説明

データ送信プログラム、データ送信装置および操作手順書編集方法

【課題】情報処理装置に対する遠隔制御の操作手順をユーザが理解しやすくなるようにする。
【解決手段】電子マニュアル1の表示画像内に表示されたプログラム送信要求画像に対して操作入力が行われると、ダウンロードサーバ10からユーザ端末20に対して電子マニュアル編集プログラム2およびエミュレーションプログラム3が送信される。電子マニュアル編集プログラム2は、エミュレーションプログラム3をユーザの操作に応じて起動させるプログラム起動画像を、表示された電子マニュアル1の表示画像内に表示させるように、編集処理手段23に対して電子マニュアル1のデータの編集を要求する編集動作制御手段32として、ユーザ端末20を機能させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ送信プログラム、データ送信装置および操作手順書編集方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、各種の情報処理装置の操作手順を記述した操作手順書としてのマニュアルは、Webサイトなどからネットワークを通じて、電子ファイルなどの電子データとしてユーザに供給されることが多くなっている。また、マニュアルは、情報処理装置を購入したユーザによって取得されるだけでなく、情報処理装置の購入を検討しているユーザによって取得される場合もある。マニュアルが電子データとして供給されることで、情報処理装置の購入を検討しているユーザは、マニュアルが紙媒体として供給される場合と比較して、手間をかけずに電子データを取得できる。逆に、情報処理装置の販売者には、ユーザがマニュアルを取得しやすくなることで、情報処理装置の販売が促進されるというメリットが生まれる。
【0003】
一方、情報処理装置には、外部装置からのユーザの制御操作に応じて動作するものがある。また、このような情報処理装置の動作をエミュレートしたエミュレーションプログラムが提供されることがある。ユーザは、例えば、端末装置が情報処理装置と接続されていない状態であっても、その端末装置にエミュレーションプログラムを実行させることで、情報処理装置に対する制御操作を擬似的に体験できる。
【0004】
なお、電子機器の動作をシミュレートする技術の例として、実際の交換機に対して試験手順書に従って擬似呼データを出力することで、環境変更後の交換機の動作に問題が生じるか否かを擬似的に試験する交換機デバッグシステムがある。
【0005】
また、ハードウェアとソフトウェアとの連係動作を模擬する入出力スタブを生成する技術の例として、ハードウェアのインタフェース仕様情報とソフトウェア仕様情報と入出力スタブコマンド生成規則とを基に、入出力スタブを生成する方法がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−354263号公報
【特許文献2】特開平6−131215号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、外部装置からのユーザの操作に応じて動作する、サーバ装置などの情報処理装置においては、その操作手順が複雑になる傾向がある。この場合、ユーザは、情報処理装置の操作手順を記述したマニュアルを参照して、情報処理装置の操作手順を理解することが難しいという問題がある。
【0008】
一方、情報処理装置の操作手順をエミュレートしたエミュレーションプログラムを利用することで、ユーザは、情報処理装置の操作手順を理解しやすくなる。しかしながら、操作手順が複雑な情報処理装置ほど、対応するエミュレーションプログラムを作成する作業は膨大になり、その作成コストが高くなるという問題がある。
【0009】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、情報処理装置に対する遠隔制御の操作手順をユーザが理解しやすくなるようにしたデータ送信プログラム、データ送信装置および操作手順書編集方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、データ送信プログラムが提供される。このデータ送信プログラムは、コンピュータを、送信要求受信手段およびプログラム送信手段として機能させる。送信要求受信手段は、第1の情報処理装置を遠隔制御する手順を記述した操作手順書を表示装置に表示した第2の情報処理装置から、前記操作手順書の表示画像内に表示されたプログラム送信要求画像に対するユーザの操作入力に応じて送信された編集プログラム送信要求を受信する。プログラム送信手段は、前記送信要求受信手段が前記編集プログラム送信要求を受信すると、前記操作手順書を編集する操作手順書編集プログラムを前記第2の情報処理装置に送信するとともに、前記第1の情報処理装置に対する遠隔制御時の制御画面を前記表示装置に表示させるエミュレーションプログラムを、前記第2の情報処理装置に送信する。また、前記操作手順書編集プログラムは、前記第2の情報処理装置を、前記エミュレーションプログラムをユーザの操作に応じて起動させるプログラム起動画像を、前記表示装置に表示された前記操作手順書の表示画像内に表示させるように、前記第2の情報処理装置が備える編集処理手段に対して当該操作手順書のデータの編集を要求する編集動作制御手段、として機能させる。
【0011】
また、上記目的を達成するために、データ送信装置および操作手順書編集方法が提供される。
【発明の効果】
【0012】
上記のデータ送信プログラム、データ送信装置および操作手順書編集方法によれば、情報処理装置に対する遠隔制御の操作手順をユーザが理解しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1の実施の形態に係るデータ送信システムの構成を示す図である。
【図2】サーバ装置の構成例を示す図である。
【図3】第2の実施の形態に係るデータ送信システムのシステム構成を示す図である。
【図4】ユーザ端末のハードウェア構成例を示す図である。
【図5】ダウンロードサーバの機能を示すブロック図である。
【図6】ユーザ端末の機能を示すブロック図である。
【図7】電子マニュアルの画面表示例を示す図である。
【図8】電子マニュアルに対する編集処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】エミュレーションプログラムが埋めこまれた電子マニュアルの画面表示例を示す図である。
【図10】エミュレーションプログラムが埋めこまれた電子マニュアルの別の画面表示例を示す図である。
【図11】エミュレーションプログラムのプログラム構造を説明する図である。
【図12】システム構成テーブルが保持する情報の例を示す図である。
【図13】設定テーブルが保持する情報の例を示す図である。
【図14】コマンドテーブルおよび制御情報リストについて説明する図である。
【図15】エミュレーションプログラム実行時の処理手順を示すフローチャートである。
【図16】構成設定画面の画面表示例を示す図である。
【図17】仮想制御画面の表示例を示す図である。
【図18】設定系制御コマンドが入力された場合のコマンド実行処理手順を示すフローチャートである。
【図19】表示系制御コマンドが入力された場合のコマンド実行処理手順を示すフローチャートである。
【図20】電子マニュアルに埋めこまれたエミュレーションプログラムを更新する処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して実施の形態を詳細に説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係るデータ送信システムの構成を示す図である。
【0015】
図1に示すデータ送信システムは、ダウンロードサーバ10とユーザ端末20とを有する。ダウンロードサーバ10およびユーザ端末20は、例えば、ともにコンピュータなどの情報処理装置であり、図示しないネットワークを通じて相互に接続されている。
【0016】
ダウンロードサーバ10は、ユーザ端末20からの送信要求を受信する送信要求受信手段11と、ユーザ端末20に対して所定のプログラムを送信するプログラム送信手段12とを備える。送信要求受信手段11およびプログラム送信手段12は、例えば、データ送信プログラム10aが、ダウンロードサーバ10が備えるCPU(Central Processing Unit)によって実行されることで実現される機能である。
【0017】
プログラム送信手段12は、操作手順書としての電子マニュアル1を編集する電子マニュアル編集プログラム2と、エミュレーションプログラム3とを送信する。電子マニュアル1には、情報処理装置を外部装置から遠隔制御する手順が記述されている。エミュレーションプログラム3は、情報処理装置に対する遠隔制御時の仮想的な制御画面を表示させて、遠隔制御動作をユーザに擬似的に体験させるものである。
【0018】
例えば、エミュレーションプログラム3がユーザ端末20において実行されると、制御コマンドの入力を受け付ける制御画面が表示される。ユーザの操作入力に応じて制御コマンドが入力されると、制御画面には、例えば、入力された制御コマンドに対する情報処理装置からの応答情報が表示される。また、エミュレーションプログラム3は、ユーザの操作入力に応じた設定情報の登録を受け付ける機能を備えている。この設定情報は、例えば、情報処理装置の管理に必要な情報や、情報処理装置の物理的または論理的な構成などを、仮想的に設定する情報である。例えば、ユーザから所定の制御コマンドが入力されると、エミュレーションプログラム3は、登録された設定情報に応じて、制御コマンドに対する応答情報を変化させる。
【0019】
ユーザ端末20は、マニュアル表示手段21、送信要求手段22および編集処理手段23を備えている。これらのマニュアル表示手段21、送信要求手段22および編集処理手段23は、所定のプログラムが、ユーザ端末20が備えるCPUによって実行されることで実現される機能である。例えば、マニュアル表示手段21、送信要求手段22および編集処理手段23は、電子マニュアル1を表示する表示プログラムの実行により実現される。
【0020】
マニュアル表示手段21は、電子マニュアル1を表示装置に表示させる。電子マニュアル1の表示画像には、電子マニュアル編集プログラム2の送信を要求するプログラム送信要求画像が表示される。電子マニュアル1が表示された状態で、プログラム送信要求画像に対するユーザの操作入力が行われると、送信要求手段22は、ダウンロードサーバ10に対して、電子マニュアル編集プログラム2の送信を要求する。また、送信要求手段22は、送信を要求した電子マニュアル編集プログラム2をユーザ端末20が受信すると、その電子マニュアル編集プログラム2を起動する機能を備えていてもよい。
【0021】
編集処理手段23は、電子マニュアル1のデータを編集して、電子マニュアル1の表示画像の構成などを変更する。編集処理手段23は、電子マニュアル編集プログラム2がユーザ端末20で実行されると、電子マニュアル編集プログラム2からの制御の下で、表示されている電子マニュアル1のデータを編集し、電子マニュアル1の表示画像の構成を動的に変化させる。
【0022】
また、ユーザ端末20は、ダウンロードサーバ10から受信した電子マニュアル編集プログラム2をCPUで実行することで、設定制御手段31および編集動作制御手段32の各機能を実現する。さらに、ユーザ端末20は、ダウンロードサーバ10から受信したエミュレーションプログラム3をCPUで実行することで、動作設定手段41の機能を実現する。
【0023】
設定制御手段31は、ダウンロードサーバ10から受信したエミュレーションプログラム3に対して設定情報を登録する設定画面を、エミュレーションプログラム3に表示させる。設定制御手段31は、エミュレーションプログラム3による動作設定手段41を起動することで、設定画面を表示させる。動作設定手段41は、エミュレーション対象の情報処理装置の管理に必要な情報や、情報処理装置の物理的または論理的な構成などの設定を、仮想的に受け付ける機能を果たす。動作設定手段41は、設定画面に対してユーザの操作入力により設定情報が入力されると、入力された設定情報をエミュレーションプログラム3に設定する。
【0024】
編集動作制御手段32は、編集処理手段23を制御して、電子マニュアル1のデータを編集する。編集動作制御手段32は、少なくとも、エミュレーションプログラム3をユーザの操作に応じて起動させるプログラム起動画像を、電子マニュアル1の表示画像内に表示させるように、編集処理手段23に要求する。
【0025】
次に、電子マニュアル1を編集する処理の手順を説明する。
マニュアル表示手段21は、電子マニュアル1のデータを読み込み、電子マニュアル1を表示装置に表示させる。この状態において、電子マニュアル1の表示画面内に表示されたプログラム送信要求画像に対して、例えばクリック操作などのユーザによる操作入力が行われる。送信要求手段22は、プログラム送信要求画像に対する操作入力が行われると、ダウンロードサーバ10に対して、電子マニュアル編集プログラム2の送信を要求する。なお、プログラム送信要求画像は、例えば、電子マニュアル編集プログラム2のネットワーク上の位置情報を指定することで電子マニュアル編集プログラム2の送信を要求するリンク画像である。
【0026】
ダウンロードサーバ10において、送信要求受信手段11は、送信要求手段22からのプログラム送信要求を受け付ける。プログラム送信手段12は、送信要求受信手段11がプログラム送信要求を受け付けると、電子マニュアル編集プログラム2とエミュレーションプログラム3とを、ユーザ端末20に送信する。
【0027】
プログラム送信手段12は、例えば、電子マニュアル編集プログラム2とエミュレーションプログラム3とを連続して送信する。あるいは、プログラム送信手段12は、エミュレーションプログラム3を電子マニュアル編集プログラム2に組み込んだ状態で送信してもよい。この場合、例えば、電子マニュアル編集プログラム2がユーザ端末20で実行された後、エミュレーションプログラム3が電子マニュアル編集プログラム2から分離されればよい。
【0028】
また、プログラム送信手段12は、送信要求手段22からの送信要求が受け付けられた段階では、電子マニュアル編集プログラム2のみをユーザ端末20に送信してもよい。この場合、例えば、ユーザ端末20において実行された電子マニュアル編集プログラム2の処理により、エミュレーションプログラム3の送信が送信要求受信手段11に要求されてもよい。プログラム送信手段12は、エミュレーションプログラム3の送信要求が送信要求受信手段11によって受信されると、エミュレーションプログラム3をユーザ端末20に送信する。
【0029】
電子マニュアル編集プログラム2は、ユーザ端末20に受信されると、ユーザ端末20において自動的に実行される。なお、ユーザ端末20に受信された電子マニュアル編集プログラム2は、例えば、送信要求手段22からの起動要求に応じて起動してもよい。
【0030】
電子マニュアル編集プログラム2が起動すると、設定制御手段31は、受信されたエミュレーションプログラム3を起動し、起動した動作設定手段41に対して動作設定画面の表示を要求する。動作設定手段41は、電子マニュアル1が表示された表示装置に設定画面を表示し、ユーザからの設定情報の入力を受け付ける。そして、設定情報の入力が完了すると、入力された設定情報をエミュレーションプログラム3に登録する。このとき、設定情報は、例えば、エミュレーションプログラム3が備える設定テーブルに保存される。
【0031】
設定制御手段31は、動作設定手段41での設定処理が完了すると、エミュレーションプログラム3の実行を終了させた後、編集動作制御手段32に対して設定処理の終了を通知する。通知を受けた編集動作制御手段32は、エミュレーションプログラム3をユーザの操作に応じて起動させるプログラム起動画像を、表示中の電子マニュアル1の表示画像内に表示させるように、編集処理手段23に要求する。編集処理手段23は、編集動作制御手段32からの要求に応じて、電子マニュアル1のデータを編集する。このとき、マニュアル表示手段21によって表示された電子マニュアル1の表示画像には、プログラム起動画像が新たに表示される。
【0032】
なお、編集動作制御手段32は、編集処理手段23に対して、エミュレーションプログラム3を電子マニュアル1のデータに埋めこむことを要求してもよい。この場合、プログラム起動画像に対するユーザの操作入力が行われると、電子マニュアル1に埋めこまれたエミュレーションプログラム3が起動する。また、電子マニュアル1のデータを移動すると、この電子マニュアル1のデータに付随して、埋めこまれたエミュレーションプログラム3も移動する。
【0033】
また、エミュレーションプログラム3が電子マニュアル1のデータに埋めこまれたときには、編集処理手段23の処理により、エミュレーションプログラム3が埋めこまれたことを示す識別画像が、電子マニュアル1の表示画像上に表示されてもよい。この場合、識別画像に対するユーザの操作入力が行われると、埋めこまれたエミュレーションプログラム3が起動してもよい。すなわち、この場合には、識別画像が上記のプログラム起動画像として機能する。
【0034】
この後、プログラム起動画像に対して、例えばクリック操作などのユーザによる操作入力が行われると、エミュレーションプログラム3が起動する。エミュレーションプログラム3が起動すると、電子マニュアル1が表示された表示装置には、例えば、制御コマンドの入力を受け付ける制御画面が表示される。ユーザの操作入力に応じて制御コマンドが入力されると、制御画面には、例えば、入力された制御コマンドに対する応答情報が表示される。制御コマンドに対する応答情報としては、設定制御手段31の制御の下でエミュレーションプログラム3に設定された設定情報に応じた情報が表示される。また、制御コマンドに応じて、エミュレーションプログラム3に対して設定情報を登録できるようにしてもよい。
【0035】
なお、電子マニュアル編集プログラム2が起動したとき、設定制御手段31の動作を実行することなく、編集動作制御手段32の動作が実行されてもよい。この場合、電子マニュアル1に表示されたプログラム起動画像への操作入力が行われると、ダウンロードサーバ10から送信された時点での初期状態のエミュレーションプログラム3が起動することになる。
【0036】
以上のデータ送信システムでは、電子マニュアル1の表示画像内のプログラム送信要求画像に対してユーザの操作入力が行われることで、電子マニュアル1が編集され、エミュレーションプログラム3を起動するプログラム起動画像が電子マニュアル1に表示される。このため、電子マニュアル1を閲覧しているユーザは、プログラム起動画像への操作入力を行うことで、エミュレーションプログラム3を起動させ、情報処理装置の遠隔制御動作を擬似的に体験することができる。従って、ユーザは、情報処理装置の遠隔制御動作をより理解しやすくなる。
【0037】
また、電子マニュアル1の編集の前に、エミュレーションプログラム3に対する情報設定を行うようにしたことで、その設定が反映された状態のエミュレーションプログラム3がプログラム起動画像から起動される。このため、エミュレーションプログラム3を利用するユーザの利便性が向上する。
【0038】
〔第2の実施の形態〕
第2の実施の形態では、外部装置から遠隔制御される情報処理装置として、次の図2に示すサーバ装置を例に挙げ、このサーバ装置に対応する電子マニュアルおよびエミュレーションプログラムをダウンロードするシステムについて説明する。
【0039】
図2は、サーバ装置の構成例を示す図である。
サーバ装置100は、CPU101、メモリ102、I/O(Input/Output)103およびサービスプロセッサ110を備えており、これらの各部は内部伝送路104を介して相互に接続されている。
【0040】
CPU101は、メモリ102に記憶されたプログラムを実行して、プログラムに従った処理を実行する。メモリ102は、例えば、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などの不揮発性記憶媒体、RAM(Random Access Memory)などの揮発性記憶媒体などである。I/O103は、例えば、操作入力に応じた入力データを受け付ける入力装置、データを外部に出力する出力装置などである。
【0041】
なお、CPU101、メモリ102およびI/O103は、サーバ装置100内にそれぞれ複数設けられていてもよい。例えば、サーバ装置100は、CPU101、メモリ102およびI/O103をそれぞれ1つずつ備えたボードを挿抜可能なスロットを有し、スロットに装着されたボード同士が内部伝送路104を介して接続されていてもよい。
【0042】
サービスプロセッサ110は、サーバ装置100全体を管理する装置である。サービスプロセッサ110は、例えば、サーバ装置100内の各部の状態を監視し、その状態ログを記録する機能、サーバ装置100を利用するユーザの登録や認証を行う機能、サーバ装置100に対するドメインの設定や監視を行う機能などを実現する。なお、ドメインとは、サーバ装置100内のCPU101による処理機能を論理的に分割した単位を示す。
【0043】
サービスプロセッサ110は、その内部にCPU111、メモリ112および通信インタフェース(I/F)113などを備えており、メモリ112に格納されたプログラムをCPU111が実行することで、上記の機能を実現する。また、通信I/F113はネットワークに接続されており、ネットワーク上の外部端末とCPU101との間でデータを送受信する。そして、サービスプロセッサ110は、ネットワーク上の外部端末から制御コマンドを受信し、制御コマンドに応じた動作を行う。
【0044】
例えば、サービスプロセッサ110は、外部端末に対して、各種の制御コマンドを入力する制御画面を提供する。そして、制御画面に対して、情報の登録または設定を要求する制御コマンドが入力され、その制御コマンドを外部端末から受信すると、サービスプロセッサ110は、受信した情報をメモリ112内の管理テーブルに登録する。また、必要であれば、サーバ装置100内の所定のハードウェアに対して、受信した情報を設定する。外部端末からの要求に応じて登録または設定可能な情報としては、例えば、ユーザアカウント情報、ドメインを設定する情報などがある。
【0045】
また、制御画面に対して、登録または設定された情報の表示を要求する制御コマンドが入力され、その制御コマンドを外部端末から受信すると、サービスプロセッサ110は、要求された情報を管理テーブルなどから読み出す。また、必要であれば、サーバ装置100内の所定のハードウェアから、要求された情報を取得する。そして、要求された情報を外部端末に送信して、制御画面に表示させる。外部端末からの要求に応じて送信可能な情報としては、例えば、ユーザの登録情報、サーバ装置100内のシステム構成や動作状態を示す情報などがある。
【0046】
次に、上記のサーバ装置100のサービスプロセッサ110に対する制御手順を記述した電子マニュアルと、サービスプロセッサ110に対する制御動作をエミュレートしたエミュレーションプログラムとが送信されるデータ送信システムについて説明する。図3は、第2の実施の形態に係るデータ送信システムのシステム構成を示す図である。
【0047】
本実施の形態に係るデータ送信システムは、ダウンロードサーバ200と、ユーザ端末300とを備えている。ダウンロードサーバ200とユーザ端末300とは、ネットワーク400を介して接続されている。なお、ユーザ端末300は、ネットワーク400に対して複数接続されていてもよい。
【0048】
ダウンロードサーバ200は、マニュアルダウンロードサイト201およびエミュレータダウンロードサイト202を提供するWebサーバである。ユーザ端末300は、マニュアルダウンロードサイト201にアクセスすることで、上記のサービスプロセッサ110に対する制御手順を記述した電子マニュアル310aをダウンロードする。また、ユーザ端末300は、エミュレータダウンロードサイト202にアクセスすることで、マニュアルダウンロードサイト201から受信した電子マニュアル310aに対応する電子マニュアル編集プログラム330およびエミュレーションプログラム350をダウンロードする。
【0049】
なお、マニュアルダウンロードサイト201とエミュレータダウンロードサイト202とは、それぞれ異なるダウンロードサーバから提供されてもよい。
図4は、ユーザ端末のハードウェア構成例を示す図である。
【0050】
ユーザ端末300は、CPU301、RAM302、HDD303、グラフィック処理部304、入力インタフェース(I/F)305、書き込み/読み取り部306および通信インタフェース(I/F)307を備えており、これらの各部はバス308によって相互に接続されている。
【0051】
CPU301は、HDD303などの記憶媒体に記憶された各種プログラムを実行することにより、ユーザ端末300全体を統括的に制御する。RAM302は、CPU301に実行させるプログラムの少なくとも一部や、このプログラムによる処理に必要な各種データを一時的に記憶する。HDD303は、CPU301により実行されるプログラムやその実行に必要な各種のデータなどを記憶する。
【0052】
グラフィック処理部304には、例えば、モニタ304aが接続されている。グラフィック処理部304は、CPU301からの命令に従って、モニタ304aの画面上に画像を表示させる。入力インタフェース305には、例えば、キーボード305aやマウス305bが接続されている。入力インタフェース305は、キーボード305aやマウス305bからの信号を、バス308を介してCPU301に送信する。
【0053】
書き込み/読み取り部306は、CPU301からバス308を介して受け取ったデータを、可搬型記憶媒体306aに書き込む。また、可搬型記憶媒体306aからデータを読み取り、バス308を介してCPU301に送信する。なお、可搬型記憶媒体306aとしては、例えば、光ディスク、フレキシブルディスク、USB(Universal Serial Bus)インタフェースなどを介して接続される半導体メモリなどを適用可能である。
【0054】
通信インタフェース307は、ネットワーク400を介して、ダウンロードサーバ200などの外部装置との間でデータの送受信を行う。
なお、ダウンロードサーバ200についても、図4と同様のハードウェア構成により実現することができる。
【0055】
図5は、ダウンロードサーバの機能を示すブロック図である。
ダウンロードサーバ200は、HTTP(HyperText Transfer Protocol)処理部210と、データ記憶部220とを備える。
【0056】
HTTP処理部210は、所定のサーバプログラムの実行により実現される機能である。HTTP処理部210は、ユーザ端末300などのネットワーク400上の機器からHTTPメッセージを受信し、そのメッセージに応じた応答を返信する。例えば、HTTPメッセージ内のURL(Uniform Resource Locator)で指定されるWebページの表示用データを、メッセージの送信元機器に対して送信する。また、HTTPメッセージ内のURLで指定された電子マニュアル310a、電子マニュアル編集プログラム330、エミュレーションプログラム350などのデータを、メッセージの送信元機器に送信する。
【0057】
なお、ここでは一例として、HTTPによりプログラムの送信を行うこととしたが、例えば、FTP(File Transfer Protocol)などの他の通信プロトコルを用いてプログラムを送信するようにしてもよい。
【0058】
データ記憶部220は、例えば、ダウンロードサーバ200に接続されたHDDなどにより実現される。データ記憶部220には、ユーザ端末300に対するダウンロード対象とされる電子マニュアル310a、電子マニュアル編集プログラム330およびエミュレーションプログラム350が格納されている。
【0059】
電子マニュアル310aおよびエミュレーションプログラム350は、例えば、サービスプロセッサ110で実行されるプログラムの種類ごとに用意される。また、電子マニュアル310aおよびエミュレーションプログラム350は、サービスプロセッサ110で実行されるプログラムのバージョンごとに用意されてもよい。
【0060】
また、電子マニュアル編集プログラム330は、少なくとも、電子マニュアル310aごとに用意される。各電子マニュアル編集プログラム330の基本的なプログラム構造は、同じであってよい。ただし、各電子マニュアル編集プログラム330が編集対象とする電子マニュアル310aは異なる。このため、各電子マニュアル編集プログラム330に記述された情報のうち、例えば、対応する電子マニュアル310aの表示画像に対してリンク画像を挿入する位置を示す情報は異なるものとなる。
【0061】
図6は、ユーザ端末の機能を示すブロック図である。
ユーザ端末300は、文書表示プログラム310を実行することで実現される機能として、表示処理部311、リンク処理部312、ファイル添付処理部313および文書編集処理部314を備える。また、ユーザ端末300は、電子マニュアル編集プログラム330を実行することで実現される機能として、エミュレータダウンロード処理部331、プログラム設定要求部332、ファイル添付要求部333およびリンク画像付加要求部334を備える。さらに、ユーザ端末300は、エミュレーションプログラム350を実行することで実現される機能として、構成設定処理部351および仮想制御画面生成部352を備える。
【0062】
表示処理部311は、電子マニュアル310aなど、文書表示プログラム310が表示の対象とする文書データを読み込み、その文書データに基づく電子文書を表示装置に表示させる。
【0063】
リンク処理部312は、表示処理部311により表示された電子文書内にリンク画像が表示され、そのリンク画像に対してユーザの操作入力が行われた場合に、文書データにおいてリンク画像に対応付けて記述された処理を実行する。例えば、文書データにおいてリンク画像に対応付けられたURLに対してアクセスし、データの送信を要求する。また、データとしてプログラムの送信を要求した場合には、そのプログラムが受信された後、プログラムの実行を要求することもできる。さらに、リンク処理部312は、リンク画像に対応付けられたプログラムを起動することもできる。例えば、電子マニュアル310aに埋めこまれたプログラムを起動することもできる。
【0064】
ファイル添付処理部313は、文書表示プログラム310が表示の対象とする文書データに対して、所定のファイルを添付ファイルとして埋めこむ。文書編集処理部314は、文書表示プログラム310が表示の対象とする文書データを編集する。文書編集処理部314は、例えば、電子文書内にリンク画像が表示されるように、文書データを編集する。
【0065】
ファイル添付処理部313および文書編集処理部314は、外部のプログラムからの要求に応じて動作することも可能になっている。本実施の形態では、ファイル添付処理部313および文書編集処理部314は、電子マニュアル編集プログラム330からの要求に応じて、電子マニュアル310aに対してプログラムファイルの埋めこみやリンク画像の追加などの処理を行う。
【0066】
エミュレータダウンロード処理部331は、電子マニュアル編集プログラム330が起動したとき、ダウンロードサーバ200に接続して、エミュレーションプログラム350の送信を要求する。
【0067】
プログラム設定要求部332は、エミュレーションプログラム350の構成設定処理部351を起動し、エミュレーションの対象とするサーバ装置100の仮想的な構成を設定させる。
【0068】
ファイル添付要求部333は、電子マニュアル310aに対して、エミュレーションプログラム350を添付ファイルとして埋めこむように、ファイル添付処理部313に要求する。リンク画像付加要求部334は、電子マニュアル310aの表示画面に対して、エミュレーションプログラム350を起動するリンク画像を表示させるように、文書編集処理部314に要求する。
【0069】
これらのファイル添付要求部333およびリンク画像付加要求部334は、例えば、文書表示プログラム310が提供するAPI(Application Program Interface)に従って、ファイル添付処理部313および文書編集処理部314を呼び出す。そして、ファイル添付処理部313および文書編集処理部314に対して制御情報を出力することで、上記処理の実行を要求する。
【0070】
構成設定処理部351は、エミュレーションの対象とするサーバ装置100の仮想的な構成を、設定テーブル353に対して設定する。構成設定処理部351は、サーバ装置100の構成をユーザが仮想的に設定する構成設定画面を、表示装置に表示させる。そして、構成設定画面に対してユーザの操作入力により入力された情報を、設定テーブル353に設定する。
【0071】
仮想制御画面生成部352は、サービスプロセッサ110を制御する制御画面を再現した仮想制御画面を生成し、表示装置に表示させる。また、仮想制御画面生成部352は、ユーザの操作入力により仮想制御画面に制御コマンドが入力されると、入力された制御コマンドに応じてサービスプロセッサ110で実行される動作を仮想的に実現する。例えば、ユーザアカウント情報の登録を要求する制御コマンドが入力されると、制御コマンドとともに入力されたユーザに関する情報を、設定テーブル353に設定する。また、設定テーブル353に設定された情報の表示を要求する制御コマンドが入力されると、要求された情報を設定テーブル353から読み出して、仮想制御画面に表示する。
【0072】
なお、エミュレーションプログラム350が実行されたときの処理については、後に詳しく説明する。
次に、電子マニュアル310aに対してエミュレーションプログラム350を埋めこむ処理について説明する。
【0073】
前述のように、電子マニュアル310aは、ダウンロードサーバ200のマニュアルダウンロードサイト201から提供される。ユーザは、例えば、ユーザ端末300においてブラウザプログラムを起動して、マニュアルダウンロードサイト201へのアクセスを要求する。すると、ユーザ端末300では、ブラウザプログラムの表示画面(ブラウザ画面)にマニュアルダウンロードサイト201のWebページが表示される。
【0074】
ユーザは、表示されたWebページ内の所望の電子マニュアル310aに対する選択操作を行い、ダウンロードを要求する。ダウンロードサーバ200は、ユーザ端末300からのダウンロード要求に応じて、選択された電子マニュアル310aをユーザ端末300に送信する。ユーザ端末300では、電子マニュアル310aが、例えばHDD303に保存される。
【0075】
この後、ユーザ端末300では、ユーザにより電子マニュアル310aのファイルを開く操作入力が行われると、文書表示プログラム310が起動する。このとき、表示処理部311が電子マニュアル310aを読み込み、電子マニュアル310aの表示画像をモニタ304aに表示させる。
【0076】
図7は、電子マニュアルの画面表示例を示す図である。
表示処理部311は、モニタ304aの画面上に文書表示画面321を表示させ、文書表示画面321の内部に、読み込んだ電子マニュアル310aのデータに基づく画像を表示させる。図7の例では、文書表示画面321には、サービスプロセッサ110に対するコマンド操作を説明する説明文321aと、サービスプロセッサ110の制御画面例321bが表示されている。さらに、文書表示画面321には、エミュレーションプログラム350を電子マニュアル310aに埋めこむことなどを記述したリンク画像321cが表示されている。この状態から、ユーザによりリンク画像321cに対するクリック操作が行われると、電子マニュアル310aに対する編集処理が開始される。
【0077】
図8は、電子マニュアルに対する編集処理の手順を示すフローチャートである。
[ステップS11]ユーザ端末300において、表示処理部311は、モニタ304aに表示されている電子マニュアル310aのリンク画像321cに対するクリック操作を検知すると、その旨をリンク処理部312に通知する。
【0078】
[ステップS12]リンク処理部312は、電子マニュアル310aのデータに基づいて、クリック操作されたリンク画像321cに対応付けられていたURLに対してアクセスし、電子マニュアル編集プログラム330の送信を要求する。ダウンロードサーバ200のHTTP処理部210は、ユーザ端末300からの送信要求に応じて、指定されたURLに対応する電子マニュアル編集プログラム330をユーザ端末300に送信する。
【0079】
[ステップS13]ユーザ端末300は、電子マニュアル編集プログラム330を受信し、HDD303に格納するとともに、格納した電子マニュアル編集プログラム330を実行する。例えば、電子マニュアル310aのデータにおいて、ステップS11でクリック操作されたリンク画像321cには、送信を要求したプログラムを実行する動作がさらに対応づけられている。この場合、ステップS13では、電子マニュアル310aのデータに基づくリンク処理部312の処理により、受信された電子マニュアル編集プログラム330の実行が要求される。
【0080】
なお、ステップS13では、例えば、電子マニュアル編集プログラム330の受信が完了すると、電子マニュアル編集プログラム330を実行することをユーザに警告する警告画像がモニタ304aに表示されてもよい。この場合、ユーザが警告画像に対してプログラムの実行を許可する入力操作を行うと、電子マニュアル編集プログラム330の実行が開始される。
【0081】
[ステップS14]エミュレータダウンロード処理部331は、電子マニュアル編集プログラム330に記述されていたURLに対してアクセスし、エミュレーションプログラム350の送信を要求する。ダウンロードサーバ200のHTTP処理部210は、ユーザ端末300からの送信要求に応じて、指定されたURLに対応するエミュレーションプログラム350をユーザ端末300に送信する。
【0082】
なお、このステップS14では、例えば次のような処理が実行されてもよい。エミュレータダウンロード処理部331が、電子マニュアル編集プログラム330に記述されていたURLに対してアクセスすると、ダウンロードサーバ200のHTTP処理部210は、エミュレーションプログラム350をダウンロードするWebページのデータを送信する。ユーザ端末300では、エミュレータダウンロード処理部331の処理により、あるいはブラウザプログラムの処理により、Webページがモニタ304aに表示される。Webページには、例えば、版数の異なる複数のエミュレーションプログラム350をそれぞれダウンロードするリンク画像が表示されている。これらのリンク画像のうちの1つがユーザによってクリック操作されると、ユーザ端末300は、リンク画像に対応するURLにアクセスする。ダウンロードサーバ200のHTTP処理部210は、アクセスを受けたURLに対応するエミュレーションプログラム350をユーザ端末300に送信する。
【0083】
[ステップS15]ユーザ端末300は、ダウンロードサーバ200から送信されたエミュレーションプログラム350を受信する。エミュレータダウンロード処理部331は、受信したエミュレーションプログラム350を起動する。
【0084】
[ステップS16]プログラム設定要求部332は、エミュレーションプログラム350の構成設定処理部351を呼び出す。そして、構成設定処理部351に対して、構成設定処理の実行を要求する。構成設定処理部351は、構成設定画面をモニタ304aに表示させる。そして、表示させた構成設定画面に対するユーザの選択入力を受け付ける。
【0085】
なお、構成設定画面は、エミュレートの対象とするサーバ装置100のハードウェア構成およびドメイン構成を設定する画面である。この構成設定画面を用いて設定を行うことで、ユーザは、所望のハードウェア構成およびドメイン構成のサーバ装置100に対する制御操作を擬似的に体験できる。なお、構成設定画面の詳細については、後に説明する。
【0086】
[ステップS17]構成設定処理部351は、構成設定画面上の完了ボタンがクリック操作されると、構成設定画面に入力された情報を用いて、設定テーブル353に記憶された情報を更新する。情報の更新が終了すると、その旨が構成設定処理部351からプログラム設定要求部332に通知される。
【0087】
[ステップS18]プログラム設定要求部332は、エミュレーションプログラム350の実行を終了させる。
[ステップS19]ファイル添付要求部333は、ファイル添付処理部313に対して、エミュレーションプログラム350を電子マニュアル310aに埋めこむように要求する。ファイル添付処理部313は、ファイル添付要求部333からの要求に応じて、設定テーブル353が更新されたエミュレーションプログラム350を、電子マニュアル310aのデータに埋めこむ。さらに、ステップS19では、表示されている電子マニュアル310aの画像に対して、エミュレーションプログラム350が埋めこまれたことを示す識別画像が表示されてもよい。
【0088】
[ステップS20]リンク画像付加要求部334は、文書編集処理部314に対して、埋めこまれたエミュレーションプログラム350を起動するリンク画像を、電子マニュアル310aの表示画像に表示させるように要求する。このとき、リンク画像付加要求部334は、電子マニュアル310aの表示画像内にリンク画像を付加する位置を、文書編集処理部314に通知する。
【0089】
文書編集処理部314は、リンク画像付加要求部334からの要求に応じて、電子マニュアル310aのデータを編集し、電子マニュアル310aの表示画像における要求された位置に、エミュレーションプログラム350を起動するリンク画像を表示させる。
【0090】
以上の処理が実行されると、電子マニュアル編集プログラム330の実行が終了する。このとき、モニタ304aに表示されている文書表示画面321には、次の図9の例のように、埋めこまれたエミュレーションプログラム350を起動するリンク画像などが表示される。
【0091】
図9は、エミュレーションプログラムが埋めこまれた電子マニュアルの画面表示例を示す図である。
図9の例では、図7で示した文書表示画面321の中に、エミュレーションプログラム350を起動するリンク画像321dが追加されている。リンク画像321dに対してユーザによりクリック操作が行われると、電子マニュアル310aに埋めこまれたエミュレーションプログラム350が起動する。
【0092】
また、図9の例ではさらに、電子マニュアル310aのデータにエミュレーションプログラム350が埋めこまれたことを示す識別画像321eも、文書表示画面321に表示されている。識別画像321eは、単に、エミュレーションプログラム350が埋めこまれたことを示すだけでもよい。しかし、例えば、識別画像321eに対してユーザにより連続的にクリックする操作(ダブルクリック操作)が行われると、埋めこまれたエミュレーションプログラム350が実行されてもよい。
【0093】
図10は、エミュレーションプログラムが埋めこまれた電子マニュアルの別の画面表示例を示す図である。
図10に示した文書表示画面322には、コマンド操作を説明する説明文322aおよびサービスプロセッサ110の制御画面例322bの下に、エミュレーションプログラム350を起動するリンク画像322cが表示されている。さらに、文書表示画面322には、コマンド操作を説明する説明文322dおよびサービスプロセッサ110の制御画面例322eが表示され、この制御画面例322eの下にも、エミュレーションプログラム350を起動するリンク画像322fが表示されている。
【0094】
このように、エミュレーションプログラム350を起動するリンク画像は、電子マニュアル編集プログラム330の記述内容に応じて、電子マニュアル310aの表示画像内の任意の位置に表示させることができる。従って、電子マニュアル310aを閲覧したユーザの利便性を向上させることができる。
【0095】
また、上記の図8の処理により、電子マニュアル310aにはエミュレーションプログラム350が埋めこまれる。このため、例えば、電子マニュアル310aのファイルを移動した後、移動後のファイルを開いたときでも、電子マニュアル310aの表示画像にはエミュレーションプログラム350を起動するリンク画像が表示される。そして、ユーザは、そのリンク画像をクリックすることで、エミュレーションプログラム350を起動することができる。
【0096】
次に、エミュレーションプログラム350を実行したときの処理について説明する。図11は、エミュレーションプログラムのプログラム構造を説明する図である。
前述したように、ユーザ端末300では、エミュレーションプログラム350を実行すると、構成設定処理部351および仮想制御画面生成部352の各機能が実現される。また、エミュレーションプログラム350は、前述した設定テーブル353に加えて、システム構成テーブル354、コマンドテーブル355、制御情報リスト356および画像データ357を含む。
【0097】
システム構成テーブル354は、エミュレーションの対象とすることが可能な1つ以上のサーバ装置のハードウェア構成およびドメイン構成の情報を保持する。設定テーブル353は、ユーザの操作入力により選択されたハードウェア構成およびドメイン構成の情報を保持する。構成設定処理部351は、システム構成テーブル354および設定テーブル353を基に、構成設定画面361を生成し、モニタ304aに表示させる。そして、構成設定画面361に対してユーザ操作により入力された情報を用いて、設定テーブル353を更新する。
【0098】
コマンドテーブル355は、仮想制御画面362において入力を受け付けることが可能な制御コマンドの一覧を保持する。制御情報リスト356は、コマンドテーブル355に保持された制御コマンドごとに設けられ、それぞれの制御コマンドに対応する制御情報を保持する。画像データ357は、ユーザ操作により入力された制御コマンドに応じて仮想制御画面362に表示する画像のテンプレートを保持する。
【0099】
仮想制御画面生成部352は、仮想制御画面362を生成し、モニタ304aに表示させる。そして、仮想制御画面362に対してユーザ操作により制御コマンドが入力されると、コマンドテーブル355および制御情報リスト356を基に、制御コマンドに応じた処理を実行する。設定系の制御コマンドが入力された場合、仮想制御画面生成部352は、制御コマンドとともに入力された登録情報を、設定テーブル353に登録する。また、必要に応じて、画像データ357や設定テーブル353内の情報を基に、仮想制御画面362に対して応答情報を表示する。また、表示系の制御コマンドが入力された場合、仮想制御画面生成部352は、画像データ357や設定テーブル353内の情報を基に、仮想制御画面362に対して応答情報を表示する。
【0100】
図12は、システム構成テーブルが保持する情報の例を示す図である。
本実施の形態では例として、エミュレーションプログラム350は、複数のモデルのサーバ装置をエミュレート対象とすることが可能となっている。システム構成テーブル354には、サーバ装置のモデルごとに、搭載可能なハードウェアの数や、設定可能なドメインの数などが、あらかじめ記録される。例えば、図12において、モデルAのサーバ装置については、0番から3番までの最大4つのCPUを搭載可能であり、0番から1番までの最大2つのドメインを設定可能である。
【0101】
図13は、設定テーブルが保持する情報の例を示す図である。
設定テーブル353には、構成設定画面361を通じてユーザにより設定された、エミュレートの対象とするサーバ装置のハードウェアやドメインの構成が保持される。例えば、図13において、モデルAについては、0番から2番までの3つのCPUが搭載され、0番および1番の2つのドメインが設定されている。また、設定テーブル353には、仮想制御画面362を通じてユーザにより入力された情報が保持される。図13の例ではこのような情報として、ユーザ名、ユーザIDおよびネットワークアドレスが示されている。
【0102】
また、設定テーブル353には、複数のモデルのうちユーザに選択されたモデルを示す選択フラグが保持される。選択フラグは、いずれか1つのモデルに対して“1”とされ、その他のモデルに対しては“0”とされる。なお、図13の例では、モデルA,B,Cのそれぞれについて情報を設定可能となっているが、モデルA,B,Cのうちユーザに選択された1つのモデルについてのみ、情報を設定可能としてもよい。この場合、選択フラグは不要になる。
【0103】
図14は、コマンドテーブルおよび制御情報リストについて説明する図である。
仮想制御画面362において入力される制御コマンドは、コマンド名とオプション名とを有している。コマンド名は、要求する動作を大まかに識別する名称である。例えば、図14のコマンドテーブル355に示したコマンド名“adduser”は、ユーザアカウントに関する情報の設定を要求する。また、オプション名は、コマンド名との組み合わせにより、要求する動作をさらに細かく指定する制御情報である。オプション名には、ユーザが指定する指定データが組み合わされて入力される。
【0104】
例えば、仮想制御画面362に対して、“adduser −u 359 jsmith”と入力された場合、“adduser”がコマンド名であり、“−u”がオプション名であり、“359”“jsmith”が指定データである。“adduser −u 359 jsmith”は、ユーザID“359”を指定してユーザ名“jsmith”を設定することを要求する。
【0105】
コマンドテーブル355には、仮想制御画面362において入力を受け付けることが可能なコマンド名が保持されている。また、制御情報リスト356は、コマンドテーブル355に保持された制御コマンドのそれぞれに対して個別に設けられている。1つの制御情報リスト356は、ポインタにより連結された連結リスト構造を有する複数のエントリ356aを備えており、1つのエントリ356aは、1つのオプション名に対応する情報を保持している。
【0106】
コマンドテーブル355には、コマンド名と、各コマンド名に対応する制御情報リスト356内の先頭エントリを指し示すポインタアドレスとが、対応づけて保持されている。一方、エントリ356aには、現在のポインタアドレスcur_adrと、同一コマンド名に対応する次のエントリ356aのポインタアドレスnxt_adrとが保持されている。従って、仮想制御画面生成部352は、コマンドテーブル355に保持されたポインタアドレスと、エントリ356aに保持されたポインタアドレスcur_adr,nxt_adrとを基に、コマンド名とオプション名との組み合わせに対応する1つのエントリ356aを特定できる。
【0107】
さらに、エントリ356aには、設定テーブル353上のデータの位置を指し示すポインタアドレスtbl_adrと、1つの画像データ357を指し示すポインタアドレスpic_adrとが保持されている。ポインタアドレスtbl_adrは、指定データの数だけ保持される。また、ポインタアドレスpic_adrは、応答として情報の表示が必要であるオプション名に対するエントリ356aにのみ記述される。
【0108】
図15は、エミュレーションプログラム実行時の処理手順を示すフローチャートである。
[ステップS31]ユーザ端末300のモニタ304aには、表示処理部311の処理により、エミュレーションプログラム350が埋め込まれた電子マニュアル310aが表示されている。この状態において、電子マニュアル310a内に表示された、エミュレーションプログラム350の起動を要求するリンク画像(例えば、図9のリンク画像321d)に対して、ユーザによるクリック操作が行われる。表示処理部311は、このリンク画像に対するクリック操作を検知すると、その旨をリンク処理部312に通知する。
【0109】
[ステップS32]リンク処理部312は、表示中の電子マニュアル310aに埋め込まれているエミュレーションプログラム350を起動する。
[ステップS33]エミュレーションプログラム350の構成設定処理部351は、システム構成テーブル354および設定テーブル353に基づいて、構成設定画面361をモニタ304aに表示させる。
【0110】
[ステップS34]構成設定処理部351は、構成設定画面361に対するユーザの構成選択入力を受け付ける。
ここで、図16は、構成設定画面の画面表示例を示す図である。この図16を用いて、ステップS33,S34の処理についてより詳しく説明する。
【0111】
ステップS33では、構成設定画面361は、電子マニュアル310aを表示した文書表示画面321とともにモニタ304aに表示される。構成設定画面361には、モデル選択部361a、システム構成選択部361bおよび完了ボタン361cが表示される。
【0112】
モデル選択部361aは、エミュレートの対象とするサーバ装置のモデルの選択入力を受け付ける。システム構成選択部361bには、選択可能なハードウェアおよびドメインが一覧表示部361dに一覧表示されるとともに、一覧表示されたハードウェアおよびドメインがそれぞれ選択されたか否かを示すチェック画像361eが表示される。完了ボタン361cは、構成選択入力が完了したことを示す操作入力を受け付ける。
【0113】
構成設定処理部351は、システム構成テーブル354に保持されたすべての種類のモデルを、選択可能なモデルとしてモデル選択部361aに表示させる。モデル選択部361aでは、表示したモデルのうち1つのみがラジオボタンにより選択される。構成設定処理部351は、選択されたモデルに対して搭載可能なすべてのハードウェアおよび設定可能なすべてのドメインを、システム構成選択部361bの一覧表示部361dに一覧表示させる。
【0114】
また、構成設定処理部351は、モデル選択部361aで選択されたモデルに対応する設定テーブル353内の設定情報に応じて、各チェック画像361eの表示状態を変化させる。例えば、構成設定処理部351は、設定テーブル353において、搭載可能な4つのCPUのうち0番〜2番までの3つのCPUが登録されていた場合には、図16の例のように、“CPU#0”“CPU#1”“CPU#2”にそれぞれ対応するチェック画像361eを選択状態とし、“CPU#3”に対応するチェック画像361eを非選択状態とする。
【0115】
設定テーブル353には、前回完了ボタン361cがクリック操作されたときのモデル選択部361aにおける選択状態を、選択フラグとして記憶している。そして、上記のステップS33では、構成設定処理部351は、設定テーブル353の選択フラグに基づいて、モデル選択部361aの選択状態を決定する。そして、モデル選択部361aの選択状態に応じて、システム構成選択部361bに表示する情報を、システム構成テーブル354および設定テーブル353の情報を基に生成する。
【0116】
また、ステップS34では、構成設定処理部351は、ユーザの操作入力に応じて、モデル選択部361a、一覧表示部361dおよびチェック画像361eの各選択状態を変更する。
【0117】
なお、構成設定処理部351は、例えば、構成設定画面361に表示した所定のラジオボタンなどに対する選択操作に応じて、一覧表示部361dに表示されたハードウェアやドメインに対応する各チェック画像361eを自動的に設定する機能を備えてもよい。
【0118】
以下、図15に戻って説明する。
[ステップS35]構成設定処理部351は、完了ボタン361cがクリック操作されると、モデル選択部361aおよびチェック画像361eの各選択状態に応じて、設定テーブル353を更新する。例えば、モデル選択部361aにおいてモデルBが選択されていれば、設定テーブル353上のモデルAに対応する選択フラグが“0”とされ、モデルBに対応する選択フラグが“1”とされる。また、“CPU#0”“CPU#1”“CPU#2”“CPU#3”にそれぞれ対応するチェック画像361eがすべて選択状態であれば、設定テーブル353上のモデルAに対して0番〜3番までの4つのCPUが登録される。なお、モデル選択部361aおよびチェック画像361eにおける選択状態が変化しなかった場合には、設定テーブル353は更新されない。
【0119】
[ステップS36]構成設定処理部351は、構成設定画面361の表示を終了する。そして、仮想制御画面生成部352は、仮想制御画面362を、電子マニュアル310aを表示した文書表示画面321とともにモニタ304aに表示させる。
【0120】
[ステップS37]仮想制御画面生成部352は、仮想制御画面362に対するユーザによる制御コマンドの入力を受け付ける。
[ステップS38]仮想制御画面生成部352は、ステップS37で入力された制御コマンドに応じた動作を実行する。このステップS38での処理については、後に詳しく説明する。
【0121】
なお、図15に示したフローチャートにおいて、ステップS37,S38の処理は、繰り返し実行することが可能である。また、ステップS33〜S35の処理は、ステップS36において仮想制御画面362を表示した状態において実行することも可能である。例えば、仮想制御画面362の一部に、構成設定画面361の表示を要求する表示要求画像を表示しておき、表示要求画像へのクリック操作が検知されると、ステップS33の処理が実行されればよい。
【0122】
ところで、前述の図8のステップS16,S17において構成設定処理部351により実行される処理は、基本的に図15のステップS33〜S35で実行される処理と同一である。ただし、図8のステップS16では、設定テーブル353には何も設定されていない状態であるので、構成設定画面361上のモデル選択部361a、一覧表示部361dおよびチェック画像361eには、あらかじめ決められた規則に従って情報が表示されればよい。例えば、ステップS16では、モデル選択部361aにおいてモデルAが選択され、システム構成選択部361bでは、すべてのチェック画像361eが選択状態とされる。
【0123】
また、図8のステップS17において、構成設定画面361に入力された情報により設定テーブル353が設定される。このため、その後にエミュレーションプログラム350が実行された場合の処理である図15のステップS33では、ステップS17で設定テーブル353に設定された情報が、構成設定画面361に反映される。ステップS33〜S35では、多くの場合、構成設定画面361に対する選択設定が変更されることはなく、ユーザにより単に構成設定が確認された後、ステップS36の処理が実行される。従って、エミュレーションプログラム350が実行されたときに、ユーザの設定が反映されたエミュレーション処理を即座に実行できる。また、図15の処理では、エミュレーションプログラム350の実行直後の段階では、構成設定画面の表示処理がスキップされてもよい。
【0124】
なお、ステップS17においてモニタ304aに表示される表示画面は、例えば、図16の画面表示例において、文書表示画面321に表示されたリンク画像321dおよび識別画像321eが表示されていない状態などに相当する。
【0125】
図17は、仮想制御画面の表示例を示す図である。
仮想制御画面362aには、入力された制御コマンドや、その制御コマンドに対する応答情報が表示される。図17の例では、ユーザにより制御コマンド“showuser −l”が入力されている。なお、“showuser”は、ユーザアカウントに関する情報の表示を要求するコマンド名であり、“−l”は、ユーザ名およびユーザIDの表示を要求するオプション名である。従って、図17の例では、制御コマンド“showuser −l”に対する応答情報として、ユーザ名を示す“user001”と、ユーザIDを示す“101”とが表示されている。
【0126】
また、図15の例のように、電子マニュアル310a上のリンク画像へのクリック操作を契機として、エミュレーションプログラム350が起動した場合には、仮想制御画面362は、図17の例のように、電子マニュアル310aを表示した文書表示画面321とともにモニタ304aに表示される。ユーザは、例えば、電子マニュアル310aを閲覧しながら、必要に応じて仮想制御画面362aに制御コマンドを入力することで、制御操作を擬似的に体験することができる。従って、サーバ装置に対する制御操作をユーザが理解しやすくなる。
【0127】
次に、図15のステップS38での処理を、設定系制御コマンドが入力された場合と、表示系制御コマンドが入力された場合とに分けて説明する。なお、設定系制御コマンドとは、設定テーブル353に対するデータの設定を要求する制御コマンドであり、表示系制御コマンドとは、設定テーブル353に設定されたデータの表示を要求する制御コマンドである。
【0128】
図18は、設定系制御コマンドが入力された場合のコマンド実行処理手順を示すフローチャートである。
[ステップS41]仮想制御画面生成部352は、仮想制御画面362aに入力されたコマンド名に対応する制御情報リスト356から、入力されたオプション名に対応するエントリ356aを探索する。
【0129】
具体的には、仮想制御画面生成部352は、コマンドテーブル355を参照して、仮想制御画面362aに入力されたコマンド名に対応するポインタアドレスを取得し、取得したポインタアドレスが指し示す制御情報リスト356の先頭エントリを特定する。さらに、エントリ内のポインタアドレスnxt_adrを基に次のエントリを順次たどることで、仮想制御画面362aに入力されたオプション名に対応するエントリを探索する。
【0130】
[ステップS42]仮想制御画面生成部352は、探索されたエントリ356aに記述されたポインタアドレスtbl_adrが指し示す、設定テーブル353内の位置に対して、制御コマンドとともに仮想制御画面362aに入力された指定データを設定する。例えば、オプション名“−u”に対応するエントリ356aには、ポインタアドレスtbl_adrが2つ記述されている。そして、仮想制御画面362aに“adduser −u 359 jsmith”と入力された場合、仮想制御画面生成部352は、指定データである“359”“jsmith”を、それぞれのポインタアドレスtbl_adrが指し示す設定テーブル353内の位置に設定する。
【0131】
[ステップS43]仮想制御画面生成部352は、探索されたエントリ356aに、ポインタアドレスpic_adrが記述されている場合には、ポインタアドレスpic_adrが指し示す画像データ357を取得する。さらに、ステップS42で設定テーブル353に設定したデータを、取得した画像データ357内の所定位置に格納し、表示情報を生成する。
【0132】
なお、ユーザは、仮想制御画面362aに対して、1つのコマンド名に対して複数のオプション名を組み合わせて入力することも可能である。例えば、ユーザは、オプション名“−u”“−h”を用いて、“adduser −u[指定データ] −h[指定データ]”と入力することができる。この場合、仮想制御画面生成部352は、入力されたすべてのオプション名に対応するエントリ356aに基づく処理を実行する。すなわち、仮想制御画面生成部352は、ステップS41〜S43の処理を、入力されたオプション名の数だけ繰り返す。
【0133】
[ステップS44]ステップS43で表示情報を生成した場合、仮想制御画面生成部352は、生成した表示情報を応答情報として仮想制御画面362aに表示する。
図19は、表示系制御コマンドが入力された場合のコマンド実行処理手順を示すフローチャートである。
【0134】
[ステップS51]仮想制御画面生成部352は、上記のステップS41と同様の手順で、仮想制御画面362aに入力されたコマンド名に対応する制御情報リスト356から、入力されたオプション名に対応するエントリ356aを探索する。
【0135】
[ステップS52]仮想制御画面生成部352は、探索されたエントリ356aに記述されたポインタアドレスtbl_adrが指し示す設定テーブル353内の位置から、設定されたデータを読み出す。
【0136】
例えば、コマンド名およびオプション名によりユーザアカウントに関する情報の表示が要求された場合には、設定テーブル353からユーザ名、ユーザIDなどの設定データが読み出される。あるいは、コマンド名およびオプション名によりハードウェアの構成に関する情報の表示が要求された場合には、設定テーブル353からCPUの搭載数などのハードウェアに関する設定データが読み出される。あるいは、コマンド名およびオプション名によりドメインの構成に関する情報の表示が要求された場合には、設定テーブル353からドメインの構成数などの設定データが読み出される。
【0137】
[ステップS53]仮想制御画面生成部352は、探索されたエントリ356aに記述されたポインタアドレスpic_adrが指し示す画像データ357を取得する。そして、ステップS52で設定テーブル353から読み出した設定データを、取得した画像データ357内の所定位置に格納し、表示情報を生成する。
【0138】
なお、表示系の制御コマンドについても、設定系の制御コマンドと同様に、ユーザは、仮想制御画面362aに対して、1つのコマンド名に対して複数のオプション名を組み合わせて入力することも可能である。複数のオプション名を含む制御コマンドが入力された場合には、ステップS51〜S53の処理がオプション名の数だけ繰り返され、各オプション名に対応するエントリ356aに基づく処理が実行される。
【0139】
[ステップS54]ステップS53で表示情報を生成した場合、仮想制御画面生成部352は、生成した表示情報を応答情報として仮想制御画面362aに表示する。
以上の図11〜図19で説明したエミュレーションプログラム350は、主として、サーバ装置に対する情報の設定操作と、サーバ装置に設定された情報の表示操作とをエミュレートしたプログラムとなっている。このような制御操作のみエミュレートすることで、エミュレーションプログラム350のプログラム構造や処理手順を単純化し、その開発コストを抑制できる。また、上記のエミュレーションプログラム350の実行により表示される仮想制御画面362aは、対応する電子マニュアル310aと同一のモニタ上に表示されるものである。このため、エミュレーションプログラム350として、サーバ装置の制御操作を完全に再現した複雑なプログラムを用いなくても、制御操作に対するユーザの理解を十分に助けることができる。
【0140】
なお、上記のエミュレーションプログラム350は、電子マニュアル編集プログラム330の処理によって電子マニュアル310aに埋めこまれた後、この電子マニュアル310aから分離されて、単体のプログラムとして利用できてもよい。電子マニュアル310aからエミュレーションプログラム350を分離する処理は、例えば、文書表示プログラム310のファイル添付処理部313によって実行される。電子マニュアル310aから分離されたエミュレーションプログラム350が実行されると、前述の構成設定画面361や仮想制御画面362aは、それぞれ電子マニュアル310aと関係なく単体でモニタに表示される。
【0141】
次に、図20は、電子マニュアルに埋めこまれたエミュレーションプログラムを更新する処理の手順を示すフローチャートである。
サーバ装置100のサービスプロセッサ110が実行するプログラムのバージョンが更新された場合、エミュレータダウンロードサイト202からは、更新されたプログラムに対応するエミュレーションプログラム350が提供される。この場合、ユーザは、ユーザ端末300において、すでに上記の図8の処理によりインストールされた電子マニュアル編集プログラム330を起動する。ユーザ端末300では、図20の処理手順により、更新されたエミュレーションプログラム350がダウンロードされ、そのエミュレーションプログラム350によって、電子マニュアル310aに埋めこまれたエミュレーションプログラム350が更新される。
【0142】
[ステップS61]エミュレータダウンロード処理部331は、図8のステップS14と同様の処理により、ダウンロードサーバ200にアクセスして、エミュレーションプログラム350の送信を要求する。ダウンロードサーバ200のHTTP処理部210は、ユーザ端末300からの送信要求に応じて、更新されたエミュレーションプログラム350をユーザ端末300に送信する。
【0143】
なお、このステップS61では、ステップS14で説明した処理と同様に、エミュレーションプログラム350をダウンロードするWebページがユーザ端末300で表示されるようにしてもよい。この場合、Webページに版数の異なる複数のエミュレーションプログラム350をそれぞれダウンロードするリンク画像が表示されていれば、ユーザは、その中から所望の版数のエミュレーションプログラム350を選択して、ダウンロードを要求できる。ダウンロードサーバ200からは、選択されたエミュレーションプログラム350がユーザ端末300に送信される。
【0144】
[ステップS62]ユーザ端末300は、ダウンロードサーバ200から送信されたエミュレーションプログラム350を受信する。
[ステップS63]プログラム設定要求部332は、構成設定画面を通じて構成変更を行うか否かをユーザに確認する確認画像を、モニタ304aに表示させる。構成変更を行うことを示すユーザの操作(例えば、確認画像内の表示されたYesボタンに対するクリック操作)が行われると、ステップS64の処理が実行される。また、構成変更を行わないことを示すユーザの操作(例えば、確認画像内に表示されたNoボタンに対するクリック操作)が行われると、ステップS68の処理が実行される。
【0145】
[ステップS64]プログラム設定要求部332は、新たに受信したエミュレーションプログラム350を起動し、構成設定処理部351を呼び出す。
[ステップS65]構成設定処理部351に対して、構成設定処理の実行を要求する。構成設定処理部351は、構成設定画面をモニタ304aに表示させる。そして、表示させた構成設定画面に対するユーザの選択入力を受け付ける。
【0146】
[ステップS66]構成設定処理部351は、構成設定画面上の完了ボタンがクリック操作されると、構成設定画面に入力された情報を用いて、設定テーブル353に記憶された情報を更新する。情報の更新が終了すると、その旨が構成設定処理部351からプログラム設定要求部332に通知される。
【0147】
[ステップS67]プログラム設定要求部332は、受信したエミュレーションプログラム350の実行を終了させる。
[ステップS68]ファイル添付要求部333は、受信したエミュレーションプログラム350を埋めこむ電子マニュアル310aのファイルを選択するファイル選択画面を、モニタ304aに表示させる。そして、ユーザの操作に応じて、ファイルの選択入力を受け付ける。なお、ファイル選択画面には、例えば、OS(Operating System)のファイル管理機能を利用して、ファイルのディレクトリ構造が表示される。そして、ディレクトリ構造の中の任意のファイルが、ユーザのクリック操作により選択される。
【0148】
[ステップS69]ファイル添付要求部333は、文書表示プログラム310の起動を要求し、ステップS68で選択された電子マニュアル310aのファイルを開くように要求する。この要求に応じて、文書表示プログラム310の表示処理部311は、選択された電子マニュアル310aをモニタ304aに表示させる。
【0149】
[ステップS70]ファイル添付要求部333は、ファイル添付処理部313に対して、新たに受信したエミュレーションプログラム350を、現在表示されている電子マニュアル310aに埋めこむように要求する。ファイル添付処理部313は、ファイル添付要求部333の制御の下で、電子マニュアル310aに埋めこまれているエミュレーションプログラム350を、新たに受信されたエミュレーションプログラム350に置換する。
【0150】
ここで、ステップS64〜S67の処理が実行された場合、ファイル添付要求部333は、表示中の電子マニュアル310aに埋めこまれたエミュレーションプログラム350を削除するように、ファイル添付処理部313に要求する。その後、ファイル添付要求部333は、ステップS62で受信し、ステップS66でその内部の設定テーブル353が更新されたエミュレーションプログラム350を、電子マニュアル310aにあらためて埋めこむように、ファイル添付処理部313に要求する。
【0151】
一方、ステップS64〜S67の処理が実行されなかった場合、ファイル添付要求部333は、電子マニュアル310aに埋めこまれたエミュレーションプログラム350のデータのうち、設定テーブル353を除くデータのみ、新たに受信したエミュレーションプログラム350のデータに更新するように制御する。
【0152】
例えば、ファイル添付要求部333は、表示中の電子マニュアル310aに埋めこまれたエミュレーションプログラム350を電子マニュアル310aから分離するように、ファイル添付処理部313に要求する。エミュレーションプログラム350が分離されると、ファイル添付要求部333は、分離されたエミュレーションプログラム350から設定テーブル353を抽出し、残りのデータを消去する。次に、ファイル添付要求部333は、ステップS62で受信したエミュレーションプログラム350に含まれる設定テーブル353を、分離されたエミュレーションプログラム350から抽出した設定テーブル353のデータによって更新する。その後、ファイル添付要求部333は、内部の設定テーブル353が更新されたエミュレーションプログラム350を、電子マニュアル310aにあらためて埋めこむように、ファイル添付処理部313に要求する。
【0153】
[ステップS71]リンク画像付加要求部334は、文書編集処理部314に対して、まず、エミュレーションプログラム350を起動するリンク画像を、表示中の電子マニュアル310aから削除するように要求する。次に、リンク画像付加要求部334は、エミュレーションプログラム350を起動するリンク画像を、表示中の電子マニュアル310aに表示させるように、あらためて要求する。なお、電子マニュアル310aにおけるリンク画像の表示位置に変化がない場合には、このステップS71の処理は実行されなくてもよい。
【0154】
以上の処理により、電子マニュアル310aに埋めこまれたエミュレーションプログラム350を更新することができる。
なお、以上説明した各実施の形態の装置が有する機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合には、上記機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そして、そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。
【0155】
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録された光ディスクなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、そのプログラムを、サーバコンピュータからネットワークを介して他のコンピュータに転送することもできる。
【0156】
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムまたはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
【符号の説明】
【0157】
1 電子マニュアル
2 電子マニュアル編集プログラム
3 エミュレーションプログラム
10 ダウンロードサーバ
10a データ送信プログラム
11 送信要求受信手段
12 プログラム送信手段
20 ユーザ端末
21 マニュアル表示手段
22 送信要求手段
23 編集処理手段
31 設定制御手段
32 編集動作制御手段
41 動作設定手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
第1の情報処理装置を遠隔制御する手順を記述した操作手順書を表示装置に表示した第2の情報処理装置から、前記操作手順書の表示画像内に表示されたプログラム送信要求画像に対するユーザの操作入力に応じて送信された編集プログラム送信要求を受信する送信要求受信手段、
前記送信要求受信手段が前記編集プログラム送信要求を受信すると、前記操作手順書を編集する操作手順書編集プログラムを前記第2の情報処理装置に送信するとともに、前記第1の情報処理装置に対する遠隔制御時の制御画面を前記表示装置に表示させるエミュレーションプログラムを、前記第2の情報処理装置に送信するプログラム送信手段、
として機能させ、
前記操作手順書編集プログラムは、前記第2の情報処理装置を、
前記エミュレーションプログラムをユーザの操作に応じて起動させるプログラム起動画像を、前記表示装置に表示された前記操作手順書の表示画像内に表示させるように、前記第2の情報処理装置が備える編集処理手段に対して当該操作手順書のデータの編集を要求する編集動作制御手段、
として機能させることを特徴とするデータ送信プログラム。
【請求項2】
前記編集動作制御手段は、前記エミュレーションプログラムを前記表示装置に表示された前記操作手順書のデータに埋めこみ、埋めこまれた前記エミュレーションプログラムを起動する前記プログラム起動画像を前記操作手順書の表示画像内に表示させるように、前記編集処理手段に要求することを特徴とする請求項1記載のデータ送信プログラム。
【請求項3】
前記操作手順書編集プログラムは、前記第2の情報処理装置をさらに、
前記コンピュータに対して前記エミュレーションプログラムの送信を要求するエミュレーションプログラム送信要求を送信するエミュレーションプログラム送信要求手段、
としてさらに機能させ、
前記プログラム送信手段は、前記送信要求受信手段が前記エミュレーションプログラム送信要求を受信すると、前記エミュレーションプログラムを前記第2の情報処理装置に送信し、
前記編集動作制御手段は、前記エミュレーションプログラム送信要求に応じて前記コンピュータから送信された前記エミュレーションプログラムにより、前記操作手順書のデータに埋めこまれた前記エミュレーションプログラムを更新するように、前記編集処理手段に要求する、
ことを特徴とする請求項2記載のデータ送信プログラム。
【請求項4】
前記操作手順書編集プログラムは、前記第2の情報処理装置をさらに、
設定画面を前記表示装置に表示し、前記制御画面に対する入力情報に応じて処理する際に参照される、前記エミュレーションプログラムが備える設定情報テーブルに対して、前記設定画面に対してユーザ操作により入力された設定情報を登録するように、前記エミュレーションプログラムの実行により前記第2の情報処理装置で起動する動作設定手段に対して要求し、前記設定情報テーブルへの設定情報の登録処理が終了すると前記エミュレーションプログラムの実行を終了させる設定制御手段、
として機能させ、
前記編集動作制御手段は、前記設定画面に対する設定情報の入力処理が終了して前記エミュレーションプログラムの実行が終了されると、当該エミュレーションプログラムを起動させる前記プログラム起動画像を前記操作手順書の表示画像内に表示させるように前記編集処理手段に要求する、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のデータ送信プログラム。
【請求項5】
前記エミュレーションプログラムは、前記第2の情報処理装置を、
前記設定画面を前記表示装置に表示させ、ユーザ操作に応じて前記設定画面に入力された設定情報を前記設定情報テーブルに登録する前記動作設定手段、
前記制御画面を前記表示装置に表示させ、ユーザ操作に応じて、情報の登録を要求する登録要求制御情報が設定情報とともに前記制御画面に入力されると、入力された設定情報を前記設定情報テーブルに登録し、ユーザ操作に応じて、情報の表示を要求する表示要求制御情報が前記制御画面に入力されると、入力された前記表示要求制御情報によって指定される設定情報を前記設定情報テーブルから読み出して前記制御画面に表示させる制御画面表示処理手段、
として機能させることを特徴とする請求項4記載のデータ送信プログラム。
【請求項6】
前記操作手順書の表示画像内に表示された前記プログラム起動画像に対するユーザの操作入力に応じて前記エミュレーションプログラムが前記第2の情報処理装置において実行されたとき、
前記動作設定手段は、前記設定情報テーブルに基づいて、前記設定画面内に現在の設定状態を表示し、前記設定画面に対して設定情報が入力されて前記設定状態が変更されると、入力された設定情報を前記設定情報テーブルに登録し、
前記制御画面表示処理手段は、前記設定画面に対する設定情報の入力処理が終了すると、前記制御画面を前記表示装置を表示させて、前記登録要求制御情報および前記表示要求制御情報の入力に応じた処理を実行する、
ことを特徴とする請求項5記載のデータ送信プログラム。
【請求項7】
前記制御画面表示処理手段は、前記設定画面に対して前記表示要求制御情報が入力されると、当該表示要求制御情報によって指定される設定情報を前記設定情報テーブルから読み出し、読み出した設定情報を前記表示要求制御情報に対応付けられた表示テンプレートに組み込んで応答情報を生成し、前記応答情報を前記設定画面に表示させることを特徴とする請求項5記載のデータ送信プログラム。
【請求項8】
第1の情報処理装置を遠隔制御する手順を記述した操作手順書を表示装置に表示した第2の情報処理装置から、前記操作手順書の表示画像内に表示されたプログラム送信要求画像に対するユーザの操作入力に応じて送信された編集プログラム送信要求を受信する送信要求受信手段と、
前記送信要求受信手段が前記編集プログラム送信要求を受信すると、前記操作手順書を編集する操作手順書編集プログラムを前記第2の情報処理装置に送信するとともに、前記第1の情報処理装置に対する遠隔制御時の制御画面を前記表示装置に表示させるエミュレーションプログラムを、前記第2の情報処理装置に送信するプログラム送信手段と、
を有し、
前記操作手順書編集プログラムは、前記第2の情報処理装置を、
前記エミュレーションプログラムをユーザの操作に応じて起動させるプログラム起動画像を、前記表示装置に表示された前記操作手順書の表示画像内に表示させるように、前記第2の情報処理装置が備える編集処理手段に対して当該操作手順書のデータの編集を要求する編集動作制御手段、
として機能させることを特徴とするデータ送信装置。
【請求項9】
第1の情報処理装置が、第2の情報処理装置を遠隔制御する手順を記述した操作手順書を表示装置に表示し、
前記第1の情報処理装置が、前記操作手順書の表示画像内に表示されたプログラム送信要求画像に対するユーザの操作入力に応じて、プログラム送信要求を第3の情報処理装置に送信し、
前記プログラム送信要求を受信した前記第3の情報処理装置が、前記操作手順書を編集する操作手順書編集プログラムを前記第2の情報処理装置に送信するとともに、前記第1の情報処理装置に対する遠隔制御時の制御画面を前記表示装置に表示させるエミュレーションプログラムを前記第2の情報処理装置に送信し、
前記第2の情報処理装置が、前記第3の情報処理装置から受信した前記操作手順書編集プログラムを実行することにより、前記第3の情報処理装置から受信した前記エミュレーションプログラムをユーザの操作に応じて起動させるプログラム起動画像を、前記表示装置に表示された前記操作手順書の表示画像内に表示させるように、前記第2の情報処理装置が備える編集処理手段に対して当該操作手順書のデータの編集を要求する、
ことを特徴とする操作手順書編集方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate


【公開番号】特開2011−43951(P2011−43951A)
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−190952(P2009−190952)
【出願日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】