説明

データ検索装置、データ検索方法、及びそのプログラム

【課題】所望とする画像データ等の各種のデータを、より効率的に検索することを可能とする。
【解決手段】表示装置に、マトリクス構造を有する地図形式の検索画面100を表示し、検索画面100の各マス(行列位置)に該当する区域内の地点が撮影場所である画像のデータを検索し、その検索数を各マスに表示する。また所定のマスに、移動可能なカーソル200を表示する。ズームアップ指示又はズームダウン指示に応じ、検索画面100の地図をより詳細な地図、又はより広域の地図に変更し、同時に該当する区域が変更された各マスの画像データ数を再検索し、その検索数を更新する。その後、所定の操作に応じ、カーソル200により選択中のいずれかのマスに該当する区域内の地点が撮影場所である画像のデータを一覧表示する。多数の画像を撮影場所に基づいて自動的に分類するだけでなく、そのときの分類密度をユーザーが適宜調整することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像データ等のデータの検索に用いて好適なデータ検索装置、データ検索方法、及びそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のデータ検索装置は、画像データの検索を行なう場合、画像毎にサムネイル画像を生成し、サムネイル画像の一覧を画面に表示させる。また、画面内にその一覧が入りきらない場合には、データ検索装置は、例えば、ユーザー操作に応じてその一覧を画面内でスクロールさせることにより、すべてのサムネイル画像を画面に表示させる。ユーザーが、画面に表示された一覧の中から所望するサムネイル画像を選択すると、データ検索装置は、選択されたサムネイル画像に対応する元の画像を画面に表示させる。
また、複数のサムネイル画像の中からユーザーが所望するサムネイル画像を容易に検索することを目的とする技術が、例えば下記引用文献1に記載されている。この公報には、具体的には、画面の横方向に、分類項目(画質の種類や番組の種類等)を並べ、画面の縦方向に、各分類に属する画像のサムネイル画像を並べるようにして、サムネイル画像の一覧を画面に表示させることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−14237号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、1つの分類に多くの画像データが属する場合には、ユーザーが所望する画像データを探し出すには多大な時間を要する可能性があった。
【0005】
本発明は上記実状に鑑みてなされたものであり、ユーザーが所望とするデータを、より効率的に検索することが可能なデータ検索装置、データ検索方法、及びそのプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、データを記憶する記憶部と、所定の検索項目に関する検索条件を複数の検索条件区分に分ける検索項目区分部と、検索条件区分に対応する検索条件を満たすデータを検索することによって、前記記憶部に記憶されているデータを、前記検索項目区分部により分けられた複数の検索条件区分の各々に分類する検索部と、前記複数の検索条件区分の各々と、前記検索部により該検索条件区分に分類されたデータに関する情報と、を関連付けて出力する出力部と、使用者からの指示が入力される入力部と、前記入力部に、前記出力部により出力された複数の検索条件区分の中から1つの検索条件区分を選択する指示が入力されたときに、該選択された検索条件区分を、更に複数の検索条件区分に分ける区分単位変更部と、前記検索部を制御して、前記入力部を介して選択された検索条件区分に分類されているデータを、前記区分単位変更部により分けられた検索条件区分の各々に分類させる検索制御部と、を備えたデータ検索装置とした。
【0007】
請求項2記載の発明は、前記出力部は、画面を複数の領域に分割し、分割した領域に前記複数の検索条件区分の各々を対応付けて、検索条件区分が対応付けられた領域に、該検索条件区分に分類されたデータに関する情報を表示する表示部を有する、ことを特徴とする請求項1記載のデータ検索蔵置とした。
【0008】
請求項3記載の発明は、前記表示部は、画面を行列構造に分割し、行列構造の行列位置の領域に前記複数の検索条件区分の各々を対応付ける、ことを特徴とする請求項2記載のデータ検索蔵置とした。
【0009】
請求項4記載の発明は、前記検索項目区分部は、前記所定の検索項目に属する検索行項目を所定の単位で区分した複数の第1の検索条件と、前記所定の検索項目に属する検索列項目を所定の単位で区分した複数の第2の検索条件と、を組み合わせた検索条件に対応する検索条件区分を生成し、前記検索部は、前記検索項目区分部により生成された検索条件区分を行列位置の各々に対応させて、前記記憶部に記憶されているデータを検索対象として、行列位置の各々に対応する検索条件を満足するデータを該行列位置の各々に分類し、前記表示部は、前記複数の第1の検索条件が行に設定され、前記複数の第2の検索条件が列に設定された行列構造を有する検索画面であって、該行列構造の行列位置の各々に前記検索部による検索結果を示す検索結果情報が配置された検索画面を表示し、前記区分単位変更部は、前記入力部に、区分単位を変更する指示と、前記表示部により表示された行列位置の中から1つの行列位置を選択する指示と、が入力されたときに、該選択された行列位置における、前記検索行項目を区分する単位と前記検索列項目を区分する単位とを変更し、前記検索制御部は、前記区分単位変更部により変更された単位で区分した複数の第1の検索条件及び複数の第2の検索条件を組み合わせた検索条件を行列位置の各々に対応させ、前記入力部を介して選択された行列位置に分類されているデータを検索対象として、前記検索部にデータを分類させる、ことを特徴とする請求項3記載のデータ検索装置とした。
【0010】
請求項5記載の発明は、前記入力部に、一覧を表示する指示と、前記出力部により出力された複数の検索条件区分の中から1つの検索条件区分を選択する指示と、が入力されたときに、該選択された検索条件区分に分類されているデータの一覧を出力させる一覧出力制御部をさらに備えた、ことを特徴とする請求項1記載のデータ検索装置とした。
【0011】
請求項6記載の発明は、前記入力部に検索項目を変更する指示が入力されたときに、前記所定の検索項目を他の検索項目に変更する検索項目変更部をさらに備え、前記検索項目区分部は、前記検索項目変更部により変更された他の検索項目に関する検索条件を複数の検索条件区分に分け、前記検索部は、前記所定の検索項目を用いて検索されていたデータを検索対象として、前記検索項目区分部により分けられた複数の検索条件区分の各々に新たにデータを分類する、ことを特徴とする請求項1記載のデータ検索装置とした。
【0012】
請求項7記載の発明は、前記入力部に区分単位を変更する指示が所定回数入力されたときに、前記区分単位変更部に前記検索行項目を区分する単位と前記検索列項目を区分する単位とを変更させるとともに、前記入力部に区分単位を変更する指示が前記所定回数入力されるまでは、該指示が入力される毎に、前記表示部により表示されている検索画面を拡大する区分単位変更制御部をさらに備えた、 ことを特徴とする請求項4記載のデータ検索装置とした。
【0013】
請求項8記載の発明は、前記入力部に区分単位を変更する指示が入力されたときに、前記表示部により表示されている検索画面を拡大しながら、前記区分単位変更部に前記検索行項目を区分する単位と前記検索列項目を区分する単位とを変更させる区分単位変更制御部をさらに備えた、ことを特徴とする請求項4記載のデータ検索装置とした。
【0014】
請求項9記載の発明は、前記区分単位変更制御部は、前記表示部により表示されている検索画面を拡大している最中に、前記入力部に区分単位を変更する指示が入力されたときには、該拡大する処理を停止して、前記区分単位変更部に前記検索行項目を区分する単位と前記検索列項目を区分する単位とを変更させる、 ことを特徴とする請求項8記載のデータ検索装置とした。
【0015】
請求項10記載の発明は、前記区分単位変更制御部は、前記入力部に区分単位を変更する指示が継続して所定時間以上入力されたときに、前記表示部により表示されている検索画面を拡大する処理を省き、前記区分単位変更部に前記検索行項目を区分する単位と前記検索列項目を区分する単位とを変更させる、ことを特徴とする請求項8記載のデータ検索装置とした。
【0016】
請求項11記載の発明は、前記入力部に区分単位を変更する指示が入力されたときに、前記区分単位変更部に前記検索行項目を区分する単位と前記検索列項目を区分する単位とを1段階変更させ、前記入力部に区分単位を変更する指示が継続して所定時間以上入力されたときに、前記区分単位変更部に前記検索行項目を区分する単位と前記検索列項目を区分する単位とを複数段階変更させる区分単位変更制御部をさらに備えた、ことを特徴とする請求項4記載のデータ検索装置とした。
【0017】
請求項12記載の発明は、前記出力部により出力される検索条件区分に分類されたデータに関する情報は、前記検索部により該検索条件区分に分類されたデータの数を含む、ことを特徴とする請求項1記載のデータ検索装置とした。
【0018】
請求項13記載の発明は、前記検索部は、画像データを検索対象として、画像データを分類する、ことを特徴とする請求項4記載のデータ検索装置とした。
【0019】
請求項14記載の発明は、前記所定の検索項目は、画像の撮影場所であり、 前記検索行項目と前記検索列項目とは、緯度と経度とである、ことを特徴とする請求項13記載のデータ検索装置とした。
【0020】
請求項15記載の発明は、前記表示部は、行列位置の各々に配置される検索結果情報を、緯度を所定の単位で区分した複数の第1の検索条件が行に設定されており、経度を所定の単位で区分した複数の第2の検索条件が列に設定されている行列構造に対応する地域の地図に重ねて表示する、ことを特徴とすることを特徴とする請求項14記載のデータ検索装置とした。
【0021】
請求項16記載の発明は、前記所定の検索項目は、画像の撮影時刻であり、 前記検索行項目と前記検索列項目とは、共に時刻であり、前記検索行項目を前記複数の第1の検索条件に区分する単位と、前記検索列項目を前記複数の第2の検索条件に区分する単位と、が異なる、ことを特徴とする請求項13記載のデータ検索装置とした。
【0022】
請求項17記載の発明は、前記表示部により行列位置の各々に配置される検索結果情報は、前記検索部により行列位置の各々に分類された画像データを含む、 ことを特徴とする請求項13記載のデータ検索装置とした。
【0023】
請求項18記載の発明は、前記表示部により行列位置の各々に配置される検索結果情報は、前記検索部により行列位置の各々に分類された画像データの数に関する情報を含む、ことを特徴とする請求項13記載のデータ検索装置とした。
【0024】
請求項19記載の発明は、前記表示部は、前記検索結果情報が表示される行列位置に、前記検索部により該行列位置に分類された画像データに対応する複数の画像の中から代表される1つの画像を表示する、ことを特徴とする請求項17記載のデータ検索装置とした。
【0025】
請求項20記載の発明は、前記表示部は、前記検索結果情報が表示される行列位置に、前記検索部により該行列位置に分類された画像データに対応する全ての画像を表示する、ことを特徴とする請求項17記載のデータ検索装置とした。
【0026】
請求項21記載の発明は、前記表示部は、前記検索部により分類された画像データに対応する画像の数が多い行列位置程、画像の表示サイズを小さくして、行列位置に分類された画像データに対応する全ての画像を表示する、ことを特徴とする請求項20記載のデータ検索装置とした。
【0027】
請求項22記載の発明は、前記所定の検索項目は、検索対象のデータに付加されている情報に関する項目である、ことを特徴とする請求項1記載のデータ検索装置とした。
【0028】
請求項23記載の発明は、所定の検索項目に関する検索条件を複数の検索条件区分に分ける検索項目区分ステップと、検索条件区分に対応する検索条件を満たすデータを検索することによって、記憶部に記憶されているデータを、前記検索項目区分ステップにより分けられた複数の検索条件区分の各々に分類する検索ステップと、前記複数の検索条件区分の各々と、前記検索ステップにより該検索条件区分に分類されたデータに関する情報と、を関連付けて出力する出力ステップと、使用者からの指示が入力される入力部に、前記出力ステップにより出力された複数の検索条件区分の中から1つの検索条件区分を選択する指示が入力されたときに、該選択された検索条件区分を、更に複数の検索条件区分に分ける区分単位変更ステップと、前記検索ステップに戻し、前記入力部を介して選択された検索条件区分に分類されているデータを、前記区分単位変更ステップにより分けられた検索条件区分の各々に分類させる検索制御ステップと、を含むデータ検索方法とした。
【0029】
請求項24記載の発明は、コンピュータに、所定の検索項目に関する検索条件を複数の検索条件区分に分ける検索項目区分ステップと、検索条件区分に対応する検索条件を満たすデータを検索することによって、記憶部に記憶されているデータを、前記検索項目区分ステップにより分けられた複数の検索条件区分の各々に分類する検索ステップと、前記複数の検索条件区分の各々と、前記検索ステップにより該検索条件区分に分類されたデータに関する情報と、を関連付けて出力する出力ステップと、使用者からの指示が入力される入力部に、前記出力ステップにより出力された複数の検索条件区分の中から1つの検索条件区分を選択する指示が入力されたときに、該選択された検索条件区分を、更に複数の検索条件区分に分ける区分単位変更ステップと、前記検索ステップに戻し、前記入力部を介して選択された検索条件区分に分類されているデータを、前記区分単位変更ステップにより分けられた検索条件区分の各々に分類させる検索制御ステップと、 を実行させるためのプログラムとした。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、ユーザーが所望とするデータを、より効率的に検索することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の実施形態に係るデジタルカメラの構成の概略を示すブロック図である。
【図2】画像ファイルのデータ構造の例と、画像ファイル記憶領域内のデータ構造の例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係るデジタルカメラの動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態に係るデジタルカメラの動作を示すフローチャートである。
【図5】地図形式の検索画面の遷移例を示す図である。
【図6】検索モードにおける画面の遷移例を示す図である。
【図7】カレンダー形式の検索画面の遷移例を示す図である。
【図8】DSP/CPUの機能的な構成の概略を示すブロック図である。
【図9】検索テーブルのデータ構造の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明の一実施の形態を図にしたがって説明する。本実施形態では、データ検索装置として、画像データファイル(画像ファイル)の検索機能を有するデジタルカメラ1を例に挙げる。図1は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラ1の電気的構成の概略を示すブロック図である。
【0033】
このデジタルカメラ1は、CCD(Charge Coupled Device)2と、DSP/CPU3と、TG(Timing Generator)4と、アナログ信号処理回路5と、表示装置6と、キー入力部7と、GPSブロック8と、アンテナ9と、光学系ブロック10と、アドレス・データバス11と、DRAM12と、内蔵フラッシュメモリ13と、カード・インターフェイス14と、を備える。
DSP/CPU3は、デジタル信号を処理するDSP(Digital Signal Processor)としての機能を有するとともに、デジタルカメラ1の各部を制御するCPU(Central Processing Unit)機能を有する、ワンチップマイコンである。例えば、DSP/CPU3は、DSPとしての機能により、画像データの圧縮・伸張処理、音声データの処理を含む各種のデジタル信号処理を実行する。なお、DSP/CPU3には、日時を刻むカレンダー機能を果たすための時計回路が内蔵されている。
【0034】
DSP/CPU3には、TG4と、アナログ信号処理回路5と、表示装置6と、キー入力部7と、GPSブロック8と、光学系ブロック10と、アドレス・データバス11と、が接続されている。
TG4は、CCD2及びアナログ信号処理回路5にタイミング信号を供給する。
CCD2は、TG4からのタイミング信号によって駆動される。CCD2は、光学系ブロック10が有しているレンズ群を介して結像された光学像を、アナログの撮像信号に変換して、アナログ信号処理回路5に出力する。なお、光学系ブロック10が有しているレンズ群は、フォーカスレンズ及びズームレンズを構成する。また、光学系ブロック10は、上記レンズ群と、DSP/CPU3からの指令に基づき上記レンズ群を駆動するための駆動回路と、を有する。
【0035】
アナログ信号処理回路5は、CDS(Correlated Double Sampling)と、AGC(Automatic Gain Control)と、AD(Analog-to-Digital converter)と、を備える。CDSは、入力されたアナログの撮像信号を保持する。AGCは、ゲイン調整アンプであり、CDSで保持された撮像信号を増幅する。ADは、AGCで増幅されたアナログの撮像信号をデジタルの撮像信号に変換する。CCD2から出力された信号は、アナログ信号処理回路5を経て、デジタル信号として、DSP/CPU3に送られる。
【0036】
DSP/CPU3には、アドレス・データバス11を介して、DRAM12と、内蔵フラッシュメモリ13と、カード・インターフェイス14と、が接続されている。カード・インターフェイス14には、デジタルカメラ1の本体のカードスロット(図示せず)に着脱自在に装着されるメモリーカード15が接続されている。
【0037】
DRAM12は、画像データ等のデータを一時保存するバッファとして使用されるとともに、DSP/CPU3のワーキングメモリとしても使用される。具体的には、DRAM12は、CCD2により撮像されてアナログ信号処理回路5によりデジタル化された被写体の画像データを一時保存する。DRAM12に一時保存された画像データは、デジタルカメラ1が撮影モード(記録モード)中の撮影待機状態にあるときには、DSP/CPU3による各種の画像処理を経て、スルー画像を表示するために表示装置6に送られる。また、撮影モード中の撮影時には、DRAM12に一時保存された画像データは、DSP/CPU3により圧縮(符号化)され、最終的にはExif形式等の所定のフォーマットの画像ファイル(静止画ファイル)としてメモリーカード15に記録される。
【0038】
表示装置6は、カラーLCD(Liquid Crystal Display)とその駆動回路とを含む。表示装置6は、撮影モード中の撮影待機状態では、CCD2によって撮像されている被写体画像をスルー画像として表示する。表示装置6は、メモリーカード15に記録されている画像を再生するための再生モードでは、DSP/CPU3によってメモリーカード15から読み出されて伸張された任意の画像を表示する。
【0039】
キー入力部7は、電源キー、モードキー、シャッタキー、ズームキー、MENUキー、十字キー、セットキー等の複数の操作キーを含む。キー入力部7は、ユーザーによる操作キーの操作に応じたキー入力信号をDSP/CPU3に出力する。
モードキーは、デジタルカメラ1を、基本動作モードとしての、撮影モード又は再生モードに設定するために使用される。
【0040】
MENUキーは、メニュー画面等を表示部6に表示させるために使用される。メニュー画面は、基本動作モードである撮影モード及び再生モードの下位に位置する各種の動作モードに設定するためや、デジタルカメラ1の各種の動作を設定するための画面である。
十字キーは、上下左右の各方向を指示するものである。十字キーは、例えば、メニュー画面等に表示される各種の設定項目や設定内容の選択に際して、カーソルの移動等に使用される。
【0041】
GPSブロック8は、アンテナ9により受信した複数の衛星から送られるL1帯のC/Aコードを復調及び解読し、デジタルカメラ1の現在の位置(緯度、経度、高度)及び現在の時刻(年月日、時分等)の測位データを取得する。GPSブロック8は、取得した測位データをDSP/CPU3へ送る。例えば、測位データのうち、緯度及び経度のデータは、撮影時に、撮影場所を示す位置情報として、圧縮された画像データに付加される。更に、撮影時に、DSP/CPU3に内蔵されている時計回路から取得される時刻データが、撮影日時を示す時刻情報として、圧縮された画像データに付加される。位置情報、時刻情報等の付加情報が付随した画像データが、画像ファイル(静止画ファイル)として、メモリーカード15に記録される。なお、時刻データを、GPSブロック8により取得される測位データから得るようにしても良い。
図2(a)は、画像ファイルのデータ構造の例を示す図である。図2(a)に示すように、画像ファイル21は、画像データ22と、位置情報、時刻情報等の画像データ22に関する付加情報23と、を含む。
【0042】
内蔵フラッシュメモリ13には、DSP/CPU3がデジタルカメラ1の各部を制御するために必要な各種の制御プログラム及びデータが記憶されている。制御プログラムには、例えば、再生モードの下位の動作モードである検索モードが設定されているときに実行される後述する画像データ検索処理を行わせるためのプログラムがある。
【0043】
また、メモリーカード15には、画像データ22を含む画像ファイル21を記憶するための画像ファイル記憶領域16と、地図データを記憶するための地図データ記憶領域17と、が確保されている。
図2(b)は、画像ファイル記憶領域16内のデータ構造の例を示す図である。図2(b)に示すように、画像ファイル21は、ファイルを特定するための識別子24と関連付けられて、画像ファイル記憶領域16に格納されている。
地図データは、複数の階層(縮尺)の地図(所謂電子地図)を表示装置6の画面上に表示させるために必要な各種のデータから構成されている。
【0044】
次に、以上説明した構成を備えるデジタルカメラ1の動作について説明する。図3及び図4は、検索モードが設定されているときのデジタルカメラ1の動作である画像データ検索処理を示すフローチャートである。なお、検索モードは、メモリーカード15に記録されている複数の画像ファイル(静止画ファイル)の中から、ユーザーが所望する画像ファイルを探すための動作モードである。また、画像データ検索処理は、内蔵フラッシュメモリ13に記憶されているプログラムに従って、DSP/CPU3がデジタルカメラ1の各部を制御することにより実行される。
【0045】
この画像データ検索処理は、デジタルカメラ1において、検索モードが設定されると開始される。
まず、DSP/CPU3は、所定の間隔の縦線と横線とにより区画されたマトリクス構造(メッシュ構造)を有する検索画面を表示装置6に表示するための処理を行う。
そのために、DSP/CPU3は、メモリーカード15に記録されている複数の画像ファイル21(画像データを含む)を、画像ファイル21に含まれている付加情報23に基づいて、マトリクス構造の各マスに分類し、各マスに分類された画像ファイル21の数(画像の数)をカウントする(図3のステップS1)。換言すると、DSP/CPU3は、検索画面の縦軸の目盛の間と横軸の目盛の間との直交位置(本実施形態において行列位置)に分類される画像ファイル21(画像データ)を検索し、その直交位置毎に、検索された画像ファイル21の数を取得する。
続いて、DSP/CPU3は、マトリクス構造の各マス内に、そのマスに分類された画像ファイル21の数を入れ込んだ検索画面を表示装置6に表示する(ステップS2)。
ここで、画像データ検索処理の開始当初においては、付加情報23の中の位置情報に基づいて、各マスのファイル数(画像数)が求められる。そのため、DSP/CPU3は、メモリーカード15の地図データ記憶領域17から所定の階層(縮尺)の地図を読み出し、その階層の地図に従った所定間隔の緯線と経線とにより区画されたマトリクス構造を、検索画面のマトリクス構造として表示する。
なお、検索モードが設定された直後における初期状態での地図の階層は、縮尺(縮小率)が最小の第1階層である。
【0046】
具体的には、DSP/CPU3は、地図データ記憶領域17に記憶されている地図データに基づき、図5に示すような、地図形式の第1階層の検索画面100を表示装置6の画面上に表示する。検索画面100には、縦軸を緯度とし横軸を経度とした所定間隔の緯線と経線が示された地図が表示されると共に、緯線及び経線により区画されたマス内にそのマスに分類されたファイルの数(画像の数)が表示される。
この場合、検索画面100の各マス(行列位置)には、ステップS1で取得されたファイル数、つまり各マスに該当する区域内で撮影された画像の数(図5の検索画面100の所定のマスでは「45」)が表示される。同時に、検索画面100内の任意の1つのマスにカーソル200が重ねて表示される。
なお、図5の検索画面100に示した地図の形状等は便宜的なものである。また、地図形式の第1階層の検索画面100は、経線と緯線とにより区画されたマトリクス構造だけでなく、地形等を示す通常の地図データを、マトリクス構造に重ねて表示してもよい。これにより、経度及び緯度だけではなく、通常の地図を見ながら、どこで何枚画像を撮影したのかをユーザーは容易に確認出来る。
【0047】
また、カーソル200は、検索画面100を表示した状態においては、キー入力部7の十字キーの操作によって、マトリクス構造内のマス間を移動することが可能である。そこで、DSP/CPU3は、ユーザーによる十字キーの操作を監視し、カーソルの移動が指示されたか否かを判別する(ステップS3)。カーソルの移動が指示されれば(ステップS3でYES)、DSP/CPU3は、カーソル200を指示された方向に1マス移動させる(ステップS4)。カーソルの移動が指示されなければ(ステップS3でNO)、ステップS4はスキップされる。
【0048】
続いて、DSP/CPU3は、ユーザーによりキー入力部7のズームキーが操作されたか否かを判別する(ステップS5)。ズームキーが操作されれば(ステップS5でYES)、DSP/CPU3は、その操作内容に応じて、検索画面100における横軸及び縦軸の目盛間隔を変更する(ステップS6)。換言すると、DSP/CPU3は、軸の目盛間隔を狭く又は広くすることにより、各マスに分類されるファイルを検索するための条件となる行項目と列項目の区分単位を増減する。軸の目盛間隔を変更した後、ステップS1及びS2を繰り返すことにより、DSP/CPU3は、変更された軸の目盛間隔に基づき、検索画面を更新する。
【0049】
例えば、ズームキーの操作内容がズームアップ指示であったときには、DSP/CPU3は、カーソル200によって選択されているマスに該当する区域内を更にマトリクス構造とするために、検索画面100の地図を、より下の階層の地図に変更する。つまり、DSP/CPU3は、検索画面100の地図を、緯度及び経度の目盛間隔がより狭い詳細な地図に変更して、マトリクス構造の各マスに該当する地域を狭くする。
逆に、ズームキーの操作内容がズームダウン指示であったときには、DSP/CPU3は、検索画面の地図を、カーソル200によって指定されていたマスに該当する区域を画面の中心とした、より上の階層の地図に変更する。つまり、DSP/CPU3は、検索画面の地図を、緯度及び経度の目盛間隔がより広い広域の地図に変更して、マトリクス構造の各マスに該当する地域を広くする。
同時に、DSP/CPU3は、地図を変更した新たな検索画面のマス毎に、そのマスに該当する区域内で撮影された画像の数をカウントし、そのマス内にカウントされた画像の数を表示する。
【0050】
これにより、例えば、図5に示すように、検索画面100が表示装置6に表示されているときに、ズームアップ指示が連続して行われた場合には、検索画面が、検索画面100、検索画面101、検索画面102、検索画面103の順に変化する。また、例えば、検索画面103が表示装置6に表示されているときに、逆にズームダウン指示が連続して行われた場合には、検索画面が、検索画面103、検索画面102、検索画面101、検索画面100の順に変化する。
【0051】
ただし、本実施形態においては、ズームキーの操作に応じて地図形式の検索画面を更新する際には、ズームキーが所定回数操作されるまでの間は、地図の階層の切り替えは行わない。例えば、ズームアップの場合には図5に示す検索画面101から検索画面102のように、またズームダウンの場合には検索画面102から検索画面101のように、ズームキーが所定回数操作されるまでの間は、同一階層の地図を単に拡大または縮小した検索画面を表示する。つまり、検索画面101及び102はどちらも地図形式の第2階層の検索画面である。そして、検索画面103は地図形式の第3階層の検索画面である。
これにより、検索画面として表示可能なマトリクス構造の地図の階層の数が比較的少なかったとしても、地図の階層を切り替える間を、検索画面を拡大及び縮小して表示することで補うことにより、ズームをよりスムーズに行なうことが出来る。
【0052】
なお、例えば検索画面として表示可能なマトリクス構造の地図の階層の数が比較的多く用意されている場合には、検索画面を拡大及び縮小して表示することなく、階層を切り替えても良い。また、地図データ記憶領域17に用意されている地図の階層の数が少ない場合であっても、ユーザーの判断に応じて、検索画面を拡大及び縮小して表示することなく、階層を切り替えても良い。
また、上記実施形態では、例えば、ユーザがズームキーを1回押下すると検索画面が拡大され、もう一度ズームキーを押下すると検索画面が更に拡大され、もう一度ズームキーを押下すると階層が一段階細かくされる、という処理が行なわれている。しかし、これに限定されずに、ユーザがズームキーを押下する度に、階層が切り替わり、階層が切り替わる際に検索画面が拡大又は縮小されることにより、階層が見た目にスムーズに切り替わるようにしても良い。
また、ズームキーが連打された時、即ちズームキーが連続して複数回押下された時には、検索画面が拡大又は縮小して表示されることなく、又は、拡大及び縮小の処理が簡略化されて、階層が切り替えられても良い。例えば、ズームキーが押下された時に、検索画面を拡大又は縮小する処理が開始され、その処理の最中にズームキーが更に押下されると、その処理が停止されて階層が切り替えられる。更に、ズームキーが連打された時には、連打の状態に応じて階層が所定段階飛ばされて、階層が切り替えられても良い。
また、ズームキーが長押しされた時、即ちズームキーが継続して所定時間以上押下され続けられた時には、検索画面が拡大及び縮小して表示されることなく、又は、拡大及び縮小の処理が簡略化されて、階層が切り替えられても良い。更に、ズームキーが長押しされた時には、押下時間に応じて階層が所定段階飛ばされて、階層が切り替えられても良い。
これにより、プログラムの処理を軽くすることが出来る。
【0053】
ステップS5でズームキーが操作されていないと判別された場合には(ステップS5でNO)、DSP/CPU3は、ユーザーによるキー入力部7の所定のキー操作により、軸項目の切替が指示されたか否かを判別する(ステップS7)。軸項目の切替が指示されると(ステップS7でYES)、DSP/CPU3は、検索画面の縦軸及び横軸の項目を変更する(ステップS8)。具体的には、地図形式の検索画面が表示されている場合には、検索画面における横軸と縦軸の項目が、場所を示す項目(緯度及び経度)から、日時を示す項目に変更される。軸の項目を変更した後、ステップS1及びS2を繰り返すことにより、DSP/CPU3は、変更された軸の項目に基づき、検索画面を更新する。
例えば、図6に示すように、縦軸が緯度で横軸が経度のマトリクス構造を有する地図形式の検索画面110が表示されているときに、軸項目の切替が指示されると、検索画面は、縦軸が週(1週〜5週)で横軸が曜日(日曜〜土曜)のマトリクス構造を有するカレンダー形式の検索画面120に更新される。
【0054】
具体的には、ステップS1では、DSP/CPU3は、新たな横軸項目(列項目)の目盛間隔である曜日と新たな縦軸項目(行項目)の目盛間隔である週との直交位置に分類される画像ファイル21(画像データ)を検索し、その直交位置毎に、検索された画像ファイル21の数を取得する。すなわち、DSP/CPU3は、付加情報23の中の時刻情報に基づいて、検索画面120のマトリクス構造のマス毎に、各マスに該当する「曜日」及び「週」の組み合わせが示す日時に撮影された画像の数をカウントする。ただし、このときには、DSP/CPU3は、軸項目を変更する直前に表示していた地図形式の検索画面110のいずれかのマスに該当する区域内が撮影場所となっている画像ファイル21が検索対象となるように、各軸項目の表示範囲を決定する。また、DSP/CPU3は、軸項目を切り替える前の検索画面でカーソル200により選択されていたマスに分類されている画像ファイル21を検索対象として、切り替えた後の軸項目を用いた検索を行っても良い。
そして、ステップS2では、DSP/CPU3は、図6に示すようなカレンダー形式の検索画面120を表示装置6の画面上に表示する。DSP/CPU3は、同時に、カレンダー形式の検索画面120の各マスに、ステップS1で取得された画像ファイルの数を表示するとともに、任意の1つのマスにカーソル200を重ねて表示する。
【0055】
このような軸項目の変更により、図6に示すように、地図形式の検索画面110が、カレンダー形式の検索画面120に切り替えられる。その際、例えば、地図形式の検索画面110上のカーソル200が位置するマスに分類された画像ファイル21のうち、一番日時が新しい(または古い)画像ファイル21が、カレンダー形式の検索画面120において、所定のマス(図6に示す検索画面120では2段目の列)に分類されるように軸項目の目盛間隔が決定され、その所定のマスにカーソル200が表示される。
【0056】
また、カレンダー形式の検索画面の表示中においても、ズームキーが操作された場合には(ステップS5でYES)、その操作内容に応じて、カレンダー形式の検索画面における横軸及び縦軸の目盛間隔を変更して(ステップS6)、ステップS1及びS2を繰り返す。
例えば、ズームキーの操作内容がズームダウン指示であった場合には、DSP/CPU3は、カレンダー形式の検索画面の横軸の目盛間隔を曜日から週、月の順に変更し、かつ縦軸の目盛間隔を週から月、年の順に変更する。逆に、ズームキーの操作内容がズームアップ指示であった場合には、横軸の目盛間隔を月から週、曜日の順に変更し、かつ縦軸の目盛間隔を年から月、週の順に変更する。つまり、カレンダー形式の検索画面の階層を変更する。
同時に、DSP/CPU3は、目盛間隔が変更された新たな検索画面のマス毎に、そのマスに該当する日時に撮影された画像の数をカウントし、そのマス内にカウントされた画像の数を表示する。
【0057】
具体的には、ズームキーの操作によって、横軸の目盛間隔が週、縦軸の目盛間隔が月に変更された場合には、DSP/CPU3は、ステップS1で、新たな検索画面のマス(横軸の目盛間隔と縦軸の目盛間隔との直交位置)毎に、そのマスに該当する週と月との組み合わせと撮影日時が一致する画像ファイル21を検索する。また、ズームキーの操作によって、横軸の目盛間隔が月、縦軸の目盛間隔が年に変更された場合には、DSP/CPU3は、新たな検索画面のマス毎に、そのマスに該当する月と年との組み合わせと撮影日時が一致する画像ファイル21を検索する。
【0058】
これにより、例えば、図7に示すように、カレンダー形式の検索画面121が表示装置6に表示されているときにズームダウン指示が連続して行われた場合には、検索画面121が、検索画面122、検索画面123の順に変化する。また、例えば、カレンダー形式の検索画面123が表示装置6に表示されているときに逆にズームアップ指示が連続して行われた場合には、検索画面123が、検索画面122、検索画面121の順に変化する。なお、図7では省略したが、カレンダー形式の各検索画面121、122、123の各マスには、各マスに分類される画像ファイル21の数が表示される。
【0059】
また、図7に示したカレンダー形式の検索画面121、122、123のいずれかが表示されている場合にも、カーソルの移動が指示されれば(ステップS3でYES)、その指示に応答して、DSP/CPU3は、カーソル200を指示された方向に1マス移動させる(ステップS4)。なお、図7に示した検索画面122及び123のように、横軸又は縦軸が月または年であるために、検索画面内の全てのマスを表示装置6の1画面に表示させることができない場合には、DSP/CPU3は、カーソル200の移動に応じて検索画面を横軸方向又は縦軸方向にスクロールさせる。
【0060】
また、軸項目を日時とするカレンダー形式の検索画面が表示されているときに、軸項目の切替が指示されれば(ステップS7でYES)、DSP/CPU3は、横軸と縦軸の項目を日時から場所に切り替えて(ステップS8)、ステップS1及びS2を繰り返す。これにより、例えば、図6に示すカレンダー形式の検索画面120が表示されているときに、軸項目の切替が指示されると、図6に示す地図形式の検索画面110が再び表示される。
【0061】
その場合には、地図形式の検索画面110として、以下のような表示範囲、及び階層(縮尺)の地図が表示される。まず、DSP/CPU3は、カレンダー形式の検索画面120においてカーソル200により選択されていたマスに該当する「曜日」及び「週」で特定される日が撮影日である全ての画像のうちで、撮影日時が最古(又は最新)の画像を選択する。次に、DSP/CPU3は、選択した画像の撮影場所を中心とする範囲を表示範囲とするとともに、表示範囲内の各マスに表示する画像ファイルの数の合計が所定の限度内で最大となる階層の地図を表示する。なお、表示範囲内の各マスに表示する各々のファイル数が所定の限度内で最大となる階層の地図が表示されるようにしても良い。
【0062】
ステップS7で軸項目の切替が指示されていないと判別された場合には(ステップS7でNO)、DSP/CPU3は、地図形式の検索画面又はカレンダー形式の検索画面が表示されている状態で、ユーザーによるキー入力部7の所定のキー操作(例えばセットキーの操作)により、一覧画面の表示が指示されたか否かを判別する(ステップS9)。一覧画面の表示が指示されると(ステップS9でYES)、DSP/CPU3は、一覧画面を表示装置6に表示する(ステップS10)。一覧画面には、指示された時点でカーソル200が重ねられていることにより選択状態にあるマスに分類されている全ての画像ファイル21に対応するサムネイル画像が示される。同時に、カーソル200が、サムネイル画像300の任意の1つに重ねて表示される。
【0063】
具体的には、図6の地図形式の検索画面110の表示中に一覧画面の表示が指示されたときには、選択状態にあるマスに該当する区域内で撮影された全ての画像のサムネイル画像300を示す一覧画面130が表示される。また、図6のカレンダー形式の検索画面120の表示中に一覧画面の表示が指示されたときには、選択状態にあるマスに該当する日に撮影された全ての画像のサムネイル画像300を示す一覧画面140が表示される。
【0064】
このとき、一覧画面130における複数のサムネイル画像300の並び順は、例えば、地図形式の検索画面110において選択されていたマスに該当する区域の中心地点からの距離順とされる。また、一覧画面140における複数のサムネイル画像300の並び順は、例えば、撮影日時順とされる。なお、一覧画面におけるサムネイル画像300の並び順は、必ずしもこれらの並び順に限られない。たとえば、地図形式の検索画面110から遷移する一覧画面130においても、複数のサムネイル画像300を撮影日時順に並べても構わない。
ステップS9で一覧画面の表示が指示されていないと判別された場合には(ステップS9でNO)、ステップS3に戻り、DSP/CPU3は、マトリクス構造の検索画面において、ユーザーによるキー操作に応じた指示を待つ。
【0065】
図6に示される一覧画面130又は140によってサムネイル画像300の一覧が表示されると、DSP/CPU3は、カーソルの移動が指示されたか否かを判別する(ステップS11)。カーソルの移動が指示されれば(ステップS11でYES)、DSP/CPU3は、その指示に応答して、サムネイル画像300上のカーソル200を、指示された方向に隣接する他のサムネイル画像300の上に移動する(ステップS12)。なお、一覧画面に含まれるサムネイル画像300の数が多いために、全てのサムネイル画像を表示装置6の1画面に表示させることができない場合には、カーソル200の移動に応じて一覧画面をスクロールさせて、全てのサムネイル画像300を表示させる。
【0066】
また、図6に示される一覧画面130又は140によってサムネイル画像300の一覧が表示されている状態において、DSP/CPU3は、ユーザーによるキー入力部7の所定のキー操作により、軸項目の切替が指示されたか否かを判別する(ステップS13)。軸項目の切替が指示されば(ステップS13でYES)、DSP/CPU3は、一覧画面に表示されるサムネイル画像300を変更する(ステップS14)。例えば、一覧画面130が表示されている状態で軸項目の切替が指示されると、一覧画面140が表示され、一覧画面140が表示されている状態で軸項目の切替が指示されると、一覧画面130が表示される。
具体的には、一覧画面に表示されているサムネイル画像300が以下の手順で変更される。
軸項目の切替が指示された時点における一覧画面が、地図形式の検索画面110から遷移した図6に示す一覧画面130であるときは、まず、DSP/CPU3は、一覧画面130の直前に表示されていた地図形式の検索画面110の軸項目を変更し、カレンダー形式の検索画面120を生成する。次に、DSP/CPU3は、カレンダー形式の検索画面120が表示されていると仮定して、その状態で一覧画面の表示が指示された場合に表示されるべきサムネイル画像に、一覧画面中のサムネイル画像を変更する。
また、軸項目の切替が指示された時点における一覧画面が、カレンダー形式の検索画面120から遷移した図6に示す一覧画面140であるときは、まず、DSP/CPU3は、一覧画面140の直前に表示されていたカレンダー形式の検索画面120の軸項目を変更し、地図形式の検索画面110を生成する。次に、DSP/CPU3は、地図形式の検索画面110が表示されていると仮定し、その状態で一覧画面の表示が指示された場合に表示されるべきサムネイル画像に、一覧画面中のサムネイル画像を変更する。
【0067】
DSP/CPU3は、サムネイル画像300を変更した後、ステップS10に戻り、変更したサムネイル画像300の一覧を表示する。これにより、図6に示した一覧画面130から一覧画面140へ、又は一覧画面140から一覧画面130へ、と一覧表示されるサムネイル画像が更新される。
【0068】
ステップS13で軸項目の切替が指示されていないと判別された場合には(ステップS13でNO)、DSP/CPU3は、ユーザーによるキー入力部7の所定のキー操作により、マトリクス構造の検索画面の表示が指示されたか否かを判別する(ステップS15)。検索画面の表示が指示されれば(ステップS15でYES)、ステップS1及びS2を繰り返し、DSP/CPU3は、一覧画面の直前に表示されていた検索画面を表示装置6に表示する。具体的には、DSP/CPU3は、一覧画面が表示されている時点で設定されている軸項目を、横軸及び縦軸の項目とした、マトリクス構造の検索画面(例えば地図形式又はカレンダー形式の検索画面)を表示する。これにより、図6に示される一覧画面130から地図形式の検索画面110に、または一覧画面140からカレンダー形式の検索画面120に、表示が切り替えられる。なお、このときの検索画面上のカーソル位置は、一覧表示されていたサムネイル画像300が分類されるマスとする。
【0069】
ステップS15で検索画面の表示が指示されていないと判別された場合には(ステップS15でNO)、DSP/CPU3は、ユーザーによるキー入力部7の所定のキー操作により、個別画面の表示が指示されたか否かを判別する(図4のステップS16)。個別画面の表示が指示されれば(ステップS16でYES)、DSP/CPU3は、一覧画面においてカーソル200により選択されているサムネイル画像に対応する画像ファイル21の画像データ22を個別画面に表示する(ステップS17)。すなわち、選択されたサムネイル画像300が画面全体に拡大されて表示される。個別画面の表示が指示されていなければ(ステップS16でNO)、ステップS11に戻り、DSP/CPU3は、一覧画面において、ユーザーによるキー操作に応じた指示を待つ。
【0070】
個別画面が表示されている状態で、DSP/CPU3は、一覧画面の表示が指示されたか否かを判別する(ステップS18)。一覧画面の表示が指示されると(ステップS18でYES)、ステップS10に戻り、個別画面の直前に表示されていた一覧画面が表示される。
一覧画面の表示が指示されていない場合には(ステップS18でNO)、DSP/CPU3は、マトリクス構造の検索画面の表示が指示されたか否かを判別する(ステップS19)。検索画面の表示が指示されれば(ステップS19でYES)、ステップS1に戻り、地図形式の検索画面またはカレンダー形式の検索画面が表示される。
検索画面の表示が指示されていない場合には(ステップS19でNO)、DSP/CPU3は、ユーザーによるキー入力部7の所定のキー操作により、検索モードの終了が指示されたか否かを判別する(ステップS20)。検索モードの終了が指示されていない場合には(ステップS20でNO)、ステップS18に戻り、DSP/CPU3は、個別画面が表示されている状態において、ユーザーのキー操作に応じた指示を待つ。そして、検索モードの終了が指示されると(ステップS20でYES)、この画像検索処理を終了する。
なお、上記フローチャートでは、ステップS20でYESとなった時に、画像検索処理が終了する。しかし、この画像検索処理の途中であったとしても、例えば、動作モードが検索モードから撮影モードに移行するなどした場合には、割り込み処理によりこの画像検索処理が中断されても良い。
また、DSP/CPU3が、画像検索処理が中断された時に、中断の状態をDRAM12内部に記憶し、中断された画像検索処理が再度実行された時に、DRAM12からこの中断の状態を読み出すことで、中断された状態から画像検索処理が再開されても良い。
【0071】
以上説明したように、検索モードを用いてユーザーが所望する画像を探すとき、ユーザーは、まず、地図形式の検索画面を表示装置6に表示させる。次に、ユーザーは、ズームキーを操作して、地図形式の検索画面を図5に示した検索画面100、101、102、及び103のように変化させる。これにより、一覧画面で確認する候補の画像ファイルの数を、撮影場所に基づき適当な数に絞り込むことができる。
また、ユーザーは、地図形式の検索画面をカレンダー形式の検索画面に変更することができる。その場合、例えば、ユーザーは、ズームキーを操作して、カレンダー形式の検索画面を図7に示した検索画面123、122、及び121のように変化させる。これにより、一覧画面で確認する候補の画像ファイルの数を、撮影日時に基づき適当な数に絞り込むことができる。
【0072】
つまり、検索モードでは、ユーザーがメモリーカード15に記録されている多数の画像の中から所望する画像を探す際、多数の画像が撮影場所又は撮影日時に基づいて自動的に分類されるだけでなく、分類密度をユーザーが適宜調整することができる。したがって、ユーザーが所望する画像をより効率的に検索することができる。
【0073】
また、必要に応じて、撮影場所で画像を検索するための地図形式の検索画面と、撮影日時で画像を検索するためのカレンダー形式の検索画面101と、を切り替えることができる。また、それにより、切り替える前の検索により絞り込まれている画像ファイルを、更に、切り替える前とは異なる検索項目により絞り込むことができる。したがって、ユーザーは所望する画像を更により効率的に検索することができる。
【0074】
なお、本実施形態においては、地図形式の検索画面における横軸及び縦軸の間隔(行項目と列項目の区分単位)をズームキー操作に応じて増減するとき、ズームキーが所定回数操作されるまでの間は、地図階層の切り替えは行わずに地図を単に拡大または縮小する構成とした。しかし、ズームキーの操作回数に関係なく、ズームアップの場合であれば図5に示された検索画面101から検索画面103のように、ズームダウンの場合であれば検索画面103から検索画面101のように、直ちに地図階層の切り替えを行う構成とすることもできる。但し、本実施形態のように地図を単に拡大または縮小する処理を行う方が、ズームキーを操作したときの操作感をより自然なものとすることができる。
【0075】
また、図5に示した例では、検索画面101から検索画面103に地図の階層を切り替える場合に、1つのマスが4つのマスに分割されていると共に、分割された4つのマスのうち、左下のマスにカーソル200がセットされている。しかし、これに限らず、左下以外の他のマスにカーソル200がセットされるように構成されても構わない。また、1つのマスが9つのマスに分割されるようにしても良い。更に、マスが分割されるまでの間は、ズーム動作により拡大されるように構成しても構わない。
また、図5に示した例では、検索条件に対応する領域が、方形のマスで構成されている。しかし、検索条件に対応する領域が、例えば3角形、6角形等の4角形以外の形状で構成されるようにしても構わない。これにより、設計の自由度を向上させることが可能となる。
その場合、より詳細には、検索条件に対応する領域は、より細かい複数の4角形のマスの組み合わせにより構成されれば良い。例えば、4角形以外の形状として認識される領域が、微細な複数の4角形のマスにより構成される。各領域の境界線上のマスは、何れの領域に属するかを予め定めておく。そしてこの場合、領域毎に、その領域に属するマスに分類される画像ファイルの検索数の合計を、その領域内に、数字で表示する。
【0076】
なお、本実施形態においては、地図形式の検索画面及びカレンダー形式の検索画面の各マス(4角形以外の形状を含む)に、各マスに分類される画像ファイルの検索数をそのまま数字で表示する場合について説明した。しかし、検索数をグラフ等によって間接的に表示する構成としてもよい。
さらに、各マスには、検索数以外にも、例えばそのマスに分類されている複数の画像ファイルを代表する画像ファイルのサムネイル画像を表示させる構成としてもよい。例えば、地図形式の検索画面の場合には、マスに分類されている複数の画像ファイルの中で、撮影場所がそのマスの中央に一番近い画像ファイルを、代表の画像ファイルとすれば良い。また、カレンダー形式の検索画面の場合には、マスに分類されている複数の画像ファイルの中で、撮影日時が最新、最古等の画像ファイルを、代表の画像ファイルとすれば良い。また、検索画面の各マスに、検索数と、代表の画像ファイルのサムネイル画像と、を併せて、表示しても良い。
【0077】
また、検索画面のマスに分類されている複数の画像ファイルのサムネイル画像を、分類されている画像ファイルの数が多いマス程、小さく表示するようにして、全てのサムネイル画像をマスの中に表示するようにしても良い。つまり、大量に画像が分類されているマスには、点のように小さいサムネイル画像(もしくはそれに代替された点)を表示する。これにより、サムネイル画像の様子を見るだけで、そのマスにどの位、画像が分類されているのか一目でわかる。
【0078】
また、各マスに、サムネイル画像と、データの検索数と、を共に表示する構成としても良い。
【0079】
また、本実施形態では、検索モードで表示する検索画面を、横軸と縦軸が緯度と経度である地図形式の検索画面と、横軸と縦軸が曜日、週、月、又は年であるカレンダー形式の検索画面と、を例に挙げて説明した。しかし、横軸と縦軸に上記以外の情報が用いられた他の検索画面を表示させてもよい。例えば横軸と縦軸に、時間、温度、湿度、平均色温度、画像サイズ、データサイズ、平均R成分値、平均G成分値、平均B成分値、平均M成分値、平均Y成分値を適宜組み合わせて使用した検索画面を表示させてもよい。
【0080】
また、本実施形態では、マトリクス構造の検索画面が表示された後に、マトリクス構造により区分けされた複数のマスの中から1つのマスが選択されると、選択されたマスに分類されている画像ファイルのサムネイル画像の一覧が表示される。しかし、検索前にマトリクス構造の画面を表示し、1つのマスが選択された後に、選択されたマスに分類される画像が検索されるようにしても構わない。また、1つのマスが選択された後に、一覧画面を表示することなく、選択されたマスに分類されている複数の画像の中の1つを個別画面に表示するようにしても良い。その場合、個別画面に表示される画像を切り替えることにより、選択されたマスに分類されている他の画像を確認するようにしても良い。また、マトリクス構造の検索画面だけを用いて画像を検索するようにしても良い。
更に、ユーザーが検索画面上で1つのマスを選択したときに、DSP/CPU3は、選択されたマスに分類されている画像ファイルの数が所定数以下であるか否かを判別し、所定数より大きい場合には、より下の階層の検索画面を表示し、所定数以下の場合には、一覧画面を表示させるようにしても良い。これにより、画像ファイルの数が所定数まで絞り込まれた段階で、検索画面から一覧画面に自動的に遷移させることができる。
【0081】
また、本実施形態では、検索画面の各マスに、マス毎の検索結果(検索数、検索された画像ファイルのサムネイル画像等)が表示される構成とした。しかし、本発明は、このような構成に限定されるものではない。
例えば、カーソルにより検索画面のマスが選択されたときに、選択されたマスに対するポップアップウインドウ又はバルーンが検索画面上に表示され、ポップアップウインドウ又はバルーンの中に、検索結果が表示されるようにしても良い。この場合、ポップアップウインドウ又はバルーンの中に検索結果が表示されることにより、検索結果が表示されるエリアを拡大させることが出来る。
また、検索数とサムネイル画像とを、マスの中と、ポップアップウインドウ又はバルーンの中と、に分けて表示しても良い。この場合、検索数とサムネイル画像とを重ねて表示しなくて良いため、ユーザーは検索結果を認識し易くなる。
例えば、図5及び図6に示すように検索画面の各マスに検索数が表示されている状態で、1つのマスが選択されたときに、ポップアップウインドウ又はバルーンが表示され、ポップアップウインドウ又はバルーンの中に、選択されたマスに分類されている画像ファイルのサムネイル画像が表示されるようにしても良い。この場合、サムネイル画像を広いエリアに表示させることができるため、サムネイル画像の表示サイズを大きくすることができ、ユーザーはサムネイル画像を認識し易くなる。
【0082】
また、本実施形態では、図6に示すように、地図形式の検索画面110からカレンダー形式の検索画面120へ、軸項目を切り替えることができる。この際、キー入力部7が備える絞込みボタン(図示せず)を用いて、絞り込み検索を行うようにしても良い。
具体的には、図6に例示した地図形式の検索画面110上には、7個の画像ファイルが分類されているマスにカーソル200が位置している。この状態で、ユーザーが絞込みボタンを押下しながら軸項目の切り替え操作を行うと、カーソル200が位置しているマスに分類されている7個の画像ファイルのみを検索対象として、カレンダー形式の検索画面120の検索条件を用いた再検索が行われる。
同様に、図6に例示したカレンダー形式の検索画面120上には、10枚の画像ファイルが分類されているマスにカーソル200が位置している。この状態で、ユーザーが絞込みボタンを押下しながら軸項目の切り替え操作を行うと、カーソル200が位置しているマスに分類されている10枚の画像ファイルのみを検索対象として、地図形式の検索画面110の検索条件を用いた再検索が行われる。
このような絞り込み検索が行われることにより、例えば、緯度及び経度のような2つの検索項目に加えて、曜日及び週のような2つの検索項目を更に加えて、詳細な検索を行うことができ、より容易にユーザーは所望する画像を検索することができる。
なお、キー入力部7が備える絞り込み解除ボタン(図示せず)が押下されたときには、絞り込み検索を解除して、画像ファイル記憶領域16に記憶されているすべての画像ファイルを検索対象として、再検索が行われるようにしても良い。
また、絞り込み検索が多段階に行われるようにしてもよい。具体的には、絞り込み検索を行いながら軸項目を切り替えた後に、検索画面の階層を切り替え、再度、絞り込み検索を行いながら軸項目を切り替えるようにしても良い。
【0083】
また、本実施形態では、検索画面の階層を1段階細かい階層に切り替える場合、1個のマスを複数のマスに分割している。しかし、複数のマスを併せた領域を、より多い複数のマスに分割しても良い。
具体的には、4個のマスを併せた領域を、9個のマスに分割しても良い。更に、分割された9個のマスを併せた領域を、16個のマスに分割しても良い。また、このような分割方法とズーム機能とを組み合わせて、所定の領域を、例えば「・・・→4分割→ズーム→9分割→ズーム→16分割→・・・」のように、順次分割しても良い。この場合、階層を切り替えた後の検索画面上のカーソルの位置は、例えば、前の階層で位置していたマスと一番重なり部分の大きいマスにする。また、一番重なり部分の大きいマスが複数存在する場合には、例えば、分割された領域内の中央に一番近いマスにカーソルを位置させる。
【0084】
また、本実施形態では、検索画面を、マトリクス構造にすることによって、検索条件に対応する領域を4角形のマスにしている。また、サムネイル画像は、通常は、4角形である。
そのため、検索条件に対応する領域を4角形のマスにすることによって、その領域内に、4角形のサムネイル画像を効率的に表示することができる。具体的には、マスの形状とサムネイル画像の形状とを相似の4角形とすることにより、マスの面積に対するサムネイル画像の面積の比率を大きくすることができる。
例えば、各マス内に、そのマスに分類されているすべての画像ファイルのサムネイル画像を表示させる場合には、1つ1つのサムネイル画像を大きく表示させることができる。また、各マス内に、そのマスに分類されている画像ファイルを代表する画像ファイルのサムネイル画像を表示させる場合には、マスの大きさと同じ大きさのサムネイル画像を表示させることができる。
この場合、マス内にサムネイル画像を大きく表示させて検索することが可能となるので、ユーザーの検索効率を一層向上させることが可能となる。
なお、サムネイル画像の形状が4角形以外の場合には、マスの形状をサムネイル画像の形状に近い形状にしても良い。その場合も、マスの形状をサムネイル画像の相似の形状とすることにより、代表のサムネイル画像をマスの大きさと同じ大きさで表示させることができる。
【0085】
また、以上の説明においては、検索対象のデータが静止画の画像データである場合について説明した。しかし、デジタルカメラ1が動画撮影機能を有していれば、検索対象のデータは動画の画像データであってもよい。また、デジタルカメラ1が録音機能を有していれば、検索対象のデータは、音声データ又は音声付き画像データであってもよい。
また、本発明は、デジタルカメラに限らず、パーソナルコンピュータを含む他の装置にも適用することができる。その場合においても、検索対象のデータは、画像データに限らず、音声データ等の他の各種のデータであっても良い。
【0086】
次に、上述した画像データ検索処理が実行される際のDSP/CPU3の具体的な動作を説明する。なお、以下では、ズームキーの操作によりズームアップが指示される場合について説明する。
図8は、DSP/CPU3の機能的な構成の概略を示すブロック図である。
DSP/CPU3は、項目区分部31と、検索部32と、検索画面表示制御部33と、区分単位変更部34と、検索制御部35と、一覧画面表示制御部36と、検索項目変更部37と、区分単位変更制御部38と、を備える。
【0087】
画像データ検索処理において、まず、項目区分部31は、検索項目に属する行項目(検索行項目)を所定の単位で区分して、複数の行検索条件(第1の検索条件)を生成する。更に、項目区分部31は、検索項目に属する列項目(検索列項目)を所定の単位で区分して、複数の列検索条件(第2の検索条件)を生成する。
例えば、検索項目が撮影場所である場合には、項目区分部31は、行項目に緯度を設定し、緯度を所定の目盛間隔で区分した複数の行検索条件を生成する。更に、項目区分部31は、列項目に経度を設定し、経度を所定の目盛間隔で区分した列検索条件を生成する。
【0088】
そして、項目区分部31は、複数の行検索条件と複数の列検索条件とを組み合わせた検索条件を行列位置の各々に対応させた検索テーブル41を生成し、DRAM12に格納する。
図9は検索テーブル41のデータ構造の例を示す図である。図9に示すように、検索テーブル41は、行列位置と、検索条件と、後述する検索結果と、を互いに関連付けて記憶する。
【0089】
検索部32は、メモリーカード15の画像ファイル記憶領域16に記憶されている画像ファイル21(画像データ)を検索対象として、検索テーブル41が示す行列位置の各々に、検索条件を満足する画像ファイル21を分類する。検索部32は、検索テーブル41の検索結果の欄に、分類した画像ファイル21の識別子24と分類した画像ファイル21の数とを記録する。
【0090】
検索画面表示制御部33は、表示装置6を制御して、検索テーブル41に基づく検索画面を表示装置6に表示させる。具体的には、検索画面は、複数の行検索条件が行に設定され、複数の列検索条件が列に設定された行列構造を有する。更に、検索画面の行列位置の各々には、検索テーブル41で関連付けられている検索結果を示す検索結果情報が配置される。例えば、検索画面の行列位置に、検索結果情報として、その行列位置に分類された画像ファイル21の数が表示される。
【0091】
区分単位変更部34は、キー入力部7を介して入力されるユーザーの指示に応じて、行項目及び列項目を区分する単位を変更する。具体的には、キー入力部7に、行項目及び列項目の区分単位を変更する指示と、表示装置6に表示された検索画面内の1つの行列位置(マス)を選択する指示と、が入力されたときに、区分単位変更部34は、選択された行列位置の行検索条件及び列検索条件を細分化する。
なお、区分単位変更部34による行項目及び列項目の区分単位の変更は、図3のステップS6における縦軸及び横軸の目盛間隔の変更に相当する。
【0092】
検索制御部35は、項目区分部31及び検索部32を制御して、区分単位変更部34によって細分化された行検索条件及び列検索条件に基づく新たな検索テーブル41を、項目区分部31及び検索部32に生成させる。
具体的には、項目区分部31は、細分化された複数の行検索条件と細分化された複数の列検索条件とを組み合わせた検索条件を行列位置の各々に対応させた新たな検索テーブル41を生成する。更に、検索部32は、選択された行列位置に分類されている画像ファイル21を検索対象として、新たな検索テーブル41が示す行列位置の各々に、検索条件を満足する画像ファイル21を再分類する。
【0093】
これにより、表示装置6には、新たな検索テーブル41に基づく検索画面が表示される。
従って、本実施形態に係るデジタルカメラ1によれば、ユーザーは、検索画面上で、検索条件を表している行列位置を順に選んでいくことによって画像ファイルを絞ることができ、所望する画像ファイルを効率的に検索することができる。
【0094】
一覧画面表示制御部36は、キー入力部7を介して入力されるユーザーの指示に応じて、一覧画面を表示装置6に表示させる。具体的には、キー入力部7に、一覧を表示する指示と、表示装置6に表示された検索画面内の1つの行列位置を選択する指示と、が入力されたときに、一覧画面表示制御部36は、検索テーブル41を参照して、選択された行列位置に分類されている画像ファイル21の一覧を表示装置6に表示させる。
例えば、一覧画面表示制御部36は、選択された行列位置に関連付けられている画像ファイル21の識別子24を検索テーブル41から読み出し、識別子24で特定される画像ファイル21のサムネイル画像を表示装置6に表示させる。なお、サムネイル画像は、一覧画面を表示するときに、画像ファイル内の画像データ22から生成されても良い。また、サムネイル画像は、画像ファイル21を画像ファイル記憶領域16に記録するときに生成されて、画像ファイル21に含められても良い。
【0095】
検索項目変更部37は、キー入力部7に検索項目を変更する指示が入力されたときに、検索項目を変更する。検索項目が変更されると、項目区分部31及び検索部32は、変更された検索項目に基づく新たな検索テーブル41を生成する。
例えば、検索項目が撮影場所から撮影日時に変更されると、検索部32は、撮影日時を検索項目として用いて、撮影場所で検索されていた画像ファイル21を検索対象として、新たに画像ファイル21を分類する。
なお、検索項目変更部37による検索項目の変更は、図3のステップS8における縦軸及び横軸の項目の変更に相当する。
【0096】
区分単位変更制御部38は、キー入力部7に区分単位を変更する指示が連続して所定回数入力されたときに、区分単位変更部34に行項目及び列項目を区分する単位を変更させる。一方、区分単位変更制御部38は、キー入力部7に区分単位を変更する指示が所定回数入力されるまでは、指示が入力される毎に、表示装置6に表示されている検索画面を拡大する。
なお、ズームキーの操作によりズームダウンが指示される場合には、区分単位変更部34は、行検索条件及び列検索条件のそれぞれを所定の数だけ統合すれば良く、区分単位変更制御部38は、検索画面を縮小すれば良い。
【0097】
また、上記実施形態では、デジタルカメラ1において、画像データ検索処理等の動作プログラムが内蔵フラッシュメモリ13等に予め記憶されているものとして説明した。しかし、上述の処理を実行させるためのプログラムを、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto-Optical disk)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムをコンピュータにインストールすることにより、上述の処理を実行する装置を構成しても良い。
【0098】
また、プログラムをインターネット等の通信ネットワーク上の所定のサーバ装置が有するディスク装置等に格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロード等するようにしても良い。また、ユーザが使用するコンピュータからサーバ装置に各種入力指示を行なうと、サーバ装置上でプログラムが実行され、その処理の結果がユーザが使用するコンピュータに出力されるようにしても良い。また、プログラムの実行が、サーバ装置とユーザが使用するコンピュータとで、分けて実行されるようにしても良い。更に、通信ネットワークを介してプログラムを転送しながら起動実行することによっても、上述の処理を達成することができる。
また、上記したサーバ装置と通信するコンピュータは、パーソナルコンピュータに限らず、デジタルカメラ、PDA等であっても良い。
また、上述の機能を、OS(Operating System)が分担して実現する場合又はOSとアプリケーションとの協働により実現する場合等には、OS以外の部分のみを媒体に格納して配布してもよく、また、コンピュータにダウンロード等しても良い。
【符号の説明】
【0099】
1 デジタルカメラ
2 CCD
3 DSP/CPU
6 表示装置
7 キー入力部
8 GPSブロック部
15 メモリーカード
100 第1の検索画面
101 第2の検索画面
200 カーソル
300 サムネイル画像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データを記憶する記憶部と、
所定の検索項目に関する検索条件を複数の検索条件区分に分ける検索項目区分部と、
検索条件区分に対応する検索条件を満たすデータを検索することによって、前記記憶部に記憶されているデータを、前記検索項目区分部により分けられた複数の検索条件区分の各々に分類する検索部と、
前記複数の検索条件区分の各々と、前記検索部により該検索条件区分に分類されたデータに関する情報と、を関連付けて出力する出力部と、
使用者からの指示が入力される入力部と、
前記入力部に、前記出力部により出力された複数の検索条件区分の中から1つの検索条件区分を選択する指示が入力されたときに、該選択された検索条件区分を、更に複数の検索条件区分に分ける区分単位変更部と、
前記検索部を制御して、前記入力部を介して選択された検索条件区分に分類されているデータを、前記区分単位変更部により分けられた検索条件区分の各々に分類させる検索制御部と、
を備えたデータ検索装置。
【請求項2】
前記出力部は、
画面を複数の領域に分割し、分割した領域に前記複数の検索条件区分の各々を対応付けて、検索条件区分が対応付けられた領域に、該検索条件区分に分類されたデータに関する情報を表示する表示部を有する、
ことを特徴とする請求項1記載のデータ検索蔵置。
【請求項3】
前記表示部は、画面を行列構造に分割し、行列構造の行列位置の領域に前記複数の検索条件区分の各々を対応付ける、
ことを特徴とする請求項2記載のデータ検索蔵置。
【請求項4】
前記検索項目区分部は、前記所定の検索項目に属する検索行項目を所定の単位で区分した複数の第1の検索条件と、前記所定の検索項目に属する検索列項目を所定の単位で区分した複数の第2の検索条件と、を組み合わせた検索条件に対応する検索条件区分を生成し、
前記検索部は、前記検索項目区分部により生成された検索条件区分を行列位置の各々に対応させて、前記記憶部に記憶されているデータを検索対象として、行列位置の各々に対応する検索条件を満足するデータを該行列位置の各々に分類し、
前記表示部は、前記複数の第1の検索条件が行に設定され、前記複数の第2の検索条件が列に設定された行列構造を有する検索画面であって、該行列構造の行列位置の各々に前記検索部による検索結果を示す検索結果情報が配置された検索画面を表示し、
前記区分単位変更部は、前記入力部に、区分単位を変更する指示と、前記表示部により表示された行列位置の中から1つの行列位置を選択する指示と、が入力されたときに、該選択された行列位置における、前記検索行項目を区分する単位と前記検索列項目を区分する単位とを変更し、
前記検索制御部は、前記区分単位変更部により変更された単位で区分した複数の第1の検索条件及び複数の第2の検索条件を組み合わせた検索条件を行列位置の各々に対応させ、前記入力部を介して選択された行列位置に分類されているデータを検索対象として、前記検索部にデータを分類させる、
ことを特徴とする請求項3記載のデータ検索装置。
【請求項5】
前記入力部に、一覧を表示する指示と、前記出力部により出力された複数の検索条件区分の中から1つの検索条件区分を選択する指示と、が入力されたときに、該選択された検索条件区分に分類されているデータの一覧を出力させる一覧出力制御部をさらに備えた、
ことを特徴とする請求項1記載のデータ検索装置。
【請求項6】
前記入力部に検索項目を変更する指示が入力されたときに、前記所定の検索項目を他の検索項目に変更する検索項目変更部をさらに備え、
前記検索項目区分部は、前記検索項目変更部により変更された他の検索項目に関する検索条件を複数の検索条件区分に分け、
前記検索部は、前記所定の検索項目を用いて検索されていたデータを検索対象として、前記検索項目区分部により分けられた複数の検索条件区分の各々に新たにデータを分類する、
ことを特徴とする請求項1記載のデータ検索装置。
【請求項7】
前記入力部に区分単位を変更する指示が所定回数入力されたときに、前記区分単位変更部に前記検索行項目を区分する単位と前記検索列項目を区分する単位とを変更させるとともに、前記入力部に区分単位を変更する指示が前記所定回数入力されるまでは、該指示が入力される毎に、前記表示部により表示されている検索画面を拡大する区分単位変更制御部をさらに備えた、
ことを特徴とする請求項4記載のデータ検索装置。
【請求項8】
前記入力部に区分単位を変更する指示が入力されたときに、前記表示部により表示されている検索画面を拡大しながら、前記区分単位変更部に前記検索行項目を区分する単位と前記検索列項目を区分する単位とを変更させる区分単位変更制御部をさらに備えた、
ことを特徴とする請求項4記載のデータ検索装置。
【請求項9】
前記区分単位変更制御部は、前記表示部により表示されている検索画面を拡大している最中に、前記入力部に区分単位を変更する指示が入力されたときには、該拡大する処理を停止して、前記区分単位変更部に前記検索行項目を区分する単位と前記検索列項目を区分する単位とを変更させる、
ことを特徴とする請求項8記載のデータ検索装置。
【請求項10】
前記区分単位変更制御部は、前記入力部に区分単位を変更する指示が継続して所定時間以上入力されたときに、前記表示部により表示されている検索画面を拡大する処理を省き、前記区分単位変更部に前記検索行項目を区分する単位と前記検索列項目を区分する単位とを変更させる、
ことを特徴とする請求項8記載のデータ検索装置。
【請求項11】
前記入力部に区分単位を変更する指示が入力されたときに、前記区分単位変更部に前記検索行項目を区分する単位と前記検索列項目を区分する単位とを1段階変更させ、前記入力部に区分単位を変更する指示が継続して所定時間以上入力されたときに、前記区分単位変更部に前記検索行項目を区分する単位と前記検索列項目を区分する単位とを複数段階変更させる区分単位変更制御部をさらに備えた、
ことを特徴とする請求項4記載のデータ検索装置。
【請求項12】
前記出力部により出力される検索条件区分に分類されたデータに関する情報は、前記検索部により該検索条件区分に分類されたデータの数を含む、
ことを特徴とする請求項1記載のデータ検索装置。
【請求項13】
前記検索部は、画像データを検索対象として、画像データを分類する、
ことを特徴とする請求項4記載のデータ検索装置。
【請求項14】
前記所定の検索項目は、画像の撮影場所であり、
前記検索行項目と前記検索列項目とは、緯度と経度とである、
ことを特徴とする請求項13記載のデータ検索装置。
【請求項15】
前記表示部は、行列位置の各々に配置される検索結果情報を、緯度を所定の単位で区分した複数の第1の検索条件が行に設定されており、経度を所定の単位で区分した複数の第2の検索条件が列に設定されている行列構造に対応する地域の地図に重ねて表示する、
ことを特徴とすることを特徴とする請求項14記載のデータ検索装置。
【請求項16】
前記所定の検索項目は、画像の撮影時刻であり、
前記検索行項目と前記検索列項目とは、共に時刻であり、
前記検索行項目を前記複数の第1の検索条件に区分する単位と、前記検索列項目を前記複数の第2の検索条件に区分する単位と、が異なる、
ことを特徴とする請求項13記載のデータ検索装置。
【請求項17】
前記表示部により行列位置の各々に配置される検索結果情報は、前記検索部により行列位置の各々に分類された画像データを含む、
ことを特徴とする請求項13記載のデータ検索装置。
【請求項18】
前記表示部により行列位置の各々に配置される検索結果情報は、前記検索部により行列位置の各々に分類された画像データの数に関する情報を含む、
ことを特徴とする請求項13記載のデータ検索装置。
【請求項19】
前記表示部は、前記検索結果情報が表示される行列位置に、前記検索部により該行列位置に分類された画像データに対応する複数の画像の中から代表される1つの画像を表示する、
ことを特徴とする請求項17記載のデータ検索装置。
【請求項20】
前記表示部は、前記検索結果情報が表示される行列位置に、前記検索部により該行列位置に分類された画像データに対応する全ての画像を表示する、
ことを特徴とする請求項17記載のデータ検索装置。
【請求項21】
前記表示部は、前記検索部により分類された画像データに対応する画像の数が多い行列位置程、画像の表示サイズを小さくして、行列位置に分類された画像データに対応する全ての画像を表示する、
ことを特徴とする請求項20記載のデータ検索装置。
【請求項22】
前記所定の検索項目は、検索対象のデータに付加されている情報に関する項目である、
ことを特徴とする請求項1記載のデータ検索装置。
【請求項23】
所定の検索項目に関する検索条件を複数の検索条件区分に分ける検索項目区分ステップと、
検索条件区分に対応する検索条件を満たすデータを検索することによって、記憶部に記憶されているデータを、前記検索項目区分ステップにより分けられた複数の検索条件区分の各々に分類する検索ステップと、
前記複数の検索条件区分の各々と、前記検索ステップにより該検索条件区分に分類されたデータに関する情報と、を関連付けて出力する出力ステップと、
使用者からの指示が入力される入力部に、前記出力ステップにより出力された複数の検索条件区分の中から1つの検索条件区分を選択する指示が入力されたときに、該選択された検索条件区分を、更に複数の検索条件区分に分ける区分単位変更ステップと、
前記検索ステップに戻し、前記入力部を介して選択された検索条件区分に分類されているデータを、前記区分単位変更ステップにより分けられた検索条件区分の各々に分類させる検索制御ステップと、
を含むデータ検索方法。
【請求項24】
コンピュータに、
所定の検索項目に関する検索条件を複数の検索条件区分に分ける検索項目区分ステップと、
検索条件区分に対応する検索条件を満たすデータを検索することによって、記憶部に記憶されているデータを、前記検索項目区分ステップにより分けられた複数の検索条件区分の各々に分類する検索ステップと、
前記複数の検索条件区分の各々と、前記検索ステップにより該検索条件区分に分類されたデータに関する情報と、を関連付けて出力する出力ステップと、
使用者からの指示が入力される入力部に、前記出力ステップにより出力された複数の検索条件区分の中から1つの検索条件区分を選択する指示が入力されたときに、該選択された検索条件区分を、更に複数の検索条件区分に分ける区分単位変更ステップと、
前記検索ステップに戻し、前記入力部を介して選択された検索条件区分に分類されているデータを、前記区分単位変更ステップにより分けられた検索条件区分の各々に分類させる検索制御ステップと、
を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−104655(P2009−104655A)
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−26287(P2009−26287)
【出願日】平成21年2月6日(2009.2.6)
【分割の表示】特願2007−317941(P2007−317941)の分割
【原出願日】平成19年12月10日(2007.12.10)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】