説明

デジタルコンテンツ販売装置およびデジタルコンテンツ販売システム

【課題】デジタルコンテンツの購入時における利用者の拘束時間を短縮すること。
【解決手段】操作・表示部が、利用者からの操作に応じてデジタルコンテンツを選択し、リーダライタ部が、携帯端末装置の機種情報を読み取り、対応機種判定部が、リーダライタ部によって読み取られた機種情報によって識別される機種が操作・表示部によって選択されたデジタルコンテンツを利用可能な機種であるか否かを判定し、利用可能であると判定された場合に、ダウンロード券発行部が、当該デジタルコンテンツの取得先に関する情報を含んだ取得先情報を利用者に対して提示するようにデジタルコンテンツ販売装置を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、デジタルコンテンツ販売装置およびデジタルコンテンツ販売システムに関し、特に、デジタルコンテンツの購入時における利用者の拘束時間を短縮することができるデジタルコンテンツ販売装置およびデジタルコンテンツ販売システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、コンビニエンスストア等の店舗に設置されるマルチメディア端末を用いて、動画や楽曲あるいはゲームといった携帯端末装置向けのデジタルコンテンツを販売するサービスが知られている。
【0003】
たとえば、特許文献1には、利用者がデジタルコンテンツを選択し、購入金額の支払いが完了すると、購入されたデジタルコンテンツを携帯端末装置に対して脱着可能なメモリーカードへ書き込むデジタルコンテンツ販売装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−163721号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の技術には、デジタルコンテンツ販売装置による利用者の拘束時間が長いという問題があった。これは、デジタルコンテンツ販売装置がデジタルコンテンツのメモリーカードへの書き込みを完了させるまでの間、利用者をデジタルコンテンツ販売装置の前で待たせていなければならないためである。
【0006】
また、特許文献1の技術は、購入しようとするデジタルコンテンツが自身の携帯端末装置で利用可能か否かを利用者に調べさせなければならないため、これによっても、利用者の拘束時間が長引くおそれがあった。
【0007】
すなわち、デジタルコンテンツ販売装置によって販売されるデジタルコンテンツの中には、利用者が所持する携帯端末装置では利用できないデジタルコンテンツが含まれる場合がある。このため、利用者は、たとえば、デジタルコンテンツ販売装置の筺体等に記載された注意事項を読み、所望するデジタルコンテンツが自身の携帯端末装置で利用できることを確認したうえで、デジタルコンテンツを購入しなければならなかった。
【0008】
このようにデジタルコンテンツ販売装置による拘束時間が長くなると、特に、時間に余裕のない利用者などからの利用が敬遠され易くなるため、集客力が低下するおそれがある。また、利用者一人ひとりがデジタルコンテンツ販売装置を長時間使用することによって、利用者の回転率が低下する結果、サービスの提供元が十分な収益を上げることができないおそれもある。
【0009】
なお、特許文献1の技術のように、メモリーカードや携帯端末装置に対してデジタルコンテンツを直接記録させることとした場合には、メモリーカードの脱着作業あるいは携帯端末装置の接続作業が必要となるため、利用者にとっての利便性が低下するという問題もある。また、かかる場合、デジタルコンテンツ販売装置に対してメモリーカードのスロット部や携帯端末装置の接続部等を設けることとなるが、これらスロット部や接続部等を設けることによって利用者が操作に困惑するおそれがある。さらに、スロット部や接続部が度重なる使用によって破損してしまうおそれもある。
【0010】
これらのことから、デジタルコンテンツの購入時における利用者の拘束時間を短縮することができるデジタルコンテンツ販売装置あるいはデジタルコンテンツ販売システムをいかにして実現するかが大きな課題となっている。
【0011】
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであって、デジタルコンテンツの購入時における利用者の拘束時間を短縮することができるデジタルコンテンツ販売装置およびデジタルコンテンツ販売システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、デジタルコンテンツの販売を行うデジタルコンテンツ販売装置であって、利用者からの操作に応じてデジタルコンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、携帯端末装置の機種情報を読み取る機種情報読取手段と、前記機種情報読取手段によって読み取られた機種情報によって識別される機種が、前記コンテンツ選択手段によって選択されたデジタルコンテンツを利用可能な機種であるか否かを判定する対応機種判定手段と、前記機種情報読取手段によって読み取られた機種情報によって識別される機種が、前記コンテンツ選択手段によって選択されたデジタルコンテンツを利用可能な機種であると前記対応機種判定手段によって判定された場合に、当該デジタルコンテンツの取得先に関する情報を含んだ取得先情報を前記利用者に対して提示する情報提示手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、上記の発明において、前記デジタルコンテンツと、当該デジタルコンテンツを利用可能な携帯端末装置の機種情報とを関連付けた対応機種情報を記憶する対応機種情報記憶手段をさらに備え、前記対応機種判定手段は、前記コンテンツ選択手段によって選択されたデジタルコンテンツに対して前記機種情報読取手段によって読み取られた機種情報が関連付けられているか否かを前記対応機種情報を用いて判定することを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、上記の発明において、前記情報提示手段は、前記機種情報読取手段によって読み取られた機種情報によって識別される機種が、前記コンテンツ選択手段によって選択されたデジタルコンテンツを利用可能な機種であると前記対応機種判定手段によって判定された場合に、前記取得先情報を含んだ所定のバーコードが印字された記録媒体を発行することを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、上記の発明において、前記機種情報読取手段は、前記携帯端末装置ごとに割り当てられた個体識別情報をさらに読み取り、前記情報提示手段は、前記機種情報読取手段によって読み取られた個体識別情報と、所定の一次識別情報とに基づき生成される二次識別情報を前記記録媒体に対してさらに印字することを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、上記の発明において、前記情報提示手段は、前記コンテンツ選択手段によって選択されたデジタルコンテンツの購入金額が入金されたことを条件として前記記録媒体を発行し、前記情報提示手段によって発行された記録媒体に関連付けられた取得先情報を読み取る取得先情報読取手段と、前記取得先情報読取手段によって読み取られた取得先情報に対応するデジタルコンテンツを未取得であるか否かを問い合わせる問合せ手段と、前記問合せ手段による問合せ結果として、前記個体識別情報によって識別される携帯端末装置が前記取得先情報読取手段によって読み取られた取得先情報に対応するデジタルコンテンツを未取得である旨を含んだ通知を受けた場合に、前記デジタルコンテンツの購入金額の一部または全部を返金する返金手段とをさらに備えたことを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、上記の発明において、前記情報提示手段は、前記コンテンツ選択手段によって選択されたデジタルコンテンツの購入金額が入金されたことを条件として前記記録媒体を発行し、前記機種情報読取手段は、前記携帯端末装置ごとに割り当てられた個体識別情報をさらに読み取り、前記情報提示手段によって発行された記録媒体に関連付けられた前記取得先情報を読み取る取得先情報読取手段と、前記個体識別情報によって識別される携帯端末装置が前記取得先情報読取手段によって読み取られた取得先情報に対応するデジタルコンテンツを未取得であるか否かを、前記デジタルコンテンツの配信を管理する配信管理装置に対して問い合わせる問合せ手段と、前記問合せ手段による問合せ結果として、前記個体識別情報によって識別される携帯端末装置が前記取得先情報読取手段によって読み取られた取得先情報に対応するデジタルコンテンツを未取得である旨を含んだ通知を受けた場合に、前記デジタルコンテンツの購入金額の一部または全部を返金する返金手段とをさらに備えたことを特徴とする。
【0018】
また、本発明は、デジタルコンテンツの販売を行うデジタルコンテンツ販売装置であって、携帯端末装置の機種情報を読み取る機種情報読取手段と、自装置が取り扱うデジタルコンテンツのうち、前記機種情報読取手段によって読み取られた機種情報によって識別される機種が利用可能なデジタルコンテンツを抽出するコンテンツ抽出手段と、前記コンテンツ抽出手段によって抽出されたデジタルコンテンツの中から、前記利用者によってデジタルコンテンツが選択された場合に、選択されたデジタルコンテンツの取得先に関する情報を含んだ取得先情報を前記利用者に対して提示する情報提示手段とを備えたことを特徴とする。
【0019】
また、本発明は、上記の発明において、デジタルコンテンツの販売を行うデジタルコンテンツ販売装置と、前記デジタルコンテンツ販売装置によって販売されるデジタルコンテンツの配信を管理する配信管理装置とを有するデジタルコンテンツ販売システムであって、前記デジタルコンテンツ販売装置は、利用者からの操作に応じてデジタルコンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、携帯端末装置の機種情報を読み取る機種情報読取手段と、前記機種情報読取手段によって読み取られた機種情報によって識別される機種が、前記コンテンツ選択手段によって選択されたデジタルコンテンツを利用可能な機種であるか否かを判定する対応機種判定手段と、前記機種情報読取手段によって読み取られた機種情報によって識別される機種が、前記コンテンツ選択手段によって選択されたデジタルコンテンツを利用可能な機種であると前記対応機種判定手段によって判定された場合に、当該デジタルコンテンツの取得先に関する情報を含んだ取得先情報を前記利用者に対して提示する情報提示手段とを備え、前記配信管理装置は、前記デジタルコンテンツ販売装置によって販売されるデジタルコンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段と、前記情報提示手段によって提示された取得先情報に基づきアクセスしてきた携帯端末装置に対して、当該取得先情報に対応するデジタルコンテンツを配信する配信手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、利用者からの操作に応じてデジタルコンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、携帯端末装置の機種情報を読み取る機種情報読取手段と、機種情報読取手段によって読み取られた機種情報によって識別される機種が、コンテンツ選択手段によって選択されたデジタルコンテンツを利用可能な機種であるか否かを判定する対応機種判定手段と、機種情報読取手段によって読み取られた機種情報によって識別される機種が、コンテンツ選択手段によって選択されたデジタルコンテンツを利用可能な機種であると対応機種判定手段によって判定された場合に、当該デジタルコンテンツの取得先に関する情報を含んだ取得先情報を利用者に対して提示する情報提示手段とを備えることとしたので、デジタルコンテンツの購入時における利用者の拘束時間を短縮することができるという効果を奏する。
【0021】
また、本発明によれば、デジタルコンテンツと、当該デジタルコンテンツを利用可能な携帯端末装置の機種情報とを関連付けた対応機種情報を記憶する対応機種情報記憶手段をさらに備え、対応機種判定手段は、コンテンツ選択手段によって選択されたデジタルコンテンツに対して機種情報読取手段によって読み取られた機種情報が関連付けられているか否かを対応機種情報を用いて判定することとしたので、利用者が所持する携帯端末装置が利用者の所望するデジタルコンテンツに対応しているか否かを容易に判定でき、しかも、利用者からの操作を受け付けてから事後的に対応機種情報を問い合わせた場合と比較して、処理速度が速くなる結果、デジタルコンテンツの購入時における利用者の拘束時間をさらに短縮することができるという効果を奏する。
【0022】
また、本発明によれば、情報提示手段は、機種情報読取手段によって読み取られた機種情報によって識別される機種が、コンテンツ選択手段によって選択されたデジタルコンテンツを利用可能な機種であると対応機種判定手段によって判定された場合に、取得先情報を含んだ所定のバーコードが印字された記録媒体を発行することとしたので、利用者が任意のタイミングでデジタルコンテンツを取得することができるという効果を奏する。
【0023】
また、本発明によれば、機種情報読取手段は、携帯端末装置ごとに割り当てられた個体識別情報をさらに読み取り、情報提示手段は、機種情報読取手段によって読み取られた個体識別情報と、所定の一次識別情報とに基づき生成される二次識別情報を記録媒体に対してさらに印字することとしたので、たとえば、記録媒体を紛失してしまった場合であっても、他の携帯端末装置によってデジタルコンテンツが不正に取得されるといった事態を防止することができるという効果を奏する。
【0024】
また、本発明によれば、情報提示手段は、コンテンツ選択手段によって選択されたデジタルコンテンツの購入金額が入金されたことを条件として記録媒体を発行し、情報提示手段によって発行された記録媒体に関連付けられた取得先情報を読み取る取得先情報読取手段と、取得先情報読取手段によって読み取られた取得先情報に対応するデジタルコンテンツを未取得であるか否かを問い合わせる問合せ手段と、問合せ手段による問合せ結果として、個体識別情報によって識別される携帯端末装置が取得先情報読取手段によって読み取られた取得先情報に対応するデジタルコンテンツを未取得である旨を含んだ通知を受けた場合に、デジタルコンテンツの購入金額の一部または全部を返金する返金手段とをさらに備えることとしたので、万一、デジタルコンテンツを取得することができなかった場合であっても、利用者が不測の不利益を被ることを防止することができるという効果を奏する。
【0025】
また、本発明によれば、情報提示手段は、コンテンツ選択手段によって選択されたデジタルコンテンツの購入金額が入金されたことを条件として記録媒体を発行し、機種情報読取手段は、携帯端末装置ごとに割り当てられた個体識別情報をさらに読み取り、情報提示手段によって発行された記録媒体に関連付けられた取得先情報を読み取る取得先情報読取手段と、個体識別情報によって識別される携帯端末装置が取得先情報読取手段によって読み取られた取得先情報に対応するデジタルコンテンツを未取得であるか否かを、デジタルコンテンツの配信を管理する配信管理装置に対して問い合わせる問合せ手段と、問合せ手段による問合せ結果として、個体識別情報によって識別される携帯端末装置が取得先情報読取手段によって読み取られた取得先情報に対応するデジタルコンテンツを未取得である旨を含んだ通知を受けた場合に、デジタルコンテンツの購入金額の一部または全部を返金する返金手段とをさらに備えることとしたので、万一、デジタルコンテンツを取得することができなかった場合であっても、利用者が不測の不利益を被ることを防止することができるという効果を奏する。また、携帯端末装置の個体識別情報を読み取ることによって、記録媒体を紛失してしまった場合であっても、他の利用者が不正に返金を行うことを防止することができるという効果も奏する。
【0026】
また、本発明によれば、デジタルコンテンツの販売を行うデジタルコンテンツ販売装置であって、携帯端末装置の機種情報を読み取る機種情報読取手段と、自装置が取り扱うデジタルコンテンツのうち、機種情報読取手段によって読み取られた機種情報によって識別される機種が利用可能なデジタルコンテンツを抽出するコンテンツ抽出手段と、コンテンツ抽出手段によって抽出されたデジタルコンテンツの中から、利用者によってデジタルコンテンツが選択された場合に、選択されたデジタルコンテンツの取得先に関する情報を含んだ取得先情報を利用者に対して提示する情報提示手段とを備えることとしたので、デジタルコンテンツの購入時における利用者の拘束時間を短縮することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】図1は、本発明に係るデジタルコンテンツ販売手法の概要を示す図である。
【図2】図2は、本実施例に係るデジタルコンテンツ販売システムのネットワーク構成を示す図である。
【図3】図3は、デジタルコンテンツ販売装置の構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、デジタルコンテンツ販売装置の外観図である。
【図5】図5は、対応機種情報の一例を示す図である。
【図6】図6は、アクセスコードリストの一例を示す図である。
【図7】図7は、プロキシサーバ、認証サーバおよびコンテンツサーバの構成を示すブロック図である。
【図8】図8は、デジタルコンテンツ購入金額の返金処理の動作例を説明するための図である。
【図9】図9は、デジタルコンテンツ販売装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】図10は、携帯端末装置、プロキシサーバ、認証サーバおよびコンテンツサーバ間の処理を示すシーケンス図である。
【図11】図11は、デジタルコンテンツ販売装置の処理手順の変形例を示すフローチャートである。
【図12】図12は、二次アクセスコードを用いてコンテンツサーバへのアクセス可否を判定する場合について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下に添付図面を参照して、本発明に係るデジタルコンテンツ販売装置およびデジタルコンテンツ販売システムの実施例を詳細に説明する。
【0029】
まず、実施例の詳細な説明に先立って、本発明に係るデジタルコンテンツ販売手法の概要について図1を用いて説明する。図1は、本発明に係るデジタルコンテンツ販売手法の概要を示す図である。
【0030】
同図に示すように、本発明に係るデジタルコンテンツ販売手法では、デジタルコンテンツの販売を行うデジタルコンテンツ販売装置を用いて、デジタルコンテンツの購入権利を販売し、デジタルコンテンツの取得を事後的に行わせる点に主たる特徴がある。また、本発明に係るデジタルコンテンツ販売手法では、デジタルコンテンツ販売装置を用いて、利用者が購入しようとしているデジタルコンテンツが利用者の所持する携帯端末装置で利用可能か否かを判定する点にも特徴がある。
【0031】
具体的には、デジタルコンテンツ販売装置の利用者は、所望のデジタルコンテンツを選択すると(同図の(1)参照)、画面案内や音声案内等に従って、デジタルコンテンツ販売装置に設けられたリーダライタ部に対して自身が所持する携帯端末装置をかざす(同図の(2)参照)。
【0032】
一方、デジタルコンテンツ販売装置は、利用者によって携帯端末装置のかざし操作が行われると、リーダライタ部によって携帯端末装置の機種情報を読み取る(同図の(3)参照)。そして、デジタルコンテンツ販売装置は、読み取った機種情報によって識別される機種が、利用者によって選択されたデジタルコンテンツを利用可能か否かを判定する(同図の(4)参照)。
【0033】
ここで、デジタルコンテンツ販売装置は、自装置が取り扱うデジタルコンテンツごとに、利用可能な携帯端末装置の機種情報を関連付けた対応機種情報を予め記憶している。そして、デジタルコンテンツ販売装置は、かかる対応機種情報を参照することによって、利用者によって選択されたデジタルコンテンツに対して、リーダライタ部によって読み取られた携帯端末装置の機種情報が関連付けられているか否かを判定する。なお、デジタルコンテンツ販売装置は、かかる対応機種情報を後述する配信管理装置から定期的(たとえば、1日1回)に取得し記憶しておくものとする。
【0034】
そして、リーダライタ部によって読み取られた機種情報によって識別される機種が、利用者によって選択されたデジタルコンテンツに対応した機種であると判定すると、デジタルコンテンツ販売装置は、「ダウンロード券」を発行する(同図の(5)参照)。ここで、「ダウンロード券」とは、デジタルコンテンツの購入ごとに発行される記録媒体であり、同図に示したように、利用者によって選択されたデジタルコンテンツの取得先に関する情報(以下、「取得先情報」と記載する)を含んだ二次元コードが印字されている。
【0035】
携帯端末装置は、ダウンロード券に印字された二次元コードを利用者からの操作に応じて読み取ると、読み取った二次元コードに含まれる取得先情報に基づき、デジタルコンテンツの配信を管理する配信管理装置に対してデジタルコンテンツのダウンロード要求を行う(同図の(6)参照)。そして、配信管理装置は、携帯端末装置からのダウンロード要求に応じて、携帯端末装置に対して所望のデジタルコンテンツをダウンロードさせる(同図の(7)参照)。
【0036】
なお、配信管理装置は、携帯端末装置からダウンロード要求を受けた場合に、ダウンロード券に印字されたアクセスコードを用いて、かかる携帯端末装置によるデジタルコンテンツのダウンロード可否を判定することもできる。かかる点については、後述する実施例において具体的に説明する。
【0037】
このように、本発明に係るデジタルコンテンツ販売手法によれば、利用者は、ダウンロード券を受け取った後は、携帯端末装置の圏内であれば好きな場所やタイミングでデジタルコンテンツのダウンロードを行うことができる。すなわち、利用者は、ダウンロード券を受け取りさえすれば、デジタルコンテンツ販売装置から即座に立ち去ることができるため、これによっても、デジタルコンテンツの購入時における利用者の拘束時間を短縮することができる。
【0038】
また、本発明に係るデジタルコンテンツ販売手法によれば、短時間で所望のデジタルコンテンツを購入することができるため、たとえば、駅の構内等の急いでいる利用者が多い場所にデジタルコンテンツ販売装置を設置した場合であっても、これらの利用者から利用を敬遠されるおそれがない。
【0039】
また、本発明に係るデジタルコンテンツ販売手法では、デジタルコンテンツ販売装置が、利用者の購入しようとしているデジタルコンテンツが利用者の所持する携帯端末装置で利用可能か否かを判定することとした。したがって、購入しようとするデジタルコンテンツが自身の携帯端末装置で利用可能かどうかを利用者が調べる必要がなくなるため、デジタルコンテンツの購入時における利用者の拘束時間を短縮することができる。
【0040】
ところで、本発明に係るデジタルコンテンツ販売手法では、利用者が所望するデジタルコンテンツを料金先払いで提供することとなる。すなわち、利用者は、所定の金額を支払ってダウンロード券を購入した後で、デジタルコンテンツのダウンロードを行う。このため、たとえば、何らかの理由で携帯端末装置がデジタルコンテンツをダウンロードできなかった場合には、利用者に不測の不利益が生じるおそれがある。
【0041】
そこで、このような場合には、未ダウンロードのダウンロード券をデジタルコンテンツ販売装置で受け付けて、デジタルコンテンツの購入金額を返金するようにしてもよい。
【0042】
具体的には、デジタルコンテンツ販売装置は、ダウンロード券に印字された二次元コードを読み取るとともに、リーダライタ部に対してかざされた携帯端末装置からかかる携帯端末装置の個体識別情報である携帯IDを読み取る。つづいて、デジタルコンテンツ販売装置は、読み取った二次元コードに対応するデジタルコンテンツのコンテンツIDと、携帯端末装置から読み取った携帯IDとを配信管理装置へ送信することによってダウンロード状況を問い合わせる。
【0043】
そして、デジタルコンテンツ販売装置は、問い合わせ結果として、デジタルコンテンツが未ダウンロードである旨の応答を配信管理装置から受けたならば、デジタルコンテンツの購入金額を返金する。ここで、返金額は、デジタルコンテンツの購入金額の全額であってもよいし一部であってもよい。なお、返金を行うか否かをアクセスコードの有無によって判定することによって、返金処理を行う場合の利便性を高めることもできる。かかる点については、後述する。
【0044】
また、上述してきた説明では、利用者がデジタルコンテンツを選択した後に、選択されたデジタルコンテンツが利用者の所持する携帯端末装置で利用可能か否かを判定することとした。しかしながらこれに限らず、本発明に係るデジタルコンテンツ販売手法では、携帯端末装置の機種情報を読み取ったうえで、かかる携帯端末装置で利用可能なデジタルコンテンツのみを利用者に対して選択させるようにしてもよい。
【0045】
以下では、図1を用いて説明したデジタルコンテンツ販売手法を適用したデジタルコンテンツ販売装置についての実施例を詳細に説明する。なお、以下に示す実施例では、配信管理装置として、プロキシサーバ、認証サーバおよびコンテンツサーバを用いる場合について説明する。また、以下に示す実施例では、デジタルコンテンツを有料で販売する場合について説明するが、本発明に係るデジタルコンテンツ販売手法は、デジタルコンテンツを無料で提供する場合についても適用することができる。
【実施例】
【0046】
図2は、本実施例に係るデジタルコンテンツ販売システムのネットワーク構成を示す図である。同図に示すように、本実施例に係るデジタルコンテンツ販売システムは、デジタルコンテンツ販売装置10と、プロキシサーバ20と、認証サーバ30と、コンテンツサーバ40とを含んでいる。ここで、認証サーバ30およびコンテンツサーバ40は、デジタルコンテンツ配信業者が所有するサーバ装置であり、所定のデータセンタ(以下、「配信側データセンタ」と記載する)に設置されている。
【0047】
デジタルコンテンツ販売装置10は、携帯端末装置向けのデジタルコンテンツを販売する装置である。具体的には、デジタルコンテンツ販売装置10は、駅の構内やコンビニエンスストアあるいは携帯端末装置の販売店等に設置され、各設置場所に応じたデジタルコンテンツを販売する。かかるデジタルコンテンツ販売装置10は、インターネット等の外部ネットワークを介してプロキシサーバ20に接続されている。
【0048】
プロキシサーバ20は、配信側データセンタに設置される認証サーバ30やコンテンツサーバ40へのアクセスを一元管理するサーバ装置であり、主に、認証サーバ30やコンテンツサーバ40への不正なアクセスを遮断する役割を担っている。プロキシサーバ20は、利用者が所持する携帯端末装置と無線通信網等の外部ネットワークを介して接続されるとともに、認証サーバ30やコンテンツサーバ40とインターネット等の外部ネットワークを介して接続されている。
【0049】
認証サーバ30は、コンテンツサーバ40に対してダウンロード要求を行った携帯端末装置の認証を行うサーバ装置である。コンテンツサーバ40は、複数のデジタルコンテンツを保有するサーバ装置であり、認証サーバ30によって認証された携帯端末装置に対してプロキシサーバ20経由でデジタルコンテンツをダウンロードさせる。ここで、認証サーバ30とコンテンツサーバ40とは、LAN(Local Area Network)等の内部ネットワークによって接続されている。
【0050】
なお、本実施例では、プロキシサーバ20によってコンテンツサーバ40へのアクセスを一元管理する場合について説明するが、プロキシサーバ20は、必ずしも設ける必要はない。また、本実施例では、認証サーバ30とコンテンツサーバ40という2つのサーバ装置が設けられる場合について説明するが、認証サーバ30およびコンテンツサーバ40は、単一のサーバ装置であってもよい。
【0051】
次に、本実施例に係るデジタルコンテンツ販売装置10の構成について図3を用いて説明する。図3は、デジタルコンテンツ販売装置10の構成を示すブロック図である。なお、同図には、デジタルコンテンツ販売装置10の特徴を説明するために必要な構成要素のみを示しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
【0052】
同図に示すように、デジタルコンテンツ販売装置10は、操作・表示部11と、リーダライタ部12と、ダウンロード券挿排出部13と、通信インタフェース14と、現金返却部15と、制御部16と、記憶部17とを備えている。また、制御部16は、対応機種判定部16aと、ダウンロード券発行部16bと、ダウンロード状況問合せ部16cと、返金指示部16dとを備えている。また、記憶部17は、対応機種情報17aと、コンテンツリスト17bと、アクセスコードリスト17cとを記憶している。
【0053】
操作・表示部11は、各種の画面を表示したり、選択された情報を制御部16へ伝えたりするデバイスであり、たとえば、タッチパネルLCD(Liquid Crystal Display)等を用いることができる。操作・表示部11は、デジタルコンテンツの選択画面を表示し、利用者によってデジタルコンテンツの選択操作を受け付けると、選択されたデジタルコンテンツのコンテンツIDを対応機種判定部16aへ渡す。
【0054】
リーダライタ部12は、利用者が所持する携帯端末装置との間で近距離無線通信を行うデバイスである。具体的には、リーダライタ部12は、利用者によるかざし操作によって通信リンクが確立した携帯端末装置から機種情報や携帯IDを読み取り、読み取った機種情報や携帯IDを対応機種判定部16aあるいはダウンロード状況問合せ部16cへ渡す。
【0055】
ダウンロード券挿排出部13は、ダウンロード券発行部16bからの指示に応じて、ダウンロード券を発行し外部へ排出するデバイスである。ここで、ダウンロード券に印字される情報について図1を参照して説明しておく。
【0056】
図1に示したように、ダウンロード券には、「二次元コード」および「アクセスコード」が印字されている。ここで、「二次元コード」は、利用者が購入したデジタルコンテンツに対応するバーコードである。具体的には、二次元コードには、利用者が購入したデジタルコンテンツの取得先情報として、デジタルコンテンツのダウンロード先のURL(Uniform Resource Locator)情報が含まれている。
【0057】
一方、「アクセスコード」は、ダウンロード券毎に割り当てられるシリアル番号である。ここで、かかるアクセスコードは、携帯端末装置がプロキシサーバ20へアクセスした際に、プロキシサーバ20によって携帯端末装置の携帯IDと関連付けられる。本実施例では、かかる携帯IDとアクセスコードとの関連付け情報(後述する利用者管理情報)を用いて、複数の携帯端末装置によるダウンロード券の使い回しを防止することとしている。かかる点については、後述する。
【0058】
また、ダウンロード券挿排出部13は、ダウンロード券を排出するだけでなく、外部からのダウンロード券の挿入を受け付けることもできる。具体的には、ダウンロード券挿排出部13は、ダウンロード券の挿入を受け付けると、受け付けたダウンロード券に印字された二次元コードから取得先情報を読み取り、読み取った取得先情報をダウンロード状況問合せ部16cへ渡す。
【0059】
なお、利用者は、ダウンロード券を返却した場合には、操作・表示部11に表示される案内に従って、リーダライタ部12に対して携帯端末装置のかざし操作を行う。そして、リーダライタ部12が、携帯端末装置から読み取った携帯IDをダウンロード状況問合せ部16cへ渡すと、ダウンロード状況問合せ部16cが、携帯IDおよびコンテンツIDを用いてダウンロード状況の問い合わせを行うこととなる。
【0060】
通信インタフェース14は、プロキシサーバ20との間で各種データの送受信を行う通信デバイスである。現金返却部15は、返金指示部16dからの指示に応じて、現金を払い出すデバイスである。
【0061】
ここで、図3に示したデジタルコンテンツ販売装置10の外観構成について図4を用いて説明しておく。図4は、デジタルコンテンツ販売装置10の外観図である。
【0062】
同図に示すように、デジタルコンテンツ販売装置10は、タッチパネルLCDにより構成される操作・表示部11と、携帯端末装置の機種情報や携帯IDを読み取るリーダライタ部12と、ダウンロード券を排出したりダウンロード券の挿入を受け付けたりするダウンロード券挿排出部13とを備えている。また、デジタルコンテンツ販売装置10は、返金指示部16dからの指示に応じて現金を払い出す現金返却部15と、デジタルコンテンツ購入金額としての紙幣や硬貨を受け付ける現金投入部18とを備えている。
【0063】
ここで、利用者は、デジタルコンテンツを購入したい場合には、まず、操作・表示部11に表示された複数のデジタルコンテンツの中から、所望のデジタルコンテンツを選択する。つづいて、利用者は、操作・表示部11に表示される案内に従って、リーダライタ部12に対して自身が所持する携帯端末装置をかざす。その後、現金を投入すべき旨が操作・表示部11に対して表示されたならば、利用者は、デジタルコンテンツの購入金額に応じた現金を現金投入部18へ投入する。
【0064】
そして、利用者は、ダウンロード券挿排出部13から排出されたダウンロード券を受け取るとともに、釣り銭がある場合には現金返却部15から返却された現金を受け取る。これにより利用者は、デジタルコンテンツ販売装置10による購入操作を終え、その場から離れることができる。
【0065】
一方、利用者は、デジタルコンテンツの購入金額の返金を求める場合には、まず、ダウンロード券をダウンロード券挿排出部13へ挿入する。つづいて、利用者は、操作・表示部11に表示される案内に従って、リーダライタ部12に対して自身が所持する携帯端末装置をかざす。そして、ダウンロード券挿排出部13へ挿入されたダウンロード券によって購入可能なデジタルコンテンツを利用者がダウンロードしていないことが確認されると、現金返却部15からデジタルコンテンツの購入金額に応じた現金が払い出される。
【0066】
図3に戻り、制御部16について説明する。制御部16は、利用者の所持する携帯端末装置が利用者によって選択されたデジタルコンテンツを利用可能か否かを判定する処理、ダウンロード券の発行、ダウンロード状況の問い合わせ、デジタルコンテンツの購入金額の返金指示といった処理を行う処理部である。
【0067】
対応機種判定部16aは、リーダライタ部12によって読み取られた機種情報によって識別される機種が、操作・表示部11によって選択されたデジタルコンテンツを利用可能な機種であるか否かを判定する処理部である。具体的には、対応機種判定部16aは、記憶部17に記憶された対応機種情報17aを参照して上記判定を行う。ここで、対応機種情報17aの一例について図5を用いて説明しておく。図5は、対応機種情報17aの一例を示す図である。
【0068】
図5に示すように、対応機種情報17aは、自装置で取り扱うデジタルコンテンツのコンテンツIDごとに、利用可能な携帯端末装置の機種情報を関連付けた情報である。たとえば、同図に示した対応機種情報17aには、コンテンツID「001」に対して、対応機種の機種情報「A01a」、「A01b」、「A02a」、「A02b」、「B01a」、「B01b」、「B02a」、「B02b」が関連付けられている。
【0069】
ここで、コンテンツID「001」のデジタルコンテンツが利用者によって選択され、リーダライタ部12によって機種情報「A01a」が読み取られたとする。かかる場合、対応機種情報17aには、コンテンツID「001」に対して機種情報「A01a」が関連付けられているため、対応機種判定部16aは、利用者の所持する携帯端末装置が利用者の選択したデジタルコンテンツを利用可能であると判定する。そして、かかる判定を行うと、対応機種判定部16aは、利用者によって選択されたデジタルコンテンツのコンテンツID(ここでは、「001」)をダウンロード券発行部16bへ渡す。
【0070】
一方、コンテンツID「001」のデジタルコンテンツが利用者によって選択され、リーダライタ部12によって機種情報「E03a」が読み取られたとする。かかる場合、対応機種情報17aには、コンテンツID「001」に対して機種情報「E01a」が関連付けられていないため、対応機種判定部16aは、利用者の所持する携帯端末装置が利用者の選択したデジタルコンテンツを利用できないと判定する。そして、かかる判定を行うと、対応機種判定部16aは、利用者の所持する携帯端末装置が利用者の選択したデジタルコンテンツに非対応である旨を操作・表示部11に対して表示させる。
【0071】
このように、本実施例では、利用者の所持する携帯端末装置が利用者の選択したデジタルコンテンツを利用可能であるか否かの判定を記憶部17に予め記憶された対応機種情報17aを用いて行う。したがって、利用者からの操作を受け付けてから、コンテンツサーバ40等に対して問い合わせる場合と比較して、判定処理を高速化できる。また、ネットワークの断線等によりデジタルコンテンツ販売装置10がオフライン状態となった場合であっても、デジタルコンテンツの販売を継続することができる。
【0072】
なお、かかる対応機種情報17aは、プロキシサーバ20および外部ネットワーク経由でコンテンツサーバ40から定期的に(たとえば、1日1回)送信される。また、デジタルコンテンツ販売装置10の制御部16は、コンテンツサーバ40から送信される対応機種情報17aを用いて、記憶部17に記憶された対応機種情報17aを更新する。
【0073】
ダウンロード券発行部16bは、対応機種判定部16aからコンテンツIDを受け取ると、受け取ったコンテンツIDによって識別されるデジタルコンテンツの取得先に関する情報を含んだ取得先情報を利用者に対して提示する処理部である。
【0074】
具体的には、ダウンロード券発行部16bは、対応機種判定部16aから受け取ったコンテンツIDに対応する二次元コードをコンテンツリスト17bから取り出すとともに、任意のアクセスコードをアクセスコードリスト17cから取り出す。そして、ダウンロード券発行部16bは、これら二次元コードおよびアクセスコードが印字されたダウンロード券を発行するようダウンロード券挿排出部13に対して指示する。
【0075】
ここで、コンテンツリスト17bは、デジタルコンテンツのコンテンツIDごとに、コンテンツ名や購入金額、ダウンロード先のURL情報を含んだ二次元コード等を関連付けた情報である。ダウンロード券発行部16bは、対応機種判定部16aからコンテンツIDを受け取ると、コンテンツリスト17bを参照し、受け取ったコンテンツIDと関連付けられた二次元コードを取り出す。
【0076】
また、図6に、アクセスコードリスト17cの一例を示す。同図に示すように、アクセスコードリスト17cには、8桁の乱数によって構成されるアクセスコードが多数記憶されている。ここで、アクセスコードリスト17cは、プロキシサーバ20から事前に送信される情報であり、プロキシサーバ20も同様のアクセスコードリストを記憶している。
【0077】
ダウンロード券発行部16bは、かかるアクセスコードリスト17cから任意のアクセスコードを取り出す。また、ダウンロード券発行部16bは、アクセスコードリスト17cからアクセスコードを取り出すと、取り出したアクセスコードをアクセスコードリスト17cから削除する。
【0078】
なお、ダウンロード券発行部16bは、購入対象となったデジタルコンテンツの購入金額の入金を現金投入部18が受け付けたことを条件としてダウンロード券を発行する。
【0079】
ダウンロード状況問合せ部16cは、デジタルコンテンツの購入金額の返金を要求してきた利用者がデジタルコンテンツを未取得であるか否かをプロキシサーバ20に対して問い合わせる処理部である。
【0080】
具体的には、ダウンロード状況問合せ部16cは、ダウンロード券挿排出部13から取得先情報を受け取ると、受け取った取得先情報(取得先のURL情報)と関連付けられたコンテンツIDをコンテンツリスト17bから取り出す。そして、ダウンロード状況問合せ部16cは、コンテンツリスト17bから取り出したコンテンツIDおよびリーダライタ部12から受け取った携帯IDを通信インタフェース14を介してプロキシサーバ20へ送信することによって、ダウンロード状況を問い合わせる。
【0081】
返金指示部16dは、利用者がデジタルコンテンツを未取得である旨を含んだ問合せ結果をプロキシサーバ20から受けた場合に、デジタルコンテンツの購入金額を返金するよう現金返却部15に対して指示する処理部である。具体的には、返金指示部16dは、問合せ結果に含まれるコンテンツIDに対応するデジタルコンテンツの購入金額をコンテンツリスト17bから取り出し、取り出した購入金額の一部または全額を返金額として払い出すよう現金返却部15に対して指示する。
【0082】
ここで、返金指示部16dは、デジタルコンテンツ購入時からの経過時間に応じて、購入金額の返金額を決定することとしてもよい。たとえば、ダウンロード券を発行する場合に、ダウンロード券発行部16bが、ダウンロード券の発行日時の情報をダウンロード券に印字するようダウンロード券挿排出部13に対して指示する。また、ダウンロード券の挿入を受け付けた場合に、ダウンロード券挿排出部13が、受け付けたダウンロード券から発行日時を読み取り、返金指示部16dへ渡す。
【0083】
そして、返金指示部16dが、発行日時からの経過時間が所定時間内であれば、購入金額の全額を返金するよう現金返却部15へ指示し、所定時間を超えている場合には、超過時間に応じて減額された額を返金するよう現金返却部15へ指示することとすればよい。
【0084】
次に、配信管理装置としてのプロキシサーバ20、認証サーバ30およびコンテンツサーバ40の構成について図7を用いて説明する。図7は、プロキシサーバ20、認証サーバ30およびコンテンツサーバ40の構成を示すブロック図である。なお、同図の(A)には、プロキシサーバ20の構成を示し、同図の(B)には、認証サーバ30の構成を示し、同図の(C)には、コンテンツサーバ40の構成を示している。まず、同図の(A)に示した20の構成について説明する。
【0085】
同図の(A)に示したように、プロキシサーバ20は、通信インタフェース21と、制御部22と記憶部23とを備えている。また、制御部22は、アクセスコード解析部22aと、利用者管理情報更新部22bと、ダウンロード許可申請部22cと、ダウンロード状況通知部22dとを備えている。また、記憶部23は、アクセスコードリスト23aおよび利用者管理情報23bを記憶している。通信インタフェース21は、デジタルコンテンツ販売装置10や認証サーバ30、コンテンツサーバ40あるいは携帯端末装置との間で各種データの送受信を行う通信デバイスである。
【0086】
制御部22は、アクセスコードの解析、利用者管理情報の更新、ダウンロードの許可申請あるいはダウンロード状況の通知といった処理を行う処理部である。アクセスコード解析部22aは、携帯端末装置から通信インタフェース21を介してアクセスコードを取得した場合に、取得したアクセスコードが記憶部23に記憶されたアクセスコードリスト23aに含まれている否かを判定する処理部である。ここで、記憶部23に記憶されるアクセスコードリスト23aは、デジタルコンテンツ販売装置10に記憶されるアクセスコードリスト17cと同一の情報である。
【0087】
アクセスコード解析部22aは、携帯端末装置から取得したアクセスコードがアクセスコードリスト23aに含まれおり、かつ、他の携帯端末装置の携帯IDと関連付けられていない場合、アクセスコード、携帯IDおよびダウンロードを要求されているデジタルコンテンツのコンテンツIDを利用者管理情報更新部22bへ渡す。
【0088】
なお、携帯端末装置は、デジタルコンテンツのダウンロード先であるコンテンツサーバ40へアクセスする場合には、プロキシサーバ20を介してアクセスすることとなる。このとき、プロキシサーバ20は、携帯端末装置から携帯IDを取得するとともに、ダウンロードを要求されているデジタルコンテンツのコンテンツIDをURL情報から取得する。そして、アクセスコード解析部22aは、これら携帯IDおよびコンテンツIDをアクセスコードとともに利用者管理情報更新部22bへ渡すこととなる。
【0089】
利用者管理情報更新部22bは、アクセスコード解析部22aから受け取ったアクセスコード、携帯IDおよびコンテンツIDを関連付けて利用者管理情報23bとして記憶部23に記憶する処理部である。
【0090】
ここで、利用者管理情報23bとは、デジタルコンテンツのダウンロード権限を有する利用者を管理する情報である。具体的には、利用者管理情報23bは、「携帯ID」ごとに、「コンテンツID」や「アクセスコード」あるいは「ダウンロード状況」といった情報を関連付けた情報である。
【0091】
ここで、「ダウンロード状況」とは、携帯端末装置がデジタルコンテンツのダウンロードを完了させたか否かを示す情報であり、利用者管理情報23bとして新規登録された時点では、デジタルコンテンツのダウンロードが完了していないことを示す「未」が格納される。そして、利用者管理情報更新部22bは、携帯端末装置からデジタルコンテンツのダウンロードが完了した旨の通知を受けた場合に、かかる携帯端末装置の携帯IDと関連付けられたダウンロード状況を「済」へ更新する。
【0092】
また、利用者管理情報更新部22bは、利用者管理情報23bを新規登録した場合には、新規登録した携帯IDおよびコンテンツIDをダウンロード許可申請部22cへ渡す。
【0093】
ダウンロード許可申請部22cは、利用者管理情報更新部22bから受け取った携帯IDおよびコンテンツIDを含んだダウンロード許可申請通知を通信インタフェース21を介して認証サーバ30へ送信する処理部である。
【0094】
ダウンロード状況通知部22dは、デジタルコンテンツ販売装置10からダウンロード状況の問い合わせを受けた場合に、対応するダウンロード状況をデジタルコンテンツ販売装置10へ通信インタフェース21を介して送信する処理部である。
【0095】
具体的には、ダウンロード状況通知部22dは、ダウンロード状況の問い合わせとして、デジタルコンテンツ販売装置10から携帯IDおよびコンテンツIDを受け取ると、これら携帯IDおよびコンテンツIDと関連付けられたダウンロード状況を利用者管理情報23bから取り出す。そして、ダウンロード状況通知部22dは、利用者管理情報23bから取り出したダウンロード状況を通信インタフェース21を介してデジタルコンテンツ販売装置10へ送信する。
【0096】
ここで、デジタルコンテンツ販売装置10との間で行われるデジタルコンテンツ購入金額の返金処理の動作例について図8を用いて説明する。図8は、デジタルコンテンツ購入金額の返金処理の動作例を説明するための図である。なお、同図の(A)には、説明の前提とする利用者管理情報23bの内容を示している。以下では、同図の(A)に示したように、携帯ID「cccccc」に対して、コンテンツID「003」、アクセスコード「73445960」、ダウンロード状況「未」が関連付けられている場合について説明する。
【0097】
同図の(B)に示したように、デジタルコンテンツ販売装置10のダウンロード券挿排出部13に対して、コンテンツID「003」のデジタルコンテンツをダウンロード可能なダウンロード券が挿入されたとする(同図の(1)参照)。また、リーダライタ部12に対して、携帯ID「cccccc」を有する携帯端末装置のかざし操作が行われたとする(同図の(2)参照)。
【0098】
かかる場合、デジタルコンテンツ販売装置10のダウンロード状況問合せ部16cは、ダウンロード券から読み取ったコンテンツID「cccccc」と携帯端末装置から読み取った携帯ID「003」とをプロキシサーバ20へ送信し、ダウンロード状況を問い合わせる(同図の(3)参照)。
【0099】
一方、プロキシサーバ20のダウンロード状況通知部22dは、デジタルコンテンツ販売装置10から携帯IDおよびコンテンツIDを受け取ると、対応するダウンロード状況を利用者管理情報23bから取り出す(同図の(4)参照)。ここでは、ダウンロード状況通知部22dは、携帯ID「cccccc」およびコンテンツID「003」と関連付けられたダウンロード状況「未」を取り出す。そして、ダウンロード状況通知部22dは、問い合わせ結果として「未ダウンロード」である旨を通信インタフェース21を介してデジタルコンテンツ販売装置10へ送信する(同図の(5)参照)。
【0100】
つづいて、プロキシサーバ20から「未ダウンロード」の問い合わせ結果を受けると、デジタルコンテンツ販売装置10の返金指示部16dは、コンテンツID「003」と関連付けられたデジタルコンテンツの購入金額をコンテンツリスト17bから取り出す。そして、デジタルコンテンツ販売装置10では、返金指示部16dが、取り出した購入金額を返金額として払い出すよう現金返却部15に対して指示し、現金返却部15が、デジタルコンテンツの購入金額を払い出す(同図の(6)参照)。
【0101】
なお、アクセスコードを1回のみ使用可能とすれば、プロキシサーバ20にアクセスコードが記憶されているか否かをチェックすることによって、返金を行うか否かを容易に判定することもできる。ここで、かかる場合の前提として、アクセスコードは、1回のみ使用可能なワンタイムパスワードであるとする。また、ダウンロード許可申請部22cは、携帯端末装置からのダウンロード完了通知を受けた後に、アクセスコードをアクセスコードリスト23aから削除することとする。
【0102】
まず、デジタルコンテンツの購入金額の返金を求める利用者は、ダウンロード券を挿入するのではなく、アクセスコードの入力を行う。つづいて、デジタルコンテンツ販売装置10のダウンロード状況問合せ部16cは、入力されたアクセスコードをプロキシサーバ20に対して送信することによって、ダウンロード状況を問い合わせる。
【0103】
そして、プロキシサーバ20は、受信したアクセスコードがアクセスコードリスト23aに記憶されているか否かを判定し、記憶されていれば、デジタルコンテンツを未ダウンロードであると判定して、問い合わせ結果として「未ダウンロード」をデジタルコンテンツ販売装置10へ通知する。
【0104】
このように、デジタルコンテンツをダウンロード済みか否かをアクセスコードの有無によって判定することによって、利用者に携帯端末装置のかざし操作を行わせる必要がなくなるため、返金処理を行う場合の利便性を高めることができる。
【0105】
図7の(B)に戻り、認証サーバ30の構成について説明する。同図の(B)に示したように、認証サーバ30は、通信インタフェース31と、制御部32と記憶部33とを備えている。また、制御部32は、ダウンロード許可情報更新部32aおよび認証部32bを備えている。また、記憶部33は、ダウンロード許可情報33aを記憶している。通信インタフェース31は、プロキシサーバ20やコンテンツサーバ40との間で各種データの送受信を行う通信デバイスである。
【0106】
制御部32は、ダウンロード許可情報33aの更新あるいはデジタルコンテンツのダウンロードを要求してきた携帯端末装置の認証といった処理を行う処理部である。ダウンロード許可情報更新部32aは、プロキシサーバ20からダウンロード許可申請通知を受けた場合に、ダウンロード許可申請通知に含まれる携帯IDおよびコンテンツIDを関連付けてダウンロード許可情報33aとして記憶部33に記憶する処理部である。
【0107】
認証部32bは、コンテンツサーバ40からの認証依頼に応じて、携帯端末装置の認証を行う処理部である。具体的には、認証部32bは、認証依頼に含まれる携帯IDおよびコンテンツIDを取り出し、これら携帯IDおよびコンテンツIDの組み合わせが、ダウンロード許可情報33aとして記憶部33に記憶されているか否か判定する。そして、これらの組み合わせが、ダウンロード許可情報33aとして記憶部33に記憶されているならば、認証部32bは、携帯端末装置へのデジタルコンテンツのダウンロードを許可する旨の認証応答をコンテンツサーバ40へ送信する。
【0108】
つづいて、コンテンツサーバ40の構成について図7の(C)を用いて説明する。同図の(C)に示したように、コンテンツサーバ40は、通信インタフェース41と、制御部42と記憶部43とを備えている。また、制御部42は、認証依頼部42aおよびデジタルコンテンツ配信部42bを備えている。また、記憶部43は、デジタルコンテンツ43aを記憶している。通信インタフェース41は、プロキシサーバ20や認証サーバ30との間で各種データの送受信を行う通信デバイスである。
【0109】
制御部42は、認証サーバ30に対する携帯端末装置の認証依頼あるいはデジタルコンテンツの配信といった処理を行う処理部である。認証依頼部42aは、デジタルコンテンツのダウンロードを要求してきた携帯端末装置の認証を認証サーバ30に対して依頼する処理部である。具体的には、認証依頼部42aは、携帯端末装置からのダウンロード要求をプロキシサーバ20経由で受け付けた場合に、かかるダウンロード要求に含まれる携帯IDおよびコンテンツIDを含んだ認証依頼を認証サーバ30へ送信する。
【0110】
デジタルコンテンツ配信部42bは、認証サーバ30からデジタルコンテンツのダウンロードを許可する認証応答を受信した場合に、携帯端末装置からのダウンロード要求に応じたデジタルコンテンツをプロキシサーバ20経由で携帯端末装置に対してダウンロードさせる。
【0111】
次に、本実施例に係るデジタルコンテンツ販売装置10の具体的動作について図9を用いて説明する。図9は、デジタルコンテンツ販売装置10の処理手順を示すフローチャートである。
【0112】
同図に示すように、利用者によってデジタルコンテンツの選択操作がなされると、操作・表示部11は、選択されたデジタルコンテンツのコンテンツIDを取得する(ステップS101)。また、携帯端末装置のかざし操作がなされると、リーダライタ部12は、携帯端末装置の機種情報を読み取る(ステップS102)。つづいて、対応機種判定部16aは、リーダライタ部12によって読み取られた機種情報によって識別される機種が操作・表示部11によって選択されたデジタルコンテンツを利用可能な機種(対応機種)であるか否かを判定する(ステップS103)。
【0113】
つづいて、携帯端末装置がデジタルコンテンツの対応機種である場合(ステップS103、Yes)、ダウンロード券発行部16bは、デジタルコンテンツの購入金額分の現金が現金投入部18へ投入されたか否かを判定する(ステップS104)。そして、デジタルコンテンツの購入金額分の現金が現金投入部18へ投入されると(ステップS104、Yes)、ダウンロード券発行部16bは、利用者によって選択されたデジタルコンテンツに対応する二次元コードと、任意のアクセスコードとを印字したダウンロード券を発行する(ステップS105)。
【0114】
そして、ダウンロード券発行部16bは、ダウンロード券を発行すると、使用したアクセスコードをアクセスコードリスト17cから削除し(ステップS106)、処理を終える。一方、携帯端末装置がデジタルコンテンツに対応していない場合(ステップS103、No)、ダウンロード券発行部16bは、利用者の所持する携帯端末装置が、利用者の選択したデジタルコンテンツに非対応である旨を操作・表示部11に対して表示させ(ステップS107)、処理を終える。
【0115】
次に、携帯端末装置、プロキシサーバ20、認証サーバ30およびコンテンツサーバ40間で行われる処理手順について図10を用いて説明する。図10は、携帯端末装置、プロキシサーバ20、認証サーバ30およびコンテンツサーバ40間の処理を示すシーケンス図である。
【0116】
同図に示すように、プロキシサーバ20は、携帯IDおよびコンテンツIDを含んだアクセス要求を携帯端末装置から取得すると(ステップS201)、携帯端末装置に対してアクセスコードの入力を要求する(ステップS202)。つづいて、携帯端末装置からアクセスコードを取得すると(ステップS203)、プロキシサーバ20のアクセスコード解析部22aは、取得したアクセスコードがアクセスコードリスト23aに含まれ、かつ、他の携帯端末装置の携帯IDと関連付けられていないことを確認する(ステップS204)。
【0117】
そして、携帯端末装置から取得したアクセスコードがアクセスコードリスト23aに含まれ、かつ、他の携帯端末装置の携帯IDと関連付けられていない場合、ダウンロード許可申請部22cは、携帯IDおよびコンテンツIDを含んだダウンロード許可申請通知を認証サーバ30に対して送信する(ステップS205)。
【0118】
また、ダウンロード許可申請部22cは、携帯端末装置から取得したアクセスコードをアクセスコードリスト23aから削除するとともに(ステップS206)、携帯端末装置から取得した携帯IDおよびコンテンツIDを関連付けた利用者管理情報23bを生成し、記憶部23に記憶する(ステップS207)。
【0119】
このように、本実施例では、携帯端末装置によるコンテンツサーバ40へのアクセスが有効か無効かをアクセスコードを用いて判定することとしたため、複数の携帯端末装置によるダウンロード券の使い回しを防止することができる。
【0120】
すなわち、本実施例では、ダウンロード券を用いて最初にアクセスを行った携帯端末装置の携帯IDに対して、ダウンロード券に印字されたアクセスコードを関連付ける。このため、次回以降、他の携帯端末装置が同じダウンロード券を用いてコンテンツサーバ40へアクセスしようとしても、アクセスコードに関連付けられた携帯IDと他の携帯端末装置の携帯IDとが異なる結果、コンテンツサーバ40へのアクセスが拒否されることとなる。したがって、複数の携帯端末装置によるダウンロード券の使い回しを防止できる。
【0121】
なお、プロキシサーバ20は、アクセスコードの入力要求を携帯端末装置の初回アクセス時にのみ行うこととしてもよい。具体的には、プロキシサーバ20は、ステップS201において携帯端末装置からアクセス要求を受けた場合に、アクセス要求に含まれる携帯IDおよびコンテンツIDの組み合わせが利用者管理情報23bに既に登録されているか否かを確認する。
【0122】
そして、上記携帯IDおよびコンテンツIDの組み合わせが既に登録されている場合には、プロキシサーバ20は、アクセスコードの入力を要求することなく、ダウンロード先へのアクセスを許可する。これにより、利用者は、デジタルコンテンツの再ダウンロードを手軽に行うことができる。
【0123】
一方、プロキシサーバ20からダウンロード許可申請通知を受信すると、認証サーバ30のダウンロード許可情報更新部32aは、ダウンロード許可申請通知に含まれる携帯IDおよびコンテンツIDを関連付けたダウンロード許可情報33aを生成し、記憶部33に記憶する(ステップS208)。そして、ダウンロード許可情報更新部32aは、プロキシサーバ20に対してダウンロード許可応答を送信する(ステップS209)。
【0124】
つづいて、プロキシサーバ20は、認証サーバ30からダウンロード許可応答を受信すると、携帯端末装置に対してデジタルコンテンツのダウンロード先へのアクセスを許可する旨の通知を送信する(ステップS210)。そして、携帯端末装置は、かかる通知を受信すると、携帯IDおよびコンテンツIDを含んだダウンロード要求をプロキシサーバ20経由でコンテンツサーバ40に対して行う(ステップS211)。
【0125】
つづいて、認証依頼部42aは、携帯端末装置からダウンロード要求を受け付けた場合に、かかるダウンロード要求に含まれる携帯IDおよびコンテンツIDを含んだ認証依頼を認証サーバ30へ送信する(ステップS212)。また、認証サーバ30の認証部32bは、コンテンツサーバ40からの認証依頼に含まれる携帯IDおよびコンテンツIDを取り出し、これら携帯IDおよびコンテンツIDの組み合わせが、ダウンロード許可情報33aとして記憶部33に記憶されているか否か判定する。
【0126】
そして、これらの組み合わせが、ダウンロード許可情報33aとして記憶部33に記憶されているならば、認証部32bは、携帯端末装置へのデジタルコンテンツのダウンロードを許可する旨の認証応答をコンテンツサーバ40へ送信する(ステップS213)。
【0127】
つづいて、コンテンツサーバ40のデジタルコンテンツ配信部42bは、デジタルコンテンツのダウンロードを許可する認証応答を認証サーバ30から受信すると、ダウンロード要求に応じたデジタルコンテンツをプロキシサーバ20経由で携帯端末装置へダウンロードさせる(ステップS214)。そして、携帯端末装置が、ダウンロード完了通知をプロキシサーバ20へ送信し(ステップS215)、プロキシサーバ20の利用者管理情報更新部22bが、対応する利用者管理情報23bのダウンロード状況を「済」に更新して(ステップS216)、処理を終了する。
【0128】
なお、図10では、アクセスコード解析部22aが、取得したアクセスコードがアクセスコードリスト23aに含まれ、かつ、他の携帯端末装置の携帯IDと関連付けられていないことを確認したのち、ダウンロード許可申請部22cが、携帯端末装置から取得したアクセスコードをアクセスコードリスト23aから削除することとした。しかしながらこれに限らず、ダウンロード許可申請部22cが、携帯端末装置からのダウンロード完了通知を受けた後に、アクセスコードをアクセスコードリスト23aから削除してもよい。
【0129】
このようにすれば、上述したように、デジタルコンテンツのダウンロードが完了したか否かをアクセスコードの有無によって判定することができるため、返金処理を行う場合の利便性を高めることができる。
【0130】
上述してきたように、本実施例では、操作・表示部が、利用者からの操作に応じてデジタルコンテンツを選択し、リーダライタ部が、携帯端末装置の機種情報を読み取り、対応機種判定部が、リーダライタ部によって読み取られた機種情報によって識別される機種が操作・表示部によって選択されたデジタルコンテンツを利用可能な機種であるか否かを判定し、利用可能であると判定された場合に、ダウンロード券発行部が、当該デジタルコンテンツの取得先に関する情報を含んだ取得先情報を利用者に対して提示することとした。したがって、デジタルコンテンツの購入時における利用者の拘束時間を短縮することができる。
【0131】
ところで、上述してきた実施例では、利用者の選択したデジタルコンテンツが利用者の所持する携帯端末装置で利用可能か否かを判定することとしたが、これに限らず、利用者の所持する携帯端末装置で利用可能なデジタルコンテンツのみを利用者に選択させることとしてもよい。以下では、かかる場合について図11を用いて説明する。図11は、デジタルコンテンツ販売装置10の処理手順の変形例を示すフローチャートである。
【0132】
同図に示すように、携帯端末装置のかざし操作がなされると、リーダライタ部12は、携帯端末装置の機種情報を読み取る(ステップS301)。つづいて、対応機種判定部16aは、リーダライタ部12によって読み取られた機種情報に関連付けられたコンテンツIDを対応機種情報17aから取り出する。そして、対応機種判定部16aは、取り出したコンテンツIDに対応するデジタルコンテンツを利用者が選択可能なデジタルコンテンツとして操作・表示部11に対して表示させる(ステップS302)。
【0133】
つづいて、ダウンロード券発行部16bは、デジタルコンテンツの選択操作がなされたか否かを判定する(ステップS303)。そして、デジタルコンテンツが選択された場合(ステップS303、Yes)、ダウンロード券発行部16bは、選択されたデジタルコンテンツの購入金額分の現金が現金投入部18へ投入されたか否かを判定する(ステップS304)。
【0134】
そして、デジタルコンテンツの購入金額分の現金が現金投入部18へ投入されると(ステップS304、Yes)、ダウンロード券発行部16bは、選択されたデジタルコンテンツに対応する二次元コードと、任意のアクセスコードとを印字したダウンロード券を発行する(ステップS305)。
【0135】
そして、ダウンロード券発行部16bは、ダウンロード券を発行すると、使用したアクセスコードをアクセスコードリスト17cから削除し(ステップS306)、処理を終える。
【0136】
このように、自装置が取り扱う全てのデジタルコンテンツを販売対象とするのではなく、利用者が所持する携帯端末装置で利用可能なデジタルコンテンツのみを販売対象とすることによって、購入対象が絞られる結果、利用者がデジタルコンテンツの購入をより迅速に行うことが可能となる。また、途中まで購入操作を行ったにも関わらず最終的に購入を断られてしまうことによる不快感を利用者に与えることもない。
【0137】
また、上述してきた実施例では、アクセスコードリスト17cに予め記憶されたアクセスコードを用いて、携帯端末装置によるコンテンツサーバ40へのアクセスが有効か無効かを判定することとしたが、これに限ったものではない。たとえば、リーダライタ部12で読み取った携帯IDとアクセスコードとに基づき生成した二次アクセスコードを用いて上記判定を行うことで、デジタルコンテンツの不正取得をより確実に防止することができる。
【0138】
以下では、かかる場合について図12を用いて説明する。図12は、二次アクセスコードを用いてコンテンツサーバ40へのアクセス可否を判定する場合について説明するための図である。なお、同図の(A)には、デジタルコンテンツ販売装置10がダウンロード券を発行するまでの動作を示しており、同図の(B)には、ダウンロード券に印字された二次アクセスコードを用いてアクセス可否を行う様子を示している。
【0139】
同図の(A)に示したように、携帯端末装置のかざし操作が行われると(同図の(A−1)参照)、リーダライタ部12は、機種情報とともに携帯IDを読み取る(同図の(A−2)参照)。つづいて、ダウンロード券発行部16bは、アクセスコードリスト17cから任意のアクセスコードリストを取り出す(同図の(A−3)参照)。
【0140】
つづいて、ダウンロード券発行部16bは、リーダライタ部12によって読み取られた携帯IDと、アクセスコードリスト17cから取り出した任意のアクセスコードリストとに基づいて二次アクセスコードを生成する(同図の(A−4)参照)。
【0141】
具体的には、ダウンロード券発行部16bは、携帯IDおよびアクセスコードを入力値とし、所定の可逆関数によって出力される値を二次アクセスコードとする。ここで、可逆関数によって出力された二次アクセスコードは、可逆関数に対する逆関数を用いて変換することによって、携帯IDおよびアクセスコードに分解することができる。
【0142】
ダウンロード券発行部16bは、二次アクセスコードを生成すると、デジタルコンテンツに対応する二次元コードおよび二次アクセスコードを印字したダウンロード券を発行するようダウンロード券挿排出部13へ指示する。そして、ダウンロード券挿排出部13は、ダウンロード券発行部16bからの指示に応じて、二次元コードおよび二次アクセスコードが印字されたダウンロード券を発行する(同図の(A−5)参照)。
【0143】
一方、プロキシサーバ20は、コンテンツサーバ40へのアクセスを要求してきた携帯端末装置から携帯IDおよび二次アクセスコードを取得したとする。かかる場合、プロキシサーバ20のアクセスコード解析部22aは、二次アクセスコードの生成に用いられた可逆関数に対する逆関数を用いて、二次アクセスコードを変換して、携帯IDおよびアクセスコードを取得する(同図の(B−1)参照)。
【0144】
つづいて、アクセスコード解析部22aは、二次アクセスコードから取得したアクセスコードがアクセスコードリスト23aに存在し、かつ、携帯端末装置から取得した携帯IDと二次アクセスコードから取得した携帯IDとが一致したならば(同図の(B−2)参照)、ダウンロードを許可する(同図の(B−3)参照)。なお、アクセスコード解析部22aは、ダウンロードを許可すると、認証サーバ30に対してダウンロード許可申請通知を送信する。
【0145】
このように、携帯IDに基づき生成される二次アクセスコードを用いてダウンロードの可否を判定することとすれば、たとえば、ダウンロード券を紛失してしまった場合に、他の携帯端末装置によってデジタルコンテンツが不正にダウンロードされるといった事態を防止することができる。すなわち、ダウンロード券を拾った第三者が自身の携帯端末装置を用いてデジタルコンテンツをダウンロードしようとしても、かかる携帯端末装置の携帯IDが、二次アクセスコードから取得される携帯IDと異なるため、ダウンロードが許可されることがない。
【0146】
ところで、上述してきた実施例では、アクセスコードや二次アクセスコードをダウンロード券に印字することとしたが、アクセスコードや二次アクセスコードの情報を二次元コードに含ませてもよい。かかる場合には、ダウンロード券発行部16bが、デジタルコンテンツの取得先情報およびアクセスコード(あるいは二次アクセスコード)の情報を含んだ二次元コードを生成し、かかる二次元コードをダウンロード券に印字することとすればよい。このようにすれば、利用者は、デジタルコンテンツをダウンロードする場合に、アクセスコードや二次アクセスコードを逐一入力する必要がなくなる。
【0147】
なお、ダウンロード券に印字されるバーコードは、必ずしも二次元コードである必要はなく、携帯端末装置によって読み取ることができる形式のバーコードであればよい。
【0148】
また、上述してきた実施例では、1回の購入操作で1つのデジタルコンテンツを購入する場合について説明してきたが、これに限ったものではなく、1回の購入操作で複数のデジタルコンテンツを購入することとしてもよい。かかる場合には、ダウンロード券発行部16bが、複数のデジタルコンテンツにそれぞれ対応する複数枚のダウンロード券を発行することとすればよい。これにより、複数のデジタルコンテンツを購入したい利用者にとっての利便性を向上させることができる。
【0149】
また、上述してきた実施例では、記録媒体であるダウンロード券を利用者に対して発行することとしたが、デジタルコンテンツの取得先情報およびアクセスコード(あるいは二次アクセスコード)をリーダライタ部12を用いて携帯端末装置へ直接記憶させてもよい。
【0150】
また、上述してきた実施例では、デジタルコンテンツを現金によって購入する場合について説明してきたが、これに限ったものではない。たとえば、携帯端末装置等に搭載される電子決済機能を用いてデジタルコンテンツを購入することとしてもよい。かかる場合、デジタルコンテンツ販売装置10は、携帯端末装置から携帯IDを読み取り、かかる携帯端末装置が利用者によって選択されたデジタルコンテンツに対応すると判定した時点で、電子決済を行うこととすればよい。これによって、利用者による一度のかざし操作で機種対応チェックおよび電子決済を行うことができるため、利便性を向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0151】
以上のように、本発明に係るデジタルコンテンツ販売装置およびデジタルコンテンツ販売システムは、デジタルコンテンツの購入時における利用者の拘束時間を短縮したい場合に有用であり、特に、携帯端末装置向けのデジタルコンテンツを店頭販売する場合に適している。
【符号の説明】
【0152】
10 デジタルコンテンツ販売装置
11 操作・表示部
12 リーダライタ部
13 ダウンロード券挿排出部
14 通信インタフェース
15 現金返却部
16 制御部
16a 対応機種判定部
16b ダウンロード券発行部
16c ダウンロード状況問合せ部
16d 返金指示部
17 記憶部
17a 対応機種情報
17b コンテンツリスト
17c アクセスコードリスト
18 現金投入部
20 プロキシサーバ
21 通信インタフェース
22 制御部
22a アクセスコード解析部
22b 利用者管理情報更新部
22c ダウンロード許可申請部
22d ダウンロード状況通知部
23 記憶部
23a アクセスコードリスト
23b 利用者管理情報
30 認証サーバ
31 通信インタフェース
32 制御部
32a ダウンロード許可情報更新部
32b 認証部
33 記憶部
33a ダウンロード許可情報
40 コンテンツサーバ
41 通信インタフェース
42 制御部
42a 認証依頼部
42b デジタルコンテンツ配信部
43 記憶部
43a デジタルコンテンツ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタルコンテンツの販売を行うデジタルコンテンツ販売装置であって、
利用者からの操作に応じてデジタルコンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、
携帯端末装置の機種情報を読み取る機種情報読取手段と、
前記機種情報読取手段によって読み取られた機種情報によって識別される機種が、前記コンテンツ選択手段によって選択されたデジタルコンテンツを利用可能な機種であるか否かを判定する対応機種判定手段と、
前記機種情報読取手段によって読み取られた機種情報によって識別される機種が、前記コンテンツ選択手段によって選択されたデジタルコンテンツを利用可能な機種であると前記対応機種判定手段によって判定された場合に、当該デジタルコンテンツの取得先に関する情報を含んだ取得先情報を前記利用者に対して提示する情報提示手段と
を備えたことを特徴とするデジタルコンテンツ販売装置。
【請求項2】
前記デジタルコンテンツと、当該デジタルコンテンツを利用可能な携帯端末装置の機種情報とを関連付けた対応機種情報を記憶する対応機種情報記憶手段をさらに備え、
前記対応機種判定手段は、
前記コンテンツ選択手段によって選択されたデジタルコンテンツに対して前記機種情報読取手段によって読み取られた機種情報が関連付けられているか否かを前記対応機種情報を用いて判定することを特徴とする請求項1に記載のデジタルコンテンツ販売装置。
【請求項3】
前記情報提示手段は、
前記機種情報読取手段によって読み取られた機種情報によって識別される機種が、前記コンテンツ選択手段によって選択されたデジタルコンテンツを利用可能な機種であると前記対応機種判定手段によって判定された場合に、前記取得先情報を含んだ所定のバーコードが印字された記録媒体を発行することを特徴とする請求項1または2に記載のデジタルコンテンツ販売装置。
【請求項4】
前記機種情報読取手段は、
前記携帯端末装置ごとに割り当てられた個体識別情報をさらに読み取り、
前記情報提示手段は、
前記機種情報読取手段によって読み取られた個体識別情報と、所定の一次識別情報とに基づき生成される二次識別情報を前記記録媒体に対してさらに印字することを特徴とする請求項3に記載のデジタルコンテンツ販売装置。
【請求項5】
前記情報提示手段は、
前記コンテンツ選択手段によって選択されたデジタルコンテンツの購入金額が入金されたことを条件として前記記録媒体を発行し、
前記情報提示手段によって発行された記録媒体に関連付けられた取得先情報を読み取る取得先情報読取手段と、
前記取得先情報読取手段によって読み取られた取得先情報に対応するデジタルコンテンツを未取得であるか否かを問い合わせる問合せ手段と、
前記問合せ手段による問合せ結果として、前記個体識別情報によって識別される携帯端末装置が前記取得先情報読取手段によって読み取られた取得先情報に対応するデジタルコンテンツを未取得である旨を含んだ通知を受けた場合に、前記デジタルコンテンツの購入金額の一部または全部を返金する返金手段と
をさらに備えたことを特徴とする請求項3または4に記載のデジタルコンテンツ販売装置。
【請求項6】
前記情報提示手段は、
前記コンテンツ選択手段によって選択されたデジタルコンテンツの購入金額が入金されたことを条件として前記記録媒体を発行し、
前記機種情報読取手段は、
前記携帯端末装置ごとに割り当てられた個体識別情報をさらに読み取り、
前記情報提示手段によって発行された記録媒体に関連付けられた前記取得先情報を読み取る取得先情報読取手段と、
前記個体識別情報によって識別される携帯端末装置が前記取得先情報読取手段によって読み取られた取得先情報に対応するデジタルコンテンツを未取得であるか否かを、前記デジタルコンテンツの配信を管理する配信管理装置に対して問い合わせる問合せ手段と、
前記問合せ手段による問合せ結果として、前記個体識別情報によって識別される携帯端末装置が前記取得先情報読取手段によって読み取られた取得先情報に対応するデジタルコンテンツを未取得である旨を含んだ通知を受けた場合に、前記デジタルコンテンツの購入金額の一部または全部を返金する返金手段と
をさらに備えたことを特徴とする請求項3または4に記載のデジタルコンテンツ販売装置。
【請求項7】
デジタルコンテンツの販売を行うデジタルコンテンツ販売装置であって、
携帯端末装置の機種情報を読み取る機種情報読取手段と、
自装置が取り扱うデジタルコンテンツのうち、前記機種情報読取手段によって読み取られた機種情報によって識別される機種が利用可能なデジタルコンテンツを抽出するコンテンツ抽出手段と、
前記コンテンツ抽出手段によって抽出されたデジタルコンテンツの中から、前記利用者によってデジタルコンテンツが選択された場合に、選択されたデジタルコンテンツの取得先に関する情報を含んだ取得先情報を前記利用者に対して提示する情報提示手段と
を備えたことを特徴とするデジタルコンテンツ販売装置。
【請求項8】
デジタルコンテンツの販売を行うデジタルコンテンツ販売装置と、前記デジタルコンテンツ販売装置によって販売されるデジタルコンテンツの配信を管理する配信管理装置とを有するデジタルコンテンツ販売システムであって、
前記デジタルコンテンツ販売装置は、
利用者からの操作に応じてデジタルコンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、
携帯端末装置の機種情報を読み取る機種情報読取手段と、
前記機種情報読取手段によって読み取られた機種情報によって識別される機種が、前記コンテンツ選択手段によって選択されたデジタルコンテンツを利用可能な機種であるか否かを判定する対応機種判定手段と、
前記機種情報読取手段によって読み取られた機種情報によって識別される機種が、前記コンテンツ選択手段によって選択されたデジタルコンテンツを利用可能な機種であると前記対応機種判定手段によって判定された場合に、当該デジタルコンテンツの取得先に関する情報を含んだ取得先情報を前記利用者に対して提示する情報提示手段とを備え、
前記配信管理装置は、
前記デジタルコンテンツ販売装置によって販売されるデジタルコンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段と、
前記情報提示手段によって提示された取得先情報に基づきアクセスしてきた携帯端末装置に対して、当該取得先情報に対応するデジタルコンテンツを配信する配信手段と
を備えたことを特徴とするデジタルコンテンツ販売システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−103052(P2011−103052A)
【公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−257451(P2009−257451)
【出願日】平成21年11月10日(2009.11.10)
【出願人】(000001432)グローリー株式会社 (1,344)
【Fターム(参考)】