決定する段階は、
基準平均値として前記副画素値の平均値を計算する段階と、
上位平均値として前記基準平均値と同一であるか、或いはそれより大きい副画素値の平均値を計算する段階と、
下位平均値として前記基準平均値より小さい副画素値の平均値を計算する段階と、
前記上位及び下位平均値の中で前記各々のマクロブロックの基準副画素が有する値に対応するいずれか1つを第1代表値に決定し、他の1つを前記第2代表値に決定する段階と、を含む請求項8に記載の映像データ圧縮方法。
【請求項10】
ディスプレー駆動装置の映像データ復元方法において、
入力映像データのエンコーディング方式を示すモードデータ及び前記モードデータに対応する圧縮データを含むビットストリームを受信する段階と、
前記モードデータにしたがって二進デコーディング方式及びDPCMデコーディング方式の中でいずれか1つを選択する段階と、
前記圧縮データを前記二進デコーディング方式にしたがってマクロブロック別に復元する段階と、
前記圧縮データを前記DPCMデコーディング方式にしたがってマクロブロック別に復元する段階と、を含む映像データ復元方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2012−109970(P2012−109970A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−250542(P2011−250542)
【出願日】平成23年11月16日(2011.11.16)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】