説明

デジタル放送受信機

【課題】認証手段を有しないで、かつ接続された表示装置を表示制御が可能なデジタル放送受信機を実現する。
【解決手段】デジタル放送受信機11は、デジタル放送を受信するためのチューナ31と、チューナ31により受信されたデジタル放送のコンテンツの映像を表示する表示装置40と、アナログ放送受信機12が接続可能な外部出力端子11aと、コンテンツに関する情報あるいはコンテンツの映像に対して所定の処理を施した処理映像信号を、表示装置40には出力しないで、外部出力端子11aに出力してアナログ放送受信機12に出力するように制御可能な出力制御部39を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル放送受信機に関し、特に、表示装置を外部出力端子に接続可能なデジタル放送受信機に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地上波デジタル放送の開始にともない、デジタル放送受信機が急速に普及している。デジタル放送受信機は従来のアナログ放送用のテレビ受信機に比べ、高精細かつ高品質映像の実現、多チャンネル化、電子番組案内(EPG)等のデータ放送対応、等様々なサービスを受けることが可能であり、ユーザの視点からも、デジタル放送受信機は、メリットが多分にある。
【0003】
ところが、新たにデジタル放送受信機を購入するユーザとしては、使用中のテレビ受信機(デジタル放送受信機の買い替えも含めて)に実用上の問題があるわけではない。そのため、デジタル放送受信機を新しく購入すると、使用中のテレビ受信機を廃棄しなければならなくなる。あるいは、使用中のテレビ受信機を廃棄することへの抵抗から、ユーザは、新たにデジタル放送受信機の購入を控える傾向もある。
【0004】
そこで、特開2003-195843号公報には、多数のテレビジョン受像機等の表示装置を接続して使用した場合に、単体で使用するよりも高機能を実現することができる技術が提案されている。その提案によれば、具体的な機能として、表示の一部を拡大し、全体画像を他の表示装置で表示させる仕組みをもつことで、複数の表示装置を使用して元画像を拡大した表示機能(スケーラブルTVシステム)を実現している。
【0005】
しかしながら、上記提案に係る技術では、親機と子機間での認証手段を必要とするため、この認証手段をもたない表示装置間では、提案されているような機能を実現することはできない。また、スケーラブルTVシステムの表示では、サイズ・色が統一されない、筐体間の表示がされない、という点において、複数の表示装置を用いる効果に課題が残る。
【特許文献1】特開2003-195843号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、認証手段を有しないで、かつ接続された表示装置を表示制御が可能なデジタル放送受信機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、デジタル放送を受信するためのチューナと、前記チューナにより受信された前記デジタル放送のコンテンツの映像を表示する第1の表示装置と、第2の表示装置が接続可能な外部出力端子と、前記コンテンツに関する情報あるいは前記コンテンツの映像に対して所定の処理を施した処理映像信号を、前記第1の表示装置には出力しないで、前記外部出力端子に出力して前記第2の表示装置に出力するように制御可能な出力制御部と、を有するデジタル放送受信機を提供することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、認証手段を有しないで、かつ接続された表示装置を表示制御が可能なデジタル放送受信機を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(構成)
図1は、本実施の形態に係わるデジタル放送受信機を含むデジタル放送受信システムの構成を示す構成図である。デジタル放送受信システム1は、2つのテレビジョン受像機からなり、第1のテレビジョン受像機は、本実施の形態に係るデジタル放送受信機11であり、第2のテレビジョン受像機は、アナログ放送受信機12である。デジタル放送受信機11は、後述するように、アナログ放送受信機12の表示制御機能を有する。
なお、第2のテレビジョン受像機は、デジタル放送受信機であってもよい。
【0010】
デジタル放送受信機11とアナログ放送受信機12とは、接続ケーブル13により接続されている。デジタル放送受信機11は、外部出力端子11aを有し、アナログ放送受信機12は、外部入力端子12aを有する。接続ケーブル13は、D3,D4端子、HDMI端子等のテレビジョン受像機の出力端子に接続可能なケーブルであり、デジタル放送受信機11の外部出力端子11aとアナログ放送受信機12の外部入力端子12aとに接続される。
【0011】
デジタル放送受信機11は、デジタル放送信号をアンテナにより受信し、受信信号を処理して、放送されているコンテンツの映像を液晶表示装置等の表示装置に表示し、かつ音声を図示しないスピーカから出力する。
ユーザは、リモコン14を利用して、デジタル放送受信機11に対して種々の操作指示を与えることができる。後述するように、従来のアナログ放送を受信するテレビ受信機12を接続し、デジタル放送受信機11に対して所定の操作を行うことによって、ユーザは、デジタル放送を、デジタル放送受信機11とアナログ放送受信機12の2台のテレビ受像機を利用して楽しむことができる。
なお、リモコン14からの操作指示の信号を受け付けることができるのはデジタル放送受信機11である。
【0012】
図2は、リモコン14の操作面を説明するための平面図である。図2に示すように、リモコン14の本体21には、外部出力制御ボタン22と、決定ボタン23と、拡大率変更ボタン24と、カーソルを移動するための移動ボタン25とを有する。移動ボタン25は、上下左右方向の4つのボタン25a、25b、25c、25dからなる。なお、ここでは、他の機能のためのボタンについては、図示せず、かつ説明は省略する。また、各ボタンの操作方法については、各機能の説明において説明する。
【0013】
リモコン14からの操作信号を受け付けることが出来るのは、デジタル放送受信機11のみであり、リモコン14は、デジタル放送受信機11を制御するが、接続されたアナログ放送受信機12に対する出力内容の制御も間接的に行う。
【0014】
また、デジタル放送受信機11は、受信してデコードした映像信号をアナログ放送受信機12へ出力できるが、著作権保護の観点より、入力されたコンテンツがコピー制限のある場合には、出力画像サイズの制限(SDサイズ限定等)、コピーガード信号(マクロビジョン、CGMS-A等)の付加を行わなければならない。このため、後述するように、デジタル放送受信機11は、入力されたコンテンツのコピー制限の有無の判別機能を有する。
【0015】
図3は、本実施の形態に係るデジタル放送受信機11の構成を示すブロック図である。
デジタル放送受信機11は、チューナ部31と、デマルチプレクサ部(DEMUX)32と、動画デコード部33と、データ受信部34と、静止画デコード部35と、入力制御部36と、画像切り出し部37と、拡大表示生成部38と、出力制御部39と、映像出力部としての表示装置40と、アナログ放送受信機12が接続可能な外部出力端子11aとを含んで構成されている。出力制御部39は、制御部51と、メモリ52とを含む。デジタル放送受信機11は、これらの処理部全てを含む、いわゆるテレビジョン受像機である。
【0016】
チューナ部31は、図示しないアンテナからのデジタル放送信号を受信する回路である。
デマルチプレクサ部32は、チューナ部31からの受信信号を分離し、映像、音声、及びデータの各信号に分離する回路である。映像信号のうち動画信号は、動画デコード部33に入力され、映像信号のうち静止画信号は、静止画デコード部35に入力される。受信信号のうち電子番組案内(以下、EPGと略す)などのデータは、データ受信部34に入力される。音声信号は、図示しない音声処理回路に入力される。
【0017】
動画デコード部33は、入力された動画信号をデコードし、複数のフレーム画像を生成する回路である。また、動画デコード部33は、コピーガード検出部33aを含む。コピーガード検出部33aは、映像信号中にコピーガード信号があるか否かを検出する処理回路である。コピーガード検出部33aは、映像信号中にコピーガード信号がある場合は、画像切り出し部37に対して後述するような切り出し範囲の制限を与えたり、出力される映像信号にコピーガード信号のデータを付加して、外部出力端子11aから出力させるように、制御部51にコピーガード信号を供給する。
【0018】
データ受信部34は、受信したデータ信号に対して所定の処理を施す回路である。例えば、データ受信部34は、CPU等を含み、受信したEPGのデータを処理して、後述するような番組表の映像信号のデータを生成する。
【0019】
静止画デコード部35は、静止画デコード部35は、静止画データベース(静止画DB)42にも接続され、デマルチプレクサ部32からの静止画の映像信号と、静止画データベース42から読み出した映像信号のデコードを行う回路である。静止画DB42は、デジタルカメラ等により撮像された複数の静止画データ、あるいはデジタル放送で受信した複数の静止画データを記憶する記憶部である。
【0020】
入力制御部36は、リモコン14あるいはデジタル放送受信機11の本体パネルの操作スイッチ等からの操作信号を処理して、チューナ部31等の各処理部に処理指示信号を供給する回路である。なお、図3では、入力制御部36からの処理指示信号は、本実施の形態に関係のある、画像切り出し部37と出力制御部39に供給されているように示されているが、他の処理部にも供給されている。
【0021】
動画デコード部33においてデコードされた動画の映像信号は、画像切り出し部37に出力される。画像切り出し部37は、入力制御部36からの処理指示信号に基づいて、画像の切り出し処理を行う回路である。後述するように、ユーザは、リモコン14を操作して、画像の切り出しを行う領域を指定し、かつ変更することができる。また、指定された領域の映像信号のデータは、図示しない記憶装置に保存させるようにしてもよい。
【0022】
拡大表示生成部38は、画像切り出し部37において切り出された画像の一部の画像を拡大表示するための回路であり、その一部について拡大表示処理を行って、拡大表示処理された一部の画像の画像信号を生成する。
出力制御部39は、後述するように各プレーンの画像を重ね合わせる処理を行う回路である。
制御部51は、入力制御部36からの処理指示信号を入力し、メモリ52へのデータの書き込みを制御する処理部である。制御部51は、例えば、リモコン14からの操作指示に応じて、メモリ52の各記憶領域に記憶する映像信号のデータを決定する機能を有する。さらに、制御部51は、映像信号に対して、データ量を少なくする等の画像処理を行う機能、後述するような拡大表示領域指示部の画像の作成、サムネイル画像の生成、等の機能も有する。
【0023】
メモリ52には、表示装置40と外部出力端子11aに出力される複数の映像信号のデータが記憶され、制御部51は、入力制御部36からの指示信号に応じてメモリ52へのデータの書き込みを制御して、デジタル放送受信機11に表示すべき映像信号を、表示装置40に出力し、アナログ放送受信機12に表示すべき映像信号を、外部出力端子11aに出力する。
【0024】
ここで、メモリ52の構成について説明する。図4は、表示される映像と記憶領域との関係を説明するための図である。
【0025】
まず、デジタル放送受信機11は、表示装置40に表示する映像と、アナログ放送受信機12に表示する映像を、内部で、複数のプレーンに分けて管理している。
【0026】
出力制御部39のメモリ52は、デジタル放送受信機11の表示装置40への映像信号を出力するための映像信号のデータを記憶する複数の記憶領域、ここでは3つの記憶領域、PD11,PD12,PD13と、外部出力端子11aへの映像信号を出力するための映像信号のデータを記憶する複数の記憶領域、ここでは3つの記憶領域、PD21,PD22,PD23とを含む。
【0027】
すなわち、メモリ52中、記憶領域PD11,PD12,PD13は、表示装置40に表示する映像信号のデータが書き込まれ、記憶領域PD21,PD22,PD23は、アナログ放送受信機12に表示する映像信号のデータが書き込まれる。
【0028】
出力制御部39の制御部51は、後述するように、コンテンツの映像、拡大表示映像等を表示装置40に表示するときは記憶領域PD11,PD12,PD13にデータを書き込み、番組表の映像、拡大表示映像、制御画面等をアナログ放送受信機12に表示するときは記憶領域PD21,PD22,PD23にデータを書き込むように、映像データの書き込み制御を行う。
【0029】
表示装置40に表示される映像は、複数の、ここでは3つのプレーンP11,P12,P13から構成され、同様に、アナログ放送受信機12に表示される映像も、複数の、ここでは3つのプレーンP21,P22,P23から構成される。
【0030】
そして、第1の記憶領域としての記憶領域PD11,PD12,PD13は、それら3つのプレーンP11,P12,P13に対応しており、第2の記憶領域としての記憶領域PD21,PD22,PD23は、それら3つのプレーンP21,P22,P23に対応している。
【0031】
出力制御部39の制御部51は、コンテンツの映像信号のデータ、コンテンツに関する情報、及び拡大表示処理等された処理映像信号のデータの、各記憶領域への書き込みを制御することによって、コンテンツに関する情報あるいは処理映像信号の表示装置40と外部出力端子11aへの出力内容の変更、あるいは切り換えを行う。
【0032】
本実施の形態では、プレーンP11,P21は、メニュー等の映像を表示するためのプレーンである。表示装置40あるいはアナログ放送受信機12にメニュー等を表示するときには、対応する記憶領域PD11,PD21にはメニュー等の映像信号のデータが記憶される。プレーンP12,P22は、番組表あるいは拡大画像の映像を表示するためのプレーンである。表示装置40あるいはアナログ放送受信機12に番組表等を表示するときには、対応する記憶領域PD12,PD22には番組表等の映像信号のデータが記憶される。プレーンP13,P23は、コンテンツの映像を表示するためのプレーンである。表示装置40あるいはアナログ放送受信機12にコンテンツ映像を表示するときには、対応する記憶領域PD13,PD23にはコンテンツの映像信号のデータが記憶される。
【0033】
表示装置40に表示される画面は、3つのプレーンP11,P12,P13を重ね合わせることにより生成される。3つのプレーンには、それぞれ優先度が設定されており、優先度は、プレーンP11が最も高く、P12、P13の順に低くなるように設定されている。各記憶領域に記憶された映像信号のデータが、対応するプレーンの映像を生成し、各プレーンは、各画素のデータの有無と優先度に従って重ね合わされる。表示装置40の表示画面には、その重ね合わされた映像が表示されるように、出力制御部39は、重ね合わされた映像の映像信号を表示装置40に出力する。
【0034】
同様に、外部出力端子11aに接続された表示装置としての、アナログ放送受信機12に表示される画面も、3つのプレーンP21,P22,P23を重ね合わせることにより生成される。3つのプレーンには、それぞれ優先度が設定されており、優先度は、プレーンP21が最も高く、P22、P23の順に低くなるように設定されている。
【0035】
各記憶領域に記憶された映像信号のデータが、対応するプレーンの映像を生成し、各プレーンは、各画素のデータの有無と優先度に従って重ね合わされる。アナログ放送受信機12の表示画面には、その重ね合わされた映像が表示されるように、出力制御部39は、重ね合わされた映像の映像信号を外部出力端子11aに出力する。
【0036】
従って、出力制御部39は、各記憶領域への映像信号の書き込みを制御することによって、表示装置40と外部出力端子11aへ供給される映像信号が制御される。言い換えると、出力制御部39は、各記憶領域への映像信号の書き込みを制御することによって、表示装置40に表示される映像と、アナログ放送受信機12に表示される映像を制御する。よって、後述するように、例えば、番組表、拡大画像等の映像信号は、表示装置40に出力しないで、アナログ放送受信機12に表示するように、出力制御部39は、制御することができる。
【0037】
(動作)
次に、上述したデジタル放送受信システム1の動作について説明する。
ユーザは、デジタル放送受信機11の外部出力端子11aにアナログ放送受信機12の外部入力端子12aとを接続ケーブル13により接続する。そして、デジタル放送受信機11用のリモコン14の外部出力制御ボタン22を押下すると、図5に示す画面が、デジタル放送受信機11の表示装置である表示装置40の画面上に表示される。
【0038】
なお、デジタル放送受信機11とアナログ放送受信機12とがHDMI端子等を有し、デジタル放送受信機11にアナログ放送受信機12が接続されたことを検出すると、デジタル放送受信機11が、自動的に図5の画面を表示するようにしてもよい。
【0039】
さらになお、リモコン14の外部出力制御ボタン22を押下されたときに、アナログ放送受信機12が接続されていなかったり、外れていたり、あるいはアナログ放送受信機12の電源が入っていなかったときは、所定の警告を表示するようにしてもよい。
【0040】
図5は、外部出力制御用メニュー画面の例を示す図である。図5の画面は、デジタル放送受信機11の表示画面60上に、ウインドウ形式で、各種表示制御機能のメニューがリスト形式で表示される。
【0041】
ウインドウ枠61の中には、各種表示制御機能に対応して、「通常表示」、「拡大表示」、「拡大制御表示」、「番組情報表示」、「静止画リスト表示」、「データ放送表示」、「緊急放送表示」、及び「制御画面表示」の8つの選択項目61aから61hが表示される。
【0042】
ユーザは、リモコン14の移動ボタン25の上下方向の移動ボタン25a、25bを操作して、選択されている項目を示すカーソルを、所望の機能の選択項目に移動させて、決定ボタン23を押下することによって、所望の表示制御機能を選択することができる。
【0043】
図6と図7は、デジタル放送受信機11とアナログ放送受信機12に表示する映像を決定する処理の流れの例を示すフローチャートである。以下、図6と図7を用いて、デジタル放送受信機11の制御部51の処理について説明する。
【0044】
なお、デジタル放送受信機11で受信しているコンテンツの映像信号にコピーガード信号が含まれており、アナログ放送受信機12には映像信号をそのまま出力できない場合について、説明する。
【0045】
ユーザによって、8つの選択項目の中から一つの項目が選択されると、制御部51は、その選択された項目に対応する所定の処理を行って、表示装置40に供給する映像信号と、外部出力端子11aに接続されたアナログ放送受信機12に供給する映像信号の各データを各記憶領域に書き込む。
【0046】
(通常表示)
図6に示すように、制御部51は、「通常表示」61aが選択されたか否かを判定する(ステップS1)。「通常表示」が選択されると、制御部51は、メモリ52の記憶領域PD13のコンテンツの映像信号のデータに対して画像を劣化させるための画像処理(例えば間引き処理)を行って、画像劣化処理された映像信号のデータを、記憶領域PD23に書き込む(ステップS2)。記憶領域PD11,PD12,PD21,PD22には、何のデータも書き込まれない。
【0047】
すなわち、制御部51は、「通常表示」が選択されると、受信したコンテンツ映像がコピー制限されているので、所定の処理として、間引き処理等のコンテンツ映像の情報量を低下させる処理を実行して、その処理された映像信号のデータを記録領域PD23に書き込む。
【0048】
なお、コピーガード信号がコピーの回数制限の信号であれば、間引き処理等の画像劣化処理は行わずに、外部出力端子11aに出力する映像信号にそのコピーガード信号を付加して出力する。
【0049】
その結果、間引き処理等された映像信号は表示装置40には出力されないので、デジタル放送受信機11の表示装置40の表示画面上には、コンテンツの高精細な映像が表示され、かつ、アナログ放送受信機11の表示画面上には、デジタル放送受信機11の表示装置40の表示画面に表示された映像と同じ内容の映像が、コンテンツデータの保護も考慮されて表示される。
【0050】
よって、アナログ放送受信機12においてもデジタル放送受信機11と同じ映像のコンテンツを表示させるようにすることができるので、ユーザは、2台の機器を利用した種々の視聴形態を楽しむことができる。
【0051】
(拡大表示)
次に、制御部51は、「拡大表示」61bが選択されたか否かを判定する(ステップS3)。「拡大表示」が選択されると、制御部51は、デコードされたコンテンツの映像信号のデータに対して所定の処理を施して、図8に示すような拡大表示領域指示部を含む画面の映像信号のデータを生成して、その生成した映像信号のデータを、記憶領域PD13に書き込み、さらに、拡大表示生成部38において生成された、コンテンツの映像の一部の映像信号のデータを、記憶領域PD23に書き込む(ステップS4)。
【0052】
図8は、拡大表示のために、デジタル放送受信機11の表示画面に表示される、拡大表示領域指示部を含む画面の表示例を示す図である。
制御部51は、図8に示すような画面の映像信号を生成するが、図8の拡大表示領域指示部62は、コンテンツの映像中の拡大される一部の位置と範囲を示し、コンテンツ映像の全体画面の大きさよりも小さい、所定の大きさを有し、他の部分と区別が付くように画像処理された表示部である。
【0053】
なお、拡大表示領域指示部62の大きさは、リモコン14の拡大率変更ボタン24の上下方向の部分(あるいは左右方向の部分でもよい)の操作に応じて変更可能であり、拡大表示領域指示部62の位置も、移動ボタン25の操作に応じて移動可能である。拡大表示領域指示部62の大きさと位置は、画像切り出し部37の画像切り出し範囲と対応している。
【0054】
さらになお、拡大表示領域指示部62の大きさは、コピー制限上の理由から、所定の大きさ以上には大きくならないように、上限が設けられている。例えば、切り出し可能な範囲の面積の最大値は、元画像の大きさの4分の1である。
また、「拡大表示」61bが選択されたときに、最初に表示される拡大表示領域指示部62の大きさと位置の情報は、図示しない記憶部に、初期値として予め設定され、画像切り出し部37に供給される。
【0055】
記憶領域PD13には、拡大表示領域指示部62を含む画面の映像信号のデータが書き込まれるので、デジタル放送受信機11の表示画面60上には、図8に示す映像が表示される。
【0056】
さらに、制御部51は、拡大表示生成部38において生成された映像信号のデータを、記憶領域PD23に書き込む。
【0057】
その結果、記憶領域PD23には、拡大表示領域指示部62により示された領域部分の映像信号のデータが書き込まれ、そのデータは外部出力端子11aから出力されるので、アナログ放送受信機12の表示装置の表示画面70上には、図9に示す映像の画像が表示される。図9は、拡大表示選択時における、アナログ放送受信機12の表示画面に表示される画面の表示例を示す図である。
【0058】
その結果、拡大表示処理された映像信号は表示装置40には出力されないので、デジタル放送受信機11の表示装置40の表示画面60上には、高精細な映像が表示され、かつ拡大表示領域指示部62も表示される。そして、アナログ放送受信機11の表示画面上には、デジタル放送受信機11の表示装置40の表示画面に表示された拡大表示領域指示部62の部分の映像が、表示される。
【0059】
よって、アナログ放送受信機12には、デジタル放送受信機11に表示されている映像中の拡大表示する部分として指定された部分を拡大して表示させるようにすることができるので、ユーザは、元の映像中の位置を確認しながら、拡大表示領域指示部62で指示されている部分を拡大して見ることができる。
【0060】
(拡大制御表示)
次に、図6に示すように、制御部51は、「拡大制御表示」61cが選択されたか否かを判定する(ステップS5)。「拡大制御表示」が選択されると、制御部51は、デコードされたコンテンツの映像の一部を拡大した映像のデータを記憶領域PD13に書き込み、さらに、拡大表示領域指示部を含む画像を生成して記憶領域PD23に書き込む(ステップS6)。
【0061】
その結果、デジタル放送受信機11の表示装置40の画面60上には、図10に示すような映像が表示される。図10は、拡大制御表示時における、デジタル放送受信機11の表示画面に表示される画面の表示例を示す図である。
図10に示す映像信号のデータは、拡大表示生成部38において生成される。
【0062】
さらに、アナログ放送受信機12の表示装置の画面70上には、図11に示すような映像が表示される。図11は、拡大制御表示時における、アナログ放送受信機12の表示画面に表示される画面の表示例を示す図である。
【0063】
制御部51は、図11に示すような画面の映像信号を生成するが、図11の拡大表示領域指示部71は、コンテンツの映像の中の拡大される一部の位置と範囲を示し、コンテンツ映像の全体画面の大きさよりも小さい、所定の大きさを有し、他の部分と区別が付くように、他の部分が画像処理された表示となっている。
【0064】
なお、拡大表示領域指示部71の大きさは、リモコン14の拡大率変更ボタン24の上下方向の部分の操作に応じて変化し、拡大表示領域指示部71の位置は、移動ボタン25の操作に応じて移動する。拡大表示領域指示部71の大きさと位置は、画像切り出し部37の画像切り出し範囲と対応している。
【0065】
さらになお、アナログ放送受信機12の画面に表示される拡大表示領域指示部71の大きさは、コピー制限上の理由から、所定の大きさ以上には大きくならないように、上限を設けるということはない。
また、「拡大制御表示」61cが選択されたときに、最初に表示される拡大表示領域指示部71の大きさと位置は、図示しない記憶部に、初期値として予め設定され、画像切り出し部37に供給される。
【0066】
記憶領域PD23には、拡大表示領域指示部71を含む画面の映像信号のデータが書き込まれ、そのデータは外部出力端子11aから出力されるので、アナログ放送受信機12の表示画面70上には、図11に示す映像が表示される。
【0067】
さらに、制御部51は、拡大表示生成部38において生成された映像信号のデータを、記憶領域PD13に書き込む。
【0068】
その結果、拡大表示領域指示部71を含む映像信号は表示装置40には出力されないので、デジタル放送受信機11の表示装置40の表示画面60上には、高精細な拡大された映像が表示され、その拡大された映像は、アナログ放送受信機11の表示装置の表示画面に表示された拡大表示領域指示部71の部分の映像である。そして、アナログ放送受信機11の表示画面上には、デジタル放送受信機11の表示装置40の表示画面に表示された拡大表示領域指示部71の部分の位置を示す拡大表示領域指示部71を含む映像が表示される。
【0069】
よって、デジタル放送受信機11には、アナログ放送受信機12に表示されている映像中の拡大表示する部分として指定された部分を拡大して表示させるようにすることができるので、ユーザは、元の映像中の位置を確認しながら、拡大表示領域指示部71で指示されている部分を拡大して見ることができる。
【0070】
(番組情報表示)
次に、図6に示すように、制御部51は、「番組情報表示」61dが選択されたか否かを判定する(ステップS7)。「番組情報表示」が選択されると、制御部51は、デコードされたコンテンツの映像信号のデータを記憶領域PD13に書き込み、さらに、データ受信部34で生成された番組表の画像の映像信号を記憶領域PD22に書き込む(ステップS8)。その結果、デジタル放送受信機11の表示装置40の画面60上には、図12に示すような映像が表示される。図12は、番組情報表示時における、デジタル放送受信機11の表示画面に表示される画面の表示例を示す図である。
さらに、アナログ放送受信機12の表示装置の画面70上には、図13に示すような番組表の映像が表示される。図13は、番組情報表示時における、アナログ放送受信機12の表示画面に表示される画面の表示例を示す図である。
【0071】
図12に示す映像は、動画デコード部33において生成された映像信号のデータに基づいて生成される。
【0072】
また、制御部51は、データ受信部34から、図13に示すような番組表の画面の映像信号を外部出力端子11aに出力する。データ受信部34は、EPGの情報から、電子番組表を作成する番組表作成部を含む。
番組表から所望の番組を選択して視聴等する操作は、デジタル放送受信機11に従来より備わっている機能に基づいて行われる。
【0073】
その結果、作成された番組表の映像信号は表示装置40には出力されないので、デジタル放送受信機11の表示装置40の表示画面60上には、高精細な拡大された映像が表示され、番組表は、アナログ放送受信機11の表示装置の表示画面に表示される。
【0074】
従来の1台のデジタル放送受信機だけの場合、番組表を表示させると、視聴している番組の映像の上に、番組表の画面が重ねて現れるため、ユーザは、視聴している映像全体を見ることができなくなってしまっていた。
【0075】
しかし、本実施の形態によれば、番組表は、アナログ放送受信機12に表示されているので、視聴している番組の映像が番組表によって遮られることがない。
【0076】
例えば、アナログ放送受信機12の画面上に番組表が表示されている状態で、移動ボタン25を操作することによって、デジタル放送受信機11に表示される番組を見ながら変更することも可能となる。
【0077】
(静止画リスト表示)
次に、図6に示すように、制御部51は、「静止画リスト表示」61eが選択されたか否かを判定する(ステップS9)。「静止画リスト表示」が選択されると、制御部51は、静止画デコード部35においてデコードされた一つの静止画の映像信号のデータを記憶領域PD13に書き込み、さらに、静止画デコード部35で生成された静止画リストの画像の映像信号を記憶領域PD23に書き込む(ステップS10)。記憶領域PD13に書き込まれたデータの一つの静止画は、静止画リストにおいて選択された静止画である。
【0078】
その選択された一つの静止画の映像信号のデータが、記憶領域PD13に書き込まれるので、デジタル放送受信機11の表示装置40の画面60上には、図14に示すような映像が表示される。図14は、静止画リスト表示時における、デジタル放送受信機11の表示画面に表示される画面の表示例を示す図である。
さらに、静止画リストの画像の映像信号のデータが、記憶領域PD23に書き込まれ、そのデータは外部出力端子11aから出力されるので、アナログ放送受信機12の表示装置の画面70上には、図15に示すような静止画リストの映像が表示される。ここでは、静止画リストは、具体的には、静止画データベース42に蓄積された静止画のデータをサムネイル画像群である。図15は、静止画リスト表示時における、アナログ放送受信機12の表示画面に表示される画面の表示例を示す図である。
【0079】
図15において、選択状態にある静止画73は、他の静止画と区別されるように、画像が加工される、あるいはカーソルの位置を示す枠が付与される、等の処理が制御部51によってなされて、表示される。
【0080】
アナログ放送受信機12の画面上に静止画リストの画像が表示されている状態で、移動ボタン25を操作することによって、選択画像が変更可能である。すなわち、アナログ放送受信機12の表示画面は静止画リストを表示したままで、移動ボタン25を操作することにより、デジタル放送受信機11に表示させる静止画の変更を行うことができる。
【0081】
その結果、静止画リストの映像信号は表示装置40には出力されないので、デジタル放送受信機11の表示装置40の表示画面60上には、高精細な静止画が表示され、静止画リストは、アナログ放送受信機11の表示装置の表示画面に表示される。
【0082】
従来の1台のデジタル放送受信機だけの場合、静止画リストを表示させると、選択されて表示されている静止画の上に、静止画リストの画面が重ねて現れるため、ユーザは、それまで見ていた静止画を見ることができなくなってしまっていた。
【0083】
しかし、本実施の形態によれば、静止画リストは、アナログ放送受信機12に表示されているので、見ている静止画の映像が静止画リストによって遮られることがない。
【0084】
(データ放送表示)
次に、図7に示すように、制御部51は、「データ放送表示」61fが選択されたか否かを判定する(ステップS11)。「データ放送表示」が選択されると、制御部51は、デコードされたコンテンツの映像信号のデータを記憶領域PD13に書き込み、さらに、データ受信部34で生成されたデータ放送を表示するための画像の映像信号を記憶領域PD22に書き込む(ステップS12)。
【0085】
その結果、データ放送の映像信号は表示装置40には出力されないので、デジタル放送受信機11の表示装置40の画面60上には、図12に示すような映像が表示される。すなわち、デジタル放送受信機11は、放送されているコンテンツの映像を表示装置40に表示しながら、アナログ放送受信機12は、図示しないデータ放送表示を行う。
本実施の形態によれば、デジタル放送受信機11の表示装置40の表示画面60上には、高精細な映像が表示され、データ放送の画面は、アナログ放送受信機12の表示装置に表示されているので、視聴している番組の映像がデータ放送によって遮られることがない。
【0086】
(緊急放送表示)
次に、制御部51は、「緊急放送表示」61gが選択されたか否かを判定する(ステップS13)。「緊急放送表示」が選択されると、制御部51は、デコードされたコンテンツの映像信号のデータを記憶領域PD13に書き込み、さらに、データ受信部34で生成された緊急放送を表示するための画像の映像信号を記憶領域PD22に書き込む(ステップS14)。
【0087】
その結果、緊急放送の映像信号は表示装置40には出力されないので、デジタル放送受信機11の表示装置40の画面60上には、図12に示すような映像が表示され、アナログ放送受信機12の表示装置の画面70上には、図示しない緊急放送の映像が表示される。すなわち、デジタル放送受信機11は、放送されているコンテンツの映像を表示装置40に表示しながら、アナログ放送受信機12は、緊急放送表示を行う。
【0088】
本実施の形態によれば、デジタル放送受信機11の表示装置40の表示画面60上には、高精細なコンテンツ映像が表示され、緊急放送の映像は、アナログ放送受信機12の表示画面に表示されるので、視聴している番組の映像が緊急放送によって遮られることがない。
【0089】
(制御画面表示)
次に、制御部51は、「制御画面表示」61hが選択されたか否かを判定する(ステップS15)。「制御画面表示」が選択されると、制御部51は、デコードされたコンテンツの映像信号のデータを記憶領域PD13に書き込む。さらに、制御部51は、デジタル放送受信機11に設けられている各種表示画面のパラメータの設定及び変更を行う制御画面を、静止画デコード部35に生成させ、生成された制御画面の映像信号のデータを記憶領域PD22に書き込む(ステップS16)。よって、制御部51と静止画デコード部35は、制御画面を生成する制御画面生成部を構成する。
【0090】
制御画面は、デジタル放送受信機11の表示装置40の、画面のコントラスト、明るさ等の表示パラメータを設定あるいは変更するための画面である。制御画面には、所定の制御項目についてのパラメータ設定用の画面の映像が含まれる。
【0091】
デコードされたコンテンツの映像信号のデータを記憶領域PD13に書き込まれるので、デジタル放送受信機11の表示装置40の画面60上には、図12に示すようなデジタル放送のコンテンツの映像が表示される。
【0092】
一方、制御画面の画像の映像信号のデータが、記憶領域PD22に書き込まれ、そのデータは外部出力端子11aから出力されるので、アナログ放送受信機12の表示装置の画面70上には、図16に示すような制御画面の映像が表示される。図16は、制御画面表示時における、アナログ放送受信機12の表示画面に表示される制御画面の表示例を示す図である。
【0093】
図16において、選択状態にある制御項目が他の項目とは区別されるように、カーソルの位置を示す枠が付与する処理がされて、制御画面は表示される。
【0094】
アナログ放送受信機12の画面上に制御画面の画像が表示されている状態で、ユーザは、リモコン14の移動ボタン25を操作することによって、項目を選択し、拡大率変更ボタン24を操作して、各項目の制御出力レベルを変更して、決定ボタン23を押下することによって、制御項目を決定して、各項目の値を各調整回路に設定することができる。
【0095】
各項目の制御出力レベルを変更中は、デジタル放送受信機11の表示装置40の表示画面の画像は、その変更された値に応じて変化し、さらに、決定ボタン23により各項目の値が確定されると、その後は、その確定された値に応じた映像が、デジタル放送受信機11の表示装置40に表示される。よって、制御部51は、制御画面を介して設定された表示用パラメータに基づいて、表示装置40に出力される映像信号に対して信号処理を施して、表示装置40の画面の明るさ、コントラスト、色の濃さ、シャープネス等の調整を行う表示調整部を含む。
【0096】
その結果、制御画面の映像信号は表示装置40には出力されないので、デジタル放送受信機11の表示装置40の表示画面60上には、高精細な静止画が表示され、制御画面は、アナログ放送受信機11の表示装置の表示画面に表示される。
【0097】
従来の1台のデジタル放送受信機だけの場合、制御画面を表示させると、放送中のコンテンツの映像の上に、制御画面が重ねて現れるため、ユーザは、見ているコンテンツ全体を見ることができなくなってしまっていた。
【0098】
しかし、本実施の形態によれば、制御画面は、アナログ放送受信機12に表示されているので、見ているコンテンツの映像が制御画面によって遮られることがない。よって、ユーザは、デジタル放送受信機11に表示されている映像を見ながら、アナログ放送受信機12に表示されている制御画面を用いて、表示パラメータの設定あるいは変更をすることができる。
【0099】
以上のように、上述した本実施の形態によれば、認証手段を有しないで、かつ接続された表示装置を表示制御が可能なデジタル放送受信機を実現することができる。
【0100】
特に、上述した表示装置制御機能を有するデジタル放送受信機と、他の表示装置を接続することにより、単体のデジタル放送受信機では成しえない機能、具体的には、デジタル放送受信機が自己の表示装置には映像あるいは静止画の表示を全画面で行いつつ、他の表示装置に対して別の表示を行うように制御する機能、を実現することができる。
【0101】
なお、上述したように、デジタル放送受信機の外部出力端子に接続される表示装置は、従来のアナログ放送受信機、あるいはデジタル放送受信機でもよいし、さらにあるいはデジタル放送受信機11の外部出力端子に対応した外部入力端子を持つ表示装置であってもよい。
【0102】
また、デジタル放送受信機と他の表示装置との接続は、上述したようなケーブル13による有線でもよいし、無線でもよい。
【0103】
さらになお、以上の説明では、デジタル放送受信機11で受信している映像信号にコピーガード信号が付加されている場合を説明したが、コピーガード信号が付加されていなければ、外部出力端子11aから出力する信号に対する画像劣化処理あるいはコピーガード付加処理を、上述した各機能の処理において行われないようにすればよい。
【0104】
また、上述した実施の形態では、デジタル放送受信システム1は、2台のテレビジョン受像機から構成されているが、3台以上のテレビジョン受像機を接続して構成するようにしてもよい。その場合、各テレビジョン受像機に表示する映像は、上述したメモリの各プレーンに対応させ、制御部が、各プレーンに対応する記憶領域に、生成した映像信号を書き込むようにすればよい。
本明細書における各「部」は、実施の形態の各機能に対応する概念的なもので、必ずしも特定のハードウエアやソフトウエア・ルーチンに1対1には対応しない。従って、本明細書では、以下、実施の形態の各機能を有する仮想的回路ブロック(部)を想定して実施の形態を説明した。また、本実施の形態における各手順の各ステップは、その性質に反しない限り、実行順序を変更し、複数同時に実行し、あるいは実行毎に異なった順序で実行してもよい。
【0105】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】本発明の実施の形態に係わるデジタル放送受信システムの構成を示す構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わるリモコンの操作面を説明するための平面図である。
【図3】本実施の形態に係るデジタル放送受信機の構成を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態に係る、表示される映像と記憶領域との関係を説明するための図である。
【図5】本実施の形態に係る外部出力制御用メニュー画面の例を示す図である。
【図6】本実施の形態に係る、デジタル放送受信機とアナログ放送受信機に表示する映像を決定する処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図7】本実施の形態に係る、デジタル放送受信機とアナログ放送受信機に表示する映像を決定する処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図8】本実施の形態に係る、拡大表示選択時における、拡大表示領域指示部を含む画面の表示例を示す図である。
【図9】本実施の形態に係る、拡大表示選択時における、アナログ放送受信機の表示画面に表示される画面の表示例を示す図である。
【図10】本実施の形態に係る、拡大制御表示時における、デジタル放送受信機の表示画面に表示される画面の表示例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態に係わる、拡大制御表示時における、アナログ放送受信機の表示画面に表示される画面の表示例を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態に係わる、番組情報表示時における、デジタル放送受信機の表示画面に表示される画面の表示例を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態に係わる、番組情報表示時における、アナログ放送受信機の表示画面に表示される画面の表示例を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態に係わる、静止画リスト表示時における、デジタル放送受信機の表示画面に表示される画面の表示例を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態に係わる、静止画リスト表示時における、アナログ放送受信機の表示画面に表示される画面の表示例を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態に係わる、制御画面表示時における、アナログ放送受信機の表示画面に表示される制御画面の表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0107】
1 デジタル放送受信システム、11 デジタル放送受信機、11a 外部出力端子、12 アナログ放送受信機、12a 外部入力端子、13 ケーブル、14 リモコン、33a コピーガード検出部、39 出力制御部、52 メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタル放送を受信するためのチューナと、
前記チューナにより受信された前記デジタル放送のコンテンツの映像を表示する第1の表示装置と、
第2の表示装置が接続可能な外部出力端子と、
前記コンテンツに関する情報あるいは前記コンテンツの映像に対して所定の処理を施した処理映像信号を、前記第1の表示装置には出力しないで、前記外部出力端子に出力して前記第2の表示装置に出力するように制御可能な出力制御部と、
を有することを特徴とするデジタル放送受信機。
【請求項2】
前記コンテンツに関する情報は、前記デジタル放送の番組情報であることを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信機。
【請求項3】
前記所定の処理は、受信した前記コンテンツの映像の一部を拡大する拡大表示処理であり、
前記出力制御部は、前記拡大表示処理により拡大された前記一部の映像信号を、前記外部出力端子に出力し、かつ、前記一部の領域を示す拡大表示領域指示部を含む前記コンテンツの映像信号を、前記第1の表示装置に出力することを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信機。
【請求項4】
複数の静止画像を記憶する静止画記憶部から、前記複数の静止画像のデータを読み出してデコードする静止画処理部を、さらに有し、
前記出力制御部は、デコードされた前記複数の静止画像の複数のサムネイル画像を生成して、前記複数のサムネイル画像の映像信号を前記外部出力端子に出力し、前記複数の静止画像の中の一つの静止画の映像信号を前記第1の表示装置に出力することを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信機。
【請求項5】
前記コンテンツがコピー制限されているか否かを検出するコピーガード検出部を有することを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2009−200937(P2009−200937A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−41706(P2008−41706)
【出願日】平成20年2月22日(2008.2.22)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(390010308)東芝デジタルメディアエンジニアリング株式会社 (192)
【Fターム(参考)】