説明

ディスペンサ

本発明は、ハンドトリートメント製品用のディスペンサに関する。ディスペンサ(1)は、アプリケータ(3)、アプリケータ(3)と流体連通するハンドトリートメント製品貯蔵槽(5)、およびディスペンサを支持面に抑止するための抑止手段(7)を備え、使用中に、手がアプリケータ(3)を横切って移動するときに、ハンドトリートメント製品が手に塗布される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はディスペンサに関し、特に、ハンドトリートメント製品用のディスペンサに関するが、それに限定されない。
【背景技術】
【0002】
感染症の拡散を防止するために、医療スタッフは別々の患者の治療間に自分の手を洗浄することが要求される。この結果、医療スタッフは1就業日だけで何十回も手を洗浄しなければならない。
【0003】
公知の洗浄用製品ディスペンサは、そのような頻繁な使用には向いていない。典型的なディスペンサはプランジャ型であり、両手による操作を必要とする。片手は洗浄用製品の貯槽を保持するために使用される一方、反対側の手は、清掃用製品を小出しするために、プランジャを操作する。そのような操作は、一方の手をすでに使用しているスタッフにとって必ずしも使い勝手が良いものではない。さらに、そのような操作は比較的時間がかかる。このような難点は、スタッフが行なうべき頻度で自分の手を洗浄する気持ちを萎えさせることが考えられ、それはMRSAのような感染症の拡散の一因となり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、片手で操作して素早く洗浄剤を小出しすることのできるディスペンサが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、手にトリートメント製品を小出しするためのディスペンサであって、アプリケータおよび該アプリケータと流体連通するトリートメント製品貯蔵槽を備え、使用中にアプリケータを横切るように手を動かすときに、トリートメント製品が手に塗布されるようにしたディスペンサを提供する。
【0006】
理想的には、トリートメント製品はハンドトリートメント製品である。
【0007】
理想的には、ディスペンサはさらに、ディスペンサを支持面に抑止するための抑止手段を備える。
【0008】
本発明は、ハンドトリートメント製品を塗布するために他方の手を利用する必要なく、ハンドトリートメント製品を手に塗布することを可能にするので、有利である。本発明では、支持面は人間の身体、壁、テーブル、またはいずれかの他の適切な表面とすることができる。
【0009】
該ディスペンサは、トリートメント製品を片方の手に小出しするために、その手を使用して操作することが可能である。該ディスペンサは特に医療環境で、例えば患者を抱えて運ぶスタッフに使用するのに適している。しかし、多くの他の領域で、例えば台所、作業場、もしくは庭のような家庭環境で、または機械工場もしくは自動車修理工場のような商業環境で、使用することができる。
【0010】
ハンドトリートメント製品は皮膚全般の治療にも適していてもよく、ユーザは手で自分の身体の別の部分の皮膚にそれを塗布してもよいことが予見される。例えば、ハンドトリートメント製品をユーザの手に小出しした後、それをユーザの腕に塗布することが可能である。
【0011】
好ましくは、アプリケータは、ハンドトリートメント製品を塗布するために少なくとも1つのローラを含む。ローラはボールの形にすることができ、例えば球状にすることができる。代替的に、ローラは筒状とすることができる。
【0012】
アプリケータは、ユーザの手がアプリケータを横切るように移動するときに、ハンドトリートメント製品をユーザの手に制御可能に塗布することのできる、1つ以上のノズルまたはブラシまたは多孔質膜またはいずれかの他の手段を含むことができる。
【0013】
ハンドトリートメント製品はアプリケータに直接施与することができ、例えばアプリケータをハンドトリートメント製品貯槽内に部分的に浸漬することができる。あるいはハンドトリートメント製品はアプリケータに間接的に施与することができ、例えばスポンジのような多孔性媒体を介して、ハンドトリートメント製品をアプリケータに施与することができる。後者の場合の実施例として、ハンドトリートメント製品の液面の高さがローラの高さより下がったときに、スポンジのウィッキング作用のおかげで、ローラにハンドトリートメント製品が供給されるように、貯槽内にスポンジを設けることができる。
【0014】
好ましくは、抑止手段は、ディスペンサをユーザに取り付けるのに適したクリップ、例えばラニヤードのばねクリップである。代替的に、または追加的に、抑止手段はディスペンサを壁もしくは他の表面に取り付けるのに適しており、または把持面、例えばゴム製ベースの形を取ることができる。ディスペンサが壁または他の表面に取り付けられる場合、それは共同使用に適していてもよい。
【0015】
好ましくは、ディスペンサは使い捨てである。代替的に、貯槽は詰替え可能または交換可能とすることができる。例えば、ディスペンサをまるごと廃棄することができ、貯槽にハンドトリートメント製品を詰め替えることができ、あるいは抑止手段および/またはアプリケータを維持し、貯槽を交換することができる。
【0016】
一実施形態では、ディスペンサはカバーを有することができる。ディスペンサを使用しないときに、ディスペンサにカバーをかぶせることが予見される。カバーは例えば蝶着クラムシェル型または着脱自在のフェイシア(facia)とすることができる。
【0017】
好ましくは、ディスペンサは、例えば貯槽内のハンドトリートメント製品の性質、使用ゾーン、その所有権を示すため、または関連付けを助長するために、色分けされる。代替的に、ディスペンサは少なくとも部分的に透明または半透明にすることができ、ハンドトリートメント製品は色分けすることができる。
【0018】
好ましくは、ディスペンサは、貯槽内のハンドトリートメント製品の液面の高さを示す手段を設けることができる。例えば貯槽は、ユーザが貯槽内の液面の高さを見ることができるように、完全にまたは部分的に透明または半透明とすることができる。
【0019】
特定の実施形態では、ハンドトリートメント製品をアプリケータに供給するために、貯槽を加圧することができる。これは、内部ガス圧、ばねおよびピストン装置のような固定された機械的装置によって、ユーザが加える圧力によって行なうことができる。例えば、貯槽は弾性変形可能な材料から製造することができ、ユーザが例えば貯槽を本体に対して押圧することによって貯槽に加えられる圧力により、ハンドトリートメント製品はアプリケータに供給される。代替的に、ハンドトリートメント製品は重力または毛管作用によってアプリケータに供給することができる。
【0020】
ディスペンサは、ユーザの手の洗浄を助長するために、研磨装置、例えばブラシを具備することができる。研磨装置は脱着可能および/または使い捨て可能とすることができる。
【0021】
ディスペンサは、一種の識別、例えば無線周波数識別タグ(RFID)または他の識別カードと組み合わせることができる。
【0022】
ディスペンサは、ディスペンサを使用することをユーザに視覚的におよび/または聴覚的に思い出させる手段、および/またはディスペンサが使用されたことをユーザに示す手段を具備することができる。
【0023】
ディスペンサは、周囲光レベルが低い場合に、使用を容易にするために、それを発光させることを可能にする手段を具備することができる。
【0024】
ハンドトリートメント製品は保護クリームまたは保湿剤とすることができる。
【0025】
代替的に、ハンドトリートメント製品は洗浄剤とすることができる。
【0026】
洗浄剤は洗剤、例えば石鹸とすることができ、または洗剤を含有する製品、例えばSwarfega(登録商標)のような専有ハンド洗浄剤とすることができる。
【0027】
洗浄剤は殺菌薬とすることができる。
【0028】
洗浄剤は消毒薬とすることができる。
【0029】
ハンドトリートメント製品は薬効剤を含有することができる。
【0030】
好ましくは、ハンドトリートメント製品は液体である。代替的に、ハンドトリートメント製品は半固体、例えばゲルとすることができ、または固体とすることができる。後者の場合、アプリケータの作用によって固定から液体を得ることができる。例えばローラボールアプリケータの場合、ローラを固形洗浄剤に押し付けて回転することにより、洗浄剤は液化される。
【0031】
ハンドトリートメント製品はアルコールゲルとすることができる。
【0032】
ディスペンサは、貯槽からアプリケータへトリートメント製品を案内するための流路を備えることができる。流路内の流体の流れを制御するために、一方向弁を設けることができる。一方向弁は貯槽から流体を流出させるが、流路から貯槽内に流体が流入することを防止する。一方向弁は、ディスペンサの通常の使用時に、上記一方向弁がアプリケータより低い位置に来るように配置される。流体をチャネルから貯槽内へ流入させることができるように、第2の一方向弁を流路に設けることができる。理想的には、第2の弁は第1の一方向弁の下流に、好ましくはアプリケータの下流に配置される。流路にウィッキング要素を設けることができる。ウィッキング要素は理想的にはスポンジ材料である。
【0033】
貯槽は、ディスペンサのアプリケータとは反対側に位置する球状部を含むことができる。球状部は理想的には、弾性変形可能な材料から作られる。好ましくは、球状部は伸縮自在に変形可能な材料から作られる。
【0034】
好ましくは、アプリケータは複数のローラを含み、上記ローラのサイズおよび/または間隔はアプリケータの表面全体にわたって変化する。
【0035】
理想的には、該または各ローラの表面に、貯槽からのトリートメント製品を受容しかつ輸送するための窪みが設けられる。
【0036】
貯槽は、ディスペンサの残りの部分から脱着可能にすることができる。貯槽は、アプリケータとの流体連通を可能にするための1つ以上のポートを含むことができる。貯槽がディスペンサの残りの部分に固定されることに応答して、上記ポートを開口するための手段を設けることができる。
【0037】
次に、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明に係る第1のディスペンサの正面図である。
【図2】図1に示した本発明の第1のディスペンサの正面斜視図である。
【図3】第1のディスペンサの側面図である。
【図4】ユーザのポケットに留められた図1のディスペンサの斜視図である。
【図5】図1のディスペンサ(装着用クリップ無し)の側面断面図である。
【図6】本発明に係る、上部貯槽を有する第2のディスペンサの側面断面図である。
【図7】ウィッキング要素を組み込むように改変された、図6に示した第2のディスペンサの側面断面図である。
【図8】下部貯槽およびシングル一方向弁を有する、本発明に係る第4のディスペンサの側面断面図である。
【図9】下部貯槽およびダブル一方向弁を有する、本発明に係る第5のディスペンサの側面断面図である。
【図10】図1に示したアプリケータ構成の代替物として使用される、異なるローラサイズおよび配置を有する別のアプリケータ構成を示す。
【図11】図1に示したアプリケータ構成の代替物として使用される、さらに異なるローラサイズおよび配置を有するさらなるアプリケータ構成を示す。
【図12】図1に示したアプリケータ構成の代替物として使用される、さらに異なるローラサイズおよび配置を有するさらなるアプリケータ構成を示す。
【図13】図1に示したアプリケータ構成の代替物として使用される、さらに異なるローラサイズおよび配置を有するさらなるアプリケータ構成を示す。
【図14】図1に示したアプリケータ構成の代替物として使用される、さらに異なるローラサイズおよび配置を有するさらなるアプリケータ構成を示す。
【図15】図1に示したアプリケータ構成の代替物として使用される、さらに異なるローラサイズおよび配置を有するさらなるアプリケータ構成を示す。
【図16】4回のローラの回転無しに液体製品の通過を可能にする代替的ローラレースの側面図である。
【図17】4回のローラの回転無しに液体製品の通過を可能にする代替的ローラレースの側面図である。
【図18】図1〜図4に示した第1のディスペンサのローラレースの側面断面図である。
【図19】図1〜図4に示した第1のディスペンサのローラレースの側面断面図である。
【図20】図16および図17に示したローラレースの斜視図である。
【図21】第1のディスペンサのローラレースの寸法および形状が示された断面図である。
【図22】異なるローラの斜視図である。
【図23】さらに異なるローラの斜視図である。
【図24】さらに異なるローラの斜視図である。
【図26】異なるローラの断面図である。
【図27】さらに異なるローラの断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トリートメント製品を手に小出しするためのディスペンサであって、
アプリケータと、
前記アプリケータと流体連通するトリートメント製品貯蔵槽を備え、
好ましくは前記ディスペンサを支持面に抑止するための抑止手段を備え、
使用中に、手が前記アプリケータを横切って移動するときに、トリートメント製品が手に塗布されるように構成されたディスペンサ。
【請求項2】
使用中に、手が前記アプリケータを横切って移動することにより、ハンドトリートメント製品が前記貯槽から前記アプリケータに輸送される、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項3】
前記アプリケータが少なくとも1つのローラを含む、請求項1または2に記載のディスペンサ。
【請求項4】
前記ローラがローラボールである、請求項3に記載のディスペンサ。
【請求項5】
前記抑止手段が、前記ディスペンサをユーザに留めるのに適したクリップである、請求項1または2に記載のディスペンサ。
【請求項6】
前記ディスペンサが使い捨てである、請求項1〜5のいずれか一項に記載のディスペンサ。
【請求項7】
カバーをさらに備え、
前記カバーが前記アプリケータを被覆するように構成された、請求項1〜6のいずれか一項に記載のディスペンサ。
【請求項8】
前記ハンドトリートメント製品が色分けされる、請求項1〜7のいずれか一項に記載のディスペンサ。
【請求項9】
前記貯槽内のハンドトリートメント製品の高さを示す手段を備えた、請求項1〜8のいずれか一項に記載のディスペンサ。
【請求項10】
ハンドトリートメント製品を前記アプリケータに供給するために、前記貯槽が加圧される、請求項1〜9のいずれか一項に記載のディスペンサ。
【請求項11】
研磨装置をさらに備えた、請求項1〜10のいずれか一項に記載のディスペンサ。
【請求項12】
前記ハンドトリートメント製品が保護クリームまたは保湿剤である、請求項1〜11のいずれか一項に記載のディスペンサ。
【請求項13】
前記ハンドトリートメント製品が洗浄剤である、請求項1〜12のいずれか一項に記載のディスペンサ。
【請求項14】
前記洗浄剤が洗剤である、請求項13に記載のディスペンサ。
【請求項15】
前記洗浄剤が殺菌薬である、請求項13に記載のディスペンサ。
【請求項16】
前記洗浄剤が消毒薬である、請求項13に記載のディスペンサ。
【請求項17】
前記ハンドトリートメント製品が薬効剤を含有する、請求項1〜16のいずれか一項に記載のディスペンサ。
【請求項18】
前記ハンドトリートメント製品が流体である、請求項1〜17のいずれか一項に記載のディスペンサ。
【請求項19】
前記ハンドトリートメント製品がアルコールゲルである、請求項1〜18のいずれか一項に記載のディスペンサ。

【図27】本発明に係るディスペンサの貯槽の入口ポートを一見して閉鎖している不正開封明示シールを示す。
【図28】ディスペンサ貯槽の入口を開けるためにヒンジを中心に折り曲げられた、図27の不正開封明示シールを示す。
【図29】取外し可能なシールおよび不正開封明示蓋によって密封されたディスペンサ貯槽の入口を示す。
【図30】自己密封膜により封止されたディスペンサ貯槽の入口を示す。
【図31】交換用液体または製品を注入されるプローブ/装置によって開封される、ディスペンサ貯槽の入口を示す。
【図32】クリップによって閉位置に保持された蝶着フラップによって密封されたディスペンサ貯槽の入口を示す。
【図33】貯槽入口を開けるために上記ヒンジを中心に回転した図32の密封要素を示す。
【図34】ディスペンサの残りの部分(部分的に示す)から脱着され、分離された取外し可能な貯槽の略斜視図を示す。
【図35】ディスペンサの残りの部分(部分的に示す)から脱着され、分離された取外し可能な貯槽の略斜視図を示す。
【図36】ユーザの手首に装着される、本発明に係るさらなるディスペンサの斜視図である。
【図37】ラニヤードに装着される、本発明に係るさらに別のディスペンサの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
図1を参照すると、第1のディスペンサ1は、アプリケータ3、アルコールゲル洗浄剤6入りの貯槽5、および装着用クリップ7を備えるものとして示される。貯槽からの洗浄剤が貯槽からアプリケータ3の外面に伝わり、次いでユーザ、例えば医療スタッフメンバの手8(図4参照)に伝わることができるように、アプリケータ3は貯槽5の壁に配置される。使用時、ディスペンサをユーザに狭持することができるように、貯槽5にクリップ7が設けられる。
【0040】
アプリケータ3は、レース11内に保持された8個の球面ローラボール9を含む。ローラボール9は、各ローラボール9の表面の少なくとも一部分が内部に保持された洗浄剤と接触するように、貯槽5の前壁から内向きに突出する(図5参照)。
【0041】
洗浄剤を小出しするために、ユーザはローラボール9を横切るように自分の手を動かし、そこでローラボール9は回転する。ローラボールの内部洗浄剤被覆面は次いで貯槽5の外側に移動し、洗浄剤をユーザの手に塗布する。ローラボール9の連続回転により、洗浄剤は制御可能にユーザの手にさらに塗布される。
【0042】
クリップ7は貯槽5の頂部に取り付けられ、ヒンジ13によってそれに蝶着される。ディスペンサ1がユーザに、例えばユーザのベルトまたはポケット14に狭持されたときに、ローラボール9が外側を向くように、クリップ7は貯槽5の後壁に関連して配置される。次いで、ユーザは片手で洗浄剤を自分の手に塗布することが可能になる(図4参照)。
【0043】
アプリケータの形状/構成は特に、使用中にできるだけ多くのローラ/ボールが手と接触し続けることを確実にするように設計される。これに関連して、アプリケータの前面の形状/プロファイルはTanh(双曲正接)曲線によって近似される。
【0044】
貯槽
一般的構成
3つの一般的貯槽構成が予想される。第1のディスペンサ1では、貯槽5はローラ/ボール9の真後ろに配置される(図1から図5参照)。この場合、ディスペンサ1の本体は、ユーザによって弾性的に変形され、よって貯槽の容積が低減されるように構成される。貯槽5の底に溜まっている液体製品は、次いでローラ/ボール9の裏を被覆するように押し上げられる。しかし、次の2つの構成も予想される。
1.上部貯槽(図6および図7参照)−製品は装置の頂部または頂部付近に貯蔵され、重力によりローラ/ボールの後ろを流下する。
2.下部貯槽(図8参照)−製品は装置の底部または底部付近に貯蔵され、表側を下方に移動する手によって加えられる力により、貯槽は弾性的に変形し(圧縮され)、製品はローラ/ボールの後ろで押し上げられる。このオプションは、1つ以上の一方向弁により液体をローラの後ろに保持し、液体が貯槽内に逆流するのを防止する必要がある。シングル一方向弁を図8に示す。
【0045】
これらの構成はどれも、貯槽に配置されるウィッキング要素を組み込むことができる。理想的には、ウィッキング要素は、液体製品をローラに向かわせるように、ローラ9と当接する。ウィッキング要素は毛管作用を利用して貯槽内で液体製品を輸送する。図7で、ウィッキング要素はスポンジまたは連続気泡フォームとして提供される。3つの構成のいずれも、液体をローラの後ろに保持するために1つ以上の一方向弁を含むことができる。例えば、図9は、ローラ/ボール9の真後ろに位置する(図1から図5と同様に)が、液体製品をローラの裏に向かわせる流路116を備えた貯槽を示し、流路には一方向入口弁118(流路への流入だけを可能にする)および一方向出口弁120(流路から貯槽への逆流だけを可能にする)が設けられている。
【0046】
交換可能
上部および下部貯槽構成により、貯槽が空になったときにそれを交換することができるように、ディスペンサを簡便に設計することが可能である(図34および図35参照)。これは多数の利点をもたらす。
1.顧客の使用コストが低減される。
2.直接(再使用)か第三者によるかに関わらず、リサイクルが容易である。
3.柔軟性が向上し、どの製品でも必要とされるものを送達するように、同じディスペンサを構成することができる。
4.廃棄物が減少する。
5.ディスペンサの有効寿命が増大する。
【0047】
図34の取外し可能な貯槽380は2つの脆弱シール382、384を含み、(かつ図35の貯槽381は、1つだけの脆弱シール382を含む)。各シール382、384は、貯槽が上記本体と接合されたときに、ディスペンサ本体386、387の関連突起388によって破壊される。このようにして、貯槽が交換前に密封されている場合でも、貯槽とローラとの間の流体連通がもたらされる。取外し可能な貯槽380、381は、適切な手段、例えば弾性クリップによって、さらに詳しくは、貯槽およびディスペンサ本体の一端における解除可能な鈎形ヒンジ装置389と、それらの他端における弾性クリップ装置390とによって、接合位置でディスペンサ本体386、387に固定される。貯槽の縁部に掛止するために、クリップはディスペンサ本体にフックを含むことができる。
【0048】
詰替え可能
貯槽を交換できることは、ディスペンサが効果的に詰替え可能であることを意味する。しかし、交換可能な貯槽が無い場合でも、ディスペンサは、貯槽を詰替え可能とするために、以下の特徴の1つ以上を組み込むことができる。
1.自己密封膜370(図30および図31参照)。自己密封膜材料はディスペンサの裏に配置される。そのような機構は一般的に、通常の使用下で閉じられている、軟質弾性プラスチック材料内の穴371から構成される。装置/プローブ372を穴内に押し込むことによって、膜は伸張し、穴が開口する。次いで液体を貯槽内内に注入することができ、装置が取り外されると、膜の弾力性により穴は封止される。
2.一方向弁(図示せず)。一方向弁を追加することができる。これは、製品を貯槽に流入させるが、貯槽から流出させない。この場合、詰替え装置および一方向弁は、異質の液体が貯槽内に侵入することを不可能とは言わないまでも、難しくする特別な設計を有する。
3.ねじキャップ(図29参照)。貯槽の入口を密閉するために、適切なサイズおよびプロファイルのねじ蓋/キャップ375を設けることができる。これは、入口を介する高速の詰替えを可能にし、追加の不正開封防御をもたらし、また使用中の圧力下での破壊に対する高い耐性をも提供する。
4.ジップロック(図示せず)。ここで、用語ジップロックとは、冷凍用バッグで一般的に使用されているようなクリンプロック自己密封装置を指す。この機構は装置の本体に直接一体整形することができ、こうしてコストが低減される。クリンプロックのより複雑なバージョンとして、側面を密閉させるスライダを含むものがある。このタイプの機構は、スライダの真下/周辺では側面が分離されるため、完全には密封されないので、おそらく使用されないであろう。
5.クリップ(図32および図33参照)。
6.フックループファスナまたはフックフックファスナ(図示せず)。単純なフックループシステムまたはフックフックシステムを使用することができる。掛止が解除されたときに貯槽にアクセスするために開くことのできるフラップの端部内に、ループ/フックを設けることができる。
7.開孔(図示せず)。貯槽への直接アクセスを可能にする開孔を追加することができる。
【0049】
不正開封防止
貯槽の詰替えおよび交換のためのオプションは両方とも、内容物にいたずらが加えられるのを防止する能力を必要とする。
【0050】
交換可能な貯槽の不正開封防止は、以下の特徴の1つ以上により達成することができる。
1.交換可能な貯槽は、開口部に熱接着されたセキュリティシールを有することができる。このシールは、貯槽をディスペンサの本体に接続させるために取り外される。ひとたび取り外されると、シールは元に戻すことができない。誰かがシールを介して貯槽への注入を試みると、箔カバーとすることのできるこのシールも漏洩し、かつ破れる。
2.ディスペンサは、貯槽を取り外すときに、ディスペンサの本体の流路へのアクセスを防止するための手段を設けることができる。同様に、貯槽は、詰め替えるときに、その内部へのアクセスを防止するための手段を設けることができる。それぞれの場合に、上記手段は、貯槽がディスペンサ本体における所定の位置に戻され固定されることに応答して、アクセスが可能になるように動作することができる。したがって、貯槽の再配置に応答して、ローラと貯槽との間の流体連通が達成される。そのような装置は、上記アクセスを防止するために、ばね荷重スライドドアをディスペンサ本体および貯槽の各々に備えることができ、各ドアは、貯槽が例えばカム装置(図示せず)によってディスペンサ本体と接合したときに、動作する。各スライドは、貯槽が取り外されるときに、ばねの付勢により閉じる。
【0051】
詰替え可能な貯槽の不正開封防止は、次の特徴の1つ以上によって達成することができる。
1.詰替えが完了したときに、充填入口ポートにステッカ/カバー377をかぶせることができる(図27から図29参照)。このステッカ/カバーは、それが除去されると、元に戻すことができないようになっている。それはまた、穴が開けられた痕跡をも示す。そのようなステッカ/カバーは、所定の位置にヒートシールされる膜とすることができる。それは接触接着剤層を使用して所定の位置に貼付することもできる。
2.ねじ蓋375の場合、蓋の設計は、蓋によるシールが破られた場合、例えば蓋が部分的にまたは完全に回転され/緩められた場合、蓋の脆弱要素が明白に損傷されるロックシステムを含むことができる。
3.着色された接触接着剤層または感熱接着剤層を使用することができる(例えばジップロックまたはクリップの場合)。シールを不正開封すると、接着剤の色が目に見えるようになり、無頓着な観察者にも破損が非常に明白になる(図27および図28参照)。
【0052】
アプリケータ
アプリケータ3の様々な構成を図10から図15に示す。特定の構成(ローラ/ボールのサイズおよび配置)は、所与の要件/状況に応じて、例えば液体製品の粘度およびユーザの手の大きさに応じて選択される。図10から図15は、図示する構成が最も適する特定の用途を示唆する。これらの用途は、男性/女性の手の大きさおよび低/中/高粘度に関して分類される。高粘度液体の場合、(a)より大きい剪断力、および(b)レースとボールとの間に大きいクリアランスが必要になる。その結果、より大きいローラ/ボールが要求される。低粘度液体の場合には、その逆のことが当てはまり、より小さいローラが要求される。
【0053】
女性ユーザが優勢である病院では、ディスペンサの1回の使用で製品の1mlから1.5mlの送達が必要になることが予想される。この量の製品が1回の動作で(すなわちアプリケータに手を1回通過させるだけで)小出しされることが理想的である。これを達成するために、アプリケータは8個の直径10mmのローラ/ボールの集団を含むことが好ましい。
【0054】
中央のローラは、ディスペンサの前面の使用を最大にするため、かつ掌を埋めるものもの(palm−filler)を提供するために、他のローラより大きくすることもできる(図10参照)。
【0055】
混成労働力を持つ食品調製では、ディスペンサの使用方法は、ユーザ間でかなり異なる。ユーザは2回拭う傾向があってもよく、かなり異なる手の大きさを持ってもよく、異なる投与量を必要としてもよい。その結果、ローラは、病院に関して上述した場合とは異なるように配置する必要がある。例えば、ローラサイズは男性/女性混成の平均に基づくことができ、結果的にローラは、比較的大きいサイズおよび所与のアプリケータ内でより大きいサイズ範囲になり得る(図11から図14参照)。
【0056】
保護クリームが必要になる作業場および建築現場では、高粘度のため、大きいローラ/ボールに非常に大きいクリアランスが要求される。また、大きい男性の手のサイズ/幅に対応するために、ディスペンサは全体として大きくすることができ、および/またはアプリケータのローラ間の相互の間隔をより大きくすることができる。
【0057】
図1から図5に示した第1のディスペンサの標準的ローラ9およびローラレース11の側面断面図を、図21に示す。理想的には、ローラ9と関連ローラレース11との間のクリアランス(c)は、0.1mmから0.24mmの範囲である。ローラ径(d)は理想的には5mmから15mmである。そのようなローラ9のそのレース11内における可能な動きを、図18および図19に示す。
【0058】
種々のローラレースの形状の実現可能性を下に要約する。
ローラ/レースのクリアランスの算出
下の表は、ゲルの量を送達するために必要なクリアランスを示す。
【表1】
image rotate

前提:
1 完全な体積変位が発生する。
2 クリアランスの有効性はボールの半径の関数ではない。

π=3.141593
小出しされる体積(mm
1000
有効接触面積
75%
ストローク長(mm)
100
条件付きフォーマッティング範囲
【表2】
image rotate

【0059】
流れはローラボールの周りで閉塞するので、貯槽内の圧力(ディスペンサの正面を押すことにより貯蔵を圧迫することで生じる)により、液体製品が容器の外に押し出されることはないことを理解されたい。圧力を増大しても、小出しされる液体の量は変わらない。代わりに、加えられる圧力は、液体製品をローラの周りに押し出すために使用される。
【0060】
それにもかかわらず、対照的に、改変ローラレース211を図16、図17、および図20に示す。この改変ローラレース211は、周方向に間隔を置いて配置された複数の直立レース要素213がもたらされるように、材料が除去されている。ローラおよびレースの組合せが圧力応動弁として働くような装置構成である。
【0061】
これに関し、貯槽内の圧力が充分に大きい場合には、ローラがレース内で移動し、製品が上記直立レース要素213の間を流動することができ、それによる貯槽からの流出が、ローラの回転による流出に加えて発生する。換言すると、貯槽の圧力が充分であれば、ローラ9を回転させる必要なく、製品はローラレース211を介して貯槽から流出することができる。これは、高い内部圧力による貯槽の潜在的な損傷を防止する。
【0062】
ローラの組成
ローラ/ボール、流体の移送をサポートしかつ内容物の区別を助けるために、異なる材料から作成することができる。これらの組成は、以下を含むことができる。
1.より多量の製品を移送させるために、多孔質外殻を持つ固体コアを使用することができる。
2.熱変色性染料は、液体がその有効動作温度内であるときに、ユーザにそれを知らせるために使用することができる。これは、特定の温度より上では変性または分解する液体に使用される。また、液体の代わりに温度依存性固体または半固体が使用される場合にも、使用することができる。さらに、それは細菌の成長(すなわち細菌が成長する温度に達したこと)の標識になり、したがってユーザに自分の手をきれいにすることを奨励することができる。
3.熱膨張。小出しされる内容物が特定の温度より上では不活性になる場合、ボールは、その温度より上では小出しを防止するように膨張する材料から作ることができる。
4.芳香性添加物。貯槽の内容物、またはローラ/ボールを作成する材料に、これらを添加することができる。これは、使用に対する報償メカニズムを刺激するために行なわれる。
5.ディスペンサのデザインの審美性を高めるために、ローラは透明および/または中空とすることができる。
6.デザインを向上するため、またはどのタイプの製品が装置内に含まれているかを示すために、色を使用することができる。
7.ボールに流体が付いているとき、およびしたがってボールが効率的に動作しているときにそれを示すために、吸湿性染料のような製品反応表面を使用することができる。
8.貯槽から内容物を汲み出し、かつ転動を介してそれを伝達するのを助けるために、スポンジのような変形可能な材料を使用することができる。ローラ自体をスポンジ材料製にすることができる。
9.材料。ローラ/ボールは、感触を向上しかつそれらが軟質に見えるような材料表面を有することができる。
【0063】
ローラ表面
ローラ/ボールの複数の好適な表面構成を、添付図面の図22から図26に示す。これらは全て、ディスペンサが貯槽から製品を送達する能力を高めるように、または装置の感触を向上するように設計される。様々な表面は以下を含む。
1.ゴルフボールにあるようなディンプル。これらのディンプルは、所与のレースのクリアランスに対して小出しすることのできる体積を増大する。この表面は、漏洩を低減するために低粘度の液体に使用することができる。
2.種々の形状のディンプル/窪み/溝、例えば円形ディンプル230(図22参照)、方形/矩形ディンプル232(図23参照)、湾曲溝線234(図24参照)。これらのディンプル/窪み/溝は異なる深さとすることができ、全て同一ローラに設けることができる。
3.表面の大部分が外境界より低くなったフェンス236(図236参照)であり、貯槽からの取出しを助けるために、高粘度液体または固体に使用することができる。このタイプの表面は、ボールに対する掴みをも向上する。このタイプの表面は、粒子成分を有する内容物、例えばSwarfegaを送達するために使用することができる。
4.高密度の非常に小さいディンプル238が設けられた粗面(図25参照)。これは、ローラとユーザの手との間の掴みを助け、貯槽の内容物を受容しかつ送達し、かつユーザの手に対し研磨材として作用し、したがって潜在的に洗浄を助長するように、使用することができる。
【0064】
材料
ディスペンサ1はプラスチック材料から製造される。次のような代替物または考慮事項が留意される。
1.Polygiene−Polygieneは、微生物の成長を阻害するためにイオン化銀(ionic silver)を使用する。より効果的に細菌を死滅させるために、これをディスペンサのプラスチック材料に加えることができる。
2.ステンレス鋼−ローラ/ボールはステンレス鋼製とすることができる。
3.柔らかい感触−本体に柔らかい感触の材料を使用して、その使い心地を向上することができる。
4.透明/不透明/半透明−小出しされる製品およびディスペンサの内部作業をユーザが見ることができるように、材料を透明または不透明/半透明にすることができる。
5.色−本体、ボール、および液体は、用途、タイプ、ゾーニング(zoning)等を識別するためにそれらに関連付けられる色を持つことができる。
6.織物−ディスペンサの本体は、織物被覆を設けることができる。ディスペンサの背部は、ユーザを摩擦するのを防止するために織物の表面を持つことができる。
7.ブランド/後援者−ディスペンサは、ブランドおよび後援者のロゴを受容するための空間を設けることができる。
【0065】
クリップ
デザインの重要な部分は、それがユーザ上またはユーザの周りに保持される方法である。これは、ユーザにディスペンサを握り締めるか他の方法で使用するように促す。本発明に係るディスペンサの装着の仕方は多数存在する。
1.位置。装置は、所望通りにそれにアクセスすることができるように、ユーザ上またはユーザの周りのどこにでも配置することができる。また、台所または浴室の作業面、金銭出納器、ワークステーション等のような固定位置に取り付けることもできる。
2.揺動クリップ。クリップは、ローラを外側に向けて着座している間でも、ディスペンサを自由に動かすことができるように設計される。ユーザの歩行運動により、装置はユーザにぶつかって反発し、この結果、ユーザはディスペンサを握り締める傾向が生じる。この握り締め動作は、流体をローラの方に方向付け、ある量の液体を小出しさせるのに役立つ。揺動クリップは、装置が可能な限り垂直に維持されることを確実にするので、一部のデザインの場合、重要である。これは、移送のメカニズムを助長する。
3.通常、ペンに設けられるものと同様の固定された剛弾性クリップ。これは、傾いたときに移動またはぶら下がらないように、装置を人または物体に確実に取り付けるために使用される。このクリップタイプは、家庭向けのディスペンサに使用することができる。
4.ストラップ。装置を手首または他の物体の周りに装着することができるように、繋ぎ材またはフック/ループファスナ要素付きの伸縮性ストラップを使用することができる。
5.フックループ裏当て。装置は、適切なフックループ型またはフックフック型の装着箇所に、例えばトロリ、デスク、モニタ、自動車のダッシュボード等の側面に、装置を取り付けることを可能にするために、フックループ型またはフックフック型裏当てを持つことができる。
6.ラニヤード。ラニヤードは、ユーザの首の周りに装置を取り付け、または物体、例えばドアのハンドル、コートフック等から装置を吊るすために、使用することができる。
7.磁石。鉄鋼表面に、例えば冷蔵庫の扉、機械類等に取り付けることを可能にするために、磁石を装置の裏面に組み込むことができる。
【0066】
ディスペンサ構成
(貯槽の配置に加えて)、以下を含め、多数の製品の変異形も考えられる。
1.手首または腕に着用することのできる装置。そのような装置では、ディスペンサ本体はユーザの手首の周りに配置するための閉ループ(すなわち帯)を形成することができ、アプリケータはループの外側湾曲面に設けられる(図36参照)。
2.首の周りに着用される両手用または握り締め型装置。この装置は、本体の表側だけでなく、反対側にもローラが設けられることを除いては、第1のディスペンサと同一にすることができる。代替的に、ローラは部分筒状体の外側湾曲面に設けることができる(図37参照)。
【0067】
本発明は、上述した特定の実施形態に限定されない。当業者には代替的構成および適切な材料が明白である。
【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【公表番号】特表2009−539529(P2009−539529A)
【公表日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−514904(P2009−514904)
【出願日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際出願番号】PCT/GB2007/002225
【国際公開番号】WO2007/144634
【国際公開日】平成19年12月21日(2007.12.21)
【出願人】(509213934)オーベル、ヘルス、リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】ORBEL HEALTH LIMITED
【Fターム(参考)】