デジタルフォトフレーム
【課題】デジタルフォトフレームのデザイン性を損なうことなく、メモリーカードが装着されているか否かを容易に確認することができるデジタルフォトフレームを提供する。
【解決手段】画像を表示する表示部2と、メモリーカードを装着するインタフェース5,6と、前記インタフェースに前記メモリーカードが装着されているか否かに応じて、前記画像を前記表示部に表示する際の表示態様を変更する表示制御部14とを備える。
【解決手段】画像を表示する表示部2と、メモリーカードを装着するインタフェース5,6と、前記インタフェースに前記メモリーカードが装着されているか否かに応じて、前記画像を前記表示部に表示する際の表示態様を変更する表示制御部14とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルフォトフレームに関するものである。
【背景技術】
【0002】
観賞用画像を電気的に表示する表示部を備えたデジタルフォトフレームが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−67004号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、デジタルフォトフレームは、メモリーカードを装着するためのメモリーカードスロットを、デジタルフォトフレームのデザイン性を考慮し、デジタルフォトフレームの表示部が設けられている前面には設けず、デジタルフォトフレームの側面や背面に設けているものが多い。
【0004】
しかしながら、このようなデジタルフォトフレームにおいては、メモリーカードスロットを目視しなければメモリーカードが装着されているか否か分からないので、ユーザはメモリーカードの装着状態を容易に確認することができず、メモリーカードを抜き忘れてしまう場合がある。
【0005】
本発明の目的は、デジタルフォトフレームのデザイン性を損なうことなく、メモリーカードが装着されているか否かを容易に確認することができるデジタルフォトフレームを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のデジタルフォトフレームは、画像を表示する表示部と、メモリーカードを装着するインタフェースと、前記インタフェースに前記メモリーカードが装着されているか否かに応じて、前記画像を前記表示部に表示する際の表示態様を変更する表示制御部とを備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明のデジタルフォトフレームによれば、表示部に表示されている画像の表示態様を見るだけで容易にメモリーカードが装着されているか否かを確認することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態に係るデジタルフォトフレーム(以下、DPFという。)について説明する。なお、一般に、DPFとしては机等の上に立て掛けて設置するものや、壁に掛けて設置するもの等が存在するが、本実施形態では、机等に立て掛けて設置するもの(電子写真立て)を例にして説明する。
【0009】
図1は、本実施形態に係るDPFの外観を示す斜視図である。DPF1は、その前面1Aに、静止画、動画、時刻の情報等の画像を電気的に表示するディスプレイ2が設けられ、DPF1の上面1Bには、DPF1の電源のオン/オフを切り換える電源スイッチ3と、DPF1の各種機能を設定する際に用いる操作キー4が設けられている。また、DPF1の側面1Cには、画像や音楽等のデータが記憶されたSDカードとCFカードの各々を装着するSDカードスロット5及びCFカードスロット6、USB機器を接続するUSBポート7が設けられている。
【0010】
図2は、本実施形態に係るDPF1のシステム構成を示すブロック図である。DPF1は、ディスプレイ2、電源スイッチ3、操作キー4、SDカードスロット5、CFカードスロット6、USBポート7、スピーカ8、リモコン信号検出部9、ROM/RAM10、表示制御情報記憶部11、計時部12、内部メモリ13、及びCPU14を含んで構成されている。尚、ディスプレイ2、電源スイッチ3、操作キー4、SDカードスロット5、CFカードスロット6、USBポート7については、上述した図1の説明と同様であり説明を省略する。
【0011】
スピーカ8は、DPF1の背面又は図示しない側面に設けられ、音楽を含む音声データを出力する。リモコン信号検出部9は、DPF1を操作するための図示しないリモコンから赤外線のリモコン信号を受信し、ユーザからの指示を受付ける。ROM/RAM10は、CPU14が実行するプログラムをROMに記憶し、CPU14が各プログラムの実行時に用いる一時的なデータをRAMに記憶する。
【0012】
表示制御情報記憶部11は、メモリーカードがSDカードスロット5又はCFカードスロット6に装着されているか否かに応じて、背景パターン及び背景色で構成されるディスプレイ2における背景画像を変更するための背景画像制御情報を記憶する。図3は、表示制御情報記憶部11に記憶されている背景画像制御情報のデータ例を示している。同図に示す様に、背景画像制御情報110は、メモリーカードの装着状態を示すモード、メモリーカードが装着されている時間を示すカード装着時間、背景パターン及び背景色を対応づけて記憶している。尚、本実施形態では、メモリーカードがSDカードスロット5又はCFカードスロット6に装着されている状態をカード装着モード、いずれにも装着されていない状態を通常モードとする。また、本実施形態では、5分おきにカード装着時間に応じた背景パターン及び背景色に変更する。
【0013】
図2に戻り、計時部12は、メモリーカードが装着されている間の時間を計測する。内部メモリ13は、写真の画像やメニュー画像等の画像データ、音楽を含む音声データ等を記憶している。CPU14は、ROMに記憶されたプログラムを実行することによりDPF1を構成する各部を制御する。特に、本実施形態では、CPU14は、メモリーカードの装着状態に応じて通常モード及びカード装着モードのいずれかの動作モードに移行し、その動作モードに応じた表示制御を行う。
【0014】
以下、本実施形態に係るDPF1の動作について説明する。図4は、本実施形態における画像データ再生時における表示制御処理を示すフローチャートである。尚、図4のフローチャートでは、DPF1は電源がオンに設定されているものとし、内部メモリ13に記憶されている画像データの再生を行い、1枚の画像を表示する場合について説明する。
【0015】
CPU14は、リモコン信号検出部9を介して、図示しないリモコンから画像データの再生指示を示すリモコン信号を受付けた場合(ステップS11:Y)、内部メモリ13から画像データを読み出し(ステップS12)、SDカードスロット5又はCFカードスロット6にメモリーカードが装着されているか否かを検出する(ステップS13)。
【0016】
CPU14は、ステップS14において、SDカードスロット5又はCFカードスロット6にメモリーカードが装着されていることを検出した場合(ステップS13:Y)、カード装着モードに移行し、計時部12によりメモリーカードの装着時間の計測を開始する(ステップS14)。
【0017】
CPU14は、表示制御情報記憶部11から図3に示す背景画像制御情報110を読み出し、カード装着モードに対応する背景パターン及び背景色の中から、計時部12により計測されたメモリーカードの装着時間に応じた背景パターン及び背景色を読み出す (ステップS15)。
【0018】
そして、CPU14は、ステップS12において読み出した画像データと、ステップS15において読み出した背景パターン及び背景色に基づく背景画像とをディスプレイ2に表示する(ステップS16)。
【0019】
CPU14は、SDカードスロット5又はCFカードスロット6からメモリーカードが取り出されたことを検出しなかった場合において (ステップS17:N)、計時部12により計測されたカード装着時間が、ステップS16の背景画像を表示した時から更に5分経過していれば(ステップS18:Y)、ステップS15以下の処理を繰り返し、計時部12により計測されたメモリーカードの装着時間に応じた背景パターン及び背景色に基づく背景画像の表示を行う。また、CPU14は、計時部12により計測されたカード装着時間が、ステップS16の背景画像を表示した時から更に5分経過していなければ(ステップS18:N)、ステップS17、ステップS18の処理を繰り返し行う。
【0020】
また、CPU14は、ステップS17において、SDカードスロット5又はCFカードスロット6からメモリーカードが取り出されたことを検出した場合には (ステップS17:Y)、計時部12によるメモリーカードの装着時間の計測を終了する(ステップS19)。そして、CPU14は、通常モードに移行し、表示制御情報記憶部11から図3に示す背景画像制御情報110を読み出して、通常モードに対応する背景パターン及び背景色を読み出す(ステップS20)。CPU14は、ステップS12において読み出した画像データと、ステップS20において読み出した通常モードに対応する背景パターン及び背景色に基づく背景画像をディスプレイ2に表示する(ステップS21)。
【0021】
また、CPU14は、ステップS13において、SDカードスロット5又はCFカードスロット6にメモリーカードが装着されていないことを検出した場合(ステップS13:N)には、上述したステップS20以下の処理を行い、また、ステップS11において、画像データの再生指示を示すリモコン信号を受付けなかった場合には(ステップS11:N)、再生指示があるまで待機する。
【0022】
図5は、通常モードの場合における画像と背景画像の表示例を示している。図5に示す背景画像21は、図3の背景画像制御情報110における通常モードの背景パターン“パターン0”と背景色“背景色0”で構成されている。図5に示す様に、通常モードにおいて写真等の画像を表示する際には、模様等が無い背景パターンと白単色の背景色の背景画像21に画像20を重ねて表示する。また、図6は、カード装着モードの場合における画像と背景画像の表示例を示している。図6(A)は、メモリーカードの装着を検出した際の表示例であり、図6(A)に示すように、図3の背景画像制御情報110におけるカード装着時間が0〜5分までの“パターン1”“背景色1”で構成された背景画像21Aと画像20の表示する。また、背景画像21Aを表示後、5分を経過した時には、図6(B)に示す様に、カード装着時間5〜10分に対応する“パターン2”“背景色2”で構成された背景画像21Bと画像20を表示する。このように、カード装着時間が5分経過する毎に、カード装着時間に対応する背景パターンと背景色に基づく背景画像を切り替えて表示する。
【0023】
上述した第1の実施形態では、メモリーカードが装着されているか否かに応じて、ディスプレイ2における背景画像の背景パターン及び背景色を変更することができる。そのため、DPF自体のデザイン性を損なうことなく、メモリーカードが装着されているか否かを容易に確認できる。また、メモリーカードの装着時間に応じて、背景パターン及び背景色を順次切り替えて背景画像を表示することができるので、メモリーカードの装着時間に応じて変化する背景画像によって、ユーザが写真等の画像を鑑賞している間もメモリーカードが装着されていることを意識させることができる。
【0024】
次に、本発明の第2の実施形態に係るDPFについて説明する。本実施形態では、スライドショー形式で画像データの再生を行う場合の表示制御について説明する。尚、本実施形態に係るDPFは、上述した第1の実施形態と同じDPF1を用いるため、第1の実施形態と同じ構成については第1の実施形態と同じ符号を用いて説明し、第1の実施形態と共通する部分については説明を省略する。
【0025】
以下、本実施形態におけるDPF1の動作について説明する。図7は、本実施形態におけるスライドショー形式での画像再生処理を示すフローチャートである。尚、本実施形態における表示制御情報記憶部11は、通常モード及びカード装着モードの各々に対応する画像の切替間隔を示す画像切替間隔情報を記憶し、スライドショー形式で再生する画像データは、内部メモリ13に記憶されているものとする。
【0026】
CPU14は、リモコン信号検出部9を介して、図示しないリモコンからスライドショー形式での画像再生指示を示すリモコン信号を受付けた場合(ステップS31:Y)、SDカードスロット5又はCFカードスロット6にメモリーカードが装着されているか否かを検出する(ステップS32)。
【0027】
CPU14は、ステップS32において、SDカードスロット5又はCFカードスロット6にメモリーカードが装着されていることを検出した場合(ステップS32:Y)、カード装着モードに移行し、表示制御情報記憶部11に記憶されている画像切替間隔情報からカード装着モードに対応する画像切替間隔を読み出す(ステップS33)。そして、CPU14は、スライドショー形式で再生する画像データを内部メモリ13から順次読み出し、ステップS33において読み出したカード装着モード用の画像切替間隔で、読み出した画像データを順次切り替えてディスプレイ2に表示する (ステップS34)。
【0028】
また、CPU14は、ステップS32において、SDカードスロット5又はCFカードスロット6にメモリーカードが装着されていないことを検出した場合(ステップS32:N)、通常モードに移行し、表示制御情報記憶部11に記憶されている画像切替間隔情報から通常モードに対応する画像切替間隔を読み出す(ステップS35)。そして、CPU14は、スライドショー形式で再生する画像データを内部メモリ13から順次読み出し、ステップS35において読み出した通常モードに対応する画像切替間隔で、読み出した画像データを順次切り替えてディスプレイ2に表示する(ステップS36)。
【0029】
図8は、上述した本実施形態におけるスライドショー形式で画像データを再生する際の画像の切替例を示している。同図において、横軸をスライドショー形式での画像再生開始からの経過時間tとし、通常モードの場合の画像の切替例を(A)に示し、カード装着モードの場合の画像の切替例を(B)に示している。この場合の画像切替間隔は、通常モードの場合は“1分”、カード装着モードの場合は“2分”に設定されており、通常モードの場合には、(A)に示す様に、画像20A〜20Dを1分間隔で順次切替えて表示し、カード装着モードの場合には、(B)に示す様に、画像20A〜20Dを2分間隔で順次切替えてディスプレイ2に表示する。
【0030】
上述した第2の実施形態では、メモリーカードが装着されている場合には、スライドショー形式で画像を再生する際の画像切替間隔を通常より長くして画像の再生を行うことができる。従って、ユーザは、スライドショーの画像を鑑賞する際に画像が切り替わる間隔が通常より遅いか否かを容易に判断することができるので、メモリーカードが装着されていることを即座に認識することができる。
【0031】
尚、上述した第1の実施形態では、写真等の画像データを再生する際に、メモリーカードの装着状況に応じて背景画像を変更して表示するものとして説明したが、図9に示す様に、メニュー画像30を表示する場合にもメモリーカードの装着状況に応じて背景画像を変更するようにしてもよい。メモリーカードが装着されていない場合には、図9(A)に示す様な背景画像22Aを表示し、メモリーカードが装着されている場合には、図9(B)に示す様に背景画像22Aとは異なる背景画像22Bをディスプレイ2に表示する。
【0032】
また、上述した第1の実施形態では、1枚の画像を表示する場合について説明したが、ディスプレイ2における画像表示領域を分割して複数枚の画像を表示する場合、メモリーカードが装着されていない場合には、図10(A)の様に、複数枚の画像200をディスプレイ2に表示し、メモリーカードが装着されている場合には、図10(B)の様に、一枚ずつ画像201を表示する等、メモリーカードが装着されている場合には表示する画像の枚数を変更して表示してもよい。
【0033】
また、上述した第1の実施形態では、画像データの再生時において、メモリーカードの装着状況に応じて背景画像を変更して表示するものとして説明したが、図11(A)に示す様に、メモリーカードが装着されていない場合には、既定の表示サイズで画像20を表示し、メモリーカードが装着されている場合には、図11(B)に示す様に、図11(A)の表示サイズより大きい表示サイズで画像202を表示する等、再生する画像データの表示サイズをメモリーカードの装着状況に応じて変更してもよい。
【0034】
また、図12(A)に示す様に、メモリーカードが装着されていない場合には、平面的に画像20を表示し、メモリーカードが装着されている場合には、図12(B)に示す様に、画像20に影203を付ける等の方法により立体的に表示するようにしてもよい。
【0035】
また、上述した第1の実施形態では、メモリーカードがSDカードスロット5又はCFカードスロット6に装着されているか否かによって背景画像を変更して表示するものとして説明したが、装着されているメモリーカードの数に応じて、背景画像を変更して表示するようにしてもよい。例えば、図13(A)に示す様に、SDカード40Aのみが装着されている場合には、画像20と共に背景画像23Aを表示し、図13(B)に示す様に、SDカード40AとCFカード40Bの2枚のメモリーカードが装着されている場合には、背景画像23Aと異なる背景画像23Bを画像20と共に表示する。また、DPF1に、SDカードスロット5及びCFカードスロット6以外にMSカードスロットが設けられている場合において、図13(C)に示す様に、SDカード40A、CFカード40B、及びMSカード40Cの3枚のメモリーカードが装着されている場合には、背景画像23A及び背景画像23Bと異なる背景画像23Cを表示するようにしてもよい。また、装着されているメモリーカードの種類に応じて背景画像を変更するようにしてもよい。
【0036】
また、上述した第1の実施形態では、メモリーカードが装着されている場合に、メモリーカードの装着時間に応じた背景パターン及び背景色に基づく背景画像を表示するものとして説明したが、メモリーカードの装着時間に依らず、メモリーカードが装着されていない場合の背景画像とは異なる一定の背景画像を表示するようにしてもよい。また、上述した第1の実施形態で例示した背景画像以外に、例えば、メモリーカードが装着されていない場合には、図14(A)に示す様に、背景画像24Aを画像20と共に表示し、SDカードスロット5にSDカード40Aが装着された際に、図14(B)に示す様に、SDカードスロット5近傍のディスプレイ2の表示位置から放射されている状態を表す背景画像24Bを表示するようにしてもよい。
【0037】
また、上述した第1の実施形態では、内部メモリ13に記憶されている画像データを再生する場合について説明したが、メモリーカードが装着されている場合に、装着されているメモリーカードに記憶されている画像データを再生するようにしてもよい。この場合、例えば、SDカードスロット5にSDカードが装着され、SDカードに記憶されている1枚の画像を再生する場合、SDカードスロット5の近傍のディスプレイ2の表示位置から画像が飛び出るような動きをつけた画像表示効果で画像を表示するようにしてもよい。即ち、図15(A)に示す様に、SDカード40Aから読み出した画像データを、最初に、SDカードスロット5の近傍のディスプレイ2の表示位置から画像205Aのように表示する。続いて、図15(B)に示す様に、画像205Aより表示サイズが大きい画像205Bを図15(A)の表示位置より中央寄りの表示位置に表示する。そして、最後に、図15(C)に示す様に、画像205Bより表示サイズが大きい画像205Cをディスプレイ2の表示領域の中央に表示する。
【0038】
また、上述した第1の実施形態では、写真等の画像データを再生する際に、メモリーカードの装着状況に応じて背景画像を変更して表示するものとして説明したが、DPF1の電源をオンに設定後、画像の再生指示に関わらず、メモリーカードの装着状況に応じた背景パターン及び背景色に基づく背景画像を常に表示するようにしてもよい。
【0039】
また、上述した第2の実施形態では、スライドショー形式で画像データを再生する場合に、メモリーカードの装着状況に応じて画像の切替間隔を変更して再生するものとして説明したが、スライドショーによる画像の表示パターンをメモリーカードの装着状況に応じて変更するようにしてもよい。例えば、複数の画像データをスライドショー形式で表示する際に、メモリーカードが装着されていない場合には、図16(A)に示す様に、複数の画像が重なり合った表示パターン206Aのように表示し、SDカードスロット5にSDカード40Aが装着された場合には、図16(B)に示す様に、1枚ずつ画像を再生するスライドショーの表示パターンに変更する等、再生する画像の数を変更してスライドショーの再生を行うようにする。
【0040】
また、上述した第2の実施形態では、メモリーカードの装着状況に応じて、スライドショー形式で画像を再生する際の画像の切替間隔を変更して再生するものとして説明したが、画像の切替間隔の変更と第1の実施形態で説明した背景画像の変更を組合わせてもよい。また、上述したスライドショーによる画像の表示パターンの変更と第1の実施形態で説明した背景画像の変更を組合わせてもよい。
【0041】
また、第1及び第2の実施形態では、メモリーカードの装着状況に応じて、背景画像やスライドショーの画像切替間隔を変更するものとして説明したが、メモリーカードの着脱に応じて、DPF1の電源のオンオフを切り替えるようにしてもよい。例えば、DPF1の電源がオフの状態でSDカードスロット5にSDカードが装着された場合には、図17(A)に示す様に、DPF1の電源をオンに設定してメニュー画像30を表示し、図17(A)の状態からSDカード40Aが取り出された場合には、図17(B)に示す様に、メニュー画像30の表示を終了して、DPF1の電源をオフに切り替える。
【0042】
また、第1及び第2の実施形態では、メモリーカードの装着状況に応じて、背景画像やスライドショーの画像切替間隔を変更するものとして説明したが、例えば、図18(A)に示す様に、画像20を表示中にSDカード40AをSDカードスロット5に装着した場合、メモリーカードの装着時間が一定時間を経過した時に、図18(B)に示す様に、スピーカ8により警告音を出力するようにしてもよい。また、例えば、図19(A)に示す様に、SDカード40AがSDカードスロット5に装着されている場合において、DPF1の電源がオフに切り替えられたとき、又は、スライドショー形式で画像20を表示している場合に、そのスライドショーの再生を終了したときに、図19(B)に示す様にスピーカ8により警告音を出力するようにしてもよい。
【0043】
また、上述した第1及び第2の実施形態では、カード装着モードに移行した場合には、背景画像又はスライドショーの画像切替間隔を通常モードとは異なるものに変更して表示するものとして説明したが、カード装着モードに移行中に、所定のリモコン操作又は操作キー4を用いた所定操作により通常モードに切替える指示を受付け、動作モードの切替を行うようにしてもよいし、カード装着モードによる表示制御を行うか否かの選択を予めユーザが行えるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】第1の実施形態に係るDPFの外観を示す斜視図である。
【図2】第1の実施形態に係るDPFのシステム構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施形態における背景画像制御情報のデータ例を示す図である。
【図4】第1の実施形態に係るDPFの動作を示すフローチャートである。
【図5】第1の実施形態における通常モード時の画像表示例を示す図である。
【図6】(A)は第1の実施形態におけるカード装着モード時においてカード装着時間の計測を開始した際の画像表示例を示す図である。(B)は第1の実施形態におけるカード装着モード時においてカード装着時間が5分を経過したときの画像表示例を示す図である。
【図7】第2の実施形態に係るDPFの動作を示すフローチャートである。
【図8】第2の実施形態におけるスライドショーの画像切替間隔の例を示す図である。
【図9】(A)はメモリーカードが装着されていない場合のメニュー画像と背景画像の表示例を示す図であり、(B)はメモリーカードが装着されている場合のメニュー画像と背景画像の表示例を示す図である。
【図10】(A)はメモリーカードが装着されていない場合の画像の表示例を示す図であり、(B)はメモリーカードが装着されている場合の画像の表示例を示す図である。
【図11】(A)はメモリーカードが装着されていない場合の画像サイズを示す図であり、(B)はメモリーカードが装着されている場合の画像サイズを示す図である。
【図12】(A)はメモリーカードが装着されていない場合に画像を平面的に表示する例を示す図であり、(B)はメモリーカードが装着されている場合に画像を立体的に表示する例を示す図である。
【図13】(A)は1枚のメモリーカードが装着されている場合の背景画像の表示例を示す図であり、(B)は2枚のメモリーカードが装着されている場合の背景画像の表示例を示す図であり、(C)は3枚のメモリーカードが装着されている場合の背景画像の表示例を示す図である。
【図14】(A)はメモリーカードが装着されていない場合の背景画像の表示例を示す図であり、(B)はメモリーカードが装着された場合の背景画像の表示例を示す図である。
【図15】(A)はメモリーカード内の1画像を表示する際の画像表示効果における最初の動きを説明する図であり、(B)はメモリーカード内の1画像を表示する際の画像表示効果における2回目の動きを説明する図であり、(C)はメモリーカード内の1画像を表示する際の3回目の動きを説明する図である。
【図16】(A)はメモリーカードが装着されていない場合のスライドショーの表示パターン例を示す図であり、(B)はメモリーカードが装着されている場合のスライドショーの表示パターン例を示す図である。
【図17】(A)はメモリーカードの装着時におけるDPF1の状態を示す図であり、(B)はメモリーカードが抜かれた時のDPF1の状態を示す図である。
【図18】(A)はメモリーカードの装着時におけるDPF1の状態を説明する図であり、(B)はメモリーカードが装着されてから一定時間経過後のDPF1の状態を説明する図である。
【図19】(A)はメモリーカードの装着時におけるDPF1の状態を説明する図であり、(B)はDPF1の電源オフ又は画像再生終了時におけるDPF1の状態を説明する図である。
【符号の説明】
【0045】
1…デジタルフォトフレーム(DPF)、2…ディスプレイ、3・・・電源スイッチ、4…操作キー、5…SDカードスロット、6…CFカードスロット、7…USBポート、8…スピーカ、9…リモコン信号検出部、10…ROM/RAM、12・・・計時部、13…内部メモリ、14…CPU
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルフォトフレームに関するものである。
【背景技術】
【0002】
観賞用画像を電気的に表示する表示部を備えたデジタルフォトフレームが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−67004号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、デジタルフォトフレームは、メモリーカードを装着するためのメモリーカードスロットを、デジタルフォトフレームのデザイン性を考慮し、デジタルフォトフレームの表示部が設けられている前面には設けず、デジタルフォトフレームの側面や背面に設けているものが多い。
【0004】
しかしながら、このようなデジタルフォトフレームにおいては、メモリーカードスロットを目視しなければメモリーカードが装着されているか否か分からないので、ユーザはメモリーカードの装着状態を容易に確認することができず、メモリーカードを抜き忘れてしまう場合がある。
【0005】
本発明の目的は、デジタルフォトフレームのデザイン性を損なうことなく、メモリーカードが装着されているか否かを容易に確認することができるデジタルフォトフレームを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のデジタルフォトフレームは、画像を表示する表示部と、メモリーカードを装着するインタフェースと、前記インタフェースに前記メモリーカードが装着されているか否かに応じて、前記画像を前記表示部に表示する際の表示態様を変更する表示制御部とを備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明のデジタルフォトフレームによれば、表示部に表示されている画像の表示態様を見るだけで容易にメモリーカードが装着されているか否かを確認することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態に係るデジタルフォトフレーム(以下、DPFという。)について説明する。なお、一般に、DPFとしては机等の上に立て掛けて設置するものや、壁に掛けて設置するもの等が存在するが、本実施形態では、机等に立て掛けて設置するもの(電子写真立て)を例にして説明する。
【0009】
図1は、本実施形態に係るDPFの外観を示す斜視図である。DPF1は、その前面1Aに、静止画、動画、時刻の情報等の画像を電気的に表示するディスプレイ2が設けられ、DPF1の上面1Bには、DPF1の電源のオン/オフを切り換える電源スイッチ3と、DPF1の各種機能を設定する際に用いる操作キー4が設けられている。また、DPF1の側面1Cには、画像や音楽等のデータが記憶されたSDカードとCFカードの各々を装着するSDカードスロット5及びCFカードスロット6、USB機器を接続するUSBポート7が設けられている。
【0010】
図2は、本実施形態に係るDPF1のシステム構成を示すブロック図である。DPF1は、ディスプレイ2、電源スイッチ3、操作キー4、SDカードスロット5、CFカードスロット6、USBポート7、スピーカ8、リモコン信号検出部9、ROM/RAM10、表示制御情報記憶部11、計時部12、内部メモリ13、及びCPU14を含んで構成されている。尚、ディスプレイ2、電源スイッチ3、操作キー4、SDカードスロット5、CFカードスロット6、USBポート7については、上述した図1の説明と同様であり説明を省略する。
【0011】
スピーカ8は、DPF1の背面又は図示しない側面に設けられ、音楽を含む音声データを出力する。リモコン信号検出部9は、DPF1を操作するための図示しないリモコンから赤外線のリモコン信号を受信し、ユーザからの指示を受付ける。ROM/RAM10は、CPU14が実行するプログラムをROMに記憶し、CPU14が各プログラムの実行時に用いる一時的なデータをRAMに記憶する。
【0012】
表示制御情報記憶部11は、メモリーカードがSDカードスロット5又はCFカードスロット6に装着されているか否かに応じて、背景パターン及び背景色で構成されるディスプレイ2における背景画像を変更するための背景画像制御情報を記憶する。図3は、表示制御情報記憶部11に記憶されている背景画像制御情報のデータ例を示している。同図に示す様に、背景画像制御情報110は、メモリーカードの装着状態を示すモード、メモリーカードが装着されている時間を示すカード装着時間、背景パターン及び背景色を対応づけて記憶している。尚、本実施形態では、メモリーカードがSDカードスロット5又はCFカードスロット6に装着されている状態をカード装着モード、いずれにも装着されていない状態を通常モードとする。また、本実施形態では、5分おきにカード装着時間に応じた背景パターン及び背景色に変更する。
【0013】
図2に戻り、計時部12は、メモリーカードが装着されている間の時間を計測する。内部メモリ13は、写真の画像やメニュー画像等の画像データ、音楽を含む音声データ等を記憶している。CPU14は、ROMに記憶されたプログラムを実行することによりDPF1を構成する各部を制御する。特に、本実施形態では、CPU14は、メモリーカードの装着状態に応じて通常モード及びカード装着モードのいずれかの動作モードに移行し、その動作モードに応じた表示制御を行う。
【0014】
以下、本実施形態に係るDPF1の動作について説明する。図4は、本実施形態における画像データ再生時における表示制御処理を示すフローチャートである。尚、図4のフローチャートでは、DPF1は電源がオンに設定されているものとし、内部メモリ13に記憶されている画像データの再生を行い、1枚の画像を表示する場合について説明する。
【0015】
CPU14は、リモコン信号検出部9を介して、図示しないリモコンから画像データの再生指示を示すリモコン信号を受付けた場合(ステップS11:Y)、内部メモリ13から画像データを読み出し(ステップS12)、SDカードスロット5又はCFカードスロット6にメモリーカードが装着されているか否かを検出する(ステップS13)。
【0016】
CPU14は、ステップS14において、SDカードスロット5又はCFカードスロット6にメモリーカードが装着されていることを検出した場合(ステップS13:Y)、カード装着モードに移行し、計時部12によりメモリーカードの装着時間の計測を開始する(ステップS14)。
【0017】
CPU14は、表示制御情報記憶部11から図3に示す背景画像制御情報110を読み出し、カード装着モードに対応する背景パターン及び背景色の中から、計時部12により計測されたメモリーカードの装着時間に応じた背景パターン及び背景色を読み出す (ステップS15)。
【0018】
そして、CPU14は、ステップS12において読み出した画像データと、ステップS15において読み出した背景パターン及び背景色に基づく背景画像とをディスプレイ2に表示する(ステップS16)。
【0019】
CPU14は、SDカードスロット5又はCFカードスロット6からメモリーカードが取り出されたことを検出しなかった場合において (ステップS17:N)、計時部12により計測されたカード装着時間が、ステップS16の背景画像を表示した時から更に5分経過していれば(ステップS18:Y)、ステップS15以下の処理を繰り返し、計時部12により計測されたメモリーカードの装着時間に応じた背景パターン及び背景色に基づく背景画像の表示を行う。また、CPU14は、計時部12により計測されたカード装着時間が、ステップS16の背景画像を表示した時から更に5分経過していなければ(ステップS18:N)、ステップS17、ステップS18の処理を繰り返し行う。
【0020】
また、CPU14は、ステップS17において、SDカードスロット5又はCFカードスロット6からメモリーカードが取り出されたことを検出した場合には (ステップS17:Y)、計時部12によるメモリーカードの装着時間の計測を終了する(ステップS19)。そして、CPU14は、通常モードに移行し、表示制御情報記憶部11から図3に示す背景画像制御情報110を読み出して、通常モードに対応する背景パターン及び背景色を読み出す(ステップS20)。CPU14は、ステップS12において読み出した画像データと、ステップS20において読み出した通常モードに対応する背景パターン及び背景色に基づく背景画像をディスプレイ2に表示する(ステップS21)。
【0021】
また、CPU14は、ステップS13において、SDカードスロット5又はCFカードスロット6にメモリーカードが装着されていないことを検出した場合(ステップS13:N)には、上述したステップS20以下の処理を行い、また、ステップS11において、画像データの再生指示を示すリモコン信号を受付けなかった場合には(ステップS11:N)、再生指示があるまで待機する。
【0022】
図5は、通常モードの場合における画像と背景画像の表示例を示している。図5に示す背景画像21は、図3の背景画像制御情報110における通常モードの背景パターン“パターン0”と背景色“背景色0”で構成されている。図5に示す様に、通常モードにおいて写真等の画像を表示する際には、模様等が無い背景パターンと白単色の背景色の背景画像21に画像20を重ねて表示する。また、図6は、カード装着モードの場合における画像と背景画像の表示例を示している。図6(A)は、メモリーカードの装着を検出した際の表示例であり、図6(A)に示すように、図3の背景画像制御情報110におけるカード装着時間が0〜5分までの“パターン1”“背景色1”で構成された背景画像21Aと画像20の表示する。また、背景画像21Aを表示後、5分を経過した時には、図6(B)に示す様に、カード装着時間5〜10分に対応する“パターン2”“背景色2”で構成された背景画像21Bと画像20を表示する。このように、カード装着時間が5分経過する毎に、カード装着時間に対応する背景パターンと背景色に基づく背景画像を切り替えて表示する。
【0023】
上述した第1の実施形態では、メモリーカードが装着されているか否かに応じて、ディスプレイ2における背景画像の背景パターン及び背景色を変更することができる。そのため、DPF自体のデザイン性を損なうことなく、メモリーカードが装着されているか否かを容易に確認できる。また、メモリーカードの装着時間に応じて、背景パターン及び背景色を順次切り替えて背景画像を表示することができるので、メモリーカードの装着時間に応じて変化する背景画像によって、ユーザが写真等の画像を鑑賞している間もメモリーカードが装着されていることを意識させることができる。
【0024】
次に、本発明の第2の実施形態に係るDPFについて説明する。本実施形態では、スライドショー形式で画像データの再生を行う場合の表示制御について説明する。尚、本実施形態に係るDPFは、上述した第1の実施形態と同じDPF1を用いるため、第1の実施形態と同じ構成については第1の実施形態と同じ符号を用いて説明し、第1の実施形態と共通する部分については説明を省略する。
【0025】
以下、本実施形態におけるDPF1の動作について説明する。図7は、本実施形態におけるスライドショー形式での画像再生処理を示すフローチャートである。尚、本実施形態における表示制御情報記憶部11は、通常モード及びカード装着モードの各々に対応する画像の切替間隔を示す画像切替間隔情報を記憶し、スライドショー形式で再生する画像データは、内部メモリ13に記憶されているものとする。
【0026】
CPU14は、リモコン信号検出部9を介して、図示しないリモコンからスライドショー形式での画像再生指示を示すリモコン信号を受付けた場合(ステップS31:Y)、SDカードスロット5又はCFカードスロット6にメモリーカードが装着されているか否かを検出する(ステップS32)。
【0027】
CPU14は、ステップS32において、SDカードスロット5又はCFカードスロット6にメモリーカードが装着されていることを検出した場合(ステップS32:Y)、カード装着モードに移行し、表示制御情報記憶部11に記憶されている画像切替間隔情報からカード装着モードに対応する画像切替間隔を読み出す(ステップS33)。そして、CPU14は、スライドショー形式で再生する画像データを内部メモリ13から順次読み出し、ステップS33において読み出したカード装着モード用の画像切替間隔で、読み出した画像データを順次切り替えてディスプレイ2に表示する (ステップS34)。
【0028】
また、CPU14は、ステップS32において、SDカードスロット5又はCFカードスロット6にメモリーカードが装着されていないことを検出した場合(ステップS32:N)、通常モードに移行し、表示制御情報記憶部11に記憶されている画像切替間隔情報から通常モードに対応する画像切替間隔を読み出す(ステップS35)。そして、CPU14は、スライドショー形式で再生する画像データを内部メモリ13から順次読み出し、ステップS35において読み出した通常モードに対応する画像切替間隔で、読み出した画像データを順次切り替えてディスプレイ2に表示する(ステップS36)。
【0029】
図8は、上述した本実施形態におけるスライドショー形式で画像データを再生する際の画像の切替例を示している。同図において、横軸をスライドショー形式での画像再生開始からの経過時間tとし、通常モードの場合の画像の切替例を(A)に示し、カード装着モードの場合の画像の切替例を(B)に示している。この場合の画像切替間隔は、通常モードの場合は“1分”、カード装着モードの場合は“2分”に設定されており、通常モードの場合には、(A)に示す様に、画像20A〜20Dを1分間隔で順次切替えて表示し、カード装着モードの場合には、(B)に示す様に、画像20A〜20Dを2分間隔で順次切替えてディスプレイ2に表示する。
【0030】
上述した第2の実施形態では、メモリーカードが装着されている場合には、スライドショー形式で画像を再生する際の画像切替間隔を通常より長くして画像の再生を行うことができる。従って、ユーザは、スライドショーの画像を鑑賞する際に画像が切り替わる間隔が通常より遅いか否かを容易に判断することができるので、メモリーカードが装着されていることを即座に認識することができる。
【0031】
尚、上述した第1の実施形態では、写真等の画像データを再生する際に、メモリーカードの装着状況に応じて背景画像を変更して表示するものとして説明したが、図9に示す様に、メニュー画像30を表示する場合にもメモリーカードの装着状況に応じて背景画像を変更するようにしてもよい。メモリーカードが装着されていない場合には、図9(A)に示す様な背景画像22Aを表示し、メモリーカードが装着されている場合には、図9(B)に示す様に背景画像22Aとは異なる背景画像22Bをディスプレイ2に表示する。
【0032】
また、上述した第1の実施形態では、1枚の画像を表示する場合について説明したが、ディスプレイ2における画像表示領域を分割して複数枚の画像を表示する場合、メモリーカードが装着されていない場合には、図10(A)の様に、複数枚の画像200をディスプレイ2に表示し、メモリーカードが装着されている場合には、図10(B)の様に、一枚ずつ画像201を表示する等、メモリーカードが装着されている場合には表示する画像の枚数を変更して表示してもよい。
【0033】
また、上述した第1の実施形態では、画像データの再生時において、メモリーカードの装着状況に応じて背景画像を変更して表示するものとして説明したが、図11(A)に示す様に、メモリーカードが装着されていない場合には、既定の表示サイズで画像20を表示し、メモリーカードが装着されている場合には、図11(B)に示す様に、図11(A)の表示サイズより大きい表示サイズで画像202を表示する等、再生する画像データの表示サイズをメモリーカードの装着状況に応じて変更してもよい。
【0034】
また、図12(A)に示す様に、メモリーカードが装着されていない場合には、平面的に画像20を表示し、メモリーカードが装着されている場合には、図12(B)に示す様に、画像20に影203を付ける等の方法により立体的に表示するようにしてもよい。
【0035】
また、上述した第1の実施形態では、メモリーカードがSDカードスロット5又はCFカードスロット6に装着されているか否かによって背景画像を変更して表示するものとして説明したが、装着されているメモリーカードの数に応じて、背景画像を変更して表示するようにしてもよい。例えば、図13(A)に示す様に、SDカード40Aのみが装着されている場合には、画像20と共に背景画像23Aを表示し、図13(B)に示す様に、SDカード40AとCFカード40Bの2枚のメモリーカードが装着されている場合には、背景画像23Aと異なる背景画像23Bを画像20と共に表示する。また、DPF1に、SDカードスロット5及びCFカードスロット6以外にMSカードスロットが設けられている場合において、図13(C)に示す様に、SDカード40A、CFカード40B、及びMSカード40Cの3枚のメモリーカードが装着されている場合には、背景画像23A及び背景画像23Bと異なる背景画像23Cを表示するようにしてもよい。また、装着されているメモリーカードの種類に応じて背景画像を変更するようにしてもよい。
【0036】
また、上述した第1の実施形態では、メモリーカードが装着されている場合に、メモリーカードの装着時間に応じた背景パターン及び背景色に基づく背景画像を表示するものとして説明したが、メモリーカードの装着時間に依らず、メモリーカードが装着されていない場合の背景画像とは異なる一定の背景画像を表示するようにしてもよい。また、上述した第1の実施形態で例示した背景画像以外に、例えば、メモリーカードが装着されていない場合には、図14(A)に示す様に、背景画像24Aを画像20と共に表示し、SDカードスロット5にSDカード40Aが装着された際に、図14(B)に示す様に、SDカードスロット5近傍のディスプレイ2の表示位置から放射されている状態を表す背景画像24Bを表示するようにしてもよい。
【0037】
また、上述した第1の実施形態では、内部メモリ13に記憶されている画像データを再生する場合について説明したが、メモリーカードが装着されている場合に、装着されているメモリーカードに記憶されている画像データを再生するようにしてもよい。この場合、例えば、SDカードスロット5にSDカードが装着され、SDカードに記憶されている1枚の画像を再生する場合、SDカードスロット5の近傍のディスプレイ2の表示位置から画像が飛び出るような動きをつけた画像表示効果で画像を表示するようにしてもよい。即ち、図15(A)に示す様に、SDカード40Aから読み出した画像データを、最初に、SDカードスロット5の近傍のディスプレイ2の表示位置から画像205Aのように表示する。続いて、図15(B)に示す様に、画像205Aより表示サイズが大きい画像205Bを図15(A)の表示位置より中央寄りの表示位置に表示する。そして、最後に、図15(C)に示す様に、画像205Bより表示サイズが大きい画像205Cをディスプレイ2の表示領域の中央に表示する。
【0038】
また、上述した第1の実施形態では、写真等の画像データを再生する際に、メモリーカードの装着状況に応じて背景画像を変更して表示するものとして説明したが、DPF1の電源をオンに設定後、画像の再生指示に関わらず、メモリーカードの装着状況に応じた背景パターン及び背景色に基づく背景画像を常に表示するようにしてもよい。
【0039】
また、上述した第2の実施形態では、スライドショー形式で画像データを再生する場合に、メモリーカードの装着状況に応じて画像の切替間隔を変更して再生するものとして説明したが、スライドショーによる画像の表示パターンをメモリーカードの装着状況に応じて変更するようにしてもよい。例えば、複数の画像データをスライドショー形式で表示する際に、メモリーカードが装着されていない場合には、図16(A)に示す様に、複数の画像が重なり合った表示パターン206Aのように表示し、SDカードスロット5にSDカード40Aが装着された場合には、図16(B)に示す様に、1枚ずつ画像を再生するスライドショーの表示パターンに変更する等、再生する画像の数を変更してスライドショーの再生を行うようにする。
【0040】
また、上述した第2の実施形態では、メモリーカードの装着状況に応じて、スライドショー形式で画像を再生する際の画像の切替間隔を変更して再生するものとして説明したが、画像の切替間隔の変更と第1の実施形態で説明した背景画像の変更を組合わせてもよい。また、上述したスライドショーによる画像の表示パターンの変更と第1の実施形態で説明した背景画像の変更を組合わせてもよい。
【0041】
また、第1及び第2の実施形態では、メモリーカードの装着状況に応じて、背景画像やスライドショーの画像切替間隔を変更するものとして説明したが、メモリーカードの着脱に応じて、DPF1の電源のオンオフを切り替えるようにしてもよい。例えば、DPF1の電源がオフの状態でSDカードスロット5にSDカードが装着された場合には、図17(A)に示す様に、DPF1の電源をオンに設定してメニュー画像30を表示し、図17(A)の状態からSDカード40Aが取り出された場合には、図17(B)に示す様に、メニュー画像30の表示を終了して、DPF1の電源をオフに切り替える。
【0042】
また、第1及び第2の実施形態では、メモリーカードの装着状況に応じて、背景画像やスライドショーの画像切替間隔を変更するものとして説明したが、例えば、図18(A)に示す様に、画像20を表示中にSDカード40AをSDカードスロット5に装着した場合、メモリーカードの装着時間が一定時間を経過した時に、図18(B)に示す様に、スピーカ8により警告音を出力するようにしてもよい。また、例えば、図19(A)に示す様に、SDカード40AがSDカードスロット5に装着されている場合において、DPF1の電源がオフに切り替えられたとき、又は、スライドショー形式で画像20を表示している場合に、そのスライドショーの再生を終了したときに、図19(B)に示す様にスピーカ8により警告音を出力するようにしてもよい。
【0043】
また、上述した第1及び第2の実施形態では、カード装着モードに移行した場合には、背景画像又はスライドショーの画像切替間隔を通常モードとは異なるものに変更して表示するものとして説明したが、カード装着モードに移行中に、所定のリモコン操作又は操作キー4を用いた所定操作により通常モードに切替える指示を受付け、動作モードの切替を行うようにしてもよいし、カード装着モードによる表示制御を行うか否かの選択を予めユーザが行えるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】第1の実施形態に係るDPFの外観を示す斜視図である。
【図2】第1の実施形態に係るDPFのシステム構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施形態における背景画像制御情報のデータ例を示す図である。
【図4】第1の実施形態に係るDPFの動作を示すフローチャートである。
【図5】第1の実施形態における通常モード時の画像表示例を示す図である。
【図6】(A)は第1の実施形態におけるカード装着モード時においてカード装着時間の計測を開始した際の画像表示例を示す図である。(B)は第1の実施形態におけるカード装着モード時においてカード装着時間が5分を経過したときの画像表示例を示す図である。
【図7】第2の実施形態に係るDPFの動作を示すフローチャートである。
【図8】第2の実施形態におけるスライドショーの画像切替間隔の例を示す図である。
【図9】(A)はメモリーカードが装着されていない場合のメニュー画像と背景画像の表示例を示す図であり、(B)はメモリーカードが装着されている場合のメニュー画像と背景画像の表示例を示す図である。
【図10】(A)はメモリーカードが装着されていない場合の画像の表示例を示す図であり、(B)はメモリーカードが装着されている場合の画像の表示例を示す図である。
【図11】(A)はメモリーカードが装着されていない場合の画像サイズを示す図であり、(B)はメモリーカードが装着されている場合の画像サイズを示す図である。
【図12】(A)はメモリーカードが装着されていない場合に画像を平面的に表示する例を示す図であり、(B)はメモリーカードが装着されている場合に画像を立体的に表示する例を示す図である。
【図13】(A)は1枚のメモリーカードが装着されている場合の背景画像の表示例を示す図であり、(B)は2枚のメモリーカードが装着されている場合の背景画像の表示例を示す図であり、(C)は3枚のメモリーカードが装着されている場合の背景画像の表示例を示す図である。
【図14】(A)はメモリーカードが装着されていない場合の背景画像の表示例を示す図であり、(B)はメモリーカードが装着された場合の背景画像の表示例を示す図である。
【図15】(A)はメモリーカード内の1画像を表示する際の画像表示効果における最初の動きを説明する図であり、(B)はメモリーカード内の1画像を表示する際の画像表示効果における2回目の動きを説明する図であり、(C)はメモリーカード内の1画像を表示する際の3回目の動きを説明する図である。
【図16】(A)はメモリーカードが装着されていない場合のスライドショーの表示パターン例を示す図であり、(B)はメモリーカードが装着されている場合のスライドショーの表示パターン例を示す図である。
【図17】(A)はメモリーカードの装着時におけるDPF1の状態を示す図であり、(B)はメモリーカードが抜かれた時のDPF1の状態を示す図である。
【図18】(A)はメモリーカードの装着時におけるDPF1の状態を説明する図であり、(B)はメモリーカードが装着されてから一定時間経過後のDPF1の状態を説明する図である。
【図19】(A)はメモリーカードの装着時におけるDPF1の状態を説明する図であり、(B)はDPF1の電源オフ又は画像再生終了時におけるDPF1の状態を説明する図である。
【符号の説明】
【0045】
1…デジタルフォトフレーム(DPF)、2…ディスプレイ、3・・・電源スイッチ、4…操作キー、5…SDカードスロット、6…CFカードスロット、7…USBポート、8…スピーカ、9…リモコン信号検出部、10…ROM/RAM、12・・・計時部、13…内部メモリ、14…CPU
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する表示部と、
メモリーカードを装着するインタフェースと、
前記インタフェースに前記メモリーカードが装着されているか否かに応じて、前記画像を前記表示部に表示する際の表示態様を変更する表示制御部と
を備えることを特徴とするデジタルフォトフレーム。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記表示部の背景画像を変更することを特徴とする請求項1記載のデジタルフォトフレーム。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記画像の表示サイズを変更することを特徴とする請求項1記載のデジタルフォトフレーム。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記画像の表示を平面的又は立体的な表示に変更することを特徴とする請求項1記載のデジタルフォトフレーム。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記表示部に表示する前記画像の数を変更することを特徴とする請求項1記載のデジタルフォトフレーム。
【請求項6】
前記インタフェースに前記メモリーカードが装着されている時間を計測する計時部を備え、
前記表示制御部は、前記計時部により計測された時間に応じた前記背景画像を表示することを特徴とする請求項2記載のデジタルフォトフレーム。
【請求項7】
前記インタフェースは前記メモリーカードの種類毎に複数備えられており、
前記表示制御部は、前記インタフェースに装着された前記メモリーカードの数又は種類に応じた前記背景画像を表示することを特徴とする請求項2記載のデジタルフォトフレーム。
【請求項8】
前記表示部は、前記画像を順次切り替えて表示するスライドショー形式で前記画像を表示し、
前記表示制御部は、前記スライドショー形式での前記画像の表示効果を変更することを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載のデジタルフォトフレーム。
【請求項9】
前記表示効果は、前記スライドショー形式で前記画像を表示する際の前記画像の切替間隔であることを特徴とする請求項8記載のデジタルフォトフレーム。
【請求項10】
前記表示効果は、順次切り替えて前記表示部に表示する前記画像の数であることを特徴とする請求項8記載のデジタルフォトフレーム。
【請求項1】
画像を表示する表示部と、
メモリーカードを装着するインタフェースと、
前記インタフェースに前記メモリーカードが装着されているか否かに応じて、前記画像を前記表示部に表示する際の表示態様を変更する表示制御部と
を備えることを特徴とするデジタルフォトフレーム。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記表示部の背景画像を変更することを特徴とする請求項1記載のデジタルフォトフレーム。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記画像の表示サイズを変更することを特徴とする請求項1記載のデジタルフォトフレーム。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記画像の表示を平面的又は立体的な表示に変更することを特徴とする請求項1記載のデジタルフォトフレーム。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記表示部に表示する前記画像の数を変更することを特徴とする請求項1記載のデジタルフォトフレーム。
【請求項6】
前記インタフェースに前記メモリーカードが装着されている時間を計測する計時部を備え、
前記表示制御部は、前記計時部により計測された時間に応じた前記背景画像を表示することを特徴とする請求項2記載のデジタルフォトフレーム。
【請求項7】
前記インタフェースは前記メモリーカードの種類毎に複数備えられており、
前記表示制御部は、前記インタフェースに装着された前記メモリーカードの数又は種類に応じた前記背景画像を表示することを特徴とする請求項2記載のデジタルフォトフレーム。
【請求項8】
前記表示部は、前記画像を順次切り替えて表示するスライドショー形式で前記画像を表示し、
前記表示制御部は、前記スライドショー形式での前記画像の表示効果を変更することを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載のデジタルフォトフレーム。
【請求項9】
前記表示効果は、前記スライドショー形式で前記画像を表示する際の前記画像の切替間隔であることを特徴とする請求項8記載のデジタルフォトフレーム。
【請求項10】
前記表示効果は、順次切り替えて前記表示部に表示する前記画像の数であることを特徴とする請求項8記載のデジタルフォトフレーム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2010−26341(P2010−26341A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−189250(P2008−189250)
【出願日】平成20年7月23日(2008.7.23)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年7月23日(2008.7.23)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】
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